JP3054083U - 強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト - Google Patents

強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト

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JP3054083U
JP3054083U JP1998003777U JP377798U JP3054083U JP 3054083 U JP3054083 U JP 3054083U JP 1998003777 U JP1998003777 U JP 1998003777U JP 377798 U JP377798 U JP 377798U JP 3054083 U JP3054083 U JP 3054083U
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十四郎 藤瀧
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日東河川工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時は浮力式起伏ゲ−トとして作動し、必要
に応じて強制起立または強制倒伏できる構成を有し、長
期間の使用に対してもシリンダのロッドが変形すること
がない強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−トを提供す
る。 【解決手段】 浮力式起伏ゲ−トが固定された回転軸を
シリンダ室内に延長してトルクア−ムを設け、1対のト
ルクア−ムを挟むように回転軸と同心円の円弧を有する
ガイドフレ−ムを設けると共に基端部を軸支された強制
起立用シリンダおよび強制倒伏用シリンダを対向して設
け、夫々のロッド先端部に軸支された1対のロ−ラを前
記ガイドフレ−ム上において転動させ、一方のシリンダ
の支軸により前記トルクア−ムを押圧して強制起立また
は強制倒伏を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、河川において潮止め等の逆流防止を目的として設置される浮力式起 伏ゲ−トにおいて、必要に応じて強制起立または強制倒伏できる機能を備えた浮 力式起伏ゲ−トに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浮力式起伏ゲ−トは主に海水の逆流防止を目的として設けられており、 図6に示す如く回転軸3により回動する空洞部1aを有する浮力式起伏ゲ−ト1 により上流側水位11と海水等の混入した下流側水位12が分離されており、浮 力式起伏ゲ−ト1は空洞部1aの浮力により下流側水位12が高くなれば起立し 、下流側水位12が低くなれば倒伏し、上流側の水流は常に浮力式起伏ゲ−ト1 の先端を越流して下流側に流れる。このように海水等の逆流は防止できるものの 、上流側水位は下流側水位により左右され、灌漑等の目的のため上流側水位を上 げたい場合にも上げることができないという問題があった。
【0003】 この問題を解決する装置として、実開昭55−36278号としてトルクア− ム式フロ−テイングゲ−ト及び実開平2−66835号に開示された自動防潮起 伏ゲ−トの起伏装置がある。両方の考案共、常時は浮力式起伏ゲ−トとして作動 し、必要時には強制的に起立または倒伏させるものである。 実開昭55−36278号のトルクア−ム式フロ−テイングゲ−トは必要時に 強制的に起立または倒伏させる構成として、起立用シリンダと倒伏用シリンダを 用い、夫々がトルクア−ムを押圧することにより、強制起立または強制倒伏を行 うものであるが、夫々固定したシリンダにより直接トルクア−ム面を押圧するた め、シリンダが押圧するトルクア−ム面は変移し、そのためトルクア−ム面を複 雑なインボリュ−ト曲面部を形成しなければならずコスト的に問題があった。
【0004】 また、実開平2−66835号に開示された自動防潮起伏ゲ−トの起伏装置は 図5に示す如き構成を有するものである。図5はシリンダ室内の側面図であり、 浮力式起伏ゲ−ト1はシリンダ室のコンクリ−ト製の側壁を隔てて河川側にある ため、点線で表示されている。浮力式起伏ゲ−ト1の回転軸3はシリンダ室の側 壁を貫通し、シリンダ室内迄延長されているが、回転軸3に固着されるトルクア −ム2と浮力式起伏ゲ−ト1とは、同方向ではなく或る一定の角度θだけずらせ て固着される。