JP3047898B2 - カートリッジタンク - Google Patents

カートリッジタンク

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JP3047898B2
JP3047898B2 JP10320568A JP32056898A JP3047898B2 JP 3047898 B2 JP3047898 B2 JP 3047898B2 JP 10320568 A JP10320568 A JP 10320568A JP 32056898 A JP32056898 A JP 32056898A JP 3047898 B2 JP3047898 B2 JP 3047898B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタンク本体に弁を有
するキャップを着脱自在にしたカートリッジタンクに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のカートリッジタンクは、
図6、図7、図8、図9に示すように、タンク本体1の
適所に燃料を供給する給油口2を設け、この給油口2に
弁機構3を有するキャップ4を取り付け、給油口2の端
面2aをキャップ4に設けたシール面3cでシールする
ことにより、前記弁機構3を介して給油口2の開放状態
と閉塞状態を保つように構成としている。そして、機器
5のタンク収納スペース6にセットするときは、給油口
2を下向きにして油受け皿7に載置することで、油受け
皿7内に設けた弁押上ピン8により弁体3bが押し上げ
られ、弁機構3が強制的に開放されてタンク本体1内の
燃料が油受け皿7に供給され、油受け皿7内の油面が弁
機構3の吐出口9に達するとタンク本体1からの燃料の
供給が停止する。そして、油受け皿7内の燃料が消費さ
れ油面が低下すると、再度タンク本体1からの燃料の供
給が開始される。この繰り返しによりタンク本体1から
油受け皿7への燃料の供給が行われる。
【0003】次に、タンク本体1の燃料が消費され補給
が必要となった場合は、機器5からタンク本体1を取り
出すことで、弁押上ピン8が弁機構3から離れ、弁機構
3は内蔵バネ3aにより弁体3bを吐出口9に密着させ
ることで閉塞状態となりタンク本体1からの燃料の流出
を防止する。この状態でタンク本体1を反転させ、キャ
ップ4を上向きにしてキャップ4をゆるめ、給油口2か
ら取り外す。そして、給油口2から燃料を補給したの
ち、キャップ4を給油口2に取り付け、再度機器5に逆
転装着することで、油受け皿7への供給が開始されるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成においては、給油口2にキャップ4を取り付ける際
にキャップ4の締め付け状態が悪いとタンク本体1を逆
転してキャップ4を下向きにしたときに、キャップ4が
外れてしまったり、給油口2の端面2aとキャップ4の
シール面3cのシール不完全による燃料漏れが発生した
りして、タンク本体1内の燃料が一度に流出するという
トラブルや機器5側の油受け皿7から燃料がオーバーフ
ローしてしまうという問題を有するものであり、例えば
石油ストーブ等は室内に開放された状態で燃焼が行われ
るため、上記のような現象が発生すると極めて不安全な
状態を招く危険がある。
【0005】そこで、石油ストーブなど室内で燃焼させ
る石油燃焼器などにおいては、灯油流出による不安全状
態を未然に防止する方法として、カートリッジタンクを
取り出したときに石油燃焼器を自動的に消火させる方法
を採用するのが一般的である。しかし、消火した直後の
石油燃焼器は極めて高温の状態にあり、キャップ外れの
トラブルが発生して消火後の石油燃焼器に灯油がかかれ
ば、再着火して燃焼を開始することがあり、この給油時
に消火するという方法も完全な対策とはいえないもので
あった。
【0006】また、従来の構成における給油口2へのキ
ャップ4の締め付け状態は、締め付ける人の感覚で決ま
るものであり、確認することが極めて困難なものである
とともに、その締め付け状態に個人差が顕著にあらわれ
