JP3053953B2 - エンジンの補機駆動装置 - Google Patents

エンジンの補機駆動装置

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JP3053953B2
JP3053953B2 JP04044799A JP4479992A JP3053953B2 JP 3053953 B2 JP3053953 B2 JP 3053953B2 JP 04044799 A JP04044799 A JP 04044799A JP 4479992 A JP4479992 A JP 4479992A JP 3053953 B2 JP3053953 B2 JP 3053953B2
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修 亀田
義道 田中
等 芥川
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    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
    • F01P5/00Pumping cooling-air or liquid coolants
    • F01P5/10Pumping liquid coolant; Arrangements of coolant pumps
    • F01P5/12Pump-driving arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの補機駆動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用等のエンジンの補機は、例えば
潤滑用のオイルポンプとかウォータポンプとかいった比
較的コンパクトで負荷の小さい補機については、エンジ
ン前端等に配置しクランク軸に直結あるいはギヤ結合で
駆動する場合もあるが、一般には、パワステポンプとか
オルタネータとかいった負荷の大きい補機を初めとし
て、エンジンの前端あるいは後端に近い側方位置に補機
を配置し、クランク軸の端部からベルトあるいはチェー
ンを掛け渡して駆動するのが普通である。たとえば、西
独国特許第3838073号明細書に記載されたもので
は、エンジンとミッションが並列とされて車体に対し横
置きに後方スラント(傾斜)で搭載され、後方スラント
により前方に生じた空間に補機が配置されて、クランク
軸から掛け渡したベルトによりこれら補機が駆動される
よう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にエンジンのオイ
ルパンの前端側あるいは後端側は割合とデッドスペース
となっていることから、この部分を活用して補機のコン
パクトな配置を実現したいという要求がある。しかしな
がら、このオイルパンの部分に補機を配置するとなる
と、ベルト張力に対し軸受剛性を確保できるよう補機の
支持部を強化する必要があったり、また、クランク軸に
伝動連結される補機駆動軸を前後に通すためのスペース
が必要となったりして、いずれにしてもオイルパンの容
積を削らなければならず、オイル容量が確保できなかっ
た。そのため、上記西独国特許明細書に記載のものもそ
うであるように、従来の技術ではオイルパンの部分のデ
ッドスペースを補機の配置に十分活用することはできな
かった。
【0004】また、補機の配置については、コンパクト
化の要求に加えて、組み付け性の向上という要求があ
る。すなわち、補機を駆動機構を含めてユニット化した
形でエンジンに組み付けられるようにすることが組立工
程の完全自動化の要件であって、複数の補機とその駆動
機構を一つのユニットとして組み込めるような補機駆動
装置の開発が望まれている。従来のようなベルトによる
補機駆動では、上記のようなユニット化の実現は難し
い。また、ベルト駆動の場合には、ベルトの張力が相当
に大きくなるため軸受支持部の剛性を高める必要があっ
て、それが重量増の要因にもなり、また、振動も発生す
る。
【0005】また、特にオイルポンプについては、従来
の補機駆動装置のレイアウトではオイルポンプとオイル
フィルタまでのオイル供給通路(サブギャラリと称され
る)が長くなり、この間の圧力損失が大きくなるという
問題があった。つまり、オイルポンプは一般にクランク
軸の近傍に配置されギヤ結合等によって駆動されるが、
このようなクランク軸近傍の位置にオイルポンプに近接
