JP3049936U - 磁気コンパス - Google Patents

磁気コンパス

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JP3049936U
JP3049936U JP1997011596U JP1159697U JP3049936U JP 3049936 U JP3049936 U JP 3049936U JP 1997011596 U JP1997011596 U JP 1997011596U JP 1159697 U JP1159697 U JP 1159697U JP 3049936 U JP3049936 U JP 3049936U
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雅治 岩本
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東京磁石工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズを介して方位目盛りを容易・正確に読
み取れるようになした磁気コンパスを提供する。 【構成】 透明基板(10)に透明扁平円筒状の磁気コ
ンパスケース体(20)を回転可能に保持する通孔(1
2)を開穿する。該磁気コンパスケース体(20)内に
は、立設した軸針(23)と、該軸針(23)上に回転
自在に載置された磁針(24)と、充填液(25)とを
収納する。また、該磁気コンパスケース体(20)には
方位目盛り(31)を設ける。そして、透明基板(1
0)の磁気コンパスケース体(20)の外側部位には、
立上がり壁部(41)と、この立上がり壁部(41)の
上端に連設され前記方位目盛り(31)の上方に位置す
るレンズ部(42)とからなるレンズ体(40)を設け
てなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、方位を測定したり、地図上の目的地点の方向を求めたり、地図上の 現在地点を求めたりするために使用する磁気コンパスに関するものである。
【0002】 最近、磁針の安定性及び正確性を確保するため、磁針を非粘性オイルまたはエ チルアルコール溶液等の充填液内に入れた磁気コンパス(液体式)が汎用されて いる。
【0003】 しかし、上記液体式の磁気コンパスは、その正確性及び安定性から方位目盛り を細かく設定する傾向にあり、測定の正確性は向上したが、方位目盛りが見ずら く、細かな目盛りを読み取ることが難しく、磁針と適合させることも難しいとの 指摘がなされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は上記指摘に鑑み、レンズを介して方位目盛り部を容易・正確に 読み取れるようになした磁気コンパスを提供することを課題としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため本考案の構成は、透明基板10に透明扁平円筒状の 磁気コンパスケース体20を回転可能に保持する通孔12を開穿し、上記磁気コ ンパスケース体20内には、立設した軸針23と、この軸針23上に該軸針23 を支点として回転自在に載置された磁針24と、充填液25とを収納し、また、 該磁気コンパスケース体20には方位目盛り31を設け、前記透明基板10の磁 気コンパスケース体20の外側部位には、立上がり壁部41と、この立上がり壁 部41の上端に連設され前記方位目盛り31の上方に位置するレンズ部42とか らなるレンズ体40を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0006】 それ故、本考案磁気コンパスは、磁針24が南北を指すのは、無論従来の磁気 コンパスと同じ作用である。
【0007】 そして、方位目盛り31はレンズ体40で拡大して読み取ることができる作用 を呈するものである。
【0008】 次ぎに、「請求項2」の考案は、透明基板10に透明扁平円筒状の磁気コンパ スケース体20を回転可能に保持する通孔12を開穿し、上記磁気コンパスケー ス体20内には、立設した軸針23と、この軸針23上に該軸針23を支点とし て回転自在に載置された磁針24と、充填液25とを収納し、また、該磁気コン パスケース体20には方位目盛り31を設け、前記透明基板10には延長線が上 記軸針23を通る進行方向指線L1を、磁気コンパスケース体20には上記方位 目盛り31の南北方向に合致するケース基線L2を設け、前記透明基板10の磁 気コンパスケース体20の外側部位には、立上がり壁部41と、この立上がり壁 部41の上端に連設され前記方位目盛り31の上方で、かつ進行方向指線L1の 延長線上方に位置するレンズ部42とからなるレンズ体40を設けてなる技術的 手段を講じたものである。
