JP3047307B2 - 投射型液晶表示装置 - Google Patents

投射型液晶表示装置

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JP3047307B2 JP4027656A JP2765692A JP3047307B2 JP 3047307 B2 JP3047307 B2 JP 3047307B2 JP 4027656 A JP4027656 A JP 4027656A JP 2765692 A JP2765692 A JP 2765692A JP 3047307 B2 JP3047307 B2 JP 3047307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶パネルを用いた投射
型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投射型液晶表示装置の一般的な構
造を図3に示す。投射型液晶表示装置は、印加された信
号に応じて選択的に光を透過させる液晶パネル19を含
み、液晶パネル19は液晶セル15の各側に偏光板1
3、17を配置したものである。ハロゲンランプなど高
輝度の表示用光源11の光を液晶セル15に入射させ
る。偏光板17から出射した偏光は、投射用レンズ装置
21によりスクリーン23に投射される。
【0003】偏光板13、17は特定の振動面の偏光を
最も良く透過させるそれぞれの透過軸を有し、偏光板1
3、17は、使用する液晶の種類に従って、それぞれの
透過軸が相互に任意の角度になるように配置される。例
えば、ツイストネマチック型液晶の場合には、一般的に
偏光板13、17の透過軸は相互に垂直に配置される。
そして、偏光板13を透過した偏光は、液晶セル15内
の液晶分子のツイストに従って振動面が旋回し、90度
旋回して偏光板17から出射する。電圧を印加すると、
液晶分子が立ち上がり、液晶の複屈折の作用が弱くな
り、光の透過量が減少する。すなわち、印加電圧に応じ
て表示の輝度が定まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】投射型液晶表示装置の
表示品質を表すパラメータの1つとしてコントラスト比
がある。コントラスト比とは一般に黒色を表示した時の
明るさで白色を表示したときの明るさを割った値で、画
面の鮮明さを示すものである。投射型液晶表示装置で
は、一般に部屋の照明25を暗くする、外光を遮る等の
工夫をし、特に黒色をより黒くすることにより、コント
ラスト比を上げるようになっている。しかし、部屋の照
明を暗くすると、スクリーン23以外のものは見えにく
くなり、例えばある機器を使用して作業を行いたい場合
に支障を来たすという問題点がある。
【0005】またスクリーン23の表示面を明るくする
ため高輝度の光源11が用いられるが、そのため大量の
熱が発生する。また、偏光板13、17は光を吸収して
熱を発生する。液晶セル15の温度が上昇すると表示品
質や液晶パネルの信頼性が低下するため、強制冷却が必
要である。従来、表示用光源11、液晶セル15、偏光
板13、17、並びに投射用レンズ装置21は、投射機
20として1つのケース内に収容されることが多く、ケ
ース内に強制冷却用のファン5を設けることが必要であ
った。熱の発生量が大きいと、ファン5の寸法が大きく
なるためケースの寸法、及び重量が増加する。
【0006】本発明の目的は一般の作業が可能な明るい
部屋でもコントラスト比の十分な映像を見ることができ
る投射型液晶表示装置を提供することである。また、偏
光板に起因する熱の発生を抑えることにより冷却装置を
小型化し得るようにすることも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による投射型液晶
表示装置は、表示用光源11と、該光源の光を受け且つ
印加された信号に応じて選択的に光の偏光方向を変化さ
せることのできる液晶セル15と、該光源と該液晶セル
の間に配置され且つ第1の透過軸を有する第1の偏光手
