JP3051380U

JP3051380U - ヨーヨー玩具

Info

Publication number: JP3051380U
Application number: JP1998000540U
Authority: JP
Inventors: 隆博宮崎
Original assignee: Tomy Co Ltd
Current assignee: Tomy Co Ltd
Priority date: 1998-02-13
Filing date: 1998-02-13
Publication date: 1998-08-21
Anticipated expiration: 2004-02-13

Abstract

(57)【要約】【課題】強く手元から放った一対のヨーヨー本体を直
ぐに手元に引き寄せられるヨーヨー玩具を提供する。【解決手段】左右一対のヨーヨー本体と、この一対の
ヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方
のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向
に移動可能なクラッチ部材と、付勢手段による付勢力に
よって前記クラッチ部材に半径方向外方から圧接されて
該クラッチ部材の移動を制止すると共に前記一対のヨー
ヨー本体が回転した際に遠心力により該クラッチ部材か
ら離反して該クラッチ部材の移動を許容する制動子と、
前記中心軸に取り付けられる紐体とを備え、前記クラッ
チ部材の外周の一部は他方のヨーヨー本体に向けて拡開
するような形状を有し、前記制動子が前記クラッチ部材
の前記外周の一部に圧接された状態で、該クラッチ部材
が前記他方のヨーヨー本体との間で前記紐体を挟持する
ように構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ヨーヨー玩具に関するもので、詳しくは、昔ながらのヨーヨーも楽しめるヨーヨー玩具に係わる。

【０００２】

【従来の技術】

ヨーヨー玩具として、近年、クラッチ機構を内蔵したものが多く提供されている。このヨーヨー玩具は、左右一対のヨーヨー本体と、この一対のヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、この中心軸の外側に空転自在に外嵌されるベアリングと、一方のヨーヨー本体の内部に設けられ中心軸に対して偏心した位置に回動中心を持つレバー形の制動子を有し、この制動子の腹はばねによりベアリングに圧接するように構成され、紐体はベアリングに取り付けられている。

【０００３】このヨーヨー玩具によれば、ヨーヨー玩具の紐体をベアリングに巻掛けると共に、紐体の結び目に指を掛けて、一対のヨーヨー本体を下方に叩きつけるように放つ。これにより一対のヨーヨー本体は勢い良く回転し紐体が解けてゆく。一対のヨーヨー本体は最下端位置まで放たれた所でその場回転する。この状態では、制動子は遠心力によりベアリングから離れた状態にある。その後、一対のヨーヨー本体の回転が弱まると、遠心力も弱まるので、制動子がベアリングに当接あるいは圧接し、ベアリングの空転が止まる。この状態で、紐体の結び目が掛けられた指を勢い良く吊り上げると、ベアリングに紐体が絡み付き一対のヨーヨー本体が手元に引き寄せられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、この種のヨーヨー玩具によれば、一対のヨーヨー本体に固定された中心軸ではなくその中心軸に対して空転可能に外嵌されるベアリングに紐体が巻掛けられるが、このベアリングは空転可能となっているので、強く手元から放った一対のヨーヨー本体を手元に引き寄せるためには、制動子がベアリングの空転を止めるまで待つしかなかった。

