JP3051069B2 - 化粧用具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法 - Google Patents
化粧用具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法Info
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- JP3051069B2 JP3051069B2 JP8308213A JP30821396A JP3051069B2 JP 3051069 B2 JP3051069 B2 JP 3051069B2 JP 8308213 A JP8308213 A JP 8308213A JP 30821396 A JP30821396 A JP 30821396A JP 3051069 B2 JP3051069 B2 JP 3051069B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧用具の製造方法
に関し、より詳しくは化粧用具に用いられる極めて柔軟
な薄い発泡体シートまたは多孔質膜のスライス方法に関
する。
に関し、より詳しくは化粧用具に用いられる極めて柔軟
な薄い発泡体シートまたは多孔質膜のスライス方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧用塗布具であるパフやチップ
を製造する場合、まず発泡体ブロックや多孔質シートを
所望の厚みにスライスして、その後、所望の形状に応じ
て、打抜、研磨等の加工を施してパフやチップに形成す
る。
を製造する場合、まず発泡体ブロックや多孔質シートを
所望の厚みにスライスして、その後、所望の形状に応じ
て、打抜、研磨等の加工を施してパフやチップに形成す
る。
【0003】また、最近では発泡体や多孔質膜の改良が
進み、極めて柔軟な性質のものが製造され、化粧用具に
使用されるようになった。
進み、極めて柔軟な性質のものが製造され、化粧用具に
使用されるようになった。
【0004】一方、従来は、硬い材料、例えば硬質ポリ
ウレタンフォーム、天然皮革、合成皮革等は、スライサ
ーまたはスプリッティングマシンにより、決められた厚
さ±0.1mmまたは±0.2mmのように精度良くスライ
スすることが可能であった。
ウレタンフォーム、天然皮革、合成皮革等は、スライサ
ーまたはスプリッティングマシンにより、決められた厚
さ±0.1mmまたは±0.2mmのように精度良くスライ
スすることが可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような最近化粧用具に用いられるようになった極めて
柔軟な発泡体シートや多孔質膜はスライサーまたはスプ
リッティングマシンによってスライスする場合、発泡体
ブロック或いは多孔質膜が極めて柔軟なため、押さえる
と簡単に圧縮されるので、どのようなスライサーを用い
ても精度良く、あるいは極めて薄くスライスすることは
不可能であった。
たような最近化粧用具に用いられるようになった極めて
柔軟な発泡体シートや多孔質膜はスライサーまたはスプ
リッティングマシンによってスライスする場合、発泡体
ブロック或いは多孔質膜が極めて柔軟なため、押さえる
と簡単に圧縮されるので、どのようなスライサーを用い
ても精度良く、あるいは極めて薄くスライスすることは
不可能であった。
【0006】ちなみに、従来法による「ルビセル」(ト
ーヨーポリマー株式会社製のウレタン樹脂の商標)の発
泡体ブロックの最小スライス厚さは3mmが限度であっ
た。このため、比較的厚みのあるパフとしては利用でき
るが、厚みの薄いパフやチップには利用し難かった。し
かし、薄手の化粧用コンパクトに収納するためにより厚
みの薄いパフやチップが要望されている。
ーヨーポリマー株式会社製のウレタン樹脂の商標)の発
泡体ブロックの最小スライス厚さは3mmが限度であっ
た。このため、比較的厚みのあるパフとしては利用でき
るが、厚みの薄いパフやチップには利用し難かった。し
かし、薄手の化粧用コンパクトに収納するためにより厚
みの薄いパフやチップが要望されている。
【0007】
【発明の目的】本発明は極めて柔軟な発泡体または多孔
質膜をスライスする場合、極めて薄く且つ極めて柔軟な
発泡体シート或いは多孔質膜を、従来のスライサーを用
いて所望の厚さに且つ決められた厚さ±0.1mmまたは
±0.2mm程度まで精度良くスライスすることができる
方法を提供することを目的とする。
質膜をスライスする場合、極めて薄く且つ極めて柔軟な
発泡体シート或いは多孔質膜を、従来のスライサーを用
