JP3050103B2 - 積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置 - Google Patents
積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置Info
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- JP3050103B2 JP3050103B2 JP7270831A JP27083195A JP3050103B2 JP 3050103 B2 JP3050103 B2 JP 3050103B2 JP 7270831 A JP7270831 A JP 7270831A JP 27083195 A JP27083195 A JP 27083195A JP 3050103 B2 JP3050103 B2 JP 3050103B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等の機器に
用いられる積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置に
関するものである。
用いられる積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年携帯電話等の機器の利用増大にとも
ない、既存の周波数帯域だけでは利用者への対応が困難
になることが予測され、既存の周波数帯域と他の周波数
帯域とを組み合わせて利用増大に対応するシステムが考
案されている。
ない、既存の周波数帯域だけでは利用者への対応が困難
になることが予測され、既存の周波数帯域と他の周波数
帯域とを組み合わせて利用増大に対応するシステムが考
案されている。
【０００３】従来の積層フィルタは、複数の誘電体を積
層したフィルタ本体と、このフィルタ本体内に設けた共
振器パターンと、この共振器パターンに誘電体の層を介
して対向するとともにアースに接続された周波数調整用
パターンを備えていた。
層したフィルタ本体と、このフィルタ本体内に設けた共
振器パターンと、この共振器パターンに誘電体の層を介
して対向するとともにアースに接続された周波数調整用
パターンを備えていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
積層フィルタを用いた携帯電話等の機器は、異なる周波
数帯域を切り換えるにあたり、機器内に異なる周波数帯
域の数だけ積層フィルタを設ける必要があり、機器が大
型化してしまうという問題があった。
積層フィルタを用いた携帯電話等の機器は、異なる周波
数帯域を切り換えるにあたり、機器内に異なる周波数帯
域の数だけ積層フィルタを設ける必要があり、機器が大
型化してしまうという問題があった。
【０００５】そこで本発明は、このような問題を解決
し、携帯電話等の機器の大型化を抑制することを目的と
するものである。
し、携帯電話等の機器の大型化を抑制することを目的と
するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、複数の誘電体を積層したフィルタ本体と、
このフィルタ本体内に設けた共振器パターンと、この共
振器パターンの上面側に設けるとともに前記誘電体の層
を介して対向する第１の周波数調整用パターンと、前記
共振器パターンの下面側に設けるとともに前記誘電体の
層を介して対向し且つ前記第１の周波数調整用パターン
とは前記共振器パターンとの対向面積の大きさが異なる
第２の周波数調整用パターンと、前記第１の周波数調整
用パターンの上側及び前記第２の周波数調整用パターン
の下側に設けられたシールド電極と、前記フィルタ本体
の側面に設けるとともに前記第１の周波数調整用パター
ンと接続された第１の帯域切り換え電極と、前記フィル
タ本体の側面に設けるとともに前記第１の帯域切り換え
電極と分離し且つ前記第２の周波数調整用パターンと接
続された第２の帯域切り換え電極とを備え、前記第１、
第２の帯域切り換え電極の一方は選択的にアースに接続
されるものとしたものである。
に本発明は、複数の誘電体を積層したフィルタ本体と、
このフィルタ本体内に設けた共振器パターンと、この共
