JP3046870B2 - 故障診断方法 - Google Patents

故障診断方法

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JP3046870B2
JP3046870B2 JP3306606A JP30660691A JP3046870B2 JP 3046870 B2 JP3046870 B2 JP 3046870B2 JP 3306606 A JP3306606 A JP 3306606A JP 30660691 A JP30660691 A JP 30660691A JP 3046870 B2 JP3046870 B2 JP 3046870B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は故障診断方法、特にセ
ンサを含む複数の機能部品が相互に関連付けられた車両
の故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両などにおいては、エレクトロニクス
の急速な発達に伴って各種の機器類の電子制御化が進ん
でいる。電子制御を採用することによってシステムの信
頼性が向上するという利点がある反面、システムの異常
時には逆に電子化した部分がブラックボックスとなり、
故障した箇所を外部から特定しにくくなるという別の側
面がある。
【0003】このような問題に対しては、例えば特開昭
61−107436号公報に示されているように、シス
テムに故障診断機能を組み込むことが考えられている。
これはシステムを制御するコントロールユニットから所
定の故障診断信号を出力し、それに対する所定の応答信
号が得られないときに故障と判定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンな
どのようにセンサやアクチュエータなどの複数の機能部
品が相互に関連している複雑なシステムにおいては、従
来のような故障診断方法では診断精度が不足するという
問題がある。例えばエンジンを例にとると、エンジンは
機能面から見ると、エンジン本体を中心として、吸気
系、燃料系、点火系、排気系などが相互に関連したシス
テム構成となっており、例えば吸気系が故障している場
合であっても、吸気系の異常がエンジン本体に影響して
ノックを発生させたり、その影響が排気系に及んで排気
ガスの温度を上昇させたりする。したがって、仮に排気
温に異常が現れたとしても排気系の故障と断定できない
ことになる。
【0005】このような問題に対しては、サービスマン
などの経験的な知識、市場での情報、システム個別の問
題などに基づいて故障時のセンサ情報などをパターン化
した故障診断用データをコントロールユニットなどに予
め記憶させておいて、パターンマッチングの手法を用い
て故障診断を行うことが考えられている。これによれ
ば、既知の故障原因に対しては機種に応じた適切な診断
結果が得られるという利点があるが、経験のない故障原
因に対しては対応できず診断範囲が限定されるという別
の問題がある。
【0006】そこで、この発明は複数の機能部品が相互
に関連付けられた車両の故障診断に際して、機種に応じ
た故障診断を広範囲にわたって精度良く行い得るように
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係る故障診断方法
は、複数の機能部品及び機能部品の出力状態を検出する
センサが相互に関連付けられた車両において、予め互い
に関連する二つの機能部品に対して関連度をそれぞれ設
しておき、故障診断時に、センサごとの検出値を異常
度合を示す状態量に変換して、これらの状態量に基づ
き、各センサを起点として関連する機能部品の系統ごと
上記機能部品間の関連度に応じて重み付け演算を行っ
て当該系統を構成する各機能部品についての推論値を求
めると共に、各系統についての演算で得られた推論値を
各機能部品ごとに加算した結果に基づいて機能部品の故
障状態を推論する第1過程と、経験則に基づいて機能部
品の故障状態を推論する第2過程とを有し、上記両過程
による推論結果に基づいて故障状態の機能部品を特定す
ることを特徴とする。ここで、機能部品とは電気系、機
械系を問わず一定の機能を実現する部品ないし複数部品
の集合体を意味する。
【0008】そして、本願の請求項2の発明(以下、第
2発明という)に係る故障診断方法は、複数の機能部品
及び機能部品の出力状態を検出するセンサが相互に関連
付けられた車両において、予め互いに関連する二つの機
能部品に対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診
断時に、センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に
変換して、これらの状態量に基づき、各センサを起点と
して関連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関
連度に応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する
各機能部品についての推論値を求めると共に、各系統に
ついての演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算
