JP3052656B2 - 導波管接続部材 - Google Patents

導波管接続部材

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JP3052656B2
JP3052656B2 JP5091422A JP9142293A JP3052656B2 JP 3052656 B2 JP3052656 B2 JP 3052656B2 JP 5091422 A JP5091422 A JP 5091422A JP 9142293 A JP9142293 A JP 9142293A JP 3052656 B2 JP3052656 B2 JP 3052656B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導波管、あるいはア
ンテナを気密接続とするための構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の導波管又はアンテナの気
密接続構造を示す部分断面斜視図であり、図において、
1,2は気密用誘電体板を挟み込むフランジ、3,4,
5はそれぞれ、気密用誘電体板を構成する導体層,誘電
体層,導体層であり、それぞれの導体層は導波管形状に
合わせて導体パターンが形成されている。8は本気密窓
を他の導波管フランジ等と接続するためのネジ穴、9は
他の導波管フランジ等と接続した際の気密をとるための
ガスケット溝、10はフランジ2と気密用誘電体板の導
体層3との間の気密をとるためのガスケット溝、11は
ガスケット溝10に入れるガスケット、14は導体層3
と導体層5の導通をとるためのスルーホールである。
【0003】次に動作について説明する。気密用誘電体
板の両面の導体層3,5は導波管形状に合わせて銅箔が
取り除かれている。導体層3−5間は誘電体層4にて絶
縁されているが、スルーホール14の部分にて電気的に
導通がとられている。その際スルーホールの穴で気密窓
自体の気密が損なわれるが、スルーホールの配列に合わ
せてガスケット11を圧接し、その穴を塞ぐことによ
り、フランジ2と導体層3の間の気密もとっている。そ
して導波管内に伝送された電磁波は誘電体層4を通過す
るが、気体等は誘電体層4を通過できず導波管内の気密
が保たれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の導波管又はアン
テナの気密接続構造は以上のように構成されているの
で、導体層3,5間の導通をとるためのスルーホール1
4の位置を、ガスケット11と同位置に配列する必要が
あり、ガスケット11の物理的寸法からスルーホール1
4の位置が限定され導波管内壁に十分近い位置に配列す
ることが困難であり、そのため電気的迂回路が長くなり
気密窓の電気的特性を悪化させたり、気密をとるための
ガスケット11の断面形状が気密用誘電体板の導体層3
にガスケット11の平面部分が接する必要のため特殊な
半円形(一般的には円形断面かつ環状)のものでなくて
はならず、一般的なものが使えない。さらには、ダブル
リッジ導波管等の特殊形状の導波管等には、ガスケット
の形状は、それに合わせたまゆ形等の特殊な形状のもの
が必要となるなどの問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、気密用誘電体の両面の導通を導
波管内壁近くに配列できるとともに、フランジと気密用
誘電体板の導体層との間の気密をとるガスケットの位置
を任意に選べることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる導波管
接続部材は、第1の中空孔を有し、第1の導波管に圧接
される第1の導体層と、第2の中空孔を有し、第2の導
波管に圧接される第2の導体層と、第1、第2の導体層
間に第1、第2の中空孔間を塞ぐように挿入される第
1、第2の誘電体層の積層体と、第3の中空孔を有し、
第1、第2の誘電体層間に挿入される第3の導体層と、
第1、第3の導体層間を電気的に接続するように第1の
誘電体層に設けられた第1のスルーホールと、第1のス
ルーホールとずれた位置に、第2、第3の導体層間を電
気的に接続するように第2の誘電体層に設けられた第2
のスルーホールとを備えるようにしたものである。
【0007】この発明にかかる導波管接続部材は、前記
第2のスルーホールが、前記第1のスルーホールに対
し、前記第1の中空孔の周方向にずれた位置に設けられ
るようにしたものである。
【0008】この発明にかかる導波管接続部材は、第1
の中空孔を有し、第1の導波管の開口部を取り囲む気密
用弾性部材を介在させて第1の導波管に圧接される第1
の導体層と、第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接
される第2の導体層と、第1、第2の導体層間に第1、
