JP3052826B2 - アドレス変換装置 - Google Patents

アドレス変換装置

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JP3052826B2
JP3052826B2 JP8034934A JP3493496A JP3052826B2 JP 3052826 B2 JP3052826 B2 JP 3052826B2 JP 8034934 A JP8034934 A JP 8034934A JP 3493496 A JP3493496 A JP 3493496A JP 3052826 B2 JP3052826 B2 JP 3052826B2
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真嗣 山地
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博紀 井上
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プライベート・ネ
ットワークで使用されている非公式なネットワーク層の
アドレスをインターネットワーク環境下で使用される公
式なアドレスに変換することによってプライベート・ネ
ットワークのインターネットワークへの接続を可能にす
るアドレス変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複数のネットワーク同士をルータ
等のLAN(Local Area Network)間接続装置を介して
相互接続したインターネットワーク環境が整備されてお
り、端末装置(クライアント)と遠隔地のサーバマシン
(ホスト)との間のスムーズなデータ通信が可能となっ
ている。
【0003】インターネットワークを構築する際、ホス
ト/クライアントを識別するために、ネットワーク層の
アドレス(TCP/IP(Transmission Control Proto
col/Internet Protocol)通信ではIPアドレス)をホス
ト/クライアントに割り当てる必要がある。ここでは、
ネットワーク層のアドレスをIPアドレスとして説明す
る。
【0004】IPアドレスには、IPアドレスを管理し
ている団体から公式に取得した公式IPアドレスと、I
Pアドレスを管理している団体から公式に取得せずにプ
ライベート・ネットワーク内だけで有効な非公式IPア
ドレスとがある。非公式IPアドレスは、グローバルな
インターネットワーク上の公式IPアドレスと重なる可
能性があり、非公式IPアドレスを利用してグローバル
なインターネットワークに接続することはできなくなっ
ている。
【0005】したがって、プライベート・ネットワーク
をグローバルなインターネットワークに接続するために
は、クライアントの非公式IPアドレスを公式に取得し
た公式IPアドレスに変換する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クライ
アントの非公式IPアドレスを公式IPアドレスに変換
しただけでは、次に示すように、インターネットワーク
への接続ができないという不都合が生じる場合がある。
【0007】即ち、インターネットワーク上の接続先ホ
ストの公式IPアドレスと、プライベート・ネットワー
ク上に存在する何れかの端末装置の非公式IPアドレス
とが重複する場合に、その不都合が生じる。これを、図
8に示すようなインターネットワーク環境を想定して具
体的に説明する。
【0008】公式なIPアドレスを使用しているインタ
ーネットワーク51に、ルータ53を介して非公式なI
Pアドレスを使用しているプライベート・ネットワーク
52をデータ通信可能に接続し、当該プライベート・ネ
ットワーク52上のクライアントAからインターネット
ワーク51上のサーバSに接続要求を出す場合を考え
る。ここで、サーバSの公式IPアドレスを“ 150. 9
6. 10. 1 " とする。また、プライベート・ネットワー
ク52上には、サーバSの公式IPアドレスと同じ番号
の非公式IPアドレスを持った端末装置Bが存在するも
のとする。
【0009】先ず、クライアントAがサーバSのドメイ
ン名を入力し、(例えば、“ ftp.out. co. jp " )D
NS(Domain Name System)によってサーバSの公式I
Pアドレス“ 150. 96. 10. 1 " を取得する。そして、
取得した公式IPアドレスをIPヘッダに設定して接続
要求を行うが、プライベート・ネットワーク52上にも
非公式IPアドレス“ 150. 96. 10. 1 " の端末装置B
が存在するため、ルータ53は、インターネットワーク
51上のサーバSとの接続を行わずに、プライベート・
ネットワーク52上にある端末装置Bと接続してしま
う。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、インターネットワーク上の接続先の公
式なネットワーク層のアドレスとプライベート・ネット
ワーク上のある端末装置の非公式なネットワーク層のア
ドレスとが重複している場合でも、インターネットワー
