JP3050101U - ゲートボール，グレースボール用スティック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い打球音の発生をなくするとともに、何人
でも容易に変化に富んだ球筋が得られるゲートボール，
グレースボール用スティックを提供することにある。 【解決手段】 金属，硬質木材又は合成樹脂材料などの
硬質材料よりなる円柱又は円筒形構造で、両端面を打球
面とした打球杆（１）の中央部に、これの中心軸線と直
交する長尺のシャフト（２）を取り付けたゲートボー
ル，グレースボール用スティックにおいて、打球杆
（１）の少なくとも一側端に、ゴム，合成ゴム，シリコ
ンゴム，柔軟弾性の合成樹脂材料などからなる適度の柔
軟弾性をもち、かつ打球杆と同径の緩衝体（３）を設
け、この端面に緩衝，消音効果を有する打球面を構成し
たことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は、ゲートボール，グレースボーヘル用 スティックに係る技術分野に属する。

【０００２】

【考案の技術的背景】 ゲートボール，グレースボール用スティックは、従 来一般に知られているように、アルミニウムのような軽合金金属，硬質木材，硬 質の合成樹脂材料よりなる円柱又は円筒形構造で、両端面を打球面とした打球杆 の中央部に、打球面の中心し苦戦と直交する長尺のシャフトを取り付けた構造か らなるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 このようなスティックには次のような欠 点がある。即ち、 （ａ）打球杆が金属，硬質木材，硬質合成樹脂材料によって構成されているため 、ゲートボール用の球又はグレースボール用のカプセル形状をした球を打つとき に、比較的大きな打球音や金属音が生ずる。このようなプレー中に生ずる大きな 打球音は一種の騒音公害となり、近隣の人達に迷惑を与えることが多い。 （ｂ）スティックでボールを打つときは、ボールの中芯を通る中心軸線に打球杆 の中心軸線を一致させ、ボールにストレートな球筋を与えるのが基本であるが、 技術の向上に伴い打球にスライスやフックの球筋を与えることが時として要求さ れる。この場合、球の中心軸線と打球杆の中心軸線をずらして打球することによ り変化に富んだ球筋が得られるが、打球杆の打球面が硬質であると、打球時に打 球面がスリップして希望する球筋を得ることに高度の技術が要求されるとともに 、これらは至難の技であるなどの不都合がある。

【０００４】 本考案の課題は、高い打球音の発生をなくするとともに、何人でも容易に変化 に富んだ球筋が得られるゲートボール，グレースボール用スティックを提供する ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決する本考案のゲートボール ，グレースボール用スティックは、次のような手段を援用する。

【０００６】 上記課題は、請求項１のように、金属，硬質木材又は合成樹脂材料などの硬質 材料よりなる円柱又は円筒形構造で、両端面を打球面とした打球杆の中央部に、 これの中心軸線と直交する長尺のシャフトを取り付けたゲートボール，グレース ボール用スティックにおいて、打球杆の少なくとも一側端に、ゴム，合成ゴム， シリコンゴム，柔軟弾性の合成樹脂材料などからなる適度の柔軟弾性をもち、か つ打球杆と同径の緩衝体を設け、この端面に緩衝，消音効果を有する打球面を構 成したことにより達成される。

【０００７】 上記課題は、請求項２のように、請求項１のゲートボール，グレースボール用 スティックにおいて、緩衝体の打球面を球面又は円錐形状としたことにより達成 される。

【０００８】

【考案の実施の形態】 図面に基づいて、本考案実施の形態の詳細を説明す る。

【０００９】 図１について、実施の形態（１）を説明する。 Ａはスティックであって、該スティックＡは、アルミニウムのような軽合金金 属，硬質の木材，硬質の合成樹脂材料などよりなる円柱又は円筒形構造で、両端 面を打球面とした打球杆１の中央部に、これの中心軸線と直交する長尺シャフト ２を取り付けたものによって構成される。

【００１０】 そして本考案は、スティックＡを構成する打球杆１の少なくとも一側端に、ゴ ム，合成ゴム，シリコンゴム，柔軟弾性の合成樹脂材料などからなる適度の柔軟 弾性を有し、かつ、打球杆１と同径の緩衝体３を設けたものである。図中４は硬 質材料よりなる打球面，５は柔軟弾性材料の緩衝体３により形成される打球面で ある。

【００１１】 図２について、実施の形態（２）を説明する。 前記緩衝体３の打球面５を球面形状としたもので、図４，図５に示すゲートボ ール用の真球形状の球６又はグレースボール用のカプセル形状の球７を打球する に際し、スポット的な衝打がなしうるようにしたもので、局部的に作用する衝打 により変化に富んだ球筋が自由に得られる。