第2の中空孔間を塞ぐように挿入された気密用誘電体層
と、前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けら
れ、第1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫い
て電気的に接続するとともに第1、第2の導波管間の気
密を保持するブラインドバイアホール(Blind V
ia Hole)とを備えるようにしたものである。
【0009】この発明にかかる導波管接続部材は、第1
の中空孔を有し、第1の導波管の開口部を取り囲む気密
用弾性部材を介在させて第1の導波管に圧接される第1
の導体層と、第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接
される第2の導体層と、第1、第2の導体層間に第1、
第2の中空孔間を塞ぐように挿入された気密用誘電体層
と、前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けら
れ、第1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫い
て電気的に接続するスルーホールと、前記スルーホール
を塞ぐように第1の導体層上に設けられた気密用誘電体
板とを備えるようにしたものである。
【0010】
【作用】この発明にかかる導波管接続部材は、第1の導
体層、第1の誘電体層、第3の導体層、第2の誘電体層
および第2の導体層を積層させてなる多層基板を有し、
第1、第2の導体層間の導通をとるために各誘電体層の
異なった位置にスルーホールを設け、貫通穴を作らず
第1、第2の導体層間の導通をとり電気的性能を維持す
る。
【0011】この発明にかかる導波管接続部材において
は、前記第2のスルーホールの位置を、前記第1のスル
ーホールに対して前記第1の中空孔の周方向にずれた位
置とし、第1の導波管内壁と第2の導波管内壁との間の
電気的迂回路を短くする。
【0012】この発明にかかる導波管接続部材において
は、導波管と導波管接続部材との間に導波管開口部を取
り囲む気密用の弾性部材を介在させ、その弾性部材より
も導波管開口部側に二つの導波管を電気的に接続するブ
ラインドバイアホールを備え、導波管の気密を保持しな
がら電気的性能を向上させる。
【0013】この発明にかかる導波管接続部材において
は、導波管と導波管接続部材との間に導波管開口部を取
り囲む気密用の弾性部材を介在させ、その弾性部材より
も導波管開口部側にスルーホールを有するとともに該ス
ルーホールを塞ぐための気密用誘電体板を備えて、二つ
の導波管を電気的に接続するとともに、それらの導波管
間の気密を維持する。
【0014】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1は部分断面斜視図であり、図にお
いて1,2は気密用誘電体板を挟み込む導波管又はアン
テナのフランジ、3,4,5,6,7はそれぞれ気密用
誘電体板を構成する導体層,誘電体層,導体層,誘電体
層,導体層であり、それぞれの導体層は導波管形状に合
わせて導体パターンが形成されている。8は気密窓を他
の導波管フランジ等と接続するためのネジ穴、9は他の
導波管フランジ等と接続した際の気密をとるためのガス
ケット溝、10はフランジ2と気密用誘電体板の導体層
3との間の気密をとるためのガスケット溝、11aはガ
スケット溝10に入れる通常の円形断面のガスケット、
12は導体層3と導体層5の導通をとるためのブライン
ドバイアホールである。なおガスケット11aには小量
のグリスを塗るとより気密性が高まる。
【0015】図2は、正面図であり、I−I間の切断面
を図3に示す。図3は、I−I間の切断面であり、図に
おいて、12は導体層3と導体層5の導通をとるための
ブラインドバイアホール、13は導体層5と導体層7の
導通をとるためのブラインドバイアホールでブラインド
バイアホール12とは位置が互いに違っており導体層3
−7間は貫通穴が生じない構造となっている。
【0016】次に動作について説明する。気密用誘電体
板の両面及び中間の導体層3,7,5は導波管断面形状
に合わせて銅箔が取り除かれている。導体層3−5間、
及び5−7間は、それぞれ誘電体層4,6にて絶縁され
ているが、電気的に導通をとるためブラインドバイアホ
ール12,13にて導通がとられている。その際ブライ
ンドバイアホールホール12,13は互いに違った位置
に配置されているため、導体層3−7間は貫通穴が生じ
なく、ブラインドバイアホール12,13はそれぞれ誘
電体層4,6にて遮断され気密信頼性が高く、かつ高い
圧力に耐えられる。このため導体層3とフランジ2間、
及び導体層7とフランジ1間の気密を保つためのガスケ
ット11aは、ブラインドバイアホールの位置に支配さ