振器パターンの上面側に設けるとともに前記誘電体の層
を介して対向する第１の周波数調整用パターンと、前記
共振器パターンの下面側に設けるとともに前記誘電体の
層を介して対向し且つ前記第１の周波数調整用パターン
とは前記共振器パターンとの対向面積の大きさが異なる
第２の周波数調整用パターンと、前記第１の周波数調整
用パターンの上側及び前記第２の周波数調整用パターン
の下側に設けられたシールド電極と、前記フィルタ本体
の側面に設けるとともに前記第１の周波数調整用パター
ンと接続された第１の帯域切り換え電極と、前記フィル
タ本体の側面に設けるとともに前記第１の帯域切り換え
電極と分離し且つ前記第２の周波数調整用パターンと接
続された第２の帯域切り換え電極とを備え、前記第１、
第２の帯域切り換え電極の一方は選択的にアースに接続
されるものとしたものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、複数の誘電体を積層したフィルタ本体と、このフィ
ルタ本体内に設けた共振器パターンと、この共振器パタ
ーンの上面側に設けるとともに前記誘電体の層を介して
対向する第１の周波数調整用パターンと、前記共振器パ
ターンの下面側に設けるとともに前記誘電体の層を介し
て対向し且つ前記第１の周波数調整用パターンとは前記
共振器パターンとの対向面積の大きさが異なる第２の周
波数調整用パターンと、前記第１の周波数調整用パター
ンの上側及び前記第２の周波数調整用パターンの下側に
設けられたシールド電極と、前記フィルタ本体の側面に
設けるとともに前記第１の周波数調整用パターンと接続
された第１の帯域切り換え電極と、前記フィルタ本体の
側面に設けるとともに前記第１の帯域切り換え電極と分
離し且つ前記第２の周波数調整用パターンと接続された
第２の帯域切り換え電極とを備え、前記第１の帯域切り
換え電極と前記第２の帯域切り換え電極の一方を選択的
にアースに接続されるものとしたことを特徴とした積層
フィルタとしたものであり、第１の周波数調整用パター
ンに接続される第１の帯域切り換え電極と、第２の周波
数調整用パターンに接続される第２の帯域切り換え電極
を選択的にアースに接続することにより、共振器の開放
端部とアース間の容量が変化し、共振周波数が変化する
ので、一つの積層フィルタで異なる周波数帯域を構成で
きるという作用を有する。
は、複数の誘電体を積層したフィルタ本体と、このフィ
ルタ本体内に設けた共振器パターンと、この共振器パタ
ーンの上面側に設けるとともに前記誘電体の層を介して
対向する第１の周波数調整用パターンと、前記共振器パ
ターンの下面側に設けるとともに前記誘電体の層を介し
て対向し且つ前記第１の周波数調整用パターンとは前記
共振器パターンとの対向面積の大きさが異なる第２の周
波数調整用パターンと、前記第１の周波数調整用パター
ンの上側及び前記第２の周波数調整用パターンの下側に
設けられたシールド電極と、前記フィルタ本体の側面に
設けるとともに前記第１の周波数調整用パターンと接続
された第１の帯域切り換え電極と、前記フィルタ本体の
側面に設けるとともに前記第１の帯域切り換え電極と分
離し且つ前記第２の周波数調整用パターンと接続された
第２の帯域切り換え電極とを備え、前記第１の帯域切り
換え電極と前記第２の帯域切り換え電極の一方を選択的
にアースに接続されるものとしたことを特徴とした積層
フィルタとしたものであり、第１の周波数調整用パター
ンに接続される第１の帯域切り換え電極と、第２の周波
数調整用パターンに接続される第２の帯域切り換え電極
を選択的にアースに接続することにより、共振器の開放
端部とアース間の容量が変化し、共振周波数が変化する
ので、一つの積層フィルタで異なる周波数帯域を構成で
きるという作用を有する。
【０００８】請求項２に記載の発明は、フィルタ本体に
設けられた第１の周波数調整用パターンの共振器パター
ンとの対向面積を、第２の周波数調整用パターンより大
きくするとともに、前記第１の周波数調整用パターンに
接続される第１の帯域切り換え電極を前記フィルタ本体
の側面の中央部に配置し、前記第２の周波数調整用パタ
ーンに接続される第２の帯域切り換え電極を前記第１の
切り換え電極の右側と左側に左右対称となるよう均等に
