JP3049090U - ヘアカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 １台のヘアカッターで長髪の毛先を揃えるた
めの回転刃と、刈り上げ部分を揃えるための摺動刃との
双方を使用できるようにすることを課題とする。 【解決手段】 駆動部２を有する本体１と、刃カートリ
ッジとを着脱自在とし、前記刃カートリッジとして回転
刃カートリッジ１１と摺動刃カートリッジ２１とを組み
合わせてヘアカッターを構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、理容業者や美容業者以外の者が、毛髪をそろえるために使用する ヘアカッターに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のヘアカッターは種々提案されているが、刃の構造は櫛歯状の固定 刃とこの固定刃に沿って摺動する可動刃とを組み合わせた摺動刃タイプのものと 、網目状の固定刃とこの固定刃に沿って回転する回転刃とを組み合わせた回転刃 タイプのものとがある。 前記摺動刃タイプのものは、バリカンの系統に属し、刈り上げ部分の調髪に適 しており、前記回転刃タイプのものは、長髪部分の毛先の調髪に適している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように、摺動刃タイプのものと回転刃タイプのものとでは適性が異なるの で、刈り上げ部分と長髪部分との双方を有する髪型の人は、二つのタイプのヘア カッターを用意して使用しなければならない。 そして、従来のヘアカッターは摺動刃タイプ、回転刃タイプ何れかの専用品で あってた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、駆動部を有する本体と刃カートリッジとを着脱自在とし、前記本 体と、刃カートリッジとしての回転刃カートリッジと摺動刃カートリッジとを組 み合わせてヘアカッターを構成することにより、１台の機械で手動刃タイプと回 転刃タイプの双方の機能が得られるようにしたものである。 前記刃カートリッジの取付、伝導機構は、本体の刃カートリッジ取付部には刃 カートリッジに取り付けられたギアが装着される孔を形成し、前記孔には前記ギ アと噛み合い駆動力を伝導する伝導ギアが配設したものが考えられる（請求項２ ） 請求項３の考案は摺動刃カートリッジの構成に関するもので、摺動刃カートリ ッジ本体に櫛状部を有する刈り高さ調節ガイドを取り付けて摺動刃カートリッジ を構成し、前記刈り高さ調節ガイドは前記摺動刃カートリッジ本体の一側を中心 として回動自在として、前記櫛状部の先端を結ぶ線と摺動刃とが任意の角度をな すようにしたものである。

【０００５】

【作用】

この考案において、本体と刃カートリッジとを着脱自在としたので、必要によ り摺動刃カートリッジと回転刃カートリッジとを交換して使用することができる 。そして、本体には刃カートリッジの全幅に対応した刈り屑収納部を設けてある ので、回転刃カートリッジを使用したときの刈り屑は自然と刈り屑収納部に収納 される。 請求項３の考案においては、刈り高さ調節ガイドを任意の角度に設定すると、 地肌と刃までの距離が一定に保たれ、刈り上げ部の調髪を容易に行うことができ る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１ないし図３は本体１を示し、モータ２を収納した本体１の上部に刃カート リッジが取り付けられる抉り部３が設けてあり、この抉り部３には刈り屑収容凹 部４が前記抉り部３のほぼ全幅に亘り開口している。 前記本体１の抉り部側縁部には刃カートリッジ装着用の係止溝５が形成してあ り、本体１の一側の立ち上がり部１ａの抉り部側面には刃カートリッジのギア付 駆動軸が挿入される孔６が設けてあり、この孔６にはモータ２に接続された伝導 ギア７が臨ませてある。 図１中符号８はスイッチである。

【０００７】 図４、図５は回転刃カートリッジ１１を示し、ハウジング１２の上部に網状の 固定刃が取り付けてあり、ハウジング１２の内側には前記固定刃に沿って回転す る回転刃が装着してある。 前記回転刃の軸の一端には前記本体１の伝導ギア７に噛み合うギア１３が取り 付けてあり、ギア１３を前記本体の孔６に挿入することにより二つのギアが噛み 合い、モータ２の回転が回転刃に伝わるようになっている。 前記ハウジング１２の下縁内側には、前記本体２の係止溝５に係止する凸部１ ４が設けてあり、凸部１４を係止溝５に係止させて回転刃カートリッジ１１を前 記本体１の抉り部３に装着固定するようにしてある。 図中符号１５は調髪長さの調節用の櫛状ガイドであり、図５において上下方向 に摺動可能にハウジング１２に取り付けてある。