れないため任意の位置にガスケット溝10を置くことが
できる。そして導波管内に伝送された電磁波は誘電体層
4,6を通過するが、気体等は通過できず導波管内の気
密が保たれる。なお、予圧側の導波管で例えば連続して
コンプレッサ等で気体が漏れる分だけ供給し続けるよう
に構成するならば、ガスケット11aはなくてもよい。
【0017】実施例2.図4は、請求項2によるもので
誘電体板単層でブラインドバイアホールを持つ場合の実
施例を示す部分断面斜視図である。上記実施例1では気
密用誘電体板は多層基板で形成されブラインドバイアホ
ール12,13は互いに違った位置に配置したが、気圧
が余りかからない用途では単層でブラインドバイアホー
ルを持つものを採用しても良く同様の効果が得られる。
図4において、1a,2aはフランジ、12aはブライ
ンドバイアホールである。単層でブラインドバイアホー
ルを持つ基板は通常の両面スルーホール印刷配線板のス
ルーホールに樹脂を充填しその上を無電解パネルメッキ
を施しランドと一体化することによって得られる。ある
いは小さ目のスルーホールを厚めの無電解パネルメッキ
で塞ぎランドと一体化することによっても得られる。メ
ッキが薄いとピンホール等で気密の信頼性が悪くなる。
従来の構造では、多層基板で構造が複雑となったが本実
施例では簡単に構成でき気圧が余りかからない用途で実
施例1と電気的に同様の効果が得られる。導波管形状を
図4のようにダブルリッジ(double ridg
e)等のリッジを持つ導波管とした場合、導波管内の電
界はリッジ5付近に集中するため、リッジ部分でのブラ
インドバイアホールによる電気的導通が重要となる。従
来の構造では、このリッジ部分のスルーホールをガスケ
ットで塞ぐことは、ガスケットの形状をリッジ部分での
ブラインドバイアホールの配置に合わせるため複雑にし
なければならないが、本構造ではスルーホールではなく
ブラインドバイアホールであるため、ガスケットの位置
を合わせて当てがって穴を塞ぐ必要がなく、ガスケット
の形状も簡単になるという利点もある。
【0018】ここで電気的迂回路について考えてみる。
図5は、導波管形状を図4のようにクォッドリッジ(q
uad ridge)導波管とした場合の、電気的迂回
路を説明する図である。図5aは、導波管のリッジ付近
の誘電体板の拡大図で、図中、リッジ先端からL1の位
置に直径dのスルーホールを持つ。図5bは、リッジ付
近の誘電体板の断面図であり、図中、誘電体板の厚さが
L2であることを示す。図5cは、リッジ付近の誘電体
板の断面の電流経路を示す図であり、図中実線は電流経
路を、点線は誘電体板の断面を示す。ここで電気的迂回
距離D=2L1−d+L2で表される。リッジを持つ導波
管では、導波管内の電界はリッジ付近に集中するため、
リッジ部分でのブラインドバイアホールによる導通が重
要となる。このリッジ付近の誘電体板の断面の電流経路
の長さ(電気的迂回距離D)による影響を図を使って説
明する。図6は誘電体板を使わないで導波管を接続した
状態でのX軸:VSWR、Y軸:周波数、図7はスルー
ホールを持つ誘電体板の厚さL2=λ/40、電気的迂
回距離D=λ/10、図8はスルーホールを持つ誘電体
板の厚さL2=λ/20、電気的迂回距離D=λ/8、
とした場合のそれぞれ導波管を接続した状態でのX軸:
VSWR、Y軸:周波数を示す図である。図6、7、8
においてfwは設計周波数帯域を示し、上記L2、Dと
もfw上限周波数による。VSWR=1.6を設計目標
値とすると、電気的迂回距離D=λ/10位までは実用
上問題のないことが分かる。
【0019】さらに図9は、接合面の絶縁距離、あるい
は凹凸による影響を調べるためスルーホールを持たない
誘電体板(厚さ60μmのポリイミドフィルム)のみを
導波管の接合面に挟んだ場合のX軸:VSWR、Y軸:
周波数を示す図である。図においてYの曲線は誘電体板
あり、Nの曲線は誘電体板なしを示す。これによると厚
さ60μmの絶縁を行っても周波数が十分高い場合フラ
ンジ間のキャパシティーで接続されたことになり、実用
上問題のないことが分かる。従来の構造では、このリッ
ジ部分のスルーホールをガスケットで塞ぐことは、ガス
ケットの形状をリッジ部分でのブラインドバイアホール
の配置に合わせるため複雑にしなければならないが、本
構造ではスルーホールではなくブラインドバイアホール
であるため、ガスケットで穴を塞ぐ必要がなくガスケッ
トの形状も簡単になるという利点もある。
【0020】実施例3.図10は請求項3によるもので
端面スルーホールを持つ気密用誘電体板を採用した場合
の実施例を示す部分断面斜視図である。図において4a
は誘電体層、16,17はこの誘電体層4aの上に設け
られた導体層、18はこの導体層16,17を接続する
端面スルーホールである。上記実施例のブラインドバイ
アホールを設けた多層基板を用いる構造よりも、本実施