この浮力式起伏ゲ−ト1は、常時浮力式起伏ゲ−トとして作動し 、必要に応じて強制起立または強制倒伏させる場合、水平に固定されたシリンダ 4のロッド4bにより、回転軸3を中心として回動するトルクア−ム2に設けら れたロ−ラ2cを押圧して強制起立させるか、または、水平に固定されたシリン ダ5のロッド5bにより、回転軸3を中心として回動するトルクア−ム2に設け られたロ−ラ2dを押圧して強制倒伏させるため、押圧するロッド4bまたは5 bの軸心でロ−ラ2cまたは2dを押圧することができず、長期に亘る使用には ロッドが変形する危険性があり、そのためロッドの径を必要以上に太くする必要 があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上の問題点を解決するもので、常時は浮力式起伏ゲ−トとして作 動し、必要に応じて強制起立または強制倒伏できる構成を有し、しかも比較的簡 単な構造で安価に設置することができ、長期間の使用に対してもシリンダのロッ ドが変形することがない強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−トを提供すること を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−トは、以上の目的を達成す るために、次の如く構成したことを特徴とする。即ち、浮力式起伏ゲ−トが固定 された回転軸をシリンダ室内に延長してトルクア−ムを設け、当該トルクア−ム をシリンダ室内に設けられたシリンダを用いて必要に応じて押圧することにより 強制起立または強制倒伏させる浮力式起伏ゲ−トにおいて、1対のトルクア−ム を挟むように回転軸と同心円の円弧を有する1対のガイドフレ−ムを設けると共 に基端部を回動自在に軸支された強制起立用シリンダおよび強制倒伏用シリンダ を対向して設け、夫々のロッド先端部に軸支された1対のロ−ラを前記ガイドフ レ−ム上において転動させ、一方のシリンダのロ−ラの支軸により前記トルクア −ムを押圧することにより強制起立または強制倒伏を行い、常にロッドの軸心で トルクア−ムを押圧することを特徴とし、また、前記1対のトルクア−ム先端部 の両側に凹部を設け、片方のシリンダの前記ロ−ラの支軸を係合させて押圧する ことを特徴とし、更に、前記ガイドフレ−ム上に前記1対のロ−ラの脱線を防止 するレ−ルが設けられていることを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の強制起伏機構を備えた浮力式起伏ゲ−トの実施の形態を図面を 参照して詳述する。図1は本考案に係る強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト のシリンダ室内の側面図、図2は図1の正面図、図3は本実施例において、浮力 式起伏ゲ−トを強制起立させた場合における上流側水位と下流側水位との関係を 示す説明図、図4は本実施例において、浮力式起伏ゲ−トを強制倒伏させた場合 における上流側水位と下流側水位との関係を示す説明図、図5は従来の強制起伏 機能を備えた浮力式起伏ゲ−トの作動機構を示す説明図、図6は従来の浮力式起 伏ゲ−トを用いた場合における上流側水位と下流側水位の状態を示す説明図であ る。図において符号1は浮力式起伏ゲ−ト、1aは空洞部、1bは水密ゴム、2 はトルクア−ム、2a及び2bは凹部、2c及び2dはロ−ラ、3は回転軸、3 aは軸受、4はシリンダ、4aは軸、4bはロッド、4cは軸、4dはロ−ラ、 5はシリンダ、5aは軸、5bはロッド、5cは軸、5dはロ−ラ、6はシリン ダ室、7はコンクリ−ト、8はガイドフレ−ム、9はレ−ル、10は河床、11 は上流側水位、12は下流側水位を示す。
【0008】 河川において浮力式起伏ゲ−ト1が設けられている箇所の河床10は図6に示 される如くコンクリ−ト製で段差があり、側壁部分は図示されていないがコンク リ−ト製で仕切られている。また、上流側の水が浮力式起伏ゲ−ト1の回転軸3 の下側を通って行かないように水密ゴム1bで仕切られている。浮力式起伏ゲ− ト1の側面とコンクリ−ト側壁間も同様に水密ゴム(図示せず)により仕切られ ている。浮力式起伏ゲ−ト1は空洞部1aを有しているため、その浮力により満 潮時等下流側水位12が高くなれば、回転軸3により起立し、低くなれば倒伏方 向に回動し、上流側水位が下流側水位よりも幾分高い高低差で常時バランスし、 上流水は常時浮力式起伏ゲ−ト1の先端を越流している。
【0009】 本考案においても、浮力式起伏ゲ−ト1の構成は上記と同様であり、常時は浮 力式起伏ゲ−トとしてに作動しているが、灌漑等により上流側水位を上げたい場 合には強制起立させることができ、また、洪水の心配がある場合には、強制倒伏 を行い少しでも上流側水位を下げることができる。
【0010】 本考案に係る強制起伏機構を備えた浮力式起伏ゲ−ト1は、図1,図2に示す ように、その回転軸3をシリンダ室6内迄延長し、この回転軸3に一対のトルク ア−ム2、2が浮力式起伏ゲ−ト1とは一定角度ずらせて固着される。この一対 のトルクア−ム2、2の端部の両側には凹部2a、2bが設けられている。また 、このトルクア−ム2、2を挟む様に一対のガイドフレ−ム8、8が設けられる 。このガイドフレ−ム8、8の上半分は、回転軸3と同心円の円弧状を有してお り、その上にレ−ル9、9が設けられている。このレ−ル9、9上にシリンダ4 のロッド4bの先端部に設けられた軸4cの両端に回転自在に設けられたロ−ラ 4d、4dをスム−スに転動させるため、シリンダ4はその基端部を軸4aによ り回動自在に軸支される。このシリンダ4は浮力式起伏ゲ−ト1を強制起立させ る場合に用いられるものであり、トルクア−ム2、2を押圧する場合には、ロッ ド4bの先端部に設けられた軸4cがトルクア−ム2、2の凹部2aに係合して 押圧するため、常にロッド4bの軸心で押圧することができる。しかしながら、 常時はトルクア−ム2、2を押圧することはなく、図1に示す如く短縮された状 態である。
