JP3052122U - 密閉容器入り米 - Google Patents

密閉容器入り米

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JP3052122U
JP3052122U JP1998001784U JP178498U JP3052122U JP 3052122 U JP3052122 U JP 3052122U JP 1998001784 U JP1998001784 U JP 1998001784U JP 178498 U JP178498 U JP 178498U JP 3052122 U JP3052122 U JP 3052122U
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正重 手塚
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株式会社双信製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産者が責任をもって包装したことが強く認
識され、米の個別化ができ、一度に消費できる少量包装
で保存が便利で、長期間劣化を生じない密閉容器入り米
を提供する。 【解決手段】 玄米、精米。無洗米を、小さい方の幅が
100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさ
の密閉容器に密閉収納する。該密閉容器は米を収納して
も変形しないで自立できる材質とし、缶容器等で開口部
20を破損しないと開封不能に密閉する。そして、密閉
容器内には脱酸素剤か不活性ガスまたはその双方を共に
収納する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は密閉容器入り米に関するもので、特に、消費者に個別化(ブランド化 )された商品として信頼が得られ、保存による劣化が少なく、さらに、保存に便 利な包装形態の密閉容器入り米に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、米の消費者むきの包装としては、ポリエチレン等の合成樹脂袋が汎用さ れている。この種熱可塑性の合成樹脂包装袋は最低で1Kg入り(容量約1.2 リットル容量)で、一般の家庭では一度に消費される例は少なく、長期間保存さ れることが多い。
【0003】 そして、この種の熱可塑性の合成樹脂包装袋は、防水性は有するも酸素は通過 でき、収納した米が酸化劣化したり、コクゾウ虫等の害虫が発生したりすること があることが広く知られている。
【0004】 また、この種の熱可塑性の合成樹脂包装袋は、シーラと称する簡易な溶着装置 で容易に開口部を封緘できるので、通常は米の小売業者が米を精米して袋詰めす るようになしている。
【0005】 したがって、消費者にとっては、産地・銘柄等の異なる米が混合されていない かという心配があり、特別な地域や無農薬米等の特殊な栽培法で栽培された米を 個別化(ブランド化)して流通させるのに、消費者に一抹の不信感を与え、商品 価値の高い米の個別化が普及しないでいるという問題点をも有している。
【0006】 特に、米は我が国では主食であることに相違は無いが、近時はその消費量が低 下し、加えて、家族構成も少人数化しているので、5Kgや10Kg入りの米を 購入すると、長期間消費されることが無く、米が経時的な劣化を生じ、せっかく の米の食味を低減させてしまうことが多いのが現状であるという問題点をも有し ている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、生産者が責任をもって包 装したことが強く認識され、米の信頼性の高い個別化ができ、さらに、一度に消 費できる少量包装で保存が便利で、さらには、長期間劣化を生じない密閉容器入 り米を提供することを課題としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため本考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が1 00mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または 精米Mを収納しても変形しないで自立できる材質の密閉容器10に収納し、該密 閉容器10の開口部20を破損しないと開封不能に密閉した技術的手段を講じた ものである。
【0009】 それ故、本考案は小さい方の幅が100mm以下容量が約0.9リットル以下 の大きさの密閉容器10を採用したことで、小容量包装が可能となり、缶入りビ ールや紙パック入り牛乳とともに通常の家庭用冷蔵庫に収納できる作用を呈する もので、自立できる材質のものを使用したので、涼しいところに重ねて保存する こともできる作用を呈するものである。
【0010】 また、本考案は少量包装であると共に、開口部20を破損しないと開封不能に 密閉したので、包装をし直すことは経済的効果がないので、開封が破損していな い限り表示者の製品と識別できる作用を呈するものである。
【0011】 次に「請求項2」の考案は、玄米または精米Mを高さ方向の寸法を除いた最大 径が100mm以下、容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納し 、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部との合わせ目を カシメ止めした技術的手段を講じたものである。
【0012】 それ故、本考案は上記作用に加え、缶容器10aを使用したので、封緘に手数 を要するも、確実な機密・密閉作用が期待でき、かつ、生産者の真正な製品であ ることを強く認識できる作用を呈する。
【0013】 また、缶容器10aは金属等を使用することで確実な気密性を有するので、酸 化や害虫及び細菌の発生等の劣化を確実に防止する作用を呈するものである。
【0014】 次に「請求項3」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100mm 以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属箔層 32を積層した自立可能な厚手の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器10 bに収納し、上記紙製密閉容器10bの容器本体30aには正面12と後面13 との上端開口縁部12a,13aの上端に延設部12b,13bを延設し、上記 容器本体30aの両側面11,11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ折部 11a,11aとなし、該容器本体30aの正面12と後面13との上端開口縁 部12a,13aを上記二つ折部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上記二 つ折部11a,11aの内面どうしと、該二つ折部11a,11aの外面と正面 12の上端開口縁部12aまたは後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触面部 とを、さらに、上記延設部12b,13bの内面どうしとを、夫々固着密閉した 技術的手段を講じたものである。