【0009】 それ故、本考案の磁気コンパスは、前記作用に加えて、目標地点に合わせる進 行方向指線L1の延長線上の方位目盛り31部位、言い換えると目標地点の方位 目盛りをレンズ体40で拡大して見ることができる作用を呈するものである。
【0010】 次に「請求項3」の考案は、透明基板10に透明扁平円筒状の磁気コンパスケ ース体20を回転可能に保持する通孔12を開穿し、上記磁気コンパスケース体 20内には、立設した軸針23と、この軸針23上に該軸針23を支点として回 転自在に載置された磁針24と、充填液25とを収納し、また、該磁気コンパス ケース体20には方位目盛り31を設け、前記透明基板10には延長線が上記軸 針23を通る進行方向指線L1を、磁気コンパスケース体20には上記方位目盛 り31の南北方向に合致するケース基線L2を設け、前記透明基板10の磁気コ ンパスケース体20の外側部位には、立上がり壁部41と、この立上がり壁部4 1の上端に連設され前記方位目盛り31の上方で、かつ進行方向指線L1の延長 線上方に位置するレンズ部42とからなるレンズ体40を設け、上記レンズ体4 0に平面から見て上記進行方向指線L1の延長線に重なるカーソル線Cを設けて なる技術的手段を講じたものである。
【0011】 それ故、本考案は前記「請求項2」の作用に加え、カーソル線Cを目安に目盛 り31をより正確に読み取ることができる作用を呈するものである。
【0012】 次ぎに、「請求項4」の考案は、透明基板10に上面側が小径円形通孔12a で下面側が段状の拡径部12bによって拡径された大径円形通孔12cとなした 通孔12を開穿し、上記通孔12内には、前記小径円形通孔12a内に嵌入でき る径の扁平円筒状の透明密閉容器体部21と、この透明密閉容器体部21の下端 部に上記大径円形通孔12c内に嵌入できる径のフランジ部22bとを有した磁 気コンパスケース体20を、前記透明基板10の下面側より該透明密閉容器体部 21の上部が透明基板10の上方に貫出するようになして嵌入し、上記磁気コン パスケース体20には、外径が上記小径円形通孔12aより大きく、上面に方位 目盛り31を設けた方位リング30を、透明基板10の上面側よりその内周面に 設けた一方側係止部32と前記透明密閉容器体部21の透明基板10の上方に貫 出した周面部に設けた他方側係止部26とを係止させて嵌着して、該磁気コンパ スケース体20を上記通孔12の中心軸を回転中心軸として回転可能に支持し、 上記磁気コンパスケース体20内には、立設した軸針23と、この軸針23上に 該軸針23を支点として回転自在に載置された磁針24と、充填液25とを収納 し、前記透明基板10には延長線が上記軸針23を通る進行方向指線L1を、磁 気コンパスケース体20には上記方位リング30の方位目盛り31の南北方向に 合致するケース基線L2を設け、前記透明基板10の方位リング30の外側部位 には、立上がり壁部41と、この立上がり壁部41の上端に連設され前記方位目 盛り31の上方で、かつ進行方向指線L1の延長線上方に位置するレンズ部42 とからなるレンズ体40を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0013】 それ故、本考案磁気コンパスは、前記「請求項2」の作用に加え、方位リング 30とフランジ部22とで通孔12の縁部を挟み、磁気コンパスケース体20を 透明基板10に回転可能に保持する作用を呈するものである。
【0014】
【考案の実施の態様】
次ぎに、本考案の実施態様を添付図面に基づいて詳細に説明する。図中、10 が透明基板、20が透明扁平円筒状の磁気コンパスケース体である。
【0015】 上記透明基板10は合成樹脂で成型した板状となしてあり、地図上に載せて地 図と現地の方位とを合わせる際に、地図が上方より透視できるように透明となし てある。また、この透明基板10は、後記するように地図の現在地点と目標地点 とを該透明基板10の一辺に合わせる使用法や、方位目盛り31で偏差を求めて 磁北線を引く定規としての使用方法があるので、通常は平面形状を略方形となし てあるが、後記する進行方向指線L1を設けておけば平面形状は必ずしも略方形 とする必要はない。