るものでもあった。つまり、年配の人や年少者のように
比較的力のない人が補給作業を行う場合と成人男性のよ
うに力のある人が補給作業をする場合とではおのずと締
め付け状態に差が生じるものであり、力のない人が補給
作業を行う場合の方が上記のような不安全な状態を招く
確率は高いものである。
【0007】また、キャップ4を給油口2に傾斜してむ
りやり締め付けたような場合も同様に締め付け不完全な
状態となり、キャップ外れや油漏れの原因となる。
【0008】さらに、締め付け状態に個人差が生じるこ
とに起因して、キャップ取り外し時の不具合も発生する
ものである。つまり、力のある人が強く締め付けた後
に、力のない人が補給作業を行うような場合は、反対に
キャップを取り外す時に困難な作業を強いられることに
なり、使い勝手が極めて悪いものとなるという課題も有
するものであった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなしたもの
で、給油口へのキャップの傾斜締め付けを防止して、誰
が補給作業をしても正常にキャップの締め付けが行える
とともに、締め付け強度が一定になるようにすることを
目的とし、今後さらに高齢化社会が進む中にあって、高
齢者の方でも安心して使用できるカートリッジタンクを
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、タンク本体と、タンク本体の適所に設けた給
油口と、給油口の外周に形成したネジ部、このネジ部へ
の螺合によって前記給油口を閉塞する給油キャップと、
この給油キャップを覆うように設けた第1歯車継手と、
所定のバネ圧で前記第1歯車継手に噛み合うように設け
た第2歯車継手と、この第2歯車継手を第1歯車継手に
押し当て保持するバネと、このバネの一方を保持すると
ともに給油キャップを回動させる給油キャップ回動手段
を備え、前記給油キャップには、少なくとも給油口開口
部より小さいガイド筒を設け、このガイド筒に沿って給
油キャップを給油口に取り付けることで、前記給油キャ
ップを傾斜させた状態で給油口ネジ部に螺合できない構
成としている。
【0011】上記発明によれば、給油キャップに設けた
ガイド筒により、給油キャップを給油口ネジ部に適正に
螺合するように導くことで、給油キャップを傾斜締め付
けなど適正に螺合できない状態で給油口ネジ部に取り付
けようとした場合、給油キャップと給油口ネジ部が螺合
できない構成としているため、給油キャップがむりやり
給油口に取り付けられるという事態を回避することがで
きるとともに、確実に給油キャップの締め付け状態を閉
塞位置以上に確保することができ、給油キャップの締め
付け不足を解消し、給油キャップの外れやシール不完全
による液漏れを防止して、一度にタンク本体の液体が流
出するというトラブルや油受け皿側でオーバーフローを
起こすというトラブルをなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1のカートリッジ
タンクは、タンク本体と、タンク本体の適所に設けた給
油口と、給油口の外周に形成したネジ部、このネジ部へ
の螺合によって前記給油口を閉塞する給油キャップと、
この給油キャップを覆うように設けた第1歯車継手と、
所定のバネ圧で前記第1歯車継手に噛み合うように設け
た第2歯車継手と、この第2歯車継手を第1歯車継手に
押し当て保持するバネと、このバネの一方を保持すると
ともに給油キャップを回動させる給油キャップ回動手段
を備え、前記給油キャップには、少なくとも給油口開口
部より小さいガイド筒を設け、このガイド筒に沿って給
油キャップを給油口に取り付けることで、前記給油キャ
ップを傾斜させた状態で給油口ネジ部に螺合できない構
成としている。
【0013】そして、給油キャップに設けたガイド筒に
より、給油キャップを給油口ネジ部に適正に螺合するよ
うに導くことで、給油キャップを傾斜締め付けなど適正
に螺合できない状態で給油口ネジ部に取り付けようとし
た場合、給油キャップと給油口ネジ部が螺合できない構
成としているため、給油キャップがむりやり給油口に取
