JP3048717U - 検査液分析装置用使い捨て成分検出具 - Google Patents

検査液分析装置用使い捨て成分検出具

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JP3048717U JP1997008032U JP803297U JP3048717U JP 3048717 U JP3048717 U JP 3048717U JP 1997008032 U JP1997008032 U JP 1997008032U JP 803297 U JP803297 U JP 803297U JP 3048717 U JP3048717 U JP 3048717U
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竜治 徳川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低価格で簡単に製造することができる検査液
分析装置用の使い捨て成分検出具を提供すること。 【解決手段】 ハウジング1の内部に検査液通路2を備
え、前記検査液通路2の上流部分に検査液供給孔3を設
け、下流部分に排気孔18を設けると共に、検査液注入孔
3と排気孔18との間に、センサ装置11を、その検出部11b
が注入孔3と排気孔18との間の部分に露出し、かつ、そ
の端子部11eがハウジング1の外部に露出するように設
け、センサ装置11が、電極を有する少なくとも一つの検
出部11bと、検出部11bと端子11eとを接続する少なくと
も一つの導体11dとを絶縁性基板上に、導電性インキを
塗布して形成したものから成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人間や動物等の体液等の検査液中のガス成分やpH値等を測定及び 分析することができる検査液分析装置に使用可能な検査液中の成分を検出する装 置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の検査液分析装置は、例えば病院又は分析センタ等の施設内や事故現場 等の屋外等において患者の心肺機能を検査する目的で血液の酸性度pH、炭酸ガ ス分圧PCO2、酸素分圧PO2、ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イ オン化カルシウムCa、尿素窒素BUN、グルコースGlu、ヘマトクリットH ct、重炭酸イオンHCO3−、酸素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2、塩 基過剰BE、ヘモグロビンHgbのような各種ガス濃度やイオン濃度を測定・分 析するのに使用され、据置き型や携帯型のもが種々提案され実用に供されている 。 特に携帯型の分析装置としては例えば、検査液中の成分を検出する複数の端子 部を有するセンサ装置を備えた成分検出具を分析装置本体と別体に備えた形式の 分析装置がある。 前記した成分検出具は、 ハウジング内に 分析すべき液体サンプル(以下、本願に合わせて検査液と称する。)を保持す る保持部と、 該保持部と連通する検査液通路と、 検査液通路の途中に設けられたセンサ装置と、 検査液通路の下流に設けられた貯留部と、 内部に所定量の空気を収容し、外部からの押圧力によって変形可能な部分を有 する空気収容部と、 該空気収容部と前記保持部とを連通する空気圧供給路とを備え、 検査液分析装置本体に着脱可能に構成されている。 上記した従来の成分検出具では、センサ装置は、例えばシリコンウェハ等の基 板上に、薄膜成形技術により各検出部及び端子を成形することで構成されていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の成分検出具のセンサ装置に用いられる薄膜成形技術は 、小型で精密な回路等を形成することはできるが、周知の通りシリコンウェハ上 にCVDや蒸着法等により導電膜を成形した後、適当なパターンのマスクを施し てエッチング処理を施すという非常に時間の係る製造方法であり、しかもこれら の処理を真空中で行うため高価な真空装置も必要になる。このような薄膜成形技 術を用いれはセンサ装置は非常に小さくすることはできるが、価格が高価になり 、従って当然これを使用する成分検出具は小型化は達成できるが高価なものにな る。 成分検出具は、血液等の検査液中の成分を検出するために用いるため使い捨て が望まれるので市場ではできる限り低価格に抑えることが望まれており、また、 成分検出具自体があまり小さすぎると作業者が検査液を成分検査装置に注入する 作業が難しくなるので極端な小型化は望まれていない。特に携帯型の分析装置等 に使用される成分検出具は、病院又は分析センタ等のように落ち着いて作業がで きる施設内での使用よりも、事故現場や救急車等の屋外や移動中の車両等のよう に比較的慌ただしい状況下で使用されることが多いため注入作業を慎重に行わな ければならない程の小型化は作業者に対する負担を大きくするだけで好ましくな くい。
【0004】 そこで、本考案は、このような従来の検査液分析装置用の使い捨て成分検出具 におけるセンサ装置に起因する問題点を解決して、低価格で簡単に製造すること ができる検査液分析装置用の使い捨て成分検出具を提供することを目的としてい る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案による検査液分析装置用の使い捨て成 分検出具は、ハウジングの内部に検査液通路を備え、前記検査液通路の上流部分 に検査液注入孔を設け、下流部分に排気孔を設けると共に、前記検査液通路にお ける検査液注入孔と排気孔との間に、検査液通路中に供給された検査液の少なく とも一つの成分を検出可能なセンサ装置を、その検出部が前記検査液通路におけ る前記注入孔と排気孔との間の部分に露出し、かつ、その端子部がハウジングの 外部に露出するように設け、前記端子部を、前記検出部の検出結果に基づいて検 査液中の少なくとも一つの成分を分析可能な分析装置に接続可能に構成した検査 液分析装置用使い捨て成分検出具において、前記センサ装置が、電極を有する少 なくとも一つの検出部と、前記検出部と前記端子とを接続する少なくとも一つの 導体とを絶縁性基板上に、導電性インキを塗布して形成したもので構成している 。 前記検出部は、検出すべき成分に応じて、その電極上に検出すべきガス成分が 透過可能なガス透過膜、又は検出すべき成分と反応する化学物質や天然物質等か ら成る試薬層が設けられ得る。 また、例えば、検査液の電導度を測定する場合には、前記検出部は交流電圧が 印加される二つの電極からなり得る。 さらに、前記検出部は検出方法に応じて様々な形態を採ることができ、例えば 、電流検出方式を採る場合には、さらに対極を有することができ、また、電位差 検出方式を採る場合にはさらに参照電極を有することができる。 また、検査液通路の排気孔に設けられた栓部材は、例えば、吸水性合成樹脂を 含有する発水性の多孔性合成樹脂体で構成してもよい。 