JP3047170U - 幼児用カラーお絵描き玩具 - Google Patents

幼児用カラーお絵描き玩具

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芳郎 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラフルな表示が行え、知育玩具として好適
な幼児用カラーお絵描き玩具の提供にある。 【解決手段】 2枚の基板間を多セル構造に形成し、こ
れら多数のセルを予め所望の少なくとも2つ以上の複数
の領域4(4a、4b、4c、4d、・・・)に分け、
この分けた領域毎に同色に着色された磁性粒子と、分散
媒と、背景部分を構成する着色剤と、所望により増稠剤
とからなる分散流体を、隣り合う前記領域で異なる色と
なるように封入し、基板の表面を磁気ペン等の磁気部材
で異なる領域に渡って接触させると、領域毎に異なる色
の磁性粒子が吸引され、接触した跡がカラフルに表示さ
れるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、幼児用カラーお絵描き玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、2枚の基板(パネル)間を多セル構造に形成し、これらのセル内に マグネタイトやフェライト等からなる磁性粒子と、分散媒と、背景を構成する着 色剤と、所望により増稠剤とからなる分散流体を封入した磁気泳動表示パネルを 使用する幼児用お絵描き玩具が知られている。
【0003】 この幼児用お絵描き玩具は、磁気泳動表示パネルの表側の基板面を磁気ペンで なぞると、磁気ペンの磁気力により吸引された磁性粒子が、裏側の基板のところ から泳動して表側基板まで達し、分散流体と磁性粒子とのコントラストの差で黒 白表示が形成されるようにしたものである。
【0004】 図5に、幼児用お絵描き玩具に従来から用いられている磁気泳動表示パネル1 0の一部分を示す。なお、(a)は断面図、(b)は平面図である。図に示すよ うに、この磁気泳動表示パネル10は、対向する2つの非磁性のパネル12a、 12bとを有しており、パネル12aは目視側でパネル12bは非目視側である 。これらパネル12a、12bの間には多数の隔壁14が設けられており、これ ら隔壁14とパネル12a、12bとにより多数のハネカム型のセル16が形成 されている。通常、パネル12aは厚さ0.2〜0.3mm、隔壁14の高さは 0.5〜1.5mm、パネル12bは0.1mm、セル16の最大幅は4mm程 度である。
【0005】 このセル16の内部には、磁性粒子18と、分散媒と、背景部分を構成する着 色剤と、所望により増稠剤とからなる分散流体20が封入されており、目視側の パネル12aの表面を磁気ペン22でなぞると、磁性粒子18が吸引されて泳動 しパネル12a裏面まで到達し、背景を構成する着色剤と磁性粒子との色の差で パネル12aの面に、磁気ペン22でなぞった文字等が表示される。一般に、磁 性粒子18は地色が黒色又は暗褐色なので、背景を構成する着色料を白色にして 黒白表示を行うようにしている。
【0006】 次に、一旦表示した文字等を消去するには、非目視側のパネル12bの背面に 配置している消去用の永久磁石24をパネル12bの面に沿ってスライドさせる 。すると、パネル12aの裏面に引きつけられていた磁性粒子18は、今度はパ ネル12bのところに泳動していき、パネル12a側から見ると、分散流体20 の色のみが見え、文字等の表示が消去されたことになる。なお、パネル12aは 、表示のないときに、目視側から磁性粒子18の色が透けて見えないように不透 明な例えば白色等の光拡散板が使用されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような黒白表示のものによって、幼児に文字や数字等を 覚えさせようとすると、飽きやすい幼児は別の遊びに興味が移ってしまい非常に 能率が悪く、幼児を引き付ける魅力に欠ける。なお、上記磁性粒子は地色が黒色 から暗褐色であるため、黒白表示を得るには適しているが、着色しても着色剤の 色が損なわれ、カラー表示には好適なものとはいえない。
【0008】 本考案は、カラフルな表示が行え、知育玩具として好適な幼児用カラーお絵描 き玩具の提供を、その目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述課題を解決するために、本考案は、次のような手段を採用した。 請求項1に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、2枚の基板間を多セル構造に 形成し、これら多数のセルを予め所望の少なくとも2つ以上の複数の領域に分け 、この分けた領域毎に同色に着色された磁性粒子と、分散媒と、背景部分を構成 する着色剤と、所望により増稠剤とからなる分散流体を、隣り合う前記領域で異 なる色となるように封入し、基板の表面を磁気ペン等の磁気部材で異なる領域に 渡って接触させると、領域毎に異なる色の磁性粒子が吸引され、接触した跡がカ ラフルに表示されるように構成したことを特徴としている。