段13と、該液晶セル15を透過した光をスクリーン2
3に投射する投射レンズ手段21と、該スクリーン23
上又は該スクリーン23に近接して配置され且つ該第1
の透過軸と関連して設定された第2の透過軸を有する第
2の偏光手段17と、該表示用光源11とは別に設けら
れた照明光源25と、該照明光源の周囲に設けられ且つ
第3の透過軸を有する第3の偏光手段35とを有し、該
第2の透過軸及び該第3の透過軸は該第3の偏光手段か
らの光が該第2の偏光手段で遮ぎられるように配置さ
れ、さらに、該照明光源25の光を受ける任意の液晶表
示手段40に対し、該第3の偏光手段35からの直線偏
光を楕円偏光または円偏光に変換する手段44を設けた
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明による投射型液晶表示装置
は、表示用光源11と、該光源の光を受け且つ印加され
た信号に応じて選択的に光を透過させる液晶セル15
と、該光源と該液晶セルの間に配置され且つ第1の透過
軸を有する第1の偏光手段13と、該液晶セル15を透
過した光をスクリーン23に投射する投射レンズ手段2
1と、該スクリーン23上又は該スクリーン23に近接
して配置され且つ該第1の透過軸と関連して設定された
第2の透過軸を有する第2の偏光手段17と、該表示用
光源11とは別に設けられた照明光源25と、該照明光
源の周囲に設けられ且つ第3の透過軸を有する第3の偏
光手段35とを有し、該第2の透過軸及び該第3の透過
軸は該第3の偏光手段からの光が該第2の偏光手段で遮
ぎられるように配置され、さらに、該液晶セル15に近
接した位置に設けられ且つ該液晶セル15からの直線偏
光を楕円偏光または円偏光に変換する第1の偏光変換手
段50と、該第2の偏光板17に近接した位置に設けら
れ且つ該第1の偏光変換手段からの楕円偏光または円偏
光を該第2の透過軸と平行な直線偏光に変換する第2の
偏光変換手段51と、該照明光源25の周囲の第3の偏
光手段35からの直線偏光を楕円偏光または円偏光に変
換する第3の偏光変換手段52とを有し、該第2の偏光
変換手段51は該第3の偏光変換手段からの楕円偏光ま
たは円偏光を該第2の透過軸と垂直な直線偏光に変換す
るようにしたことを特徴とする。 さらに、本発明による
投射型液晶表示装置は、表示用光源11と、該光源の光
を受け且つ印加された信号に応じて選択的に光を透過さ
せる液晶セル15と、該光源と該液晶セルの間に配置さ
れ且つ第1の透過軸を有する第1の偏光手段13と、該
液晶セル15を透過した光をスクリーン23に投射する
投射レンズ手段21と、該スクリーン23上又は該スク
リーン23に近接して配置され且つ該第1の透過軸と関
連して設定された第2の透過軸を有する第2の偏光手段
17と、該液晶セル15に近接した位置に設けられ且つ
該液晶セル15からの直線偏光を楕円偏光または円偏光
に変換する第1の偏光変換手段50と、該第2の偏光手
段17に近接した位置に設けられ且つ該第1の偏光変換
手段からの楕円偏光または円偏光を該第2の透過軸と平
行な直線偏光に変換する第2の偏光変換手段51とを有
することを特徴とする。
【0009】
【作用】図1は本発明の原理説明図である。液晶セル1
5を透過した光は第2の偏光手段17を選択的に透過
し、スクリーン23上で画像を形成する。この場合、液
晶セル15の光出射側の第2の偏光手段17は、スクリ
ーン23上に設置されていても、液晶セル15に直接に
取りつけられていても、その作用は同様である。第2の
偏光手段17は液晶セル15とスクリーン23の間にあ
ればよい。また、部屋の照明光源25は偏光手段35に
より第2の偏光板17の透過軸と垂直な透過軸を有する
ように配置される。よって、照明光源25の光は偏光と
して周囲を照明する。人間の目は自然光と偏光を見分け
ることができないため、特に違和感は感じない。一方、
スクリーン23に向かう照明偏光はスクリーン23上の
第2の偏光板17によりほとんど全て吸収されるため、
スクリーン23には達しない。従って、照明偏光はスク
リーン23を明るくすることがなく、よってスクリーン