ク上の所望の接続先との接続を正常に行うことができる
ように、ネットワーク層のアドレスの変換制御を行うア
ドレス変換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアドレス変
換装置は、非公式なネットワーク層のアドレス(ネット
ワーク層のアドレス:TCP/IP通信ではIPアドレ
ス)である非公式アドレスを予め使用しているプライベ
ート・ネットワークと、公式なネットワーク層のアドレ
スである公式アドレスを使用しているインターネットワ
ークとの間に設けられ、上記プライベート・ネットワー
クを上記インターネットワークへ接続するものであっ
て、プライベート・ネットワーク上の端末装置から受信
したインターネットワーク上の接続先のドメイン名から
第1の公式アドレスを取得し、当該第1の公式アドレス
をプライベート・ネットワーク内で現在使用されていな
い第1の非公式アドレスに変換し、接続要求のあった上
記端末装置に通知する第1のアドレス変換手段と、上記
端末装置が有する第2の非公式アドレスを、第2の公式
アドレスに変換する第2のアドレス変換手段と、上記第
1の公式アドレスと第1の非公式アドレスとの対応関係
を上記ドメイン名に対応付けて記憶するとともに、上記
第2の公式アドレスと第2の非公式アドレスとの対応関
係を記憶するアドレス変換データ記憶手段と、上記端末
装置から受信したパケットのヘッダ内に設定されている
第1および第2の非公式アドレスを、上記アドレス変換
データ記憶手段の記憶データに基づいて第1および第2
の公式アドレスに変換してインターネットワーク側へ転
送すると共に、上記接続先から受信したパケットのヘッ
ダ内に設定されている第1および第2の公式アドレス
を、上記アドレス変換データ記憶手段の記憶データに基
づいて第1および第2の非公式アドレスに変換してプラ
イベート・ネットワーク側へ転送するヘッダアドレス変
換手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】上記の構成によれば、プライベート・ネッ
トワークとインターネットワークとの間に設けられたア
ドレス変換装置が、プライベート・ネットワーク上の端
末装置からインターネットワーク上の接続先のドメイン
名を受け取った場合、第1のアドレス変換手段が当該ド
メイン名から公式アドレス(第1の公式アドレス)を取
得してこれをプライベート・ネットワーク内で現在使用
されていない非公式アドレス(第1の非公式アドレス)
に変換し、両アドレスの対応関係をアドレス変換データ
記憶手段に登録しておく。また、このとき、第1のアド
レス変換手段が上記端末装置の非公式アドレス(第2の
非公式アドレス)を、公式アドレス(第2の公式アドレ
ス)に変換し、両アドレスの対応関係をアドレス変換デ
ータ記憶手段に登録しておく。このように、プライベー
ト・ネットワーク側からインターネットワーク側への接
続要求があったときに、公式/非公式のアドレス変換デ
ータを得る。
【0013】上記アドレス変換装置がプライベート・ネ
ットワーク上の上記端末装置から受信するパケットのヘ
ッダ内には非公式アドレス(上記第1および第2の非公
式アドレス)が設定されているが、これをヘッダアドレ
ス変換手段が上記アドレス変換データ記憶手段の記憶デ
ータに基づいて公式アドレス(上記第1および第2の公
式アドレス)に変換してインターネットワーク側へ転送
する。
【0014】また、インターネットワーク上の上記接続
先からの返信の際は、アドレス変換装置が受信したパケ
ットのヘッダ内には公式アドレス(上記第1および第2
の公式アドレス)が設定されているが、これをヘッダア
ドレス変換手段が上記アドレス変換データ記憶手段の記
憶データに基づいて非公式アドレス(上記第1および第
2の非公式アドレス)に変換してプライベート・ネット
ワーク側へ転送する。
【0015】このようにアドレス変換データ記憶手段の
記憶データに基づいてヘッダ内のネットワーク層のアド
レスの変換制御を行うことによって、プライベート・ネ
ットワークの非公式アドレスを公式なアドレスに変更す
ることなく、プライベート・ネットワークのインターネ
ットワークへの接続が可能となる。また、インターネッ
トワーク上の接続先の公式アドレスをそのまま通信に使
用するのではなく、これをプライベート・ネットワーク
内で現在使用されていない非公式アドレスに変換してい
るので、たとえ上記接続先の公式アドレスと同じ番号の
非公式アドレスがプライベート・ネットワーク上で使用
されている場合でも、プライベート・ネットワーク上の
端末装置からインターネットワーク上の所望の接続先へ
の接続を正常に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0017】本実施形態に係るアドレス変換装置を適用
したインターネットワーク環境の一例を図1に示す。非
公式なIPアドレスを使用しているプライベート・ネッ
トワーク2は、ルータ3およびアドレス変換装置4を介
して、公式なIPアドレスを使用しているインターネッ
トワーク1に接続されている。
【0018】上記プライベート・ネットワーク2は、サ
ブネットワーク21(非公式IPアドレス“ 150. 96.