【0011】 一方、上述のシリンダ4に対向して設けられたシリンダ5は浮力式起伏ゲ−ト 1を強制倒伏させる場合に用いられるものであり、シリンダ4と同様にシリンダ 5の基端部は軸5aにより回動自在に軸支され、ロッド5bの先端部に設けられ た軸5cの両端のロ−ラ5d、5dはレ−ル9上を転動することにより、強制倒 伏させる場合において軸5cはトルクア−ム2、2の凹部2bに係合し、ロッド 5bは軸心でトルクア−ム2、2を押圧することができる。このシリンダ5も常 時はトルクア−ム2、2を押圧することはなく、図1に示す如く短縮された状態 である。
【0012】
【考案の効果】
本考案に係る強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−トは上記の如く構成されて いるため次の如き効果を有するものである。 1)本考案の強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−トによれば、常時は浮力に より作動する浮力式起伏ゲ−トとして作動させることができると共に、強制起立 または強制倒伏させることが必要の場合、シリンダのロッドの軸心で押圧するこ とができるため、ロッドの変形を心配する必要がなく、必要最小限のシリンダを 用いることができる。 2)必要最小限のシリンダを用いることができるため、シリンダ室を小型にで きると共に設備費を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る強制起伏機能を備えた浮力式起伏
ゲ−トのシリンダ室内の側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】本実施例において、浮力式起伏ゲ−トを強制起
立させた場合における上流側水位と下流側水位との関係
を示す説明図。
【図4】本実施例において、浮力式起伏ゲ−トを強制倒
伏させた場合における上流側水位と下流側水位との関係
を示す説明図。
【図5】従来の強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト
の作動機構を示す説明図。
【図6】従来の浮力式起伏ゲ−トを用いた場合における
上流側水位と下流側水位の状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 浮力式起伏ゲ−ト 1a 空洞部 1b 水密ゴム 2 トルクア−ム 2a 凹部 2b 凹部 2c ロ−ラ 2d ロ−ラ 3 回転軸 3a 軸受 4 シリンダ 4a 軸 4b ロッド 4c 軸 4d ロ−ラ 5 シリンダ 5a 軸 5b ロッド 5c 軸 5d ロ−ラ 6 シリンダ室 7 コンクリ−ト 8 ガイドフレ−ム 9 レ−ル 10 河床 11 上流側水位 12 下流側水位

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮力式起伏ゲ−トが固定された回転軸を
    シリンダ室内に延長してトルクア−ムを設け、当該トル
    クア−ムをシリンダ室内に設けられたシリンダを用いて
    必要に応じて押圧することにより強制起立または強制倒
    伏させる浮力式起伏ゲ−トにおいて、1対のトルクア−
    ムを挟むように回転軸と同心円の円弧を有する1対のガ
    イドフレ−ムを設けると共に基端部を回動自在に軸支さ
    れた強制起立用シリンダおよび強制倒伏用シリンダを対
    向して設け、夫々のロッド先端部に軸支された1対のロ
    −ラを前記ガイドフレ−ム上において転動させ、一方の
    シリンダのロ−ラの支軸により前記トルクア−ムを押圧
    することにより強制起立または強制倒伏を行い、常にロ
    ッドの軸心でトルクア−ムを押圧することを特徴とする
    強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト。
  2. 【請求項2】 前記1対のトルクア−ム先端部の両側に
    凹部を設け、片方のシリンダの前記ロ−ラの支軸を係合
    させて押圧する請求項1に記載の強制起伏機能を備えた
    浮力式起伏ゲ−ト。
  3. 【請求項3】 前記ガイドフレ−ム上に前記1対のロ−
    ラの脱線を防止するレ−ルが設けられている請求項1に
    記載の強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト。
JP1998003777U 1998-05-15 1998-05-15 強制起伏機能を備えた浮力式起伏ゲ−ト Expired - Lifetime JP3054083U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016151163A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 日立造船株式会社 河川への津波遡上阻止ゲート

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