【0015】 したがって、本考案は、通常の熱可塑性紙性合成樹脂の袋よりは生産が困難で 、密閉も煩雑な密閉容器10bを使用したので、前記缶容器10aと同等の生産 者の製品であることを強く認識できる作用を呈する。またこの紙製密閉容器10 bは従来の牛乳用紙パックと同じであるので、「図1」に示すようにその二つ折 部11a,11aの一方を開口すると、その開口部が収納した玄米または精米M の注ぎ口となる作用を呈するものである。
【0016】 次に「請求項4」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100mm 以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米Mを 収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、通気性袋入 り脱酸素剤40と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開封 不能に密閉した技術的手段を講じたものである。
【0017】 したがって、本考案は、「請求項1」の作用に加えて、密閉容器10を気密性 とすると共に、通気性袋入り脱酸素剤40を収納したので、密閉容器10内の酸 素が吸着除去され無酸素状態で、玄米または精米Mを収納保存する作用を呈する ものである。
【0018】 次に「請求項5」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100mm 以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米Mを 収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、不活性ガス と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開封不能に密閉した 技術的手段を講じたものである。
【0019】 それ故、本考案は、密閉容器10に密閉した不活性ガスによって玄米または精 米Mの劣化を長期間防ぐ作用を呈する。
【0020】 次に、「請求項6」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、不活性ガ スと通気性袋入り脱酸素剤40と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破 損しないと開封不能に密閉した技術的手段を講じたものである。
【0021】 それ故、本考案は、不活性ガスによって玄米または精米Mの劣化を長期間防ぐ 作用を呈するのは「請求項5」と同じであるが、不活性ガスの充填では狭い空隙 の酸素までをも完全に追い出すことが実際には難しく、この残存酸素を脱酸素剤 40で吸着除去して、より保存性を高める作用を呈するものである。
【0022】 次に、「請求項7」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、通気性袋 入り脱酸素剤40と、耐熱・通水性でかつ耐水袋に昆布、炭等の炊飯補助材50 と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開封不能に密閉した 技術的手段を講じたものである。
【0023】 それ故、本考案は、保存性の作用を同じであるが、加えて、昆布だし汁で炊飯 した米に味つけしたり、炭で脱臭したりする作用を呈する。なお、昆布、炭等は 密閉保存することに何ら支障はなく、また、この炊飯補助材50に適宜な含水を 行なうと密閉容器10内の湿度調整作用を呈するものである。
【0024】 次に「請求項8」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた最大 外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納し 、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と、内面に通気性袋入り脱酸素 剤40を固定した蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めしてなる技術的手段を 講じたものである。
【0025】 それ故、本考案は気密缶容器10aを使用して蓋21の内面に通気性袋入り脱 酸素剤40を固定したので、蓋21をカシメ止めすることで、確実な密閉作用が 得られるとともに、脱酸素剤40が米Mと混ざらない作用を呈する。
【0026】 次に「請求項9」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた最大 外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに不活性 ガスと共に収納し、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と、蓋21の 周部との合わせ目をカシメ止めしてなる技術的手段を講じたものである。
【0027】 それ故、本考案は気密缶容器10aを使用したので、「請求項2」の作用に加 え、不活性の漏出を容易・確実に防げる作用を呈するものである。
【0028】 次に「請求項10」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた最 大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに不活 性ガスと通気性袋入り脱酸素剤40とを共に収納し、該気密缶容器10aの容器 本体30の開口周縁と、蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めしてなる技術的 手段を講じたものである。
【0029】 それ故、本考案は気密缶容器10aと不活性ガスと通気性袋入り脱酸素剤40 との三者の組み合わせで劣化をより確実に防止する作用を呈するものである。
【0030】 次に「請求項11」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属箔 層32を積層した自立可能な厚手の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器1 0bに収納し、上記紙製密閉容器10bの容器本体30aには正面12と後面1 3との上端開口縁部12a,13aの上端に延設部12b,13bを延設し、上 記容器本体30aの両側面11,11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ折 部11a,11aとなし、該容器本体30aの正面12と後面13との上端開口 縁部12a,13aを上記二つ折部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上記 二つ折部11a,11aの内面どうしと、該二つ折部11a,11aの外面と正 面12の上端開口縁部12aまたは後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触面 部とを、さらに、上記延設部12b,13bの内面どうしとを夫々固着密閉し、 正面12と後面13と一方の側面11とのいずれかの上部内面に通気性袋入り脱 酸素剤40を固定した技術的手段を講じたものである。
