JP3051661U - 着脱柄式左官鏝 - Google Patents

着脱柄式左官鏝

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JP3051661U
JP3051661U JP1998001848U JP184898U JP3051661U JP 3051661 U JP3051661 U JP 3051661U JP 1998001848 U JP1998001848 U JP 1998001848U JP 184898 U JP184898 U JP 184898U JP 3051661 U JP3051661 U JP 3051661U
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三二 榎本
倫信 藤田
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Enomoto Co Ltd
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Enomoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左官用鏝において,鏝板部と柄部とを着脱可
能にし,着時には遊びのない状態で強固に一体となり,
従来の鏝と同様の機能を持つ鏝を案出する. 【解決手段】 鏝板背面と柄部との間に着脱可能なジョ
イント部を設け,該ジョイント部は軸部とこれに嵌合す
べき穴を有するブロックとし,互いに遊びのない状態に
締め固定され,一方が該鏝板部に,他方が該柄部に連な
っている鏝とした.

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は左官工事において,左官工が材料を塗付けるのに用いる道具であると ころの左官鏝に関するものである. 荒壁用,中塗用,仕上塗用などの種類があり,柄の取付け位置によって,元首 ,中首などと区分する.また用途によってれんが鏝,目地鏝などもあり,形状, 大きさ,用途などによって数多くの形があり,鏝板部は鉄製のものが主であるが ,本製のものもあり,柄は通常木製である.
【0002】
【従来の技術】
左官工事の特徴は,第一に建築工事や塗装下地工事における工事の種類,工程 の段階や用途などによって,数多くの大きさや形の鏝を必要とすること. 第二に多くの場合,工場内作業ではなく工事者が工具,鏝などの道具ならびに 左官材料などを携帯して現場に出向いて作業を行うこと.この二点が左官工事の 特徴である. 図1に鏝の種類の一例を示す.図1の1〜5は中首鏝で,1は中塗用,2は上 塗用,3は面引用,4は角鏝,5は木鏝,6〜10は元首鏝で,6は面引用,7 は丸面引用,8は平目地用,9は四半柳刃,10はれんが鏝である. かように,一つの左官工事でも非常に多くの種類の鏝を必要とする. 鏝は図1に示すように,何れも鏝板部とこれに平行な柄部からなり,その形状 が特異で多種多様であることから,左官工事現場に出向くのに当たり,携帯する 数多くの鏝を運搬箱に収納したり,運ぶ場合にその重量もさることながら,その 集合体が嵩ばることによる運搬のし難さが一つの問題点となっている. また,形状が特異であること,種類と数が多いことで,鏝板部を被覆せず裸で 道具箱などに収容することが多く,この場合運搬途中の鏝相互のぶつかり合いな どによって鏝の作用面や縁に傷がつくと,左官工事の出来映えに間題を生じるこ とにつながる.
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
左官工事は,殆どの場合に現場作業であり,現場まで多種の鏝,関連道具類, 左官材料などを携帯,運搬する必要があり,これら用具の収納容易性と運搬容易 性は非常に重要な要素であるといえる. これら用具の中でも,鏝はその特異な形状ど多くの種類が必要であるという, この道具の宿命から,収納容易性と運搬容易性は特に重要な機能である. しかるに収納性,運搬性共に容易であるとは言い難いのが従来の鏝の現状ある . 各種多数の左官鏝の集合体が嵩ばることなく,収納性や運搬性を容易にするこ とは,多くの左官業者,土木建築業者にとっで望まれているところである.
【0004】
【課題を解決する手段】
本考案は,左官用鏝の構造を変えて,集合体が嵩ばることなく,収納容易性と 運搬容易性共に満足すべき鏝の構造を鋭意検討の結果到達し得たものである. すなわち,左官材料の塗付や仕上に用いる鏝において,鏝板部と柄部とが鏝板 背面と柄下部との間で着脱可能なジョイント部を形成して一体になっていて,該 ジョイント部は基本的に,軸部とこれに嵌合すべき穴を有するブロックから構成 していて,互いに遊びのない状態に締め固定され,一方が該鏝板部に連なり,他 方が該柄部に連なっている着脱柄式左官鏝の考案に至った.