【0010】 請求項2に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、前記領域が、表示面よりほぼ 同一の磁気作用を受ける位置に配置されていることを特徴としている。
【0011】 請求項3に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、領域は、多数の異なる形状を備えていることを特徴としている。
【0012】 請求項4に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、磁性粒子は、ステンレス鋼で形成されたことを特徴としている。
【0013】 請求項5に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、磁性粒子は、異形であることを特徴としている。
【0014】 請求項6に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、多セル構造は、ハネカム型であることを特徴としている。
【0015】 請求項7に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、多セル構造は、マイクロカプセル型であることを特徴としている。
【0016】 請求項8に記載の幼児用カラーお絵描き玩具は、請求項1に記載の考案におい て、前記基板の背後に配置され、かつ移動自在に構成された磁石部材と、先端部 に磁気片を有する磁気部材とを備えたことを特徴としている。
【作用】
【0017】 上述のように構成すると、磁気ペン等の磁気部材によって予め分けられた所望 の領域間にわたって接触させると、領域毎に異なる色に着色された磁性粒子が吸 引されるので、例え1本の線を引いただけでも、その線は複数の色に分割されて 表示され、カラフルな表示となる。このように、文字、数字、記号等が色鮮やか に多色表示されるので、幼児を進んで勉強に励ませることができるとともに、そ の領域は、通常、見ることができないため、その結果は幼児にとって意外なもの となるので飽きさせないことになる。
【0018】 また、特に、多色の表示が容易なため、色彩識別が出来始めた幼児や、色彩に 興味を持ち始めた幼児に適した知育玩具であり、その色彩感覚や美的才能を育て ることできる。
【0019】 また、この幼児用カラーお絵描き玩具に用いた磁性粒子がステンレス鋼である ので、地色が薄いためカラー塗料本来の色を視認させることができ、カラー表示 が色鮮やかとなる。また、磁性粒子が異形であるため、磁気ペンに対する応答性 が向上すると共に、カラー塗料の着色性がよく、且つ使用に基づく塗料の剥離が 少ないので、経時劣化が少ないというメリットがある。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、従来の 技術の項で説明した部材と同一又は同等のものには同一符号を付して説明する。
【0021】 本考案に係る幼児用カラーお絵描き玩具1の外観を、図1に平面図として示す 。この幼児用カラーお絵描き玩具1は、略四角形のプラスチック材からなる枠体 2を有しており、該枠体の2の中央部に、磁気泳動表示パネル10が嵌め込まれ ている。また、枠体2の下側には、水平方向にスリット3が設けられており、該 スリット3を利用して摺動自在に構成された棒状の永久磁石24が配置されてい る。永久磁石24を摺動させるための把手24aは枠体2の表側に配置されてお り、棒状(物差し状)の永久磁石24は把手24aと繋がった状態で磁気泳動表 示パネル10の背面に近接していて、把手24aを左右に摺動させると、永久磁 石24が磁気泳動表示パネル10の背面を摺動する。
【0022】 磁気泳動表示パネル10の形状は、従来のものと変わらないので、図2を参照 して説明する。図に示すように、この磁気泳動表示パネル10も、対向する2つ の非磁性のパネル12a、12bとを有しており、パネル12aは目視側でパネ ル12bは非目視側である。これらパネル12a、12bの間には多数の隔壁1 4が設けられており、これら隔壁14とパネル12a、12bとにより多数のハ ネカム型のセル16が形成されている。これらのセル16は、予め所望の領域に 分けて、さらに領域毎に異なる色に着色された磁性粒子を含む分散流体が封入さ れるのであるが、その点については後述する。なお、異なる色とは、濃淡に差が ある同色を含み、かつ黒色をも含む概念である。
【0023】 セル16の内部には、磁性粒子18と、分散媒と、背景部分を構成する着色剤 と、所望により増稠剤とからなる分散流体20が封入されており、目視側のパネ ル12aの表面を磁気ペン22でなぞると、磁性粒子18が吸引されて泳動しパ ネル12a裏面まで到達し、背景を表示する着色剤と磁性粒子18との色の差で パネル12aの面に、磁気ペン22なぞった文字等が表示される。