させてオイルフィルタを配置することはスペース的に無
理で、そのため、オイルポンプからオイルフィルタまで
のサブギャラリの長さが長くなって流路抵抗が増大する
ことは避けられなかった。
【0006】この出願の発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたものであって、補機レイアウトの自由度を高めるこ
とを目的とする。
【0007】また、この出願の発明は、オイルパンの部
分にコンパクトに補機並びに補機駆動機構を配置できる
ようにすることを目的する。
【0008】さらに、この出願の発明は、コンパクト化
に加え、補機並びに補機駆動機構をユニットとしてエン
ジンに組み付けることができるようにすることを目的と
する。 また、この出願の発明は、オイルポンプからオ
イルフィルタまでのサブギャラリを短縮し圧力損失を軽
減することを目的とする。
【0009】加えて、この出願の発明は、上記のように
補機駆動機構を設ける場合に、該補機駆動機構の潤滑を
良好に確保することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、エン
ジン出力軸により駆動される補機駆動軸を前記オイル
ンの内部に配設し、該補機駆動軸を前記オイルパンの側
壁に貫通させ、該側壁を挟んで前記オイルパンの内部
に、前記補機駆動軸へエンジン出力軸からの駆動力を伝
達する駆動力伝達手段を配置すると共に、前記オイルパ
ンの外部に、前記補機駆動軸により駆動される補機を配
置し、該補機を前記側壁に取り付け、それによって、エ
ンジン下部のオイルパンの部分への補機の配置を可能と
した。
【0011】また、この出願の発明は、補機駆動軸と駆
動力伝達手段からなる補機駆動機構をオイルパンによっ
て支持せしめ、オイルパン組み付けと同時に補機駆動機
構がクランク軸に設けた動力取り出し手段に結合可能で
あるよう一体ユニットとすることによって、エンジン下
部のオイルパンの部分に補機並びに補機駆動機構をコン
パクトに配置し、かつ、ユニットとしてエンジンに組み
付けられるようにしている。
【0012】エンジン出力軸から補機駆動力を取り出す
ための動力取り出し手段としてエンジン出力軸に動力取
り出しギヤを設けることができ、また、この動力取り出
しギヤと噛合するアイドルギヤとこのアイドルギヤの回
転を補機駆動軸に伝達するチェーン機構とで駆動力伝達
手段を構成するようにできる。
【0013】また、その際、アイドルギヤの支持軸に対
し、チェーン機構により掻き揚げられたオイルを受ける
オイル受部と、一端が前記オイル受部に連通し、他端が
前記アイドルギヤの軸受部に連通するオイル通路とを形
成することにより、アイドルギヤの軸受部の潤滑を補機
駆動用のチェーン機構を利用して行うことができ、軸受
部潤滑用の機構を別途追設する必要がなくなる。
【0014】更に、前記アイドルギヤを軸支する支持部
は、駆動力伝達手段のチェーン伝動による張力とギヤ結
合の噛合力とが偶力を生じない位置でこれら両方の力の
作用方向に延設されてオイルパンに連結されたものとす
ることで、局部的な軸受面圧の上昇を抑え軸受部の信頼
性を保つようにできる。また、オイルパン内のオイルの
撹拌を防ぐために駆動軸伝達手段の被動側スプロケット
を囲むように隔壁をオイルパンに設け、かつ、この隔壁
の延設部にアイドルギヤ軸支用の支持部を一体に、ある
いはボルト結合によって設けることができる。
【0015】また、この出願の発明は、エンジン本体下
部に設けたオイルパンの内部一端側において補機駆動軸
上にオイルポンプを配置するように補機駆動装置を構成
し、その場合に、オイルパン側壁を挟んでオイルポンプ
の吐出口に隣接する位置にオイルフィルタを配置して、
オイルポンプの吐出口とオイルフィルタの流入口とを合
致させることにより、オイルポンプからオイルフィルタ
までのオイル供給通路の流路抵抗を抑えるようにした。
また、このような構成において、補機駆動軸に駆動力を
伝達する駆動力伝達手段は、オイルポンプからできるだ
け離れるよう、オイルパンの内部においてオイルポンプ
から離れた方のオイルパン側壁に近接する位置に設ける
ことが望ましい。
【0016】
【作用】補機駆動軸およびこれにエンジン出力軸からの
駆動力を伝達するための駆動力伝達手段をオイルパンの
内部に配設し、更に前記補機駆動軸を前記オイルパンの
側壁に貫通させて、この側壁を挟んでオイルパン内部に
前記駆動力伝達手段を、オイルパン外部に補機を各々配
