JP3053172U - 把持装置、石膏破砕用把持装置、かしめ用把持装置及び切断用把持装置 - Google Patents

把持装置、石膏破砕用把持装置、かしめ用把持装置及び切断用把持装置

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JP3053172U
JP3053172U JP1998001289U JP128998U JP3053172U JP 3053172 U JP3053172 U JP 3053172U JP 1998001289 U JP1998001289 U JP 1998001289U JP 128998 U JP128998 U JP 128998U JP 3053172 U JP3053172 U JP 3053172U
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克彦 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把持の際に大きな握力を必要とせず、精密な
作業に適し、長時間の使用においても疲れにくい把持装
置、特に歯科用石膏破砕用把持装置を提供する。 【解決手段】 本把持装置は、把持装置本体1と動力装
置2とこれらを接続するコード3とからなる。また、把
持装置本体1は基体11と、第一把持部121及び第二
把持部122とを具備する把持部材12と、リンク部材
13と、第一スイッチ151、第二スイッチ152及び
スイッチレバー153とからなる手元制御スイッチ15
と、第一停止スイッチ161及び第二停止スイッチ16
2とからなる停止スイッチ16とを備える。本装置はス
イッチレバー153を傾けることにより第二把持部12
2が回動して把持したり離したりすることができる。ま
た適度な重量を備え大きな握力を必要としないので、長
時間の作業を行っても疲れにくい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、動力を用いる把持装置、歯科用に用いられる石膏破砕用把持装置( 把持型石膏破砕装置)、かしめ用把持装置(把持型かしめ装置)及び切断用把持 装置(把持型切断装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
義歯を製作する際は、完成となる義歯と同形状であるロウ型を作成してから、 そのロウ型を用いて硬化前の石膏を埋入させて硬化させて成形型とする。更に、 この石膏製成形型を用いて樹脂成形し、成形された樹脂を義歯として得る。また 、樹脂の硬化後は石膏を破砕して石膏内の樹脂製義歯を取り出す。この石膏を破 砕する時に図10に示すような、分割鉗子等と称される把持型破砕工具を使用す る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような分割鉗子で破砕する時は50kg/cm2程度の握力が必 要であり、この破砕をするのに大きな労力及び負担が掛かり、特に女性、老人等 にとっては荷重な負担となっていた。更に、何度も繰り返してこの破砕処理を行 う場合は、たとえ男性であっても大きな労力及び負担が掛かり、腱鞘炎となるこ ともあった。 また、石膏内には破損しやすい義歯が入っているので、義歯を壊さないように 周りの石膏を破砕するという精密な作業が必要となるため、動力を用いた分割鉗 子が敬遠されやすかった。 更に、動力源を備えたかしめや切断用途等に用いる把持装置が利用されている が、手で掴んで作業することができるものの、重量があるので長時間の使用に適 さないものであった。
【0004】 本考案は、破砕、かしめ及び切断等の把持型作業に用いられる把持装置、特に 、歯科用に用いられる石膏破砕に用いる装置等について、大きな握力を必要とせ ず、精密な作業に適した把持装置、歯科用に用いられる石膏破砕用把持装置、か しめ用把持装置及び切断用把持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本第一考案の把持装置は、基体11と、該基体11に固定される第一把持部1 21と、該第一把持部121の支点軸123を介して回動可能に取着される第二 把持部122とからなり、該第二把持部122の回動によって対象物を把持又は 開放可能な把持部材12と、該第二把持部122の力点部が連結されリンク軸1 34を介して回動するリンク部材13と、該リンク部材13を正逆に回動させる ように取着される一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bと、を備える装 置本体を具備し、該一対のワイヤのうちの一方のワイヤ14aが引っ張られ、該 リンク部材13が一方向に回動されることにより上記第一把持部121に対し上 記第二把持部122が開き、他方の該ワイヤ14bが引っ張られ、該リンク部材 13が反対方向に回動されることにより上記第一把持部121に対し上記第二把 持部122が閉まり上記対象物を把持できることをことを特徴とする。
