JP3053251B2 - 鋼板品質設計装置 - Google Patents

鋼板品質設計装置

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JP3053251B2 JP3128164A JP12816491A JP3053251B2 JP 3053251 B2 JP3053251 B2 JP 3053251B2 JP 3128164 A JP3128164 A JP 3128164A JP 12816491 A JP12816491 A JP 12816491A JP 3053251 B2 JP3053251 B2 JP 3053251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚板等の鋼板の品質設
計に関し、特に鋼種の決定に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の製造業者においては、注文のあっ
た製品について製造する鋼種を決定する場合、従来より
熟練技術者が複雑な品質設計マニュアルを参照し、受注
明細に含まれる各種の必要条件、即ち製品寸法,機械試
験特性,各種成分値範囲,用途等々を全て満足する特定
の鋼種を時間をかけて捜し出し決定するようにしてい
る。この種の作業は非常に手間がかかり、しかも熟練技
術者を必要とする。そこで、コンピュ−タを使用して鋼
種の決定を自動化することが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼種の
決定作業は単に表から特定の条件を満たす項目を検索す
るような単純な処理ではなく、各種の条件が非常に複雑
に関係しているため、それを自動化するのは困難であっ
た。
【0004】例えば、日本においてはJIS規格に基づ
いて機械試験特性の測定が実施されるが、他の国では規
格や測定条件,測定方法、あるいは数値の判断基準がJ
ISと異なる場合があるため、日本で製造される各種鋼
種の条件(JIS規格に基づいて測定された機械試験特
性)は、一部の国においては要求された品質を満足しな
い場合が生じる。また、鋼板の使用される用途によって
は、鋼材に含まれる成分(リン,硫黄,炭素,マンガ
ン,ニオブ等々)の範囲を個別に限定せざるを得ない場
合がある。しかし、仕向国別や使途別に数値を修正した
デ−タをデ−タベ−スとして全て用意するとなると、デ
−タ量が膨大になってしまうので、このようなデ−タベ
−スを有するシステムの実現は困難である。
【0005】本発明は、鋼種の決定を自動化するととも
に、比較的小さなデ−タベ−スで様々な条件に対応可能
にすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の鋼板品質設計装置は、複数種類の鋼種の各
々について、少なくとも機械試験特性,及び成分値範囲
の情報を蓄積したデ−タベ−ス手段; 機械試験特性,成分値範囲,及びこれらを修正するため
に必要な仕向先あるいは用途が含まれた受注明細の情報
を入力する入力手段; 前記受注明細に含まれる仕向先あるいは用途の情報に基
づき、特定仕向先あるいは特定用途毎に、受注明細中に
機械試験特性値に対する補正量を予め定めた試験値上乗
せルール、および、特定仕向先あるいは特定用途毎に、
特定成分の範囲を予め定めた成分範囲限定ルールに従っ
て、受注明細に含まれる機械試験特性及び成分値範囲の
少なくとも一方を修正する、修正手段;及び前記デ−タ
ベ−ス手段上の鋼種情報を検索し、前記修正手段によっ
て修正された受注明細情報の要求を満足する鋼種を抽出
する、鋼種抽出手段; を備える。
【0007】
【作用】本発明においては、入力される受注明細には、
機械試験特性及び成分値範囲の他に、第3の項目として
仕向国,使途コ−ドなどが含まれている。これらの情報
のうち、機械試験特性及び/又は成分値範囲には、第3
の項目の内容に応じて、即ち特定の仕向国や特定用途の
