JP3050550B1 - 加入者信号収容方法及び加入者信号伝送・交換システム - Google Patents

加入者信号収容方法及び加入者信号伝送・交換システム

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JP3050550B1
JP3050550B1 JP11128585A JP12858599A JP3050550B1 JP 3050550 B1 JP3050550 B1 JP 3050550B1 JP 11128585 A JP11128585 A JP 11128585A JP 12858599 A JP12858599 A JP 12858599A JP 3050550 B1 JP3050550 B1 JP 3050550B1
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Abstract

【要約】 【課題】 伝送路の加入者信号の収容を見直しBチャン
ネルとSG/Dチャネルとに分離/多重回路に経済的に
構成した加入者信号収容方法を提供する。 【解決手段】 多重伝送装置3の時間スイッチ部36
で、A加入者の加入者信号はB、SGの順に、I加入者
の加入者信号はB1、SG、B2、Dの順に伝送路に配
置する。振り分け装置4の回線対応部7は、共通WE生
成回路13で、上りBチャネル用メモリ11、SG/D
チャネル用メモリ12に交互に書き込み、各々から順次
読み出し上りBハイウェイ20とSG/Dハイウェイ2
1とに分離する。時間スイッチから入力された下りBハ
イウェイ、SG/Dハイウェイの情報は、下りB用メモ
リ15とSG/D用メモリ16とに書き込まれ、交互に
読み出す指示を出す共通RE生成回路17で、両メモリ
から交互に読み出され下り伝送路19に多重される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者信号の収容
方法及び加入者信号伝送・交換システムに係り、特に、
遠隔地に点在している複数のアナログ加入者及びISD
N加入者を混在収容する多重伝送装置と、アナログ加入
者用交換機、ISDN加入者用交換機のそれぞれとの間
に介在設置されている加入者振り分け装置から構成され
る伝送・交換システムにおける、伝送装置と加入者振り
分け装置との間の伝送路上の加入者信号の収容方法及び
加入者信号伝送・交換システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来技術による伝送・交換システ
ムの構成を示すブロック図、図5は伝送装置と振り分け
装置との間の上り/下り伝送路上で送受信されるアナロ
グ加入者に関するフレームフォーマットの一例を説明す
る図、図6は伝送装置と振り分け装置との間の上り/下
り伝送路上で送受信されるISDN加入者に関するフレ
ームフォーマットの一例を説明する図であり、以下、図
4〜図6を参照して従来技術による加入者信号の収容方
法について説明する。図4において、1はアナログ加入
者(端末)、2はISDN加入者(端末)、3は多重伝
送装置、4は加入者振り分け装置、5はアナログ加入者
用交換機、6はISDN加入者用交換機、7は回線対応
部、8、9は時間スイッチ、10はフレーム同期回路、
11、15はBチャネル用メモリ、12、16はSG/
Dチャネル用メモリ、14はフレーム組み立て回路、1
8、19は時分割多重伝送路、20、22はBチャネル
ハイウェイ、21、23はSG/Dチャネルハイウェ
イ、24はアナログ加入者用書き込み信号(WE)生成
回路、25はISDN加入者用WE生成回路、26は加
入者種別情報保持回路、27はアナログ加入者用読み出
し信号(RE)生成回路、28はISDN加入者用RE
生成回路、35は多重分離部である。
【0003】従来技術による伝送・交換システムは、図
4に示すように、複数のアナログ加入者(以下、A加入
者という)1及びISDN加入者(以下、I加入者)を
混在収容する複数の多重伝送装置3と、多重伝送装置3
に上り下りの時分割多重伝送路18、19を介して接続
され、A加入者及びI加入者の振り分け等を行う加入者
振り分け装置4と、A加入者用交換機5及びI加入者用
交換機6とにより構成されている。多重伝送装置3は、
多重分離部35と、フレーム組み立て回路14と、フレ
ーム同期回路10とにより構成され、A加入者1及びI
加入者2からの信号を多重化して上り時分割多重伝送路
18を介して加入者振り分け装置4に送り、加入者振り
分け装置4から下り時分割多重伝送路19を介して送ら
れてくる信号をA加入者1、I加入者2に分離してA加
入者1、I加入者2に送信する。