り付けられるという事態を回避することができるととも
に、確実に給油キャップの締め付け状態を閉塞位置以上
に確保することができ、給油キャップの締め付け不足を
解消し、給油キャップの外れやシール不完全による液漏
れを防止して、一度にタンク本体の液体が流出するとい
うトラブルや油受け皿側でオーバーフローを起こすとい
うトラブルをなくすことができる。
【0014】また、請求項のカートリッジタンクは、
ガイド筒は給油キャップと給油口ネジ部の螺合状態が少
なくともネジ山1個分ずれるような傾斜で取り付けられ
ても正常な螺合状態にガイドするような大きさとしてい
る。
【0015】そして、給油キャップを給油口に取り付け
るとき、少なくともネジ山1個分傾斜して取り付けた場
合でも、ガイド筒と給油口開口部の間隙を適正に保つこ
とで、給油キャップが給油口ネジ部に対して正常な螺合
状態になるようにガイドすることができ、給油口への適
正な装着が可能となる。
【0016】また、請求項のカートリッジタンクは、
ガイド筒を給油キャップの下方端部より長くし、給油口
開口部に先行して挿入するようにしている。
【0017】そして、給油キャップを給油口に取り付け
るときは、必ずガイド筒が先行して給油口開口部に挿入
されるため、給油キャップを正常な取付状態で確実に給
油口まで導くことができ、給油口への適正な装着が可能
となる。
【0018】また、請求項のカートリッジタンクは、
ガイド筒には少なくとも給油キャップ内の適所に複数の
貫通孔を有する構成としている。
【0019】そして、機器にセットした使用状態におい
て、タンク内の燃料が減少しガイド筒の端部以下になっ
たとき、貫通孔を介して供給するようにしして、タンク
内の燃料を使いきることができる。
【0020】また、請求項のカートリッジタンクは、
タンク本体と、タンク本体の適所に設けた給油口と、給
油口の外周に形成したネジ部、このネジ部への螺合によ
って前記給油口を閉塞する給油キャップと、この給油キ
ャップを覆うように設けた第1歯車継手と、所定のバネ
圧で前記第1歯車継手に噛み合うように設けた第2歯車
継手と、この第2歯車継手を第1歯車継手に押し当て保
持するバネと、このバネの一方を保持するとともに給油
キャップを回動させる給油キャップ回動手段を備え、
記給油キャップ回動手段は、給油キャップを傾斜させた
状態で取り付けたとき、給油キャップ回動手段がタンク
本体面に接触するような外径とし、前記給油キャップを
傾斜させた状態で給油口ネジ部に螺合できない構成とし
ている。
【0021】そして、給油キャップ回動手段の外径を大
きくしているため、給油キャップを給油口に傾斜して取
り付けたとき、給油キャップ回動手段の下面がタンク本
体に接触して、給油キャップと給油口ネジ部が螺合でき
なく、不適正な装着を防止できるとともに、確実に給油
キャップの締め付け状態を閉塞位置以上に確保すること
ができ、給油キャップの締め付け不足を解消し、給油キ
ャップの外れやシール不完全による液漏れを防止して、
一度にタンク本体の液体が流出するというトラブルや油
受け皿側でオーバーフローを起こすというトラブルをな
くすことができる。
【0022】また、請求項のカートリッジタンクは、
給油キャップ回動手段はタンク本体面と対向する下面外
周に凸部を有する構成としたものである。
【0023】そして、給油キャップ回動手段の下面には
凸部を設けているため、給油キャップを給油口に傾斜し
て取り付けたとき、下面凸部に接触して、給油キャップ
と給油口ネジ部が螺合できなく、不適正な装着を防止で
きる。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面に基づき
説明する。
【0025】(実施例1) 図1は本発明の実施例1のカートリッジタンクの構成
図、図2は給油キャップの要部断面図、図3は機器への
設置状態を示す要部断面図である。
【0026】11は燃料を蓄えておくタンク本体、12
はタンク本体1の燃料の量を確認するための油量計、1
3はタンク本体1へ燃料の補給と流出を行う給油口、1
3aはこの給油口13の外周部にもうけたネジ部、14
は給油口13に着脱自在に設けた給油キャップ、14a