【0024】 次に、一旦表示した文字等を消去するには、非目視側のパネル12bの背面に 配置している消去用磁石24をパネル12bの面に沿ってスライドさせる。する と、パネル12aの裏面に引きつけられていた磁性粒子18は、今度はパネル1 2bのところに泳動していき、パネル12a側から見ると、分散流体20の色の みが見え、文字等の表示が消去されたことになる。
【0025】 続いて、ここで用いられている磁性粒子18について説明する。磁性粒子18 は、ステンレス鋼粒子であり、その成分は、 カーボンC・・・・0.03%以下、 シリコンSi・・・1.5%以下、 マンガンMn・・・0.3%以下、 リンP・・・・・・0.04%以下 硫黄S・・・・・・0.03%以下、 ニッケルNi・・・0.6%以下 クロムCr・・・・11.5〜13.5% 鉄Fe・・・・・・残
【0026】 その形状は、図2に断面図で示すように、異形である。ここで、異形とは、粒 子の形状が、例えば球状とか略直方体等のような特定の形状に統一されておらず 、それぞれの粒子が異なる形状であるものをいう。また、表面が複雑な凹凸面で 形成されていることが好ましい。
【0027】 また、粒子の寸法は、長径側で計測して、30〜100μmの範囲に分布して おり、平均粒度は70〜75μmとなっている。
【0028】 磁性粒子18は、上述の成分からなるステンレス鋼によって形成されるている のであるが、粒子を異形にするため、製造は水アトマイズ法によって製造されて いる。なお、水アトマイズ法とは、溶融した鋼に高圧水を噴射して粉末化する方 法である。この方法で製造された粒子の寸法分布の範囲が広いので、上記のよう な範囲を定めるのに、篩にかけて他の部分を除いている。
【0029】 次に、この磁性粒子18のカラー着色について説明する。先ず、磁性粒子を4 つに分けてそれぞれ異なる色に着色する。 塗料としては、アクリル系の樹脂塗料を用いる。ポリウレタン系、エポキシ系 、塩化ビニール系でもよいがアクリル系の方が剥離しにくい点で優れており、光 沢がよく、耐水耐油性もよい。
【0030】 次に、塗料に混入させる顔料について説明する。顔料は、青色、黄色、緑色、 赤色の4色について実施した。 青色顔料:メラミン・トルエンスルホンアミド樹脂の微粒子に蛍光染料で着色 したもの、耐溶剤性がよく色は鮮明である。 黄色顔料:クロムイエロー(PbCrO4)、クロム亜鉛を主体とした無機顔 料、着色力、隠蔽力が大きい。 緑色顔料:酸化クロム(Cr2O3)、無機顔料で科学薬品に対して安定性大 である。 赤色顔料:アゾ系有機顔料。 なお、溶剤としてはアセトン、トルオールを使用した。
【0031】 磁性粒子18への着色は、スプレードライヤー工法により行い、 乾燥温度は130±2℃、乾燥時間は3秒間である。なお、前処理は行ってい ない。 これにより、図2の断面図で示すように、磁性粒子18の表面に厚さ20〜3 0μmの着色被膜を形成した。 なお、上記顔料に換えて、群青、アニリンブルー、デュポンオイルレッド、キ ノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、フタロシア ニングリーン等の顔料や染料を用いることもできる。
【0032】 上記のようにして製造された磁性粒子18は、材質がステンレス鋼であるので 、飽和磁化がフェライト等に比べ10%程度低くなるが、この点は磁気ペンの磁 力を20%高めることで対応することができる。ステンレス鋼なので、地色が薄 く、白銀色の隠蔽膜等で覆わなくても、着色剤色を本来の色を損なわずに表示さ せることができる。また、磁性粒子18は異形であるため、球形に比べて対磁感 度がよく、且つ塗料の付着性もよく、また錆びにくいので、使用に基づく塗料の 剥離が少なく、経時劣化が少ないという利点がある。
【0033】 また、磁性粒子18を上記のように着色することで、対熱特性が向上し、従来 のものでは、−20℃になると磁性粒子が団子状に固まってしまうのに対し、本 実施形態例における磁性粒子18の場合にはそのような現象は見られない。
【0034】 次に、上記のようにして製造された青色、赤色、緑色、黄色に着色された磁性 粒子18のセルへの封入方法であるが、先ず、パネル12a、12b間に形成さ れた多数のセル16を、図1に示すように、予め所望の領域4(4a、4b、4 c、4d・・・)に分けて、この分けた領域毎にそれぞれ青色、赤色、緑色、黄 色の異なる色の磁性粒子18を封入する。
【0035】 例えば、領域4aには赤色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封 入し、領域4bには青色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入し 、領域4cには緑色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入し、さ らに領域4dには黄色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入する という具合に、予め定めた所望の形状の領域に、1色の磁性粒子18のみが混入 された分散流体を封入する。なお、領域を構成するセル16の数は1〜200程 度の範囲で適宜定め、領域の形状はそれぞれが異なるほうが好ましい。
