JP3051906U - 溶接用ナット不良検出器 - Google Patents
溶接用ナット不良検出器Info
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- JP3051906U JP3051906U JP1998001036U JP103698U JP3051906U JP 3051906 U JP3051906 U JP 3051906U JP 1998001036 U JP1998001036 U JP 1998001036U JP 103698 U JP103698 U JP 103698U JP 3051906 U JP3051906 U JP 3051906U
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- welding
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抵抗溶接機でのナット溶接において、ナット
不良を簡単に検出でき、電極の摩耗等にも容易に対応で
き、しかも調整作業を不要とした溶接用ナット不良検出
器を提供する。 【解決手段】 抵抗溶接機の下部電極2に進退可能に設
けられたガイドピン3の下端部に連結棒6を係合すると
共に、この連結棒6の下端部はシリンダ7のロッド7a
の先端部に取り付ける。シリンダ7の上端部付近に位置
検出器8を配設し、シリンダ7のロッド7aの移動量を
検出することにより、供給されたナット5のねじ孔5b
に挿入したガイドピン3の高さ位置を測定する。この測
定値はコントローラ9に記憶させて基準値とする。これ
を溶接時ごとに繰り返し、基準値に対する測定値の誤差
が許容範囲内の場合はその測定値を新基準値して順次更
新する。
不良を簡単に検出でき、電極の摩耗等にも容易に対応で
き、しかも調整作業を不要とした溶接用ナット不良検出
器を提供する。 【解決手段】 抵抗溶接機の下部電極2に進退可能に設
けられたガイドピン3の下端部に連結棒6を係合すると
共に、この連結棒6の下端部はシリンダ7のロッド7a
の先端部に取り付ける。シリンダ7の上端部付近に位置
検出器8を配設し、シリンダ7のロッド7aの移動量を
検出することにより、供給されたナット5のねじ孔5b
に挿入したガイドピン3の高さ位置を測定する。この測
定値はコントローラ9に記憶させて基準値とする。これ
を溶接時ごとに繰り返し、基準値に対する測定値の誤差
が許容範囲内の場合はその測定値を新基準値して順次更
新する。
Description
【0001】
本考案は、抵抗溶接機を用いて被溶接材にナットを溶接する際に、ナット不良 を簡単に検出できるようにした溶接用ナット不良検出器に関する。
【0002】
自動車部品、機械部品等の被溶接材にナットを溶接するに際し、抵抗溶接機が 用いられる。この抵抗溶接機は、例えば図4(イ) に示すように上部電極1と下部 電極2とを有し、下部電極2にはガイドピン3が進退可能に設けられ、(ロ) のよ うにこのガイドピン3を介して下部電極2上に載置された被溶接材4とナット5 とを位置決めした後、(ハ) のように上部電極1をナット5に押圧して電流を流し 、(ニ) のようにナット5の下部外周部に形成された複数個の爪片5aを溶融する ことで被溶接材4に溶接している。 この場合、前記ナット5はフィーダー(図略)により適正に揃えられて順次自 動的に供給されるが、逆さになったり、縦になったり、或は供給されなかったり 等の異常事態が発生することがある。この異常事態にも拘らず、溶接抵抗機での 溶接が実行されるとナットの溶接不良が生じてしまう。 このようなナットの溶接不良を防止するために、従来はナットが正常に供給さ れた位置でのガイドピンの高さ位置を測定し、この測定値を基準値としてコント ローラに記憶させ、ナット溶接前にその都度ガイドピンの高さ位置を測定し、そ の測定値と基準値とを比較してナット不良をチェックするようにしている。
【0003】
しかしながら、抵抗溶接機の下部電極2は摩耗し、或は電極チップのドレスア ップや交換のために位置ずれが生じるため、下部電極2及びガイドピン3の位置 調整を行わねばならないが、その調整作業は微妙であって非常に面倒であり、し かも専門的な知識を必要とする。従って、誰でも簡単に調整できるものではなく 、調整作業に手間取って作業能率を低下させる等の問題点があった。 本考案は、このような従来の問題点を解消するためになされ、電極の摩耗にも 容易に対応でき、しかも調整作業を不要とした溶接用ナット不良検出器を提供す ることを目的とする。