さらに、前記検査液通路は、少なくとも前記センサより下流側に所定量の検査 液を貯めることができる容積を有する廃液部を備えることができ、この場合、前 記排気孔は前記廃液部に設けられ得る。 さらにまた、検査液注入孔は、検査液注入器のノズル部分が液密に嵌合できる ように構成してもよい。 また、前記検査液通路は、前記センサ装置の検出部が露出した部分と検査液注 入孔との間で分岐する校正液通路を有することができ、この場合、前記校正液通 路の上流部分に外部からの押圧力によって内部の校正液を校正液通路に放出する 校正液容器が設けられ得る。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案に係る検査液分析装置用使い捨て成分検出具(以下、単に成分 検出具と称する。)の実施の形態を図1〜図7に示した一実施例を参照しながら 説明していく。 図1は本考案に係る検出具の概略展開図であり、図2は後述するハウジング組 立後の検出具における検査液通路の概略上面図である。 図面に示すように、検出具は、透明または半透明なプラスチックのような適当 な材料から成るハウジング1を備えている。このハウジング1は、互いに重畳さ れる二枚の基板1A、1B及び両面に接着層を備えた薄い仕切板1Cから成り、 二枚の基板1A、1Bで前記仕切板1Cを挟み、該仕切板2で二枚の基板1A及 び1Bが液密に接合されるように組み立てられる。
【0008】 一方の基板1Aには、その内側面すなわち薄い仕切板1Cと対向する面に、検 査すべき人間または動物の体液等の検査液を通す溝から成る検査液通路2が基板 1Aの周囲縁部に沿ってコの字状に形成されている。この検査液通路2の上流端 にはハウジングの外部と連通する検査液の注入孔3が形成されており、また、検 査液通路2の下流部分にはジグザグ状に形成された第1の廃液部4が形成されて いる。 図3は、基盤1Aにおける前記注入孔3に対応する部分の部分断面図であり、 図面に示すように前記注入孔3は基板1Aの内側面から外側面へ僅かにテーパー 状に広がり、基板1Aの外側面における注入孔3の周囲には案内肩部3aが設け られている。これにより注入孔3に注射器等の検査液注入器(図示せず)を密閉 的に挿着でき、雰囲気に触れないように検査液を検査液通路2に注入できるよう に構成されている。
【0009】 第1の廃液部4を構成している溝は図1及び図2に示すようにジグザグに形成 され、その幅及び深さは、十分容積を得るために検査液通路2の他の部分より大 きく設定されている。 また、検査液通路2は図1及び図2に示すように、注入孔3からのびる比較的 幅の狭い部分2aと、この比較的幅の狭い部分2aに続く検出部当接部分2bと 、検出部当接部分2bにつづく括れ部分2cと、括れ部分2cから第1の廃液部 4へ伸びる部分2dとを備えている。検査液通路2のセンサ当接部分2bの上流 部分には校正液通路の一部を構成する細溝6が内方へ向って形成されている。さ らに検査液通路3のセンサ当接部分3bには周縁部に向かってのびる分枝通路7 が形成され、その先端は貫通孔8で終端している。この貫通孔8は参照電極に相 対するように位置決めされ、ゲル状の飽和塩化カリウム溶液が装填され得る。 さらに一方の基板1Aのコの字状の検査液通路2で囲まれた内側領域には開口 部9が形成されており、この開口部9は測定時に後で説明する校正液容器を押圧 する手段を受けるために設けられている。 さらにまた一方の基板1Aのほぼ中央部には、後述する検査液分析装置に検出 具を挿入する際の案内及び係止用の貫通孔10が設けられている。
【0010】 他方の基板1Bには、その内側面すなわち薄い仕切板1Cと対向する面に、セ ンサ装置11を装着するための浅い凹面12が一つの隅角部に沿って形成され、 そして一方の基板1Aにおける開口部9に相応した位置には校正液容器13の装 着凹面14が形成されている。 図4は、校正液容器13及び基板1Bにおける前記装着凹面14に対応する部 分の拡大図であり、図面に示すように校正液容器13は、ガス透過性のない、又 は低い材質から成り、内部にセンサ装置11における各検出部の校正用の試薬を 密閉的に収容している。本実施例では前記校正液容器は外周縁部13aが、少な くとも後述する分析装置の押圧手段で押圧された時の内圧で剥離しない強度で接 着されている。前記外周縁部13aには、放出部13bが形成されており、この 放出部13bに対応する部分は、少なくとも後述する分析装置の押圧手段で押圧 された時の内圧で剥離可能に易剥離シーラントで接着されている。この易剥離シ ーラントによる剥離機構としては、シーラントと被着体が完全に融着しておらず 、適度な強度で剥がせる状態の界面剥離機構、コーティング層やラミネートフィ ルムの層間で剥離可能な層間剥離機構、又は開封時にシーラント層の内部凝集破 壊により剥離する凝集剥離機構等が考えられ得る。 上記したように校正液容器を形成することにより、後述する分析装置の押圧手 段で押圧された時に放出部13bのみが剥離して開封状態となり、内部の試薬が 校正液容器から放出できるようになる。このように、易剥離シーラントを用いて 放出部を形成することで校正液を放出させるために校正液容器を針状物で破く構 成を採っている検出具に比べて校正液容器の強度を全体として高くすることがで き、その結果、ガス透過性の低い素材が使えるので検出具保存時の試薬の保存性 が著しく向上する。 また、基板1Bにおける装着凹面14の前記校正液容器13の放出部13bに 対応する部分から、一方の基板1Aにおける校正液通路の一部を構成している細 溝6の自由端に相応した位置までには校正液通路の一部を成す細溝16が形成さ れている。この細溝16は、組立られた時に仕切板1Cに設けられた孔23を介 して一方の基板1Aに形成された細溝6と連通して一本の校正液通路を構成して 前記校正液容器13の放出部13bと検査液通路2との連通させ、検査液の測定 に先立ってセンサ装置11の各センサを校正するために校正液容器13が分析装 置の押圧手段によって押圧され、その放出部13bが剥離した時に校正液容器1 3中の校正液を検査液通路2における検出部当接部2bに流す。 尚、図面には詳細に示していないが、校正液容器装着凹面14、校正液通路の 一部を成す細溝16、及び校正液容器13には、校正液容器13の放出部13b から試薬が放出した時に、試薬が他の部分に漏れでないで確実に細溝16内に流 れ込むために案内溝を設ける等の様々な構成が採られることは言うまでもない。
【0011】 また、符号17は、一方の基板1Aにおける第1の廃液部4に対応した位置に 該廃液部4と対称形状に形成されたジグザグの溝から成る第2の廃液部を示して おり、この廃液部17は、組立られた時に仕切板1Cに設けられた孔24を介し て一方の基板1Aに形成された第1の廃液部4と連通して連続する一本の廃液通 路を構成する(図2参照)。また、廃液部17の下流端部には外部と連通する排 気孔18が形成されており、この排気孔18には図5に示すように空気に対して は透過性で液体に対しては不透過性の働きをする栓部材19が装着されている( 図5は、基板1Bにおける排気孔18部分の部分断面図を示している。)。 この栓部材19は、例えば、撥水性材料からなる多孔性合成樹脂の孔内に吸水 率の高い吸水性樹脂を含有させたものから成り、検査液注入器で注入孔3から血 液等の検査液を注入すると、検査液が前記栓部材19に至った時点で前記吸水性 樹脂が検査液を吸収して膨張し前記多孔性合成樹脂の各孔を塞ぐので、栓部材1 9が排気孔18を密閉し、それ以上注入器で検査液を注入できなくなる。これに より、検査液通路2の内部は注入孔3から排気孔18までが確実に検査液で満た されるので、注入孔3と排気孔18の間に設けられたセンサ装置11の検出部に 検査液が確実に供給されるようになる。