【0036】 このように、パネル12a、12b間に形成した多数のセル16を、予め所望 の領域4(4a、4b、4c、4d・・・)に分けて、この分けた領域毎にそれ ぞれ青色、赤色、緑色、黄色と異なる色の磁性粒子18を封入したので、目視側 パネル12aの表面に、ペン先の磁石部分の径が1〜1.3mmの通常の磁性ペ ン22で1本の直線を描くと幅2mm程度の線が描けるが、これだけでその軌跡 に沿って領域が変わる毎に青色、赤色、緑色、黄色と異なる色に着色された磁性 粒子18が引き寄せられて、図3に示すように、カラフルな表示となる。
【0037】 当然、文字や絵についても同様で、図4には磁性ペン22でひらがなの「ま」 と磁性スタンプによる接触でUFOの絵を表示した状態が示されている。上述の ように、この幼児用カラーお絵描き玩具は、文字、数字、記号等が色鮮やかに多 色表示されるので、幼児を進んで勉強に励ませることができるとともに、その領 域は、通常、見ることができないため、その結果は幼児にとって意外なものとな るので飽きさせないことになる。すなわち、知育玩具として活用することができ る。また、多色の表示が容易なため、色彩識別が出来始めた幼児や、色彩に興味 を持ち始めた幼児に適した知育玩具であり、その色彩感覚や美的才能を育てるこ とできる。
【0039】 なお、上記の実施形態では、カラーとして、青色、赤色、緑色、黄色を用いた が、黒色やその他の色を用いることも当然可能であり、また濃淡差のあるもの、 例えば黒色と灰色、真紅と桃色等は異色として用いる。
【0040】 次に、本考案の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、第 1の実施形態で説明した部材と同一又は同等のものは同一符号を付す。
【0041】 第2の実施形態に係る幼児用カラーお絵描き玩具1に用いる磁気泳動表示パネ ル30は、図6に示すように、対向する2つの非磁性のパネル12a、12bを 有しており、パネル12aは目視側でパネル12bは非目視側である。これらパ ネル12a、12bの間には球状のマイクロカプセル26が多数収納されており 、このマイクロカプセル26によって多数のセルが形成されている。
【0042】 マイクロカプセル26は、磁性粒子18と、分散媒と、背景部分を構成する着 色剤と、所望により増稠剤とからなる分散流体20と、この分散流体20を覆う ポリマー等の殻物質で構成されている。この殻物質として用いられている樹脂に は、一般にアクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステ ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があり、内部が見 えるように透明なもので、単独あるいは混合して使用される。
【0043】 マイクロカプセル26の製造方法は、ポリマー溶液に分散させた芯物質となる 分散流体20の周りに、ポリマーの濃厚層を分離させる相分離法、ポリマー溶液 中の芯物質の周りにポリマーの硬化試験薬等によりポリマーを硬化させる液中硬 化被覆法、芯物質を分散させたエマルジョンの内あるいは外相のいずれか一方か らモノマーや重合触媒を供給し、芯物質の表面をポリマーで覆うインシチュー重 合法等がある。特に、相分離法、インシチュー重合法によれば、粒径が揃い、磁 性粒子18の移動が容易なマイクロカプセル26を製造することができる。
【0044】 次に、上記のようにしてパネル12a、12b間に形成された多セル構造とし てのマイクロカプセル26の集合は、予め所望の領域5(5a、5b、5c、5 d・・・)に分けて、その中に第1の実施形態で説明したように青色、赤色、緑 色、黄色にそれぞれ着色された磁性粒子18を含む分散流体20を領域毎に異な る色の磁性粒子18のみが含まれるように封入する。
【0045】 例えば、領域5aには赤色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封 入し、領域5bには青色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入し 、領域5cには緑色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入し、さ らに領域5dには黄色に着色された磁性粒子18を含む分散流体20を封入する という具合に、予め定めた所望の形状の領域に、1色の磁性粒子18のみが混入 された分散流体を封入する。領域の形状はそれぞれが異なるほうが好ましい。
【0046】 このように、パネル12a、12b間に形成した多数のセル16を、予め所望 の領域5(5a、5b、5c、5d、・・・)に分けて、この分けた領域毎にそ れぞれ青色、赤色、緑色、黄色と異なる色の磁性粒子18を封入したので、目視 側パネル12aの表面に磁性ペン22で絵や字等を描くと、その軌跡に沿って領 域が変わる毎に異なる色に着色された磁性粒子18が引き寄せられて、カラフル な表示が行われる。