【0005】
【考案の実施の形態】
左官工事においては,重くて粘度の高いセメント,モルタル,漆喰,ドロマイ トプラスター,マグネシアセメントなどの左官材料を基材などに鏝で前後,左右 ,上下方向に自在に精緻に塗り付けなければなら ず,また左官材料を鏝板作用 面や背面に乗せて運搬する機能も果たさなければならないので,鏝板部は柄部と 完全に一体でなければならない. 左官作業のときには,手で掴んで動かす柄の動きと鏝板の動きとは完全に一体 でなければなら ず,柄と鏝板間に遊びがあったり,運動方向によって抜けてし まうような形式では左官鏝としては使えない. つまり,柄の部分を着脱できるタップレンチ形の如き,ドライバー,レンチな どに見られるような,廻し方向は固定されているが,他の方向については遊びが あったり,押付け方向と反対向きには簡単に抜けてしまうような着脱柄は,左官 鏝の場合には適用できない. ドライバー,スパナ,レンチなどの工具類に従来から着脱式の柄があるのに, 着脱柄方式の左官鏝が無かった理由は,使用時に着脱部に遊びなどがあるこのよ うな緩い着脱方式が,左官鏝の場合には適用できなかったからに他ならない. 本考案における着脱柄付左官用鏝は,使用の場合,つまり着時においては,鏝 板部と柄部とはジョイント部において全く遊びがなく,強固に完全に一体物にな っていることを特徴とする.
【0006】 図2は本考案の鏝の一例の側面略図を示す.鏝11は鏝板部12と柄部13と が着脱可能なジョイント部14で鏝として一体になっている.柄部13は鏝板部 12とおおむね平行で,矢印15の進行方向むきに固定されている. 鏝板部12の作用面16の背面17には,直角に突起状の軸部18が設けられ ていて,爪マントル19,複数の爪20,チャックカバー21で構成するチャッ クの,複数の爪20で囲まれて形成する穴で軸部18が締め固定されている. つまり,図2の鏝のジョイント部を構成する穴を有するブロックとは,この例 の場合には該チャックを指す. 該チャックはシャンク部22を介して柄部13に連なっていて,一方,軸18 は鏝板部12に連なっている.なお,以降ジョイント部と称すれば,その形式に 係わらず本考案の着脱柄式左官鏝の着脱部を指すものとする.
【0007】 図3は,図2における鏝板部12をジョイント部14の部分で分離した場合の ,鏝板部12のみの側面略図である. 図3に示すように,鏝板作用面16の背面17から直角方向に突起状に軸部1 8が設けられている.この軸部18が,図2における如く着時には,チャックの 複数の爪20で囲まれて形成する穴で締め固定されていて一体物の鏝11を形成 している.軸部18の断面は円形が普通であるが,チャックの爪の掴み構造によ っては四角,六角などの角形でもよい.
【0008】 図2の鏝11において,ジョイント部14の穴を有するブロック側,つまりチ ャックの構成としては,爪マントルの内側の中空部が先細り状テーパー孔になっ ていて,該孔の内壁面に複数の爪がその背面で摺導し,爪の前進に伴って複数の 爪に囲まれて形成する穴の小径化によって把持力を生じる構造の,携帯電気ドリ ル用などによく採用されている形のチャックであり,これで軸が締め固定される 構造である. ジョイント部において,図2では穴を有するブロック側,つまりチャックが柄 部13に連なり,軸部18が鏝板部12に連なっている例であるが,前者が鏝板 部に連なり,後者が柄部に連なっている構造,つまり逆でもよく鏝の機能には何 ら変わるところがない.
【0009】 図4は,図2のジョイント部14に用いられているチャックの構造の説明のた めの図面である.図4の23は正面図,24は側面図を示しているが,図法は製 図における三角法で示している. また,側面図24の上部半分は,正面図23の中心部A−A断面を示している . 図4の側面図24において,爪20が爪マントル19の断面図に描いているよ うに,爪マントル内部が先細りテーパー状の孔になっていて,この壁面に3本の 爪20の背面が摺導し,チャックカバー21内の雌ネジ25と,爪の根元の背面 のラック歯とが噛合っていて,チャックカバー21を回転することによって,正 面図23に示すような3本の爪20で形成する,ある範囲内での任意の径の穴を 形成し,これによって図2あるいは図3の軸18が強固に完全に締め固定される 構造である.