【0006】 上記第一把持部及び第二把持部の形状は用途に応じて任意の形状にすることが できる。例えば、対象物をつかむ等の把持を行う場合、対象物をつかむ部位(つ まり、腹となる部位)を直線状、弓なり形状、への字形状、コの字形状等を任意 に選択することができる。また、背となる部位についても任意の形状にすること ができる。 また、対象物をかしめたり、圧着したりする場合は、各把持部材が互いに勘合 する形状にすることで用途に適したものとすることができる。更に、対象物を切 断する用途の場合は、はさみ等のように互いに擦り合わせることができる形状や 、嵌合できる形状などにすることによって、用途に適したものとすることができ る。 各把持部材の厚みについても用途に応じて適宜選択することができる。例えば 、把持や勘合などの用途に用いる時は肉薄、肉厚等を選択することができるし、 切断等の用途に用いる場合は荷重部の腹となる部位を肉薄にし、背となる部位を 任意の厚みにすることができる。
【0007】 上記一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bは、本第二考案に示すよう に、動力装置2を構成するモータ21に設けられた回動体23に固定され、該回 動体23の一方向への回動により一方の上記ワイヤが引っ張られ、該回動体23 の反対方向への回動により他方の上記ワイヤが引っ張られるものとすることがで きる。
【0008】 上記回動体23の正逆の回動は、第三考案に示すように、上記基体11の一対 の把持部材12側に設けられた手元制御スイッチ15の操作により行われるもの とすることができる。 更に、第四考案に示すように、上記リンク部材13の正逆の回動を所定位置で 停止させる停止スイッチ16を備えるものとすることができる。 上記第一把持部121及び第二把持部122は、第五考案に示すように、荷重 点となる腕部が弓形に湾曲し、該腕部の先端は鋭利であり、上記第一把持部12 1及び第二把持部122のそれぞれ向かい合う内側面の少なくとも一方は波形歯 状又は鋸歯状であるものとすることができる。上記に示す形状とすることにより 、本把持装置を肉厚の破砕対象に対して容易に破砕及び/又は切断することがで きる。
【0009】 上記モータ21及び上記回動体22は、第六考案に示すように、所定長さのコ ード3を介して装置本体1に接続されるものとすることができる。把持装置から モータ等を分離することによって本把持装置が不用意に重くならず、扱いやすい ものとなる。 上記第一把持部121及び第二把持部122のいずれも、第七考案に示すよう に、基体11より脱着可能であるものとすることができる。本把持装置を石膏等 の硬い対象物に対する破砕及び/又は切断の用途に用いる場合、両把持部121 、122の消耗が早く、用途に耐えないものとなる。このため、消耗した両把持 部121、122を新たな把持部121、122に交換することによって本把持 装置を継続して使用することができる。
【0010】 上記基体11の大きさは、第八考案に示すように、横幅30〜100mm(好 ましくは35〜80mm、更に好ましくは40〜70mm)、長さ50〜300 mm(好ましくは70〜250mm、更に好ましくは90〜200mm)、厚さ 5〜50mm(好ましくは7〜45mm、更に好ましくは10〜40mm)とす ることができる。このような大きさに限定するのは、本把持装置が上記範囲外で ある場合は把持装置を掴んだ時の安定感を得ることができず、精密な把持作業が できないからである。特に手元スイッチがある場合には便利である。 上記第一把持部121及び第二把持部122による把持力は、第九考案に示す ように、100〜300kg/cm2であるものとすることができる。このよう な把持力に設定することによって、本把持装置は硬化した石膏に対して容易に破 砕若しくは切断することができる。
