JP3050202B2 - 光導波路デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

光導波路デバイスおよびその製造方法

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JP3050202B2
JP3050202B2 JP10108276A JP10827698A JP3050202B2 JP 3050202 B2 JP3050202 B2 JP 3050202B2 JP 10108276 A JP10108276 A JP 10108276A JP 10827698 A JP10827698 A JP 10827698A JP 3050202 B2 JP3050202 B2 JP 3050202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば光通信に
用いる光強度変調器および光スイッチをはじめとする光
導波路デバイスおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報通信技術が深く浸透し、マルチメデ
ィア社会を迎えつつある現在、異なる地域間を行き交う
情報量は急激に増加している。これを受けて、大容量の
情報伝達に適した、光ファイバ伝送方式においても、1
0Gb/sの伝達能力を有する高速の光通信システムが
実用化され、さらに高速の光通信システムの導入が望ま
れている。
【0003】このような光通信システムにおいて、キー
ポイントとなるのは、光導波路を備えた、光変調器や光
スイッチといった光導波路デバイスである。特に、Li
NbO3(以下、「LN」とも表記する。)を基板材料
として用いた光変調器(以下、「LN変調器」とも表記
する。)は、高速変調時の波長チャーピングが少ないた
め、重要な光導波路デバイスである。
【0004】LN変調器では、光導波路を二つのアーム
に分岐した後再び合流するように配置し、アームに位相
変調部を設けたマッハツェンダ構造を採用している。そ
して、LN変調器では、位相変調部の一方のアーム(光
導波路)に電圧を印加することによってその光導波路を
伝搬する光の位相を、位相変調部の他方のアームを伝搬
する光の位相に対してずらす。そして、両方のアームか
ら合流した光どうしの位相差を制御するとにより、デバ
イスの出力光の強度を変化させて、出力光のオン/オフ
を制御する。
【0005】すなわち、位相差がπの奇数倍のときに
は、光信号どうしが相殺される。その結果、出力光の強
度は極小となり、デバイスはオフ状態となる。一方、位
相差がπの偶数倍のときには、光信号は互いに強め合
う。その結果、出力光の強度は極大となり、デバイスは
オン状態となる。したがって、出力光強度は、位相変調
部に印加する印加電圧が増加するに伴ってサインカーブ
を描いて増減する。
【0006】ところで、一方のアームに電圧を印加する
と、二本のアーム間で、電荷イオンの移動が生じる。そ
の結果、デバイスがオン状態またはオフ状態となるとき
の印加電圧の値がシフトして設計値よりも大きくなる、
いわゆるDC(直流)ドリフト現象が発生する。
【0007】このDCドリフト現象の発生を抑制する技
術の一例が、例えば、文献1:「特開平8−14636
7号公報」に開示されている。この文献1に開示の技術
について、図6を参照して、従来例として簡単に説明す
る。図6は、従来例の光導波路デバイスの構造の説明に
供する断面図である。
【0008】従来例の光導波路デバイス200によれ
ば、LN基板10の主表面10aに、Ti(チタン)を
拡散して形成された、二本の互いに並んだ光導波路12
を備えている。ここでは、二本の光導波路12のうちの
一方を第1光導波路12aとし、他方を第2光導波路1
2bとする。そして、各光導波路12上に、SiO2
バッファ層14、Siの帯電防止膜16および電極20
を順次に設けている。この帯電防止膜16は、変調器の
周囲温度変化による変調電圧のシフトを抑制するために
設けてある。
【0009】そして、この従来例では、荷電イオンの移
動を抑制することによりDCドリフトの発生を抑制する
ため、二つの光導波路12間の帯電防止膜16の一部分
を除去してスリット18を設けている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例の光導波路デバイスにおいても、DCドリフトを
完全に無くすことは困難であった。このため、DCドリ
フトをより一層抑制できる光導波路デバイスの出現が望
まれる。
【0011】このため、本発明は、DCドリフトの発生
をより一層抑制できる光導波路デバイスおよびその製造
方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来は、LN基板中で
は、荷電イオン移動がほとんど発生しないと考えられて
いた。これに対して、この出願にかかる発明者は、荷電
イオン移動が、基板中でも発生するのではないかと考え
た。そして、光導波路を拡散法により形成する際に、高