【0004】
この目的を技術的に解決するための手段として、本考案は、下部電極の上に被 溶接材とナットを載置し、下部電極から進退するガイドピンをナットのねじ孔に 挿入して位置決めした後、上部電極をナットに押圧し電流を流すことによりナッ トを被溶接材に溶接するようにした抵抗溶接機において、 正常位置における前記ナットのねじ孔に挿入したガイドピンの高さ位置を位置 検出器にて測定し、その測定値をコントローラに記憶させて基準値とし、次に溶 接すべきナットのねじ孔に挿入したガイドピンの高さ位置を前記位置検出器にて 測定し、その測定値と前記基準値とを比較して誤差が許容範囲内であれば、その 測定値を新基準値として前記基準値に代えてコントローラに記憶させ、これを溶 接時毎に繰り返すことで新基準値を順次更新するようにした溶接用ナット不良検 出器を要旨とする。 又、この溶接用ナット不良検出器において、前記ナットの下部の外周部には溶 接用の爪片が形成され、この爪片を溶融して前記被溶接材に前記ナットを溶接す ることを要旨とする。
【0005】
次に、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて(従来のものと同一部材は同 一符号で)詳説する。 図1において、1は抵抗溶接機の上部電極、2は下部電極であり、下部電極2 にはガイドピン3が進退可能に設けられている。6は前記ガイドピン3の下端部 に係合された連結棒であり、その下端部はシリンダ7のロッド7aの先端部に取 り付けられている。
【0006】 8はシリンダ7の上端部付近に配設された位置検出器であり、シリンダ7のロ ッド7aの移動量を検出し、これにより前記ガイドピン3の高さ位置を測定でき るようにしてある。この位置検出器8での測定値は、コントローラ9に入力され る。 前記下部電極2の上には、従来と同様に被溶接材4とナット5とが載置され、 ガイドピン3により位置決めした後、上部電極1をナット5に押圧して上部電極 1から下部電極2に電流を流し、抵抗熱でナット5の爪片5aを溶融することに より溶接する。
【0007】 本考案の場合は、図2(イ) のように初回のナット溶接時に、ナット5が正常位 置であることを確認した上で、上部電極1から電流を流す直前に、ガイドピン3 の高さ位置X1 を前記位置検出器8により測定し、この測定値を基準値としてコ ントローラ9に記憶させる。この際、ガイドピン3は、先鋭傾斜面3aがナット 5のねじ孔5bの下縁部に当接して保持される。
【0008】 2回目ナット溶接時には、図2(ロ) のように新たに供給されたナット5′に対 するガイドピン3の高さ位置X2 を通電直前に測定し、この測定値をコントロー ラ9に入力して初回に記憶させた基準値と比較し、その誤差ΔXが許容範囲内で あれば正常と見做し、2回目の測定値を新基準値として初回の基準値に代えて記 憶させる。
【0009】 以降、3回目は2回目のガイドピン3の高さ位置X2 を基準値とし、4回目は 3回目のガイドピン3の高さ位置X3 を基準値とし、つまり前回の誤差許容範囲 内にあるガイドピン3の高さ位置を新基準値として次回のガイドピン3の高さ位 置を監視するのである。
【0010】 このようにして基準値は毎回更新されるため、理論的にはナット溶接の個数が 増えるに従って誤差が累積され、基準値が初回の基準値から大きく外れることが 考えられるが、実際はごく僅かの誤差でありしかも誤差はプラス側、マイナス側 に適当にばらつくためナット溶接の個数が増えても新基準値は誤差許容範囲から 逸脱することはない。
【0011】 図3は、N回目ナット溶接時にナット5″が誤って逆さに供給された場合を想 定したものであり、この場合はガイドピン3の先鋭傾斜面3aがナット5″のね じ孔5″bにぶつかって上昇が阻止され、これがためガイドピン3の高さ位置Xn は著しく低位となり、前回(N−1回目)の基準値との誤差が許容範囲を逸脱 する。従って、N回目は通電が中止されると共に、コントローラ9によりエラー 表示される。
【0012】 かくして、ナットの供給に異常(逆さ、縦、無し等)を来した時にはナットの 溶接が中止され、溶接ミスを未然に防止することができる。又、ナットが正常に 供給されても、不良ナット例えば爪片の欠けや変形或はねじ孔の芯ずれ等の場合 にも、前記ガイドピンの高さ位置によってエラーが発見され、ナット溶接ミスを 未然に防止することができる。