製品に対しては修正が加えられる。修正手段によって修
正された受注明細に基づいて、デ−タベ−ス手段に登録
された鋼種の中から要求を満足する特定の鋼種が抽出さ
れる。
【0008】従って本発明によれば、規格や測定方法が
JISと異なる様々な国に出荷される鋼板を扱う場合で
あっても、また、格別な成分値範囲限定が必要な用途を
含む様々な用途について鋼種を決定する場合であって
も、デ−タベ−ス手段には通常のJIS規格に基づいた
必要最小限の情報のみを登録しておけば良く、デ−タベ
−ス手段を小規模なメモリ装置で実現しうる。
【0009】
【実施例】図1に、本発明の実施例のシステム全体の構
成を示す。図1を参照すると、ワ−クステ−ションWS
1(日立製2050/32)は、ネットワ−クNW1の
ノ−ドに接続されており、NW1に接続された通信制御
装置(3725)を介して中央計算機と接続されてい
る。またワ−クステ−ションWS1には別のネットワ−
クNW2を介してワ−クステ−ションWS2(NSSU
N4)が接続されている。この実施例のシステムにおい
ては、厚板の品質設計の主要処理はワ−クステ−ション
WS1によって実行され、品質設計のうち材質予測計算
だけを、ワ−クステ−ションWS2が実行するように構
成してある。中央計算機からワ−クステ−ションWS1
に対しては受注明細のデ−タが入力され、品質設計の結
果の情報がWS1から中央計算機に返される。
【0010】図2に入力デ−タから鋼種情報を生成する
までの処理の概略を示し、入力デ−タ(受注明細)1の
内容の一例を図3に示す。図3に示すように、この例で
は、入力デ−タの内容は、受注製品寸法,契約仕様機械
試験,契約仕様化学成分,及び一般事項の4項目に分類
されており、受注製品寸法の項目には板厚,板幅及び板
長の寸法が含まれ、契約仕様機械試験の項目には引張強
度範囲(下限min及び上限max)と降伏点範囲(下限及び
上限)などが含まれ、契約仕様化学成分の項目にはリ
ン,硫黄及びニオブ(Nb)の各含有量の範囲(下限及
び上限)などが含まれ、一般事項の項目には仕向国,使
途コ−ド,及び継手COD要求に関する情報などが含ま
れている。
【0011】図2を参照すると、入力デ−タ1のうち製
品寸法(受注製品寸法)に関する情報は1次鋼種選択処
理2に入力され、機械試験特性(契約仕様機械試験)の
情報は試験値上乗せル−ル3を介して1次鋼種選択処理
2に入力され、成分値範囲(契約仕様化学成分)の情報
は成分値範囲限定ル−ル4を介して2次鋼種選択処理5
に入力され、一般事項の情報は試験値上乗せル−ル3及
び成分値範囲限定ル−ル4に入力される。
【0012】試験値上乗せル−ル3の一部分を図4に示
す。図4に示すル−ルでは、仕向国が予め定めた特別な
国(CT1)である時には、機械試験項目の引張強度下
限値を1Kg/mm2上乗せし、更に機械試験項目の降伏点
下限値を1Kg/mm2上乗せすることが規定されている。
これは、図2に示す実績デ−タベ−ス6上のデ−タがJ
IS規格に基づく国内で通用する実績情報であるのに対
し、外国では、規格や測定条件,測定方法、あるいは数
値の判断基準がJISと異なる場合があるため、日本で
製造される各種鋼種の条件(JIS規格に基づいて測定
された機械試験特性)は、一部の国においては要求され
た品質を満足しない場合が生じるためである。つまり、
国内で通用する実績デ−タベ−ス6を全ての仕向国につ
いて共用するために、入力デ−タ1の機械試験特性項目
自体を試験値上乗せル−ル3で補正してから1次鋼種選
択処理2に渡すようにしている。
【0013】試験値上乗せル−ル3によって補正され
た、1次鋼種選択処理2に渡される機械試験特性項目の
内容を図5に示す。つまり、図3に示す入力デ−タにお
いては、一般事項の項目の中で仕向国がCT1になって
いるので、これに基づいて、試験値上乗せル−ル3(図
4参照)では、機械試験項目の引張強度下限値(52.0)と
降伏点下限値(35.5)にともに1Kg/mm2だけ上乗せし、