置する構造とし、この補機を前記オイルパン側壁に取り
付けることにより、オイルパンの大きさを良好なエンジ
ン潤滑が行い得るオイル容量を十分貯留できる程度に確
保しつつ、これ等エンジンの補機並びに補機駆動軸及び
駆動力伝達手段をオイルパンの部分のデッドスペースを
活用してコンパクトに配置することが可能となる。
【0017】そして、エンジンの内部に配設した上記補
駆動軸並びに駆動力伝達手段から成る補機駆動機構を
オイルパンによって支持せしめ、補機駆動機構とオイル
パンとを一体ユニットとすることにより、オイルパン組
み付けと同時に補機駆動機構をエンジン出力軸側の動力
取り出し手段に結合させることが可能となって、補機駆
動装置のユニット化が実現でき、併せて、ベルト張力の
かからない1本の補機駆動軸を用いて複数の補機を駆動
できることから、軸受部をコンパクトにでき、軽量化が
達成されることになる。
【0018】ここで、エンジン出力軸の動力取り出しギ
ヤからアイドルギヤに伝達した補機駆動力をチェーン機
構を介して補機駆動軸に伝達するよう構成すると、チェ
ーンの弾力性によって速度変動が吸収されるため、安定
した補機駆動が実現できる。また、その際、補機駆動用
のチェーン機構の回転によって掻き揚げらたオイルをア
イドルギヤの支持軸に設けるオイル受部により受け、こ
の受けたオイルを該支持軸に設けたオイル通路を経て
アイドルギヤの軸受部に供給するように構成すれば、
アイドルギヤの軸受部の潤滑を別途の潤滑機構により行
う必要が無くなるので、該アイドルギヤの軸受部の潤滑
を構成簡易に且つ安価に行うことができる。
【0019】また、チェーン伝動による張力とギヤ結合
の噛合力とが偶力を生じない位置でこれら両方の力の作
用方向に延びるよう、例えば被動側スプロケットを囲む
隔壁の延設部にアイドルギヤの支持部が設けられること
で、この支持部の軸受面に局部面圧が発生するのが防止
され、軸受部の信頼性が確保される。
【0020】また、エンジン下部に設けたオイルパンの
内部一端側において補機駆動軸上にオイルポンプが配置
され、オイルパン側壁を挟んでオイルポンプの吐出口に
隣接する位置にオイルフィルタが配置されて、オイルポ
ンプの吐出口とオイルフィルタの流入口とが合致するこ
とにより、オイルポンプからオイルフィルタまでのオイ
ル供給通路が短くなり、流路抵抗が小さくなる。
【0021】
【実施例】以下、この出願の発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0022】図1はこの出願の発明の一実施例に係る自
動車用横置きエンジンを前端側(車体の左側方)から見
た一部断面図、図2は同エンジンを正面側(車体前方)
から見た一部断面図、図3は同エンジンにおけるオイル
パンおよび補機駆動装置からなるアセンブリの平面図、
図4は同エンジンのオイル供給系の構造を示すエンジン
前端側からの概略図、図5は同オイル供給系の構造を示
すエンジン正面側からの概略図である。
【0023】この実施例のエンジン1は、直列4気筒
で、クランク軸2を車幅方向に向けて横置き後方スラン
ト(傾斜)で車体(図示せず)前部に搭載されるもので
ある。そして、エンジン1の側方であって車体前方から
見て後方に位置する側にはミッション3が並列に配置さ
れ、エンジン1およびミッション3の下部には一体構造
のオイルパン4が配置されている。また、エンジン1の
反ミッション3側の側方には本体スカート部を構成する
ロアブロック5に近接した位置にサージタンク6が設け
られ、このサージタンク6を各気筒の燃焼室に連通する
吸気管7は、上方に湾曲して延びてシリンダヘッド8に
接続されている。
【0024】オイルパン4は、エンジン1が後方スラン
トとされたことによってエンジン1およびミッション3
の下方にできる側面視略三角形状の空間を埋める形に形
成されたものであって、エンジン1の長手方向には、ク
ラッチハウジング9に近接する位置からエンジン1の前
端位置より所定距離引っ込んだ位置までの範囲に設けら
れ、また、ミッション3側ではほぼミッション3の全長
にわたる範囲に設けられている。
【0025】オイルパン4内部のエンジン1側の部分に
は、該オイルパン4をクランク軸2と平行な方向に貫通
するよう補機駆動軸10が設けられていて、該補機駆動
軸10の図2右端部はオイルパン4の側壁に貫通して外
部に突出している。そして、エンジン1の後端側でクラ
ッチハウジング9の下方には、上記オイルパン4外部の