【0011】 本第十考案に係わる把持装置は、基体11と、該基体11に固定される第一把 持部121と、該第一把持部121の支点軸123を介して回動可能に取着され る第二把持部122とからなり、該第二把持部122の回動によって対象物を把 持又は開放可能な把持部材12と、該第二把持部122の力点部が連結されリン ク軸134を介して回動するリンク部材13と、該リンク部材13を正逆に回動 させるように取着される一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bと、を備 える装置本体1と、動力装置2と、該装置本体と該動力装置とを接続するコード 3とを具備し、上記第一把持部121及び上記第二把持部122のいずれも、基 体11より脱着可能であり、該第一把持部121及び該第二把持部122は、荷 重点となる腕部が弓形に湾曲し、該腕部の先端は鋭利であり、上記第一把持部1 21及び第二把持部122のそれぞれ向かい合う内側面の少なくとも一方は波形 歯状又は鋸歯状であり、上記一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bは、 動力装置2を構成するモータ21に設けられた回動体23に固定され、該回動体 23の一方向への回動により一方の上記ワイヤが引っ張られ、該回動体23の他 方向への回動により他方の上記ワイヤが引っ張られ、該モータ21及び該回動体 23は、所定長さの上記コード3を介して上記装置本体1に接続され、上記回動 体23の正逆の回動は、上記基体11の一対の把持部材12側に設けられた手元 制御スイッチ15の操作により行われ、上記リンク部材13の正逆の回動を所定 位置で停止させる停止スイッチを備えることを特徴とする。
【0012】 本第十一考案に係わる石膏破砕用把持装置は、上記第一乃至第十考案のいずれ かに記載の把持装置において、歯科用に用いられる石膏を破砕するために用いら れるものであることを特徴とする。この石膏としては、石膏内に義歯が含まれる もののみならず、含まれないものを適用される。 本第十二考案に係わるかしめ用把持装置は、上記第一乃至第四考案及び第六乃 至第十考案のいずれかに記載の把持装置において、上記第一把持部121及び上 記第二把持部122は、荷重点となる各端部が互いに嵌合する形状に形成され、 各種かしめに用いられるものであることを特徴とする。 本第十三考案に係わるかしめ用把持装置は、上記第一乃至第四考案及び第六乃 至第十考案のいずれかに記載の把持装置において、上記第一把持部121及び上 記第二把持部122は、荷重点となる各端部が互いに擦り合わせ形状に形成され 、各種切断に用いられるものであることを特徴とする。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、実施例により本発明を図1〜9に示すように具体的に説明する。 本実施例に係わる把持装置は、歯科用に用いられる石膏を破砕する際に使用す る石膏破砕用把持装置である。 (1)石膏破砕用把持装置の構成 本石膏破砕用把持装置は、図6(全体構成図)及び図1〜5(装置本体を示す 図)に示すように、装置本体1と、動力装置2と、装置本体1と動力装置2とを 接続するコード3とからなる。
【0014】 把持装置1(全体の大きさは、長さが180〜190mm程度、横幅が50〜 60mm程度、厚さが15〜25mm程度である。)は、図1に示すように、ジ ュラルミン製の基体11と、把持部材12と、リンク部材13と、手元制御スイ ッチ15と、停止スイッチ16とを備える。また、基体11は図2に示すように 、樹脂製の基体カバー17によって覆われている。尚、図1〜5は、ほぼ実際の 大きさを示している。
【0015】 把持部材12は、図1、図2及び図5に示すように、第一把持部(固定部)1 21及び第二把持部(可動部)122とを備える。第一把持部121及び第二把 持部122は、共にステンレス製であり、荷重点となる腕部である荷重部121 1、1221の形状が弓形となっており、先端が鋭利となっている。更に、第一 把持部121及び第二把持部122は図1及び図5に示すように、配設した時に 向かい合う腹部分が鋭利になるよう片面に傾斜が付けられている。特に、第二把 持部122は破砕が容易となるよう傾斜面(内側面)にジグザグの切欠き(鋸歯 形状)が設けられている。尚、この鋸歯形状等は第一把持部121及び第二把持 部122の両方に設けた構成でもよいし、両方ともに設けない構成であってもよ い。更に、この鋸歯形状が設けられる場所もその長さ(幅)等も適宜選択できる 。 また、第一把持部121は図1に示すように基体11にネジ止めによって固定 される。更に、第二把持部122は、支点軸123を介して第一把持部に取り外 しができないように固定され、図1、図3及び図4に示すように、支点軸123 を中心に回動することができる。尚、この把持部材12の可動角度は約36〜3 8°程度、可動距離は30〜35mm程度である。