【0012】 図6は、センサ装置11の概略拡大図である。図面に示すように、このセンサ 装置11は、絶縁性基板11a上に導電性インキを塗布して形成された電極を有 する複数の検出部11bを備えている。 この検出部11bは、酸性度PH、炭酸ガス分圧PCO2、酸素分圧PO2、 ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イオン化カルシウムCa、尿素窒素B UN、グルコースGlu、ヘマトクリットHct、重炭酸イオンHCO3−、酸 素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2、塩基過剰BE、ヘモグロビンHgb等 のような検出すべき成分に応じて、各電極の検査液通路2に対応する部分に、検 出すべきガス成分が透過可能なガス透過膜や、検出すべき成分に反応する化学物 質や天然物質を塗布してなる試薬層が適宜設けられ得る。 また、前記検出部11bは、例えば、血液中の酸素分圧やグルコース濃度を測 定するために電流検出方式を用いる場合にはさらに対極を備え、また、検査液中 の水素、ナトリウム又はカリウム等のイオン濃度を測定するために電位差検出方 式を用いる場合にはさらに参照電極を備え、さらにまた、ヘマトクリット量を測 定するために検査液中の電導度を測定する場合には、それらの間に交流電圧を印 加する等、検出すべき成分に応じて様々な形態を採ることができる。 なお、 図示実施例では検出部11bはこれら検査値のうち8種類の検査値を 測定できるように配列されている。 また各検出部11bは導電性インキを塗布して成る導体11dを介して基板1 1aの一側縁部に沿って整列して設けた端子11eに接続され、これらの端子1 1eは、ハウジング1を組み立てた時に基板1Aから外部に露出するように配置 されている。すなわち、図7はハウジング1を組み立てた状態を示す概略斜視図 であるが、この図面から分かるように一方の基板1Aの幅は他方の基板1Bより 若干小さく構成されており、前記端子11eは二つの基板1A及び1Bを重ねた 時に基板1Bにおける基板1Aから突出する部分に配置されている。 尚、前記絶縁性基板は、セラミック、ガラス、ガラスエポキシ、プラスチック 等、検査液によって侵されない材質のものであれば任意の絶縁性材料が使用され 得るが、使い捨てであるため安価で扱い易いポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ リエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム等が好ましい。 また、導電性インキを塗布する印刷方法としては、好ましくは効率よく大量に 均一なものが形成できるスクリーン印刷法が考えられ得るが、これに限定される ことなくインキジェット法、ノズルコーティング法、ディスペンサー印刷、又は キャスティング等任意の方法を用いることができる。
【0013】 一方の基板1Aにおける貫通孔10に対応した他方の基板1B上の位置には貫 通孔20が設けられ、二枚の基板1A、1Bを互いに貼合わせた時にこれら貫通 孔10及び20が整列して合致するようにされている。
【0014】 また仕切板1Cには、一方の基板1Aにおける検査液通路2の検出部当接部分 2b及び分枝通路7に沿った位置に複数の開口部21が設けられ、検査液通路2 の検出部当接部分2b及び分枝通路7に流れてくる検査液がこれらの開口部21 を通して他方の基板1B上の各検出部11c及び電極11bと接触するようにさ れている。 さらに仕切板1Cは、一方の基板1Aにおける貫通孔10及び他方の基板1B 上の貫通孔20に対応した位置に設けられた孔22、一方の基板1Aの細溝6の 自由端と他方の基板1Bの細溝16の自由端とを連通させ一本の校正液通路を形 成させるための孔23、及び一方の基板1Aの廃液部4と他方の基板1Bの廃液 部17とを連通させて連続した廃液部を形成させるための孔24を備えている。
【0015】 図8は本考案による検出具を使用可能な検査液分析装置の一実施例としての携 帯型分析装置の概略斜視図を示し、図9は分析装置の内部処理を概略的に示すブ ロック図である。 この携帯型分析器は図1〜図7に例示したカード式使い捨て検出具を挿入する 挿入口30と、カード式使い捨て検出具における各検出部で検出した出力信号を 演算処理する演算処理部31と、演算処理部31の演算結果を記憶する記憶部3 2と、ケーシングの上面部に配置され、演算処理部31の演算結果のデータを表 示する表示部33と、演算処理部31の演算結果のデータを印刷するプリンタ3 4とから成っている。図8に示す表示部33には装置の操作部が組み込まれてお り、また装置内部には校正液容器押圧手段が設けられており、この校正液容器押 圧手段はカード式使い捨て検出具を挿入することにより、作動できるようにされ ている。
【0016】 上記したように構成された分析装置と検出具との動作について患者の血液分析 を例に挙げて説明する。 まず、用意したカード型使い捨て検出具を携帯型分析器の挿入口30に差し込 んでセンサ装置の検出部の校正測定を行う。すなわちカード式使い捨て検出具を 挿入することにより、測定項目を判別し、自動的に携帯型分析器内の試薬容器押 圧手段が作動され、検出具の基板1Aに形成された開口部9を通って校正液容器 13を所定の圧力で押圧する。これにより、校正液容器13の放出部13bが剥 離して内部に収容された校正液が校正液通路6,16に放出され、この校正液通 路6,16を介して検査液通路2の検出部当接部2bに流され、校正液が検出部 11bに接触する。分析装置側ではこの時に各端子11eから検出される電流値 や電圧値等に基づいて各検出部11bに対する校正を行う。
【0017】 その後、患者から採取した血液の入った注射器のノズルをカード式使い捨て検 出具における注入孔3に嵌合させて血液を内部の検査液通路2へ注入する。この 際、検査液通路2は検出部当接部分2bの上流側に比較的幅の狭い部分2aを備 え、また下流側に括れ部分2cを備えているので、血液の注入圧力にばらつきが あっても、注入された血液は検査液通路2の検出部当接部分2bに沿ってをゆっ くりと安定して流れ、センサ装置の各検出部は所望の検査値を安定して正確に検 知することができる。こうして検査液通路2の検出部当接部分2bを通過した血 液は括れ部分2cから下流部分2dを通り第1の廃液部4へ流入する。この場合 注射器による血液の注入中、第1の廃液部4内の血液の溜まり状態を外部から監 視することにより血液の注入量を容易に認識することができる。また、第1の廃 液部4に繋がる第2の廃液部17の下流端部、即ち、検査液通路2の下流端部に 形成された排気孔18には空気に対しては透過性で液体に対しては不透過性の栓 部材19が装着されているので、特別血液の注入量を注意して監視していなくて も血液が前記栓部材19まで注入さ検査液通路2が一杯になると前記栓部材19 が排気口18を密閉して、自動的にそれ以上血液が注入できなくなる。 また従来のように注入した血液を検査具内に保持しておき校正操作後、検査具 内に保持していた血液の検査値測定をおこなうものと違って、本考案において検 査具への血液注入と実質的に同時に血液の検査値測定をおこなうので正確な測定 値を得ることができる。