【0016】 そして、該透明基板10には、上記磁気コンパスケース体20を回転可能に保 持する通孔12を開穿してある。この通孔12は、該磁気コンパスケース体20 を回転可能に保持するものであればよく、例えば、磁気コンパスケース体20の 周面に溝を設け、この溝内に通孔12の内周縁部を遊挿状態に係入するとか、該 溝を一つまたは一対設けてこの溝に従来公知なEリング等を嵌着して止着する等 すればよい。
【0017】 なお、図示例では、上記通孔12は、上面側(「図1」及び「図2」左側)が 小径円形通孔12aで下面側(「図1」及び「図2」右側)が大径円形通孔12 cとなしてある。そして、この小径円形通孔12aと大径円形通孔12cの間は 段状の拡径部12bによって段状に下面側が拡径されるようになしてある。
【0018】 そして、上記通孔12内に磁気コンパスケース体20を回転可能に保持するに は、図示例では、該磁気コンパスケース体20を前記小径円形通孔12a内に嵌 入できる径の扁平円筒状の透明密閉容器体部21と、この透明密閉容器体部21 の下端部に上記大径円形通孔12c内に嵌入できる径のフランジ部22bとで構 成し、前記透明基板10の下面側より該透明密閉容器体部21の上部が透明基板 10の上方に貫出するようになして嵌入してある。
【0019】 上記磁気コンパスケース体20は全体を一体成型してもよいが、通常は後記す る磁針24等を収納するために容体21aと密閉蓋体21bとで構成される。そ して、本実施態様では該容体21aと透明の密閉蓋体21bと、さらに、該容体 21aの外周に嵌着(圧入して糊着)する筒部22aとフランジ部22bとで断 面L字状となしたフランジリング体22とで構成してある。
【0020】 そして、本実施態様では上記フランジリング体22の筒部21aの上部が小径 円形通孔12a内に嵌入できる径、正確に言い換えると、上記透明密閉容器体部 21自体ではなく、フランジリング体22の筒部22aの外径が小径円形通孔1 2aの内径より多少のクリアランスを有する程度に小径となしてある。
【0021】 なお、上記容体21aと密閉蓋体21bとは透明となし(後記する充填液25 も透明となし)て、地図の上に置いた際に上方より地図が透視できるようになし てあるが、このフランジリング体22は、後記する方位目盛り31を設けた方位 リング30の下方に隠れるため透明でなくてもよい。また、このフランジリング 体22の筒部22aの外周は前記小径円形通孔12aの内周面と接する摺動面と なるので、透明性より摺動面としてある程度の弾性を有し、透明基板10とは異 質の材質を使用することが望ましい。したがって、本実施態様でも該フランジリ ング体22は非透明な多少の弾性を有する材質のものを使用した。
【0022】 そして、上記磁気コンパスケース体20を前記透明基板10の下面側より該透 明密閉容器体部21の上部が透明基板10の上方に貫出するようになして嵌入す るが、本実施例では、実際は透明密閉容器体部21に変え上記フランジリング体 22の筒部22aの上部が透明基板10の上方に貫出するようになして通孔12 内に嵌入してある。
【0023】 なお、上記磁気コンパスケース体20の通孔12内への嵌入に際し、前記フラ ンジ部22bが大径円形通孔12c内に嵌入してこの磁気コンパスケース体20 が透明基板10の上面側への抜け落ちを防ぐストッパーとなるものであるが、該 フランジ部22bの上面と前記拡径部12bとの間には、該磁気コンパスケース 体20を透明基板10の下面方向に付勢するスプリング27(「図3」参照)を 介装してある。
【0024】 そして、上記磁気コンパスケース体20には、透明基板10の下面側への抜け 落ちを防ぐために、図示例では外径が上記小径円形通孔12aより大きく、上面 に方位目盛り31を設けた方位リング30を、透明基板10の上面側よりその内 周面に設けた一方側係止部32と前記透明密閉容器体部21の透明基板10の上 方に貫出した周面部(図示例では、フランジリング体22の筒部22aの周面部 )に設けた他方側係止部26とを係止させて、該磁気コンパスケース体20を通 孔12の中心を回転中心軸として回転可能に嵌着してある。