xx. xx" )、サブネットワーク22(非公式IPアドレ
ス“154. 100. xx. xx")、およびサブネットワーク2
3(非公式IPアドレス“ 120. 100. xx. xx")の3つ
のサブネットワーク21〜23から構成されている。各
サブネットワーク21〜23は、ルータ24と複数(こ
こでは3つ)の端末装置25…とによって構成されたL
ANである。
【0019】上記プライベート・ネットワーク2にも接
続されるアドレス変換装置4は、図3に示すように、プ
ライベート・ネットワーク2との間の通信用のインタフ
ェース5と、インターネットワーク1側に設けられたル
ータ3(図1)との間の通信用のインタフェース6と、
装置全体の動作を制御するCPU(Central Processing
Unit)7と、CPUの動作プログラムを格納すると共に
各種処理データ等を格納するメモリ8とを備えている。
また、アドレス変換装置4は、上記メモリ8内のプログ
ラムやデータを書き換える際に外部端末装置を接続する
ためのRS−232Cインタフェース9も備えている。
【0020】上記のようなハードウェア構成のアドレス
変換装置4は、プライベート・ネットワーク2のインタ
ーネットワーク1への接続を可能にするため、プライベ
ート・ネットワーク2内でのみ使用されている非公式I
Pアドレスを公式に取得した公式IPアドレスに変換す
る機能を有する。さらに、上記アドレス変換装置4は、
インターネットワーク1上の接続先の公式IPアドレス
とプライベート・ネットワーク2上の端末装置の非公式
IPアドレスとが重複している場合でも、インターネッ
トワーク1上の所望の接続先との接続を正常に行うこと
ができるように、インターネットワーク1上の所望の接
続先の公式IPアドレスを、プライベート・ネットワー
ク2内で使用されていない非公式IPアドレスに一時的
に変換する機能も有する。
【0021】上記のようなIPアドレスの変換制御機能
は、メモリ8に格納された所定の動作プログラムを実行
するCPU7によって実現される。このIPアドレスの
変換制御機能を実現するためのアドレス変換装置4の機
能モジュール構成(ソフトウェア構成)を、図2に基づ
いて説明する。
【0022】アドレス変換装置4は、プライベート・ネ
ットワーク2側のデータの送受信を行う送受信部10
と、インターネットワーク1側、すなわちルータ3との
間のデータの送受信を行う送受信部11と、ドメイン名
から公式IPアドレスを取得するDNS部12と、公式
IPアドレスと非公式IPアドレスとの間の変換を行う
アドレス変換部13と、OSI(Open Systems Interco
nnection)参照モデルの第3層:ネットワーク層で処理
されるデータ(パケット)の先頭に付加されるIPヘッ
ダ内に設定されるIPアドレスをインターネットワーク
1側に送信する場合とプライベート・ネットワーク2側
へ送信する場合とで変更するIPヘッダアドレス変換部
(ヘッダアドレス変換手段)14と、IPアドレス変換
のためのアドレス変換データを記憶するアドレス変換デ
ータベース部(アドレス変換データ記憶手段)15とを
備えている。
【0023】次に、DNS部12、アドレス変換部1
3、およびIPヘッダアドレス変換部14の機能をより
詳しく説明する。
【0024】上記DNS部12は、プライベート・ネッ
トワーク2側から接続先のドメイン名を受け取った場合
に、TCP/IP通信のDNSによって、インターネッ
トワーク1上のDNSサーバより当該ドメイン名に対応
する公式IPアドレスを取得する機能モジュールであ
る。
【0025】上記アドレス変換部13は、接続先のドメ
イン名を、プライベート・ネットワーク2内でのみ有効
であり、且つプライベート・ネットワーク2内で現在使
用されていない非公式IPアドレス(第1の非公式アド
レス)と対応付け、その対応関係をアドレス変換データ