温に曝されるLN基板表面に、結晶欠陥が発生する場合
があることを見出した。結晶欠陥が生じると、荷電イオ
ン移動が生じ易くなる。
【0013】そこで、この目的の達成を図るため、この
発明の光導波路デバイスによれば、ニオブ酸リチウム
板の主表面に、互いに並んだ二本の光導波路を備え、光
導波路上に、当該導波路の各々に独立に電界を印加する
電界印加手段を備えた光導波路デバイスにおいて、主表
面上のうちの、光導波路どうしの間の領域である中間領
域の少なくとも一部分に、主表面が除去された除去部を
設けてあり、除去部の少なくとも一部分上に、エピタキ
シャル成長層を設けた構成としてある。
【0014】このように、光導波路どうしの間の中間領
域の主表面を除去することにより、中間領域の基板表面
のダメージ部分を除去することができる。このため、二
つの光導波路間の荷電イオン移動を抑制することができ
る。その結果、DCドリフトの発生を抑制することがで
きる。また、エピタキシャル成長層を設けてあるので、
除去部を保護すことができる。
【0015】また、この発明の光導波路デバイスの製造
方法によれば、ニオブ酸リチウム基板の主表面に、互い
に並んだ二本の光導波路を備え、前記光導波路上に、当
該光導波路の各々に独立に電界を印加する電界印加手段
を備えた光導波路デバイスの製造にあたり、前記基板の
主表面に、拡散により、互いに並んだ二本の光導波路を
形成する工程と、光導波路の形成された基板の主表面の
うち、少なくとも光導波路どうしの間の領域である中間
領域の少なくとも一部分の領域の表面を、エッチングに
よって除去して除去部を形成する工程と、除去部の少な
くとも一部分上に、光導波路に沿ってエピタキシャル成
長層を成長させる工程とを含む方法としてある。
【0016】このように、光導波路どうしの間の中間領
域の主表面を除去して光導波路デバイスを製造すること
により、中間領域の基板表面のダメージ部分を除去する
ことができる。このため、二つの光導波路間の荷電イオ
ン移動を抑制することができる。その結果、DCドリフ
トの発生を抑制することができる。また、エピタキシャ
ル成長層を設けたので、除去部を保護すことができる。
【0017】また、この発明の光導波路デバイスおよび
その製造方法において、好ましくは、除去部を、光導波
路に沿った溝として形成すると良い。このように、除去
部を溝とすれば、最低限の除去面積で、DCドリフトの
発生を抑制することができる。
【0018】また、この発明の光導波路デバイスおよび
その形成方法において、好ましくは、主表面全面に、エ
ピタキシャル成長層を成長させた後、エピタキシャル成
長層の表面を研磨すると良い。
【0019】また、この発明の実施にあたり、好ましく
は、エピタキシャル成長層の材料を、基板の材料と同一
とすると良い。このように、基板の材料とエピタキシャ
ル成長層の材料とを同一材料とすれば、結晶格子定数が
一致するので、格子欠陥を生じることなく、エピタキシ
ャル成長層を成長させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。参照する図面は、この
発明が理解できるように、各構成成分の大きさ、形状お
よび配置関係を概略的に示してあるに過ぎない。したが
って、この発明は図示例にのみ限定されるものではな
い。なお、図面では、断面を表すハッチングを一部省略
する場合がある。
【0021】(光導波路デバイス) <第1の実施の形態>先ず、図1を参照して、この発明
の光導波路デバイスの第1の実施の形態について説明す
る。図1は、第1の実施の形態の光導波路デバイス10
0の構造の説明に供する断面図である。
【0022】この光導波路デバイス100は、LiNb
3のZカット基板10の主表面10aに、互いに並ん
だ二本の光導波路12を備えている。ここでは、二本の
光導波路12のうちの一方を第1光導波路12aとし、
他方を第2光導波路12bとする。これらの光導波路1
2は、基板10の表面にTiを拡散して形成する。これ
らの光導波路12の幅は、それぞれ7μmである。ま
た、第1光導波路12aと第2光導波路12bとは、2
3μmの間隔で互いに平行に設けられている。そして、
これらの光導波路12は、マッハツェンダ構造のLN変
調器のアームを構成している。
【0023】また、各光導波路12上には、SiO2
バッファ層14、Siの帯電防止膜16、および、各光
導波路12に独立に電圧を印加するための電極20が順
次に設けられている。この帯電防止膜16は、変調器の
周囲温度変化による変調電圧のシフトを抑制するために
設けてられている。また、帯電防止膜16には、帯電防
止膜16中の荷電イオン移動を防ぐために、スリット1
8が設けられている。また、第2光導波路12b上の電
極20は、接地されている。
【0024】そして、この光導波路デバイス100にお
いては、主表面上のうちの、光導波路12どうしの間の
領域である幅23μmの中間領域22の少なくとも一部
分に、光導波路12に沿って、主表面10aが除去され
た除去部を設けてある。この実施の形態では、基板10