いて所望の厚さに且つ決められた厚さ±0.1mmまたは
±0.2mm程度まで精度良くスライスすることができる
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、化粧用
具に使用する柔軟な発泡体ブロックまたは多孔質膜を薄
くスライスするにあたって、100℃以下の融点を有し
且つ水に不溶性の樹脂を液状で前記発泡体ブロックまた
は多孔質膜に含浸させた後、冷却して前記樹脂を硬化さ
せて、前記発泡体ブロックまたは多孔質膜を硬化状態と
し、該硬化した発泡体ブロックまたは多孔質膜をスライ
スし、次に融点以上の温度に加熱して硬化した前記樹脂
を液化してスライスした発泡体または多孔質膜から除去
して、元の柔軟な発泡体のシートまたは多孔質膜とする
ことを特徴とする化粧用具用の発泡体または多孔質膜の
スライス方法により前述の目的を達成する。
具に使用する柔軟な発泡体ブロックまたは多孔質膜を薄
くスライスするにあたって、100℃以下の融点を有し
且つ水に不溶性の樹脂を液状で前記発泡体ブロックまた
は多孔質膜に含浸させた後、冷却して前記樹脂を硬化さ
せて、前記発泡体ブロックまたは多孔質膜を硬化状態と
し、該硬化した発泡体ブロックまたは多孔質膜をスライ
スし、次に融点以上の温度に加熱して硬化した前記樹脂
を液化してスライスした発泡体または多孔質膜から除去
して、元の柔軟な発泡体のシートまたは多孔質膜とする
ことを特徴とする化粧用具用の発泡体または多孔質膜の
スライス方法により前述の目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における柔軟な発泡体また
は多孔質膜は、化粧用具、特にパフやチップなどの化粧
用塗布具に使用するのに適した柔軟なものであればよ
い。特に、本発明は極めて柔軟な発泡体ブロックや多孔
質膜をスライスする場合に適している。例えば、極めて
柔軟な発泡体ブロックとしては、「ルビセル」[トーヨ
ーポリマー(株)の製品]、「モルトプレン」[イノア
ックコーポレーションの製品]、「スコツトフォーム」
[ブリジストン化成品(株)の製品]等が市販されてお
り、多孔質膜としては「ドミ−A−5膜」[第一レース
(株)の製品]などが市販されている。
は多孔質膜は、化粧用具、特にパフやチップなどの化粧
用塗布具に使用するのに適した柔軟なものであればよ
い。特に、本発明は極めて柔軟な発泡体ブロックや多孔
質膜をスライスする場合に適している。例えば、極めて
柔軟な発泡体ブロックとしては、「ルビセル」[トーヨ
ーポリマー(株)の製品]、「モルトプレン」[イノア
ックコーポレーションの製品]、「スコツトフォーム」
[ブリジストン化成品(株)の製品]等が市販されてお
り、多孔質膜としては「ドミ−A−5膜」[第一レース
(株)の製品]などが市販されている。
【0010】本発明における100℃以下の融点を有し
且つ水に不溶性の固形樹脂としては、ステアリン酸、塩
化パラフィン、低融点ポリエチレン、マイクロクリスタ
リンワックス(180°F)、密蝋、パラフィン(12
0°F)、パラフィン(130°F)、ロジン(F
F)、ロジン(WW)、ロジン(中国産)、未加硫のE
PDM、C5石油樹脂等を使用すればよい。
且つ水に不溶性の固形樹脂としては、ステアリン酸、塩
化パラフィン、低融点ポリエチレン、マイクロクリスタ
リンワックス(180°F)、密蝋、パラフィン(12
0°F)、パラフィン(130°F)、ロジン(F
F)、ロジン(WW)、ロジン(中国産)、未加硫のE
PDM、C5石油樹脂等を使用すればよい。
【0011】また、前記樹脂の融点を変えるためおよび
硬化した樹脂の除去を容易にするために、流動パラフィ
ン、DOP、DBP、低分子ポリエステル、TCP等の
可塑剤を一緒に用いることも可能である。
硬化した樹脂の除去を容易にするために、流動パラフィ
ン、DOP、DBP、低分子ポリエステル、TCP等の
可塑剤を一緒に用いることも可能である。
【0012】本発明によれば発泡体や多孔質膜をスライ
スする場合、まず前述の100℃以下の融点を有し且つ
水に不溶性の固形樹脂を融点以上に温めて液状とし、こ
の液状の樹脂を柔軟な発泡体ブロックまたは多孔質膜に
含浸させる。次いで、この樹脂を含浸した発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を融点より低温になるよう冷却する。
この冷却に際して、積極的に冷却してもよいし、或いは
室温状態で放置して冷却してもよい。発泡体ブロックま
たは多孔質膜の温度が下がるにつれて、発泡体ブロック
または多孔質膜に含浸された樹脂は液状から次第に硬化
して固形状となる。このため、発泡体ブロックまたは多