例では電気的により導波管部分との整合性が良く構成で
き上記実施例と同様の効果が得られる。
【0021】実施例4.図11 は、請求項4によるもので通常の貫通スルーホー
ルを持つ誘電体板と極薄い気密用誘電体板を重ねて用い
た場合の実施例を示す部分断面斜視図である。図におい
て19は厚さ60μmのポリイミドフィルムからなる誘
電体板である。上記図9の実験値から厚さ60μmのポ
リイミドフィルム製誘電体板を用いると電気的に実用上
十分な特性を得られることが分かる。図12は、正面図
であり、I−I間の切断面を図13に示す。図13にお
いて矢印方向が予圧方向(高圧に耐える方向)である。
ここで1aはフランジであり気密を必要としないフラン
ジ側を示す。上記の構造では、多層基板で構造が多少複
雑となったり、高い圧力に信頼が持てないことがあった
が、本実施例では通常の貫通スルーホールを持つ誘電体
板に大部分の圧力を分担させ、極薄い気密用誘電体板に
貫通スルーホールの面積に掛かる圧力のみを分担させた
ので簡単に構成でき上記と同様の効果が得られる。さら
にフィルムは表面の平滑性が優れるので気密の信頼性も
高くなる。なおフィルムに掛かる負圧がフィルム強度以
下で有れば通常の貫通スルーホールを持つ誘電体板の両
面にフィルムを設けて、接続されたフランジの両方を気
密に出来ることはいうまでもない。
【0022】実施例6.図14は、片側の導波管フラン
ジの代りにホーンアンテナを取り付けた場合の実施例を
示す部分断面斜視図である。図において20はリッジホ
ーン形アンテナである。そして図のように導波管形状を
クォッドリッジにしても上記と同様の効果が得られるこ
とはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】この発明にかかる導波管接続部材は、第
1の中空孔を有し、第1の導波管に圧接される第1の導
体層と、第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接され
る第2の導体層と、第1、第2の導体層間に第1、第2
の中空孔間を塞ぐように挿入される第1、第2の誘電体
層の積層体と、第3の中空孔を有し、第1、第2の誘電
体層間に挿入される第3の導体層と、第1、第3の導体
層間を電気的に接続するように第1の誘電体層に設けら
れた第1のスルーホールと、第1のスルーホールとずれ
た位置に、第2、第3の導体層間を電気的に接続するよ
うに第2の誘電体層に設けられた第2のスルーホールと
を備えたので、一方の導波管の内壁から他方の導波管の
内壁に至るまでの電気的迂回路を短くできるため電気的
性能が向上し、また同時に導波管の気密性を維持できる
という効果がある。
【0024】この発明にかかる導波管接続部材は、前記
第2のスルーホールが、前記第1のスルーホールに対
し、前記第1の中空孔の周方向にずれた位置に設けられ
るようにしたので、より電気的迂回路を短くできるとい
う効果がある。
【0025】この発明にかかる導波管接続部材は、第1
の中空孔を有し、第1の導波管の開口部を取り囲む気密
用弾性部材を介在させて第1の導波管に圧接される第1
の導体層と、第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接
される第2の導体層と、第1、第2の導体層間に第1、
第2の中空孔間を塞ぐように挿入された気密用誘電体層
と、前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けら
れ、第1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫い
て電気的に接続するとともに第1、第2の導波管間の気
密を保持するブラインドバイアホールとを備えたので、
ガスケットなどの気密用弾性部材の物理的寸法に電気的
迂回路の位置が制限されず、導波管内壁により近い位置
に電気的迂回路を配置できるという効果がある。
【0026】この発明にかかる導波管接続部材は、第1
の中空孔を有し、第1の導波管の開口部を取り囲む気密
用弾性部材を介在させて第1の導波管に圧接される第1
の導体層と、第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接
される第2の導体層と、第1、第2の導体層間に第1、
第2の中空孔間を塞ぐように挿入された気密用誘電体層
と、前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けら
れ、第1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫い
て電気的に接続するスルーホールと、前記スルーホール
を塞ぐように第1の導体層上に設けられた気密用誘電体
板とを備えたので、スルーホールにかかる圧力を気密用