【0018】 こうして各検出部11bで検出された電流値及び電圧値は端子11eから、携 帯型分析器内の演算処理部31に送られ、演算処理されて、酸性度PH、炭酸ガ ス分圧PCO2、酸素分圧PO2、ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イ オン化カルシウム Ca、尿素窒素BUN、グルコースGlu、ヘマトクリッ トHct、重炭酸イオンHCO3−、酸素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2 、塩基過剰BE、ヘモグロビンHgbのような各種ガス濃度やイオン濃度に関す るデータが出力され、これらのデータは一方では記憶部33に記憶されると共に 、ケーシングの上面部に配置された表示部33に表示される。そしてこれらのデ ータは必要によりプリンタ34を作動させてプリントアウトすることができる。
【0019】 ところで図示実施例ではハウジング1が二枚の基板1A及び1Bと仕切板1C で構成されているが、これは本実施例に限定されることなく、内部に検査液通路 が形成できる構成であれば任意の構成が考えられ得る。 また、図示実施例では、二枚の基板は全体を透明または半透明の材料で構成し ているが、これは本実施例に限定されることなく不透明材料で構成してもよく、 また、第1、第2の廃液部4及び17内の何れかの状態を確認できるように一部 を透視可能な材料で構成してもよい。 また本実施例では、一方の基板を他方の基板より幅を狭く形成することにより センサ装置の端子を露出させているが、二枚の基板を同じ寸法に構成してセンサ 装置の端子をその側面に露出するように構成してもよい。 さらに、図示実施例では両面に接着層を備えた仕切板で二枚の基板を接着する ように構成しているが、これは本実施例に限定されることなく直接接着剤で接合 してもよい。 また、センサ装置はハウジングと別体に設けているが、ハウジングに直接検出 部等を設けてもよい。 さらにまた、検出部の数は検査値の数及び種類に応じて任意に設定することが できる。 また、図示実施例では、検出具は、易剥離可能な放出部を備えた校正液容器を 備え、検査液の分析前に各検出部を校正できるように構成されているが、この構 成は本実施例に限定されることなく、校正液容器は必要に応じて設ければよい。 また、校正液容器を設ける場合にも、校正液容器の構成は本実施例に限定される ことなく、例えば、使用時に分析装置又は検出具のハウジングに設けた針状部材 で穴を開けて内部の試薬を検査液通路の検出部に向けて放出するように構成して もよい。
【0020】
【考案の効果】
本考案による使い捨て成分検出具は、ハウジングの内部に検査液通路を備え、 前記検査液通路の上流部分に検査液注入孔を設け、下流部分に排気孔を設けると 共に、前記検査液通路における検査液注入孔と排気孔との間に、検査液通路中に 供給された検査液の少なくとも一つの成分を検出可能なセンサ装置を、その検出 部が前記検査液通路における前記注入孔と排気孔との間の部分に露出し、かつ、 その端子部がハウジングの外部に露出するように設け、前記端子部を、前記検出 部の検出結果に基づいて検査液中の少なくとも一つの成分を分析可能な分析装置 に接続可能に構成した検査液分析装置用使い捨て成分検出具において、前記セン サ装置が、電極を有する少なくとも一つの検出部と、前記検出部と前記端子とを 接続する少なくとも一つの導体とを絶縁性基板上に、導電性インキを塗布して形 成したもので構成しているので、センサ装置を簡単に低価格で製造できるように なり、結果として成分検出具自体も簡単に低価格で製造できるようになるという 効果を奏する。
【提出日】平成10年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、人間や動物等の体液等の検査液中のガス成分やpH値等を測定及び 分析することができる検査液分析装置に使用可能な検査液中の成分を検出する装 置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の検査液分析装置は、例えば病院又は分析センタ等の施設内や事故現場 等の屋外等において患者の心肺機能を検査する目的で血液の酸性度pH、炭酸ガ ス分圧PCO2、酸素分圧PO2、ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イ オン化カルシウムCa、尿素窒素BUN、グルコースGlu、ヘマトクリットH ct、重炭酸イオンHCO3−、酸素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2、塩 基過剰BE、ヘモグロビンHgbのような各種ガス濃度やイオン濃度を測定・分 析するのに使用され、据置き型や携帯型のもが種々提案され実用に供されている 。 特に携帯型の分析装置としては例えば、検査液中の成分を検出する複数の端子 部を有するセンサ装置を備えた成分検出具を分析装置本体と別体に備えた形式の 分析装置がある。 前記した成分検出具は、 ハウジング内に 分析すべき液体サンプル(以下、本願に合わせて検査液と称する。)を保持す る保持部と、 該保持部と連通する検査液通路と、 検査液通路の途中に設けられたセンサ装置と、 検査液通路の下流に設けられた貯留部と、 内部に所定量の空気を収容し、外部からの押圧力によって変形可能な部分を有 する空気収容部と、 該空気収容部と前記保持部とを連通する空気圧供給路とを備え、 検査液分析装置本体に着脱可能に構成されている。 上記した従来の成分検出具では、センサ装置は、例えばシリコンウェハ等の基 板上に、薄膜成形技術により各検出部及び端子を成形することで構成されていた 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の成分検出具のセンサ装置に用いられる薄膜成形技術は 、小型で精密な回路等を形成することはできるが、周知の通りシリコンウェハ上 にCVDや蒸着法等により導電膜を成形した後、適当なパターンのマスクを施し てエッチング処理を施すという非常に時間の係る製造方法であり、しかもこれら の処理を真空中で行うため高価な真空装置も必要になる。このような薄膜成形技 術を用いれはセンサ装置は非常に小さくすることはできるが、価格が高価になり 、従って当然これを使用する成分検出具は小型化は達成できるが高価なものにな る。 成分検出具は、血液等の検査液中の成分を検出するために用いるため使い捨て が望まれるので市場ではできる限り低価格に抑えることが望まれており、また、 成分検出具自体があまり小さすぎると作業者が検査液を成分検査装置に注入する 作業が難しくなるので極端な小型化は望まれていない。特に携帯型の分析装置等 に使用される成分検出具は、病院又は分析センタ等のように落ち着いて作業がで きる施設内での使用よりも、事故現場や救急車等の屋外や移動中の車両等のよう に比較的慌ただしい状況下で使用されることが多いため注入作業を慎重に行わな ければならない程の小型化は作業者に対する負担を大きくするだけで好ましくな くい。
