JP3053510U - くつ下、サポータ等の身回品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】文献では、踵、足裏、指等の角質を蒸らして自
然に剥離する構成となっている。従って、考案者の経験
則では、比較的軽度の角質には有効である反面、重度の
角質には有効でないとの結論である。そして、使用者の
声も略同様である。尚、二重構造を採用する文献は、履
き心地に問題があること、及び外出用等には少し抵抗感
があること、等の課題がある。 【解決手段】 本考案は、くつ下本体１の少くとも踵部
１１１に設けられた防水体２及び布やすり３で構成され
ており、布やすりで軟弱化した角質を削り取る健康志向
形のくつ下である。従って、比較的重度の角質でも蒸し
効果及び剥離効果が期待できること、又は違和感なく使
用でき、外出用としても適していること、等の利点があ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、脱角質を目的とする健康志向形のくつ下、サポータ等の身回品に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、脱角質を目的とする健康志向形のくつ下、サポータ等の身回品及びこれ に類する文献、商品には次のような内容がある。文献(1)は実開平6-64628のかか とサポータで、構成は踵を被う踵部と、この踵部を踵にフィットさせるバンド部 でなり、前記踵部に設けた樹脂加工で、当該踵の通気性をなくし、この踵を蒸ら して軟弱化することによって角質を取り除く(脱角質を図る)構成である。文献(2 )は実開平6-20406号の二重くつ下で、構成はサンドイッチ状となった二重くつ下 の踵部にビニールシートを介在させるものであり、前記文献(1)と同効を図る。 文献(3)は特開平9-154875号の乾燥防止ひじ用サポータで、構成はサポータ本体 が筒状に形成され、このサポータ本体のひじに対応する部分に通気を抑制する素 材を粘着してなり、保温性に優れ、かつ、ひじの皮下組織の血行をよくするとと もに、かさつき防止及び脱角質を図る。文献(4)は特開平9-157906号の乾燥防止 用靴下で、前記文献(2)と略同様の構成・効果を有する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記文献(1)〜(4)は、踵、足裏、指等の角質を蒸らして自然に剥離する構成と なっている。従って、本考案者の経験則では、比較的軽度の角質には有効である 反面、重度の角質には有効でないとの結論である。そして、使用者の声も略同様 である。尚、二重構造を採用する文献(2)、(4)は、履き心地に問題があること、 及び外出用等には少し抵抗感があること、等の課題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、比較的重度の角質でも蒸し効果及び剥離効果が期待できること、又 は違和感なく使用でき、外出用としても適していること、等を目的とする。

【０００５】 請求項１は、装着本体と、この装着本体の少くとも踵部、肘部、膝部に設けら れた防水体及び布やすりで構成されており、前記布やすりで軟弱化した角質を削 り取ることを特徴とする脱角質を目的とする健康志向形のくつ下、サポータ等の 身回品である。

【０００６】 また本考案は、布やすりの人体への接触を少なくして違和感なく使用でき、外 出用としても適していること、等を目的とする。

【０００７】 請求項２は、防水体に対して布やすりが小さい接触面積となっている脱角質を 目的とする健康志向形のくつ下、サポータ等の身回品である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案のくつ下を履いた場合、防水体が、例えば、踵部の通気を抑制し、当該 踵部が蒸発する汗で湿潤されて蒸れた状態又はうるおいを与えることになり、該 踵部の角質の軟化を促し、かつ布やすりの機能を発揮して、確実かつ優しく角質 の剥離ができる。そして、望ましくは、蒸れた状態又はうるおいを与えた状態等 で、布やすりで直接角質を削り取ることがよい。殊に、防水体に対して布やすり が小さい接触面積となっているので、踵部の蒸れが図れ、かつ布やすりの効果を 最大限に発揮できる。

【０００９】 勿論、脱角質の部位は限定されない。例えば、踵（図１、図２参照）、踵と足 裏（図３〜図５参照）、踵と指、又は踵、足裏と指（図示せず）等の如く、各例 の組合せ、或いは個別に指、足裏等とする方法がある。