振り分けて配置した請求項１記載の積層フィルタとした
ものであり、第１、第２の帯域切り換え電極に接続され
る第１、第２の周波数調整用パターンの共振器パターン
との対向部分以外の箇所が左右対称に設けられるため、
対向部分以外の磁界の流れが左右均等となり、前記共振
器パターンの共振周波数の設定にあたり、周波数調整用
電極と共振器パターンとの対向部分の大きさだけを考慮
すればよく、積層フィルタの設計が容易に出来るという
作用を有する。
設けられた第１の周波数調整用パターンの共振器パター
ンとの対向面積を、第２の周波数調整用パターンより大
きくするとともに、前記第１の周波数調整用パターンに
接続される第１の帯域切り換え電極を前記フィルタ本体
の側面の中央部に配置し、前記第２の周波数調整用パタ
ーンに接続される第２の帯域切り換え電極を前記第１の
切り換え電極の右側と左側に左右対称となるよう均等に
振り分けて配置した請求項１記載の積層フィルタとした
ものであり、第１、第２の帯域切り換え電極に接続され
る第１、第２の周波数調整用パターンの共振器パターン
との対向部分以外の箇所が左右対称に設けられるため、
対向部分以外の磁界の流れが左右均等となり、前記共振
器パターンの共振周波数の設定にあたり、周波数調整用
電極と共振器パターンとの対向部分の大きさだけを考慮
すればよく、積層フィルタの設計が容易に出来るという
作用を有する。
【０００９】請求項３に記載の発明は、複数の誘電体を
積層したフィルタ本体と、このフィルタ本体内に設けた
共振器パターンと、この共振器パターンの上面側に設け
るとともに前記誘電体の層を介して対向する第１の周波
数調整用パターンと、前記共振器パターンの下面側に設
けるとともに前記誘電体の層を介して対向し且つ前記第
１の周波数調整用パターンとは前記共振器パターンとの
対向面積の大きさが異なる第２の周波数調整用パターン
と、前記第１の周波数調整用パターンの上側及び前記第
２の周波数調整用パターンの下側に設けられたシールド
電極と、前記フィルタ本体の側面に設けるとともに前記
第１の周波数調整用パターンと接続された第１の帯域切
り換え電極と、前記フィルタ本体の側面に設けるととも
に前記第１の帯域切り換え電極と分離し且つ前記第２の
周波数調整用パターンと接続された第２の帯域切り換え
電極とを備えた積層フィルタの、第１の帯域切り換え電
極と、第２の帯域切り換え電極とを、スウィチング手段
を介して前記積層フィルタ外部に設けられたアースに接
続したフィルタ装置としたものであり、第１、第２の帯
域切り換え電極をスウィチング手段を用いてアースに接
続することで、この積層フィルタの持つ異なる２種類の
周波数特性の中で所望のフィルタ特性を得ることが出来
るという作用を有する。
積層したフィルタ本体と、このフィルタ本体内に設けた
共振器パターンと、この共振器パターンの上面側に設け
るとともに前記誘電体の層を介して対向する第１の周波
数調整用パターンと、前記共振器パターンの下面側に設
けるとともに前記誘電体の層を介して対向し且つ前記第
１の周波数調整用パターンとは前記共振器パターンとの
対向面積の大きさが異なる第２の周波数調整用パターン
と、前記第１の周波数調整用パターンの上側及び前記第
２の周波数調整用パターンの下側に設けられたシールド
電極と、前記フィルタ本体の側面に設けるとともに前記
第１の周波数調整用パターンと接続された第１の帯域切
り換え電極と、前記フィルタ本体の側面に設けるととも
に前記第１の帯域切り換え電極と分離し且つ前記第２の
周波数調整用パターンと接続された第２の帯域切り換え
電極とを備えた積層フィルタの、第１の帯域切り換え電
極と、第２の帯域切り換え電極とを、スウィチング手段
を介して前記積層フィルタ外部に設けられたアースに接
続したフィルタ装置としたものであり、第１、第２の帯
域切り換え電極をスウィチング手段を用いてアースに接
続することで、この積層フィルタの持つ異なる２種類の
周波数特性の中で所望のフィルタ特性を得ることが出来
るという作用を有する。
【００１０】請求項４に記載の発明は、積層本体に設け
られた第１の周波数調整用パターンの共振器パターンと
の対向面積を、第２の周波数調整用パターンより大きく
するとともに、前記第１の周波数調整用パターンに接続