23上のコントラスト比を下げてしまうようなことがな
い。従って、照明偏光の下で必要な作業を行うことがで
き、且つ投射型液晶表示装置はコントラスト比の高い表
示を提供する。
【0010】また、第2の偏光板17は投射型液晶表示
装置のケースの内部に配置されるものではなく、第2の
偏光板17の光の吸収に基づく発熱は投射型液晶表示装
置のケースの外部で生じるため、投射型液晶表示装置の
ケースの内部での強制冷却性能を低減することができ、
同ケースの小型化を図ることができる。即ち、本発明の
第1の特徴は従来の第2偏光板17を投射機20の内部
からスクリーン23上に移したことにある。尚、第2偏
光板17は必ずしも物理的な意味でのスクリーン23上
に設ける必要はなく、スクリーン23から適当な空間距
離をおいて設置してもよい。
【0011】また、照明光源25の周囲に第3の偏光手
段35を設け、且つ該1、第2及び第3の偏光変換手段
35を設けると、照明光源25の偏光は楕円偏光または
円偏光として室内を照明することになる。すると、照明
光源25の光を受ける任意の(例えば時計の文字盤等
の)液晶表示手段がある場合にも、そのような任意の液
晶表示手段を支障なく使用できるようになる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
及び図2を参照すると、本発明による投射型液晶表示装
置は、メタルハライドランプ等の表示用光源11及び液
晶セル15を有する。表示用光源11と液晶セル15と
の間には第1の偏光板13が配置される。あるいは、偏
光ビームスプリッタを使用して光の利用効率を上げても
よい。また、カラー表示のときは複数個の液晶パネルを
用いることが多いが、本実施例では簡単にするため、1
枚の液晶パネルの構成について述べる。第1の偏光板1
3は特定の振動面の偏光を最も良く透過させる透過軸
(第1の透過軸)を有する。図2には、透過軸が両頭矢
印により示されている。実施例においては、表示用光源
11が種々の振動面を含む自然光を発生し、第1の偏光
板13の透過軸は垂直に配置されている。第1の透過軸
は垂直以外の方向に配置されることもできる。
【0013】液晶セル15の第1の偏光板13とは反対
側に第2の偏光板17が配置される。第2の偏光板17
は検光子とも呼ばれ、第1の偏光板13の透過軸と関連
して設定された透過軸(第2の透過軸)を有する。この
実施例においては、第2の透過軸は水平に配置される。
液晶セル15の近くには投射レンズ手段21が配置さ
れ、その先方にはスクリーン23が配置される。投射レ
ンズ手段21は単一のレンズまたは複数のレンズの組合
せからなり、液晶セル15を透過した光をスクリーン2
3に拡大して投射する。第2の偏光板17は投射レンズ
手段21とスクリーン23の間に配置され、好ましくは
スクリーン23上又はスクリーン23に近接して配置さ
れる。
【0014】第1の偏光板13は液晶セル15に密接又
は近接して配置されるが、第2の偏光手段17は液晶セ
ル15から離れた位置にある。従って、表示用光源1
1、第1の偏光板13、液晶セル15、並びに投射レン
ズ手段21がユニットとして図1の破線で示されるケー
ス内に収容され、全体として投射機20となっている。
第2の偏光板17はスクリーン23を覆ってスクリーン
23上に取りつけられる。従って、第2の偏光板17の
発熱は、投射機20のケース内には影響を与えない。
【0015】図4は液晶セル15の構成を示す図であ
る。液晶セル15は一対の透明なガラス基板22、23
の間に液晶24を封入してなるものである。一方の基板
22の内面にはITOの共通電極25及び配向膜26が
設けられ、他方の基板23の内面にはITOの画素電極
27及び配向膜28が設けられる。アクティブマトリク
ス駆動の場合には、画素電極27は図示しないTFT等
のトランジスタに接続され、このトランジスタはマトリ
クス状のバスラインに接続される。共通電極25と画素
電極27との間に電圧を印加することにより、液晶24
が立ち上がり、その立ち上がり量に応じて光の透過量が
変化する。
【0016】図5はツイストネマチック型液晶24をノ