【0004】また、加入者振り分け装置4は、多重伝送
装置3との間の時分割多重伝送路18、19を収容する
複数の回線対応部7と、上り下りの時間スイッチ8、9
と、回線対応部7及び時間スイッチ8、9の相互間を接
続するハイウェイ20〜23とから構成され、多重伝送
装置3からのA加入者1、I加入者2の信号を振り分け
てA加入者用交換機5及びI加入者用交換機6に送り、
A加入者用交換機5及びI加入者用交換機6からの信号
を纏めて多重伝送装置3に送信する。
【0005】前述した加入者振り分け装置4における回
線対応部7は、上り下りのBチャネル用メモリ11、1
5、上り下りのSG/Dチャネル用メモリ12、16、
フレーム同期回線10、フレーム組み立て回路14、上
り下りA加入者用WE、RE生成回路24、27、I加
入者用WE、RE生成回路25、28、及び、加入者種
別情報保持回路26を有して構成されている。また、上
り時間スイッチ8は、A加入者の信号とI加入者の信号
とを分けるBチャネル用の時間スイッチとSG/Dチャ
ネル用の時間スイッチとにより構成され、下り時間スイ
ッチ9は、A加入者の信号とI加入者の信号とを纏める
Bチャネル用の時間スイッチとSG/Dチャネル用の時
間スイッチとにより構成されている。
【0006】前述したように構成されるシステムは、遠
隔地に点在しているA加入者(端末)1をA加入者用交
換機5に収容し、同じく遠隔地に点在しているI加入者
(端末)2をI加入者用交換機6に収容する場合に適用
して効果的なシステムであり、A加入者、I加入者を一
旦最寄りの多重伝送装置3に収容し、さらに、加入者振
り分け装置4を介しA加入者用交換機5、または、I加
入者用交換機6に収容するようにしている。
【0007】なお、多重伝送装置3は、文献「光加入者
多重伝送方式用A/I加入者線端局装置(「NTT R
&D Vol1.40 No.6 1991」)」によ
り開示された方式により、複数のA/I加入者を混在し
て収容し、多重伝送装置3から加入者振り分け装置4へ
の上り時分割多重伝送路18上に、A加入者についての
加入者信号(Bチャネル上の音声信号及びSGチャネル
上の監視信号)と、I加入者についての加入者信号(B
(B1,B2)チャネル上の音声信号、SGチャネル上
の監視信号及びDチャネル上のデータ信号)とを時分割
多重した状態で送信するものである。
【0008】次に、図5を参照して、伝送装置と振り分
け装置との間の上り/下り多重伝送路上18、19で送
受信されるA加入者に係わるフレームフォーマットの構
成例を説明する。なお、上りとは加入者から交換機へ向
かう信号の方向であり、下りとは交換機から加入者へ向
かう信号の方向である。また、図5に示すフォーマット
は、A加入者、I加入者を混在させた状態として収容す
ることが可能であるが、図5には、説明の簡単化のた
め、収容加入者が全てA加入者(最大112加入者)で
あるとして示している。
【0009】図5に示すように、1つのフレームは、1
28個のタイムスロットTS1〜TS128により構成
され、TS1はフレーム同期スロット、TS2〜TS8
はSGチャネルを収容するスロット、TS9は収容され
る全SGチャネルデータに対するチェックデータCRC
を格納するスロット、TS10〜TS121は全A加入
者のBチャネルを収容するスロットである。そして、T
S2〜TS8に収容されるSGチャネルは、上りフレー
ムの場合、最大112加入者分のSGチャネルをTS2
〜TS8上に収容するように、1TS当たりに16加入
者分がフレーム多重されている。すなわち、16フレー
ムを1マルチフレームとして各フレームのTS2〜TS
8上に最大112加入者分の監視信号が収容される。ま
た、TS2〜TS8に収容されるSGチャネルは、下り
フレームの場合に、2フレームに渡る1つのTSに1加
入者分の制御信号が収容され、32フレームを1マルチ
フレームとして各フレームのTS2〜TS8上に最大1
12加入者分の制御信号が収容される。
【0010】次に、図6を参照して、伝送装置と振り分
け装置との間の上り/下り多重伝送路上18、19で送
受信されるI加入者に係わるフレームフォーマットの構
成例を説明する。
【0011】図6に示すように、1つのフレームは、図
5に示すフレームと同様に128個のタイムスロットT
S1〜TS128により構成され、I加入者に係わる図
6に示すフレームは、B(B1、B2)、SG、Dチャ
ネルの全てがTS10〜TS105に収容されている。
そして、I加入者の場合には、スーパーハンドリンググ
ループ(以下、SHGという)という8加入者分のB
(B1、B2)、SG、Dチャネルが1単位とされたグ