それぞれ、53.0及び36.5に補正した値を1次鋼種選択処
理2に出力する。なお、修正後の情報(図5)において
は、クラス(class)が「中間検討」に変更されている。
これは修正後の情報の種別を明確に入力デ−タ1(clas
sが「厚板受注明細」)と区別するための処理である。
【0014】1次鋼種選択処理2においては、実績デ−
タベ−ス6を参照し、入力デ−タ1の製品寸法と試験値
上乗せル−ル3を通った機械試験特性(図5の条件)の
値を完全に満足する実績の情報を候補として全て抽出す
る。
【0015】実績デ−タベ−ス6上に存在するデ−タ群
のうち、3つの鋼種7ES2,7ES3及び7ES5に
関する情報を図6,図7及び図8に示し、1次鋼種選択
処理2によって抽出された実績情報を図9に示す。図
6,図7及び図8を参照すると、実績デ−タベ−ス6上
の各実績情報には、テ−ブル形式で登録された板厚区分
毎の機械試験特性の範囲(降伏点の上限及び下限,引張
強度の上限及び下限等々)と、出鋼グレ−ド,熱処理に
関する情報,成分範囲に関する情報(リンの上限及び下
限,硫黄の上限及び下限,ニオブの上限及び下限等
々),及びその他の製造条件(加熱温度の上限及び下
限,仕上圧延温度の上限及び下限,水冷開始温度の上限
及び下限等々)が含まれている。
【0016】従って1次鋼種選択処理2においては、各
実績情報について、入力デ−タ1の製品寸法に基づいて
機械試験特性の範囲(降伏点の上限及び下限,引張強度
の上限及び下限等々)を参照し、それらが補正後の入力
デ−タの機械試験特性の範囲(図5)を満足するか否か
を調べ、満足する実績情報については、それを候補とし
て抽出する。例えば図3に示す入力条件においては、板
厚が12.5mmであり、図6の実績情報(7ES2)では降伏点
が35.0〜49.0 Kgf/mm2、引張強度が53.0〜61.0Kgf/m
m2、図7の実績情報(7ES3)では降伏点が41.0〜51.0 Kgf
/mm2、引張強度が57.0〜62.0 Kgf/mm2、図8の実績情報
(7ES5)では降伏点が38.0〜48.0 Kgf/mm2、引張強度が5
5.0〜60.0 Kgf/mm2であるので、図5に示す入力条件
(降伏点が36.5Kgf/mm2以上、引張強度が53.0〜62.0 Kg
f/mm2の範囲内)を満足するのは7ES3及び7ES5
であり、7ES2は満足しない。従って一次鋼種選択処
理2の結果として、図9に示すように候補1として7E
S3の実績情報が選択され、候補2として7ES5の実
績情報が選択される。
【0017】図3に示す入力デ−タの条件では、実績デ
−タベ−ス6上に条件を満足する実績情報が存在したの
で、上述のようにすぐに候補を抽出することができた
が、過去に製造実績のない特殊な条件が入力デ−タ1と
して現われる場合も多く、製造実績のないものについて
は、機械試験特性の入力条件を満足する実績情報が実績
デ−タベ−ス6上に全く存在しない場合がある。そのよ
うな時には、図2に示す材質予測モデル7(WS2が実
行する)によって、新しい鋼種の設計を行なう。この材
質予測モデル7では、新しい製造条件を設定し、シミュ
レ−ションによってその材質(機械試験特性など)を予
測する。新しい製造条件における材質が入力デ−タ1の
条件を満足しない場合には、処理8で製造条件の内容を
更新し、再び材質予測モデル7の処理を実行し、入力デ
−タ1の条件を満足するまでその処理が繰り返される。
従って、材質予測モデル7に与える最初の製造条件の設
定が不適切である場合には、入力デ−タ1の条件を満足
する製造条件(鋼種)がみつかるまでの材質予測モデル
7の繰り返し回数が多くなる。
【0018】そこでこの実施例においては、機械試験特
性の入力条件を満足する実績情報が実績デ−タベ−ス6
上に全く存在しない場合、実績デ−タベ−ス6上に存在
する実績情報の中から、入力条件に最も近い実績情報に
関する製造条件を、初期値として材質予測モデル7に与