上記補機駆動軸10の右端部が貫通する側壁に近接して
AT(自動変速機)用のオイルポンプ(以下、ATオイ
ルポンプという。)11が配置され、その外側にはパワ
ステポンプ12が配置されて、これらATオイルポンプ
11およびパワステポンプ12が上記補機駆動軸10の
端部に直列に駆動連結されていて、上記ATオイルポ
ンプ11は上記補機駆動軸10の右端部が貫通する側壁
に取り付 けられている。また、エンジン1の前端側に
は、オイルパン4の側方でエンジン1の下方に生じた凹
部にウォータポンプ13が配置され、これが補機駆動軸
10の端部に連結されている。また、補機駆動軸10に
は、ウォータポンプ13が連結された側の側壁の内側に
配置されたエンジン潤滑用のオイルポンプ(以下、単に
オイルポンプという。)14が連結されている。
【0026】オイルパン4の内部には、上記オイルポン
プ14から離れた方の側壁、即ち、上記補機駆動軸10
の右端部が貫通する側壁に近接する位置に隔壁15が箱
状に形成されている。そして、補機駆動軸10がこの隔
壁15を貫通し、その箱状の隔壁に囲われる位置には
上記クランク軸2からの駆動力を上記補機駆動軸10に
伝達する被動側のスプロケット16が、前記ATオイル
ポンプ11とで前記補機駆動軸10の右端部が貫通する
側壁を挟むように設けられている。また、オイルパン4
には、上記隔壁15のミッション3側でエンジン後端側
に寄った位置に隔壁15の延設部15aが設けられ、そ
の上端面にはアイドルギヤ17の軸部18を回転自在に
支持する支持部材19が固定されている。アイドルギヤ
17は、クランク軸後端側の8番ウエブ20に対向する
位置に配置され、その軸部18の先端には上記被動側ス
プロケット16に対向する位置に駆動側のスプロケット
21が固定されている。
【0027】上記被動側と駆動側の二つのスプロケット
16,21はチェーン22によって連結されている。ま
た、エンジン1のクランク軸2には、上記8番ウエブ2
0の部分に動力取り出しギヤ23が設けられ、このギヤ
23と上記アイドルギヤ17が噛合結合されるよう構成
されている。
【0028】このように構成されたことにより、動力取
り出しギヤ23から取り出された動力はアイドルギヤ1
7に伝達され、さらに、駆動側スプロケット21,チェ
ーン22および被動側スプロケット16を介して補機駆
動軸10に伝達される。そして、補機駆動軸10に連結
されたATオイルポンプ11,パワステポンプ12,ウ
ォータポンプ13およびオイルポンプ14が駆動され
る。その際、アイドルギヤ17の軸部18の一端にはギ
ヤ結合の噛合力が作用し、他端にはチェーン22の張力
が作用するが、上記軸部18を支持する支持部材19は
上記二つの力が同じ向きに作用するような位置に配置さ
れていることにより、軸受面に局部面圧を生じさせるよ
うな偶力が発生しない。
【0029】また、オイルパン4の前端側壁には外側か
らオイルフィルタ24が取り付けられ、その吸入口25
がオイルポンプ14の吐出口26に連通されている。し
たがって、これらオイルポンプ14の吐出口26とオイ
ルフィルタ24の吸入口25の間のサブギャラリ部27
は短くて圧力損失の小さいものとなっている。サブギャ
ラリ部27を経てオイルフィルタ24に送られた潤滑オ
イルは、メインギャラリ28を介してクランク軸2のジ
ャーナル部等、エンジン1の各潤滑部に供給される。
【0030】したがって、本実施例では、オイルパン4
の内部に補機駆動軸10とこれを駆動する被動側スプロ
ケット16とが配置され、該補機駆動軸10のオイルパ
ン4の側壁を貫通する右端部にATオイルポンプ11が
駆動連結された状態で該側壁に取り付けられているの
で、オイルパン4周囲のデッドスペースを有効利用して
このデッドスペースにATオイルポンプ11を配置でき
る。しかも、補機駆動軸10と被動側スプロケット16
とがオイルパン4の内部に配置されるので、これ等をお
いるパン4外部に配置する場合に比して、オイルパン4
の形状や大きさを、良好なエンジン潤滑が行い得るオイ
ル容量を十分貯留できる程度に自由度高く設計できる。
従って、エンジン潤滑のための適切なオイル容量を確保
しながら、補機をオイルパン4周囲にコンパクトに配置
できる。
【0031】なお、本実施例では、アイドルギヤの支持
部は別体としてオイルパン4に固定するものとしたが、
この支持部はオイルパン4と一体のものとすることも可
能である。また、補機駆動軸の両端に連結する補機は上
