JP3052662B2 - 酸化物超電導線材を用いた交流マグネット - Google Patents

酸化物超電導線材を用いた交流マグネット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸化物超電導体を用い
たマグネットに関し、特に交流電流を通電する交流マグ
ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】超電導応用機器は、電気抵抗ゼロ、大電
流の通電が可能という特性を活かした強磁場発生マグネ
ットを中心としてその市場が広がりつつある。しかし、
これら既に実現された適用例は直流用途に限定されてい
る。一方、身の回りの大部分の電気機器は交流で動作し
ているのが現状であり、これに対応可能な線材を開発す
れば、超電導応用分野が格段に拡大するため、金属系線
材において交流用の研究開発が活発に行なわれている。
【0003】マグネットに交流を通電して交流の磁場を
発生させる際、問題となるのが線材で発生(発熱)する
渦電流損失、ヒステリシス損失及びマグネット構造材料
で発生する渦電流損失である。交流化に際しては、これ
ら渦電流損失とヒステリシス損失を低減させることが必
須とされるものの、その低減には困難が伴うため、従
来、金属系超電導線材を巻線して作製された交流マグネ
ットの用途は、核融合実験炉用マグネット、巨大レーザ
源等の電力装置、あるいは交流磁場中の試料の物性測定
用マグネット等の特殊な分野に限られていた。しかしな
がら、最近、微生物の増殖速度に対する交流磁場印加効
果が確認されバイオリアクターとしての応用も期待され
ることから、交流化に関する上述の問題が解決されれ
ば、より普遍的な交流強磁場発生装置の需要が高まるこ
とになる。
【0004】従来の金属系超電導線材を用いた代表的な
交流マグネットとその冷却装置の構造を図4に示す。超
電導マグネット2は4.2Kの液体ヘリウム17に浸漬
して冷却されており、交流電源15から電流リード6を
通じてその超電導マグネット2に電流が供給されるよう
になっている。液体ヘリウム17は、液体ヘリウム貯蔵
容器18からトランスファチューブ19を介して内側容
器20内に供給される。その内側容器20は、それへの
熱浸入を減少させるため、二重の断熱真空容器21によ
って囲まれている。さらに、室温部からの輻射熱を低減
するために液体窒素で冷却される熱シールド22が設け
られている。
【0005】金属系超電導線材を用いたマグネットであ
る限り、冷媒として液体ヘリウムを用いる上記の冷却構
造は、直流と交流それぞれに共通している。現在、超電
導応用機器普及の最大の障害となっているのは、金属系
超電導材料を使用する限り、この液体ヘリウムを使用す
ることが避けられないということである。
【0006】交流化を目的として取られている主な対策
としては、図3に示すように、フィラメント径がサブミ
クロンである多芯の金属系超電導フィラメント8と安定
化銅26等からなる素線27とマトリックス導体28を
撚り合わせる構造を採用することである(特開平4−3
46207号公報等)。さらに、巻枠および冷却構造材
としてステンレスまたはFRPを用いることである。フ
ィラメント径を小さくする理由は、前述のヒステリシス
損失がフィラメント径に比例するからである。また、巻
枠および冷却構造材としてステンレスまたはFRPを用
いるのは、これらの材質は、電気抵抗が高く渦電流損失
を小さくできるためである。この様に、マグネットの交
流化のためには多くの対策を講じる必要がある。特に、
フィラメント径をサブミクロンに抑える点については、
加工が最も容易であるとされるNbTiでさえ現在よう
やく可能となりつつある段階であるし、高磁場中の電流
特性ではNbTiを上回るNb3 Snではまだ実現不可
能である。また、酸化物超電導体の場合は、金属より堅
いセラミックスであるため、加工がさらに困難となるこ
とが予想される。
【0007】酸化物超電導線材の超電導転移温度は、金
属系線材のそれに比べ非常に高いため、液体ヘリウムを
用いずに冷凍機により冷却することが可能である。この
ような知見から、図5に示すように、冷凍機1による冷
却とともに動作させる、酸化物超電導線材を用いて作製
した直流マグネットが提案されている(特開平4−25
8103号公報等)。同図において超電導マグネット2