孔質膜は全体として、柔軟性がなくなって硬くなる。こ
の硬化した発泡体ブロックや多孔質膜を所望の厚みにス
ライスする。前述のように発泡体ブロックや多孔質膜は
硬くなっている状態であるので、スライサーを用いて、
決められた厚さ±0.1mmまたは±0.2mm程度まで精
度良くスライスすることができる。
スする場合、まず前述の100℃以下の融点を有し且つ
水に不溶性の固形樹脂を融点以上に温めて液状とし、こ
の液状の樹脂を柔軟な発泡体ブロックまたは多孔質膜に
含浸させる。次いで、この樹脂を含浸した発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を融点より低温になるよう冷却する。
この冷却に際して、積極的に冷却してもよいし、或いは
室温状態で放置して冷却してもよい。発泡体ブロックま
たは多孔質膜の温度が下がるにつれて、発泡体ブロック
または多孔質膜に含浸された樹脂は液状から次第に硬化
して固形状となる。このため、発泡体ブロックまたは多
孔質膜は全体として、柔軟性がなくなって硬くなる。こ
の硬化した発泡体ブロックや多孔質膜を所望の厚みにス
ライスする。前述のように発泡体ブロックや多孔質膜は
硬くなっている状態であるので、スライサーを用いて、
決められた厚さ±0.1mmまたは±0.2mm程度まで精
度良くスライスすることができる。
【0013】次に、スライスした発泡体シートや多孔質
膜から固形化した樹脂を除去するために、融点以上の温
度の熱湯または過飽和の高温水蒸気を網の上に置いた発
泡体シートまたは多孔質膜に吹き付けて、硬化していた
樹脂を液化し、網から落下させて発泡体シートや多孔質
膜から除去する。更に、分散剤を含む洗浄液中で、発泡
体シートまたは多孔質膜を洗浄して、樹脂の残渣を乳化
除去する。このようにして、樹脂が除去された発泡体シ
ートまたは多孔質膜は再び元の極めて柔軟な状態とな
る。
膜から固形化した樹脂を除去するために、融点以上の温
度の熱湯または過飽和の高温水蒸気を網の上に置いた発
泡体シートまたは多孔質膜に吹き付けて、硬化していた
樹脂を液化し、網から落下させて発泡体シートや多孔質
膜から除去する。更に、分散剤を含む洗浄液中で、発泡
体シートまたは多孔質膜を洗浄して、樹脂の残渣を乳化
除去する。このようにして、樹脂が除去された発泡体シ
ートまたは多孔質膜は再び元の極めて柔軟な状態とな
る。
【0014】前述のように落下した液状樹脂は熱湯また
は高温水蒸気と共に融点より低くなるように冷却する。
この冷却に際して、積極的に冷却してもよいし、或いは
室温状態で放置して冷却してもよい。冷却により樹脂は
再び硬化し固形状となる。この固形樹脂は水と分離し易
いので、回収して再使用することが可能である。
は高温水蒸気と共に融点より低くなるように冷却する。
この冷却に際して、積極的に冷却してもよいし、或いは
室温状態で放置して冷却してもよい。冷却により樹脂は
再び硬化し固形状となる。この固形樹脂は水と分離し易
いので、回収して再使用することが可能である。
【0015】
<実施例1>100℃以下の融点を有し且つ水に不溶性
のACポリエチレン[モンサント化成(株)の製品]
(融点は70℃)からなる固形状態の樹脂を加熱して予
め液体とした。化粧用具に用いられる極めて柔軟な薄い
発泡体ブロックであるルビセル505−W1[トーヨー
ポリマー(株)の製品]の35mm厚さのブロックを柔軟
な発泡体ブロックに前記液体状の樹脂を1〜3回塗布し
て含浸させた。そして、この発泡体ブロックを冷却して
融点以下にし、含浸させたACポリエチレン樹脂を硬化
させ、この状態でスライサーを用いて発泡体ブロックを
両面から2mmの厚さに表皮をスライスして取り去り、
1.5mmの厚さに20枚スライスした。
のACポリエチレン[モンサント化成(株)の製品]
(融点は70℃)からなる固形状態の樹脂を加熱して予
め液体とした。化粧用具に用いられる極めて柔軟な薄い
発泡体ブロックであるルビセル505−W1[トーヨー
ポリマー(株)の製品]の35mm厚さのブロックを柔軟
な発泡体ブロックに前記液体状の樹脂を1〜3回塗布し
て含浸させた。そして、この発泡体ブロックを冷却して
融点以下にし、含浸させたACポリエチレン樹脂を硬化
させ、この状態でスライサーを用いて発泡体ブロックを
両面から2mmの厚さに表皮をスライスして取り去り、
1.5mmの厚さに20枚スライスした。
【0016】その後、スライスした発泡体シートを20
デニールのナイロンネット上に並べて、90℃の熱湯を
加圧シャワーして、発泡体シートに付着している固形状
態の樹脂を液化して、熱湯と共にネットから落下させ、
発泡体シートから除去した。更に、この発泡体シートを
アルキルスルフォン酸ソーダ0.05%の洗剤液中で攪