記実施例のものに限られるものではなく、いろいろな組
み合わせが可能である。
【0032】図6ないし図8は他の実施例を示す。図6
において、エンジン1´のクランク軸2´には、クラッ
チハウジング9´近傍に動力取り出しギヤ23´が同軸
上に一体回転可能に配置されると共に、該動力取り出し
ギヤ23´の下方には該ギヤ23´と噛合するアイドル
ギヤ17´が配置される。該アイドルギヤ17´は、該
ギヤ17´の軸受部17a´に一体形成され、該軸受部
17a´はクランク軸2´の軸方向に配置したオイルパ
ン4´内の支持軸30に回転自在に配置されている。
【0033】上記アイドルギヤ17´の軸受部17a´
には、該アイドルギヤ17´の図6左側方の位置にて駆
動側スプロケット21´が一体形成されると共に、前記
支持軸30の下方には該支持軸30と平行に補機駆動軸
10´が配置され、該補機駆動軸10´に従動側スプロ
ケット16´が一体形成されていて、該両スプロケット
16´,21´間にチェーン22´が巻き掛けられて、
クランク軸2´の回転により補機駆動軸10´を回転駆
動する構成である。
【0034】そして、上記補機駆動軸10´の図中右端
部には、ギヤ式のオイルポンプ14´が配置される。該
ポンプ14´は、補機駆動軸10´に支持されて一体駆
動される駆動ギヤ14a´と、該駆動ギヤ14a´と噛
合する従動ギヤ14b´とを有し、該従動ギヤ14b´
は支持軸14c´に回転自在に支持される。該オイルポ
ンプ14´は、図7に示すように、図中左側部の底部に
オイル吸入口14d´を有すると共に、上端部にオイル
吐出口14e´を有し、該オイル吐出口14e´から吐
出されたオイルは、オイルパン4´内を図7左右方向に
延びるオイル通路31、及び前後方向に延びるオイル通
路32を経た後、図8に示す上下方向に延びるオイル通
路33を通ってエンジン1´内を上方に向って流通する
構成である。
【0035】また、上記オイルポンプ14´の図6右方
には、ウォータポンプ35が配置される。該ウォータポ
ンプ35の冷却水吐出口35aは、図8にも示すように
オイルパン4´内において上記オイルポンプ14´のオ
イル通路32の直上方の位置に配置された冷却水通路3
5bに連通していて、該冷却水通路35bと上記オイル
通路32との近接配置により、エンジン温度の低い暖機
運転時には冷却水からオイルに熱を付与してオイル温度
の上昇を図る一方、エンジン温度の高い通常運転時には
高温のオイルから冷却水に熱を与えてオイル温度の低下
を図るようにしている。
【0036】次に、前記アイドルギヤ17´の軸受部1
7a´の潤滑構造を説明する。図6において、支持軸3
0の駆動スプロケット21´の左側方には、上面が開い
たオイル受部30aが形成され、該オイル受部30aに
は支持軸30の軸方向に形成したオイル通路30bに連
通する。該オイル通路30bの図中右端は図中右側方に
開口し、該右端の開口部分は、オイルパン4´に形成し
た図中左側方のみに開く支持穴38に挿通されて支持さ
れている。上記の構成により、チェーン22´の回転に
より掻き揚げられたオイルを支持軸30のオイル受部3
0aで受け、この受けたオイルをオイル通路30bを経
て支持軸30の図中右端部に導いた後、オイルパン4´
の支持穴38を経てアイドルギヤ17´の軸受部17a
´に供給するように構成している。
【0037】また、補機駆動軸10´の図6左側の軸受
部10a´には、流下するオイルを内部に導くオイル導
入部40が形成されると共に、該オイル導入部40に連
通し周方向に形成されたスパイラル通路41とが形成さ
れ、該通路41の図中左端は従動スプロケット16´の
直右側部にてスラスト方向の軸受部分10b´に連通
し、該スラスト方向の軸受部分10b´にオイルを強制
的に供給して潤滑するようにしている。
【0038】更に、図6及び図7に示すように、オイル
ポンプ14´は、そのポンプカバー14f´が複数個の
ボルト43…でオイルパン4´に取付け固定されると共
に、その図6右側方にウォータポンプ35が径の大きい
3個のボルト44…で上記オイルポンプ14´と共に共
締めされる。該3個のボルト44…の配置位置は、該ボ
ルト44…で囲む三角形状の範囲内にオイルポンプ14
´のオイル吐出周りの高圧部を含むように設定されてい
る。
【0039】したがって、本実施例においては、補機駆
動用のチェーン22´が掻き揚げられたオイルは、アイ
ドルギヤ17´の支持軸30のオイル受部30aで受け