【0031】 それ故、本考案は、気密金属箔層32を積層した紙製密閉容器10bを使用し 、その上部内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定したので、この紙製密閉容器 10bの開口部の密閉で「請求項7」の作用が得られる作用を呈するものである 。
【0032】 次に「請求項12」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1を、小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リットル 以下の大きさとなすと共に、該糠層分を除去した米M1を収納しても変形しない で自立できる材質の密閉容器10に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損 しないと開封不能に密閉した技術的手段を講じたものである。
【0033】 次に「請求項13」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下で容量が約 0.9リットル以下の気密缶容器10aに不活性ガスとともに収納し、該気密缶 容器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部との合わせ目をカシメ止め してなる技術的手段を講じたものである。
【0034】 次に「請求項14」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下で容量が約 0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納し、該気密缶容器10aの容器本 体30の開口周縁と、内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定した蓋21の周部 との合わせ目をカシメ止めしてなる技術的手段を講じたものである。
【0035】 次に「請求項15」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下容量が約0 .9リットル以下の気密缶容器10aに不活性ガスと通気性袋入り脱酸素剤40 と共に収納し、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部と の合わせ目をカシメ止めしてなる技術的手段を講じたものである。
【0036】 洗浄しないで炊飯可能な程度に精米した米M1は、通常無洗米と称されている が、胚芽を始め、糠層分も確実に除去されて、純粋な胚乳のみとなっているので 、前記「請求項11」乃至「請求項14」の考案は劣化し易い糠層分が無く、植 物の呼吸による経時的劣化も少ないので、保存性がさらに向上する作用を呈する ものである。
【0037】 また、「請求項13」と「請求項14」と「請求項15」との本考案は、機密 性に優れた気密缶容器10aに炊飯可能な程度に精米して糠層分を除去した米M 1を、脱酸素剤40と、不活性ガスと、脱酸素剤40及び不活性ガスを共に密閉 したので、劣化し易い糠層分が無く、無酸素状態を確実に確保して、純粋な蛋白 質のみよりなる米が長期間変質しない作用を呈するものである。
【0038】 次に「請求項16」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1を、小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リットル 以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属箔層32を積層した自立可能な厚手 の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器10bに収納し、上記紙製密閉容器 10bの容器本体30aには正面12と後面13との上端開口縁部12a,13 aの上端に延設部12b,13bを延設し、上記容器本体30aの両側面11, 11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ折部11a,11aとなし、該容器 本体30aの正面12と後面13との上端開口縁部12a,13aを上記二つ折 部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上記二つ折部11a,11aの内面ど うしと、該二つ折部11a,11aの外面と正面12の上端開口縁部12aまた は後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触面部とを、さらに、上記延設部12 b,13bの内面どうしとを夫々固着密閉し、正面12と後面13と一方の側面 11とのいずれかの上部内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定した技術的手段 を講じたものである。
【0039】 それ故、本考案は、紙製密閉容器10bに炊飯可能な程度に精米して糠層分を 除去した米M1を脱酸素剤40と共に密閉したので、「請求項11」と同様に蛋 白質が長期間変質しない作用を呈するものである。
【0040】 なお、本願各本考案はその大きさを通常の家庭用の冷蔵庫のドア収納部内に立 てて収納できる大きさになしてあるので、冷蔵庫保管が可能で密閉冷所保存が可 能となり、また、従来の自動販売機で販売することも可能となる作用を呈するも のである。
【0041】
【考案の実施の態様】
次に、本考案の実施の態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。図中、10 が密閉容器10で、この密閉容器10は玄米または精米Mを収納しても変形しな いで自立できる材質で構成される。
【0042】 上記玄米または精米Mを収納しても変形しないで自立できる材質としては金属 、合成樹脂を始め、紙等が使用でき、金属、合成樹脂を使用した場合は玄米また は精米Mを収納しても全く変形しないようになすことができるが、薄手のアルミ ニウム、合成樹脂、紙等で構成した場合は収納物の荷重で多少局所的に変形が生 ずるが、本考案はこのようなものまでも排除するものでは無く、その変形が通常 の取扱で(例えば、複数個を安定的に積み重ねる)特に支障とならないものであ ればよい。