拌洗浄して、樹脂を完全に除去した。発泡体シートは元
の極めて柔軟な発泡体に戻り、厚さ1.5mmの極めて柔
軟な発泡体シートを得られた。
デニールのナイロンネット上に並べて、90℃の熱湯を
加圧シャワーして、発泡体シートに付着している固形状
態の樹脂を液化して、熱湯と共にネットから落下させ、
発泡体シートから除去した。更に、この発泡体シートを
アルキルスルフォン酸ソーダ0.05%の洗剤液中で攪
拌洗浄して、樹脂を完全に除去した。発泡体シートは元
の極めて柔軟な発泡体に戻り、厚さ1.5mmの極めて柔
軟な発泡体シートを得られた。
【0017】一方、ネットから落下し除去された液は熱
湯および液状の樹脂の混合物であったが、この液はその
まま放置して冷却させた。冷却した樹脂は再び固形状態
となり、水と容易に分離できたので、この固形状態の樹
脂を回収して再使用することができた。
湯および液状の樹脂の混合物であったが、この液はその
まま放置して冷却させた。冷却した樹脂は再び固形状態
となり、水と容易に分離できたので、この固形状態の樹
脂を回収して再使用することができた。
【0018】<実施例2>まず、化粧用具に用いられる
極めて柔軟な薄い多孔質膜であるドミ−A−5[第一レ
ース(株)の製品]を用意した。この製品は不織布であ
るソントラ#8000[東レデュポン(株)の製品]の
一面に1.2mm厚さのポリウレタン溶液を塗布して、多
孔質膜を生成させたものである。
極めて柔軟な薄い多孔質膜であるドミ−A−5[第一レ
ース(株)の製品]を用意した。この製品は不織布であ
るソントラ#8000[東レデュポン(株)の製品]の
一面に1.2mm厚さのポリウレタン溶液を塗布して、多
孔質膜を生成させたものである。
【0019】一方、水に不溶性で融点55℃のパラフィ
ン(130°F)からなる固形状態の樹脂を加熱して予
め液体とした。
ン(130°F)からなる固形状態の樹脂を加熱して予
め液体とした。
【0020】そして、この液状の樹脂を前記用意した多
孔質膜に1〜3回刷毛塗りして含浸させた。次に、この
多孔質膜を室温で放置し融点55℃より低くしてパラフ
ィンを硬化させた。
孔質膜に1〜3回刷毛塗りして含浸させた。次に、この
多孔質膜を室温で放置し融点55℃より低くしてパラフ
ィンを硬化させた。
【0021】この状態で多孔質膜を、北村機械(株)製
のスライサーを用いて、ポリウレタン膜表面から1.0
mmの厚さにスライスしてベースとなっている不織布を取
り去った。スライスした多孔質膜をステンレスネット上
に並べて、90℃の熱湯をシャワーし、硬化していたパ
ラフィンを液化して、溶出除去した。更に、この多孔質
膜をアルキルスルフォン酸ソーダ0.05%の洗剤液中
で洗浄して、完全にパラフィンを除去して、元の極めて
柔軟な微細発泡体膜に戻した。このようにして、厚さ
1.0mmの極めて柔軟な多孔質膜が得られた。
のスライサーを用いて、ポリウレタン膜表面から1.0
mmの厚さにスライスしてベースとなっている不織布を取
り去った。スライスした多孔質膜をステンレスネット上
に並べて、90℃の熱湯をシャワーし、硬化していたパ
ラフィンを液化して、溶出除去した。更に、この多孔質
膜をアルキルスルフォン酸ソーダ0.05%の洗剤液中
で洗浄して、完全にパラフィンを除去して、元の極めて
柔軟な微細発泡体膜に戻した。このようにして、厚さ
1.0mmの極めて柔軟な多孔質膜が得られた。
【0022】また、パラフィンをシャワー洗浄した液は
放置して冷却させた。パラフィンは硬化し、容易に水と
分離でき、回収して再使用することができた。
放置して冷却させた。パラフィンは硬化し、容易に水と
分離でき、回収して再使用することができた。
【0023】前述のように得られた厚さ1.0mmの多孔
質膜のスライス面を化粧スポンジの表として使用し、こ
の多孔質膜の裏面にゴムラテックススポンジをラミネー
トしてプレストパウダー化粧料用の塗布具を製造した。
この化粧用塗布具は極めて良好な柔軟さを発揮できた。
質膜のスライス面を化粧スポンジの表として使用し、こ
の多孔質膜の裏面にゴムラテックススポンジをラミネー
トしてプレストパウダー化粧料用の塗布具を製造した。
この化粧用塗布具は極めて良好な柔軟さを発揮できた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、極めて柔軟な発泡体ま
たは多孔質膜をスライスする場合に、100℃以下の融
点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状とし、液状の樹脂
を発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、発泡