【0004】 そこで、本考案は、このような従来の検査液分析装置用の使い捨て成分検出具 におけるセンサ装置に起因する問題点を解決して、低価格で簡単に製造すること ができる検査液分析装置用の使い捨て成分検出具を提供することを目的としてい る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本考案による検査液分析装置用の使い捨て成 分検出具は、ハウジングの内部に検査液通路を備え、前記検査液通路の上流部分 に検査液注入孔を設け、下流部分に排気孔を設けると共に、前記検査液通路にお ける検査液注入孔と排気孔との間に、検査液通路中に供給された検査液の少なく とも一つの成分を検出可能なセンサ装置を、その検出部が前記検査液通路におけ る前記注入孔と排気孔との間の部分に露出し、かつ、その端子部がハウジングの 外部に露出するように設け、前記端子部を、前記検出部の検出結果に基づいて検 査液中の少なくとも一つの成分を分析可能な分析装置に接続可能に構成した検査 液分析装置用使い捨て成分検出具において、前記センサ装置が、電極を有する少 なくとも一つの検出部と、前記検出部と前記端子とを接続する少なくとも一つの 導体とを絶縁性基板上に、導電性インキを塗布して形成したもので構成している 。 前記検出部は、検出すべき成分に応じて、その電極上に検出すべきガス成分が 透過可能なガス透過膜、又は検出すべき成分と反応する化学物質や天然物質等か ら成る試薬層が設けられ得る。 また、例えば、検査液の電導度を測定する場合には、前記検出部は交流電圧が 印加される二つの電極からなり得る。 さらに、前記検出部は検出方法に応じて様々な形態を採ることができ、例えば 、電流検出方式を採る場合には、さらに対極を有することができ、また、電位差 検出方式を採る場合にはさらに参照電極を有することができる。 また、検査液通路の排気孔に空気に対しては透過性だが液体に対しては不透過 性の材料、例えば、吸水性合成樹脂を含有する発水性の多孔性合成樹脂体から成 る栓部材を設けてもよい。 さらに、前記検査液通路は、少なくとも前記センサより下流側に所定量の検査 液を貯めることができる容積を有する廃液部を備えることができ、この場合、前 記排気孔は前記廃液部に設けられ得る。 さらにまた、検査液注入孔は、検査液注入器のノズル部分が液密に嵌合できる ように構成してもよい。 また、前記検査液通路は、前記センサ装置の検出部が露出した部分と検査液注 入孔との間で分岐する校正液通路を有することができ、この場合、前記校正液通 路の上流部分に外部からの押圧力によって内部の校正液を校正液通路に放出する 校正液容器が設けられ得る。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案に係る検査液分析装置用使い捨て成分検出具(以下、単に成分 検出具と称する。)の実施の形態を図1〜図7に示した一実施例を参照しながら 説明していく。 図1は本考案に係る検出具の概略展開図であり、図2は後述するハウジング組 立後の検出具における検査液通路の概略上面図である。 図面に示すように、検出具は、透明または半透明なプラスチックのような適当 な材料から成るハウジング1を備えている。このハウジング1は、互いに重畳さ れる二枚の基板1A、1B及び両面に接着層を備えた薄い仕切板1Cから成り、 二枚の基板1A、1Bで前記仕切板1Cを挟み、該仕切板2で二枚の基板1A及 び1Bが液密に接合されるように組み立てられる。
【0007】 一方の基板1Aには、その内側面すなわち薄い仕切板1Cと対向する面に、検 査すべき人間または動物の体液等の検査液を通す溝から成る検査液通路2が基板 1Aの周囲縁部に沿ってコの字状に形成されている。この検査液通路2の上流端 にはハウジングの外部と連通する検査液の注入孔3が形成されており、また、検 査液通路2の下流部分にはジグザグ状に形成された第1の廃液部4が形成されて いる。 図3は、基盤1Aにおける前記注入孔3に対応する部分の部分断面図であり、 図面に示すように前記注入孔3は基板1Aの内側面から外側面へ僅かにテーパー 状に広がり、基板1Aの外側面における注入孔3の周囲には案内肩部3aが設け られている。これにより注入孔3に注射器等の検査液注入器(図示せず)を密閉 的に挿着でき、雰囲気に触れないように検査液を検査液通路2に注入できるよう に構成されている。
【0008】 第1の廃液部4を構成している溝は図1及び図2に示すようにジグザグに形成 され、その幅及び深さは、十分容積を得るために検査液通路2の他の部分より大 きく設定されている。 また、検査液通路2は図1及び図2に示すように、注入孔3からのびる比較的 幅の狭い部分2aと、この比較的幅の狭い部分2aに続く検出部当接部分2bと 、検出部当接部分2bにつづく括れ部分2cと、括れ部分2cから第1の廃液部 4へ伸びる部分2dとを備えている。検査液通路2のセンサ当接部分2bの上流 部分には校正液通路の一部を構成する細溝6が内方へ向って形成されている。さ らに検査液通路3のセンサ当接部分3bには周縁部に向かってのびる分枝通路7 が形成され、その先端は貫通孔8で終端している。この貫通孔8は参照電極に相 対するように位置決めされ、ゲル状の飽和塩化カリウム溶液が装填され得る。 さらに一方の基板1Aのコの字状の検査液通路2で囲まれた内側領域には開口 部9が形成されており、この開口部9は測定時に後で説明する校正液容器を押圧 する手段を受けるために設けられている。 さらにまた一方の基板1Aのほぼ中央部には、後述する検査液分析装置に検出 具を挿入する際の案内及び係止用の貫通孔10が設けられている。