ループとして扱われている。従って、TS10〜TS1
05には3つのSHG0〜SHG2、すなわち、最大2
4加入者が収容され得るものとなっている。なお、I加
入者のSGチャネルは、1TS当たりに2加入者分がフ
レーム多重されている。
【0012】図5、図6のそれぞれには、A加入者、I
加入者の加入者信号のフレームフォーマットを示した
が、実際には、物理的に1本の上り、下りの時分割多重
伝送路上にA加入者、I加入者の加入者信号が混在収容
される。この場合に、もし、I加入者が1加入者でも収
容される場合、1つのSHG領域が全てI加入者用とし
て設定される。
【0013】一方、振り分け装置4は、複数の多重伝送
装置3を収容し、上り時分割多重伝送路18のそれぞれ
からの、A加入者信号、I加入者信号を分離した状態
で、A加入者信号、I加入者信号のそれぞれをA加入者
用交換機5、I加入者用交換機6に振り分けている。こ
の振り分け方式としては、文献「アクセスネットワーク
の基盤を形成するLXMの実用化開発(「NTT R&
D NO.7(Vol.44)1995」)」に記載さ
れたA/I統合スイッチング方式が用られる。
【0014】この方式を図4を参照して説明する。すな
わち、時分割多重伝送路18上に図5あるいは図6に示
すように多重されたA加入者とI加入者との加入者信号
は、加入者振り分け装置4内の回線対応部7により、B
チャネルハイウェイ20とSG/Dチャネルハイウェイ
21とに載せる信号に分離され、かつ、各ハイウェイ上
で、BとSG、B1とSG、B2とDの位置関係が加入
者毎に同一位相になるようなアナログ/ISDN統一信
号フォーマット(以下、統一フォーマットという)に変
換される。そして、Bチャネルハイウェイ、SG/D用
チャネルハイウェイ上の信号は、時間スイッチ8へ入力
される。
【0015】時間スイッチ8には、予め局データにより
対応する交換機へのパスが設定されており、入力された
加入者信号がそれぞれ対応する交換機に振り分けられ
る。この場合、前述したようにハイウェイ上の信号が統
一フォーマットとされていることにより、B用とSG/
D用の時間スイッチのパスを同一設定とすることが可能
となり、パス設定を行うソフトから見るとB/SG/D
を意識する必要がなくなるといった利点がある。
【0016】前述で上り方向での説明をしたが、次に、
下り方向について説明する。A加入者用交換機5または
I加入者用交換機6からは、上り方向とは逆の方向に加
入者信号が送信された上、所定に処理されるものとなっ
ている。その加入者信号は、B用時間スイッチとSG/
D用時間スイッチとを持つ下り時間スイッチ9を介し
て、予め局データにより伝送装置対応に振り分けられた
状態のBハイウェイ22、SG/Dハイウェイ23に分
離され、かつ、各ハイウェイ上でBとSGとが加入者対
応に同位相にある統一フォーマットとされた状態から、
下り時分割多重伝送路19のフォーマット(図5、図
6)に多重される。
【0017】回線対応部7は、前述したような伝送路か
らB、SG/Dを分離して統一フォーマットへの変換
(またはその逆)を行う。この回線対応部7についてさ
らに説明する。多重伝送装置3のそれぞれから受信した
加入者信号は、伝送装置対応の回線対応部7のそれぞれ
で、Bチャネルが上りBチャネル用メモリ11に書き込
まれ、SG/Dチャネルが上りSG/Dチャネル用メモ
リ12に書き込まれることにより分離され、Bチャネル
ハイウェイ20、SGチャネルハイウェイ21に載せら
れて時間スイッチ8に送られる。ここで、図5、図6の
フレームフォーマットで示したように、A加入者とI加
入者とのフォーマットが違うため、A加入者の場合とI
加入者の場合とでメモリへの書き込み順序が異なる。従
って、メモリへの書き込み指示信号がA加入者用とI加
入者用とに対して2通り必要であり、これらの信号をA
/I加入者種別情報により切り替える必要がある。
【0018】このため、図4に示す従来技術のシステム
は、加入者振り分け装置4の回線対応部7内に、A加入
者用WE生成回路24、I加入者用WE生成回路25及
び加入者種別情報保持回路26が備えられる必要があ
る。一方、下り方向については、時間スイッチ9から受
信したBチャネルハイウェイ22とSG/Dチャネルハ
イウェイ23とを、下り時分割多重伝送路19に多重す
る必要がある。この場合、加入者信号は、上り方向の場
合とは逆に、下りB用メモリ15、下りSG/D用メモ
リ16からフレームフォーマットに合うように読み出し
を行うことにより多重化される。そして、図4に示す従
来技術のシステムは、加入者振り分け装置4の回線対応
部7内に、さらに、A加入者用RE生成回路27、I加