体ブロックまたは多孔質膜を冷却して液状の樹脂を硬化
させて固形状として、発泡体ブロックまたは多孔質膜を
硬化状態としているので、従来のスライサーを用いても
所望の厚さに且つ決められた厚さ±0.1mmまたは±
0.2mm程度まで精度良くスライスすることができる。
しかも、スライスした後に、発泡体または多孔質膜に含
浸されている樹脂をその融点以上の温度に加熱するの
で、樹脂が再び液化して、スライスした発泡体または多
孔質膜から溶けて流れ出して除去される。このため、樹
脂が付着しておらず且つ精度良くスライスされた極めて
柔軟な発泡体または多孔質膜を得ることができる。 この
ような薄くスライスされた発泡体や多孔質膜は化粧用塗
布具として極めて有用である。また、スライスした発泡
体または多孔質膜から溶けて流れ出して除去された液状
樹脂を回収して再使用できる。
たは多孔質膜をスライスする場合に、100℃以下の融
点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状とし、液状の樹脂
を発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、発泡
体ブロックまたは多孔質膜を冷却して液状の樹脂を硬化
させて固形状として、発泡体ブロックまたは多孔質膜を
硬化状態としているので、従来のスライサーを用いても
所望の厚さに且つ決められた厚さ±0.1mmまたは±
0.2mm程度まで精度良くスライスすることができる。
しかも、スライスした後に、発泡体または多孔質膜に含
浸されている樹脂をその融点以上の温度に加熱するの
で、樹脂が再び液化して、スライスした発泡体または多
孔質膜から溶けて流れ出して除去される。このため、樹
脂が付着しておらず且つ精度良くスライスされた極めて
柔軟な発泡体または多孔質膜を得ることができる。 この
ような薄くスライスされた発泡体や多孔質膜は化粧用塗
布具として極めて有用である。また、スライスした発泡
体または多孔質膜から溶けて流れ出して除去された液状
樹脂を回収して再使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 興司 大阪府大阪市東淀川区西淡路6丁目3番 41号 中村物産株式会社淡路工場内 (56)参考文献 特開 平4−269903(JP,A) 特開 平3−234206(JP,A) 特開 昭55−116308(JP,A) 特開 昭55−101214(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 33/00 - 33/38
Claims (4)
- 【請求項1】 化粧用具に使用する柔軟な発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を薄くスライスするにあたって、10
0℃以下の融点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状で前
記発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、冷却
して前記樹脂を硬化させて、前記発泡体ブロックまたは
多孔質膜を硬化状態とし、該硬化した発泡体ブロックま
たは多孔質膜をスライスし、次に融点以上の温度に加熱
して硬化した前記樹脂を液化してスライスした発泡体ま
たは多孔質膜から除去して、元の柔軟な発泡体のシート
または多孔質膜とすることを特徴とする化粧用具用の発
泡体または多孔質膜のスライス方法。 - 【請求項2】 化粧用具に使用する柔軟な発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を薄くスライスするにあたって、10
0℃以下の融点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状で前
記発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、冷却
して前記樹脂を硬化させて、前記発泡体ブロックまたは
多孔質膜を硬化状態とし、該硬化した発泡体ブロックま
たは多孔質膜をスライスし、次にスライスした発泡体ま
たは多孔質膜に前記樹脂の融点以上の温度の熱湯または
過飽和の水蒸気を吹き付けて、前記樹脂を液化して発泡
体または多孔質体から除去することを特徴とする化粧用
具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法。 - 【請求項3】 化粧用具に使用する柔軟な発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を薄くスライスするにあたって、10