ーマリホワイトモードで用いた場合の配向膜26、28
及び液晶24の分子の構成を説明する図である。ノーマ
リブラックモードで使用することもできる。一方の配向
膜26は矢印で示す配向方向26aに配向処理をされて
おり、他方の配向膜28は矢印で示す配向方向28aに
配向処理をされている。配向膜26、28の配向処理は
一般にラビングにより実施され、配向方向26a、28
aはラビングの方向と一致する。ツイストネマチック型
液晶24の場合には、配向膜26、28は配向方向26
a、28aが相互に垂直になるように配置される。液晶
24のうち、一方の配向膜26の近くの液晶分子24L
は配向方向26aに沿って配向し、他方の配向膜28の
近くの液晶分子24Uは配向方向28aに沿って配向す
る。中間部の液晶分子はこれらの液晶分子24L、24
Uは矢印Lで示されるようにツイストする。
【0017】図1及び図2の第1の偏光板13は、その
透過軸が一方の配向膜26の配向方向26aと一致又は
直交するように配置される。従って、第1の偏光板13
を透過した直線偏光の振動面は配向膜26の近くの液晶
分子24Lの長軸方向と一致又は直交し、それから、入
射偏光が液晶分子24L、24Uのツイストに沿って旋
回しながら伝播していく。液晶セル15を出射するとき
の直線偏光の振動面は他方の配向膜28の配向方向28
aと一致又は直交し、入射時のものとは90度回転して
いる。従って、第2の偏光板17は、その透過軸が他方
の配向膜28の配向方向28aと一致又は直交するよう
に配置される。従って、図2においては、第1の偏光板
13の透過軸は垂直に配置され、第2の偏光板17の透
過軸は水平に配置されており、これらは相互に垂直に配
置される。しかし、液晶24への電圧の印加の仕方が変
わったり、あるいは液晶24の種類が変わったりする
と、第1の偏光板13の透過軸と第2の偏光板17の透
過軸を相互に平行に配置することができる。
【0018】図1及び図2を参照すると、上記投射型液
晶表示装置は室内で使用される。図2においては、室は
垂直壁31、32、及び天井壁33を含む。室内には、
投射型液晶表示装置の表示用光源11とは別に照明光源
25が設けられる。この照明光源25の周囲にはフード
状の第3の偏光板35が設けられる。第3の偏光板35
は、その透過軸が第2の偏光板17の透過軸と垂直とな
るように配置される。
【0019】図2に示されるように、表示用光源11か
ら出た光はあらゆる方向に振動面を持つ自然光である。
この光のうち、垂直方向の振動面を有する直線偏光のみ
が第1の偏光板13を透過し、液晶セル15に入射す
る。これらの直線偏光は液晶セル15によって偏光方向
を変化させた後投射レンズ手段21により拡大光となっ
て第2の偏光板17及びスクリーン23に向かう。第2
の偏光板17は液晶セル15から出射した直線偏光を選
択的に透過させ、よってスクリーン23上に形成された
画像を見ることができる。ノーマリホワイトモードでは
電圧無印加時に、直線偏光は液晶セル15を旋回しなが
ら出射し、明るい白表示を行う。電圧が印加されると、
液晶分子が立ち上がり、液晶の複屈折により光の透過量
が減少し、暗い黒表示になる。
【0020】照明光源25の光のうち、第3の偏光板3
5を透過した直線偏光のみが室内に広がる。直線偏光が
垂直壁31、32、及び天井壁33で反射してもほぼ直
線偏光である。照明光源25の光は偏光として周囲を照
明する。人間の目は自然光と偏光を見分けることができ
ないため、特に違和感は感じない。従って、照明偏光の
下で必要な作業を行うことができる。一方、スクリーン
23に向かう照明光源25からの直線偏光は第2の偏光
板17を透過せず、第2の偏光板17によりほとんど全
て吸収される。従って、スクリーン23には達しない。
従って、照明光源25からの直線偏光はスクリーン23
を明るくすることがなく、よってスクリーン23上のコ
ントラスト比を下げてしまうようなことがない。従っ
て、照明偏光の下で必要な作業を行うことができ、且つ
投射型液晶表示装置はコントラスト比の高い表示を提供
する。