される第１の帯域切り換え電極を前記フィルタ本体の側
面の中央部に配置し、前記第２の周波数調整用パターン
に接続される第２の帯域切り換え電極を前記第１の切り
換え電極の右側と左側に左右対称となるよう均等に振り
分けて配置した請求項３記載のフィルタ装置としたもの
であり、第１、第２の帯域切り換え電極をスウィチング
手段を用いてアースに接続することで、この積層フィル
タの持つ異なる２種類の周波数特性の中で所望のフィル
タ特性を得ることが出来るという作用を有する。
られた第１の周波数調整用パターンの共振器パターンと
の対向面積を、第２の周波数調整用パターンより大きく
するとともに、前記第１の周波数調整用パターンに接続
される第１の帯域切り換え電極を前記フィルタ本体の側
面の中央部に配置し、前記第２の周波数調整用パターン
に接続される第２の帯域切り換え電極を前記第１の切り
換え電極の右側と左側に左右対称となるよう均等に振り
分けて配置した請求項３記載のフィルタ装置としたもの
であり、第１、第２の帯域切り換え電極をスウィチング
手段を用いてアースに接続することで、この積層フィル
タの持つ異なる２種類の周波数特性の中で所望のフィル
タ特性を得ることが出来るという作用を有する。
【００１１】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
参照しながら説明する。
【００１２】（実施の形態１） 本発明の積層フィルタは図１に示すように、セラミック
シートを積層したフィルタ本体１と、このフィルタ本体
１の左右側面において上下面を挟み込むように設けたコ
字状の入出力電極２ａ，２ｂと、後方の側面にアース電
極３と、このアース電極３と対向する前方の側面に設け
たそれぞれ独立した第１、第２の帯域切り換え電極４
ａ，４ｂとを備えている。
シートを積層したフィルタ本体１と、このフィルタ本体
１の左右側面において上下面を挟み込むように設けたコ
字状の入出力電極２ａ，２ｂと、後方の側面にアース電
極３と、このアース電極３と対向する前方の側面に設け
たそれぞれ独立した第１、第２の帯域切り換え電極４
ａ，４ｂとを備えている。
【００１３】図２に示す如くこの積層フィルタの内部の
セラミックシート５，６の上面には、それぞれ一端を前
記アース電極３と接続されたシールド電極７ａ，７ｂが
設けられており、外部からの影響を抑制している。
セラミックシート５，６の上面には、それぞれ一端を前
記アース電極３と接続されたシールド電極７ａ，７ｂが
設けられており、外部からの影響を抑制している。
【００１４】セラミックシート８の上面には一端が前記
アース電極３と接続され、他端が開放されたステップド
インピーダンス型の共振器パターン９ａ，９ｂが設けら
れている。
アース電極３と接続され、他端が開放されたステップド
インピーダンス型の共振器パターン９ａ，９ｂが設けら
れている。
【００１５】セラミックシート１０の上面には、それぞ
れ一端が前記入出力電極２ａ，２ｂと接続されるととも
に、前記共振器パターン９ａ，９ｂとそれぞれセラミッ
クシート１０を介して対向し入出力容量を形成する入出
力結合用電極１１ａ，１１ｂと、前記共振器パターン９
ａ，９ｂとセラミックシート１０を介して対向し段間結
合容量を形成する段間結合用電極１２と、両端が前記帯
域切り換え電極４ｂと接続されるとともに、前記共振器
パターン９ａ，９ｂの開放端側部分とセラミックシート
１０を介して対向し容量結合する第１の周波数調整用パ
ターン１３が設けられている。
れ一端が前記入出力電極２ａ，２ｂと接続されるととも
に、前記共振器パターン９ａ，９ｂとそれぞれセラミッ
クシート１０を介して対向し入出力容量を形成する入出
力結合用電極１１ａ，１１ｂと、前記共振器パターン９
ａ，９ｂとセラミックシート１０を介して対向し段間結
合容量を形成する段間結合用電極１２と、両端が前記帯
域切り換え電極４ｂと接続されるとともに、前記共振器
パターン９ａ，９ｂの開放端側部分とセラミックシート
１０を介して対向し容量結合する第１の周波数調整用パ
ターン１３が設けられている。
【００１６】セラミックシート１４の上面には、一端が
前記第１の帯域切り換え電極４ａと接続されるととも
に、他端がそれぞれ前記共振器パターン９ａ，９ｂの開