ベース部15に一時的に保存すると共に、当該ドメイン
名に対応する公式IPアドレス(第1の公式アドレス)
が上記DNS部12にて取得されたとき、この公式IP
アドレスと前記非公式IPアドレスとを対応付け、その
対応関係もアドレス変換データベース部15に一時的に
保存する。すなわち、アドレス変換部13は、接続先の
ドメイン名に対して、公式IPアドレスと非公式IPア
ドレスとを対応付けてアドレス変換データベース部15
に記憶させる。尚、上記DNS部12およびアドレス変
換部13によって、特許請求の範囲に記載の第1のアド
レス変換手段が構成されている。
【0026】さらに、第2のアドレス変換手段としての
上記アドレス変換部13は、クライアントとなるプライ
ベート・ネットワーク2内の端末装置25の非公式IP
アドレス(第2の非公式アドレス)を、公式に取得した
公式IPアドレス(第2の公式アドレス)に変換し、両
者の対応関係をアドレス変換データベース部15に一時
的に保存する。
【0027】また、上記IPヘッダアドレス変換部14
は、上記アドレス変換部13がアドレス変換データベー
ス部15に一時的に保存した上記のような公式IPアド
レスと非公式IPアドレスとの対応関係のデータに基づ
いて、インターネットワーク1側へ送出するパケットに
付加されるIPヘッダ内の送信先および送信元アドレス
には公式IPアドレスのみが設定されるように、一方、
プライベート・ネットワーク2側へ送出するパケットに
対してはIPヘッダ内に非公式IPアドレスのみが設定
されるように、IPヘッダ内アドレスを変換する。
【0028】上記の構成において、図1に示すようなイ
ンターネットワーク環境を想定してアドレス変換装置4
の動作をより具体的に説明する。
【0029】プライベート・ネットワーク2上の端末装
置25(以下、クライアントA)からインターネットワ
ーク1上のサーバSに接続要求を出す場合を考える。こ
こで、上記クライアントAの非公式IPアドレスをIP
アドレスA(“ 154. 100. 10. 1 ")とする。また、接
続先のサーバSの公式IPアドレスをIPアドレスD
(“ 150. 96. 10. 1 " )、そのドメイン名を“ ftp.
out. co. jp " とする。また、プライベート・ネットワ
ーク2内には、公式IPアドレスDと同じ番号の非公式
IPアドレスBを持った端末装置B(ドメイン名: ft
p. in. co. jp)が存在するものとする。尚、IPアド
レスA、B、C、D、Eの意味を表1にまとめて示す。
【0030】
【表1】
【0031】先ず、クライアントAがサーバSに対して
接続要求を行ってインターネットワーク1側へパケット
が送出されるまでの手順(図4に示す)を説明する。
【0032】クライアントAがサーバSのドメイン名
“ ftp. out. co. jp " を入力した場合、当該ドメイン
名を含むフレームがルータ24を介してアドレス変換装
置4へわたされる。このフレームを受信したアドレス変
換装置4は、プライベート・ネットワーク2内で現在使
用されている非公式IPアドレスを記憶(認識)してお
り、上記のドメイン名“ ftp. out. co. jp " を、プラ
イベート・ネットワーク2内でのみ有効であり、且つプ
ライベート・ネットワーク2内で現在使用されていない
非公式IPアドレスCと対応付け、アドレス変換データ
ベース部15(図2)の接続先IPアドレス変換データ
ベース領域に一時的に記憶する。
【0033】また、このとき、アドレス変換装置4は、
クライアントAの非公式IPアドレスAを公式に取得し
た公式IPアドレスEに変換し、両者の対応関係をアド
レス変換データベース部15(図2)のクライアントI
Pアドレス変換データベース領域に一時的に記憶する。
尚、インターネットワーク1にプライベート・ネットワ
ーク2接続するルータ3は、例えば“ 150. 47. xx.