【0047】 一旦表示した文字等を消去するには、非目視側のパネル12bの背面に配置し ている消去用磁石24をパネル12bの面に沿ってスライドさせる。すると、パ ネル12a側のマイクロカプセル26の裏面に引きつけられていた磁性粒子18 は、今度はパネル12bの方向にマイクロカプセル26内を泳動し、パネル12 b側のマイクロカプセル26裏面に到達し、パネル12a側から見ると、分散流 体20の色のみが見え、文字等の表示が消去されたことになる。
【0048】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案によると、磁気ペン等の磁性部材で接触した文字 、数字、記号等の跡が色鮮でカラフルな多色表示となるので、幼児等の興味を引 きつけ進んで勉強に励ませることができるとともに、その領域は、通常、見るこ とができないため、その結果は幼児にとって意外なものとなるので飽きさせない ことになり、知育玩具として活用することができる。 また、本考案に係る幼児用カラーお絵描き玩具は、磁性粒子としてステンレス 鋼粒子を用いたので、カラー塗料本来の色を視認させることができ、鮮やかなカ ラー表示を行うことができる。また、磁性粒子が異形であるため、磁石に対する 応答性がよく、かつカラー塗料の付着性もよく、さらに錆びにくいので使用によ る塗料の剥離が少なく、経時劣化を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る幼児用カラーお絵描き玩具の第1
の実施形態の平面図である。
【図2】カラー着色された異形の磁性粒子の断面図であ
る。
【図3】磁気ペンで、1本の線を描いた図である。
【図4】磁気ペンでひらがなの「ま」を、磁気スタンプ
でUFOの絵をスタンプした状態を表示する図である。
【図5】従来から使用されており、且つ本考案における
第1の実施形態に用いる磁気泳動表示パネルの一部を示
し、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図6】本考案の第2の実施形態に用いる磁気泳動パネ
ルを断面図で示したものである。
【符号の説明】
1 幼児用カラーお絵描き玩具 2 枠体 3 スリット 10 磁気泳動表示パネル 12a 目視側パネル 12b 非目視側パネル 14 隔壁 16 セル 18 磁性粒子 20 分散流体 22 磁気ペン 24 永久磁石 26 マイクロカプセル 30 磁気泳動表示パネル

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の基板間を多セル構造に形成し、こ
    れら多数のセルを予め所望の少なくとも2つ以上の複数
    の領域に分け、この分けた領域毎に同色に着色された磁
    性粒子と、分散媒と、背景部分を構成する着色剤と、所
    望により増稠剤とからなる分散流体を、隣り合う前記領
    域で異なる色となるように封入し、基板の表面を磁気ペ
    ン等の磁気部材で異なる領域に渡って接触させると、領
    域毎に異なる色の磁性粒子が吸引され、接触した跡がカ
    ラフルに表示されるように構成したことを特徴とする幼
    児用カラーお絵描き玩具。
  2. 【請求項2】 前記領域は、表示表面よりほぼ同一の磁
    気作用を受ける位置に配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の幼児用カラーお絵描き玩具。
  3. 【請求項3】 前記領域は、多数の異なる形状を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載の幼児用カラーお
    絵描き玩具。
  4. 【請求項4】 前記磁性粒子は、ステンレス鋼で形成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の幼児用カラーお
    絵描き玩具。
  5. 【請求項5】 前記磁性粒子は、異形であることを特徴
    とする請求項1に記載の幼児用カラーお絵描き玩具。
  6. 【請求項6】 前記多セル構造は、ハネカム型であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の幼児用カラーお絵描き
    玩具。
  7. 【請求項7】 前記多セル構造は、マイクロカプセル型
    であることを特徴とする請求項1に記載の幼児用カラー
    お絵描き玩具。
  8. 【請求項8】 前記基板の背後に配置され、かつ移動自
    在に構成された磁石部材と、先端部に磁気片を有する磁
    気部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の幼
    児用カラーお絵描き玩具。
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