【0043】 そして、上記密閉容器10は小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9 リットル以下の大きさとなしてある。通常この種の容器は横断面形状(平面形状 )を円形とすると強度が大きく設定でき経済的である。また、横断面方形(平面 形状)の方形の容器は、縦にして並べたり、横にして重ねることで少ないスペー スに多数収納できて運搬、保存に便利である。したがって、この種の密閉容器1 0は横断面(平面形状)が円形または方形の容器が適しているが、特に横断面( 平面形状)形状に限定を加えるものではない。但し、本考案では前記した保形性 を確保するためと、容量及び保存性の便宜から、密閉容器10は小さい方の幅が 100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすように構成してあ る。
【0044】 すなわち、上記密閉容器10の小さい方の幅が100mm以下であると通常の 家庭用冷蔵庫のドア−ポケットに収納可能である。そして、例えば上記密閉容器 10を、直径80mmの円筒状とすると、通常一般家庭で一度に炊く米の量が5 40〜900cc(約300〜750g)であるので、高さを110〜180m mとすると開封したものを一度に消費できる量になる。なお、この密閉容器10 を平面方形とする場合は、小さい方の幅が100mm以下とすればよく、大きい 方の幅はそれ以上の平面長方形等となしても収納に特に不便が無く差し支えは無 いが、この程度の小容量であると平面形状は正方形となすのが、通常の取扱には 便利である。
【0045】 そして、上記のように、密閉容器10を小さい方の幅が100mm以下で高さ を100〜200mmとすると、これは現在汎用されている缶入りビール、牛乳 紙パックと略同じとなる。すなわち、米約150gは容量約180cc(約一合 )であるので、該密閉容器10を円筒状とした場合、360ccでは通常のビー ル缶程度の大きさに、720ccでは大型ビール缶程度の大きさの密閉容器10 となるもので、使い勝手が良く既存の自動販売機によって販売することもできる ものである。
【0046】 そして、本考案は、上記密閉容器10は、開口部20を破損しないと開封不能 に密閉してある。開口部20を破損しないと開封不能となす最も代表的な例は缶 詰で、缶詰は一度開けると元に戻すことはできない。また、牛乳紙パックのよう に開口部を強固に糊着等で固着しても同じであり、さらにはペットボトルの螺合 蓋のように、該螺合蓋を回すと、この嵌合蓋と間欠的に小断面で連設された止め リングが容器本体側に切り取られて残るものを使用してもよいものである。
【0047】 次に、「請求項2」の考案は、玄米または精米Mを高さ方向の寸法を除いた最 大径が100mm以下、容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納 し、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部との合わせ目 をカシメ止めしてある。
【0048】 すなわち、本考案は上記密閉容器とした最大径が100mm以下、容量が約0 .9リットル以下の気密缶容器10aを使用している。この気密缶容器10aと しては、後記するカシメ止め可能な材質として鉄、アルミニウム等の金属缶が使 用できる。
【0049】 なお、図示はしていないが、上記気密缶容器10aは、一般の缶きりで開口す るようになすか、蓋部に設けた「摘み」を手で引くことで溝で画定した蓋の局所 部位を切り起こせるようになしたものを使用してもよい。なお、後者の場合、切 り起こす部位は蓋の略全面部位の大きさと、大きく設定しておくことが望ましい のは無論である。
【0050】 そして、玄米または精米Mを収納後、上記気密缶容器10aの容器本体30の 開口周縁と蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めする。このカシメ止めは「図 3」に示すように従来の缶詰の製法と同様に行なえばよい。なお、この種の気密 缶容器10aはその底も別体のものをカシメ止めするのが一般的(図示せず)で あるが、アルミニウムの場合、深い搾り加工が可能であるので該容器本体30a を「図3」に示すように、カップ状の一体容器となして上記蓋21のみをカシメ 止めするようになしても差し支えない。
【0051】 蓋21をカシメ止めした気密缶容器10aは、金属等が使用できるので気密性 に優れ、外気、特に酸素を確実に遮断するので酸化防止及び病害虫や細菌の繁殖 を防ぐには好適であるのは無論で、より米の品質低下防止に好適である。それば かりか、この種気密缶容器10aは、流通過程で中身を入れ替えることがほぼ不 可能である。したがって、消費者にとっては、生産者の真正な米であることが高 い信頼性で認識されることになり、近時重要視されるようになった米の個別化( ブランド化)が容易、確実に認識できるようになるものである。
【0052】 次に、「請求項3」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属箔 層32を積層した自立可能な厚手の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器1 0bに収納する。
【0053】 牛乳紙パックで実績があるように、紙製容器も良質・厚手のものを使用すれば 、500〜900ccの容器としては充分自己保形性を有する。また、紙の内面 に防水層を積層すれば液体の収納容器にも使用できるが、本考案では牛乳紙パッ クよりさらに気密性を高めるために、内面に気密金属箔層32を積層した紙製密 閉容器10bを使用している。すなわち、紙31と気密金属箔層32との積層で 、前記気密缶容器10aと同等の気密性が保たれるものである。なお、該厚手の 紙31の外面側は防水加工するのが望ましいのは無論である。
【0054】 上記紙製密閉容器10bの容器本体30aには、正面12と後面13との上端 開口縁部12a,13aの上端に延設部12b,13bを延設し、上記容器本体 30aの両側面11,11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ折部11a, 11aとなし、該容器本体30aの正面12と後面13との上端開口縁部12a ,13aを上記二つ折部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上記二つ折部1 1a,11aの内面どうしと、該二つ折部11a,11aの外面と正面12の上 端開口縁部12aまたは後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触面部とを、さ らに、上記延設部12b,13bの内面どうしとを、夫々固着密閉してある。
【0055】 すなわち、上記紙製密閉容器10bは、外形は牛乳紙パックとして汎用されて いるものと同じで、製函及び開口部の封緘等の製造方法は従来法を採用すればよ く、流通形態も従来形態がそのまま利用できるものである。
【0056】 なお、この種紙製密閉容器10bは「図1」に示すように、一方の二つ折部1 1aを開いて注ぎ口とするように開口して使用することもできるのも従来の牛乳 紙パック等と同じである。
【0057】 次に、「請求項4」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、通気性袋 入り脱酸素剤40と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開 封不能に密閉したものである。