えるようにしている。入力条件に相当する新鋼種と各実
績鋼種との類似性を数値化するために、この例では確信
度テ−ブル9が設けられている。
【0019】確信度テ−ブル9の内容を図13に示す。
図13を参照すると、確信度テ−ブルは、YPテ−ブ
ル,TSテ−ブル及びYRテ−ブルの3つで構成されて
いる。なお、図13はテ−ブルの一例であり、実際には
他の機械試験特性についても確信度テ−ブルが設けられ
る。YPテ−ブルはYP(降伏点)に関する確信度(類
似性)、TSテ−ブルはTS(引張強度)に関する確信
度、YRテ−ブルはYR(降伏比)に関する確信度を保
持している。確信度は、各パラメ−タの実績情報と入力
条件との差分に応じて決定される。例えば、YPテ−ブ
ルのYP下限値差分は、 実績情報の降伏点下限値−入力条件の降伏点下限値 であり、例えば図6に示す7ES2の実績情報と図5に
示す入力条件の場合であれば、実績情報の降伏点下限値
が35.0 であり、入力条件の降伏点下限値が36.5である
から、YP下限値差分が−1.5であり、YPテ−ブル
から0.9がYP確信度として求められる。TSテ−ブ
ル及びYRテ−ブルについてもYPテ−ブルと同様にし
て確信度を求めることができる。各実績情報の最終的な
確信度は、 YP確信度×TS確信度×YR確信度 として求める。そして、最も確信度の大きな実績情報を
選択する。例えば、実績鋼種A,実績鋼種B及び実績鋼
種Cの各確信度がそれぞれ0.61,0.56及び0.
90であったとすれば、実績鋼種Cの確信度が最も大き
いので、図2の処理10では、実績鋼種Cの製造条件を
選択し、それを材質予測モデル7に初期条件として与え
る。このように条件の非常に類似した実績鋼種の製造条
件を初期値に設定して材質予測を開始することによっ
て、入力条件を満足する新しい鋼種がみつかるまでに要
する材質予測処理の回数は非常に少なくなり、品質設計
の所要時間が短縮される。
【0020】一方、図2を参照すると、入力デ−タ1の
うち成分値範囲(契約仕様化学成分:図3)の情報は、
成分範囲限定ル−ル4を通って修正された後、2次鋼種
選択処理5に渡される。成分範囲限定ル−ル4の一部分
の内容を図10に示す。図10を参照すると、1つのル
−ルでは、入力デ−タ1の一般事項の項目の使途が「耐
ラメ」である場合の限定ル−ルを規定しており、もう1
つのル−ルでは、入力デ−タ1の一般事項の項目に継手
COD要求がある場合の限定ル−ルを規定している。例え
ば図3に示す入力デ−タの場合、一般事項の使途コ−ド
が「耐ラメ」になっているので、前者の限定ル−ルに該
当する。従って、入力デ−タの硫黄maxは0.040%になっ
ているが、これは0.008%に修正される。また、図3の
入力デ−タでは一般事項に継手COD要求があるので、後
者の限定ル−ルにも該当する。従って、入力デ−タには
ニオブ(Nb)に関する規定はないが、Nbmaxが0.02
%に限定される。このようにして修正された成分値範囲
の情報を図11に示す。この修正された成分値範囲の情
報が、2次鋼種選択処理5に入力される。
【0021】2次鋼種選択処理5では、1次鋼種選択処
理2の結果得られた各候補の実績情報(図9)、もしく
は材質予測モデル7によって得られた新しい鋼種の情報
について、それが必要な成分範囲を満足するか調べ、満
足するものを2次鋼種選択結果として抽出する。例え
ば、図9に示す候補1の場合には、それが図11に示す
成分値範囲を満足している。しかし図11に示す成分値
範囲において「熱処理なし」であるのに対し、図9に示
す候補2の場合には、熱処理の規定があるので、候補2
は図11の条件を満足しない。なお、成分値範囲の規定
に熱処理が含まれるのは、熱処理によって成分値範囲が
変化するからである。従って、2次鋼種選択処理5の結
果として、図12に示すように7ES3鋼種の製造条件
の情報のみが出力される。
【0022】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、修正手段
