JP3049694U - 変形型枕 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の構造は、凹部又は平坦部を挾んだ二山形
状の枕本体である。従って、前記外側の山で首筋を支持
し、凹部又は平坦部で頭部を支持することにより、首筋
から頭部を支持できる特徴を有する。しかし、肩部に対
する手当が十分でないこと、略上半身をリラックスさせ
る迄いっていないこと、等の課題がある。また頸椎を自
然の状態に保ち、かつ頸椎への負担軽減を図るには改良
の予知が考えられる。 【解決手段】本考案の変形型枕は、頸椎支持用の第２膨
出部に凹部を経由して頭部支持用の第１膨出部を設け、
この第２膨出部にひれ片部を設けた弾力特性を備える粘
性ウレタン変形型の枕本体である。この枕本体の凹部及
び第２膨出部で首部を支持し、前記枕本体の第２膨出部
及びひれ片部で肩部を支持する構成である。従って、形
状及び粘性ウレタンの物性を発揮できる。枕本体で肩部
から首部にかけた略上半身を支えて、頸椎を自然の状態
に保ち、この頸椎への負担軽減を図り得る特徴がある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、枕本体を粘性ウレタンとした変形型枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より枕に関する文献は多数散見される。その中で、快適性、健康志向を意 図する文献としては、次のような考案、発明が挙げられる。(1)登録実用新案第3 004395号の枕で、この枕は、凹部を挾んた二山形状の枕本体をゴム又はウレタン 系高密度発泡体で形成し、この枕本体に軟質ポリエチレン粒状物層と、ファイバ ーマット層とを設けた構成であり、大型の軽い枕を提供することを意図する。(2 )特開平9-135764号の枕で、この枕は、平坦部を挾んた二山形状の枕本体を、軟 質のポリウレタンフォームと、半硬質のポリウレタンフォームと、この両ポリウ レタンフォーを囲繞する被覆体で形成した構成であり、首部が当接する山部を柔 らかく構成し、各人にヒットする枕を提供することを意図する。(3)特開平7-677 57号の枕で、この枕は、凹部を挾んた二山形状の枕本体を、反撥弾性が5％以下 で、かつ圧縮時のヒステリシスロス率が50％〜90％でなる合成樹脂発泡体で構成 し、就寝時に頭部を一定の高さで安定して保持できることを意図する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記文献の考案又は発明は、凹部又は平坦部を挾んだ二山形状の枕本体である 。従って、前記外側の山で首筋を支持し、凹部又は平坦部で頭部を支持すること により、首筋から頭部を支持できる特徴を有する。しかし、肩部に対する手当が 十分でないことから、就寝時において、略上半身をリラックスさせる迄いってい ないのが現況である。また頸椎を自然の状態に保ち、かつ頸椎への負担軽減を図 るには改良の予知が考えられる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本発明は、枕本体で肩部から首部にかけた身体の略上半身を、確実かつリラッ クスした状態で支持すること、頸椎の自然な状態を確保すること、等を目的とし て次のような構成を採用する。

【０００５】 請求項１は、頸椎支持用の第２膨出部と、この第２膨出部より凹部を経由して 設けられた頭部支持用の第１膨出部と、前記第２膨出部に設けられたひれ片部と で構成される弾力特性を備えた粘性ウレタン変形型の枕本体であって、 この枕本体の凹部及び第２膨出部で首部を支持し、前記枕本体の第２膨出部及 びひれ片部で肩部を支持することを特徴とする変形型枕である。

【０００６】 また本発明は、触感・吸水効果の向上、及びアレルギー体質への適応等を考慮 して次のような構成を採用する。

【０００７】 請求項２は、枕本体を綿素材の布地で被覆したことを特徴とする変形型枕であ る。

【０００８】

【考案の実施の形態】

床面に設置した枕本体の凹部及び第１膨出部に後頭部を添接するようにして、 首筋を第２膨出部に、また肩部（H2）をひれ片部に、それぞれ当接する。これに より、本考案は、頭部（H1）から肩部（H2）にかけて、確実に支持できることと 、粘性ウレタンであることから身体（H）にフィットして、略上半身が自然の状 態に保持される。

【０００９】 前述した状態で就寝することにより、頸椎（H3）は自然な状態に保たれるとと もに、頸椎（H3）への余分な負荷又は負担を解消できる。殊に、頸椎の最良の状 態を維持させることができる。また、この第２膨出部からひれ片部が頸椎及び肩 部から背中の窪みにかけて支える形は、身体の緊張を和らげるとともに、正しい 姿勢による心地よさが確保され、しかも爽快な眠りを誘うという副次的な効果を 有する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照に説明する。

【００１１】 １は粘性ウレタンでなる変形型の枕本体で、この枕本体１は、頸椎支持用の山 形状でなる第２膨出部２と、この第２膨出部２に連設された後頭部（H4）支持用 の凹部３と、この凹部３に連設された前記第２膨出部２より小さい頭部支持用の 山形状でなる第１膨出部４と、前記第２膨出部２に連設された肩部支持用のひれ 片部５を主構成要素とする。

【００１２】 従って、第２膨出部２と第１膨出部４を凹部３で連係する大小の二山形状をな す。この大小の二山形状にひれ片部５を設ける構成であり、前述の如く枕本体１ の凹部３及び第１膨出部４に後頭部を添接するようにして、首筋を第２膨出部２ に、また肩部（H2）をひれ片部５に、それぞれ当接する。これにより、本考案は 、頭部（H1）から肩部（H2）にかけて、確実に支持できることを特徴とする。

【００１３】 ６は前記枕本体１を被覆する綿素材の布地で、綿素材の特性を発揮できる構成 であるが、他の素材を利用する場合もある。

【００１４】

【考案の効果】

請求項１の考案は、頸椎支持用の第２膨出部に凹部を経由して頭部支持用の第 １膨出部を設け、この第２膨出部にひれ片部を設けた構成の弾力特性を備えた粘 性ウレタン変形型の枕本体であり、この枕本体の凹部及び第２膨出部で首部を支 持し、前記枕本体の第２膨出部及びひれ片部で肩部を支持する変形型枕である。 従って、形状及び粘性ウレタンの物性を発揮できる特徴がある。また枕本体で肩 部から首部にかけた略上半身（背中から頭まで）を支えて、頸椎を自然の状態に 保ち、この頸椎への負担軽減を図り得ること、及び爽快・快適な休息又は睡眠等 を達成できること、等の特徴がある。

【００１５】 請求項２の考案は、枕本体を綿素材の布地で被覆したことを特徴とする変形型 枕である。従って、触感・吸水効果の向上、及びアレルギー体質への適応等が図 れる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体斜視図である。

【図２】本考案の使用状態の側面模式図である。

【図３】本考案の使用状態を俯瞰した枕本体が窪んだ斜
視図である。

【符号の説明】

１ 枕本体 ２ 第２膨出部 ３ 凹部 ４ 第１膨出部 ５ ひれ片部 ６ 綿素材 H 身体 H1 頭部 H2 肩部 H3 頸椎 H4 後頭部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 頸椎支持用の第２膨出部と、この第２膨
   出部より凹部を経由して設けられた頭部支持用の第１膨
   出部と、前記第２膨出部に設けられたひれ片部とで構成
   される弾力特性を備えた粘性ウレタン変形型の枕本体で
   あって、 この枕本体の凹部及び第２膨出部で首部を支持し、前記
   枕本体の第２膨出部及びひれ片部で肩部を支持すること
   を特徴とする変形型枕。
2. 【請求項２】 上記の枕本体を綿素材の布地で被覆した
   ことを特徴とする請求項１に記載の変形型枕。