入者用RE生成回路28を備える必要がある。なお、加
入者種別情報保持回路26は上り/下りで共用すること
ができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る伝送路の加入者信号収容方法(フレームフォーマッ
ト)は、A加入者とI加入者との加入者信号の収容方法
に共通性がないため、振り分け装置の回線対応のそれぞ
れに、A加入者用、I加入者用のWE/RE生成回路が
一対と加入者種別情報保持回路とを備える必要があり、
多数の多重伝送装置を収容する加入者振り分け装置の回
路規模が膨大なものになるという問題点を生じさせてい
る。また、従来技術によるフレームフォーマットへの加
入者信号収容方法は、SHG単位でI加入者を収容して
いるため、I加入者が1加入者のみ収容される場合であ
っても、SHG単位としてのTS領域の全てがI加入者
用として使用されることとなり、その分A加入者の収容
容量が小さく抑えられてしまうという問題点を生じてい
る。
【0020】前述の結果、従来技術は、加入者を経済的
に収容することが困難なものとなっている。この対策と
して、伝送速度を上げ、SHG単位よりも小さい単位、
例えばSDH(Synchronous Digital Hierarchy)のVC
11単位とすることが考えられる。しかし、VC11単
位の収容としても、A加入者とI加入者との収容フォー
マットが従来のように異なっている構成の場合、やは
り、A加入者とI加入者のそれぞれに対するWE/RE
生成回路が必要となり、加入者振り分け装置の回線規模
が膨大になってしまうという問題点を解決することがで
きない。
【0021】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、伝送路上の加入者信号の収容を見直すこと
により、回線対応部において統一フォーマットへの変換
(または逆変換)を行う際に、加入者種別毎のWE/R
E生成回路を不要とし、アナログ加入者、ISDN加入
者等といった加入者種別を意識することなく、Bチャネ
ルとSG/Dチャネルとを分離・多重することができる
ようにした回線対応部の回路を経済的に構成することの
できる加入者信号の収容方法及び加入者信号伝送・交換
システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、複数のアナログ加入者及び基本インタフェースの複
数のISDN加入者を多重伝送装置に混在収容し、前記
複数の加入者の加入者信号を前記多重伝送装置において
時分割多重伝送路に多重して、加入者振り分け装置を介
しアナログ加入者用交換機及びISDN加入者用交換機
に振り分ける加入者信号収容方法において、前記多重伝
送装置は、アナログ加入者信号の音声信号Bチャネルと
監視制御信号SGチャネル及びISDN加入者の音声信
号B1、B2チャネルとデータ信号Dチャネルと監視制
御信号SGチャネルとを、時分割多重伝送路上の1タイ
ムスロットに1チャネルずつ割り当て、アナログ加入者
信号をB、SGの順番で、ISDN加入者の信号をB
1、SG、B2、Dの順番で、前記アナログ加入者及び
ISDN加入者の加入者信号を加入者単位に混在させて
シリアル多重化し、前記加入者振り分け装置は、前記ア
ナログ加入者及びISDN加入者の加入者信号の音声信
号チャネルの信号とデータ信号及び監視信号チャネルの
信号とをそれぞれ分離して記憶し、分離して記憶された
前記各信号を格納順に同時に読み出すことによりBチャ
ネルハイウェイとSG/Dチャネルハイウェイとに分離
して送出し、時間スイッチを介してアナログ加入者用交
換機またはISDN加入者用交換機へ振り分けることに
より達成される。
【0023】また、前記目的は、複数のアナログ加入者
及び基本インタフェースの複数のISDN加入者を多重
伝送装置に混在収容し、前記複数の加入者の加入者信号
を前記多重伝送装置において時分割多重伝送路に多重し
て、加入者振り分け装置を介しアナログ加入者用交換機
及びISDN加入者用交換機に振り分ける加入者信号伝
送・交換システムにおいて、多重伝送装置が、アナログ
加入者の信号をB、SGの順番で、ISDN加入者の信
号をB1、SG、B2、Dの順番で加入者単位に送信時
分割多重伝送路上に配置し、受信時分割多重伝送路上に
B、SGの順番あるいはB1、SG、B2、Dの順番で
加入者単位に配置された各チャネルを該当加入者に分配
する手段を備えて構成され、加入者振り分け装置が、時
分割多重伝送路に多重された加入者信号のB/SG/D
チャネルの信号を格納する上りBチャネル用メモリ及び
SG/Dチャネル用メモリと、対応するメモリに交互に
