JP3053522U - パッド材 - Google Patents

パッド材

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JP3053522U
JP3053522U JP1998003248U JP324898U JP3053522U JP 3053522 U JP3053522 U JP 3053522U JP 1998003248 U JP1998003248 U JP 1998003248U JP 324898 U JP324898 U JP 324898U JP 3053522 U JP3053522 U JP 3053522U
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宗一 山元
ダイネーゼ リノ
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ダイネーゼ ソシエタ ペル アチオーニ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーサーの走行中に首の後部分における空気
抵抗を軽減すると共に転倒時にレーサーの頸部を保護す
ることができ、レーサー用つなぎ服に取り付けた状態の
ままでも頸部の圧迫感を解消することができ、使用しな
いときには小さく折り畳んで保管可能で嵩張らないパッ
ド材を提供すること。 【解決手段】 レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に
取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視
ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であって、
このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質か
らなり且つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して
充填するための注入口が開閉可能に設けられ、このパッ
ド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつ
なぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となるとともに
パッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は一体縫着
されていることを特徴とするパッド材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案が属する技術分野】
この考案はパッド材に関し、その目的はレーサーの走行中に首の後部分におけ る空気抵抗を軽減すると共に転倒時にレーサーの頸部を保護することができ、レ ーサー用つなぎ服に取り付けた状態のままでも頸部の圧迫感を解消することがで き、使用しないときには小さく折り畳んで保管可能で嵩張らないパッド材の提供 にある。
【0002】
【従来の技術】
従来レースにおいては平均200km/h で走行する為、レーサーのヘルメット後部 の空気の流れは乱流になって空気抵抗が大きくなり、オートバイのスピードに悪 影響を及ぼしていた。 この空気抵抗を解消すべく、レーサーのヘルメット後部の乱流を防ぎ空気を整 流させる装置として例えば特開昭61-258004 号に開示の背面整流装置がある。 この背面整流装置は背びれ状のフィンをレーサーの背中に取付けてレーサーの 背面の空気を整流させて走行中の空気抵抗を軽減しようとするものである。 しかしながら、前記背面整流装置は背びれ状のフィンである為、レーサーの背 面からかなりの高さで立設されていることになり、従って走行中に横風を受けて 却って走行性が悪化していた。 また、この背面整流装置はレーサーの背中に取付けられるものである為、ヘル メットと背中との間つまり首の後部分にどうしても隙間ができてしまい、従って 首の後部分に乱流が発生することは避けられなかった。
【0003】 また、本願考案者は先にレーサー用つなぎ服を出願している(実開昭63-18671 7 号) 。 このレーサー用つなぎ服はつなぎ服の後背部の首部分に突起が形設され、この 突起がレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背中部分と突起部 が略同一面となるようにされたものである。 上記レーサー用つなぎ服はこのような構成であるので、走行中に生じるつなぎ 服の後背部首部分の乱流を確実に防ぐことができ、かつレーサーが転倒した場合 に前記突起によって頸部が保護されムチ打ち等が防がれる。
【0004】 このレーサー用つなぎ服はレーサーの走行性の改善及び転倒時の頸部の保護と いう点において大変優れたものであるが、次に述べる課題があった。 すなわち、該レーサー用つなぎ服はレーサーの前傾乗車姿勢では前述のように ヘルメット後部面とつなぎ服背中部分と突起部が略同一面となるようにされたも のであるから、レーサーの走行時以外(例えば歩行時)では前記突起がつなぎ服 着用者の首の後部分を圧迫するため、頭部が前方へ傾倒されるような恰好となり 、従って走行時以外ではこの突起が邪魔になっていた。 また、レーサーは走行中に前傾姿勢をとるため、レーサーの背中はどうしても 曲がった状態になる傾向があり、よって走行中に転倒した場合、脊椎を損傷する 危険性が高い。その理由は背骨が真直ぐの姿勢で転倒するより、背骨が曲がった 姿勢で転倒する方が衝撃が大きいからである。 従って、走行中のレーサーが転倒した場合、頸部だけでなく、脊椎の保護も必 要であった。