は給油キャップ14内に一体化して設けたガイド筒で、
外径は給油口13の開口部より小く、かつ給油キャップ
14を給油口ネジ部13aのネジ山1個分程度ずれるよ
うに傾斜して取り付けた場合でも正常な螺合状態にガイ
ドできる大きさとし、内径は後述の弁機構20より大き
くしている。そして、タンク本体11に装着したとき端
部がタンク本体11内に挿入される長さとしている。1
4bはガイド筒14aに設けた貫通孔で、給油キャップ
14内の適所に複数個設けるようにしている。15は給
油キャップ14を覆うようにインサート成形等で給油キ
ャップ14に一体化して設けた第1歯車継手、16は所
定のバネ圧で第1歯車継手15に噛み合うように設けた
第2歯車継手、17は第2歯車継手16を第1歯車継手
15に押し当て保持するバネ、18はバネ17の一方を
保持するとともに給油キャップ14を着脱自在に回動さ
せる回動キャップで給油キャップ回動手段を形成してい
る。そして、前記第1歯車継手15と第2歯車継手16
は鋸歯状の歯車形状で噛み合わせるラチェット機構を有
した構成とし、かつ第1歯車継手15と第2歯車継手1
6を所定のバネ圧で係止させることで、締め付け方向の
一方向にのみフリクション機構を備えたものとなる。つ
まり、締め付け方向に回動させたとき、バネ圧で定まる
摺動抵抗以上の回動力が加わると、第1歯車継手15と
第2歯車継手16の噛み合わせ状態が変化しながら回動
する。この第1歯車継手15と第2歯車継手16および
バネ17で給油キャップ14の締め付け状態を報知する
報知手段19を形成している。20は給油キャップ14
に内装した弁機構で、弁体21と弁座22およびバネ2
3で構成し、給油キャップ14の吐出口24の開閉を行
う。25は石油燃焼器のバーナへ燃料を供給するために
一時蓄えておくための油受け皿、26は油受け皿25の
上部開口に取り付けた受け口であり、該受け口26には
弁押し上げピン27が突起して形成してある。
【0027】上記構成において、その動作を説明する
と、まず、タンク本体11を給油キャップ14を下向き
にして油受け皿25の受け口26に装着すると、弁押し
上げピン27が弁体21をバネ23に抗して押し上げ、
弁座22による給油キャップ14の吐出口24の閉塞状
態が解除される。これにより、タンク本体11の燃料は
受け口26を介して油受け皿25内に供給され、給油キ
ャップ14の吐出口24の油面高さまで蓄えられる。そ
して、バーナで消費され油受け皿25内の油面が低下す
ると、吐出口24よりタンク本体11内に空気が入り、
この空気の置換作用でタンク本体11の燃料は油受け皿
25内に供給される。この繰り返しにより油受け皿25
内の油面は一定油面を保持する。そして、タンク本体1
1内の燃料がガイド筒14aの端部まで減少してくる
と、ガイド筒14aの外周部に設けた複数の貫通孔14
bより燃料の供給は継続され、タンク本体11内の燃料
はほとんど使いきることになる。
【0028】次に、タンク本体11の燃料が空になる
と、タンク本体11を受け口26から取り外す。このと
き、弁機構20は弁押し上げピン27で弁体21を押し
上げていた動作が解除されるため、弁体21はバネ23
により元の状態に戻り、弁座22を介して吐出口24を
閉塞状態に保つ。そして、タンク本体11を給油場所ま
で運び、給油キャップ14を取り外してサイフォンポン
プなどで給油を行うが、給油キャップ14の先端は常に
油中に位置しているので、油で濡れた給油キャップ14
の着脱時に手が汚れ、非常に嫌われるものである。この
ため、本発明では取り外しのための給油キャップ回動手
段である回動キャップ18を設け、この回動キャップ1
8は給油キャップ14の弁機構20から大きく離して形
成し、油が給油キャップ14の表面を拡散しても回動キ
ャップ18まで届かないようにして、手の汚れを防止す
るようにしている。また、この回動キャップ18は、給
油キャップ14と一体化した第1歯車継手15と第2歯
車継手16で構成するラチェット機構を介して給油キャ
ップ14と連結されているため、取り外し方向には回動
キャップ18と給油キャップ14が同期して回動するよ