【００１０】 この考案のくつ下は、布やすりを取り付ける構成であるので、着脱、洗濯、又 は折畳み等の収容も何等支障がない利点がある。

【００１１】 尚、サポータとして装着した場合には、防水体が、例えば、肘部、膝部の通気 を抑制し、当該肘部、膝部が蒸発する汗で湿潤されて蒸れた状態又はうるおいを 与えることになり、該肘部等の角質の軟化を促し、かつ布やすりの機能を発揮し て、確実かつ優しく角質の剥離ができる。他の使用の方法は、くつ下と略同様に 考えられる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案の一例を説明する。

【００１３】 １は装着本体の一例であるくつ下本体で、このくつ下本体１の踵部１１１にビ ニール、ゴム等の保水、軟質、防水等の特性を備えた防水体２と、布やすり３が 積層した状態で設けられており、場合により、それぞれ着脱自在に設けることも 可能である。この防水体２に対して布やすり３を小さくして、足Ｈの少なくとも 裏面Ｈ１への接触面積を少なくすることがよい。即ち、裏面Ｈ１の角質Ｈ２を十 分に蒸らした状態で、この布やすり３で削り取るようにする。又は布やすり３の 足Ｈ（人体)への接触を少なくして違和感なく使用できること、外出用としても 適していること、等の利点が考えられる。尚、防水体２に遠赤外線４を付設する ことも可能である。

【００１４】 この防水体２及び布やすり３を設ける部位は踵部１１１であるが、一例として 、図１、図２は踵部１１１、図３〜図５は足裏部１１２を示す。勿論、前述の如 く、指部１１３、その他の部位、又は踵部１１１、足裏部１１２、指部１１３( 一本又は数本）等の各種の組合せができる。尚、布やすり３は踵部１１１、足裏 部１１２、指部１１３等の各部位に対応した形状がよく、例えば、踵部１１１で は略半月状とし、角質Ｈ２の形状と相似形にする。

【００１５】 １１は装着本体の他の一例であるサポータ本体で、このサポータ本体１１は人 体Ｈ’の肘部１１１１、膝部１１１１ａにビニール、ゴム等の保水、軟質、防水 等の特性を備えた防水体２と、布やすり３が積層した状態で設けられており、場 合により、それぞれ着脱自在に設けることも可能である。他の構成は、前述くつ 下本体１と略同様である。また他の部位、例えば、指等のサポータも同様に考え られる。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１は、装着本体の少くとも踵部、肘部、膝部に設けられた防水体及び布 やすりで構成されており、布やすりで軟弱化した角質を削り取る健康志向形のく つ下、サポータ等の身回品である。従って、比較的重度の角質でも蒸し効果及び 剥離効果が期待できること、又は違和感なく使用でき、外出用としても適してい ること、等の利点がある。

【００１７】 請求項２は、防水体に対して布やすりが小さい接触面積となっている健康志向 形のくつ下、サポータ等の身回品である。従って、布やすりの人体への接触を少 なくして違和感なく使用でき、外出用としても適していること、等の利点がある 。

【図面の簡単な説明】

【図１】くつ下本体の踵部に防水体及び布やすりを設け
た一例を示す一部欠截の斜視図である。

【図２】図１の断面図である。

【図３】くつ下本体の踵部、足裏部に防水体及び布やす
りを設けた一例を示す一部欠截の斜視図である。

【図４】図２の底面図である。

【図５】くつ下本体の踵部、足裏部等に防水体及び布や
すりを設けた一例を示す一部欠截の斜視図である。

【図６】サポータ本体の肘部に防水体及び布やすりを設
けた一例を示す一部欠截の斜視図である。

【図７】図６の断面図である。

【図８】サポータ本体の膝部に防水体及び布やすりを設
けた一例を示す一部欠截の斜視図である。

【符号の説明】

１ くつ下本体 １１１ 踵部 １１２ 足裏部 １１３ 指部 ２ 防水体 ３ 布やすり ４ 遠赤外線 １１ サポータ本体 １１１１ 肘部 １１１１ａ 膝部 Ｈ 足 Ｈ’ 人体 Ｈ１ 裏面 Ｈ２ 角質

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装着本体と、この装着本体の少くとも踵
   部、肘部、膝部に設けられた防水体及び布やすりで構成
   されており、前記布やすりで軟弱化した角質を削り取る
   ことを特徴とする脱角質を目的とする健康志向形のくつ
   下、サポータ等の身回品。
2. 【請求項２】 上記の防水体に対して布やすりが小さい
   接触面積となっている請求項１に記載の脱角質を目的と
   する健康志向形のくつ下、サポータ等の身回品