の主表面全面を除去部として、主表面全面を十数nmの
深さまでエッチングにより除去している。除去の厚さ
は、例えば、数nm〜2μmが好ましい。エッチングに
あたっては、エッチャントとしてフッ酸を用いた。この
エッチングにより、基板10の主表面付近のダメージを
除去することができる。
【0025】さらに、この光導波路デバイス100にお
いては、中間領域22上に、導波路12に沿ってエピタ
キシャル成長層(以下、単に「成長層」とも称する。)
24を設けている。ここでは、成長層24をLPE法に
より900℃の温度条件下で例えば0.5μmの厚さで
成長させる。成長層の厚さは、例えば、1nm程度〜数
μm程度が望ましい。この成長層24は、中間領域22
のパッシベーション膜として機能する。また、成長層2
4の材料は、基板10の材料と同一のLNとする。
【0026】このように、光導波路12どうしの間の中
間領域22の主表面を除去することにより、中間領域2
2の基板表面のダメージ部分を除去することができる。
このため、二つの光導波路12間の荷電イオン移動を抑
制することができる。その結果、DCドリフトの発生を
抑制することができる。
【0027】また、この光導波路デバイス100のLN
光変調器としての特性を評価したところ、2.3Vの動
作電圧で、20GHzの変調帯域が得られた。また、5
0台の光導波路デバイス100について1000時間以
上の信頼性試験を行ったところ、すべてのデバイスにお
いて、室温換算で20年以上の動作時間に相当する高信
頼性動作が確認できた。
【0028】<第2の実施の形態>次に、図2を参照し
て、この発明の光導波路デバイスの第2の実施の形態に
ついて説明する。図2は、第2の実施の形態の光導波路
デバイス102の構造の説明に供する断面図である。
【0029】第2の実施の形態の光導波路デバイス10
2においては、除去部として、中間領域22に、光導波
路12に沿った溝26を設けている。ここでは、この溝
26の深さを3nm、幅を15μmとした。なお、溝2
6の幅は、例えば、3μm〜23μmの範囲の値として
も良い。
【0030】そして、この光導波路デバイス102で
は、溝26に、厚さ2.5nmのLNの成長層24を、
パッシベーション膜として形成してある。そして、この
光導波路デバイス102は、その他の点以外について
は、第1の実施の形態の光導波路デバイス100と同一
の構造を有する。
【0031】<第3の実施の形態>次に、図3を参照し
て、この発明の光導波路デバイス第3の実施の形態につ
いて説明する。図3は、第3の実施の形態の光導波路デ
バイス104の構造の説明に供する断面図である。
【0032】この光導波路デバイス104は、溝26を
含む、基板10の主表面上全面に、成長層24を設けて
いる。この成長層24は、例えば、主表面全面に、LN
をエピタキシャル成長させた後、その表面を研磨して所
望の厚さにすると良い。この所望の厚さとしては、光導
波路12の上側で数百nmの厚さ、溝26の上側で、数
百nmに溝26の深さを足した厚さとすると良い。ま
た、研磨にあたっては、例えば、CMP(Chemic
al Mechanical Polish(ケミカル
・メカニカル・ポリッシュ))技術を用いると良い。そ
して、この光導波路デバイス104は、その他の点以外
については、第1の実施の形態の光導波路デバイス10
0と同一の構造を有する。
【0033】(光導波路デバイスの製造方法) <第1の実施の形態>次に、図4を参照して、この発明
の光導波路デバイスの製造方法の第1の実施の形態につ
いて説明する。図4の(A)〜(D)は、第1の実施の
形態の光導波路デバイスの製造方法の説明に供する工程
図である。
【0034】第1の実施の形態の光導波路デバイスの製
造方法によれば、先ず、LNの基板10の主表面10a
に、Tiを拡散させて、互いに並んだ二本の光導波路1
2を形成する(図4の(A))。ここでは、二本の光導
波路12のうちの一方を第1光導波路12aとし、他方
を第2光導波路12bとする。そして、これらの光導波
路12の幅を、それぞれ7μmとする。また、第1光導
波路12aと第2光導波路12bとを、23μmの間隔
で互いに平行に設ける。これらの第1および第2の光導
波路12aおよび12bは、第1の実施の形態と同様
に、マッハツェンダ構造のLN変調器の変調部となる。
【0035】次に、光導波路12の形成された基板10
の主表面10aのうち、光導波路12どうしの間の中間
領域22の一部分の領域の表面を、光導波路12に沿っ
てエッチングによって除去して除去部を形成する(図4
の(B))。ここでは、中間領域22の主表面10a
を、十数μmの幅で、十数nmの深さまでエッチングす
ることにより、光導波路12に沿った溝26を除去部と
して形成する。エッチングにあたっては、エッチャント
としてフッ酸を用いた。このエッチングにより、基板1
0の主表面10a付近のダメージを除去することができ
る。
【0036】次に、溝26に、成長層24をエピタキシ
ャル成長させる(図4の(C))。ここでは、成長層2
4をLPE法により900℃の温度条件下で例えば0.