xx" という公式IPアドレスを有している。そして、ア
ドレス変換装置4は、例えば“ 150. 47. 1. 1" を公式
IPアドレスEとして割り当てる。
【0034】次に、アドレス変換装置4は、DNSによ
ってインターネットワーク1上のDNSサーバより、上
記接続先のドメイン名に対応する公式IPアドレスDを
取得する。そして、取得した公式IPアドレスDを非公
式IPアドレスCと対応付け、アドレス変換データベー
ス部15(図2)の接続先IPアドレス変換データベー
ス領域に一時的に記憶する。
【0035】そして、アドレス変換装置4は、クライア
ントAに対して、サーバSのIPアドレスがIPアドレ
スCであることを通知する。このため、クライアントA
が送出するパケットに付加されるIPヘッダ内には、図
6中の(a)に示すように、送信先アドレスとしてIP
アドレスC、送信元アドレスとしてIPアドレスAとい
う何れも非公式のIPアドレスが設定される。
【0036】この場合、送信先アドレスとして設定され
るIPアドレスCは、プライベート・ネットワーク2内
でのみ有効であり、且つプライベート・ネットワーク2
内で現在使用されていないIPアドレスであり、プライ
ベート・ネットワーク2内の端末装置BのIPアドレス
Bとは異なるため、従来のようにクライアントAと端末
装置Bとが接続されてしまうといった不都合は生じな
い。
【0037】アドレス変換装置4は、クライアントAが
送信したパケットを受信したとき、アドレス変換データ
ベース部15に登録されているアドレス変換データに基
づいて、IPヘッダ内の送信先および受信先アドレス
を、図6の(b)に示すように送信先アドレスとしてI
PアドレスD、送信元アドレスとしてIPアドレスEと
いう何れも公式のIPアドレスに変換し、この変換後の
パケットを、第2層:データリンク層で処理されるフレ
ームにのせてインターネットワーク1側のルータ3に送
出する。
【0038】この後、公式IPアドレスが設定されたパ
ケットは、ルータ3よりインターネットワーク1上のサ
ーバSに伝送される。
【0039】次に、サーバSからの返信時の通信手順
(図5に示す)を説明する。
【0040】サーバSからの返信を受け取ったルータ3
は、それをアドレス変換装置4へわたす。このサーバS
からの返信のパケットに付加されるIPヘッダ内には、
図7中の(a)に示すように、送信先アドレスとしてI
PアドレスE、送信元アドレスとしてIPアドレスDと
いう何れも公式のIPアドレスが設定されている。アド
レス変換装置4は、このサーバSからの返信パケットを
受信したとき、アドレス変換データベース部15に登録
されているアドレス変換データに基づいて、IPヘッダ
内の送信先および受信先アドレスを、図7中の(b)に
示すように送信先アドレスとしてIPアドレスA、送信
元アドレスとしてIPアドレスCという何れも非公式の
IPアドレスに変換し、この変換後のパケットを第2
層:データリンク層で処理されるフレームにのせてプラ
イベート・ネットワーク2側のLAN上に送出する。
【0041】この後、非公式IPアドレスが設定された
パケットは、図1のサブネットワーク22のルータ24
を介してクライアントAに伝送される。
【0042】尚、クライアントAとサーバSとの通信が
終了した後は、アドレス変換データベース部15内のア
ドレス変換データを削除または無効とする。
【0043】以上のように、本実施形態のアドレス変換
装置4は、プライベート・ネットワーク1側からインタ
ーネットワーク2側への接続要求があったときに、接続
先のドメイン名から取得した公式IPアドレスをプライ
ベート・ネットワーク2内で現在使用されていない非公
式アドレスに変換すると共に、プライベート・ネットワ
ーク2側の端末装置25の非公式アドレスを公式アドレ
スに変換し、これらの公式/非公式のアドレス変換デー
タをアドレス変換データベース部15に登録し、上記端
末装置25からパケットを受信した場合には、アドレス
変換データベース部15の登録データに基づいてIPヘ
ッダ内の非公式IPアドレスを公式IPアドレスに変換
してインターネットワーク1側へ転送する一方、インタ
ーネットワーク1上の上記接続先からの返信の際には、
アドレス変換データベース部15の登録データに基づい
てIPヘッダ内の公式IPアドレスを非公式IPアドレ
スに変換してプライベート・ネットワーク2側へ転送す