【0005】 上記した実情に鑑みて、本願考案者は実願平1−42455号において、レー サー用つなぎ服の後背部の首部分に取付けられるパッド材を提案している。 このパット材は、外皮がレーサー用つなぎ服と同じ材質とされると共に内部に は発泡性部材を弾性布地で被覆されてなる弾力材が所要数充填され、このパッド 材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド材表面 とが略同一面となり、パッド材裏面とつなぎ服背面とに設けられた面接合ファス ナーによって着脱自在とされていることを特徴とするパッド材であった。 このパッド材は、レーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面 とパッド材表面とが略同一面とされていることによりレーサーの走行中に首の後 部分における空気抵抗を軽減することが可能であり、しかも内部に発泡性部材を 弾性布地で被覆されてなる弾力材が所要数充填されていることにより転倒時の衝 撃を緩衝してレーサーの頸部を保護することができ、さらにはレーサー用つなぎ 服から取り外すことができるため走行時以外に邪魔になることがなく、上記した 従来技術のもつ課題を解決することができる優れたものであった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実願平1−42455号の開示技術にも以下に述べる課題が存 在していた。 すなわち、このパッド材は、走行時以外にパッド材をレーサー用つなぎ服から 取り外せることを一つの大きな特徴とするものであるが、パッド材の内部に衝撃 吸収用の弾力材が充填されているため、パッド材をレーサー用つなぎ服から取り 外したときに、パッド材を小さく折り畳むことができず、保管や運搬の際に非常 に嵩張るという欠点があった。 また、走行を終えたレーサーがつなぎ服を着用したままで休憩する場合、パッ ド材をつなぎ服から取り外しておくとそのまま別の場所に移動して取り外したパ ッド材を置き忘れたり紛失したりする恐れがあるが、パッド材を着けたままでは パッド材による頸部の圧迫感を解消することができなかった。
【0007】 そこで業界では、レーサーの走行中に首の後部分における空気抵抗を軽減する ことができ、転倒時にレーサーの頸部を保護することが可能で、レーサー用つな ぎ服に取り付けた状態のままでも頸部の圧迫感を解消することができ、しかも使 用しないときには小さく折り畳んで保管可能で嵩張らないパッド材の創出が望ま れていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案はレーサー用つなぎ服の後背部の首部分に取付けられるパッド材であ って、このパッド材は平面視ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であっ て、このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質からなり且つ中空体内 部に空気や水等の流動体を注入して充填するための注入口が開閉可能に設けられ てなり、このパッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服 背面とパッド材表面とが略同一面となるとともにパッド材裏面とつなぎ服背面と が着脱自在又は一体縫着されていることを特徴とするパッド材によって上記課題 を解決する。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係るパッド材の実施例を図面に基づき説明する。 図1は本考案に係るパッド材(1)をオートバイのレーサー(r)の首の後部 分に取り付けた状態を示す斜視図であり、このパッド材(1)の形状は平面視が ハート形で且つ側面視が略くさび形とされている。 本考案に係るパッド材はつなぎ服(4)と同じ材質、即ち合成皮革等からなる 外皮(2)により中空体に形成され、この中空体の内部に水や空気等の流動体を 充填することによって平面視ハート形かつ側面視くさび形に形成される。
【0010】 本考案において外皮(2)の内部に充填される流動体の種類は、流動性を備え た物質であれば、空気等の気体、水等の液体、ゼリー状の半固体のいずれであっ てもよく特に限定はされない。
【0011】 図2は本考案に係るパッド材の第1実施例を示す断面図である。 第1実施例のパッド材(1)は、外皮(2)に空気や水等の流動体を注入する ための注入口(21)が設けられており、この注入口(21)からパッド材(1 )の内部に水や空気等を充填することが可能とされている。 注入口(21)には蓋(22)が開閉可能に設けられており、中空体内部に空 気や水等を注入して充填した後は、この蓋(22)を閉めて注入口を閉鎖するこ とにより、充填された空気や水等は密封されて外部に漏れだすことがなくなる。 但し、本考案において注入口(21)の開閉手段は何ら限定されず、開閉が容 易であって且つ密閉性に優れたものであれば如何なる構成を採用してもよい。ま たパッド材(1)のどの位置に設けてもよい。