【0010】 図4の側面図24において,チャックカバー21の外側の外周はグラビア加工 27のように,手で回すときに滑りにくいようにしてもよい. 図3あるいは図2の軸18をチャックで完全に締め固定するために,締め終わ るまで十分にチャックカバー21を回転させて締め固定しなければならない. 堅く締める一つの方法として図2で説明すれば,チャックカバー21を一方の 手で握り,柄部13を他方の手で回転させるようにすれば偶力が有効に働き,堅 く軸18を締め固定することができる.
【0011】 より完全に軸18を締め固定するには,チャックにおいて図4に示すチャック カバー21の前面外周28を歯車とし,該歯車に噛み合うべき図5に示すような ,小歯車31と突起軸32を備えた手廻しハンドル30の噛み合い位置を定める ための突起軸32に嵌合すべき,図2,図4に示すような孔29を外周に持つ爪 マントルとした,工作機械用ドリルチャック同様の形式のチャックを用いること ができる.図2または図4の孔29に図5に示す手廻しハンドル30の突起軸3 2を挿入して,ハンドル33を廻すことにより,チャックカバー21を力強く廻 すことができ,より強固に軸18を締め固定することができる.
【0012】 図4に示すチャックの構造より簡便型チャックとして次の構造でもよい. すなわち,爪マントルの内側の中空部が先細り状テーパー孔になっていて,該 テーパー孔の内壁面に複数の爪がその背面で摺導していているところ迄は図4に 示すチャックと同様であるが,複数の該爪の背面にはラック歯は無く,該マント ル孔先端方向へ該爪の尻部を推力で押圧することによる複数の該爪に囲まれて形 成する穴の小径化によって把持力を生じる構造のチャックで,これで軸部が締め 固定される形式の,ハンドドリルによく用いられているチャック同様の形を用い ることもできる. 該爪の押圧推力は別に備えたネジの回転による推力発生機構 を用いるのが普通である.
【0013】 さらに,チャックの簡便型の一例を図6に示す.図6はジョイント部付近の側 面断面略図で,それぞれジョイント部14,柄部13,鏝板部12を示す. ジョイント部の穴を有するブロック側,即ちチャックの構造について説明する . チャックは中空雄ネジ34および雌ネジブロック36からなる. 中空雄ネジ34は,図6では下方向に開口し,ていて,中空雄ネジ34は該ネ ジの根元35を経て鏝の柄部13に連なっている. 中空円筒の内径を可変にするために,図には描いてないが中空雄ネジ34には ,開口部から雄ネジ部37を経て根元部35に至る切込みが軸長手方向に2箇所 以上切ってある. この中空筒雄ネジ34に雌ネジブロック36が嵌合していて,該雌ネジブロッ ク36の回転によるテーパーネジ部38の長手方向の小径方向への移動,つまり 図6で上方向への雌ネジブロック36の移動に伴い,中空筒雄ネジ34の内径が 小径化して把持力を生じる構造のチャックである.このチャックで鏝板部に連な る軸部18が締め固定されている. 図6では,雌ネジブロック36のネジ部38がテーパーネジ,中空雄ネジ34 の雄ネジ部37が普通のネジになっている例で描いているが,雌ネジブロック3 6のネジ部38が普通の雌ネジで,中空雄ネジ34のネジ部37がテーパー雄ネ ジになっていてもよい. つまりジョイント部の構造において,穴を有するブロックとして,中空円筒の 外周が雄ネジとなっていて,該中空円筒の内径を可変にするための切込みが長手 方向に2箇所以上あり,該中空円筒の外周には雌ネジが嵌合していて,該雄ネジ あるいは該雌ネジの何れかがテーパーネジとなっていて,該雌ネジの回転による 該雌ネジの長手方向への移動による該中空円筒の内径の小径化によって把持力を 生じる構造のチャック形であり,これで軸部が締め固定されているジョイント部 14の構成である. また図6の例では,チャックが鏝の柄部に連なり,軸部が鏝板部に連なってい る例であるが,前者が鏝板部に,後者が柄部に連なっているような逆の形でもよ く,一体の鏝としての機能には変わりはない.