書き込み指示を出す共通WE生成回路と、下りBチャネ
ル用メモリとSG/Dチャネル用メモリと、両方のメモ
リから交互に読み出す指示を出すRE生成回路とを備え
ることにより達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による加入者信号の
収容方法の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施形態による加入者信
号の収容方法が適用される伝送・交換システムの構成を
示すブロック図、図2は時分割多重伝送路上の加入者信
号フレームのフォーマットの構成例を説明する図、図3
は回線対応部における加入者信号の分離処理の動作を説
明する図である。図1において、13は共通WE生成回
路、17は共通RE生成回路、36は時間スイッチ部で
あり、他の符号は図4の場合と同一である。以下に説明
する本発明による加入者信号の収容方法は、ISDN加
入者が基本インタフェースであるとしている。
【0026】本発明の一実施形態が適用された加入者振
り分け装置を含む伝送・交換システムは、図1に示すよ
うに構成されている。この伝送・交換システムの構成の
図4に示した従来技術によるシステムにおける構成との
相違は、多重伝送装置3と加入者振り分け装置4の回線
対応部7との構成にある。すなわち、従来技術の場合、
多重伝送装置3には、図5あるいは図6に示す伝送フォ
ーマットへの変換を行う多重分離部35が設けられてい
たが、本発明の実施形態による多重伝送装置3は、図2
より後述するフレームフォーマットへの変換を行う時間
スイッチ部36が設けられて構成される。また、従来技
術の場合、振り分け装置上の回線対応部7には、加入者
対応にA加入者用、I加入者用のWE生成回路24、2
5、RE生成回路27、28及び加入者種別情報保持回
路26が設けられていたが、本発明の実施形態による場
合、回線対応部7は、A加入者用、I加入者用に兼用可
とされた1つの共通WE生成回路13とRE生成回路1
7とが設けらて構成される。
【0027】時分割多重伝送路18、19上での本発明
に係る加入者信号のフレームは、図2に示すように、S
DHフォーマットを持つフレーム29により構成され、
そのSTM−1ペイロード上に所定の形式で設定された
多重伝送装置3からの全A加入者収容時1008加入者
分、全I加入者収容時504加入者分の加入者信号が収
容される。そして、このフレームは、8kHz周期で多
重伝送装置3と加入者振り分け装置4との間で送受信さ
れる。STM−1ペイロードは、VC−32単位のペイ
ロード30が3個有り、VC−32ペイロード30は、
TU−11単位のペイロード31が28個有り、TU−
11ペイロード31は、VC−11単位のペイロード3
2が1個有る状態として構成されており、VC−11ペ
イロード単位にA加入者あるいはI加入者の加入者信号
が収容される。
【0028】VC−11ペイロード32にA加入者、I
加入者を収容したときのフレームフォーマットがフレー
ムフォーマット33、34として図2に示されている。
A加入者に対するVC−11ペイロード32のフォーマ
ット33は、B、SGを1つの加入者単位として12加
入者を収容することが可能であり、また、I加入者に対
するVC−11ペイロード32のフォーマット34は、
B1、SG、B2、Dを1つの加入者単位として6加入
者を収容することが可能である。本発明の実施形態によ
るこのフォーマットは、A加入者のB+SGを基本構成
としたとき、I加入者においてはあたかもA加入者が2
加入者あるように見えるようにしたものである。
【0029】多重伝送装置3は、前述した加入者信号の
収容フォーマット33、34に示すVC−11単位の加
入者集線と、A加入者信号及びI加入者信号の配置とに
共通性を持たせるために、時間スイッチ部36を設けて
構成されている。時間スイッチ部36は、予め局データ
として設定されたパスにより、入力されたA加入者信号
及びI加入者信号をVC−11単位に集線して信号の配
置替えを行う。従来のフォーマット(図5、図6)の場
合、1つのTSに複数加入者のSG信号をマルチフレー
ム多重していたが、本発明の実施形態の場合、1つのT
Sに1加入者のチャネルが割り当てられるので、複雑な
多重分離処理回路を必要としない。
【0030】また、本発明の実施形態による加入者振り
分け装置4は、図1に示すように、回線対応部7、時間
スイッチ8、9から構成され、n台の多重伝送装置3を
時分割多重伝送路18、19を介して並列的に収容し、
A加入者用交換機5、I加入者用交換機6のそれぞれに
接続されている。本発明実施形態における回線対応部7