【0012】 上記したパッド材は、パッド材を使用する際には注入口(21)から空気や水 等の流動体を注入して内部に充填することでパット材に衝撃吸収機能を持たせる ことができ、使用後には注入口(21)を開放して内部の流動体を排出すること によりコンパクトに折り畳むことができる。 また、パッド材(1)をつなぎ服(4)から取り外さずとも注入口(21)を 開けるだけで内部の流動体を抜くことができるので、パッド材(1)をつなぎ服 (4)に取り付けたままで休憩したり移動したりしてもパッド材(1)により頸 部が圧迫されることがない。
【0013】 図3は本考案に係るパッド材の第2実施例を示す断面図である。 第2実施例のパッド材(1)が前記第1実施例と異なる点は、内部が隔壁(8 )によって複数の区画に分割され、各隔壁(8)には流動体が通過可能な小孔( 81)が形成されている点である。 内容積の大きな中空体は一気に膨らませることが難しいが、このように内部を 流動体が通過可能な小孔(81)を有する隔壁(8)により複数の区画に分割す ると、注入口(21)から水や空気を注入した際に注入口から近い区画から順に 充填されていくこととなり、充填具合を一目で視認することが可能となり充填作 業を容易に行うことができる。 しかも、走行中の転倒等により外皮(2)の一部が破れた場合でも、内部の流 動体が一気に流出することがないので、安全性に優れたものとなる。
【0014】 尚、この第2実施例において、隔壁(8)を設ける位置や数については全く限 定されない。また隔壁(8)の材質については外皮(2)と同じ素材から構成す ればよいが、特に限定はされない。 また、小孔(81)については大きさや数、位置については特に限定されず、 注入口(21)から水や空気を注入した際に注入口から近い区画から順に充填さ れていくように設定すればよい。
【0015】 図4は本考案に係るパッド材の第3実施例を示す断面図である。 第3実施例のパッド材(1)が前記第1実施例と異なる点は、内部にゴム等の 弾性素材からなるチューブ(9)が充填され、外皮(2)に設けられた注入口( 21)からこのチューブ(9)内に空気や水などの流動体を注入することが可能 とされている点である。 このように、内部に弾性素材からなるチューブ(9)を充填することによって 走行中の転倒等により外皮(2)が破れた場合でも、内部の流動体が流出するこ とがないので、安全性に優れたものとなる。 しかも、空気や水などの流動体による衝撃吸収性能に加えてチューブ(9)自 体の弾性による衝撃吸収性能も発揮されるので、より一層安全性に優れたものと なる。
【0016】 図5は本考案に係るパッド材の第4実施例を示す断面図である。 第4実施例のパッド材(1)が前記第1実施例と異なる点は、外皮(2)によ って形成された中空体の内面が弾力材で覆われている点である。 弾力材(3)は、円内拡大図に示すように、発泡ウレタン等の発泡性部材(3 a)が弾性部材(3b)によって被覆されてなる部材であり、このような弾力材 (3)によって外皮(2)の内面を被覆することによって、外部から加わる衝撃 を発泡性部材(3a)の優れた衝撃吸収性能によって和らげることができ、外皮 (1)が衝撃によって破裂するのを防ぐことができる。
【0017】 上記した第1乃至第4実施例に係るパッド材(1)の外皮(2)の裏面には面 接合ファスナー(5)の鉤状の雄部材(5a)が多数設けられている。 この雄部材(5a)に係合するループ状の雌部材(5b)は前記つなぎ服(4 )の首の後部分に設けられている。 これら雄部材(5a)と雌部材(5b)とによって面接合ファスナー(5)が 形成され、パッド材(1)はこの面接合ファスナー(5)によって図6に示すよ うにつなぎ服(4)に着脱自在に取り付けられる。
【0018】 このパッド材(1)はつなぎ服(4)に取付けられている状態ではレーサーの 走行時の乗車姿勢でヘルメット(h)後部面とつなぎ服(4)背面とパッド材( 1)の表面(1a)とが略同一面となる。 従って、図7に示すようにレーサー(r)が前傾乗車姿勢で走行する際にレー サー(r)の首の後部分の空気の乱流が防がれ、走行中の空気抵抗が軽減される 。 そして、レーサー(r)が走行中に転倒した場合でも、パッド材(1)の内部 には空気や水等の流動体が充填されているので、この流動体が転倒時の衝撃を緩 和することによってレーサー(r)の頸部が保護される。 またレーサー(r)の走行時以外では、パッド材(1)を前記面接合ファスナ ー(5)の雄部材(5a)と雌部材(5b)の係合を解くことによって取外すこ とができる。 パッド材(1)をつなぎ服(4)から取外すことによってレーサー(r)は首 の後部から圧迫を感じることなく、頭部を立てた通常の姿勢で歩行等することが できる。
