JP3048228U - 液体容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２種類以上の飲料ジュース等の液体を１個の
容器内に収容して好ましい組合わせでの販売、購入を可
能とすること。 【解決手段】 容器本体１０の内部が、その閉塞上面１
１から底面１２に亘りその中心部縦方向に一体成形の仕
切壁１３によって２つの液体収容室１４、１５に区画形
成されるとともに、容器本体１０の上部外側には、各液
体収容室１４、１５の液体出し入れ口１６、１８が設け
られ、更にこれら出し入れ口１６、１８にはキャップ２
０、２２が密栓され、各収容室１４、１５内に種類の異
なる液体が収容されて販売、購入される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、液体容器に関し、更に詳しくは、飲料水、各種ジュース等の少なく とも２種類以上の液体を１個の容器内に収容し保存するための容器に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、飲料水や各種ジュース等の飲料容器としては、紙製箱型のもの やプラスチック製の所謂ペットボトルが広く用いられているが、これら容器はい ずれもその収容液体の出し入れ口が一箇所であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、従来の容器にあっては、当然のことながら、容器中身としては一 種類の液体しか収容し保存することができず、多種類の液体は、それぞれ別の容 器に収容し保存しなければならないために、在庫管理や保管スペース等に難があ り、また、購入者としては、それ程の量を必要としない場合であっても、多種類 の場合には、別々にそれぞれ１本ずつ購入しなければならず、不経済であるばか りか、携行時には嵩高で重く不便である等の問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると ころは、２種類以上の液体を１個の容器内に収容し保存することによって、コス ト的に安く、かつ少量、多種類の飲料ジュース等の液体を、その好みの組合わせ で購入することができて商品価値が高く、また、保管スペース１本分で複数商品 の保管ができて在庫管理等も容易な液体容器を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するため、本考案は、容器本体の内部が、その縦方向に設けら れた仕切壁によって少なくとも２つの液体収容室に区画形成されるとともに、該 液体収容室の液体の出し入れ口がキャップを介して着脱可能に密栓されている構 成を特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は 本考案に係る液体容器の一例での一部省略の縦断面図、図２は図１の２−２線に 沿った断面図で、これら図において、有底の容器本体１０は、特にその材質は限 定されないが、好ましくは、プラスチック成形品としてのプラスチックボトルで あって、その形状は限定されることなく、任意である。容器本体１０は、上面１ １は閉塞されており、内部は上面１１から底面１２に亘りその中心部縦方向に一 体成形の仕切壁１３によって２つの液体収容室１４、１５に区画形成されるとと もに、上部外側には各液体収容室１４、１５に連なり、かつ雄ねじ部１７、１９ を有する液体出し入れ口１６、１８がやや上向き斜向状に一体に突設され、これ ら液体出し入れ口１６、１８には、それぞれキャップ２０、２２がその雌ねじ部 ２１、２３の螺合をもって密栓されている。

【０００７】 そして、このように構成された本液体容器は、それぞれの液体収容室１４、１ ５内に種類の異なる液体、例えば、ＡジュースとＢジュース等好ましい組合わせ でのジュースを入れて販売すれば、購入者は、異なる少なくとも２種類の好まし い組合わせでのジュースを１本の容器で同時に購入できる。

【０００８】 本考案に係る液体容器の変形は可能であり、図３及び図４に他の変形態様が示 されている。図３及び図４に示された液体容器は、共通の中蓋を回動させること により２つに仕切られた液体収容室内の液体を取り出し得るようにしたものであ る。更に説明すれば、容器本体１０は、その上面が開口しており、内部は開口上 面から底面１２に亘りその中心部縦方向に一体成形の仕切壁１３によって２つの 液体収容室１４、１５が区画形成されている。容器本体１０の首部２４の外周に は凹溝２５が設けられ、該凹溝２５には、１つの開口部２７を有する中蓋２６の 内周突起部２８が離脱不能にして、かつ回動可能として嵌め込まれ、中蓋２６が 任意方向に回動せられることにより、いずれか一方のみの液体収容室１５（また は液体収容室１４）の開口部３０（または開口部２９）と中蓋開口部２７との適 合孔から収容液体が取り出されるようになっている。中蓋２６にはキャップ３１ が冠着されて密栓され、収容液体が漏出しないようになっている。

【０００９】 なお、キャップ３１に変えて、中蓋２６にその開口部２７を開閉するスライド 板を設け、該スライド板の摺動操作により中蓋開口部２７を開閉するようにして もよい。また、いずれの実施例も容器本体１０内を２つに仕切って液体収容室１ ４、１５を区画形成した場合を示したが、液体収容室はこれを２つ以上に仕切っ ても良く、その数は任意である。

【００１０】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、１つの容器に２種類以上の液体を収容し保存する ことができるので、少量、多種類の商品を同時に販売し、或いは購入することが できて至便であるばかりか、多人数や好みの異なる場合にあっては、中身の組合 わせ次第で販売し易くなり、商品価値を高め得るものである。

【００１１】 また、２種類以上の液体が１つの容器に収容されているので、保管スペース１ 本分で複数商品の保管ができ、更には在庫管理も容易になる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る液体容器の一例での一部省略の縦
断面図である。

【図２】図１の２−２線に沿った断面図である。

【図３】本考案に係る液体容器の他例での一部省略の縦
断面図である。

【図４】図３の平面図である。

【符号の説明】 １０ 容器本体 １１ 容器本体上面 １２ 容器本体底面 １３ 仕切壁 １４、１５ 液体収容室 １６、１８ 液体出し入れ口 ２０、２２ キャップ ２４ 容器本体首部 ２５ 凹部 ２６ 中蓋 ２７ 開口部 ２８ 突起部 ２９、３０ 液体収容室の開口部 ３１ キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体の内部が、その縦方向に設けら
   れた仕切壁によって少なくとも２つの液体収容室に区画
   形成されるとともに、該液体収容室の液体の出し入れ口
   がキャップを介して着脱可能に密栓されている構成を特
   徴とする液体容器。