5μmの厚さで成長させる。この成長層24は、中間領
域22のパッシベーション膜として機能する。このよう
に、成長層24を成長させることにより、ダメージを除
去した部分を保護すことができる。
【0037】また、成長層24の材料は、基板10の材
料と同一のLNとする。基板10の材料と成長層24の
材料とを同一材料とすれば、結晶格子定数が一致するの
で、格子欠陥を生じることなく、成長層24を成長させ
ることができる。
【0038】次に、各光導波路12上に、SiO2のバ
ッファ層14を形成する。次に、バッファ層14および
主表面上に、Siの帯電防止膜16を形成する。さら
に、中間領域22上の帯電防止膜にスリット18を形成
する。続いて、帯電防止膜16、上のうちの第1および
第2光導波路12aおよび12b上に、電極20を形成
する(図4の(D))。このようにして、光導波路デバ
イスを製造することができる。
【0039】ただし、この実施の形態においては、二つ
の光導波路12aおよび12b上に形成する電極20の
幅を等しくしてある。このようにすれば、図4の(D)
に示す第1および第2光導波路12aおよび12b上の
構造を、互いに対称とすることができる。構造を対称と
することにより、温度変化によるスイッチング電圧のシ
フトを防ぐことができる。
【0040】このように、光導波路12どうしの間の中
間領域22の主表面を除去して光導波路デバイスを製造
することにより、中間領域22の基板表面のダメージ部
分を除去することができる。このため、二つの光導波路
12aおよび12b間の荷電イオン移動を抑制すること
ができる。その結果、DCドリフトの発生を抑制するこ
とができる。
【0041】<第2の実施の形態>次に、図5を参照し
て、この発明の光導波路デバイスの製造方法の第2の実
施の形態について説明する。図5の(A)〜(E)は、
第2の実施の形態の光導波路デバイスの製造方法の説明
に供する工程図である。この実施の形態では、光導波路
12を形成する工程(図5の(A))および溝26を形
成する工程(図5の(B))は、上述の第1の実施の形
態と同一であるので、その説明を省略する。
【0042】第2の実施の形態では、溝26を形成した
後、溝26を含む主表面10a全面に、5μm以上の厚
さのエピタキシャル成長層(成長層)24を成長させる
(図5の(C))。ここでは、成長層24をLPE法に
より900℃の温度条件下で、5μm以上の厚さの成長
層24を成長させる。また、成長層24の材料は、基板
10の材料と同一のLNとする。
【0043】次に、このエピタキシャル成長層24の表
面を研磨して、所望の厚さとする(図5の(D))。こ
こでは、所望の厚さとして、光導波路12の上側で数百
nmの厚さ、溝26の上側で、数百nmに溝26の深さ
を足した厚さとする。また、研磨にあたっては、例え
ば、CMP技術を用いる。
【0044】次に、上記の第1の実施の形態と同様に、
バッファ層14、スリット18を設けた帯電防止膜16
および電極20して、光導波路デバイスを得る(図5の
(E))。
【0045】上述した実施の形態においては、この発明
を特定の条件で構成した例について説明したが、この発
明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述し
た実施の形態においては、基板としてLiNbO3を用
いて説明したが、この発明では、基板として種々の任意
好適な材料を使用することができる。
【0046】また、例えば、この発明では、エピタキシ
ャル成長層の材料として、基板の材料と同一の材料を用
いた例について説明したが、この発明では、エピタキシ
ャル成長層の材料はこれに限定されない。例えば、Li
NbO3の基板を用いている場合、エピタキシャル成長
層の材料として、例えば、LiNb(1-X)Ta(X)Oを成
長させても良い。
【0047】また、上述の実施の形態では、Zカット基
板を用いたが、この発明では、例えば、Xカットまたは
Yカット基板を用いても良い。
【0048】また、上述の実施の形態においては、二本
の光導波路を互いに平行に設けた例について説明した
が、この発明では二本の導波路は、必ずしも互いに平行
に設けていなくとも良い。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、この発明の
光導波路デバイスおよびその製造方法によれば、光導波
路どうしの間の中間領域の主表面を除去することによ
り、中間領域の光導波路間の基板表面のダメージ部分を
除去することができる。このため、二つの光導波路間の
荷電イオン移動を抑制することができる。その結果、D
Cドリフトの発生を抑制することができる。また、除去
部にエピタキシャル層を形成することにより、除去部を
保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光導波路デバイスの構造の
説明に供する断面図である。
【図2】第2の実施の形態の光導波路デバイスの構造の
説明に供する断面図である。
【図3】第3の実施の形態の光導波路デバイスの構造の
説明に供する断面図である。
【図4】第1の実施の形態の光導波路デバイスの製造方
法の説明に供する工程図である。
