JP3048990U - 折畳み式カート用バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折畳み式カートで運搬する場合の、商品を入
れたバッグの揺動や片寄りを、従来より少なくすること
ができるものとする。また、折畳み式カートを折畳んだ
とき、バッグを運搬時より小形化することができると共
に折畳んだカートを収容することができるものとする。 【解決手段】 上部に吊下げ用フックを備える支柱と、
該支柱の下部の左右に設けて斜上方を向く一対の支持ア
ームを有する折畳み式カート用のバッグ１であって、そ
の前面部及び後面部５の上部にそれぞれ取付けられた吊
下げ用紐３₁ （図示せず）３₂ と、該後面部５に取付け
られてカートの前記支柱に着脱可能な止め具９と、該止
め具９の下方の左右にそれぞれ取付けられてカートの前
記一対の支持アームに挿通可能な通し孔１０ａ，１０ａ
を有する止め片１０、１０とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、スーパーマーケット、食品店等での買物を軽く運搬することができ る折畳み式カートに用いるバッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のバッグとして、例えばレジ袋と呼ばれるビニールシート製の商 品袋がある。このレジ袋を図５に示す折畳み式カート２０で運搬しようとする場 合に、商品袋の持ち手をカート２０のフック２５に吊り下げると共に、該商品袋 の下部の商品収容部分を、前側から、支持アーム２７、２７の上端に掛けた紐 （図示しない）で締めて支持アーム２７，２７、支柱２１及び連杆２９の前面に 商品袋の下部を押さえることにより運搬時の商品袋の揺動を防止するようにして いた。しかし、それでも商品袋は、内部の商品の重量の片寄りやカートの動きな どによって左右に揺動し、運搬がしにくいという不具合があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、折畳み式カートで運搬する場合の、商品を入れたバッグの揺動や片 寄りを、従来より少なくすることができるものとすることを課題とする。また、 折畳み式カートを折畳んだとき、バッグを運搬時より小形化することができると 共に折畳んだカートを収容することができるものとすることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するための手段の一つは、請求項１に記載したとおり、上部 に吊下げ用フックを備える支柱と、該支柱の下部の左右に設けて斜上方を向く一 対の支持アームとを折畳み自在に設けた折畳み式カートに用いるバッグであって 、その前面部及び後面部の上部にそれぞれ取付けられた吊下げ用紐と、該後面部 の中央に取付けられてカートの前記支柱に着脱可能な止め具と、該止め具の下方 の左右にそれぞれ取付けられてカートの前記一対の支持アームが挿通可能な通し 孔を形成する止め片とを有することを特徴とする。前記折畳み式カート用バッグ は、請求項２に記載されたとおり、その左右側面部を、それぞれ折畳んだ状態に 保持するスナップを設けることが好ましい。

【０００５】 また、他の手段は、請求項３に記載されたとおり、請求項１又は２に記載の折 畳み式カート用バッグにおいて、前記後面部の内面上部に、上方に開口する小バ ッグを、その上端において取付け、該小バッグは、前記バッグの外部に露出可能 であり、折畳んだ前記バッグ及び折畳んだカートを収容可能であることを特徴と する。

【０００６】 前記小バッグは、請求項４に記載されたとおり、前記小バッグの開口部の内面 対向部及び後面部の外面上部にそれぞれタッチ・クローズ型のファスナを設けて もよく、また、請求項５に記載されたとおり、前記小バッグに吊下げ用紐を設け ることが好ましい。

【０００７】 請求項１の手段によれば、バッグの後面部の一対の止め片で形成される一対の 通し孔に折畳み式カートの左右の一対の支持アームを挿通し、バッグの吊下げ用 紐を折畳み式カートの吊下げ用フックに引っ掛けると共に、バッグの後面部の中 央の止め具でバッグの後面を支柱に止める。これにより、バッグは、折畳み式カ ートに止められ、運搬時に左右に揺動することがない。

【０００８】 請求項２の手段によれば、スナップで止めることによりバッグの幅が狭くなり 、バッグの幅より狭い商品を収容してもバッグの中で前後に揺動することがない 。 請求項３の手段によれば、商品を運搬しないとき、バッグを折畳んで小バッ グに収容することができ、また、該小バッグに折畳み式カートを収容することが できる。

【０００９】 請求項４の手段によれば、折畳んだバッグを収容した小バッグを、タッチ・ク ローズ型のファスナで閉じた状態に保持することができる。

【００１０】 請求項５の手段によれば、折畳んでバッグや折畳んだカートを収納した小バッ グを持ち運ぶのが容易である。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。

【００１２】 図１乃至図４において、１は、例えば外形が直方体形状に形成された薄地の布 製バッグで、その前面部２の上部には、長さが調節可能な吊下げ用紐３₁ が縫い 付けられており（ステッチを破線で示す。）、その縫い付け部の先端は、その上 に縫い付けられた細長い厚地の補強布４で挟まれて補強されている。図３に明示 するように、該バッグ１の後面部５にも、吊下げ用紐３₂ が縫い付けられ、その 縫い付け部の先端は、後面部５の下半部に縫い付けられた厚地の補強布６で補強 されている。該厚地の補強布６の上部中央には、厚地の布片７の中央が縫い止め され、両端にスナップ８が設けられて該スナップ８を嵌めることにより後述のカ ートの支柱に止めることができる止め具９が形成され、該止め具９の下方両側に は、それぞれ厚地の布製止め片１０、１０が両端において縫い付けられ、後述の カートの斜上方を向く一対の支持アームがそれぞれ挿通可能な、斜上方を向く通 し孔１０ａ，１０ａが形成されている。