【0025】 上記方位リング30は、測定する方位を後記するように方位目盛り31で表示 するのが主たる目的であるが、もう一つの目的として、前記フランジ部22とで 透明基板10の通孔12外側縁部を挟持して、上記磁気コンパスケース体20を 該透明基板10に装着する目的にも使用されている。
【0026】 したがって、この方位リング30は外径が上記小径円形通孔12aより大きく 設定され、透明基板10の上面側より磁気コンパスケース体20の透明基板10 より貫出した部位に嵌合すると、この方位リング30の内周面に設けた、周面全 周に渡る凸状の一方側係止部32が、前記透明密閉容器体部21(本実施態様で は、フランジリング体22の筒部22a)の透明基板10の上方に貫出した周面 部に設けた、同じく全周に渡る凹溝上の他方側係止部26内に嵌入・係止される ようになしてある。なお、この一方側係止部32と他方側係止部26とは逆に取 り付けてもよく、さらには凸状の一方側係止部32は周方向に並べて局所的に設 けてもよいのは無論である。
【0027】 したがって、上記該磁気コンパスケース体20は、方位リング30と共に通孔 12の中心を回転中心軸として回転可能となるも、通常の使用法では透明基板1 0より脱落しないようになしてある。
【0028】 また、上記方位リング30の外周下端面には局所的な突起部33,33,33 ・・・が設けられ、方位リング30を磁気コンパスケース体20に嵌着した際に この突起部33,33,33・・・の先端が透明基板10の上面に接触するよう になしてある。
【0029】 そして、上記方位リング30を磁気コンパスケース体20に嵌着した状態で前 記したスプリング27の弾止力が作用するように設定され、方位リング30を回 転する場合はこのスプリング27の弾止力が抵抗となるようになしてある。
【0030】 そして、上記磁気コンパスケース体20内には立設した軸針23と、この軸針 23上に該軸針23を支点として回転自在に載置された磁針24と、充填液25 とを収納し、また、該磁気コンパスケース体20には方位目盛り31を設けてあ る。
【0031】 上記軸針23、磁針24、充填液25は従来公知なものを使用すればよく、軸 針23は磁気コンパスケース体20の中心に立設し、磁針24の中央には軸帽2 8が取り付けられ、該軸針23の先端がこの軸帽28内に挿入された状態で、該 磁針24が軸針23の上に該軸針23を支点として回転自在に載置されるのも従 来と同じ構成である。また、上記充填液25は透明または半透明のものを使用す るのは無論である。
【0032】 また、上記方位目盛り31は、磁気コンパスケース体20の全周360度を等 分に区切る目盛り線(必要に応じて東西南北を表示する文字を付加)からなるの も従来と同じである。なお、図示例では、上記方位目盛り31は方位リング30 の上面に設けてあるが、磁気コンパスケース体20を該方位リング30の嵌着で 脱落防止する以外の方法で透明基板10に取り付ける場合は、方位リング30は 省略して方位目盛り31を磁気コンパスケース体20の上面や磁気コンパスケー ス体20の底面等に直接設けても差し支えないのは無論であるが、この方位目盛 り31は見易くするため、図示方位リング30は不透明材で構成している。
【0033】 そして、前記透明基板10の磁気コンパスケース体20の外側部位には、立上 がり壁部41と、この立上がり壁部41の上端に連設され前記方位目盛り31の 上方に位置するレンズ部42とからなるレンズ体40を設けてなる。
【0034】 上記レンズ体40は製造が可能であれば、透明基板10と一体成型してもよい が、本実施態様では透明基板10を別途成型して、立上がり壁部41の下端に突 設した連結足部43,43を透明基板10に設けた穴(図には符号を付していな い。)に差し込み糊着等で固着して取り付けてある。
【0035】 なお、上記レンズ部42は、本実施態様では合成樹脂材で立上がり壁部41と 一体成型してあるが、立上がり壁部41にはレンズ枠部のみを一体成型して、別 途用意したレンズ(ガラスを使用してもよい。)を該レンズ枠部に嵌着するよう になしても無論差し支えない。
【0036】 また、上記レンズ部42(後記するレンズ部42aも同じ)は、「図2」「図 3」に示すように上面と下面とで曲率が違うものを曲面となすと、拡大率が大き く設定でき、また焦点距離も適宜選定できて便利である。また、このレンズ部4 2は方位目盛り31のさらに内側の磁針24の先端部も共に拡大して見えるよう な大きさと及び位置となしておくのが実用的である。