放端側部分とセラミックシート８を介して対向し容量結
合する略Ｙ字型の第２の周波数調整用パターン１５が設
けられている。
前記第１の帯域切り換え電極４ａと接続されるととも
に、他端がそれぞれ前記共振器パターン９ａ，９ｂの開
放端側部分とセラミックシート８を介して対向し容量結
合する略Ｙ字型の第２の周波数調整用パターン１５が設
けられている。
【００１７】セラミックシート１６は前記セラミックシ
ート６の上に設けられており、前記シールド電極７ｂが
積層フィルタ外部と短絡することを防止している。
ート６の上に設けられており、前記シールド電極７ｂが
積層フィルタ外部と短絡することを防止している。
【００１８】また共振器パターン９ａ，９ｂは、開放端
側を容量を介してアースに接続することで、その容量に
応じて共振周波数が設定できるものである。つまり共振
器パターン９ａ，９ｂの開放端側に誘電体を介して対向
する第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５を設
け、この第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５
をアースに接続することで、共振器パターン９ａ，９ｂ
と第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５との対
向部分で形成される容量により、共振器パターン９ａ，
９ｂの共振周波数が決定されるものである。
側を容量を介してアースに接続することで、その容量に
応じて共振周波数が設定できるものである。つまり共振
器パターン９ａ，９ｂの開放端側に誘電体を介して対向
する第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５を設
け、この第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５
をアースに接続することで、共振器パターン９ａ，９ｂ
と第１、第２の周波数調整用パターン１３，１５との対
向部分で形成される容量により、共振器パターン９ａ，
９ｂの共振周波数が決定されるものである。
【００１９】ここで前記第１、第２の周波数調整用パタ
ーン１３，１５の前記共振器パターン９ａ，９ｂと対向
する部分は、異なる大きさとなっているため、これらで
形成される容量は異なるものとなる。その結果、第１、
第２の周波数調整用パターン１３，１５とそれぞれ接続
された第１、第２の帯域切り換え電極４ａ，４ｂを選択
的に外部アースと接続することで、図３に示されるよう
な異なる周波数特性を得ることが出来るものであり、周
波数の低い方の通過帯域特性を示す実線１７は、第１の
帯域切り換え電極４ａを選択し外部アースに接続したも
ので、周波数の高い方の通過帯域特性を示す実線１８
は、第２の帯域切り換え電極４ｂを選択し外部アースに
接続したものである。
ーン１３，１５の前記共振器パターン９ａ，９ｂと対向
する部分は、異なる大きさとなっているため、これらで
形成される容量は異なるものとなる。その結果、第１、
第２の周波数調整用パターン１３，１５とそれぞれ接続
された第１、第２の帯域切り換え電極４ａ，４ｂを選択
的に外部アースと接続することで、図３に示されるよう
な異なる周波数特性を得ることが出来るものであり、周
波数の低い方の通過帯域特性を示す実線１７は、第１の
帯域切り換え電極４ａを選択し外部アースに接続したも
ので、周波数の高い方の通過帯域特性を示す実線１８
は、第２の帯域切り換え電極４ｂを選択し外部アースに
接続したものである。
【００２０】前記第１の帯域切り換え電極４ａは、フィ
ルタ本体１の側面中央に設けられており、この第１の帯
域切り換え電極４ａの両側に前記第２の帯域切り換え電
極４ｂが均等に設けられている。このように第１、第２
の帯域切り換え電極４ａ，４ｂが配置されることによ
り、これら第１、第２の帯域切り換え電極４ａ，４ｂに
接続される第１、第２の周波数調整用パターン１３，１
５の共振器パターン９ａ，９ｂとの対向部分以外の箇所
が左右対称に設けられるため、対向部分以外での磁界の
流れが左右均等となり、前記共振器パターン９ａ，９ｂ
の共振周波数の設定にあたり、第１、第２の周波数調整