【0058】 すなわち、本考案は「請求項1」の考案の密閉容器10を使用している。但し 、本考案で気密性と特に限定したのは、酸素をも通過が確実に不能となしたもの で、紙や合成樹脂等を使用する場合は、酸素遮断層を積層したものを使用する必 要性がある。
【0059】 そして、本考案は上記密閉容器10内に脱酸素剤40を共に収納したものであ る。脱酸素剤40は還元鉄等を主剤とした従来公知なものが使用でき、密閉した 気密性を有する密閉容器10内の酸素を吸着して、該密閉容器10内を無酸素状 態となして、収納した玄米または精米Mの酸化・劣化を防ぐようになしているも のである。
【0060】 次に、「請求項5」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、不活性ガ スと共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開封不能に密閉し たものである。
【0061】 すなわち、本考案は「請求項4」の考案の、脱酸素剤40に代え、不活性ガス を気密性の密閉容器10内に封入したものである。不活性ガスとしては窒素ガス がこの種食品の劣化防止用として使用され、その効果は実証済であるが、米Mの 密閉容器10を小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の 小容量となしたので、酸素(外気)を追い出して不活性ガスを充填する工程が容 易確実に行えるものである。
【0062】 不活性ガスを充填すると単なる無酸素状態より、玄米または精米Mの劣化を長 期間防止できることが(約一年常温保存しても食味の低下が全く生じない。)実 験の結果認められた。この理由は必ずしも明らかではないが、不活性ガスの充填 で外気中の雑菌も追い出されること、炭酸ガス等を含まないので好気性微生物は 無論嫌気性微生物も生育できないこと、さらには酵素の反応も抑止されることも 期待できること等がその理由と推定される。
【0063】 次に、「請求項6」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、不活性ガ スと通気性袋入り脱酸素剤40と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破 損しないと開封不能に密閉したものである、。
【0064】 すなわち、本考案は「請求項4」の脱酸素剤40と、「請求項5」の不活性ガ スとを、玄米または精米Mと共に気密性の密閉容器10内に収納したものである 。脱酸素剤40及び不活性ガスは夫々それのみでも効果があるとされているが、 密閉容器10内の空気を確実に追い出して不活性ガスと入れ替えることは困難で あり、さらに、玄米または精米Mの組織内に入り込んだ空気、さらには米が呼吸 して排出する密閉後に生ずる酸素まで追い出すことはできない。
【0065】 そこで、密閉容器10内に残存する酸素等は脱酸素剤40で吸着・除去しよう としたもので、この両者の組み合わせで劣化しないで保存できる期間が倍増でき るものである。
【0066】 次に、「請求項7」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100m m以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、玄米または精米M を収納しても変形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器10に、通気性袋 入り脱酸素剤40と、耐熱・通水性でかつ耐水袋に昆布、炭等の炊飯補助材50 と共に収納し、該密閉容器10の開口部20を破損しないと開封不能に密閉した ものである。
【0067】 上記炊飯補助材50は、昆布、炭、活性炭等炊飯に際して共に釜に入れると食 味が向上するものを選定すればよいが、この炊飯補助材50は米と分離できるよ うに袋に入れておくのは無論で、炊飯に抗するため耐熱・耐水性でかつ通水性を 有するものが使用される。なお、この炊飯補助材50は「図2」では玄米または 精米Mの上に置いてあるが、玄米または精米M内に混入してもよい。また、該炊 飯補助材50は袋等に比重が軽いものを使用すること等で、全体として比重を小 さくし水に浮くようにしておくと、炊き上った米の上に、この炊飯補助材50が あって、使い勝手が良いものである。
【0068】 なお、炊飯補助材50に昆布、炭、活性炭等を使用した場合、その吸水率を所 定に保っておくと、密閉容器10内の湿度が調整されるので、玄米等を保存する 場合は、これら炊飯補助材50に適宜に吸水させたものを使用するとよい。
【0069】 次に、「請求項8」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた最 大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納 し、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と、内面に通気性袋入り脱酸 素剤40を固定した蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めしてなるものである 。
【0070】 すなわち、本考案は脱酸素剤40を玄米または精米Mと一緒に気密缶容器10 a内に入れるのでは無く、蓋21の内面に固定して収納し、玄米または精米Mを 取り出す際に該玄米または精米Mの中に脱酸素剤40が混入しないようになして いる。なお、気密缶容器10aは「請求項2」で説明したように気密性に優れ、 この気密缶容器10aと脱酸素材40とを組み合わせて使用することで、収納し た脱酸素剤40の効果が有効に発揮できるものである。
【0071】 そして、上記脱酸素剤40を蓋21の内面に固定するには、本実施態様では「 図3」に示すように、貼り付けシール紙41,41を使用して、脱酸素剤40の 袋の一辺または多辺部位を蓋21の内面に貼り付けて固定しているが、その他に 、図示はしていないが直接蓋21の内面に糊着したり、同じく図示はしていない が、保持腕を別途蓋21の内面側に設けてこの保持腕で脱酸素剤40を保持させ てもよいものである。
【0072】 次に、「請求項9」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた最 大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに不活 性ガスと共に収納し、該気密缶容器10aの容器本体30の開口周縁と、蓋21 の周部との合わせ目をカシメ止めしてなるものである。
【0073】 すなわち、本考案は、上記「請求項8」の考案の脱酸素剤40に代えて不活性 ガスを、玄米または精米Mと共に気密缶容器10a内に充填したものである。通 常、気密缶容器10a内には外気が入っているが、密閉前にこの気密缶容器10 a内に不活性ガスを圧送し、外気と不活性ガスとを入れ替えるか、不活性ガス雰 囲気中で玄米または精米Mの収納と蓋21カシメ止めとを行なうことで、該気密 缶容器10a内に不活性ガスを充填できるものである。