は、第二段冷却ステージ7からの冷却効率を高めるた
め、熱伝導率が高い銅製のマグネット巻枠23に巻付け
られている。そして酸化物超電導線材を酸素雰囲気中の
熱処理により結晶化させるため、酸素透過性の高いAg
がシース材として用いられ、また銅製の電流リード6が
超電導マグネット2に接続されており、直流電源24か
ら直流電流が供給されるようになっている。なお、物性
測定用試料11は、第二段冷却ステージ7に取り外し可
能に固着されている。
【0008】上記冷凍機1の冷却能力には限界があるた
め、発熱を冷凍機1の冷却能力以下にしない限り、酸化
物超電導線材を用いても超電導マグネット2の連続動作
は不可能である。したがって、酸化物超電導線材を用い
て交流マグネットを作製するためには、前述の渦電流損
失とヒステリシス損失による熱発生を低減させることが
必須となる。このうちヒステリシス損失については、酸
化物超電導体の場合、細径フィラメントへの加工が不可
能であるとして検討が全くなされていないのが実状であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した金属系超
電導線材を用いたマグネットでは、そのマグネットを動
作するために液体ヘリウム17の供給が不可欠である。
しかも、液体ヘリウムは時間の経過とともに気化消耗す
るので、長時間連続運転するためには定期的に追加供給
する必要がある。液体ヘリウムは非常に高価でありその
取り扱いには熟練を要することから、同図の構成では、
ランニングコストの上昇を招くと共に、冷却システムを
簡便に稼働させることが困難であるという課題があっ
た。さらに、液体ヘリウムへの熱浸入を防ぐため、内側
容器20は二重の断熱真空容器21と液体窒素で冷却さ
れる熱シールド22によって囲まれているのでマグネッ
トを冷却するための装置が大型化するという課題もあっ
た。
【0010】他方、図5に示した酸化物超電導線材を用
いたマグネットでは、液体ヘリウムを必要としないた
め、図4の構成と比較すると小型になり、低ランニング
コストでより簡便に連続運転することが可能である。し
かしながら、同図の構成は直流電流を通電する場合の構
成であり、交流電流を通電する場合には、低電気抵抗で
ある銅製のマグネット巻枠23において高い渦電流損失
が発生し発熱を伴う。酸化物超電導線材は、超電導体の
配向性を向上させながら大電流を通電するためにテープ
形状をとっているが、これをテープ面が発生磁場に垂直
になるよう巻線した場合、ヒステリシス損失が大きくな
り発熱量が大きくなる。よって、このような渦電流損
失、ヒステリシス損失とにより、超電導マグネットの温
度が上昇することになり、一定のピーク電流を通電する
場合は、その温度上昇によりマグネットは常伝導状態に
転移して、交流運転を継続することが不可能になるとい
う課題があった。
【0011】本発明は上記した従来のマグネットにおけ
る課題を考慮してなされたもので、液体ヘリウムを使用
せずに小型化が図れ、しかも交流運転を連続して実施す
ることのできる酸化物超電導線材を用いた交流マグネッ
トを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、冷凍
機で冷却される密閉容器内の冷却ステージ上に固定さ
れ、交流電源と接続されて交流動作することを特徴とす
る酸化物超電導線材を用いた交流マグネットである。
【0013】本発明の酸化物超電導線材を用いた交流マ
グネット(以下単に超電導マグネットと呼ぶ)を、冷凍
機の第二クライオヘッドが密着する第二段冷却ステージ
に固着し、超電導マグネットを包囲する熱シールド容器
の中にヘリウムガスを封入し、電流リードを通じて交流
電源から交流を超電導マグネットに通電すれば、液体ヘ
リウムを用いずに連続して交流磁場を発生するよう作用
する。
【0014】上記超電導マグネットとしては、例えば冷
凍機で冷却される、酸化物超電導Agシース線材と巻枠
等の構造からなるマグネットを用いる。テープ状の酸化
物超電導体を囲むシース材としては、例えばAgにA
l,Mgを添加し、20Kの比抵抗を純Agの0.2μ
Ωcmから100μΩcm以上に向上させたものを用いる。
それによりシース部分の比抵抗が向上することにより、
シース部分での渦電流損失が小さくなる。従って、この