られ、その後、該支持軸30のオイル通路30bを通っ
てオイルパン4´の支持穴38に到達した後、該支持軸
30の外周からアイドルギヤ17´の軸受部17a´に
供給されて、該軸受部17a´が良好に潤滑される。
【0040】ここに、アイドルギヤ17´の軸受部17
a´の潤滑は、補機駆動用のチェーン22´が掻き揚げ
るオイルを利用しているので、他に潤滑用の機器を配置
する必要がなく、構成を簡易に且つ安価にすることがで
きる。
【0041】尚、この出願の発明は、エンジンとミッシ
ョンが直列に配置されたものに適用することも可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】この出願の発明によれば、補機駆動軸お
よび駆動力伝達手段をオイルパンの内部に配設し、前記
補機駆動軸をオイルパンの側壁に貫通させて、該側壁の
内外に各々前記駆動力伝達手段と補機とを配置する構造
とし、前記補機を前記側壁に取り付けたことによって、
オイルパンの部分に補機を設けるについての駆動力取り
出し位置の制約が無くなると共に、オイルパンの大きさ
に制約が無くなり、よって、オイルパン内のオイル容量
を十分確保しながら、オイルパンの部分のデッドスペー
スを活用して補機並びに補機駆動機構をコンパクトに配
置することが可能となる。
【0043】また、この出願の発明によれば、エンジン
の内部に配設した補機駆動軸並びに駆動力伝達手段から
成る補機駆動機構をオイルパンによって支持せしめて、
補機駆動機構とオイルパンとを一体ユニットとすること
により、オイルパン組み付けと同時に補機駆動機構をエ
ンジン出力軸側の動力取り出し手段に結合させることが
可能となり、よって組付性が向上する。
【0044】また、この出願の発明によれば、エンジン
下部に設けたオイルパンの内部一端側にオイルポンプを
配置するとともに、オイルパン側壁を挟んでオイルポン
プの吐出口に隣接する位置にオイルフィルタを配置し
て、オイルポンプの吐出口とオイルフィルタの流入口と
を連通させることにより、サブギャラリを短縮して圧力
損失を軽減することができる。
【0045】また、この出願の発明によれば、ベルト張
力のかからない1本の補機駆動軸を用いて複数の補機を
駆動することができ、軸受部のコンパクト化が可能で、
軽量化が達成できる。また、駆動力伝達手段をアイドル
ギヤとチェーン機構によって構成することができ、その
際、チェーン機構によって掻き揚げられたオイルを用い
てアイドルギヤの軸受部の潤滑を行うようにアイドルギ
ヤの支持部を構成することにより、潤滑用の機器を別途
追設することなくアイドルギヤの軸受部を良好に潤滑す
ることができる。
【0046】更に、この出願の発明によれば、チェーン
伝動による張力とギヤ結合の噛合力とが偶力を生じない
ようにして軸受部の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施例に係る自動車用横置
きエンジンを前端側(車体の左側方)から見た一部断面
図である。
【図2】同エンジンを正面側(車体前方)から見た一部
断面図である。
【図3】同エンジンにおけるオイルパンおよび補機駆動
装置からなるアセンブリの平面図である。
【図4】同エンジンのオイル供給系の構造を示すエンジ
ン前端側から見た概略構成図である。
【図5】同オイル供給系の構造を示すエンジン正面側か
らの概略図である。
【図6】他の実施例を示すエンジンのオイルパン周辺部
の縦断正面図である。
【図7】同オイルパン周辺部の縦断側面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランク軸 3 ミッション 4,4´ オイルパン 10,10´補機駆動軸 11 ATオイルポンプ 12 パワステポンプ 13 ウォータポンプ 14,14´オイルポンプ 15 隔壁 16 従動スプロケット 17,17´アイドルギヤ 19 支持部材 21 駆動スプロケット 22,22´チェーン 23,23´動力取り出しギヤ 24 オイルフィルタ 25 吸入口 26 吐出口 27 サブギャラリ部 30 支持軸 30a オイル受部 30b オイル通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 田中 義道 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 芥川 等 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−285624(JP,A) 特開 平1−249921(JP,A) 特開 平1−92512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 67/06 F02B 67/04 F02B 67/00 F01M 11/00 F02F 7/00 B62D 65/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン下部のオイルパンの部分に設け