【０００５】本考案は、かかる点に鑑みなされたもので、強く手元から放った一対のヨーヨー本体を直ぐに手元に引き寄せられるヨーヨー玩具を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載のヨーヨー玩具は、左右一対のヨーヨー本体と、この一対のヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向に移動可能なクラッチ部材と、付勢手段による付勢力によって前記クラッチ部材に半径方向外方から圧接されて該クラッチ部材の移動を制止すると共に前記一対のヨーヨー本体が回転した際に遠心力により該クラッチ部材から離反して該クラッチ部材の移動を許容する制動子と、前記中心軸に取り付けられる紐体とを備え、前記クラッチ部材の外周の一部は他方のヨーヨー本体に向けて拡開するような形状を有し、前記制動子が前記クラッチ部材の前記外周の一部に圧接された状態で、該クラッチ部材が前記他方のヨーヨー本体との間で前記紐体を挟持するように構成されていることを特徴とする。この場合、クラッチ部材と他方のヨーヨー本体との間で紐体を挟持させるのでなく、請求項２記載のヨーヨー玩具のようにクラッチ部材と紐体との間に可動挟持片を入れたり、請求項３記載のヨーヨー玩具のように他方のヨーヨー本体と紐体との間に可動挟持片を入れたり、請求項４記載のヨーヨー玩具のようにクラッチ部材と紐体との間および他方のヨーヨー本体と紐体との間に可動挟持片を入れても良い。可動挟持片としては中心軸の軸方向に移動可能なもの、中心軸に対して空転可能なもの、中心軸の軸方向に移動可能で、かつ中心軸に対して空転可能なものが考えられる。このヨーヨー玩具によれば、紐体は中心軸に巻掛けられ、この中心軸は一対のヨーヨー本体と一体的に回転するので、強く一対のヨーヨー本体を放った際にも指を勢い良く吊り上げれば、紐体に一対のヨーヨー本体が絡み付き、容易に手元に引き寄せることができる。また、一対のヨーヨー本体の回転が止まっている際には、クラッチ部材が他方のヨーヨー本体との間等で紐体を挟持するので、紐体が巻きやすいという利点もある。

【０００７】請求項５記載のヨーヨー玩具は、請求項１〜４いずれか記載のヨーヨー玩具において、前記制動子が一対設けられ、この一対の制動子は前記クラッチ部材を挟んで互いに向かい合わせ状態に設けられ、前記一方のヨーヨー本体の半径方向に動作可能となっていることを特徴とする。このヨーヨー玩具によれば、一対の制動子は前記クラッチ部材を挟んで互いに向かい合わせ状態に設けられ、一方のヨーヨー本体の半径方向に動作可能となっているので、バランス良くクラッチ部材の制動が行えることになる。

【０００８】請求項６記載のヨーヨー玩具は、請求項１〜５いずれか記載のヨーヨー玩具において、前記制動子には重りが組み込まれていることを特徴とする。このヨーヨー玩具によれば、制動子に重りが組み込まれているので、遠心力が作用した際に制動子が容易にクラッチ部材から離れることになる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１〜図３には本考案に係るヨーヨー玩具が示されている。このヨーヨー玩具１は図２に示すように左右一対のヨーヨー本体２，２を備えている。この一対のヨーヨー本体２，２は中心軸３によって固定され、相互に連結されている。また、中心軸３には紐体４が掛けられている。紐体４の中心軸３への掛けるにあたっては、紐体４の先に輪を作り、この輪に中心軸３を通すようにしたり、紐体４の一部を中心軸３に巻き掛けるようにする。

【００１０】一対のヨーヨー本体２，２のうちの一方には、クラッチ部材５が設けられている。このクラッチ部材５は多少の段部はあるが全体として内方に向けて拡開するようなテーパ部分５ａを有している。このクラッチ部材５は中心軸３に対してその軸線方向に移動可能に外嵌されている。そして、最内端まで移動した際には図２に示すように他のヨーヨー本体２との間で紐体４を挟持することができるようになっている。