板全体に分散させることができ、信頼性が上がるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による導波管の気密接続構
造を示す部分断面斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2のI−I間の断面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す導波管の気密接続
構造の部分断面斜視図である。
【図5】ダブルリッジ導波管の電気的迂回路の説明図で
ある。
【図6】誘電体板を使わないで導波管を接続した状態の
VSWRを示す図である。
【図7】スルーホールを持つ誘電体板の厚さL2=λ/
40で導波管を接続した状態のVSWRを示す図であ
る。
【図8】スルーホールを持つ誘電体板の厚さL2=λ/
20で導波管を接続した状態のVSWRを示す図であ
る。
【図9】厚さ60μmのポリイミドフィルムで導波管を
接続した状態のVSWRを示す図である。
【図10】この発明の他の実施例を示す導波管の気密接
続構造の部分断面斜視図である。
【図11】この発明の他の実施例を示す導波管の気密接
続構造を有するアンテナの部分断面斜視図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】図12のI−I間の断面図である。
【図14】この発明の他の実施例を示す導波管とアンテ
ナの気密接続構造を有するアンテナの部分断面斜視図で
ある。
【図15】従来の導波管の気密接続構造を示す部分断面
斜視図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、2、2a、2b、2c フラン
ジ 3、5、7、16、17 導体層 4、4a、6、19 誘電体層 12、12a、13 ブラインドバイアホール 14 スルーホール 18 端面スルーホール 20 アンテナ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の中空孔を有し、第1の導波管に圧
    接される第1の導体層と、 第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接される第2の
    導体層と、 第1、第2の導体層間に第1、第2の中空孔間を塞ぐよ
    うに挿入される第1、第2の誘電体層の積層体と、 第3の中空孔を有し、第1、第2の誘電体層間に挿入さ
    れる第3の導体層と、 第1、第3の導体層間を電気的に接続するように第1の
    誘電体層に設けられた第1のスルーホールと、 第1のスルーホールとずれた位置に、第2、第3の導体
    層間を電気的に接続するように第2の誘電体層に設けら
    れた第2のスルーホールとを備えたことを特徴とする導
    波管接続部材。
  2. 【請求項2】 前記第2のスルーホールは、前記第1の
    スルーホールに対し、前記第1の中空孔の周方向にずれ
    た位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の
    導波管接続部材。
  3. 【請求項3】 第1の中空孔を有し、第1の導波管の開
    口部を取り囲む気密用弾性部材を介在させて第1の導波
    管に圧接される第1の導体層と、 第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接される第2の
    導体層と、 第1、第2の導体層間に第1、第2の中空孔間を塞ぐよ
    うに挿入された気密用誘電体層と、 前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けられ、第
    1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫いて電気
    的に接続するとともに第1、第2の導波管間の気密を保
    持するブラインドバイアホールとを備えたことを特徴と
    する導波管接続部材。
  4. 【請求項4】 第1の中空孔を有し、第1の導波管の開
    口部を取り囲む気密用弾性部材を介在させて第1の導波
    管に圧接される第1の導体層と、 第2の中空孔を有し、第2の導波管に圧接される第2の
    導体層と、 第1、第2の導体層間に第1、第2の中空孔間を塞ぐよ
    うに挿入された気密用誘電体層と、 前記気密用弾性部材よりも前記開口部側に設けられ、第
    1、第2の導体層間を前記気密用誘電体層を貫いて電気
    的に接続するスルーホールと、 前記スルーホールを塞ぐように第1の導体層上に設けら
    れた気密用誘電体板とを備えたことを特徴とする導波管
    接続部材。
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