は、上り方向について、フレーム同期回路10、Bチャ
ネル用メモリ11、SG/Dチャネル用メモリ12、こ
れらのメモリに共通の共通WE生成回路13から構成さ
れる。共通WE生成回路13は、Bチャネル用メモリ1
1、SG/Dチャネル用メモリ12に対して交互に書込
み指示(WE)を出力する回路である。一方下り方向に
ついて、回線対応部7は、Bチャネル用メモリ15、S
G/Dチャネル用メモリ16、これらのメモリに共通の
共通RE生成回路17、フレーム組み立て回路14から
構成される。共通RE生成回路17は、Bチャネル用メ
モリ15とSG/Dチャネル用メモリ16とに対して交
互に読み出し指示を出力する回路である。
【0031】次に、回線対応部7の動作を図3を参照し
て具体的に説明する。なお、図3(a)は上り方向の信
号の流れについて示したものであり、また、図3(b)
は下り方向の信号の流れについて示したものである。
【0032】図3(a)において、入力データは、図2
に示すフレーム33、34によるフォーマットのものが
混在し、A加入者とI加入者とのそれぞれ2加入者の加
入者信号が入力されたものとしている。そして、タイミ
ングt0、t1で第1のA加入者の加入者信号B1、S
1が入力され、タイミングt2、t3で第2のA加入
者の加入者信号B2、SG2が入力され、タイミングt4
〜t7で第1のI加入者の加入者信号B13、SG3、B
3、D3が入力され、さらに、タイミングt8〜t11
で第2のI加入者の加入者信号B14、SG4、B24
4が入力されるものとしている。
【0033】前述したように入力される加入者信号のB
チャネル用メモリ、SG/Dチャネル用メモリへの書き
込みは、タイミングt0で信号B1 がBチャネル用メモ
リに書き込まれ、タイミングt1で信号SG1 がSG/
Dチャネル用メモリに書き込まれ、以降、各メモリに交
互に書き込まれるという順序で行われる。一方、Bチャ
ネル用メモリ、SG/Dチャネル用メモリからの読み出
しは、少なくとも両方のメモリに同一加入者の加入者信
号BとSGとが書き込まれた以降のタイミングで行わ
れ、タイミングt’0のとき、各メモリから信号B1
信号SG1とが同時に読み出される。以降、Bチャネル
用メモリ、SG/Dチャネル用メモリから同一タイミン
グ、同一順序で読み出しが行われる。これにより、Bチ
ャネル信号、SG/Dチャネル信号は、アナログ/IS
DN統合フォーマットのハイウェイに分離される。
【0034】前述したような動作を行わせるための書き
込み信号WEとしては、上りフレームに同期して1TS
毎に“0”(Bチャネル用メモリ指定)と“1”(SG
/Dチャネル用メモリ指定)とを交互に繰り返す信号を
使用すればよく、WE生成回路を簡単な論理回路で構成
することができる。
【0035】下り方向の信号の流れについて説明する図
3(b)において、入力データは、Bチャネル用ハイウ
ェイとSG/Dチャネル用ハイウェイから、Bチャネル
信号とSGチャネル信号とが分離された状態で入力さ
れ、タイミングt0で第1のA加入者の加入者信号
1、SG1が同時に入力され、タイミングt1で第2の
A加入者の加入者信号B2、SG22が同時に入力され、
タイミングt2で第1のI加入者の加入者信号B13
SG3が同時に入力され、タイミングt3で第1のI加
入者の加入者信号B23、D3が同時に入力され、タイミ
ングt4で第2のI加入者の加入者信号B14、SG4
同時に入力され、さらに、タイミングt5で第2のI加
入者の加入者信号B24、D4が同時に入力されるものと
している。
【0036】前述したように入力される加入者信号のB
チャネル用メモリ、SG/Dチャネル用メモリへの書き
込みは、タイミングt0で信号B1 をBチャネル用メモ
リに書き込み、同時に、信号SG1 をSG/Dチャネル
用メモリに書き込み、以降各メモリに入力順に書き込む
という順序で行われる。一方、Bチャネル用メモリ、S
G/Dチャネル用メモリからの読み出しは、少なくとも
両方のメモリに同一加入者の信号Bと信号SGとが書き
込まれた以降のタイミングで行われ、タイミングt’0
のとき、Bチャネル用メモリから信号B1を読み出し、
タイミングt’1のとき、SG/D用メモリから信号S
G1が読み出し、以降各メモリから交互に読み出しを行
うことにより、アナログ/ISDN統合ファーマットの
下り伝送路のフレームフォーマットに変換される。
【0037】前述したような動作を行わせるための読み
出し信号REとしては、下りフレームに同期して1TS
毎に“0”(Bチャネル用メモリ指定)と“1”(SG
/Dチャネル用メモリ指定)とを交互に繰り返す信号を
使用すればよく、RE生成回路を簡単な論理回路で構成
することができる。