【００１１】また、一方のヨーヨー本体２内には一対の制動子６，６が設けられている。この一対の制動子６，６はクラッチ部材５を間に挟んで位置しており、クラッチ部材５に対して接近・離反する方向に動作可能となっている。また、この各制動子６はコイルばね（付勢手段）７によってクラッチ部材５の周面に圧接されている。この場合、クラッチ部材５のテーパ部分５ａに各制動子６が圧接されることになるので、クラッチ部材５は内方に押し出されることになる。また、各制動子６には中程部分に穴（図示せず）が設けられ、この穴内には金属球からなる重り８が挿入されている。この重り８は一対のヨーヨー本体２，２が回転した際に遠心力によりその一対のヨーヨー本体２，２の半径方向外方へ移動しようとする。また、これに伴い、一対の制動子６，６も一対のヨーヨー本体２，２の外方へ移動しようとする。これにより、図３に示すように、クラッチ部材５はフリーとなり、紐体４はクラッチ部材５による拘束から解かれる。しかし、この場合でも、紐体４を指で勢い良く吊り上げれば、中心軸３に紐体４が絡み易くなり、一対のヨーヨー本体２，２を手元に引き戻すことができる。

【００１２】このように構成されたヨーヨー玩具１によれば、下記のような効果を得ることができる。

【００１３】すなわち、このヨーヨー玩具１によれば、紐体４は中心軸３に巻掛けられ、この中心軸３は一対のヨーヨー本体２，２と一体的に回転するので、強く一対のヨーヨー本体２，２を放った際にも指を勢い良く吊り上げれば、紐体４に一対のヨーヨー本体２，２が絡み付き、容易に手元に引き寄せることができる。また、一対のヨーヨー本体２，２の回転が止まっている際には、クラッチ部材５が他方のヨーヨー本体２との間で紐体４を挟持するので、紐体４が巻きやすいという利点もある。

【００１４】また、このヨーヨー玩具１によれば、一対の制動子６，６はクラッチ部材５を挟んで互いに向かい合わせ状態に設けられ、一方のヨーヨー本体２，２の半径方向に動作可能となっているので、バランス良くクラッチ部材５の制動が行えることになる。

【００１５】さらに、このヨーヨー玩具１によれば、制動子６に重りが組み込まれているので、遠心力が作用した際に制動子６が容易にクラッチ部材５から離れることになる。

【００１６】以上、本考案の実施形態に係るヨーヨー玩具について説明したが、本考案は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。

【００１７】例えば、前記実施形態では、制動子５はクラッチ部材６の半径方向に直動するような構造となっていたが、レバー状の制動子としても良いものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の代表的なものの効果を説明すれば、左右一対のヨーヨー本体と、この一対のヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向に移動可能なクラッチ部材と、付勢手段による付勢力によって前記クラッチ部材に半径方向外方から圧接されて該クラッチ部材の移動を制止すると共に前記一対のヨーヨー本体が回転した際に遠心力により該クラッチ部材から離反して該クラッチ部材の移動を許容する制動子と、前記中心軸に取り付けられる紐体とを備え、前記クラッチ部材の外周の一部は他方のヨーヨー本体に向けて拡開するような形状を有し、前記制動子が前記クラッチ部材の前記外周の一部に圧接された状態で、該クラッチ部材が前記他方のヨーヨー本体との間で前記紐体を挟持するように構成されているので、中心軸は一対のヨーヨー本体と一体的に回転することから、強く一対のヨーヨー本体を放った際にも指を勢い良く吊り上げれば、紐体に一対のヨーヨー本体が絡み付き、容易に手元に引き寄せることができる。また、一対のヨーヨー本体の回転が止まっている際には、クラッチ部材が他方のヨーヨー本体との間で紐体を挟持するので、紐体が巻きやすいという利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るヨーヨー玩具の外観図である。

