JP3051051U - 電子式卓上計算機付き帳面 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電卓が使用し易く、且つ帳面の外観も体裁の
良い電卓付き帳面とする。 【解決手段】 帳面１の表紙２に電子式卓上計算機３を
表紙２の一方の面より他方の面に反転可能に組み込む。
電子式卓上計算機３の裏面に装飾体７を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、システム手帳、手帳、メモ帳、帳簿、ノート等の各種帳面で比較的 厚くて堅牢な表紙を有し、電子式卓上計算機（以下、電卓と称する）を付設した 電卓付き帳面に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電卓付き帳面は、電卓が帳面の表紙に不動に固定されているか、或いは 帳面の表紙の裏側に電卓収納用ポケットを設けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電卓が帳面の表紙に不動に固定されているものは、表紙の表面に電卓が 固定されていると、帳面を持った場合に無意識のうちに電卓の入力スイッチに触 れてしまったり、或いは鞄等に帳面を収容した場合に鞄内で他の収容物と触れ、 スイッチが入ってしまう事態が生じ不都合である。そして不使用時に表紙に電卓 が現れていると体裁が悪くなる。

【０００４】 又、表紙の裏面に電卓が固定されていると、電卓を使用する時は必ず帳面を開 いたままの状態で使しなければならないので、机上に帳面を置いて使用する時は 問題はないが、開いた状態の帳面を片手で持ちながら使用する時は、帳面を持つ 手が不安定で非常に使用し難くなる。 そして、帳面の表紙の表面側又は裏面側に電卓を固定したものは、帳面が嵩張 る欠点がある。

【０００５】 又、帳面の表紙の裏側の電卓収納用ポケットに電卓を収納しているものは、電 卓を入れ忘れたり、電卓収納用ポケットから落下する恐れがあると共に、前同様 帳面が嵩張る欠点がある。

【０００６】 上記点より本考案は、電卓が使用し易く、且つ帳面の外観も体裁の良い電卓付 き帳面を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案電卓付き帳面は、帳面の表紙に、電子式卓上計 算機が表紙の一方の面より他方の面に反転可能に組み込まれていることを特徴と するものである。 又、上記電卓付き帳面の電卓の裏面に装飾体を設けることができる。

【０００８】 上記構成を有する本考案は、電卓が表紙の裏面側より表面側へ、又表面側より 裏面側に反転可能となっているので、電卓の使用時は電卓を表紙の表面側にし、 不使用時は表紙の裏面側にすれば、不使用時に帳面の外側に触れても電卓に触れ ないので、誤ってスイッチが入ることはない。 そして、電卓の裏面に装飾体が設けられているため、電卓の不使用時は装飾体 が表紙の表面側となるので、帳面の外観上の美的ポイントとなる。

【０００９】 又、帳面の内容と関連して電卓を使用する時は、電卓を表紙の裏面側にして使 用もでき、任意に使い易い選択が可能となる。 又、電卓は帳面の表紙に組み込まれているので、帳面の厚さは変わらずコンパ クトである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１及び図２は本考案電卓付き帳面の一実施の形態を示し、図１は電卓の裏面 が表表紙の表面側に現れている状態を示す斜視図、図２は電卓の表面が表表紙の 表面側に現れている状態を示す斜視図、図３は本考案電卓付き帳面の作用を示す 部分斜視図である。

【００１１】 而して、図中１はシステム手帳、手帳、メモ帳、帳簿、ノート等の帳面で比較 的厚くて堅牢な表紙２を有している。 そして、表表紙２Ａに電卓３が嵌入する孔４が設けられている。 孔４の周縁には合成樹脂製の縁枠５が設けられ、この縁枠５の上部中央および 下部中央に軸６が対向して設けられている。

【００１２】 そして、この上部および下部の軸６に電卓３の上部および下部が軸支され、電 卓３は水平方向に回動可能となっている。 ７は、電卓３の裏面全体に貼着した薄板状の装飾体であり、装飾体は漆塗りさ れ、表面に蒔絵８が施されている。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、電卓が表紙の一方の面より他方の面に反転可能となっている ため、電卓の不使用時は電卓を表紙の裏面側に転回しておけば、帳面を持った場 合や帳面を鞄等に収容した場合に電卓に触れることがないので、誤って電卓のス イッチが入る恐れはない。 又、電卓の使用に当たっては、表紙の表面側又は裏面側と選択が自由であるた め、帳面の内容と関連がある時は電卓を表紙の裏面側にして内容を見ながら使用 でき、帳面の内容と関連がない時は電卓を表紙の表面側にして使用すれば操作も 容易である。 又、電卓は帳面の表紙に組み込まれているので、帳面が嵩張らずコンパクトで あるから、帳面を所持する場合や鞄内に収容する場合に便利である。 そして、電卓の不使用時に電卓を表紙の裏面側にすれば、表紙に電卓の裏面の 装飾体が現れるため、装飾体に蒔絵等を施せば実用性に加え、美術的価値も有す るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案電卓付き帳面の一実施の形態を示す斜視
図である。

【図２】本考案電卓付き帳面の一実施の形態を示す一部
を切り欠いた斜視図である。

【図３】本考案電卓付き帳面の作用を示す部分斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 帳面 ２ 表紙 ２Ａ 表表紙 ３ 電卓 ４ 孔 ５ 縁枠 ６ 軸 ７ 装飾体 ８ 蒔絵

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帳面の表紙に、電子式卓上計算機が表紙
   の一方の面より他方の面に反転可能に組み込まれている
   ことを特徴とする電子式卓上計算機付き帳面。
2. 【請求項２】 電子式卓上計算機の裏面に装飾体が設け
   られていることを特徴とする請求項１記載の電子式卓上
   計算機付き帳面。