るので、当該アドレス変換装置4を適用すれば、プライ
ベート・ネットワーク2内で使用している非公式IPア
ドレスを変更することなく、インターネットワーク1に
接続することができる。また、たとえ上記接続先の公式
IPアドレスと同じ番号の非公式IPアドレスがプライ
ベート・ネットワーク2上で使用されている場合でも、
プライベート・ネットワーク2上の端末装置25からイ
ンターネットワーク1上の所望の接続先への接続を正常
に行うことができる。
【0044】尚、上記の実施の形態では、ルータ3やル
ータ24を使用しているが、例えばゲートウエイ等のそ
の他のLAN間接続装置を使用することができる。
【0045】また、上記の実施の形態では、図2に示す
IPアドレスの変換制御機能を、所定の動作プログラム
を実行するCPU7によってソフトウェア的に実現して
いるが、勿論、各機能モジュールを専用のプロセッサに
て構成することができる。
【0046】また、上記の実施の形態では、TCP/I
P通信のDNSを利用して、接続先のドメイン名から公
式IPアドレスを取得しているが、ドメイン名から公式
IPアドレスを取得する手段はこれに限定されるもので
はなく、例えばドメイン名と公式IPアドレスと対応関
係が登録されたデータベースより公式IPアドレスを取
得することもできる。
【0047】また、上記の実施の形態では、TCP/I
P通信のインターネットワーク環境下での適用例を示し
たが、これに限定されるものではない。すなわち、上記
と同様にして第3層(ネットワーク層)のアドレス変換
制御を行えば、その他のプロトコルのインターネットワ
ーク環境にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明のアドレス変換装置は、以上のよ
うに、非公式なネットワーク層のアドレスである非公式
アドレスを予め使用しているプライベート・ネットワー
クと、公式なネットワーク層のアドレスである公式アド
レスを使用しているインターネットワークとの間に設け
られ、上記プライベート・ネットワークを上記インター
ネットワークへ接続するものであって、プライベート・
ネットワーク上の端末装置から受信したインターネット
ワーク上の接続先のドメイン名から第1の公式アドレス
を取得し、当該第1の公式アドレスをプライベート・ネ
ットワーク内で現在使用されていない第1の非公式アド
レスに変換し、接続要求のあった上記端末装置に通知す
る第1のアドレス変換手段と、上記端末装置が有する第
2の非公式アドレスを、第2の公式アドレスに変換する
第2のアドレス変換手段と、上記第1の公式アドレスと
第1の非公式アドレスとの対応関係を上記ドメイン名に
対応付けて記憶するとともに、上記第2の公式アドレス
と第2の非公式アドレスとの対応関係を記憶するアドレ
ス変換データ記憶手段と、上記端末装置から受信したパ
ケットのヘッダ内に設定されている第1および第2の非
公式アドレスを、上記アドレス変換データ記憶手段の記
憶データに基づいて第1および第2の公式アドレスに変
換してインターネットワーク側へ転送すると共に、上記
接続先から受信したパケットのヘッダ内に設定されてい
る第1および第2の公式アドレスを、上記アドレス変換
データ記憶手段の記憶データに基づいて第1および第2
の非公式アドレスに変換してプライベート・ネットワー
ク側へ転送するヘッダアドレス変換手段とを備えている
構成である。
【0049】それゆえ、プライベート・ネットワーク内
の非公式アドレスを変更することなくプライベート・ネ
ットワークのインターネットワークへの接続が可能とな
り、また、インターネットワーク上の接続先の公式アド
レスをそのまま通信に使用するのではなく、これをプラ
イベート・ネットワーク内で現在使用されていない非公
式アドレスに変換しているので、たとえ上記接続先の公
式アドレスと同じ番号の非公式アドレスがプライベート
・ネットワーク上で使用されている場合でも、プライベ
ート・ネットワーク上の端末装置からインターネットワ
ーク上の所望の接続先への接続を正常に行うことができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、アド
レス変換装置を適用したインターネットワーク環境の一
例を示すブロック図である。
【図2】上記アドレス変換装置の機能モジュール構成を