【0037】 さらに、上記レンズ体40は、「図1」乃至「図3」では、片持式となしてあ るが、無論これを「図4」に示すように両持ち式となしてもよい。すなわち、透 明基板10の磁気コンパスケース体20の外側部位で該方位リング30の中心点 対称位置に、立上がり壁部41,41を対設し、この両立上がり壁部41,41 の上端に連接され該方位リング30上方に位置するレンズ部42aとからなり、 該磁気コンパスケース体20を跨ぐレンズ体40を設けてなるものである。
【0038】 すなわち、上記立上がり壁部41,41は、「図4」に最も明らかに示すよう に、磁気コンパスケース体20の外側部位で該磁気コンパスケース体20の中心 点(軸針23)を通る線上に対設され、両立上がり壁部41,41の上端を連結 するようにレンズ部42aを架設してなる。
【0039】 上記レンズ部42aは、「図5」に示すように断面蒲鉾形とすればよい。この 断面蒲鉾形のレンズ部42aを使用した場合、方位目盛り31を見る部分はその 一部のみでよく、すなわち、「図4」のレンズ部42aの上部のみが利用される が、その他の部位は地図に本考案磁気コンパスを置いた際の拡大鏡として利用で きるものである。なお、このレンズ部42aは「図4」に破線で示すように必要 部位(方位目盛り31の上方部位)にのみ局所的に設けても無論差し支えないし 、方位目盛り31の上方部位とその他の部位とでは焦点距離を異にするようにな してもよい。
【0040】 次に、「請求項2」の考案は、透明基板10に透明扁平円筒状の磁気コンパス ケース体20を回転可能に保持する通孔12を開穿し、上記磁気コンパスケース 体20内には、立設した軸針23と、この軸針23上に該軸針23を支点として 回転自在に載置された磁針24と、充填液25とを収納し、また、該磁気コンパ スケース体20には方位目盛り31を設けてあるのは「請求項1」と同じである 。
【0041】 そして、本発明は前記透明基板10には延長線が上記軸針23を通る進行方向 指線L1を、磁気コンパスケース体20には上記方位目盛り31の南北方向に合 致するケース基線L2を設けてある。
【0042】 上記進行方向指線L1とケース基線L2とは従来公知なもので、進行方向指線 L1はその先端(「図1」上端で、通常は先端を矢印とする。)を目標地点に向 けて透明基板10の方向を特定するのに、すなわち、本考案磁気コンパスを使用 する際に透明基板10の所定の方向を、地図や現地の目標地点に向ける目安に使 用する。なお、この進行方向指線L1は略方形の透明基板10を使用した場合は 図示のように該透明基板10の両側辺(符号を付していないが「図1の左右側辺 )と平行に設けるのが通常である。
【0043】 また、上記ケース基線L2は磁気コンパスケース体20の透明基盤10に対す る回転位置を地図の経線や磁北線に合致させるためのもので、通常は磁気コンパ スケース体20の底面に方位目盛り31の南北方向に合わせて表示してなり、一 本でもよいが通常は複数本を平行に設けてある。
【0044】 上記進行方向指線L1とケース基線L2との使用法は従来と同じであるが、一 つの使用法として、不明となった現在位置が地図上のどの位置であるかを求める 一般的な使用法を説明する。先ず、現地で見える離れた場所で、その場所が地図 上で捜し出せる場所を二地点(仮にA地点とB地点とする。)を選定する。そし て、本考案磁気コンパスを持ってA地点に進行方向指線L1の先端を向け、その 際に磁針24が指す南北方向にケース基線L2が一致または平行となるように磁 気コンパスケース体20を回す。次に、この磁気コンパスを地図の上に置き、透 明基盤10を持って該磁気コンパス全体をそのケース基線L2が磁北線に一致す るように回す。
【0045】 そして、上記のようにして磁気コンパスを地図上に置いた際に、進行方向指線 L1が示す方向の線を、透明基盤10の側辺等を利用してA地点を通るように地 図に記入する。すると現在はこの線上である。そこで、前記の記入が終わったら 、次にB地点に関しても同様の方法で地図に線を記入する。そして、二本の線を 引いた交点が、求める地図上の現在位置となるものである。
【0046】 また、もう一つの使用法として、地図で現在地点を確認して目的地点への進行 方向を求める方法を説明する。先ず、地図上で現在位置を確認する。進行方向指 線L1またはその延長線を地図の現在位置と目的地点の双方を通るようにして透 明基板10を地図の上に置く。