【0019】 図8(A)(B)には本考案に係るパッド材の他の実施例が示されている。 この実施例ではパッド材(1)のつなぎ服(4)寄りの端部に舌片(6)が設 けられている。 この舌片(6)は図8(B)に断面で示すような薄手のものであって、これが パッド材(1)に縫着、溶着或いはパッド材(1)の外皮(2)と一体成形され て設けられている。 この舌片(6)の材質は、前記外皮(2)と同じ材質でも、別の材質、すなわ ち硬質のものでもよい。 この舌片(6)の裏面には面接合ファスナー(5)を構成する雄部材(5a) は形成されておらず、つなぎ服(4)に接合されていない状態とされる。 この実施例では、パッド材(1)に舌片(6)が設けられているので、パッド 材(1)をつなぎ服(4)から取外す際にこの舌片(6)を把持して上方へ引張 れば、前記パッド材(1)を容易に取外すことができる。
【0020】 図9(A)(B)にはこの考案に係るパッド材の更に他の実施例が示されてい る。 この実施例ではパッド材(1)のつなぎ服(4)背面寄りの端部に尾片(7) が設けられている。 この尾片(7)は図9(A)に示すように平面視流線形とされており、かつこ の尾片(7)の中央部(パッド材(1)の着用時にレーサーの脊椎上にくる位置 )から周縁部に亘り、やや傾斜されている。 この尾片(7)は図9(B)に断面で示すような薄手とされ、これがパッド材 (1)に縫着、溶着或いはパッド材(1)の外皮(2)と一体成形されて設けら れている。 この尾片(7)の材質は、適度の可撓性を有する硬質の部材であるのが望まし い。
【0021】 この尾片(7)の裏面にはパッド材(1)と同様、鉤形の雄部材(7a)が多 数形成されている。 また、この実施例では、つなぎ服(4)には前記雄部材(7a)に係合するル ープ状の雌部材(図示せず)が多数形成されている。 この実施例では、パッド材(1)に上述のような尾片(7)が設けられている ので、このパッド材(1)をつなぎ服(4)に取付けて走行する際に、レーサー (r)が転倒してもパッド材(1)による頸部の保護だけでなく、前記尾片(7 )によってレーサー(r)の脊椎が保護される。 特に走行中のレーサー(r)は前傾乗車姿勢でどうしても背骨が曲がった姿勢 になる傾向があるがこのような姿勢のまま転倒した場合に、前記尾片(7)によ ってレーサー(r)の脊椎が有効に保護される。
【0022】 尚、上述の実施例において舌片(6)及び尾片(7)は共に薄手とされている ので、レーサー(r)の走行時にレーサー(r)の背中から上方へはほとんど隆 起されていない状態となり、走行中に前記舌片(6)又は尾片(7)に横風によ る空気抵抗が発生することはない。
【0023】 尚、本考案に係るパッド材(1)はつなぎ服(4)に対して着脱自在とせずに 一体縫着してもよい。この場合には、前記面接合ファスナー(5)の雄部材(5 a)(7a)と雌部材(5b)はいずれも設ける必要はない。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る考案は、レーサー用つなぎ服の後背部の 首部分に取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視ハート形かつ側 面視くさび形とされた中空体であって、このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ 服と同じ材質からなり且つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して充填する ための注入口が開閉可能に設けられてなり、このパッド材はレーサーの前傾乗車 姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となるとと もにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は一体縫着されていることを特 徴とするパッド材であるから、以下に述べる効果を奏する。
【0025】 すなわち、パッド材はレーサー用つなぎ服に取付けられる状態において、レー サーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同 一面となるので、レーサーの後背部の首部分に乱流が発生せず、従って走行性に 優れ、また走行中の転倒時にレーサーの頸部に鋭い衝撃を受けることがない。 また、パッド材を使用する際には注入口から空気や水等の流動体を注入して内 部に充填することでパット材に衝撃吸収機能を持たせることができ、使用後には 注入口を開放して内部の流動体を取り出してコンパクトに折り畳むことができる ので、嵩張ることがない。 しかも、パッド材をつなぎ服から取り外さずとも、注入口を開けるだけで内部 の流動体を抜くことができるので、パッド材をつなぎ服に取り付けたままで休憩 したり移動したりしても、パッド材により頸部が圧迫されることがない。