した結果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1
過程と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論す
る第2過程とを有し、上記両過程による推論結果を示す
数値を機能部品ごとに加算した結果に基づいて故障状態
の機能部品を特定することを特徴とする。
【0009】また、本願の請求項3の発明(以下、第3
発明という)に係る故障診断方法は、複数の機能部品及
び機能部品の出力状態を検出するセンサが相互に関連付
けられた車両において、予め互いに関連する二つの機能
部品に対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診断
時に、センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に変
換して、これらの状態量に基づき、各センサを起点とし
て関連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関連
度に応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する各
機能部品についての推論値を求めると共に、各系統につ
いての演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算し
結果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1過
程と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論する
第2過程とを有し、上記両過程で推論された機能部品の
中から重複する機能部品を抽出し、その抽出結果に基づ
いて故障状態の機能部品を特定することを特徴とする。
【0010】また、本願の請求項4の発明(以下、第4
発明という)に係る故障診断方法は、複数の機能部品及
び機能部品の出力状態を検出するセンサが相互に関連付
けられた車両の故障診断方法であって、予め互いに関連
する二つの機能部品に対して関連度をそれぞれ設定して
おき、故障診断時に、センサごとの検出値を異常度合を
示す状態量に変換して、これらの状態量に基づき、各セ
ンサを起点として関連する機能部品の系統ごとに上記
能部品間の関連度に応じて重み付け演算を行って当該系
統を構成する各機能部品についての推論値を求めると共
に、各系統についての演算で得られた推論値を各機能部
品ごとに加算した結果に基づいて機能部品の故障状態を
推論する第1過程と、経験則に基づいて機能部品の故障
状態を推論する第2過程とを有し、第1過程による推論
結果に基づいて故障可能性のある機能部品を絞り込み、
その結果と上記第2過程による推論結果とに基づいて故
障状態の機能部品を特定することを特徴とする。
【0011】さらに、本願の請求項5の発明(以下、第
5発明という)に係る故障診断方法は、上記第1発明〜
第5発明において、重み付け演算は、同一系統における
演算過程で、関連する二つの機能部品に対して設定され
た同じ関連度を再び使うこととなった時点で終了するこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】まず、第1発明に係る故障診断方法によれば、
第2過程による推論処理によって機種に応じた機能部品
の故障状態が推論されることになるので、第1過程にお
ける推論処理に用いる重み付けの値を変更することなく
機種に応じた適切な故障診断を広範囲にわたって精度良
く行うことができる。
【0013】また、第2発明に係る故障診断方法によれ
ば、第1、第2過程による推論結果を示す数値を機能部
品ごとに加算した結果に基づいて故障部品を特定するよ
うになっているので、異常度合の大きい機能部品に対す
る推論結果が強調されることになり、診断精度が向上す
ることになる。
【0014】そして、第3発明に係る故障診断方法によ
れば、第1、第2過程で推論された機能部品の中から重
複する機能部品を抽出した結果に基づいて故障部品を特
定するようになっているので、機種に応じた適切な故障
診断が可能となる。
【0015】さらに、第4発明に係る故障診断方法によ
れば、第1過程による推論結果に基づいて故障可能性の
ある機能部品を絞り込むと共に、その結果と経験則に基
づく第1過程の推論結果とに基づいて故障部品を特定す
るようになっているので、経験則による推論結果の不確
実性が補われて診断精度が向上することになる。
【0016】そして、第5発明に係る故障診断法方によ
れば、複数の機能部品がループ状に関連している場合
に、同一の間連度を用いた演算が重複して行われること
が回避されるので、診断精度が向上することになる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】図1に示すように、車両に搭載されたエン
ジンコントロールユニット1には、スロットルセンサ2
によって検出されたスロットル開度信号と、エアフロー
センサ3によって検出された吸入空気量信号と、吸気温
センサ4によって検出された吸気温信号と、クランク角