【0047】 そして、磁気コンパスケース体20を回し、ケース基線L2を地図の磁北線に 合わせる。次いで、このままの状態で磁気コンパスを手にして、進行方向指線L 1の先端(「図1」上端)を前方に向けて自分の前に水平に持ち、身体を回して 該磁針24とケース基線L2とが平行になったら、使用者が目的地の方向を向い ていることになるものである。
【0048】 そして、本考案は、前記透明基板10の磁気コンパスケース体20の外側部位 には、立上がり壁部41と、この立上がり壁部41の上端に連設され前記方位目 盛り31の上方で、かつ進行方向指線L1の延長線上方に位置するレンズ部42 とからなるレンズ体40を設けてなる。
【0049】 すなわち、上記レンズ体40の構成は「請求項1」と同じであるが、方位目盛 り31の進行方向指線L1の延長線上部位を拡大するようになしてある。この種 磁気コンパスで方位を測定する場合、その方位は進行方向指線L1の延長線方位 であるのが通常である。したがって、この部位の方位目盛り31を拡大すること でより正確な方位を測定できるものである。なお、この際に、方位目盛り31の みでなく、前記したように、磁針24の先端が共に拡大して見えるようにすると 、該磁針24に方位目盛り31の北を合致させるのに便利である。
【0050】 次に「請求項3」の考案は、「請求項2」の構成に加え、そのレンズ体40に 平面から見て上記進行方向指線L1の延長線に重なるカーソル線Cを設けてなる ものである。
【0051】 上記カーソル線Cは、レンズ部42,42aの裏面または表面に設けられ該、 方位目盛り31よりは上方に位置するが、平面、すなわち上方より方位目盛り3 1と重ねて見ることで、より正確に方位を読み取れるようになしたものである。
【0052】 なお、上記カーソル線Cは、磁北線を地図に記入する際の偏差角度設定基準線 としても使用できる。すなわち、地図に磁北線を引くには、方位目盛り31の北 を該カーソル線Cと一致させた後、その地区の偏差に合わせて磁気コンパスケー ス体20を回転する。すなわち、その地区の偏差が西偏差5度とした場合、カー ソル線Cに方位目盛り31の355度の位置(方位目盛り31を360度の角度 目盛りとして使用する。)を合わせる。
【0053】 そして、磁気コンパスケース体20をそのままにして本考案磁気コンパスを地 図上に置く。この際に、透明基板10の回転位置でケース基線L2を地図の経線 に合わせると(経線と平行とすると)進行方向指線L1が磁北線に一致すること になる。そこで、図示例の透明基板10が略方形でその側辺が進行方向指線L1 と平行な場合は、透明基板10の側辺を定規として利用して磁北線を引けばよい ものである。
【0054】 次に「請求項4」の考案は、透明基板10に上面側が小径円形通孔12aで下 面側が段状の拡径部12bによって拡径された大径円形通孔12cとなした通孔 12を開穿してある。すなわち、通孔12は前記実施態様として説明した、上面 側と下面側とで径が相違するようになしてある。
【0055】 そして、上記通孔12内には、前記小径円形通孔12a内に嵌入できる径の扁 平円筒状の透明密閉容器体部21と、この透明密閉容器体部21の下端部に上記 大径円形通孔12c内に嵌入できる径のフランジ部22bとを有した磁気コンパ スケース体20を、前記透明基板10の下面側より該透明密閉容器体部21の上 部が透明基板10の上方に貫出するようになして嵌入し、上記磁気コンパスケー ス体20には、外径が上記小径円形通孔12aより大きく、上面に方位目盛り3 1を設けた方位リング30を、透明基板10の上面側よりその内周面に設けた一 方側係止部32と前記透明密閉容器体部21の透明基板10の上方に貫出した周 面部に設けた他方側係止部26とを係止させて嵌着して、該磁気コンパスケース 体20を上記通孔12の中心軸を回転中心軸として回転可能に支持してある。
【0056】 すなわち、本考案は前記実施態様として説明したように、磁気コンパスケース 体20を方位リング30とフランジ部22bとで透明基板10の通孔12の縁を 挟んで、該透明基板10に回転可能に装着しているもので、該方位リング30の 嵌着で容易に該磁気コンパスケース体20を装着できるようになしたものである 。