目的に合致するシース材が得られるならば、添加元素と
してAl,Mg以外のCr,Siの高抵抗金属元素、半
導体元素等の元素を含むこともできる。
【0015】巻枠(マグネット中心円筒部、コイル間ス
ペーサー)として高熱伝導率、高比抵抗(20Kにおい
てそれぞれ0.1W/cm/K以上と1014Ωcm以上)を
有する窒化アルミニウムを用い、酸化物超電導線材をこ
の巻枠の周囲に、テープ面が発生磁場に平行になるよう
に巻線してマグネットを作製すれば、高電気抵抗は、マ
グネット構造材料の巻枠における渦電流損失を低減す
る。高熱伝導率は、冷却効率を高めるように作用する。
従って、窒化アルミニウムと同様に、高熱伝導率、高比
抵抗を有する窒化ホウ素、ステンレス鋼(SUS31
6)等この目的に合致する材質であれば、巻枠の材質と
して利用することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の超電導マグネットの実施例を
図面に基づいて説明する。図1において、超電導マグネ
ット2のシース材として、AgにAl,Mgを添加し2
0Kにおいて比抵抗を100μΩcmの高い値に向上させ
たテープ状のものを用いている。なお、テープ状のBi
系酸化物超電導体が、このシース材の中で高度に配向し
ている。これらシース材と酸化物超電導体からなる酸化
物超電導Agシース線材を、テープ面が発生磁場に平行
になるよう、20Kにおいてそれぞれ0.1W/cm/K
と1014Ωcm以上の高熱伝導率・高比抵抗を有する窒化
アルミニウムの巻枠23に巻線し、中央に円筒形貫通孔
(ボア部)を持つマグネットを作製した。
【0017】冷凍機1の第二段クライオヘッド9は第二
段冷却ステージ7にねじ止めして固着され、温度制御用
のヒータ12は第二段冷却ステージ7に密着して取付け
られている。超電導マグネット2は、第二段冷却ステー
ジ7の中央に固着されている。熱シールド容器3は、第
二段冷却ステージ7端部に金属シールを行うことにより
気密に密閉されている。このような構成において、熱シ
ールド容器13内部を真空排気した後、高熱伝導率を有
するヘリウムガス10をヘリウム導入管13を通じてそ
の内部に供給する。また、室温部からの輻射を防ぐた
め、輻射シールド4が、第一段クライオヘッド25を密
着した第一段冷却ステージ14に固着されている。気体
による熱伝導を抑えるため、真空容器5の内部は真空排
気される。物性測定用試料11は、第二段冷却ステージ
7上のマグネットのボア部内に取り外し可能なように設
置される。そして超電導マグネット2に交流電源15か
ら交流電流を通電することにより、物性測定用試料11
に交流磁場が印加されるようになっている。以上の構成
を有する超電導マグネットの動作を図1を参照して以下
に説明する。
【0018】まず、酸化物超電導Agシース線材を構成
するシース材は、AgにAl,Mgを添加し高比抵抗を
有するので交流を通電した際の渦電流を小さく抑えるこ
とができる。例えば、シース材として純Agを用いた酸
化物超電導線材(断面積0.1mm×10mm、Ag面積比
60%、総延長1600m)を用いて作製したマグネッ
トに0.2T→−0.2T→0.2Tの交流を50Hz
で通電した時、発生した渦電流損失は0.8Wであっ
た。しかるに、同一形状で3wt%のAlを添加した場
合、同一条件で交流を通電した場合の渦電流損失は0.
1Wに減少した。また、Mgを5wt%添加した場合は、
0.15Wに減少した。
【0019】上記酸化物超電導Agシース線材は、高熱
伝導・高電気抵抗の窒化アルミニウムの巻枠23に巻線
されているので、第二段冷却ステージ7からの冷却効率
を高く維持したままで交流通電時の渦電流損失を低減さ
せることができる。ここに、巻枠23を従来法のCuで
作製し、巻線部内径76mm、外径200mm、長さ225
mmのマグネットを構成した。中心円筒部のCu厚みは2
mmであった。上記と同様に0.2T→−0.2T→0.
2Tの交流を50Hzで通電した時、巻枠23部で発生
した渦電流損失は0.55Wであった。但し、マグネッ
ト各部の温度分布は小さく0.3Kであった。これに対
し、同一部分をSUS316で作製した場合の渦電流損
失は0.08Wと小さかった。しかし、マグネット各部
での最大温度差は0.7Kと増加した。窒化アルミニウ
ムの場合は、渦電流損失を0.06W、温度分布も0.