用パターン１３，１５と共振器パターン９ａ，９ｂとの
対向部分の大きさだけを考慮すればよく、積層フィルタ
の設計が容易に出来るものとなる。
ルタ本体１の側面中央に設けられており、この第１の帯
域切り換え電極４ａの両側に前記第２の帯域切り換え電
極４ｂが均等に設けられている。このように第１、第２
の帯域切り換え電極４ａ，４ｂが配置されることによ
り、これら第１、第２の帯域切り換え電極４ａ，４ｂに
接続される第１、第２の周波数調整用パターン１３，１
５の共振器パターン９ａ，９ｂとの対向部分以外の箇所
が左右対称に設けられるため、対向部分以外での磁界の
流れが左右均等となり、前記共振器パターン９ａ，９ｂ
の共振周波数の設定にあたり、第１、第２の周波数調整
用パターン１３，１５と共振器パターン９ａ，９ｂとの
対向部分の大きさだけを考慮すればよく、積層フィルタ
の設計が容易に出来るものとなる。
【００２１】またこの積層フィルタを携帯電話等の機器
に組み込む際、図４に示されるように、第１、第２の帯
域切り換え電極４ａ，４ｂをスウィチング手段１９を用
いてアースに接続することで、この積層フィルタの持つ
異なる２種類の周波数特性の中で所望のフィルタ特性を
得ることが出来るものである。
に組み込む際、図４に示されるように、第１、第２の帯
域切り換え電極４ａ，４ｂをスウィチング手段１９を用
いてアースに接続することで、この積層フィルタの持つ
異なる２種類の周波数特性の中で所望のフィルタ特性を
得ることが出来るものである。
【００２２】
【発明の効果】以上のように本発明の積層フィルタによ
れば、第１の周波数調整用パターンに接続されるアース
電極と、第２の周波数調整用パターンに接続される帯域
切り換え電極を選択的にアースに接続することにより、
共振器の開放端部とアース間の容量が変化し、共振周波
数が変化するので、一つの積層フィルタで異なる周波数
帯域を構成でき、携帯電話等の機器を大型化することを
抑制できるものである。
れば、第１の周波数調整用パターンに接続されるアース
電極と、第２の周波数調整用パターンに接続される帯域
切り換え電極を選択的にアースに接続することにより、
共振器の開放端部とアース間の容量が変化し、共振周波
数が変化するので、一つの積層フィルタで異なる周波数
帯域を構成でき、携帯電話等の機器を大型化することを
抑制できるものである。
【図１】本発明の実施の形態１における積層フィルタの
斜視図
斜視図
【図２】同積層フィルタの分解斜視図
【図３】同積層フィルタの周波数特性図
【図４】同積層フィルタの等価回路図
１ フィルタ本体 ４ａ 第１の帯域切り換え電極 ４ｂ 第２の帯域切り換え電極 ７ａ シールド電極 ７ｂ シールド電極 ９ａ 共振器パターン ９ｂ 共振器パターン １３ 第１の周波数調整用パターン １５ 第２の周波数調整用パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01P 1/203 H01P 1/205
Claims (4)
- 【請求項１】 複数の誘電体を積層したフィルタ本体
と、このフィルタ本体内に設けた共振器パターンと、こ
の共振器パターンの上面側に設けるとともに前記誘電体
の層を介して対向する第１の周波数調整用パターンと、
前記共振器パターンの下面側に設けるとともに前記誘電
体の層を介して対向し且つ前記第１の周波数調整用パタ
ーンとは前記共振器パターンとの対向面積の大きさが異
なる第２の周波数調整用パターンと、前記第１の周波数
調整用パターンの上側及び前記第２の周波数調整用パタ
ーンの下側に設けられたシールド電極と、前記フィルタ
本体の側面に設けるとともに前記第１の周波数調整用パ
ターンと接続された第１の帯域切り換え電極と、前記フ
ィルタ本体の側面に設けるとともに前記第１の帯域切り
換え電極と分離し且つ前記第２の周波数調整用パターン
と接続された第２の帯域切り換え電極とを備え、前記第
１の帯域切り換え電極と前記第２の帯域切り換え電極の
一方を選択的にアースに接続されるものとしたことを特
徴とした積層フィルタ。 - 【請求項２】 フィルタ本体に設けられた第１の周波数
調整用パターンの共振器パターンとの対向面積を、第２
の周波数調整用パターンより大きくするとともに、前記