【0009】 他方の基板1Bには、その内側面すなわち薄い仕切板1Cと対向する面に、セ ンサ装置11を装着するための浅い凹面12が一つの隅角部に沿って形成され、 そして一方の基板1Aにおける開口部9に相応した位置には校正液容器13の装 着凹面14が形成されている。 図4は、校正液容器13及び基板1Bにおける前記装着凹面14に対応する部 分の拡大図であり、図面に示すように校正液容器13は、ガス透過性のない、又 は低い材質から成り、内部にセンサ装置11における各検出部の校正用の試薬を 密閉的に収容している。本実施例では前記校正液容器は外周縁部13aが、少な くとも後述する分析装置の押圧手段で押圧された時の内圧で剥離しない強度で接 着されている。前記外周縁部13aには、放出部13bが形成されており、この 放出部13bに対応する部分は、少なくとも後述する分析装置の押圧手段で押圧 された時の内圧で剥離可能に易剥離シーラントで接着されている。この易剥離シ ーラントによる剥離機構としては、シーラントと被着体が完全に融着しておらず 、適度な強度で剥がせる状態の界面剥離機構、コーティング層やラミネートフィ ルムの層間で剥離可能な層間剥離機構、又は開封時にシーラント層の内部凝集破 壊により剥離する凝集剥離機構等が考えられ得る。 上記したように校正液容器を形成することにより、後述する分析装置の押圧手 段で押圧された時に放出部13bのみが剥離して開封状態となり、内部の試薬が 校正液容器から放出できるようになる。このように、易剥離シーラントを用いて 放出部を形成することで校正液を放出させるために校正液容器を針状物で破く構 成を採っている検出具に比べて校正液容器の強度を全体として高くすることがで き、その結果、ガス透過性の低い素材が使えるので検出具保存時の試薬の保存性 が著しく向上する。 また、基板1Bにおける装着凹面14の前記校正液容器13の放出部13bに 対応する部分から、一方の基板1Aにおける校正液通路の一部を構成している細 溝6の自由端に相応した位置までには校正液通路の一部を成す細溝16が形成さ れている。この細溝16は、組立られた時に仕切板1Cに設けられた孔23を介 して一方の基板1Aに形成された細溝6と連通して一本の校正液通路を構成して 前記校正液容器13の放出部13bと検査液通路2との連通させ、検査液の測定 に先立ってセンサ装置11の各センサを校正するために校正液容器13が分析装 置の押圧手段によって押圧され、その放出部13bが剥離した時に校正液容器1 3中の校正液を検査液通路2における検出部当接部2bに流す。 尚、図面には詳細に示していないが、校正液容器装着凹面14、校正液通路の 一部を成す細溝16、及び校正液容器13には、校正液容器13の放出部13b から試薬が放出した時に、試薬が他の部分に漏れでないで確実に細溝16内に流 れ込むために案内溝を設ける等の様々な構成が採られることは言うまでもない。
【0010】 また、符号17は、一方の基板1Aにおける第1の廃液部4に対応した位置に 該廃液部4と対称形状に形成されたジグザグの溝から成る第2の廃液部を示して おり、この廃液部17は、組立られた時に仕切板1Cに設けられた孔24を介し て一方の基板1Aに形成された第1の廃液部4と連通して連続する一本の廃液通 路を構成する(図2参照)。また、廃液部17の下流端部には外部と連通する排 気孔18が形成されており、この排気孔18には図5に示すように空気に対して は透過性で液体に対しては不透過性の働きをする栓部材19が装着されている( 図5は、基板1Bにおける排気孔18部分の部分断面図を示している。)。 この栓部材19は、例えば、撥水性材料からなる多孔性合成樹脂の孔内に吸水 率の高い吸水性樹脂を含有させたものから成り、検査液注入器で注入孔3から血 液等の検査液を注入すると、検査液が前記栓部材19に至った時点で前記吸水性 樹脂が検査液を吸収して膨張し前記多孔性合成樹脂の各孔を塞ぐので、栓部材1 9が排気孔18を密閉し、それ以上注入器で検査液を注入できなくなる。これに より、検査液通路2の内部は注入孔3から排気孔18までが確実に検査液で満た されるので、注入孔3と排気孔18の間に設けられたセンサ装置11の検出部に 検査液が確実に供給されるようになる。
【0011】 図6は、センサ装置11の概略拡大図である。図面に示すように、このセンサ 装置11は、絶縁性基板11a上に導電性インキを塗布して形成された電極を有 する複数の検出部11bを備えている。 この検出部11bは、酸性度PH、炭酸ガス分圧PCO2、酸素分圧PO2、 ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イオン化カルシウムCa、尿素窒素B UN、グルコースGlu、ヘマトクリットHct、重炭酸イオンHCO3−、酸 素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2、塩基過剰BE、ヘモグロビンHgb等 のような検出すべき成分に応じて、各電極の検査液通路2に対応する部分に、検 出すべきガス成分が透過可能なガス透過膜や、検出すべき成分に反応する化学物 質や天然物質を塗布してなる試薬層が適宜設けられ得る。 また、前記検出部11bは、例えば、血液中の酸素分圧やグルコース濃度を測 定するために電流検出方式を用いる場合にはさらに対極を備え、また、検査液中 の水素、ナトリウム又はカリウム等のイオン濃度を測定するために電位差検出方 式を用いる場合にはさらに参照電極を備え、さらにまた、ヘマトクリット量を測 定するために検査液中の電導度を測定する場合には、それらの間に交流電圧を印 加する等、検出すべき成分に応じて様々な形態を採ることができる。 なお、 図示実施例では検出部11bはこれら検査値のうち8種類の検査値を 測定できるように配列されている。 また各検出部11bは導電性インキを塗布して成る導体11dを介して基板1 1aの一側縁部に沿って整列して設けた端子11eに接続され、これらの端子1 1eは、ハウジング1を組み立てた時に基板1Aから外部に露出するように配置 されている。すなわち、図7はハウジング1を組み立てた状態を示す概略斜視図 であるが、この図面から分かるように一方の基板1Aの幅は他方の基板1Bより 若干小さく構成されており、前記端子11eは二つの基板1A及び1Bを重ねた 時に基板1Bにおける基板1Aから突出する部分に配置されている。 尚、前記絶縁性基板は、セラミック、ガラス、ガラスエポキシ、プラスチック 等、検査液によって侵されない材質のものであれば任意の絶縁性材料が使用され 得るが、使い捨てであるため安価で扱い易いポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ リエチレン、ポリプロピレン等のプラスチックフィルム等が好ましい。 また、導電性インキを塗布する印刷方法としては、好ましくは効率よく大量に 均一なものが形成できるスクリーン印刷法が考えられ得るが、これに限定される ことなくインキジェット法、ノズルコーティング法、ディスペンサー印刷、又は キャスティング等任意の方法を用いることができる。
【0012】 一方の基板1Aにおける貫通孔10に対応した他方の基板1B上の位置には貫 通孔20が設けられ、二枚の基板1A、1Bを互いに貼合わせた時にこれら貫通 孔10及び20が整列して合致するようにされている。
【0013】 また仕切板1Cには、一方の基板1Aにおける検査液通路2の検出部当接部分 2b及び分枝通路7に沿った位置に複数の開口部21が設けられ、検査液通路2 の検出部当接部分2b及び分枝通路7に流れてくる検査液がこれらの開口部21 を通して他方の基板1B上の各検出部11c及び電極11bと接触するようにさ れている。 さらに仕切板1Cは、一方の基板1Aにおける貫通孔10及び他方の基板1B 上の貫通孔20に対応した位置に設けられた孔22、一方の基板1Aの細溝6の 自由端と他方の基板1Bの細溝16の自由端とを連通させ一本の校正液通路を形 成させるための孔23、及び一方の基板1Aの廃液部4と他方の基板1Bの廃液 部17とを連通させて連続した廃液部を形成させるための孔24を備えている。