【0016】 リンク部材13は図1に示すように、変形三角形状のジュラルミン平板であり 、3つの頂点側にそれぞれ連結部131、第一ワイヤ接続部132及び第二ワイ ヤ接続部133が設けられている。また、リンク板の略中央側にリンク軸134 が設けられている。連結部131は、第一把持部122の力点側の腕部に設けら れる力点孔1213に差し込まれて力点となる突出した軸である。更に、第一把 持部121はこの軸に取脱可能に取付けられる。 本リンク部材13はリンク軸134を中心に回動できるように基体11にネジ 止めされており、第一ワイヤ接続部132及び第二ワイヤ接続部133を引っ張 ることで連結部131を正逆の2方向に回動させることができる。
【0017】 手元制御スイッチ15は第一スイッチ151、第二スイッチ152及びスイッ チレバー153からなる。スイッチレバー153は二方向に傾けることができ、 図3に示すように一方に傾けると第一スイッチ151と接触し、図4に示すよう に他方に傾けると第二スイッチ152と接触する。また、スイッチレバー153 はばね(図示せず)によって、操作されていない時は一定位置に留められる。こ の位置は第一スイッチ151及び第二スイッチ152の共にに接触しない中立の 位置である。更に、第一スイッチ151及び第二スイッチ152はコード3内の 制御線(図示せず)を介して動力装置内2のモータ21と接続されており、スイ ッチレバー153と接触することによってモータ21を正逆方向に回転させる。
【0018】 停止スイッチ16は図1に示すように、第一停止スイッチ161及び第二停止 スイッチ162とからなる。これらのスイッチ161、152はリンク部材13 が所定位置に回動した時にリンク部材13と接触するように、基体11に固定さ れている。停止スイッチ16は、スイッチレバー153を一方向に傾けて回動中 のリンク部材13が接触した場合にモータ21を停止させることによって、リン ク部材13の回動を停止させ、過回動による各機構の損傷を防止する。尚、スイ ッチ161、162の一方が接触していても、スイッチレバー153を他方向に 傾けることにより、リンク部材13を逆方向に回動させることができる。
【0019】 動力装置2は、装置本体1内のリンク部材13及び第二把持部122を回動さ せるための動力を供給するものであり、図6及び図7に示すように、モータ21 と、モータ21からの回転運動を必要な回転数及びトルクを得られるように変速 する変速部22と、変速部22からの出力である動力軸221によって回動する 回動体23とを備える。また、電源コード、主電源スイッチ、回動速度の調節つ まみ及び開角度切り換えスイッチ(これらは全て図示せず)等が設けられている 。
【0020】 回動体23は図7に示すように、略円筒形状である。また、円周の一端に第一 ワイヤ固定部231が設けられており、この第一ワイヤ固定部231の対角に位 置する円周の他端に第二ワイヤ固定部232が設けられている。また、回動部2 3は変速部22から延出されている動力軸221に固定され、動力軸221と共 に回動する。
【0021】 コード3は、第一ワイヤ14a、第二ワイヤ14b及び制御線をひとまとめに し、これらの周囲を被覆したものである。第一ワイヤ14aはコード3内を軸方 向に移動することができ、一端がリンク部材13の第一ワイヤ接続部132に接 続され、他端が回動体23の第一ワイヤ固定部231に接続されている。また、 第二ワイヤ14bもまた、コード3内を軸方向に移動することができ、一端がリ ンク部材13の第二ワイヤ接続部133に接続され、他端が回動体23の第二ワ イヤ固定部232に接続されている。これによって、回動体23が正逆方向に回 動すると、第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bを介してリンク部材13が連 動して回動する。
【0022】 (2)石膏破砕用把持装置の動作 以下に、石膏破砕用把持装置の動作を説明する。 把持部材12を開く場合は、図3に示すように、スイッチレバー153をコー ド3側に向けて傾ける。これによってスイッチレバー153が第一スイッチ15 1に接触し、モータ21が作動する。モータ21の回転は変速部22によって変 速され、図8に示すように、回動体23を回動させる。これによって、第一ワイ ヤ14aは回動体23によって引っ張られてコード3内を移動し、図3に示すよ うに、リンク部材13を回動させるように引っ張る。また、第二ワイヤ14bは 第一ワイヤと逆方向に移動するため、リンク部材13の回動に影響を及ぼすこと はない。更に、回動したリンク部材13は、連結部14を介して第一把持部12 1の荷重部1211を第二把持部122に離れるように回動させる。