    た補機を駆動するエンジンの補機駆動装置であって、エンジン出力軸により駆動される 補機駆動軸を前記オイ
    ルパンの内部に配設し、 該補機駆動軸を前記オイルパンの側壁に貫通させ、 該側壁を挟んで前記オイルパンの内部に、 前記補機駆動
    軸へエンジン出力軸からの駆動力を伝達する駆動力伝達
    手段を配置すると共に、前記オイルパンの外部に、前記
    補機駆動軸により駆動される補機を配置し、 該補機を前記側壁に取り付けた ことを特徴とするエンジ
    ンの補機駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記補機駆動軸と前記駆動力伝達手段と
    からなる補機駆動機構を前記オイルパンによって支持せ
    しめ、 該補機駆動機構と前記オイルパンとをオイルパン組み付
    けと同時に該補機駆動機構が前記エンジン出力軸に設け
    られた動力取り出し手段に結合可能であるよう一体ユニ
    ットとしたことを特徴とする請求項1記載のエンジンの
    補機駆動装置。
  3. 【請求項3】 エンジン出力軸から補機駆動力を取り出
    す動力取り出し手段としてエンジン出力軸に動力取り出
    しギヤを設け、 補機駆動用の前記駆動力伝達手段を前記動力取り出しギ
    ヤと噛合するアイドルギヤと該アイドルギヤの回転を補
    機駆動軸に伝達するチェーン機構とで構成したことを特
    徴とする請求項2記載のエンジンの補機駆動装置。
  4. 【請求項4】 エンジン下部のオイルパンの部分に設け
    た補機を駆動するエンジンの補機駆動装置であって、 補機駆動軸および該補機駆動軸へエンジン出力軸からの
    駆動力を伝達する駆動力伝達手段を前記オイルパンの内
    部に配置すると共に、 エンジン出力軸から補機駆動力を取り出す動力取り出し
    手段としてエンジン出 力軸に動力取り出しギヤを設け、 前記補機駆動用の駆動力伝達手段を前記動力取り出しギ
    ヤと噛合するアイドルギヤと該アイドルギヤの回転を補
    機駆動軸に伝達するチェーン機構とで構成し、 前記 アイドルギヤを軸支する支持部を、前記駆動力伝達
    手段のチェーン伝動による張力とギヤ結合の噛合力とが
    偶力を生じない位置でこれら両方の力の作用方向に延設
    しオイルパンに連結したことを特徴とするエンジンの補
    機駆動装置。
  5. 【請求項5】 駆動軸伝達手段の被動側スプロケットを
    囲む隔壁をオイルパンに設け、かつ、該隔壁の延設部に
    アイドルギヤ軸支用の支持部を設けたことを特徴とする
    請求項4記載のエンジンの補機駆動装置。
  6. 【請求項6】 エンジン下部に設けたオイルパンの内部
    一端側において補機駆動軸上にオイルポンプを配置する
    とともに、 オイルパン側壁を挟んで前記オイルポンプの吐出口に隣
    接する位置にオイルフィルタを配置し、 前記オイルポンプの吐出口と前記オイルフィルタの流入
    口とを合致させたことを特徴とするエンジンの補機駆動
    装置。
  7. 【請求項7】 補機駆動軸に駆動力を伝達する駆動力伝
    達手段をオイルパンの内部においてオイルポンプから離
    れた方のオイルパン側壁に近接する位置に設けたことを
    特徴とする請求項記載のエンジンの補機駆動装置。
  8. 【請求項8】 アイドルギヤの支持軸には、 チェーン機構により掻き揚げられたオイルを受けるオイ
    ル受部と、 一端が前記オイル受部に連通し、他端が前記アイドルギ
    ヤの軸受部に連通するオイル通路とが形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載のエンジンの補機駆動装
    置。
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