0℃以下の融点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状で前
記発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、冷却
して前記樹脂を硬化させて、前記発泡体ブロックまたは
多孔質膜を硬化状態とし、該硬化した発泡体ブロックま
たは多孔質膜をスライスし、次にスライスした発泡体ま
たは多孔質膜に前記樹脂の融点以上の温度の熱湯または
過飽和の水蒸気を吹き付けて、前記樹脂を液化して発泡
体または多孔質体から除去し、更に、分散剤を含む洗浄
液中で、発泡体または多孔質膜を洗浄して、樹脂の残渣
を乳化除去することを特徴とする化粧用具用の発泡体ま
たは多孔質膜のスライス方法。 - 【請求項4】 化粧用具に使用する柔軟な発泡体ブロッ
クまたは多孔質膜を薄くスライスするにあたって、10
0℃以下の融点を有し且つ水に不溶性の樹脂を液状で前
記発泡体ブロックまたは多孔質膜に含浸させた後、冷却
して前記樹脂を硬化させて、前記発泡体ブロックまたは
多孔質膜を硬化状態とし、該硬化した発泡体ブロックま
たは多孔質膜をスライスし、次にスライスした発泡体ま
たは多孔質膜に前記樹脂の融点以上の温度の熱湯または
過飽和の水蒸気を吹き付けて、前記樹脂を液化して発泡
体または多孔質体から除去し、その後前記除去液を冷却
して樹脂を硬化させ、該固形樹脂を回収して再使用する
ことを特徴とする化粧用具用の発泡体または多孔質膜の
スライス方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8308213A JP3051069B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 化粧用具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8308213A JP3051069B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 化粧用具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10146215A JPH10146215A (ja) | 1998-06-02 |
| JP3051069B2 true JP3051069B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17978287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8308213A Expired - Lifetime JP3051069B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 化粧用具用の発泡体または多孔質膜のスライス方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3051069B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4133002A4 (en) * | 2020-04-08 | 2024-08-07 | Lexur Limited | MATERIAL FORMING PROCESSES AND MOLDED PRODUCTS |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5569196B2 (ja) * | 2010-07-05 | 2014-08-13 | 株式会社長峰製作所 | 金属多孔質薄板の製造方法およびその製造方法で得られた金属多孔質薄板 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP8308213A patent/JP3051069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP4133002A4 (en) * | 2020-04-08 | 2024-08-07 | Lexur Limited | MATERIAL FORMING PROCESSES AND MOLDED PRODUCTS |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10146215A (ja) | 1998-06-02 |
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