【0023】 一方、把持部材12を閉じて把持を行う場合は、図4に示すように、スイッチ レバー153を把持部材12側に向けて傾ける。これによってスイッチレバー1 53が第二スイッチ152に接触し、モータ21が作動する。モータ21の回転 は変速部22によって変速され、図9に示すように、回動体23を把持部材12 を開く時の逆方向に回動させる。これによって、第一ワイヤ14aは緩み、第二 ワイヤは引っ張られるため、リンク部材13もまた把持部材12を開く時の逆方 向に回動し、続いて第一把持部121の荷重部1211を第二把持部122から 接近するように回動させる。この把持部材12の開閉により、対象物を破砕した り掻きむしる取ったりすることができる。
【0024】 本石膏破砕用把持装置は、把持部材12の開閉に荷重部1211、1212間 に約100〜200kg/cm2の力がかかるようになっており、石膏を破砕又 は切断するのに十分な力を備える。また、把持部材2を開く際にも第二ワイヤ1 4bを用いて開くようにしているので、荷重部1211、1212が石膏内に埋 没する等の問題が出た場合にも十分な力を提供し、問題を解決することができる 。
【0025】 また、本石膏破砕用把持装置は図6に示すように、装置本体1から動力装置2 が分離し、基体にジュラルミンを用いて軽量化したので、把持本体全体として重 量が約350〜400g程度と軽い。しかも、把持本体全体の大きさも十分に把 持できる程度に小さい。従って、安定した作業に必要な質感を提供し、しかも負 担となる程の大重量ではないので長時間使用していても疲れにくいものとなって いる。また、女性であっても容易に作業ができる。 更に、第一把持部121は基体11に対して回動しない固定刃であるので石膏 を把持する時の基準にすることができ、精密な破砕作業を行うことができる。
【0026】 更に、停止スイッチ16を設けたことによって把持部材12が不必要な角度に 開閉することがないし、モータ21に過負荷を掛けることもない。 また、石膏を破砕及び切断するにしたがって把持部材12の荷重部が摩耗する が、本石膏破砕用把持装置はこの把持部材12のみを交換することができる。つ まり把持部材12は、基体11に第二把持部122を固定するためのネジをゆる めることによって容易に取脱することができるため、消耗した場合でも容易に交 換することができる。
【0027】 尚、本考案においては、上記実施の形態に示した具体的な態様、具体例に限ら ず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した形態、実施例、変形例と することができる。即ち、上記基体、上記各把持部材、上記リンク部材等の大き さ、形状、重量及びその材質等は種々選択できる。また、上記ワイヤも、ワイヤ として機能するものであれば特に限定されず、しかもこのワイヤは広義な意味を 適用できる。石膏破砕用把持装置はモータの代わりに、油圧、エア式等の動力源 を使用することができる。 また、破砕装置に備える把持装置を異なった荷重部を備える把持部材を交換す ることによって石膏破砕以外の用途にも使用することができる。例えば、荷重部 を互いに嵌合できる形状にすることで、かしめ材(リベット等)をかしめるかし め工具として使用することができる。また、荷重部を擦り合わせができる形状に することで、はさみやニッパー等の切断用途に使用することができる。 更に、手元スイッチは第1把持部材側に限らず、その反対側、即ち図1で言え ば第2把持部材側に設けてもよい。また、固定部である第1把持部材と可動部で ある第2把持部材の配置を逆にしてもよい。
【0028】
【考案の効果】
上記各考案に係わる把持装置によれば、大きな握力を必要とせずに容易に把持 することができ、しかも容易に把持部材の開閉ができるので、精密な作業に適し たものであるとともに、長時間の使用に対しても疲れにくい。また、第一把持部 は基体に対して回動しない固定部であるので石膏を把持する時の基準にすること ができ、精密な破砕作業をより容易に行うことができる。特に、本装置は歯科用 石膏を破砕するのに好適なものである。 また、第三考案のおいては、手元制御スイッチを備えるので、手に把持した状 態にて容易に操作でき、極めて有用である。更に、第四考案においては、停止ス イッチを有するので、把持部材が不必要な角度に開閉することがないし、モータ に過負荷を掛けることもない。 第七考案においては、把持部材を容易に交換できるので把持部材の消耗が激し い用途でも長期に渡って使用することができるし、他形状の把持部材を置換する ことによって他の用途にも使用することができる。 また、第八考案に示すように容易に把持可能な大きさとすることにより、手元 で容易に操作できることとなる。