【図5】第2の実施の形態の光導波路デバイスの製造方
法の説明に供する工程図である。
【図6】従来例の光導波路デバイスの構造の説明に供す
る断面図である。
【符号の説明】
10 基板 12、12a、12b 光導波路 14 バッファ層 16 帯電防止膜 18 スリット 20 電極 22 中間領域 24 エピタキシャル成長層(成長層) 26 溝 100 光導波路デバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−141021(JP,A) 特開 昭56−6217(JP,A) 特開 昭64−88403(JP,A) 特開 昭63−239404(JP,A) Journal of Lightw ave Technology,Vo l.6 No.6 pp.909−915(J une 1988),T.Fujiwara et.al.,”Suppressi on of crosstalk d rift in Ti:LiNbO3 waveguide switche s" IEEE Journal of Q uantum Electronic s,Vol.QE−22 No.6 p p.902−906(June 1986)H.H aga et.al.,”LiNbO3 traveling−wave li ght modulator/swit ch with an etched groove" 1994年電子情報通信学会春季大会講演 論文集 4.通信・エレクトロニクス (1994年3月10日発行)pp.4−449 −4−450 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/00 - 1/035 G02F 1/29 - 1/313 G02B 6/12 - 6/14 WPI(DIALOG)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニオブ酸リチウム基板の主表面に、互い
    に並んだ二本の光導波路を備え、前記光導波路上に、当
    導波路の各々に独立に電界を印加する電界印加手段
    を備えた光導波路デバイスにおいて、 前記主表面上のうちの、前記光導波路どうしの間の領域
    である中間領域の少なくとも一部分に、該主表面が除去
    された除去部を設けてあり、 前記除去部の少なくとも一部分上に、エピタキシャル成
    長層を設けてあることを特徴とする光導波路デバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光導波路デバイスにお
    いて、 前記除去部を、前記光導波路に沿った溝としたことを特
    徴とする光導波路デバイス。
  3. 【請求項3】 ニオブ酸リチウム基板の主表面に、互い
    に並んだ二本の光導波路を備え、前記光導波路上に、当
    該光導波路の各々に独立に電界を印加する電界印加手段
    を備えた光導波路デバイスの製造にあたり、 前記 主表面に、拡散により、互いに並んだ二本の光導波
    路を形成する工程と、 前記光導波路の形成された基板の主表面のうち、少なく
    とも前記光導波路どうしの間の領域である中間領域の少
    なくとも一部分の領域の表面を、エッチングによって除
    去して除去部を形成する工程と、前記除去部の少なくとも一部分上に、前記光導波路に沿
    ってエピタキシャル成長層を成長させる工程と を含むこ
    とを特徴とする光導波路デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の光導波路デバイスの製
    造方法において、 前記除去部を、前記光導波路に沿った溝として形成した
    ことを特徴とする光導波路デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の光導波路デバイ
    スの製造方法において、 前記主表面全面に、前記エピタキシャル成長層を成長さ
    せた後、前記エピタキシャル成長層の表面を研磨する工
    程を含むことを特徴とする光導波路デバイスの製造方
    法。
JP10108276A 1998-04-17 1998-04-17 光導波路デバイスおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3050202B2 (ja)

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1994年電子情報通信学会春季大会講演論文集 4.通信・エレクトロニクス(1994年3月10日発行)pp.4−449−4−450
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Journal of Lightwave Technology,Vol.6 No.6 pp.909−915(June 1988),T.Fujiwara et.al.,"Suppression of crosstalk drift in Ti:LiNbO3 waveguide switches"

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