【0074】 次に、「請求項10」の考案は、玄米または精米Mを、高さ方向寸法を除いた 最大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下の気密缶容器10aに不 活性ガスと通気性袋入り脱酸素剤40とを共に収納し、該気密缶容器10aの容 器本体30の開口周縁と、蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めしてなるもの である。
【0075】 すなわち、本考案は、「請求項8」の脱酸素剤40と、「請求項9」の不活性 ガスとを、玄米または精米Mと共に気密缶容器10a内に収納したものである。 したがって、本考案は気密性に優れ、酸素はほとんど有さず、残存した酸素は脱 酸素剤40に吸着除去されて、玄米または精米Mの劣化防止を確実に長期間維持 できるものである。
【0076】 次に、「請求項11」の考案は、玄米または精米Mを、小さい方の幅が100 mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属 箔層32を積層した自立可能な厚手の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器 10bに収納し、上記紙製密閉容器10bの容器本体30aには正面12と後面 13との上端開口縁部12a,13aの上端に延設部12b,13bを延設し、 上記容器本体30aの両側面11,11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ 折部11a,11aとなし、該容器本体30aの正面12と後面13との上端開 口縁部12a,13aを上記二つ折部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上 記二つ折部11a,11aの内面どうしと、該二つ折部11a,11aの外面と 正面12の上端開口縁部12aまたは後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触 面部とを、さらに、上記延設部12b,13bの内面どうしとを夫々固着密閉し 、正面12と後面13と一方の側面11とのいずれかの上部内面に通気性袋入り 脱酸素剤40を固定したものである。
【0077】 すなわち、本考案は「請求項3」の紙製密閉容器10bの上部内面(図示例で は後面13の上部内面)に通気性袋入り脱酸素剤40を固定し、紙製密閉容器1 0bの内面には「請求項3」の考案と同様に気密金属箔層32を積層したもので ある。なお、この種、紙製密閉容器10bは「図1」に示したように、開口部の 片側を開いて収納した米Mを注ぎ出すように使用されることが想定される。した がって、脱酸素剤40は米Mと混合していると、該脱酸素剤40は米Mと共に釜 等に投入され、これを手で取り出さなくてはならず煩雑となるので、該脱酸素剤 40が紙製密閉容器10b内に残るようになしたものである。
【0078】 次に、「請求項12」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層 分を除去した米M1を、小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リット ル以下の大きさとなすと共に、該糠層分を除去した米M1を収納しても変形しな いで自立できる材質の密閉容器10に収納し、該密閉容器10の開口部20を破 損しないと開封不能に密閉したものである。
【0079】 また、「請求項13」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層 分を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下で容量が 約0.9リットル以下の気密缶容器10aに不活性ガスとともに収納し、該気密 缶容器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部との合わせ目をカシメ止 めしてなるものである。
【0080】 また、「請求項14」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層 分を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下で容量が 約0.9リットル以下の気密缶容器10aに収納し、該気密缶容器10aの容器 本体30の開口周縁と、内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定した蓋21の周 部との合わせ目をカシメ止めしてなるものである。
【0081】 また、「請求項15」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層 分を除去した米M1を、高さ方向寸法を除いた最大外径100mm以下の気密缶 容器10aに不活性ガスと通気性袋入り脱酸素剤40と共に収納し、該気密缶容 器10aの容器本体30の開口周縁と蓋21の周部との合わせ目をカシメ止めし てなるものである。
【0082】 所謂「無洗米」と称している、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層分 を除去した米M1は、前記もしたように糠層分が除去されているので、それ自体 劣化が遅いとされている。したがって、「請求項12」乃至「請求項15」の考 案は、夫々この糠層分を除去した米M1を気密容器10に、特に「請求項13」 乃至「請求項15」考案は気密性が高い気密缶容器10aに密閉包装することで 、劣化を確実に遅らせることが可能となるものである。加えて、「請求項13」 では不活性ガスを、「請求項14」では脱酸素剤を、「請求項15」では不活性 ガスと脱酸素剤40とを米M1と共に収納したのでより確実に、米の劣化を抑止 するものである。
【0083】 なお、この種の糠層分を除去した米M1は、すすぐことなく、直接水と共に釜 に投入することができるため、脱酸素剤40は密閉容器10または気密缶容器1 0a内に固定しておくことが望ましいものである。
【0084】 次に、「請求項16」の考案は、洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して糠層 分を除去した米M1を、小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リット ル以下の大きさとなすと共に、内面に気密金属箔層32を積層した自立可能な厚 手の紙31で製造した平面方形の紙製密閉容器10bに収納し、上記紙製密閉容 器10bの容器本体30aには正面12と後面13との上端開口縁部12a,1 3aの上端に延設部12b,13bを延設し、上記容器本体30aの両側面11 ,11の上端開口縁部を内側に二つ折して二つ折部11a,11aとなし、該容 器本体30aの正面12と後面13との上端開口縁部12a,13aを上記二つ 折部11a,11aを挟んで重ね合わせて、上記二つ折部11a,11aの内面 どうしと、該二つ折部11a,11aの外面と正面12の上端開口縁部12aま たは後面の上端開口縁部13aとの夫々の接触面部とを、さらに、上記延設部1 2b,13bの内面どうしとを夫々固着密閉し、正面12と後面13と一方の側 面11とのいずれかの上部内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定したものであ る。