【0038】前述したように、本発明の実施形態によれ
ば、回線対応部に設けられているBチャネル用メモリ
と、SGチャネル用メモリと、WE、RE生成回路とに
よって、アナログ加入者、ISDN加入者の種別による
ことなく、図3に示すような加入者信号のフレームフォ
ーマットを使用することにより、加入者信号の分離及び
多重を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
入者信号を多重伝送装置上の時間スイッチ部が、A加入
者のB+SGを基本構成としたとき、I加入者において
はあたかもA加入者が2加入者あるように見えるように
した構成のフレームフォーマットとして時分割多重伝送
路上に配置することにより、加入者振り分け装置上で加
入者信号B(B1、B2)とSG/Dとの多重分離を行
う際に、加入者種別対応にA加入者、I加入者毎にWE
生成回路、及び、RE生成回路を備える必要をなくし、
また、加入者種別情報保持回路をも備える必要をなくし
て、経済的に加入者信号の多重分離処理を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による加入者信号の収容方
法が適用される伝送・交換システムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】時分割多重伝送路上の加入者信号フレームのフ
ォーマットの構成例を説明する図である。
【図3】回線対応部における加入者信号の分離処理の動
作を説明する図である。
【図4】従来技術による伝送・交換システムの構成を示
すブロック図である。
【図5】伝送装置と振り分け装置との間の上り/下り伝
送路上で送受信されるアナログ加入者に関する従来技術
のフレームフォーマットの一例を説明する図である。
【図6】伝送装置と振り分け装置との間の上り/下り伝
送路上で送受信されるISDN加入者に関する従来技術
のフレームフォーマットの一例を説明する図である。
【符号の説明】
1 アナログ加入者(端末) 2 ISDN加入者(端末) 3 多重伝送装置 4 加入者振り分け装置 5 アナログ加入者用交換機 6 ISDN加入者用交換機 7 回線対応部 8、9 時間スイッチ 10 フレーム同期回路 11、15 Bチャネル用メモリ 12、16 SG/Dチャネル用メモリ 13 共通WE生成回路 14 フレーム組み立て回路 17 共通RE生成回路 18、19 時分割多重伝送路 20、22 Bチャネルハイウェイ 21、23 SG/Dチャネルハイウェイ 24 アナログ加入者用書き込み信号(WE)生成回路 25 ISDN加入者用WE生成回路 26 加入者種別情報保持回路 27 アナログ加入者用読み出し信号(RE)生成回路 28 ISDN加入者用RE生成回路 35 多重分離部 36 時間スイッチ部
フロントページの続き (72)発明者 新井 真 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株式会社 日立製作所 通信システム事 業本部内 (72)発明者 青木 康英 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 藤島 竜太郎 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 明神 秀幸 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−54659(JP,A) 特開 平3−124198(JP,A) 特開 平5−75567(JP,A) 特開 平6−311128(JP,A) 特開 平7−193627(JP,A) 特開 平9−8906(JP,A) 特開 平9−23491(JP,A) 特開 平9−102992(JP,A) 特開 平11−18180(JP,A) 特開 平11−18181(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 11/04 303 H04J 3/00 H04J 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアナログ加入者及び基本インタフ
    ェースの複数のISDN加入者を多重伝送装置に混在収
    容し、前記複数の加入者の加入者信号を前記多重伝送装
    置において時分割多重伝送路に多重して、加入者振り分
    け装置を介しアナログ加入者用交換機及びISDN加入
    者用交換機に振り分ける加入者信号収容方法において、
    前記多重伝送装置は、アナログ加入者信号の音声信号B