【0026】 請求項2に係る考案は、レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に取付けられる パッド材であって、このパッド材は平面視ハート形かつ側面視くさび形とされた 中空体であって、このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質からなり 且つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して充填するための注入口が開閉可 能に設けられ、中空体の内部は隔壁によって複数の区画に分割されるとともに、 各隔壁には流動体が通過可能な小孔が形成されてなり、このパッド材はレーサー の前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同一面 となるとともにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は一体縫着されてい ることを特徴とするパッド材であるから、注入口から水や空気を注入した際に注 入口から近い区画から順に充填されていくこととなり、充填具合を一目で視認す ることが可能となり充填作業を容易に行うことができる。 しかも、走行中の転倒等により外皮の一部が破れた場合でも、内部の流動体が 一気に流出することがないので、安全性に優れたものとなる。
【0027】 請求項3に係る考案は、レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に取付けられる パッド材であって、このパッド材は平面視ハート形かつ側面視くさび形とされた 中空体であって、この中空体の内部には弾性素材からなるチューブが充填され、 パッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質からなり且つチューブ内部に空 気や水等の流動体を注入して充填するための注入口が開閉可能に設けられ、この パッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド 材表面とが略同一面となるとともにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又 は一体縫着されていることを特徴とするパッド材であるから、走行中の転倒等に より外皮が破れた場合でも、内部の流動体が流出することがないので、安全性に 優れたものとなる。 しかも、空気や水などの流動体による衝撃吸収性能に加えてチューブ自体の弾 性による衝撃吸収性能も発揮されるので、より一層安全性に優れたものとなる。
【0028】 請求項4に係る考案は、レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に取付けられる パッド材であって、このパッド材は平面視ハート形かつ側面視くさび形とされた 中空体であって、この中空体の内面は発泡性部材を弾性布地で被覆した弾力材で 覆われてなり、このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質からなり且 つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して充填するための注入口が開閉可能 に設けられ、このパッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面とつな ぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となるとともにパッド材裏面とつなぎ服背 面とが着脱自在又は一体縫着されていることを特徴とするパッド材であるから、 外部から加わる衝撃を発泡性部材の優れた衝撃吸収性能によって和らげることが でき、外皮が衝撃によって破裂するのを防ぐことができる。
【0029】 請求項5に係る考案は、パッド材の背面にレーサーの背中方向へ若干延出され た舌片が設けられている請求項1乃至4記載のパッド材であるから、パッド材を つなぎ服から取外す場合に舌片を把手とすることができ、パッド材の取外しに便 利である。
【0030】 請求項6に係る考案は、パッド材の背面にレーサーの背中方向へ延出されレー サーの脊椎部分を被覆する尾片が設けられている請求項1乃至4記載のパッド材 であるから、レーサーが走行中に背骨が曲がった前傾姿勢で転倒しても、前記尾 片が背中を保護し脊椎の損傷が防がれる。 従って、このパッド材によって、レーサーが転倒した場合に損傷を受けやすい 頸部と脊椎とを同時に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパッド材をレーサー用つなぎ服に
取付けた状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るパッド材の第1実施例を示す横断
面図である。
【図3】本考案に係るパッド材の第2実施例を示す横断
面図である。
【図4】本考案に係るパッド材の第3実施例を示す横断
面図である。
【図5】本考案に係るパッド材の第4実施例を示す横断
面図である。
【図6】本考案に係るパッド材のレーサー用つなぎ服へ
の取り付け方の一例を示す斜視図である。
【図7】レーサーが本考案に係るパッド材が取付けられ
たレーサー用つなぎ服を着用している状態を示す側面図
である。
【図8】(A)は本考案に係るパッド材の他の実施例を
示す平面図、(B)はその部分縦断面図である。
【図9】(A)は本考案に係るパッド材の更に他の実施
例を示す平面図、(B)はその部分断面図である。
【符号の説明】
1 パッド材 2 外皮 21 注入口 3 弾力材 3a 発泡性部材 3b 弾性部材 4 つなぎ服 6 舌片 7 尾片 8 隔壁 81 小孔 9 チューブ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に