【0014】 図7は一つのジョイント部の例で,この部分の側面略図を示し,それぞれジョ イント部14,柄部13,鏝板部12を示す. ジョイント部14の構成は,穴を有するブロックとしては雌ネジブロック41 で,軸部は雄ネジ軸体39である. 鏝板部に連なる雌ネジブロツク41には,図7では描いていないが雌ネジブロ ック41の上部から下部に至る行止まりの雌ネジが切られていて, これに柄部 13に連なる軸部であるところの雄ネジ部40が嵌合していて,さらに雄ネジ軸 体39の雄ネジ部40にアジャストナット42が嵌合していて,アジャストナッ ト42が締められることによって, 穴を有するブロックである雌ネジブロック 41と軸部である雄ネジ軸体39とが締め固定されている. 図7では,穴を有するブロックが鏝板部に,軸部である雄ネジ39が柄部にそ れぞれ連なっている例であるが,この逆でもよく,一体としての鏝の機能には変 わるところはない. また,アジャストナット42は,雄ネジ軸体39を行止りまでねじ込むなど, 回転を止めることが出来る構造であれば必ずしも必要としない場合もある.
【0015】 図8は一つのジョイント部の例で,この部分の側面略図を示し,それぞれジョ イント部14,柄部13,鏝板部12を示す. ジョイント部14の構成は,穴を有するブロックとしては,図において下方に 開口する中空筒43であり,シャンク22経由で柄部13に連なっている. 中空筒43の側面には,中空筒43の外側面と一体化している雌ネジブロック 44と共に雌ネジ孔が図で左側の壁面に貫通していて,これに雄ネジ45が嵌合 していて,該雄ネジ45のネジ頭部46を回転させて締めることによって,鏝板 部12に連なる軸18が中空筒43の中空部の図で右側に押しつけられて締め固 定される.雄ネジ頭部46は,手で締め易い蝶型,板型などでもよい. つまり,一体化した鏝で言えば,ジョイント部において,穴を有する中空筒4 3の中空穴と,軸18が互いにすきまばめ関係のはめあい状態になっていて,中 空筒43の直角方向に壁面片側に貫通する雌ネジ孔が切ってあり,中空筒43と はめあい関係にある軸18を該中空穴の該雌ネジ孔に対向する内壁に,これに嵌 合する雄ネジ45で押しつけて締め固定されている形の鏝である. 図8では,穴を有するブロック43,軸部18がおのおの柄部13, 鏝板部 12に連なっている例であるが,この連なりが逆でもよく機能に変わりはない.
【0016】 図9,図10は一つのジョイント部の例で,この部分の側面断面の略図であり ,それぞれジョイント部14,鏝板部12を示す. 図9は軸18が締め固定されている状態を示し,図10は軸18が解放されて いる状態をそれぞれ示す. ジョイント部14の構成は,穴を有するブロックとしては図で下部に開口する 通路に弁状物を備えた中空筒47で,両図ともに描いてはないが,中空筒47は 図上部で柄部に連なっている. 中空筒47にはレバー支点用の壁53が設けられていて,梃子レバー51の端 部が回転できるように壁53に支点50で取り付けられていて,挺子レバー51 の他方の端が取手部52となっている挺子を形作っている. 図9においては,梃子レバー51の取手部52が中空筒47の方向に押しつけ られているので,中空筒47の壁面に設けられている弁状物48が突起カム49 で中空筒47の内通路の中心部に向けて押しつけられて内通路が狭められ,鏝板 部12に連なる軸18を締め固定している. 図10においては,挺子レバー51の取手部52が中空筒47から離れる位置 にあり突起カム49が弁状物48から離れ,中空筒の内通路が広がり軸18は解 放される.つまり一体化した鏝で言えば,ジョイント部の構造において,穴ブロ ックとして中空通路の壁面の一部を弁状物で構成し,該弁状物を梃子の突起カム で押し込んで中空通路を狭めることによる把持力を生じる構造のチャックであり ,これで軸部が締め固定されている.