【0021】図6は本発明の第2実施例を示す図であ
る。図6の投射型液晶表示装置は、図1及び図2の実施
例と同様に、表示用光源11、第1の偏光板13、液晶
セル15、投射レンズ手段21、第2の偏光板17、並
びにスクリーン23を含む。さらに、投射型液晶表示装
置は、照明光源25及び第3の偏光板35を含む。図6
においては、この投射型液晶表示装置を設置した室内に
おいて、照明光源25の光を受ける任意の液晶表示手段
40、例えば時計の液晶文字盤等、を使用する場合の特
徴を示している。液晶表示手段40は液晶セル41及び
偏光板42、43を含む。このような液晶表示手段40
を第3の偏光板35を透過した直線偏光の下で使用する
と、液晶表示手段40の出射側の偏光板43の透過軸と
第3の偏光板35の透過軸との角度関係により、液晶表
示手段40の表示が暗くなって見えなくなることがある
ことが分かった。
【0022】図6の投射型液晶表示装置は、液晶表示手
段40に対し、第3の偏光板35からの直線偏光を楕円
偏光または円偏光に変換する四分の一波長板44を設け
たことを特徴とするものである。すると、第3の板35
からの直線偏光は楕円偏光または円偏光となって液晶表
示手段40に入射するので、液晶表示手段40はよく見
えるようになる。
【0023】図7は本発明の第3実施例を示す図であ
る。図7の投射型液晶表示装置は、前の実施例と同様
に、表示用光源11、第1の偏光板13、液晶セル1
5、投射レンズ手段21、第2の偏光板17、スクリー
ン23、照明光源25、並びに第3の偏光板35を含
む。第1の偏光板13は表示用光源11と液晶セル15
の間にあり、第2の偏光板17はスクリーン23上にあ
る。第3の偏光板35は室内の照明光源25の周囲を覆
うように構成されている。
【0024】図7の実施例は、前の実施例の各偏光板の
配置上の問題点を解決するものである。すなわち、第2
の偏光板17は第1の偏光板13に対して垂直又は平行
な透過軸を有するように配置されなければならず、第3
の偏光板35は第2の偏光板17に対して垂直な透過軸
を有するように配置されなければならなかったが、これ
らの偏光板の配置関係が正確でないと、明暗のコントラ
ストが低下するという問題点があった。また、図6を参
照して説明したように、照明光源25の光を受ける任意
の液晶表示手段40、例えば時計の液晶文字盤等、を使
用する場合、液晶表示手段40の出射側の偏光板43の
透過軸と第3の偏光板35の透過軸との角度関係によ
り、液晶表示手段40の表示が暗くなって見えなくなる
ことがあった。
【0025】図7においては、前の実施例の各偏光板の
配置上の問題点を解決するために、直線偏光を楕円偏光
または円偏光に変換する偏光変換手段(波長板)が設け
られる。すなわち、第1の偏光変換手段(四分の一波長
板)50が液晶セル15に近接した位置に設けられ、液
晶セル15からの直線偏光を楕円偏光または円偏光に変
換する。実施例では、第1の偏光変換手段50は投射レ
ンズ手段21のすぐ先に設けられる。但し、第1の偏光
手段13と第2の偏光手段51の間にあれば、問題な
い。さらに、第2の偏光変換手段51が第2の偏光板1
7に近接した位置に設けられ、第1の偏光変換手段50
からの楕円偏光または円偏光を直線偏光に変換する。さ
らに、第3の偏光変換手段52が照明光源25の周囲の
第3の偏光手段35からの直線偏光を楕円偏光または円
偏光に変換する。この第2の偏光変換手段51は第3の
偏光変換手段52からの楕円偏光または円偏光を第2の
透過軸(第2の偏光板17の透過軸)と垂直な直線偏光
に変換するように構成されている。
【0026】第1、第2、第3の偏光変換手段50、5
1、52は、四分の一波長板で形成されている。四分の
一波長板は、所定の厚さの一軸延伸高分子フィルム等で
作られることは公知である。図8は、四分の一波長板か
らなる第1及び第2の偏光変換手段50、51の作用を
説明する図である。一般に、液晶セル15からの直線偏
光L15が、第1の偏光変換手段50に垂直に、光軸(Z
軸)に対して角度θで入射する場合、直線偏光L15はZ