示す機能ブロック図である。
【図3】上記アドレス変換装置のハードウェア構成を示
すブロック図である。
【図4】クライアントからインターネットワーク上のサ
ーバに対して接続要求を行った場合の通信手順を示す説
明図である。
【図5】インターネットワーク上のサーバからクライア
ントへの返信時の通信手順を示す説明図である。
【図6】クライアントが送信するパケットに付加される
IPヘッダ内のアドレス変換を示す説明図である。
【図7】インターネットワーク上のサーバが送信するパ
ケットに付加されるIPヘッダ内のアドレス変換を示す
説明図である。
【図8】従来のインターネットワーク環境の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 インターネットワーク 2 プライベート・ネットワーク 3 ルータ 4 アドレス変換装置 10 送受信部 11 送受信部 12 DNS部(第1のアドレス変換手段) 13 アドレス変換部(第1のアドレス変換手段、第
2のアドレス変換手段) 14 IPヘッダアドレス変換部(ヘッダアドレス変
換手段) 15 アドレス変換データベース部(アドレス変換デ
ータ記憶手段) 24 ルータ 25 端末装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−344122(JP,A) 特開 平6−318945(JP,A) 特開 平7−273804(JP,A) 特開 平9−98190(JP,A) 特開 平9−205457(JP,A) RFC 1597,Mar.1994,Y.R ekhter et al.”Addr ess Allocation for Private Internet s" RFC 1631,May.1994,K.E gevang et al.”The IP Network Address Translator(NAT)" RFC 1918,February. 1996,Y.Rekhter et a l.”Address Allocar tion for Privarte Internets" (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/46 H04L 12/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非公式なネットワーク層のアドレスである
    非公式アドレスを予め使用しているプライベート・ネッ
    トワークと、公式なネットワーク層のアドレスである公
    式アドレスを使用しているインターネットワークとの間
    に設けられ、上記プライベート・ネットワークを上記イ
    ンターネットワークへ接続するアドレス変換装置であっ
    て、 プライベート・ネットワーク上の端末装置から受信した
    インターネットワーク上の接続先のドメイン名から第1
    の公式アドレスを取得し、当該第1の公式アドレスをプ
    ライベート・ネットワーク内で現在使用されていない第
    1の非公式アドレスに変換し、接続要求のあった上記端
    末装置に通知する第1のアドレス変換手段と、 上記端末装置が有する第2の非公式アドレスを、第2の
    公式アドレスに変換する第2のアドレス変換手段と、 上記第1の公式アドレスと第1の非公式アドレスとの対
    応関係を上記ドメイン名に対応付けて記憶するととも
    に、上記第2の公式アドレスと第2の非公式アドレスと
    の対応関係を記憶するアドレス変換データ記憶手段と、 上記端末装置から受信したパケットのヘッダ内に設定さ
    れている第1および第2の非公式アドレスを、上記アド
    レス変換データ記憶手段の記憶データに基づいて第1お
    よび第2の公式アドレスに変換してインターネットワー
    ク側へ転送すると共に、上記接続先から受信したパケッ
    トのヘッダ内に設定されている第1および第2の公式ア
    ドレスを、上記アドレス変換データ記憶手段の記憶デー
    タに基づいて第1および第2の非公式アドレスに変換し
    てプライベート・ネットワーク側へ転送するヘッダアド
    レス変換手段とを備えていることを特徴とするアドレス
    変換装置。
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