【００１２】 図３について、実施の形態（３）を説明する。 前記緩衝体３の打球面５を円錐形状としたもので、その作用と効果は、図２に 示す実施の形態（２）と略同一であることから、詳細な説明は省略する。

【００１３】 実施の形態（１），（２），（３）において、打球杆１の一方に緩衝体３を設 けたことにより、球６，７を打つに際して硬質な打球面４と柔軟弾性の打球面５ とを状況に対応して打ち分けるようにしたが、打球杆１の両端に緩衝体３を設け てもよいので、図示のものに特定されることはない。

【００１４】

【作用の説明】 図４ａ，ｂに示す矢印は、ゲートボール用の真球形状の球 ６に対する打球方向を示しており、矢印ａの打球によりフックの球筋が、矢印ｂ の打球によりストレートの球筋が、矢印ｃの打球によりスライスの球筋が、矢印 ｄの打球によりバックスピンのかかった球筋が、矢印ｅの打球により弱いバック スピンのかかった球筋が、矢印ｆの打球により伸びのあるストレートの球筋が得 られる。 図５ａ，ｂで示す矢印は、グレースボールのカプセル形状をした球７に対する 打球方向を示しており、矢印ｇの打球により球７が時計方向に水平旋回しながら スライス方向に転動する球筋が、矢印ｈの打球により球７の長軸を中心としてス トレートに転動する球筋が、矢印ｉの打球により球が反時計方向に水平旋回しな がらフック方向に転動する球筋が、矢印ｊの打球により球７がその場で水平旋回 する球筋が、矢印ｋの打球により球７が移動しながら水平旋回する球筋が、矢印 ｌの打球により球７がそのままの状態で伸びのある水平移動する球筋が、矢印ｍ の打球により球７がそのままの状態で水平移動する球筋が得られる。 以上のように、その現在のプレー展開において、矢印ａ〜ｆ又は矢印ｇ〜ｍで 示した方の打球が選択的に而も任意に行うことができ、而も、緩衝体３の打球面 ５での打球にはスリップがないため、確実に球６，７を捉えることができ、高度 の技術が不要である。又必要に応じて硬い打球面４の使用も併用することができ る。

【００１５】

【実施例】 スティックＡを構成する打球杆１の長さは約２４０ｍｍ，直径 は約４５ｍｍであり、シャフトの長さは約５００〜６００ｍである。ゲートボー ル用の球６の直径は約７５ｍｍで、グレースボールの球７の直径は約６５ｍｍで 、長さは約８０ｍｍである。

【００１６】

【考案の効果】 上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が得 られる。 （ａ）従来のように大きな打球音や金属音が生ずることがなく、緩衝体による打 球は音が殆んどせず、プレー中の打球騒音により近隣の人達に迷惑を与えること がない。 （ｂ）緩衝体の打球面で球を衝打するため、打球面と球との間にスリップが生ず ることがなく、緩衝体の粘りによってミスのない球筋の打球がなしうる。そのた め高度の技術を要することなく、打球に複雑な変化に富んだ球筋が自由に得られ るとともに、ゲートボール，グレースボールを更に奥の深い楽しいゲームとする ことができる。 （ｃ）請求項２として、更に前述の効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 実施の形態（１）に対応するスティックの正
面図である。

【図２】 実施の形態（２）に対応するスティックの正
面図である。

【図３】 実施の形態（３）に対応するスティックの正
面ずである。

【図４】 ａ，ｂはゲートボール用の球の打球方向を示
す説明図である。

【図５】 ａ，ｂはグレースボール用の球の打球方向を
示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ スティック １ 打球杆 ２ シャフト ３ 緩衝体 ４ 打球面 ５ 打球面 ６ 球 ７ 球

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属，硬質木材又は合成樹脂材料などの
   硬質材料よりなる円柱又は円筒形構造で、両端面を打球
   面とした打球杆の中央部に、これの中心軸線と直交する
   長尺のシャフトを取り付けたゲートボール，グレースボ
   ール用スティックにおいて、打球杆の少なくとも一側端
   に、ゴム，合成ゴム，シリコンゴム，柔軟弾性の合成樹
   脂材料などからなる適度の柔軟弾性をもち、かつ打球杆
   と同径の緩衝体を設け、この端面に緩衝，消音効果を有
   する打球面を構成したことを特徴とするゲートボール，
   グレースボール用スティック。
2. 【請求項２】 請求項１のゲートボール，グレースボー
   ル用スティックにおいて、緩衝体の打球面を球面又は円
   錐形状としたことを特徴とするゲートボール，グレース
   ボール用スティック。