軸成分とY軸成分となって伝播し、Z軸成分とY軸成分
には位相差Δが生じる。第1の偏光変換手段50の厚さ
をdとし、入射光の波長λとし、Z軸方向の屈折率をn
z とし、Y軸方向の屈折率をnY とすると、(nz −n
Y )d=(1/4)λである四分の一波長板において、
θが45度の場合に円偏光になる。なお、(nz
Y )の正負により、右回り、又は左回りになる。
【0027】図8を参照すると、液晶セル15からの直
線偏光L15は、第1の偏光変換手段50に光軸(Z軸)
に対する角度θが45度で入射する場合、第1の偏光変
換手段50から円偏光となって出射する。そして、この
円偏光は空間を伝播してY軸に光軸をもつ第2の偏光変
換手段51に入射する。第2の偏光変換手段51に円偏
光が入射すると、そこで直線偏光L51となって出射す
る。この出射直線偏光L 51の振動面は入射直線偏光L15
の振動面と平行であり、この出射直線偏光L51は第2の
偏光板17を透過するので、人はスクリーン23に投射
された画像を見ることができる。
【0028】第3の偏光変換手段52は、図9に示すよ
うに、第1の偏光変換手段50と同様に照明光源25の
周囲の第3の偏光手段35からの直線偏光L35をθで受
け、楕円偏光または円偏光に変換する。このθが45度
の場合には円偏光になる。このとき、偏光変換手段52
と直線偏光L35の角度の関係により円偏光の回転方向は
図8とは逆になる。そして、第2の偏光変換手段51は
第3の偏光変換手段52からの楕円偏光または円偏光を
直線偏光に変換するが、この直線偏光の振動面は第2の
偏光板17の透過軸と垂直となるように構成されてお
り、照明光源25の光はスクリーン23に達しない。従
って、照明光源25からの直線偏光はスクリーン23を
明るくすることがなく、よってスクリーン23上のコン
トラスト比を下げてしまうようなことがない。また、照
明光源25の光は円偏光または円偏光として空間を伝播
し、この照明偏光の下で必要な作業を行うことができ
る。この場合、任意の液晶表示装置40を照明すること
ができる。ここで、完全な円偏光になるのはλ=4・
(nz −nY )dなる波長のみで、他の波長の光は楕円
偏光となる(波長分散)。本発明ではこれを完全な直線
偏光にすることが望しく、そのため、第1及び第2の偏
光変換手段50,51並びに第2及び第3の偏光変換手
段51,52の光軸を相互に垂直にすると良い。
【0029】なお、各偏光板の透過軸方向は地面に対す
る水平、垂直に関係なく配置できるが、建物の壁、天
井、床等は一般に水平、垂直となっているため、透過軸
も水平、垂直の方が望ましい。また作業環境によって
は、窓等から入る外光も照明光源と同様に偏光させるた
めに窓ガラスに第3の偏光板35と同様の偏光板や偏光
変換手段を貼り付けてもよい。
【0030】図10は本発明の第4実施例を示す図であ
る。この実施例の投射型液晶表示装置は、表示用光源1
1及び液晶パネル19を有する。液晶パネル19は液晶
セル15の各側に第1の偏光板13と第4の偏光板60
とを配置したものである。さらに、第1の偏光板13と
は反対側に第2の偏光板17が配置される。液晶パネル
19の近くには投射レンズ手段21が配置され、その先
方にはスクリーン23が配置される。図1の実施例で説
明したのと同様に、第2の偏光板17が投射レンズ手段
21とスクリーン23の間に配置され、好ましくはスク
リーン23上又はスクリーン23に近接して配置され
る。この場合、第4の偏光板60の透過軸は第2の偏光
板17の透過軸と平行に配置される。従って、液晶セル
15とスクリーン23との間に2個の同じ作用の偏光板
60、17があることになり、画像を形成する作用は図
1の実施例と同じである。
【0031】表示用光源11、第1の偏光板13、液晶
セル15、第4の偏光板60並びに投射レンズ手段21
がユニットとして破線で示されるケース内に収容され、
全体として投射機20となっている。室内には、投射型
液晶表示装置の表示用光源11とは別に照明光源25が
設けられる。この照明光源25の周囲にはフード上の第
3の偏光板35が設けられる。図1の実施例と同様に、