    チャネルと監視制御信号SGチャネル及びISDN加入
    者の音声信号B1、B2チャネルとデータ信号Dチャネ
    ルと監視制御信号SGチャネルとを、時分割多重伝送路
    上の1タイムスロットに1チャネルずつ割り当て、アナ
    ログ加入者信号をB、SGの順番で、ISDN加入者の
    信号をB1、SG、B2、Dの順番で、前記アナログ加
    入者及びISDN加入者の加入者信号を加入者単位に混
    在させてシリアル多重化し、前記加入者振り分け装置
    は、前記アナログ加入者及びISDN加入者の加入者信
    号の音声信号チャネルの信号とデータ信号及び監視信号
    チャネルの信号とをそれぞれ分離して記憶し、分離して
    記憶された前記各信号を格納順に同時に読み出すことに
    よりBチャネルハイウェイとSG/Dチャネルハイウェ
    イとに分離して送出し、時間スイッチを介してアナログ
    加入者用交換機またはISDN加入者用交換機へ振り分
    けることを特徴とする加入者信号収容方法。
  2. 【請求項2】 複数のアナログ加入者及び基本インタフ
    ェースの複数のISDN加入者を多重伝送装置に混在収
    容し、前記複数の加入者の加入者信号を前記多重伝送装
    置において時分割多重伝送路に多重して、加入者振り分
    け装置を介しアナログ加入者用交換機及びISDN加入
    者用交換機に振り分ける加入者信号伝送・交換システム
    において、多重伝送装置が、アナログ加入者の信号を
    B、SGの順番で、ISDN加入者の信号をB1、S
    G、B2、Dの順番で加入者単位に送信時分割多重伝送
    路上に配置し、受信時分割多重伝送路上にB、SGの順
    番あるいはB1、SG、B2、Dの順番で加入者単位に
    配置された各チャネルを該当加入者に分配する手段を備
    えて構成され、加入者振り分け装置が、時分割多重伝送
    路に多重された加入者信号のB/SG/Dチャネルの信
    号を格納する上りBチャネル用メモリ及びSG/Dチャ
    ネル用メモリと、対応するメモリに交互に書き込み指示
    を出す手段と、下りBチャネル用メモリとSG/Dチャ
    ネル用メモリと、両方のメモリから交互に読み出す指示
    を出す手段とを備えることを特徴とする加入者信号伝送
    ・交換システム
  3. 【請求項3】 複数のアナログ加入者及び基本インタフ
    ェースの複数のISDN加入者を多重伝送装置に混在収
    容し、前記複数の加入者の加入者信号を前記多重伝送装
    置において時分割多重伝送路に多重して、加入者振り分
    け装置を介しアナログ加入者用交換機及びISDN加入
    者用交換機に振り分ける加入者信号伝送・交換システム
    において、前記多重伝送装置は、アナログ加入者信号の
    音声信号Bチャネルと監視制御信号SGチャネル及びI
    SDN加入者の音声信号B1、B2チャネルとデータ信
    号Dチャネルと監視制御信号SGチャネルとを、時分割
    多重伝送路上の1タイムスロットに1チャネルずつ割り
    当て、アナログ加入者信号をB、SGの順番で、ISD
    N加入者の信号をB1、SG、B2、Dの順番で、前記
    アナログ加入者及びISDN加入者の加入者信号を加入
    者単位に混在させてシリアル多重化する時間スイッチ部
    を備えて構成され、前記加入者振り分け装置は、前記ア
    ナログ加入者及びISDN加入者の音声信号チャネルの
    信号を格納する第1のメモリと、データ信号及び監視信
    号チャネルの信号を格納する第2のメモリと、前記多重
    伝送装置から受信した時分割多重伝送路上の信号をアナ
    ログ加入者、ISDN加入者に係らず、音声信号が格納
    されたタイムスロット内の信号の第1メモリへの書き込
    み指示を行い、データ信号及び監視信号が格納されたタ
    イムスロット内の信号の第2のメモリへの書き込み指示
    を行う手段と、第1のメモリと第2のメモリの同一アド
    レスを格納順に同時に読み出して、Bチャネルハイウェ
    イとSG/Dチャネルハイウェイとに分離して送出する
    手段とを有する回線対応部、及び、前記2つのハイウェ
    イ上のチャネルを信号の加入者種別に応じてアナログ加
    入者用交換機またはISDN加入者用交換機へ振り分け
    る時間スイッチを備えて構成されたことを特徴とする加
    入者信号伝送・交換システム。
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