【0057】 そして、上記磁気コンパスケース体20内には、立設した軸針23と、この軸 針23上に該軸針23を支点として回転自在に載置された磁針24と、充填液2 5とを収納し、前記透明基板10には延長線が上記軸針23を通る進行方向指線 L1を、磁気コンパスケース体20には上記方位リング30の方位目盛り31の 南北方向に合致するケース基線L2を設け、前記透明基板10の方位リング30 の外側部位には、立上がり壁部41と、この立上がり壁部41の上端に連設され 前記方位目盛り31の上方で、かつ進行方向指線L1の延長線上方に位置するレ ンズ部42とからなるレンズ体40を設けてなるのは「請求項2」と同じである 。なお、このレンズ体40には「請求項3」のカーソル線Cを設けるのが望まし いのは無論である。
【0058】 なお、上記透明基板10には必要に応じて、縮尺距離目盛り13a,13b、 通常の測長目盛り14等を表示しても無論差し支えない。また、図中、15は方 位の和名(十二支方位)を、16は図示しない吊り紐を通す取り付け孔を示すも のである。
【0059】
【考案の効果】
本考案は上記のごときで、方位目盛り31の上方にレンズ部42,42aを設 けたので、方位のより正確な読み取りが可能な磁気コンパスを提供できるもので ある。
【0060】 特に、従来のレンズ付き磁気コンパスが磁針の先端を拡大して見るようになし ているのに対して、本考案はレンズ部42,42aが透明基板10の固定位置に あって、方位目盛り31を拡大して見るようになしたので、方位のより正確な読 み取りが可能となる磁気コンパスを提供できるものである。
【0061】 特に「請求項2」以下の考案は、レンズ部42,42aを進行方向指線L1の 延長線上方に位置するようになしたので、磁気コンパスケース体20を回転させ て進行方向の方位を拡大して正確に読み取れる磁気コンパスを提供できるもので ある。そして、「請求項3」の考案はカーソル線Cを設けたのでさらに正確な方 位読み取りが行える磁気コンパスを提供できるものである。
【0062】 なお、上記カーソル線Cを進行方向指線L1の延長線に重なるように設けてあ るので、このカーソル線Cの延長方向の方位が容易に確認できるばかりか、磁気 コンパスケース体20を所定角度回転する際の基準線としても使用できるもので ある。
【0063】 そして、「請求項4」の考案は、上記各効果に加え、磁気コンパスケース体2 0を方位リング30とフランジ部22bとで透明基板10の通孔12の縁を挟ん で、該透明基板10に回転可能に装着しているもので、該方位リング30の嵌着 で容易に該磁気コンパスケース体20を装着できる磁気コンパスを提供できるも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案磁気コンパスの位置実施態様を示す平面
図である。
【図2】A−A線拡大断面図である。
【図3】部分拡大部品分解縦断面図である。
【図4】もう一つの実施態様平面図である。
【図5】B−B拡大断面図である。
【符号の説明】
C カーソル線 L1 進行方向指線 L2 ケース基線 10 透明基板 12 通孔 12a 小径円形通孔 12b 拡径部 12c 大径円形通孔 20 磁気コンパスケース体 21 透明密閉容器体部 22 フランジ体 22a 筒部 22b フランジ部 23 軸針 24 磁針 25 充填液 26 他方側係止部 30 方位リング 31 方位目盛り 32 一方側係止部 40 レンズ体 41 立上がり壁部 42 レンズ部 42a レンズ部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板(10)に透明扁平円筒状の磁
    気コンパスケース体(20)を回転可能に保持する通孔
    (12)を開穿し、 上記磁気コンパスケース体(20)内には、立設した軸
    針(23)と、この軸針(23)上に該軸針(23)を
    支点として回転自在に載置された磁針(24)と、充填
    液(25)とを収納し、また、該磁気コンパスケース体
    (20)には方位目盛り(31)を設け、 前記透明基板(10)の磁気コンパスケース体(20)
    の外側部位には、立上がり壁部(41)と、この立上が
    り壁部(41)の上端に連設され前記方位目盛り(3
    1)の上方に位置するレンズ部(42)とからなるレン
    ズ体(40)を設けてなる磁気コンパス。
  2. 【請求項2】 透明基板(10)に透明扁平円筒状の磁
    気コンパスケース体(20)を回転可能に保持する通孔
    (12)を開穿し、 上記磁気コンパスケース体(20)内には、立設した軸