【0014】 図8は本考案による検出具を使用可能な検査液分析装置の一実施例としての携 帯型分析装置の概略斜視図を示し、図9は分析装置の内部処理を概略的に示すブ ロック図である。 この携帯型分析器は図1〜図7に例示したカード式使い捨て検出具を挿入する 挿入口30と、カード式使い捨て検出具における各検出部で検出した出力信号を 演算処理する演算処理部31と、演算処理部31の演算結果を記憶する記憶部3 2と、ケーシングの上面部に配置され、演算処理部31の演算結果のデータを表 示する表示部33と、演算処理部31の演算結果のデータを印刷するプリンタ3 4とから成っている。図8に示す表示部33には装置の操作部が組み込まれてお り、また装置内部には校正液容器押圧手段が設けられており、この校正液容器押 圧手段はカード式使い捨て検出具を挿入することにより、作動できるようにされ ている。
【0015】 上記したように構成された分析装置と検出具との動作について患者の血液分析 を例に挙げて説明する。 まず、用意したカード型使い捨て検出具を携帯型分析器の挿入口30に差し込 んでセンサ装置の検出部の校正測定を行う。すなわちカード式使い捨て検出具を 挿入することにより、測定項目を判別し、自動的に携帯型分析器内の試薬容器押 圧手段が作動され、検出具の基板1Aに形成された開口部9を通って校正液容器 13を所定の圧力で押圧する。これにより、校正液容器13の放出部13bが剥 離して内部に収容された校正液が校正液通路6,16に放出され、この校正液通 路6,16を介して検査液通路2の検出部当接部2bに流され、校正液が検出部 11bに接触する。分析装置側ではこの時に各端子11eから検出される電流値 や電圧値等に基づいて各検出部11bに対する校正を行う。
【0016】 その後、患者から採取した血液の入った注射器のノズルをカード式使い捨て検 出具における注入孔3に嵌合させて血液を内部の検査液通路2へ注入する。この 際、検査液通路2は検出部当接部分2bの上流側に比較的幅の狭い部分2aを備 え、また下流側に括れ部分2cを備えているので、血液の注入圧力にばらつきが あっても、注入された血液は検査液通路2の検出部当接部分2bに沿ってをゆっ くりと安定して流れ、センサ装置の各検出部は所望の検査値を安定して正確に検 知することができる。こうして検査液通路2の検出部当接部分2bを通過した血 液は括れ部分2cから下流部分2dを通り第1の廃液部4へ流入する。この場合 注射器による血液の注入中、第1の廃液部4内の血液の溜まり状態を外部から監 視することにより血液の注入量を容易に認識することができる。また、第1の廃 液部4に繋がる第2の廃液部17の下流端部、即ち、検査液通路2の下流端部に 形成された排気孔18には空気に対しては透過性で液体に対しては不透過性の栓 部材19が装着されているので、特別血液の注入量を注意して監視していなくて も血液が前記栓部材19まで注入さ検査液通路2が一杯になると前記栓部材19 が排気口18を密閉して、自動的にそれ以上血液が注入できなくなる。 また従来のように注入した血液を検査具内に保持しておき校正操作後、検査具 内に保持していた血液の検査値測定をおこなうものと違って、本考案において検 査具への血液注入と実質的に同時に血液の検査値測定をおこなうので正確な測定 値を得ることができる。
【0017】 こうして各検出部11bで検出された電流値及び電圧値は端子11eから、携 帯型分析器内の演算処理部31に送られ、演算処理されて、酸性度PH、炭酸ガ ス分圧PCO2、酸素分圧PO2、ナトリウムNa、カリウムK、塩素Cl、イ オン化カルシウム Ca、尿素窒素BUN、グルコースGlu、ヘマトクリッ トHct、重炭酸イオンHCO3−、酸素飽和度SO2、全二酸化炭素TCO2 、塩基過剰BE、ヘモグロビンHgbのような各種ガス濃度やイオン濃度に関す るデータが出力され、これらのデータは一方では記憶部33に記憶されると共に 、ケーシングの上面部に配置された表示部33に表示される。そしてこれらのデ ータは必要によりプリンタ34を作動させてプリントアウトすることができる。
【0018】 ところで図示実施例ではハウジング1が二枚の基板1A及び1Bと仕切板1C で構成されているが、これは本実施例に限定されることなく、内部に検査液通路 が形成できる構成であれば任意の構成が考えられ得る。 また、図示実施例では、二枚の基板は全体を透明または半透明の材料で構成し ているが、これは本実施例に限定されることなく不透明材料で構成してもよく、 また、第1、第2の廃液部4及び17内の何れかの状態を確認できるように一部 を透視可能な材料で構成してもよい。 また本実施例では、一方の基板を他方の基板より幅を狭く形成することにより センサ装置の端子を露出させているが、二枚の基板を同じ寸法に構成してセンサ 装置の端子をその側面に露出するように構成してもよい。 さらに、図示実施例では両面に接着層を備えた仕切板で二枚の基板を接着する ように構成しているが、これは本実施例に限定されることなく直接接着剤で接合 してもよい。 また、センサ装置はハウジングと別体に設けているが、ハウジングに直接検出 部等を設けてもよい。 さらにまた、検出部の数は検査値の数及び種類に応じて任意に設定することが できる。 また、図示実施例では、検出具は、易剥離可能な放出部を備えた校正液容器を 備え、検査液の分析前に各検出部を校正できるように構成されているが、この構 成は本実施例に限定されることなく、校正液容器は必要に応じて設ければよい。 また、校正液容器を設ける場合にも、校正液容器の構成は本実施例に限定される ことなく、例えば、使用時に分析装置又は検出具のハウジングに設けた針状部材 で穴を開けて内部の試薬を検査液通路の検出部に向けて放出するように構成して もよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案による使い捨て成分検出具は、ハウジングの内部に検査液通路を備え、 前記検査液通路の上流部分に検査液注入孔を設け、下流部分に排気孔を設けると 共に、前記検査液通路における検査液注入孔と排気孔との間に、検査液通路中に 供給された検査液の少なくとも一つの成分を検出可能なセンサ装置を、その検出 部が前記検査液通路における前記注入孔と排気孔との間の部分に露出し、かつ、 その端子部がハウジングの外部に露出するように設け、前記端子部を、前記検出 部の検出結果に基づいて検査液中の少なくとも一つの成分を分析可能な分析装置 に接続可能に構成した検査液分析装置用使い捨て成分検出具において、前記セン サ装置が、電極を有する少なくとも一つの検出部と、前記検出部と前記端子とを 接続する少なくとも一つの導体とを絶縁性基板上に、導電性インキを塗布して形 成したもので構成しているので、センサ装置を簡単に低価格で製造できるように なり、結果として成分検出具自体も簡単に低価格で製造できるようになるという 効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る検出具の概略展開図である。