【0017】 図11は,異なるジョイント部を備えた左官鏝の例で,この部分の側面断面の 略図である.それぞれジョイント部14,柄部13,鏝板部12を示す. ジョイント部14の構成は,穴を有するブロックとしては,図に示す如く下部 に開口部がある中空筒において,該開口部に向かって末広がり状のテーパー穴ブ ロック55である. 穴ブロック55のテーパー穴部57に,軸54,つまり鏝板部に連なる末狭ま り状のテーパー突起部56が,しまりばめ状態で嵌合している. 一体化した鏝で言えば,ジョイント部において,穴部と軸である突起部とがテ ーパー状のしまりばめ状態のはめあい関係で互いに差込まれ,一体化している方 式で嵌合されて固定されている構造である. 図11では,穴部57並びに突起部56共テーパー状のはめあいで描いている が,テーパー状は穴部,突起部の何れか一方のみでもよい. より,はめあい状態の安定化,強固化のために,該穴ブロック55の穴長方向 にスリットを切る,軸54の軸長方向にスリットを切るなどはめあい関係に弾力 性や自由度を与えるようにしてもよい.図11では,穴を有するブロック55が シャンク22を経て柄部13に連なり,軸である突起部54が鏝板部12に連な るように描いているが,逆でもよく,機能には変わりはない. このジョイント部の構造は,単なるしまりばめ関係のはめあい構造であるので ,ジョイント部にあまり過大な力のかからない小型の鏝に適する.
【0018】 以上,着脱可能なジョイント部を本考案の実施の形態として具体例で説明した が,本考案がこれらの例で縛られるものではない. 本考案は左官材料の塗付や仕上に用いる鏝において,鏝板部と柄部とが,鏝板 背面と柄下部との間で着脱可能なジョイント部を形成して一体になっていて,該 ジョイント部は基本的に,軸部とこれに嵌合すべき穴を有するブロックから構成 していて,互いに遊びのない状態に締め固定され,一方が該鏝板部に連なり,他 方が該柄部に連なっている着脱柄式左官鏝に関する考案である.
【0019】
【考案の効果】
本考案の着脱柄式左官鏝は下記の如き効果を有する. (1)左官作業は建築工事現場などでの作業であり,一件の工事でも非常に多く の種類の鏝を携帯して現場に出向く必要がある.鏝は形状が特異で多種多様であ ることから,数多くの鏝を運搬箱に収納,運搬する必要がある. 本考案の鏝の採用によれば,鏝板部から柄部を着脱できるので,柄は1個ない し数個あればよく,柄をはずした場合の本考案の鏝板部は,短い軸状突起を持つ 単純な板状形などになるので,その集合体は嵩ばることなく収納性と運搬性が大 幅に改善される. (2)1件の左官工事で工事現場に携帯する鏝の数は通常十数個以上になり,一 つ一つの鏝に柄が付いている従来の鏝に比較して,柄が1個から数個になるので 重量が軽量となり,取扱い易くなる. (3)従来の鏝は形状が特異であること,数が多いことで鏝板部を被覆せず裸で 道具箱などに収容することが多く,運搬途中の鏝相互のぶつかり合いなどによっ て鏝の作用面や縁に傷がつくと,左官工事の出来映えに問題を生じることになる が,本考案の鏝によれば,柄と分離された鏝板部が単純な形状になるので,布巻 きなどの保護策がとり易くなり,左官工事の仕上がり品位向上につながる. 以上,本考案は左官用鏝に適用できるばかりでなく,同様な問題点を抱える工 具,大工道具,家庭用品などにも応用範囲が広く,これら分野の産業界に貢献す るところが大きい.
【図面の簡単な説明】
【図1】左官鏝の種類の例.
【図2】ドリル用チャック形ジョイント部を備えた着脱
柄式鏝の側面略図.
【図3】軸を備えた鏝板部の側面略図.
【図4】チャックの構造の説明のための略図.
【図5】手廻しハンドルの側面略図.
【図6】簡便型チャック式ジョイント部の側面断面略
図.
【図7】ネジ式ジョイント部の側面略図.
【図8】すきまばめネジ固定形ジョイント部の側面略
図.
【図9】弁式ジョイント部の締め固定時の側面断面略
図.
【図10】弁式ジョイント部の解放時の側面断面略図.
【図11】テーパーしまりばめ形ジョイント部の側面断
面略図.