35K以下に低減できた。
【0020】前述したように、酸化物超電導体はセラミ
ックスであり、加工の困難さから交流への応用はほとん
ど検討されたことがなかった。しかし、本発明者達が検
討したところ、酸化物超電導体を20K近傍で動作させ
る限りにおいては、金属系超電導線材と異なり、酸化物
層厚みが1〜20μmであってもヒステリシス損失が小
さくなることが判明し、本発明を実現するに至ったもの
である。ヒステリシス損失は、高磁場中ではフィラメン
ト径とピンニング力に比例することが知られている。金
属系超電導線材を4.2Kで使用する時は、ピンニング
力が強いためサブミクロンサイズの細径フィラメント加
工が必要であったが、酸化物超電導線材を20K近傍で
使用する時は動作温度が高いため、ピンニング力が弱く
なってフィラメント径に対する制約が緩和されたためと
推測される。
【0021】本実施例ではテープ状の酸化物超電導線材
(厚み20μm、幅10mm、長さ1600m)を用いて
テープ面が発生磁場と平行になる様に巻線した。これに
より±0.5T振幅の交流磁場を発生したところ、ヒス
テリシス損失は1×104 J/m3/cycleであった。一方、
これとは逆に、テープ面が発生磁場と垂直になるように
巻線したところ、±0.2T振幅の交流通電時でさえ、
ヒステリシス損失は3×106J/m3/cycle と大きくなり
安定連続動作が不可能であった。
【0022】本実施例の超電導交流マグネットの最高性
能を発揮するための組み合わせは、Agシース材にAl
を3wt%添加、窒化アルミニウム製の巻枠、発生磁場に
超電導テープ線材のテープ面が発生磁場と平行になるよ
うにする巻線法である。 こうすることにより本実施例
の超電導交流マグネットは、20K近傍の温度で約10
0Hz以下の周波数の交流磁場(ピーク磁場2T以上)
を連続して500時間以上発生させることができる。さ
らに、第二段冷却ステージ7に固定したヒータ12によ
り、試料の温度を微調整して異なる温度で交流磁場を連
続して発生することが可能となる。
【0023】次に、超電導マグネットの他の実施例を図
2に示す。なお、図1と同じ構成要素については同符号
を付してその説明を省略する。同図の構成は、超電導マ
グネット2の内部に室温のボア部16を設けたものであ
る。熱シールド3、輻射シールド4、真空容器5がそれ
ぞれ超電導マグネット2のボアの部分で「請求項5記載
の凹所としての」コップ状にくびれている。物性測定用
試料11は、そのボア内部で真空容器5の外側の室温部
分に取り出し可能なように設置され、超電導マグネット
2に交流電流を通電することにより、物性測定用試料1
1に交流磁場が印加されるようになっている。以上の構
成を有する超電導マグネットの動作を以下に説明する。
【0024】前述した実施例(図1参照)の動作と同様
に、超電導マグネット2の熱発生を抑えることにより、
20K近傍の温度で約100Hz以下の周波数の交流磁
場(ピーク磁場2T以上)を連続して500時間以上発
生させることができる。さらに、図2に示されているよ
うに他の実施例では、室温のボア部16を有しているた
め、物性測定用試料11を極めて簡便に設置することが
できる。さらに、ボア部に液体ヘリウムを用いたヒータ
付き冷却装置を挿入することにより、より広範囲に試料
温度を制御することが可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、液体ヘリウムを用いずに超電導マグネ
ットに交流電流を通電し、連続して交流磁場を発生する
ことが可能になる。それによりランニングコストが減少
するとともに液体ヘリウム取り扱いの手間が解消され、
冷却装置の運転が簡便になる。さらに、冷却装置の小型
化が図れるためコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部断面を有する概略構
成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す一部断面を有する概
略構成図である。
【図3】従来例の金属系超電導線材の断面構造を示す説
明図である。
【図4】従来例に係る金属系超電導線材を用いた交流マ
グネットとその冷却装置の概略構成図である。
【図5】従来例に係る酸化物超電導線材を用いた直流マ
グネットとその冷却装置の該略構成図である。
【符号の説明】
1 冷凍機 2 超電導マグネット 3 熱シールド容器 4 輻射シールド容器 5 真空容器 6 電流リード 7 第二段冷却ステージ 8 金属系超電導フィラメント 9 第二段クライオヘッド 10 ヘリウムガス 11 物性測定用試料 12 温度制御用ヒーター 13 ヘリウム導入管 14 第一段冷却ステージ 15 交流電源 16 室温のボア部 17 液体ヘリウム 18 液体ヘリウム貯蔵容器 19 トランスファチューブ 20 内側容器 21 断熱真空容器 22 液体窒素で冷却される熱シールド 23 マグネット巻枠 24 直流電源 25 第1段クライオヘッド 26 安定化銅 27 素線 28 マトリックス導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江木 俊雄 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 増田 喜男 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 小川 陸郎 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 7/10 H01F 6/00 ZAA H01F 6/04 ZAA

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機で冷却される密閉容器内の冷却ス
    テージ上に固定され、交流電源と接続されて交流動作す
    ることを特徴とする酸化物超電導線材を用いた交流マグ
    ネット。
  2. 【請求項2】 前記交流マグネットは、テープ状の酸化
    物超電導Agシース線材を有し、テープ面と前記交流マ
    グネットの発生磁場がほぼ平行となっていることを特徴
    とする請求項1記載の交流マグネット。
  3. 【請求項3】 Agを主成分とするシース材料に、電気
    抵抗調整用の不純物を添加し、前記シース線材の比抵抗
    を大きくしたことを特徴とする請求項2記載の交流マグ
    ネット。
  4. 【請求項4】 中心円筒部及びコイル間スペーサとして
    の線材巻枠に、高熱伝導・高電気抵抗の材料を用いるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の交流マ
    グネット。
  5. 【請求項5】 前記交流マグネットのボア部分に対応す
    る前記密閉容器表面に凹所を形成することにより、前記
    交流マグネットの内部に常温のボア部を設けたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の交流マグネッ
    ト。
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