    取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視
    ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であって、
    このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質か
    らなり且つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して
    充填するための注入口が開閉可能に設けられてなり、こ
    のパッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部
    面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となると
    ともにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は一
    体縫着されていることを特徴とするパッド材。
  2. 【請求項2】 レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に
    取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視
    ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であって、
    このパッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質か
    らなり且つ中空体内部に空気や水等の流動体を注入して
    充填するための注入口が開閉可能に設けられ、中空体の
    内部は隔壁によって複数の区画に分割されるとともに、
    各隔壁には流動体が通過可能な小孔が形成されてなり、
    このパッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後
    部面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となる
    とともにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は
    一体縫着されていることを特徴とするパッド材。
  3. 【請求項3】 レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に
    取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視
    ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であって、
    この中空体の内部には弾性素材からなるチューブが充填
    され、パッド材の外皮はレーサー用つなぎ服と同じ材質
    からなり且つチューブ内部に空気や水等の流動体を注入
    して充填するための注入口が開閉可能に設けられ、この
    パッド材はレーサーの前傾乗車姿勢でヘルメット後部面
    とつなぎ服背面とパッド材表面とが略同一面となるとと
    もにパッド材裏面とつなぎ服背面とが着脱自在又は一体
    縫着されていることを特徴とするパッド材。
  4. 【請求項4】 レーサー用つなぎ服の後背部の首部分に
    取付けられるパッド材であって、このパッド材は平面視
    ハート形かつ側面視くさび形とされた中空体であって、
    この中空体の内面は発泡性部材を弾性布地で被覆した弾
    力材で覆われてなり、このパッド材の外皮はレーサー用
    つなぎ服と同じ材質からなり且つ中空体内部に空気や水
    等の流動体を注入して充填するための注入口が開閉可能
    に設けられ、このパッド材はレーサーの前傾乗車姿勢で
    ヘルメット後部面とつなぎ服背面とパッド材表面とが略
    同一面となるとともにパッド材裏面とつなぎ服背面とが
    着脱自在又は一体縫着されていることを特徴とするパッ
    ド材。
  5. 【請求項5】 パッド材の背面にレーサーの背中方向へ
    若干延出された舌片が設けられている請求項1乃至4記
    載のパッド材。
  6. 【請求項6】 パッド材の背面にレーサーの背中方向へ
    延出されレーサーの脊椎部分を被覆する尾片が設けられ
    ている請求項1乃至4記載のパッド材。
JP1998003248U 1998-04-24 1998-04-24 パッド材 Expired - Lifetime JP3053522U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200007471A (ko) * 2018-07-13 2020-01-22 김철규 이미지 연출을 위한 교체식 장식패널

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