第１の周波数調整用パターンに接続される第１の帯域切
り換え電極を前記フィルタ本体の側面の中央部に配置
し、前記第２の周波数調整用パターンに接続される第２
の帯域切り換え電極を前記第１の切り換え電極の右側と
左側に左右対称となるよう均等に振り分けて配置した請
求項１記載の積層フィルタ。 - 【請求項３】 複数の誘電体を積層したフィルタ本体
と、このフィルタ本体内に設けた共振器パターンと、こ
の共振器パターンの上面側に設けるとともに前記誘電体
の層を介して対向する第１の周波数調整用パターンと、
前記共振器パターンの下面側に設けるとともに前記誘電
体の層を介して対向し且つ前記第１の周波数調整用パタ
ーンとは前記共振器パターンとの対向面積の大きさが異
なる第２の周波数調整用パターンと、前記第１の周波数
調整用パターンの上側及び前記第２の周波数調整用パタ
ーンの下側に設けられたシールド電極と、前記フィルタ
本体の側面に設けるとともに前記第１の周波数調整用パ
ターンと接続された第１の帯域切り換え電極と、前記フ
ィルタ本体の側面に設けるとともに前記第１の帯域切り
換え電極と分離し且つ前記第２の周波数調整用パターン
と接続された第２の帯域切り換え電極とを備えた積層フ
ィルタの、第１の帯域切り換え電極と、第２の帯域切り
換え電極とを、スウィチング手段を介して前記積層フィ
ルタ外部に設けられたアースに接続したフィルタ装置。 - 【請求項４】 積層本体に設けられた第１の周波数調整
用パターンの共振器パターンとの対向面積を、第３の周
波数調整用パターンより大きくするとともに、前記第１
の周波数調整用パターンに接続される第１の帯域切り換
え電極を前記フィルタ本体の側面の中央部に配置し、前
記第２の周波数調整用パターンに接続される第２の帯域
切り換え電極を前記第１の切り換え電極の右側と左側に
左右対称となるよう均等に振り分けて配置した請求項３
記載のフィルタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270831A JP3050103B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270831A JP3050103B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09116305A JPH09116305A (ja) | 1997-05-02 |
| JP3050103B2 true JP3050103B2 (ja) | 2000-06-12 |
Family
ID=17491626
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7270831A Expired - Fee Related JP3050103B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層フィルタとそれを用いたフィルタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3050103B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11205006A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-07-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層フィルタ |
| JP2003087007A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-20 | Sony Corp | 高周波モジュール基板装置 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP7270831A patent/JP3050103B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09116305A (ja) | 1997-05-02 |
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