【０００８】 図６は本体１に回転刃カートリッジ１１を取り付けた状態を示す。この状態に おいては、長髪部分の先端をそろえる調髪に適している。

【０００９】 図７ないし図９は摺動刃カートリッジ２１を示し、ハウジング２２に櫛歯状の 固定刃と摺動刃２３が取り付けてあり、摺動刃２３の駆動、は前記本体１の伝導 ギア７に噛み合うギア２４からの入力を受けて回転する軸の回転運動をギアによ って往復運動に変換して行うようにしてある。 前記ハウジング２２には刈り高さ調節ガイド２５が取り付けてある。この刈り 高さ調節ガイド２５は、櫛状部２５ａを有する平面枠状であり、一側に前記ハウ ジング２２の端面に当接する案内壁２６が軸２７を介して回転自在に取り付けて あり、刈り高さ調節ガイド２５はハウジング２２に取り付けた状態で、軸２７を 中心として回動できるようにしてある。 また、前記ハウジング２２の他端面には所定間隔で係止溝２８が形成してあり 、刈り高さ調節ガイド２５の内面に設けた係止突起を係止溝２８に係止させるこ とによって、刈り高さ調節ガイド２５の回動角度を保持できるようにしてある。

【００１０】 図１０は本体１に摺動刃カートリッジ２１を取り付けた状態を示す。この状態 においては、刈り上げ部分の調髪に適している。 刈り上げ部分を調髪する場合、刈り高さ調節ガイド２５を所望の角度に回動さ せ、櫛状部２５ａの先端を結ぶ線と摺動刃２３とのなす角を任意に設定すると、 櫛状部２５ａの先端を地肌に接した状態で摺動刃を駆動すると、刈り上げ部分を 容易に調髪することができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案によれば、モータ部分と刃部分とを別体とし、モータを有する本体と 、回転刃を有する回転刃カートリッジおよび摺動刃を有する摺動刃カートリッジ とを組み合わせたので、適宜のカートリッジを組み込むことにより、１台のヘア カッターで長髪部分、刈り上げ部分の何れも調髪することができる。 そして、カートリッジの取付部分に刈り屑収納部を開口させることにより、刈 り屑収納部の蓋をカートリッジで兼用することができ構造が簡易化されると共に 、カートリッジの交換時に刈り屑を処理できるので、刈り屑の処理が容易である 。 また、請求項３の考案によれば、刈り高さ調節ガイドを回動自在としてので、 簡易な構造で刈り上げの刈り高さを人に設定することができ、素人でも刈り上げ の調髪をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案実施形態における本体の正面図であ
る。

【図２】 同じく本体の背面図である。

【図３】 同じく本体の側面図である。

【図４】 同じく回転刃カートリッジの背面図である。

【図５】 同じく回転刃カートリッジの側面図である。

【図６】 同じく本体に回転刃カートリッジを装着した
状態の正面図である。

【図７】 同じく摺動刃カートリッジの正面図である。

【図８】 同じく摺動刃カートリッジの平面図である。

【図９】 同じく摺動刃カートリッジの側面図である。

【図１０】同じく本体に摺動刃カートリッジを装着した
状態の正面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ モータ ３ 抉り部 ４ 刈り屑収容用の凹部 ５ 係止溝 ６ 孔 ７ 伝導ギア ８ スイッチ １１ 回転刃カートリッジ １２ ハウジング １３ ギア １４ 凸部 １５ 櫛状ガイド ２１ 摺動刃カートリッジ ２２ ハウジング ２３ 摺動刃 ２４ ギア ２５ 刈り高さ調節ガイド ２５ａ 櫛状部 ２６ 案内壁 ２７ 回転軸 ２８ 係止溝

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動部を有する本体と、刃カートリッジ
   とが着脱自在としてあり、前記本体と、刃カートリッジ
   としての回転刃カートリッジと摺動刃カートリッジとを
   組み合わせてなる、ヘアカッター
2. 【請求項２】 本体の刃カートリッジ取付部には刃カー
   トリッジに取り付けられたギアが装着される孔が形成さ
   れ、前記孔には前記ギアと噛み合い駆動力を伝導する伝
   導ギアが配設された、請求項１記載のヘアカッター
3. 【請求項３】 摺動刃カートリッジは、摺動刃カートリ
   ッジ本体に櫛状部を有する刈り高さ調節ガイドを取り付
   けてなり、前記刈り高さ調節ガイドは前記摺動刃カート
   リッジ本体の一側を中心として回動自在として、前記櫛
   状部の先端を結ぶ線と摺動刃とが任意の角度をなすよう
   にした、請求項１又は２に記載のヘアカッター