うになっており、回動キャップ18を回すことで給油キ
ャップ14の取り外しができる。
【0029】次に、タンク本体11への給油が完了する
と、給油キャップ14を給油口13に取り付ける作業を
行うが、一般的に燃料保管場所は屋外やベランダなど暗
くて、寒い場所が多く、使用者も極力短時間に給油作業
を完了させようという心理が働く、このため、給油キャ
ップ14の取付作業がおろそかになり、中途半端な締め
付けで終わってしまうというケースが発生したり、給油
キャップ14を傾斜して給油口13に取り付け、むりや
り締め付けて不完全な閉塞状態で装着するというケース
が発生する。また、締め付け作業にはある程度の力を要
するため、締め付け強度に個人差が顕著に現れる。つま
り、成人男子のように力のある人は比較的強く締める傾
向にあるため、締め付け不足による油漏れは発生しにく
いが、反対に締めすぎて取り外すときに困難を要する。
また、高齢者や婦人のように比較的力のない人が締め付
け作業を行うときは、どこまで締めたらよいのかという
感覚をつかみづらく、つい締め付け不足気味になり、油
漏れにつながるというケースが発生する。
【0030】そこで、本発明は給油キャップ14内に給
油口13の開口部より小さく、かつかつ給油キャップ1
4を給油口ネジ部13aのネジ山1個分程度ずれるよう
に傾斜して取り付けた場合でも正常な螺合状態にガイド
できる大きさの外径と、弁機構20より大きな内径で形
成したガイド筒14aを一体化して設け、給油キャップ
14を給油口13に取り付けるとき、前記ガイド筒14
aにより給油キャップ14を給油口13のネジ部13a
に適正に螺合するように導き、給油キャップ14が傾斜
して取り付けられないようにするとともに、締め付け状
態を報知手段19で報知し、所定の締め付け状態になる
と、給油キャップ14の締め付けを規制して、給油キャ
ップ回動手段である回動キャップ18のみが回動する状
態としている。これにより、給油キャップ14は適正な
状態で給油口に装着できるとともに、報知動作を開始す
るまで締め付けることで、確実に給油キャップ14の閉
塞状態を確保でき、誰が補給作業を行っても確実に給油
キャップ14の締め付け状態を閉塞位置以上に確保する
ことができ、給油キャップ14の締め付け不足を解消
し、給油キャップ14の外れやシール不完全による油漏
れを防止して、一度にタンク本体11の燃料が流出する
というトラブルや油受け皿25側でオーバーフローを起
こすというトラブルをなくすことができる。
【0031】つまり、給油作業後、給油キャップ14を
給油口13に装着するとき、まずガイド筒14aが給油
口13の開口部に挿入される。そして、前記ガイド筒1
4aは給油口13の開口部の規制を受けながら、給油キ
ャップ14を給油口13のネジ部13aまで導く。これ
により、給油キャップ14は傾斜することなく、適正な
状態で給油口13に装着される。次に、回動キャップ1
8をもって締め付け方向に回動させると、初期は締め付
け負荷が小さく、第1歯車継手15と第2歯車継手16
及びバネ17で形成するフリクション機構を有する報知
手段19はフリクショントルクの方が大きいため、前記
歯車の噛み合わせ変化は起こらず、回動キャップ18と
給油キャップ14は一緒に回動する。そして、給油キャ
ップ14の回動が締め付け閉塞状態まで進むと、給油キ
ャップ14の回動は規制される。この位置からさらに締
め付け方向に回動キャップ18を回し続けると、第2歯
車継手16はフリクショントルク以上の回動トルクを得
ることになり、第2歯車継手16は第1歯車継手15と
の噛み合わせを乗り越えて次の歯車との噛み合わせに変
化する。そして、第1歯車継手15と第2歯車継手16
は鋸歯状の歯車形状としているため、前記噛み合わせが
変化するとき、第2歯車継手16は第1歯車継手15に
衝突するように歯車を乗り越える。この歯車を乗り越え
るときの衝突により発生する音、衝撃あるいは鋸歯状の
歯車を乗り越える過程で発生するトルク変化で給油キャ
ップ14の締め付け閉塞状態を確認するものである。
【0032】そして、上記状態は回動キャップ18を締
め付け方向に回動している間継続するため、締め付け状