(試験値上乗せル−ル3,成分範囲限定ル−ル4)が受
注明細に含まれる第3の項目の情報(一般事項の内容)
に基づいて受注明細に含まれる機械試験特性及び成分値
範囲の少なくとも一方を修正するので、デ−タベ−ス手
段(実績デ−タベ−ス6)上に、仕向国別(規格等の区
分),使途別,特殊な要求の有無等々に応じた膨大な情
報を蓄積する必要はなく、標準的な(例えばJIS規格
に合った)情報のみを蓄積すればよいので、デ−タベ−
ス手段を比較的小容量のメモリで構成でき、鋼板品質設
計装置を容易に実用化しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のシステム全体の構成を示すブロック
図である。
【図2】 受注明細を満足する鋼種の情報を生成する処
理の概略を示すブロック図である。
【図3】 入力デ−タ(受注明細)の一例を示すメモリ
マップである。
【図4】 試験値上乗せル−ル3の一部分を示すメモリ
マップである。
【図5】 試験値上乗せル−ル3で修正された機械試験
特性を示すメモリマップである。
【図6】 7ES2鋼種の製造実績を示すメモリマップ
である。
【図7】 7ES3鋼種の製造実績を示すメモリマップ
である。
【図8】 7ES5鋼種の製造実績を示すメモリマップ
である。
【図9】 一次鋼種選択2の結果を示すメモリマップで
ある。
【図10】 成分範囲限定ル−ル4の一部分を示すメモ
リマップである。
【図11】 成分範囲限定ル−ル4で修正された成分値
範囲を示すメモリマップである。
【図12】 2次鋼種選択5の結果を示すメモリマップ
である。
【図13】 確信度テ−ブル9の構成を示すメモリマッ
プである。
【符号の説明】
1:入力デ−タ 2:1次鋼種選択処理
(鋼種抽出手段) 3:試験値上乗せル−ル(修正手段) 4:成分範囲限定ル−ル(修正手段) 5:2次鋼種選択処理(鋼種抽出手段) 6:実績デ−タベ−ス(デ−タベ−ス手段) 7:材質予測モデル 9:確信度テ−ブル WS1,WS2:ワ−クステ−ション NW1,NW2:ネットワ−ク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 松 伸 行 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 高 井 光 夫 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 龍 俊 宣 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 下 村 慎 一 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社 君津製鐵所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の鋼種の各々について、少なく
    とも機械試験特性,及び成分値範囲の情報を蓄積したデ
    −タベ−ス手段; 機械試験特性,成分値範囲,及びこれらを修正するため
    に必要な仕向先あるいは用途が含まれた受注明細の情報
    を入力する入力手段; 前記受注明細に含まれる仕向先あるいは用途の情報に基
    づき、特定仕向先あるいは特定用途毎に、受注明細中に
    機械試験特性値に対する補正量を予め定めた試験値上乗
    せルール、および、特定仕向先あるいは特定用途毎に、
    特定成分の範囲を予め定めた成分範囲限定ルールに従っ
    て、受注明細に含まれる機械試験特性及び成分値範囲の
    少なくとも一方を修正する、修正手段;及び前記デ−タ
    ベ−ス手段上の鋼種情報を検索し、前記修正手段によっ
    て修正された受注明細情報の要求を満足する鋼種を抽出
    する、鋼種抽出手段; を備える鋼板品質設計装置。
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