JP3051431U - 給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的な自動給水装置を提供する。 【解決手段】 給水装置は、使用済の家庭用プラスチッ
ク容器のような水容器８に取付けられるコック１を備え
ている。このコック１の継手部４に、尖端部１０を有す
る穴あけ部材９が遊嵌可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鉢、花園床、菜園等で栽培される植物に自動給水するための装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば穴あきパイプを用いて植物に散水することや毛細管要素を用いて給水す ることが知られている。これらの方法は比較的に高価な逆流防止式主供給弁ある いは水タンクを必要とする。 上記散水装置は比較的に高価な特殊管を必要とし、毛細管給水装置は植物に達 する前に水が蒸発する露出面を含んでいる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、経済的な自動給水装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この課題は本考案に従い、使用済の家庭用プラスチック容器のような水容器に 取付けられるコックを備えた給水装置において、尖端部を有する穴あけ部材がコ ックの継手部に遊嵌可能であることによって解決される。 この穴あけ部材をコックの継手部に遊嵌させた状態で水容器の下部に突き刺す と、穴あけ部材が水容器の壁を貫通し、水容器内に落下すると共に、コックの継 手部が穴あけ部材によってあけられた水容器の穴に嵌まり、コックが水容器に装 着される。そして、水容器から水がゆっくり滴下するよう、コックの操作レバー が調節される。

【０００５】 上記課題は、使用済の家庭用プラスチック容器のような水容器に取付けられる コックを備えた給水装置において、尖端部を有する穴あけ部材がコックの継手部 に固定可能であり、かつ水およびまたは植物総合肥料を通過させる通路を有する ことによっても解決される。 この給水装置の場合には、コックの継手部に固定した穴あけ部材を水容器の壁 に突き刺すことにより、水容器から穴あけ部材内の通路を経てコックに水が流れ 、コックによって水の滴下が調節される。

【０００６】 上記給水装置において、コックが流量調節マークを有すると、コックの操作レ バーの調節、ひいては滴下量の調節が容易である。更に、Ｏリングが継手部に装 着されていると、水容器と継手部の間からの水の漏れを確実に防ぐことができる 。 更に、コックがホースを有する、鉢に立てた中空の植物支柱または他の管に水 を滴下するように配置され、この植物支柱または他の管が植物の根の範囲に水を 導くようにすることができる。

【０００７】 更に、水容器を植物および鉢の上方に取付け、鉢およびまたは植物に水を直接 滴下するようにコックを配置することができる。 水容器としては、いろいろな容積の廃棄された（使用済）家庭用プラスチック 容器を使用することができる。これにより、廃棄容器を有効利用することができ ると共に、給水装置が非常に安価となる。この廃棄容器をカバーで隠してもよい 。更に、１個の水容器に、複数のコックを取付けることができる。

【０００８】 この給水装置は水容器からコックによって自由滴下させることによって給水を 自動的に行うので、給水装置を動かすための動力源や制御装置を必要としない。 すなわち、この給水装置は実質的にコックと穴あけ部材からなっており、構造が 簡単で経済的である。更に、水容器に水を再充填することにより繰り返して使用 可能である。

【０００９】 この給水装置は旅行等で家を留守にするときに、植物に自動給水するために特 に適している。しかし、この給水装置は植物の給水だけでなく、加湿器の給水、 ペットの給水、家畜の飲用水給水等のためにも使用可能である。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、図を参照して本考案の実施の形態による給水装置を詳しく説明する。 図１に示したコック１は、弁座を有する円筒状の本体２と、この本体内で回転 可能である図示していない栓と、この栓に連結された操作レバー３と、本体２か ら側方に突出する継手部４を備えている。操作レバー３を回転することにより、 コック１が開閉される。液体は継手部４から本体２に流入し、栓と弁座の間の連 通穴を通過して出口５から流出する。

【００１１】 コック１の継手部４にはＯリング６が装着されている。このＯリング６は継手 部４のフランジ状段部７に接触している。コック１をプラスチック容器８に取付 けたときに、Ｏリング２はフランジ状段部７とプラスチック容器８の外面の間で 挟まれ、容器８からの液体（水）の漏れを防ぐ。 コック１の継手部４には更に、穴あけ部材９を装着可能である。この穴あけ部 材９は、容器８に穴をあけることができるように一端１０が尖っている。穴あけ 部材９の他端１１には継手部４の端部１２に遊嵌する穴が形成されている。