態が、従来の締め付け度合いという曖昧な感覚ではな
く、音、衝撃、トルク変化という確実に判断ができる聴
感及び感触で常に確認できるとともに、給油キャップ1
4の締め付けトルクを一定にすることができ、締め過ぎ
や締め付け不足という問題を解消するものである。
【0033】(実施例2) 図4は本発明の実施例2のカートリッジタンクの構成図
であり、実施例1と同一部分は同一番号を付与して説明
を省略する。
【0034】実施例2は給油キャップ回動手段18の外
径を大きくして、給油キャップ14を給油口13に傾斜
して取り付けたとき、給油キャップ回動手段18の下面
がA部でタンク本体11に接触して、給油キャップ14
と給油口13のネジ部13aが螺合できないようにした
ものであり、極めて簡素な構成で不適正な給油キャップ
14の装着を防止するようにしている。
【0035】(実施例3) 図5は本発明の実施例2のカートリッジタンクの構成図
であり、実施例1と同一部分は同一番号を付与して説明
を省略する。
【0036】実施例3は給油キャップ回動手段18の下
面外周部に凸部28を設け、給油キャップ14を給油口
13に傾斜して取り付けたとき、給油キャップ回動手段
18の下面に設けた凸部28がB部でタンク本体11に
接触して、給油キャップ14と給油口13のネジ部13
aが螺合できないようにしたものであり、極めて簡素な
構成で不適正な給油キャップ14の装着を防止するよう
にしている。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1のカートリッジタ
ンクによれば、給油キャップに設けたガイド筒により、
給油キャップを給油口ネジ部に適正に螺合するように導
くことで、給油キャップを傾斜締め付けなど適正に螺合
できない状態で給油口ネジ部に取り付けようとした場
合、給油キャップと給油口ネジ部が螺合できない構成と
しているため、給油キャップがむりやり給油口に取り付
けられるという事態を回避することができるとともに、
確実に給油キャップの締め付け状態を閉塞位置以上に確
保することができ、給油キャップの締め付け不足を解消
し、給油キャップの外れやシール不完全による液漏れを
防止して、一度にタンク本体の液体が流出するというト
ラブルや油受け皿側でオーバーフローを起こすというト
ラブルをなくすことができる。
【0038】また、請求項のカートリッジタンクによ
れば、給油キャップを給油口に取り付けるとき、少なく
ともネジ山1個分傾斜して取り付けた場合でも、ガイド
筒と給油口開口部の間隙を適正に保つことで、給油キャ
ップが給油口ネジ部に対して正常な螺合状態になるよう
にガイドすることができ、給油口への適正な装着が可能
となる。
【0039】また、請求項のカートリッジタンクによ
れば、給油キャップを給油口に取り付けるときは、必ず
ガイド筒が先行して給油口開口部に挿入されるため、給
油キャップを正常な取付状態で確実に給油口まで導くこ
とができ、給油口への適正な装着が可能となる。
【0040】また、請求項のカートリッジタンクによ
れば、機器にセットした使用状態において、タンク内の
燃料が減少しガイド筒の端部以下になったとき、貫通孔
を介して供給するようにしして、タンク内の燃料を使い
きることができる。
【0041】また、請求項のカートリッジタンクによ
れば、給油キャップ回動手段の外径を大きくしているた
め、給油キャップを給油口に傾斜して取り付けたとき、
給油キャップ回動手段の下面がタンク本体に接触して、
給油キャップと給油口ネジ部が螺合できなく、不適正な
装着を防止できるとともに、確実に給油キャップの締め
付け状態を閉塞位置以上に確保することができ、給油キ
ャップの締め付け不足を解消し、給油キャップの外れや
シール不完全による液漏れを防止して、一度にタンク本
体の液体が流出するというトラブルや油受け皿側でオー
バーフローを起こすというトラブルをなくすことができ
る。
【0042】また、請求項のカートリッジタンクによ
れば、給油キャップ回動手段の下面には凸部を設けてい
るため、給油キャップを給油口に傾斜して取り付けたと
き、下面凸部に接触して、給油キャップと給油口ネジ部