【００１３】 前記バッグ１の左右側面部１１、１１には、それぞれ、結合することによりバ ッグ１の幅を狭くすることができるスナップ１２、１２が設けられている。

【００１４】 前記バッグの後面部５の内面上部には、上部に開口する薄地の布製小バッグ１ ３がその後面部の上端部において縫い付けられ、その開口部の内面の対向部にそ れぞれタッチ・クローズ型のファスナ１４、１４が、また、その後面部の外面上 端にもタッチ・クローズ型のファスナ１５が縫い付けられている。

【００１５】 該小バッグ１３は、バッグ１を後述のカートに着用しないとき折畳んで収納す ることができ、且つ、折畳んだカートも収納することができる大きさを有し、バ ッグ１を折畳んで収納したとき、小バッグ１３の吊下げ用紐１６が設けられてい る。

【００１６】 バッグ１を折畳んで小バッグ１３に収容するには、先ず、小バッグ１３を折り 返して外部に出し、バッグ１の両端部を小バッグ１３の幅に折畳み、更にバッグ １を２つ折りした後、該小バッグ１３に収容する。このとき、前記小バッグ１３ の前面部の内面のファスナ１４と後面部の外面のファスナ１５で開口部を閉じる ことができる。

【００１７】 前記バッグ１を運搬する折畳み式カートの一例を説明する。

【００１８】 図５は、展開した状態のカート２０を示し、図示のように、外筒２２、内筒２ ３、把持杆２４の３部材が伸縮できるように構成した支柱２１の上部に、商品を 入れたバッグ１を吊すためのフック２５を設け、脚杆２６と支持アーム２７をピ ン２８に枢着し、脚杆２６を連杆２９でガイドリング３０に連結し、連杆２９に 枢支したスライド部材３１を支持アーム２７に摺動自在に嵌合し、ガイドリング ３０はストッパで図示位置に係止されて脚杆２６等が展開するように構成されて いる。

【００１９】 前記係止を解いて脚杆２６を図５の矢印Ａ方向に、ガイドリング３０をＢ方向 に動かすと、図６に示すように折畳むことができる。

【００２０】 前記バッグ１は、その一対の布製止め片１０、１０の通し孔１０ａ，１０ａに 、図５に示すカート２０の支持アーム２７、２７を、図５に仮想線で示すように 挿通すると共に吊下げ用紐３₁ 及び３₂ をフック２５に引っ掛け、その後、止め 具９で支柱２１に止めることにより折畳み式カート２０に搭載する。

【００２１】

【考案の効果】 本考案は、請求項１の手段によれば、バッグの後面部の一対の止め片の通し孔 に折畳み式カートの左右の一対の支持アームを挿通し、バッグの吊下げ用紐を該 カートの吊下げ用フックに引っ掛けると共に、バッグの後面部の中央の止め具で バッグの後面を支柱に止めることにより、バッグは、折畳み式カートに止められ 、運搬時に左右や前後に揺動することがない。

【００２２】 また、請求項２の手段によれば、スナップで止めることによりバッグの幅が狭 くなり、バッグの幅より狭い商品を入れてもバッグの中で前後に揺動することが ない効果がある。

【００２３】 また、請求項３の手段によれば、商品を運搬しないとき、バッグを折畳んで小 バッグに収容することができるので、小型になって持ち運びに便利であり、また 、該小バッグに折畳み式カートを収容することができる。

【００２４】 また、請求項４の手段によれば、折畳んだバッグを収容した小バッグを、タッ チ・クローズ型のファスナで閉じた状態に保持することができる。

【００２５】 そしてまた、請求項５の手段によれば、折畳んだバッグや折畳んだカートを収 納した小バッグを持ち運ぶのに便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の１例の斜視図

【図２】 前記１例の正面図

【図３】 前記１例の背面図

【図４】 前記１例の小バッグの正面図

【図５】 折畳み式カートの展開時の正面図

【図６】 前記カートの折畳み時の正面図

【符号の説明】

１…バッグ ２…前面部 ３₁ 、３₂ …吊下げ用紐 ５…後面部 ９…止め具 １０…止め片 １０ａ…通し孔 １１…左右側面部 １２…スナップ １３…小バッグ １４、１５…タッチ・クローズ型のファスナ １６…吊下げ用紐 ２０…折畳み式カート ２１…支柱 ２７…支持アーム

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部に吊下げ用フックを備える支柱と、
   該支柱の下部の左右に設けて斜上方を向く一対の支持ア
   ームとを折畳み自在に設けた折畳み式カートに用いるバ
   ッグであって、その前面部及び後面部の上部にそれぞれ
   取付けられた吊下げ用紐と、該後面部の中央に取付けら
   れてカートの前記支柱に着脱可能な止め具と、該止め具
   の下方の左右にそれぞれ取付けられてカートの前記一対
   の支持アームが挿通可能な通し孔を形成する止め片とを
   有することを特徴とする折畳み式カート用バッグ。
2. 【請求項２】 前記折畳み式カート用バッグの左右側面
   部を、それぞれ折畳んだ状態に保持するスナップを設け
   たことを特徴とする請求項１に記載の折畳み式カート用
   バッグ。
3. 【請求項３】 前記後面部の内面上部に、上方に開口す
   る小バッグを、その上端において取付け、該小バッグ
   は、前記バッグの外部に露出可能であり、折畳んだ前記
   バッグ及び折畳んだカートを収容可能であることを特徴
   とする請求項１又は２に記載の折畳み式カート用バッ
   グ。
4. 【請求項４】 前記小バッグの開口部の内面対向部及び
   後面部の外面上部にそれぞれタッチ・クローズ型のファ
   スナを設けたことを特徴とする請求項１、２又は３に記
   載の折畳み式カート用バッグ。
5. 【請求項５】 前記小バッグに吊下げ用紐を設けたこと
   を特徴とする請求項３又は４に記載の折畳み式カート用
   バッグ。