【0029】 第十一考案の装置は、歯科用に用いられる石膏を破砕するために用いられる石 膏破砕用把持装置であり、上記考案が有する効果をそのまま備える極めて有用な ものである。 第十二考案の装置は、各種かしめに用いられるかしめ用把持装置として極めて 有用なものである。 第十三考案の装置は、各種切断に用いられる切断用把持装置として極めて有用 なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持具本体の構造を示す説明断面図である。
【図2】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持具本体の外観を示す説明図である。
【図3】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持部材を開く時の把持具本体の動作を示す説
明断面図である。
【図4】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持部材を閉じる時の把持具本体の動作を示す
説明断面図である。
【図5】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、第一把持部及び第二把持部の外観を示す説明図
である。
【図6】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具の
外観を示す説明図である。
【図7】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、ワイヤを引っ張る動力装置の回動体の構造を示
す説明断面図である。
【図8】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持部材を開く時の動力装置の回動体の動作を
示す説明断面図である。
【図9】本考案の実施の形態を示す石膏破砕用把持具に
おいて、把持部材を閉じる時の動力装置の回動体の動作
を示す説明断面図である。
【図10】石膏の破砕に用いる工具の従来例である、分
割鉗子をしめす説明図である。
【符号の説明】
1;装置本体、11;基体、12;把持部材、121;
第一把持部、122;第二把持部、123;支点軸、1
3;リンク部材、131;連結部、132;第一ワイヤ
接続部、133;第二ワイヤ接続部、134;リンク
軸、14a;第一ワイヤ、14b;第二ワイヤ、15;
手元制御スイッチ、151;第一スイッチ、152;第
二スイッチ、153;スイッチレバー、16;停止スイ
ッチ、161;第一停止スイッチ、162;第二停止ス
イッチ、17;基体カバー、2;動力装置、21;モー
タ、22;変速部、23;回動体、231;第一ワイヤ
固定部、232;第二ワイヤ固定部、3;コード、3
3;制御線、34;被覆部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体11と、 該基体11に固定される第一把持部121と、該第一把
    持部121の支点軸123を介して回動可能に取着され
    る第二把持部122とからなり、該第二把持部122の
    回動によって対象物を把持又は開放可能な把持部材12
    と、 該第二把持部122の力点部が連結されリンク軸134
    を介して回動するリンク部材13と、 該リンク部材13を正逆に回動させるように取着される
    一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bと、を備
    える装置本体を具備し、 該一対のワイヤのうちの一方のワイヤ14aが引っ張ら
    れ、該リンク部材13が一方向に回動されることにより
    上記第一把持部121に対し上記第二把持部122が開
    き、他方の該ワイヤ14bが引っ張られ、該リンク部材
    13が反対方向に回動されることにより上記第一把持部
    121に対し上記第二把持部122が閉まり上記対象物
    を把持できることをことを特徴とする把持装置。
  2. 【請求項2】 上記一対の第一ワイヤ14a及び第二ワ
    イヤ14bは、動力装置2を構成するモータ21に設け
    られた回動体23に固定され、該回動体23の一方向へ
    の回動により一方の上記ワイヤが引っ張られ、該回動体
    23の反対方向への回動により他方の上記ワイヤが引っ
    張られる請求項1記載の把持装置。
  3. 【請求項3】 上記回動体23の正逆の回動は、上記基