【符号の説明】
1,2,3,4,5 中首鏝 6,7,8,9,10 元首鏝 12 鏝板部 13 柄部 14 ジョイント部 18 軸部 19 爪マントル 20 爪 21 チャックカバー 34 中空雄ネジ 36 テーパー雌ネジブロック 39 雄ネジ軸体 41 雌ネジブロック 42 アジャストナット 43 中空筒 45 雄ネジ 47 通路に弁状物を備えた中空筒 48 弁状物 49 突起カム 51 挺子レバー 56 テーパー状突起部 57 テーパー状穴部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左官材料の塗付や仕上に用いる鏝におい
    て,鏝板部と柄部とが,鏝板背面と柄下部との間で着脱
    可能なジョイント部を形成して一体になっていて,該ジ
    ョイント部は基本的に,軸部とこれに嵌合すべき穴を有
    するブロックから構成していて,互いに遊びのない状態
    に締め固定され,一方が該鏝板部に連なり,他方が該柄
    部に連なっている着脱柄式左官鏝.
  2. 【請求項2】 ジョイント部において,穴と軸とが片方
    あるいは両方において,テーパー状のはめあい状態で互
    いに差込まれ,しまりばめ状態になっている方式で嵌合
    されて固定されている請求項1に記載の鏝.
  3. 【請求項3】 ジョイント部において,穴ブロックの穴
    と軸とが互いにすきまばめ関係のはめあい状態にあっ
    て,該穴の壁の片側に該穴の長手方向と直角方向に貫通
    する雌ネジ孔が切ってあり,該雌ネジ孔に対向する壁側
    に該軸を,該雌ネジ孔に嵌合する別の雄ネジで押つけ
    て,締め固定されている請求項1に記載の鏝.
  4. 【請求項4】 ジョイント部において,穴と軸が各々雌
    ネジと雄ネジであり,両ネジが嵌合していて,該嵌合部
    が,該雄ネジに嵌合している別のアジャストナットで締
    め固定されている請求項1に記載の鏝.
  5. 【請求項5】 ジョイント部における穴ブロックの構成
    として,爪マントルの内側の中空部が先細り状テーパー
    孔になっていて,該孔の内壁面に複数の爪がその背面で
    摺導していて,該複数の爪の尻部を該爪マントル孔先端
    方向へ押圧することによる複数の爪に囲まれて形成する
    穴の小径化によって把持力を生じる構造のハンドドリル
    用のチャック形であり,これで軸部が締め固定されてい
    る請求項1に記載の鏝.
  6. 【請求項6】 ジョイント部における穴ブロックの構成
    として,爪マントルの内側の中空部が先細り状テーパー
    孔になっていて,該孔の内壁面に複数の爪がその背面で
    摺導し,チャックカバー内部が雌ネジとなっていて,該
    複数の爪の背面のラック歯が該雌ネジに互に噛み合って
    いて,該チャックカバーの回転に伴って前進させること
    による複数の爪に囲まれて形成する穴の小径化によって
    把持力を生じる構造の携帯電気ドリル用のチャック形で
    あり,これで軸が締め固定されている請求項1に記載の
    鏝.
  7. 【請求項7】 チャックカバーの前面外周が歯車となっ
    ていて,先端が該歯車に噛み合うべき小歯車を有する手
    廻しハンドルの噛み合い位置を定めるための,穴を外周
    に有する爪マントルとなっている,工作機械用ドリルチ
    ャック形である請求項6に記載の鏝.
  8. 【請求項8】 ジョイント部の構造において,穴を有す
    るブロックとして,中空円筒の外周が雄ネジとなってい
    て,該中空円筒の内径を可変にするための切込みが長手
    方向に2箇所以上あり,該中空円筒の外周には雌ネジが
    嵌合していて,該雄ネジあるいは該雌ネジの何れかがテ
    ーパーネジとなっていて,該雌ネジの回転による該雌ネ
    ジの長手方向への移動による該中空円筒の内径の小径化
    によって把持力を生じる構造のチャック形であり,これ
    で軸部が締め固定されている請求項1に記載の鏝.
  9. 【請求項9】 ジョイント部の構造において,穴ブロッ
    クとして中空通路の壁面の一部を弁状物で構成し,該弁
    状物を挺子の突起カムで押し込んで中空通路を狭めるこ
    とによる把持力を生じる構造のチャック形であり,これ
    で軸部が締め固定されている請求項1に記載の鏝.
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019112770A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 株式会社銅藤 左官用鏝
JP2020172785A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 有限会社上成工業 コンクリート床面施工具及びコンクリート床面施工法

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