【図2】 ハウジング組立後の検出具における検査液通
路の概略上面図である。
【図3】 基盤1Aにおける前記注入孔3に対応する部
分の部分断面図である。
【図4】 校正液容器13及び基板1Bにおける前記装
着凹面14に対応する部分の拡大図である。
【図5】 基板1Bにおける排気孔18部分の部分断面
図である。
【図6】 センサ装置11の概略拡大図である。
【図7】 図6はハウジング1を組み立てた状態を示す
概略斜視図である。
【図8】 本考案による検出具を使用可能な携帯型分析
器の一実施例を示す概略斜視図である。
【図9】 図8に示す携帯型分析器の構成を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1A 基板 1B 基板 1C 仕切板 2 検査液通路 2a 注入孔3からのびる比較的幅の狭い部分 2b 検出部当接部分 2c 括れ部分 2d 括れ部分2cから第1の廃液部4へ伸びる部分 3 注入孔 4 廃液部 6 校正液通路の一部を構成する細溝 7 分岐通路 8 貫通孔 9 押圧用開孔 10 貫通孔 11 センサ装置 11a 基板 11b 検出部 11d 導体 11e 端子 12 凹面 13 校正液容器 13a 外周縁部 13b 放出部 14 校正液容器装着凹面 16 校正液通路の一部を構成する細溝 17 第2の廃液部 18 排気孔 19 栓部材 20 貫通孔 21 開口部 22 貫通孔 23 細溝6及び16を連通する孔 24 第1廃液部4及び第2廃液部17とを連通する孔 30 挿入口 31 演算処理部 32 記憶部 33 表示部 34 プリンタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 検査液分析装置用使い捨て成分検出具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る検出具の概略展開図である。
【図2】 ハウジング組立後の検出具における検査液通
路の概略上面図である。
【図3】 基盤1Aにおける前記注入孔3に対応する部
分の部分断面図である。
【図4】 校正液容器13及び基板1Bにおける前記装
着凹面14に対応する部分の拡大図である。
【図5】 基板1Bにおける排気孔18部分の部分断面
図である。
【図6】 センサ装置11の概略拡大図である。
【図7】 図6はハウジング1を組み立てた状態を示す
概略斜視図である。
【図8】 本考案による検出具を使用可能な携帯型分析
器の一実施例を示す概略斜視図である。
【図9】 図8に示す携帯型分析器の構成を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】 1 ハウジング 1A 基板 1B 基板 1C 仕切板 2 検査液通路 2a 注入孔3からのびる比較的幅の狭い部分 2b 検出部当接部分 2c 括れ部分 2d 括れ部分2cから第1の廃液部4へ伸びる部分 3 注入孔 4 廃液部 6 校正液通路の一部を構成する細溝 7 分岐通路 8 貫通孔 9 押圧用開孔 10 貫通孔 11 センサ装置 11a 基板 11b 検出部 11d 導体 11e 端子 12 凹面 13 校正液容器 13a 外周縁部 13b 放出部 14 校正液容器装着凹面 16 校正液通路の一部を構成する細溝 17 第2の廃液部 18 排気孔 19 栓部材 20 貫通孔 21 開口部 22 貫通孔 23 細溝6及び16を連通する孔 24 第1廃液部4及び第2廃液部17とを連通する孔 30 挿入口 31 演算処理部 32 記憶部 33 表示部 34 プリンタ

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内部に検査液通路を備え、 前記検査液通路の上流部分に検査液注入孔を設け、下流
    部分に排気孔を設けると共に、 前記検査液通路における検査液注入孔と排気孔との間
    に、検査液通路中に供給された検査液の少なくとも一つ
    の成分を検出可能なセンサ装置を、その検出部が前記検
    査液通路における前記注入孔と排気孔との間の部分に露
    出し、かつ、その端子部がハウジングの外部に露出する
    ように設け、 前記端子部を、前記検出部の検出結果に基づいて検査液
    中の少なくとも一つの成分を分析可能な分析装置に接続
    可能に構成した検査液分析装置用使い捨て成分検出具に
    おいて、 前記センサ装置が、 電極を有する少なくとも一つの検出部と、 前記検出部と前記端子とを接続する少なくとも一つの導
    体とを絶縁性基板上に、導電性インキを塗布して形成し
    たものから成ることを特徴とする検査液分析装置用使い
    捨て成分検出具。
  2. 【請求項2】 前記検出部が、電極上に検出すべきガス
    成分が透過可能なガス透過膜を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の成分検出具。
  3. 【請求項3】 前記検出部が、電極上に、検出すべき成
    分と反応する化学物質及び/又は天然物質を塗布した試
    薬層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の成
    分検出具。
  4. 【請求項4】 前記検出部が、交流電圧が印加される一
    対の電極から成ることを特徴とする請求項1に記載の成
    分検出具。
  5. 【請求項5】 前記栓部材が、吸水性合成樹脂を含有す
    る撥水性の多孔性合成樹脂体から成ることを特徴とする
    請求項1〜4の何れか一項に記載の成分検出具。
  6. 【請求項6】 前記検査液通路が、少なくとも前記セン
    サより下流側に所定量の検査液を貯めることができる容
    積を有する廃液部を備え、 前記排気孔が廃液部に設けられていることを特徴とする
    請求項1〜5の何れか一項に記載の成分検出具。
  7. 【請求項7】 検査液注入孔を、検査液注入器のノズル
    部分が液密に嵌合できるように構成したことを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか一項に記載の成分検出具。
  8. 【請求項8】 前記検査液通路が、前記センサが露出し
    た部分と検査液注入孔との間で分岐する校正液通路を備
    え、 前記校正液通路の上流部分に外部からの押圧力によって
    内部の校正液を校正液通路に放出する校正液容器を設け
    たことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の
    成分検出具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014092529A (ja) * 2012-11-07 2014-05-19 Techno Medica Co Ltd センサーカード

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