    針(23)と、この軸針(23)上に該軸針(23)を
    支点として回転自在に載置された磁針(24)と、充填
    液(25)とを収納し、また、該磁気コンパスケース体
    (20)には方位目盛り(31)を設け、 前記透明基板(10)には延長線が上記軸針(23)を
    通る進行方向指線(L1)を、磁気コンパスケース体
    (20)には上記方位目盛り(31)の南北方向に合致
    するケース基線(L2)を設け、 前記透明基板(10)の磁気コンパスケース体(20)
    の外側部位には、立上がり壁部(41)と、この立上が
    り壁部(41)の上端に連設され前記方位目盛り(3
    1)の上方で、かつ進行方向指線(L1)の延長線上方
    に位置するレンズ部(42)とからなるレンズ体(4
    0)を設けてなる磁気コンパス。
  3. 【請求項3】 透明基板(10)に透明扁平円筒状の磁
    気コンパスケース体(20)を回転可能に保持する通孔
    (12)を開穿し、 上記磁気コンパスケース体(20)内には、立設した軸
    針(23)と、この軸針(23)上に該軸針(23)を
    支点として回転自在に載置された磁針(24)と、充填
    液(25)とを収納し、また、該磁気コンパスケース体
    (20)には方位目盛り(31)を設け、 前記透明基板(10)には延長線が上記軸針(23)を
    通る進行方向指線(L1)を、磁気コンパスケース体
    (20)には上記方位目盛り(31)の南北方向に合致
    するケース基線(L2)を設け、 前記透明基板(10)の磁気コンパスケース体(20)
    の外側部位には、立上がり壁部(41)と、この立上が
    り壁部(41)の上端に連設され前記方位目盛り(3
    1)の上方で、かつ進行方向指線(L1)の延長線上方
    に位置するレンズ部(42)とからなるレンズ体(4
    0)を設け、 上記レンズ体(40)に平面から見て上記進行方向指線
    (L1)の延長線に重なるカーソル線(C)を設けてな
    る磁気コンパス。
  4. 【請求項4】 透明基板(10)に上面側が小径円形通
    孔(12a)で下面側が段状の拡径部(12b)によっ
    て拡径された大径円形通孔(12c)となした通孔(1
    2)を開穿し、 上記通孔(12)内には、前記小径円形通孔(12a)
    内に嵌入できる径の扁平円筒状の透明密閉容器体部(2
    1)と、この透明密閉容器体部(21)の下端部に上記
    大径円形通孔(12c)内に嵌入できる径のフランジ部
    (22b)とを有した磁気コンパスケース体(20)
    を、前記透明基板(10)の下面側より該透明密閉容器
    体部(21)の上部が透明基板(10)の上方に貫出す
    るようになして嵌入し、 上記磁気コンパスケース体(20)には、外径が上記小
    径円形通孔(12a)より大きく、上面に方位目盛り
    (31)を設けた方位リング(30)を、透明基板(1
    0)の上面側よりその内周面に設けた一方側係止部(3
    2)と前記透明密閉容器体部(21)の透明基板(1
    0)の上方に貫出した周面部に設けた他方側係止部(2
    6)とを係止させて嵌着して、該磁気コンパスケース体
    (20)を上記通孔(12)の中心軸を回転中心軸とし
    て回転可能に支持し、 上記磁気コンパスケース体(20)内には、立設した軸
    針(23)と、この軸針(23)上に該軸針(23)を
    支点として回転自在に載置された磁針(24)と、充填
    液(25)とを収納し、 前記透明基板(10)には延長線が上記軸針(23)を
    通る進行方向指線(L1)を、磁気コンパスケース体
    (20)には上記方位リング(30)の方位目盛り(3
    1)の南北方向に合致するケース基線(L2)を設け、 前記透明基板(10)の方位リング(30)の外側部位
    には、立上がり壁部(41)と、この立上がり壁部(4
    1)の上端に連設され前記方位目盛り(31)の上方
    で、かつ進行方向指線(L1)の延長線上方に位置する
    レンズ部(42)とからなるレンズ体(40)を設けて
    なる磁気コンパス。
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