    体11の一対の把持部材12側に設けられた手元制御ス
    イッチ15の操作により行われる請求項1又は2記載の
    把持装置。
  4. 【請求項4】 上記リンク部材13の正逆の回動を所定
    位置で停止させる停止スイッチ16を備える請求項1、
    2又は3記載の把持装置。
  5. 【請求項5】 上記第一把持部121及び第二把持部1
    22は、荷重点となる腕部が弓形に湾曲し、該腕部の先
    端は鋭利であり、上記第一把持部121及び第二把持部
    122のそれぞれ向かい合う内側面の少なくとも一方は
    波形歯状又は鋸歯状である請求項1乃至4のいずれかに
    記載の把持装置。
  6. 【請求項6】 上記モータ21及び上記回動体22は、
    所定長さのコード3を介して装置本体1に接続される請
    求項2乃至5のいずれかに記載の把持装置。
  7. 【請求項7】 上記第一把持部121及び第二把持部1
    22のいずれも、基体11より脱着可能である請求項1
    乃至6のいずれかに記載の把持装置。
  8. 【請求項8】 上記基体11の大きさは横幅30〜10
    0mm、長さ50〜300mm、厚さ5〜50mmであ
    る請求項1乃至7のいずれかに記載の把持装置。
  9. 【請求項9】 上記第一把持部121及び第二把持部1
    22による把持力は、100〜300kg/cm2であ
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の把持装置。
  10. 【請求項10】 基体11と、該基体11に固定される
    第一把持部121と、該第一把持部121の支点軸12
    3を介して回動可能に取着される第二把持部122とか
    らなり、該第二把持部122の回動によって対象物を把
    持又は開放可能な把持部材12と、該第二把持部122
    の力点部が連結されリンク軸134を介して回動するリ
    ンク部材13と、該リンク部材13を正逆に回動させる
    ように取着される一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイ
    ヤ14bと、を備える装置本体1と、動力装置2と、該
    装置本体と該動力装置とを接続するコード3とを具備
    し、 上記第一把持部121及び上記第二把持部122のいず
    れも、基体11より脱着可能であり、該第一把持部12
    1及び該第二把持部122は、荷重点となる腕部が弓形
    に湾曲し、該腕部の先端は鋭利であり、上記第一把持部
    121及び第二把持部122のそれぞれ向かい合う内側
    面の少なくとも一方は波形歯状又は鋸歯状であり、 上記一対の第一ワイヤ14a及び第二ワイヤ14bは、
    動力装置2を構成するモータ21に設けられた回動体2
    3に固定され、該回動体23の一方向への回動により一
    方の上記ワイヤが引っ張られ、該回動体23の他方向へ
    の回動により他方の上記ワイヤが引っ張られ、該モータ
    21及び該回動体23は、所定長さの上記コード3を介
    して上記装置本体1に接続され、 上記回動体23の正逆の回動は、上記基体11の一対の
    把持部材12側に設けられた手元制御スイッチ15の操
    作により行われ、上記リンク部材13の正逆の回動を所
    定位置で停止させる停止スイッチを備えることを特徴と
    する把持装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    把持装置は、歯科用に用いられる石膏を破砕するために
    用いられる石膏破砕用把持装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至4及び6乃至10のいず
    れかに記載の把持装置において、上記第一把持部121
    及び上記第二把持部122は、荷重点となる各端部が互
    いに嵌合する形状に形成され、各種かしめに用いられる
    かしめ用把持装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至4及び6乃至10のいず
    れかに記載の把持装置において、上記第一把持部121
    及び上記第二把持部122は、荷重点となる各端部が互
    いに擦り合わせ形状に形成され、各種切断に用いられる
    切断用把持装置。
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