が螺合できなく、不適正な装着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のカートリッジタンクの構成
【図2】同タンクの給油キャップの要部断面図
【図3】同タンクの機器への設置状態を示す要部断面図
【図4】本発明の実施例2のカートリッジタンクの構成
【図5】本発明の実施例3のカートリッジタンクの構成
【図6】従来のカートリッジタンクの構成図
【図7】同タンクの機器への設置操作を示す図
【図8】同タンクの機器への設置状態を示す要部断面図
【図9】同タンクの給油キャップ取り外し操作を示す図
【符号の説明】
11 タンク本体 13 給油口 13a ネジ部 14 給油キャップ 14a ガイド筒 14b 貫通孔 15 第1歯車継手 16 第2歯車継手 17 バネ 18 回動キャップ(給油キャップ回動手段) 19 報知手段 20 弁機構 28 凸部
フロントページの続き (72)発明者 村上 茂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−178161(JP,A) 実開 昭63−154928(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23K 5/14 503

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク本体と、タンク本体の適所に設けた
    給油口と、給油口の外周に形成したネジ部、このネジ部
    への螺合によって前記給油口を閉塞する給油キャップ
    と、この給油キャップを覆うように設けた第1歯車継手
    と、所定のバネ圧で前記第1歯車継手に噛み合うように
    設けた第2歯車継手と、この第2歯車継手を第1歯車継
    手に押し当て保持するバネと、このバネの一方を保持す
    るとともに給油キャップを回動させる給油キャップ回動
    手段を備え、前記給油キャップには、少なくとも給油口
    開口部より小さいガイド筒を設け、このガイド筒に沿っ
    て給油キャップを給油口に取り付けることで、前記給油
    キャップを傾斜させた状態で給油口ネジ部に螺合できな
    い構成としたカートリッジタンク。
  2. 【請求項2】前記ガイド筒は給油キャップと給油口ネジ
    部の螺合状態が少なくとも1山ずれるような傾斜で取り
    付けられても正常な螺合状態にガイドするような大きさ
    とした請求項1記載のカートリッジタンク。
  3. 【請求項3】前記ガイド筒は給油キャップの下方端部よ
    り長くし、給油口開口部に先行して挿入するようにした
    請求項1または2記載のカートリッジタンク。
  4. 【請求項4】前記ガイド筒は少なくとも給油キャップ内
    の適所に複数の貫通孔を有する構成とした請求項1ない
    し3のいずれか1項記載のカートリッジタンク。
  5. 【請求項5】タンク本体と、タンク本体の適所に設けた
    給油口と、給油口の外周に形成したネジ部、このネジ部
    への螺合によって前記給油口を閉塞する給油キャップ
    と、この給油キャップを覆うように設けた第1歯車継手
    と、所定のバネ圧で前記第1歯車継手に噛み合うように
    設けた第2歯車継手と、この第2歯車継手を第1歯車継
    手に押し当て保持するバネと、このバネの一方を保持す
    るとともに給油キャップを回動させる給油キャップ回動
    手段を備え、前記給油キャップ回動手段は、給油キャッ
    プを傾斜させた状態で取り付けたとき、給油キャップ回
    動手段がタンク本体面に接触するような外径とし、前記
    給油キャップを傾斜させた状態で給油口ネジ部に螺合で
    きない構成としたカートリッジタンク。
  6. 【請求項6】前記給油キャップ回動手段は、タンク本体
    面と対向する側の外周に凸部を有する構成とした請求項
    5記載のカートリッジタンク。
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