照明光源25の光のうち、第3の偏光板35を透過した
直線偏光のみが室内に広がる。直線偏光が透垂直壁3
1、32、及び天井壁33で反射してもほぼ直線偏光で
ある。照明光源25の光は偏光として周囲を照明する。
人間の目は自然光と偏光を見分けることができないた
め、特に違和感は感じない。従って、照明偏光の下で必
要な作業を行うことができる。スクリーン23に向かう
照明光源25からの直線偏光は第2の偏光板17を透過
せず、第2の偏光板17によりほとんど全て吸収され
る。従って、スクリーン23には達しない。従って、照
明光源25からの直線偏光はスクリーン23を明るくす
ることがなく、よってスクリーン23上のコントラスト
比を下げてしまうようなことがない。従って、照明偏光
の下で必要な作業を行うことができ、且つ投射型液晶表
示装置はコントラスト比の高い表示を提供する。このよ
うにして、投射機20が従来のものであっても、照明偏
光の下で必要な作業を行うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば一
般の作業が可能な明るい部屋で、コントラスト比の高い
映像を見ることが出来る。また、第2偏光板が投射機の
外部に設けられることができるために、液晶セルを収容
した投射機ケース内の熱の発生を低下することが出来、
冷却装置を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図兼第1実施例を示す図であ
る。
【図2】図1の作用を説明する図である。
【図3】従来の投射型液晶表示装置を示す図である。
【図4】液晶セルを示す図である。
【図5】液晶のツイストを示す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す図である。
【図8】偏光変換手段の作用を説明する図である。
【図9】照明光源の偏光変換手段の作用を説明する図で
ある。
【図10】本発明の第4実施例を示す図である。
【符号の説明】
11…表示用光源 13…第1の偏光板 15…液晶セル 17…第2の偏光板 23…スクリーン 25…照明光源 35…第3の偏光板 50…第1の偏光変換手段 51…第2の偏光変換手段 52…第3の偏光変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 訓朗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 片山 良志郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭51−71697(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/13 505 G02F 1/1335 510

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示用光源(11)と、該光源の光を受
    け且つ印加された信号に応じて選択的に光を透過させる
    液晶セル(15)と、該光源と該液晶セルの間に配置さ
    れ且つ第1の透過軸を有する第1の偏光手段(13)
    と、該液晶セル(15)を透過した光をスクリーン(2
    3)に投射する投射レンズ手段(21)と、該スクリー
    ン(23)上又は該スクリーン(23)に近接して配置
    され且つ該第1の透過軸と関連して設定された第2の透
    過軸を有する第2の偏光手段(17)と、該表示用光源
    (11)とは別に設けられた照明光源(25)と、該照
    明光源の周囲に設けられ且つ第3の透過軸を有する第3
    の偏光手段(35)とを有し、該第2の透過軸及び該第
    3の透過軸は該第3の偏光手段からの光が該第2の偏光
    手段で遮ぎられるように配置され、さらに、該照明光源
    (25)の光を受ける任意の液晶表示手段(40)に対
    し、該第3の偏光手段(35)からの直線偏光を楕円偏
    光または円偏光に変換する手段(44)を設けたことを