【0013】 本考案の場合は、ナット溶接において、ガイドピンの高さ位置を測定しその測 定値を前回の測定値(基準値)と比較して適否を判定するやり方であるから、例 え下部電極等に摩耗が生じたとしても、1回の溶接ではその摩耗量は微小であっ て誤差許容範囲内に含まれてしまい、殆ど無視することができる。従って、従来 のような微調整が不要になる。 尚、上記実施例では下部外周面に爪片を設けたナットを用いたが、他のナット 例えば外周部を除いた下部面に爪片が設けられたナット等に適用してもよい。
【0014】
以上説明したように、本考案によれば、抵抗溶接機でのナット溶接において、 通電直前のガイドピンの高さ位置を測定し、その測定値と前回の測定値(基準値 )を比較し、その誤差が許容範囲内であれば正常と見做し、且つその測定値を新 基準値として毎回更新するので、電極の摩耗にも容易に対応でき、面倒で専門的 な調整作業を無くすことができる。これにより、ナットの溶接ミスを未然に防止 できると共に、作業能率の向上が図れる等の優れた効果を奏する。
【図1】本考案に係る溶接用ナット不良検出器の概要を
示す説明図。
示す説明図。
【図2】(イ) 、(ロ) はガイドピンの高さ位置を測定する
状態をそれぞれ示す説明図。
状態をそれぞれ示す説明図。
【図3】ナット不良の一例を示す説明図。
【図4】(イ) 〜(ニ) は従来のナット溶接の作業工程を示
す説明図。
す説明図。
1…上部電極 2…下部電極 3…ガイドピン 4…被溶接材 5…ナット 6…連結棒 7…シリンダ 8…位置検出器 9…コントローラ
Claims (2)
- 【請求項1】下部電極の上に被溶接材とナットを載置
し、下部電極から進退するガイドピンをナットのねじ孔
に挿入して位置決めした後、上部電極をナットに押圧し
電流を流すことによりナットを被溶接材に溶接するよう
にした抵抗溶接機において、 正常位置における前記ナットのねじ孔に挿入したガイド
ピンの高さ位置を位置検出器にて測定し、その測定値を
コントローラに記憶させて基準値とし、次に溶接すべき
ナットのねじ孔に挿入したガイドピンの高さ位置を前記
位置検出器にて測定し、その測定値と前記基準値とを比
較して誤差が許容範囲内であれば、その測定値を新基準
値として前記基準値に代えてコントローラに記憶させ、
これを溶接時毎に繰り返すことで新基準値を順次更新す
るようにした溶接用ナット不良検出器。 - 【請求項2】前記ナットの下部の外周部には溶接用の爪
片が形成され、この爪片を溶融して前記被溶接材に前記
ナットを溶接する請求項1記載の溶接用ナット不良検出
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001036U JP3051906U (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 溶接用ナット不良検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998001036U JP3051906U (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 溶接用ナット不良検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3051906U true JP3051906U (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=43186040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998001036U Expired - Fee Related JP3051906U (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 溶接用ナット不良検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3051906U (ja) |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP1998001036U patent/JP3051906U/ja not_active Expired - Fee Related
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