【0085】 上記紙製密閉容器10bは「請求項11」と同じものが使用される。すなわち 。紙製密閉容器10b内面に積層する気密金属箔層32はアルミニウム等が使用 でき、この気密金属箔層32を積層することで軽量で缶と同等の確実な気密性が 確保されるものである。そして、正面12と後面13と一方の側面11とのいず れかの上部内面に通気性袋入り脱酸素剤40を固定するのは「請求項13」と同 じである。
【0086】 なお、上記各請求項の本考案の密閉容器10,10a,10bの外面には、生 産者名、生産方法等の必要事項を表示して、収納される米の特徴を表示するよう になすとよいのは無論である。
【0087】
【発明の効果】
本考案は上記のごとく、小さい方の幅が100mm以下で容量が約0.9リッ トル以下の大きさとの密閉容器10,10aを使用したので、消費者が一度に消 費する量を包装でき、保存も冷暗所等の米の保存に適した場所に保存できる密閉 容器入れ米を提供できるものである。
【0088】 また、本考案は容器を小容量としたので、消費者が一度に消費する分を、その 都度購入でき、保存期間を短縮でき、劣化の少ない米を入手可能となり、販売形 態も従来のジュースやビールの自動販売機による販売が可能となる密閉容器入り 米を提供できるものである。
【0089】 なお、小容量化することで、始めから表示と異なる米を充填する場合を除いて 、包装を破棄して混ぜ物を入れて販売することは経済的に合わなくなるので、生 産者の真正な商品と認識され易くなり、米の個別化に好適な密閉容器入り米を提 供できるものである。
【0090】 そして、本考案中密閉容器に、気密缶容器10a、紙製密閉容器10bを使用 したものは、その包装工程は煩雑であるが、その分真正な商品であることを主張 でき、最近のよい商品を好んで選定する傾向に合致した密閉容器入り米を提供で きるものである。
【0091】 さらに、本考案中、気密缶容器10a、気密金属箔層32を積層した紙製密閉 容器10bを使用するものは、気密性に優れ、米の経時的劣化を防ぎ、長期間保 存しても食味が低下しない密閉容器入り米を提供できるものである。
【0092】 さらに、本考案中、気密缶容器10a、気密金属箔層32を積層した紙製密閉 容器10bを使用すると共に、脱酸素剤40、不活性ガス、または脱酸素剤40 と不活性ガスの双方を収納したものは、酸化に劣化、害虫や微生物の発生をより 確実に抑止でき、精米したての食味のまま保存できる期間を長くできる密閉容器 入り米を提供できるものである。
【0093】 さらに、本考案中、無洗米と称する米を収納するものは、米自体保存性が高く 、重ねて気密、密閉包装することで、精米したての食味のままで長期間保存でき る密閉容器入り米を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案密閉容器入り米の位置実施態様を示す正
面図である。
【図2】「図1」実施態様の縦断面図である。
【図3】別の実施態様の一部断面正面図である。
【図4】「図2」のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
M 玄米または精米 M1 米 10 密閉容器 10a 気密缶容器 10b 紙製密閉容器 11 側面 11a 二つ折部 12 正面 12a 上端開口縁部 12b 延設部 13 後面 13a 上端開口縁部 20 開口部 21 蓋 30 容器本体 30a 容器本体 31 紙 32 密金属箔層 40 脱酸素剤 50 炊飯補助材

Claims (16)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、玄米または精米(M)を収納しても変
    形しないで自立できる材質の密閉容器(10)に収納
    し、該密閉容器(10)の開口部(20)を破損しない
    と開封不能に密閉した密閉容器入り米。
  2. 【請求項2】 玄米または精米(M)を高さ方向の寸法
    を除いた最大径が100mm以下、容量が約0.9リッ
    トル以下の気密缶容器(10a)に収納し、該気密缶容
    器(10a)の容器本体(30)の開口周縁と蓋(2
    1)の周部との合わせ目をカシメ止めした密閉容器入り
    米。
  3. 【請求項3】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、内面に気密金属箔層(32)を積層し
    た自立可能な厚手の紙(31)で製造した平面方形の紙
    製密閉容器(10b)に収納し、 上記紙製密閉容器(10b)の容器本体(30a)には
    正面(12)と後面(13)との上端開口縁部(12
    a,13a)の上端に延設部(12b,13b)を延設
    し、 上記容器本体(30a)の両側面(11,11)の上端
    開口縁部を内側に二つ折して二つ折部(11a,11
    a)となし、該容器本体(30a)の正面(12)と後
    面(13)との上端開口縁部(12a,13a)を上記
    二つ折部(11a,11a)を挟んで重ね合わせて、上
    記二つ折部(11a,11a)の内面どうしと、該二つ
    折部(11a,11a)の外面と正面(12)の上端開
    口縁部(12a)または後面の上端開口縁部(13a)
    との夫々の接触面部とを、さらに、上記延設部(12
    b,13b)の内面どうしとを、夫々固着密閉した密閉
    容器入り米。
  4. 【請求項4】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、玄米または精米(M)を収納しても変
    形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器(10)
    に、通気性袋入り脱酸素剤(40)と共に収納し、該密
    閉容器(10)の開口部(20)を破損しないと開封不
    能に密閉した密閉容器入り米。
  5. 【請求項5】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、玄米または精米(M)を収納しても変
    形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器(10)
    に、不活性ガスと共に収納し、該密閉容器(10)の開
    口部(20)を破損しないと開封不能に密閉した密閉容
    器入り米。
  6. 【請求項6】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、玄米または精米(M)を収納しても変
    形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器(10)
    に、不活性ガスと通気性袋入り脱酸素剤(40)と共に
    収納し、該密閉容器(10)の開口部(20)を破損し