    特徴とする投射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 表示用光源(11)と、該光源の光を受
    け且つ印加された信号に応じて選択的に光を透過させる
    液晶セル(15)と、該光源と該液晶セルの間に配置さ
    れ且つ第1の透過軸を有する第1の偏光手段(13)
    と、該液晶セル(15)を透過した光をスクリーン(2
    3)に投射する投射レンズ手段(21)と、該スクリー
    ン(23)上又は該スクリーン(23)に近接して配置
    され且つ該第1の透過軸と関連して設定された第2の透
    過軸を有する第2の偏光手段(17)と、該表示用光源
    (11)とは別に設けられた照明光源(25)と、該照
    明光源の周囲に設けられ且つ第3の透過軸を有する第3
    の偏光手段(35)とを有し、該第2の透過軸及び該第
    3の透過軸は該第3の偏光手段からの光が該第2の偏光
    手段で遮ぎられるように配置され、さらに、 該液晶セル
    (15)に近接した位置に設けられ且つ該液晶セル(1
    5)からの直線偏光を楕円偏光または円偏光に変換する
    第1の偏光変換手段(50)と、該第2の偏光板(1
    7)に近接した位置に設けられ且つ該第1の偏光変換手
    段からの楕円偏光または円偏光を該第2の透過軸と平行
    な直線偏光に変換する第2の偏光変換手段(51)と、
    該照明光源(25)の周囲の第3の偏光手段(35)か
    らの直線偏光を楕円偏光または円偏光に変換する第3の
    偏光変換手段(52)とを有し、該第2の偏光変換手段
    (51)は該第3の偏光変換手段からの楕円偏光または
    円偏光を該第2の透過軸と垂直な直線偏光に変換するよ
    うにしたことを特徴とする投射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 該第1、第2、及び第3の偏光変換手段
    が所定の厚さの一軸延伸高分子フィルムからなることを
    特徴とする請求項に記載の投射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 該第1の偏光変換手段(50)の光軸と
    該第2の偏光変換手段(51)の光軸が垂直であり、該
    第3の偏光変換手段(52)の光軸と該第2の偏光変換
    手段(51)の光軸が垂直であることを特徴とする請求
    に記載の投射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 表示用光源(11)と、該光源の光を受
    け且つ印加された信号に応じて選択的に光を透過させる
    液晶セル(15)と、該光源と該液晶セルの間に配置さ
    れ且つ第1の透過軸を有する第1の偏光手段(13)
    と、該液晶セル(15)を透過した光をスクリーン(2
    3)に投射する投射レンズ手段(21)と、該スクリー
    ン(23)上又は該スクリーン(23)に近接して配置
    され且つ該第1の透過軸と関連して設定された第2の透
    過軸を有する第2の偏光手段(17)と、該液晶セル
    (15)に近接した位置に設けられ且つ該液晶セル(1
    5)からの直線偏光を楕円偏光または円偏光に変換する
    第1の偏光変換手段(50)と、該第2の偏光手段(1
    7)に近接した位置に設けられ且つ該第1の偏光変換手
    段からの楕円偏光または円偏光を該第2の透過軸と平行
    な直線偏光に変換する第2の偏光変換手段(51)とを
    有することを特徴とする投射型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 該第1の偏光変換手段(50)の光軸と
    該第2の偏光変換手段(51)の光軸が垂直であること
    を特徴とする請求項に記載の投射型液晶表示装置。
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