【図２】本考案に係るヨーヨー玩具の縦断面図である。

【図３】本考案に係るヨーヨー玩具の縦断面図である。

【符号の説明】

１ヨーヨー玩具２ヨーヨー本体３中心軸４紐体５クラッチ部材６制動子

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】左右一対のヨーヨー本体と、この一対の
ヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方
のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向
に移動可能なクラッチ部材と、付勢手段による付勢力に
よって前記クラッチ部材に半径方向外方から圧接されて
該クラッチ部材の移動を制止すると共に前記一対のヨー
ヨー本体が回転した際に遠心力により該クラッチ部材か
ら離反して該クラッチ部材の移動を許容する制動子と、
前記中心軸に取り付けられる紐体とを備え、前記クラッ
チ部材の外周の一部は他方のヨーヨー本体に向けて拡開
するような形状を有し、前記制動子が前記クラッチ部材
の前記外周の一部に圧接された状態で、該クラッチ部材
が前記他方のヨーヨー本体との間で前記紐体を挟持する
ように構成されていることを特徴とするヨーヨー玩具。
【請求項２】左右一対のヨーヨー本体と、この一対の
ヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方
のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向
に移動可能なクラッチ部材と、前記クラッチ部材と紐体
との間に設けられ前記中心軸に対して動作可能な可動挟
持片と、付勢手段による付勢力によって前記クラッチ部
材に半径方向外方から圧接されて該クラッチ部材の移動
を制止すると共に前記一対のヨーヨー本体が回転した際
に遠心力により該クラッチ部材から離反して該クラッチ
部材の移動を許容する制動子と、前記中心軸に取り付け
られる紐体とを備え、前記クラッチ部材の外周の一部は
他方のヨーヨー本体に向けて拡開するような形状を有
し、前記制動子が前記クラッチ部材の前記外周の一部に
圧接された状態で、前記可動挟持片が前記他方のヨーヨ
ー本体との間で前記紐体を挟持するように構成されてい
ることを特徴とするヨーヨー玩具。
【請求項３】左右一対のヨーヨー本体と、この一対の
ヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方
のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向
に移動可能なクラッチ部材と、他方のヨーヨー本体と紐
体との間に設けられ前記中心軸に対して動作可能な可動
挟持片と、付勢手段による付勢力によって前記クラッチ
部材に半径方向外方から圧接されて該クラッチ部材の移
動を制止すると共に前記一対のヨーヨー本体が回転した
際に遠心力により該クラッチ部材から離反して該クラッ
チ部材の移動を許容する制動子と、前記中心軸に取り付
けられる紐体とを備え、前記クラッチ部材の外周の一部
は他方のヨーヨー本体に向けて拡開するような形状を有
し、前記制動子が前記クラッチ部材の前記外周の一部に
圧接された状態で、前記クラッチ部材が前記可動挟持片
との間で前記紐体を挟持するように構成されていること
を特徴とするヨーヨー玩具。
【請求項４】左右一対のヨーヨー本体と、この一対の
ヨーヨー本体を左右に固定的に支持する中心軸と、一方
のヨーヨー本体の内部に設けられ前記中心軸の軸線方向
に移動可能なクラッチ部材と、前記クラッチ部材と紐体
との間に設けられ前記中心軸に対して動作可能な第１の
可動挟持片と、他方のヨーヨー本体と紐体との間に設け
られ前記中心軸に対して動作可能な第２の可動挟持片
と、付勢手段による付勢力によって前記クラッチ部材に
半径方向外方から圧接されて該クラッチ部材の移動を制
止すると共に前記一対のヨーヨー本体が回転した際に遠
心力により該クラッチ部材から離反して該クラッチ部材
の移動を許容する制動子と、前記中心軸に取り付けられ
る紐体とを備え、前記クラッチ部材の外周の一部は他方
のヨーヨー本体に向けて拡開するような形状を有し、前
記制動子が前記クラッチ部材の前記外周の一部に圧接さ
れた状態で、前記クラッチ部材が前記可動挟持片との間
で前記紐体を挟持するように構成されていることを特徴
とするヨーヨー玩具。
【請求項５】前記制動子が一対設けられ、この一対の
制動子は前記クラッチ部材を挟んで互いに向かい合わせ
状態に設けられ、前記一方のヨーヨー本体の半径方向に
動作可能となっていることを特徴とする請求項１〜４い
ずれか記載のヨーヨー玩具。
【請求項６】前記制動子には重りが組み込まれている
ことを特徴とする請求項１〜５いずれか記載のヨーヨー
玩具。