    ないと開封不能に密閉した密閉容器入り米。
  7. 【請求項7】 玄米または精米(M)を、小さい方の幅
    が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大き
    さとなすと共に、玄米または精米(M)を収納しても変
    形しないで自立できる材質の気密性の密閉容器(10)
    に、通気性袋入り脱酸素剤(40)と、耐熱・通水性で
    かつ耐水袋に昆布、炭等の炊飯補助材(50)共に収納
    し、該密閉容器(10)の開口部(20)を破損しない
    と開封不能に密閉した密閉容器入り米。
  8. 【請求項8】 玄米または精米(M)を、高さ方向寸法
    を除いた最大外径100mm以下で容量が約0.9リッ
    トル以下の気密缶容器(10a)に収納し、該気密缶容
    器(10a)の容器本体(30)の開口周縁と、内面に
    通気性袋入り脱酸素剤(40)を固定した蓋(21)の
    周部との合わせ目をカシメ止めしてなる密閉容器入り
    米。
  9. 【請求項9】 玄米または精米(M)を、高さ方向寸法
    を除いた最大外径100mm以下で容量が約0.9リッ
    トル以下の気密缶容器(10a)に不活性ガスと共に収
    納し、該気密缶容器(10a)の容器本体(30)の開
    口周縁と、蓋(21)の周部との合わせ目をカシメ止め
    してなる密閉容器入り米。
  10. 【請求項10】 玄米または精米(M)を、高さ方向寸
    法を除いた最大外径100mm以下で容量が約0.9リ
    ットル以下の気密缶容器(10a)に不活性ガスと通気
    性袋入り脱酸素剤(40)とを共に収納し、該気密缶容
    器(10a)の容器本体(30)の開口周縁と、蓋(2
    1)の周部との合わせ目をカシメ止めしてなる密閉容器
    入り米。
  11. 【請求項11】 玄米または精米(M)を、小さい方の
    幅が100mm以下で容量が約0.9リットル以下の大
    きさとなすと共に、内面に気密金属箔層(32)を積層
    した自立可能な厚手の紙(31)で製造した平面方形の
    紙製密閉容器(10b)に収納し、 上記紙製密閉容器(10b)の容器本体(30a)には
    正面(12)と後面(13)との上端開口縁部(12
    a,13a)の上端に延設部(12b,13b)を延設
    し、 上記容器本体(30a)の両側面(11,11)の上端
    開口縁部を内側に二つ折して二つ折部(11a,11
    a)となし、該容器本体(30a)の正面(12)と後
    面(13)との上端開口縁部(12a,13a)を上記
    二つ折部(11a,11a)を挟んで重ね合わせて、上
    記二つ折部(11a,11a)の内面どうしと、該二つ
    折部(11a,11a)の外面と正面(12)の上端開
    口縁部(12a)または後面の上端開口縁部(13a)
    との夫々の接触面部とを、さらに、上記延設部(12
    b,13b)の内面どうしとを夫々固着密閉し、正面
    (12)と後面(13)と一方の側面(11)とのいず
    れかの上部内面に通気性袋入り脱酸素剤(40)を固定
    した密閉容器入り米。
  12. 【請求項12】洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して
    糠層分を除去した米(M1)を、小さい方の幅が100
    mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなす
    と共に、該糠層分を除去した米M1を収納しても変形し
    ないで自立できる材質の密閉容器(10)に収納し、該
    密閉容器(10)の開口部(20)を破損しないと開封
    不能に密閉した密閉容器入り米。
  13. 【請求項13】洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して
    糠層分を除去した米(M1)を、高さ方向寸法を除いた
    最大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下
    の気密缶容器(10a)に不活性ガスとともに収納し、
    該気密缶容器(10a)の容器本体(30)の開口周縁
    と蓋(21)の周部との合わせ目をカシメ止めしてなる
    密閉容器入り米。
  14. 【請求項14】洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して
    糠層分を除去した米(M1)を、高さ方向寸法を除いた
    最大外径100mm以下で容量が約0.9リットル以下
    の気密缶容器(10a)に収納し、該気密缶容器(10
    a)の容器本体(30)の開口周縁と、内面に通気性袋
    入り脱酸素剤(40)を固定した蓋(21)の周部との
    合わせ目をカシメ止めしてなる密閉容器入り米。
  15. 【請求項15】洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して
    糠層分を除去した米(M1)を、高さ方向寸法を除いた
    最大外径100mm以下容量が約0.9リットル以下の
    気密缶容器(10a)に不活性ガスと通気性袋入り脱酸
    素剤(40)と共に収納し、該気密缶容器(10a)の
    容器本体(30)の開口周縁と蓋(21)の周部との合
    わせ目をカシメ止めしてなる密閉容器入り米。
  16. 【請求項16】洗浄しないで炊飯可能な程度に精米して
    糠層分を除去した米(M1)を、小さい方の幅が100
    mm以下で容量が約0.9リットル以下の大きさとなす
    と共に、内面に気密金属箔層(32)を積層した自立可
    能な厚手の紙(31)で製造した平面方形の紙製密閉容
    器(10b)に収納し、 上記紙製密閉容器(10b)の容器本体(30a)には
    正面(12)と後面(13)との上端開口縁部(12
    a,13a)の上端に延設部(12b,13b)を延設
    し、 上記容器本体(30a)の両側面(11,11)の上端
    開口縁部を内側に二つ折して二つ折部(11a,11
    a)となし、該容器本体(30a)の正面(12)と後
    面(13)との上端開口縁部(12a,13a)を上記
    二つ折部(11a,11a)を挟んで重ね合わせて、上
    記二つ折部(11a,11a)の内面どうしと、該二つ
    折部(11a,11a)の外面と正面(12)の上端開
    口縁部(12a)または後面の上端開口縁部(13a)
    との夫々の接触面部とを、さらに、上記延設部(12
    b,13b)の内面どうしとを夫々固着密閉し、正面
    (12)と後面(13)と一方の側面(11)とのいず
    れかの上部内面に通気性袋入り脱酸素剤(40)を固定
    した密閉容器入り米。
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