【００１２】 上記構造の給水装置を使用するときには先ず最初に、プラスチック容器８の底 側にコック１を取付ける。これは、穴あけ部材９をコック１の継手部４の端部１ ２に嵌め、穴あけ部材９を尖端部１０から容器８の壁に押し込むことによって行 われる（図２参照）。それによって、容器８の壁に穴があけられると共に、この 穴に継手部４が挿入され、Ｏリング６が容器８の壁に接触する。穴あけ部材９が 容器８の壁を通過すると、穴あけ部材９は容器８内に落下する。というのは、穴 あけ部材９の他端１１が継手部４の端部１２に遊嵌しているからである。図２に は、判りやすくするために、容器８の壁に押し込み中の穴あけ部材９と、容器８ 内に落下した穴あけ部材９′の両方が示してある。

【００１３】 このようにしてコック１を容器８に取付けた後で、例えば図４に示すように、 鉢１３の上に置いて植物１４に直接給水することができる。この場合、コック１ の操作部材３を回転して、液体の滴下を調節することができる。 図３に示す給水装置の他の使用状態では、コック１がホース１５に接続されて いる。このホース１５は鉢１３内に立てられた中空の植物支柱１６内を案内され ている。植物支柱１６は植物１４の根の範囲に立てられている。ホース１５を経 て水を滴下するようコック１をセットすることにより、容器８内の水は植物１４ の根に案内される。

【００１４】 このコック１による液体の滴下により、液体の最も効率的な使用が可能となり 、植物に長時間自動給水することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コックと穴あけ部材を示す図である。

【図２】容器に対するコックの取付け状態を示す図であ
る。

【図３】給水装置の植物給水状態を示す図である。

【図４】給水装置の他の植物給水状態を示す図である。

【符号の説明】

１ コック ２ コック本体 ３ 操作レバー ４ 継手部 ５ 出口 ６ Ｏリング ７ フランジ状段部 ８ プラスチック容器 ９ 穴あけ部材 １０ 穴あけ部材尖端部 １１ 穴あけ部材の他端 １２ 継手部の端部 １３ 鉢 １４ 植物 １５ ホース １６ 植物支柱

Claims (11)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、尖端部（１０）を有する穴あけ部材
   （９）がコック（１）の継手部（４）に遊嵌可能である
   ことを特徴とする給水装置。
2. 【請求項２】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、尖端部（１０）を有する穴あけ部材
   （９）がコック（１）の継手部（４）に固定可能であ
   り、かつ水およびまたは植物総合肥料を通過させる通路
   を有することを特徴とする給水装置。
3. 【請求項３】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、尖端部（１０）を有する穴あけ部材
   （９）がコック（１）の継手部（４）に遊嵌可能であ
   り、Ｏリング（６）がコック（１）の継手部（４）に装
   着されていることを特徴とする給水装置。
4. 【請求項４】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、尖端部（１０）を有する穴あけ部材
   （９）がコック（１）の継手部（４）に固定可能であ
   り、かつ水およびまたは植物総合肥料を通過させる通路
   を有し、Ｏリング（６）がコック（１）の継手部（４）
   に装着されていることを特徴とする給水装置。
5. 【請求項５】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、コック（１）が流量調節マークを有
   し、尖端部（１０）を有する穴あけ部材（９）がコック
   （１）の継手部（４）に遊嵌可能であることを特徴とす
   る給水装置。
6. 【請求項６】 使用済の家庭用プラスチック容器のよう
   な水容器（８）に取付けられるコック（１）を備えた給
   水装置において、コック（１）が流量調節マークを有
   し、尖端部（１０）を有する穴あけ部材（９）がコック
   （１）の継手部（４）に固定可能であり、かつ水および
   または植物総合肥料を通過させる通路を有することを特
   徴とする給水装置。
7. 【請求項７】 コック（１）がホース（１５）を有す
   る、鉢（１３）に立てた中空の植物支柱（１６）または
   他の管に水を滴下するよう配置され、この植物支柱（１
   ６）または他の管が植物の根の範囲に水を導くことを特
   徴とする請求項１または２記載の給水装置。
8. 【請求項８】 水容器（８）が植物および鉢（１３）の
   上方に取付けられ、コック（１）が鉢およびまたは植物
   に水を直接滴下するように配置されていることを特徴と
   する請求項１または２記載の給水装置。
9. 【請求項９】 水に植物総合肥料または栄養素が添加さ
   れていることを特徴とする請求項１または２記載の給水
   装置。
10. 【請求項１０】 給水装置がペットの飲用水装置また加
    湿装置または他の家庭用装置において使用されることを
    特徴とする請求項１または２記載の給水装置。
11. 【請求項１１】 水容器として使用済の家庭用プラスチ
    ック容器を使用するときに、このプラスチック容器を可
    撓性のスリーブ、カバー等で偽装し、植物の美観を損な
    わないようにすることを特徴とする請求項１または２記
    載の給水装置。