センサ5によって検出されたクランク角信号と、水温セ
ンサ6によって検出されたエンジン水温信号と、排気温
センサ7によって検出された排気温信号と、O2センサ
8によって検出された空燃比信号と、ノックセンサ9に
よって検出されたノック信号とが入力されていると共
に、エンジンコントロールユニット1はこれらの各信号
を故障診断ユニット10に転送するようになっている。
【0019】一方、故障診断ユニット10は、通信用の
インターフェース11と、図2〜図9に示すように上記
各センサ2〜9の検出値に対応させて設定した異常度合
を示すメンバーシップ関数をそれぞれ記憶させた関数記
憶部12と、深い知識を記憶させた第1知識データ記憶
部13と、浅い知識を記憶させた第2知識データ記憶部
14と、上記インターフェース11を介して取り込んだ
センサ情報に基づいて故障推論を行う演算処理部15
と、その推論結果を格納する推論結果格納部16とを有
する。また、この故障診断ユニット10には故障表示用
の表示装置17が接続されている。
【0020】ここで、上記関数記憶部12に記憶された
メンバーシップ関数について説明すると、例えばスロッ
トルセンサ2については、図2に示すように、センサ出
力電圧と異常度合を示すメンバーシップ値との関係が設
定されている。つまり、センサ出力電圧が所定値V1の
ところを中心としてメンバーシップ値が急激に増大する
傾向を示すことになる。
【0021】同様にして、エアフローセンサ3、吸気温
センサ4、クランク角センサ5、水温センサ6、排気温
センサ7、O2センサ8及びノックセンサ9について
も、図3〜図9に示すようにメンバーシップ関数がそれ
ぞれ設定されている。
【0022】また、上記第1知識データ記憶部13
は、例えば図10に示すように、エンジンを機能面から
ブロック化したスロットル系A、キャニスタB、バイパ
スエア系C、オルタネータD、吸気系E、燃料系F、点
火系G、エンジン本体H、排気系I、冷却系J、EGR
系K及び上記各センサ2〜9の相関関係を示す相関経路
をそれぞれ代表させたルールと、ルールごとに関連度に
応じて設定した相関係数とが記憶されている。例えばス
ロットル系Aの影響を受けるスロットルセンサ2と影響
元であるスロットル系Aとが、スロットル系Aを起点と
するルールR1の相関経路で連結されていると共に、両
者の関連度を示す相関係数の値(0.88)がルールR
1を呼出コードとして上記第1知識データ記憶部13に
格納されている。
【0023】これらの各ルールと相関係数との関係をま
とめると、次の表1に示すようなものとなる。
【0024】
【表1】
【0025】つまり、例えばスロットル系Aとエアフロ
ーセンサ3との相関関係を示すルールR2に対応する相
関係数の値は0.76となる。
【0026】また、上記第2知識データ記憶部14に
は、サービスマンの経験的な知識、市場での情報、シス
テム個別の問題などをルール化した知識データが格納さ
れている。なお、この第2知識データ記憶部14には、
当該車両に対応する車種判別コードも格納されている。
【0027】次に、上記故障診断ユニット10が行う故
障診断処理を説明すると、この故障診断処理は図11の
フローチャートに従って次のように行われる。
【0028】すなわち、故障診断ユニット10における
演算処理部15は、ステップS1で車種判別コードを読
み込むと共に、ステップS2でインターフェース11を
介してセンサ値を読み込んだ後、ステップS3でこれら
のセンサ値をメンバーシップ値にそれぞれ変換する。つ
まり、インターフェース11を介して取り込んだ現実の
センサ値を、関数記憶部12に記憶させたメンバーシッ
プ関数に照らし合わせて、該当するセンサ値に対応する
メンバーシップ関数の値をメンバーシップ値として選択
するのである。例えば、スロットルセンサ2からの信号
が示す出力電圧が2Vで合ったとすると、図2の関係か
ら異常度合を示すメンバーシップ値として1が選択され
ることになる。
【0029】次いで、演算処理部15はステップS4に
進んで所定の第1推論処理を実行する。つまり、例えば
スロットルセンサ2を例に取ると、図10の相関関係モ
デルに従えばスロットルセンサ2に関連するのはスロッ
トル系Aであるから、この場合のスロットル系Aの推論
値はルールR1に従ってスロットルセンサ2のメンバー
シップ値に相関係数を乗算した値となる。そして、相関
経路を逆にたどって随時重み付け演算を行って行き、得
られた推論値を上記推論結果格納部16にブロックごと
に設けた結果テーブルへ順次格納して行く。そして、こ
のプロセスを、図10の相関関係モデルにおいて、例え
ばスロットルセンサ2を終点とする一連の独立した相関
経路を一通り巡り終るまで実行する。その場合に、特定
のセンサから始まった推論過程が同じルールを再び使う
ようになったときには、その時点で当該センサに対する
一群の推論演算が終了されることになる。例えば、スロ
ットル系Aと吸気系Eとに着目すると、吸気系Eの推論
値を求める過程でルールR9が用いられた場合には、こ
のルールR9が再び使用されることがないのである。こ
れにより、無限ループが回避されて演算時間が短縮され
ると共に、重複演算による誤差の蓄積も回避されること
になる。演算処理部15は上記各センサ2〜9に対する
推論演算が全て終了したと判定すると、各センサ2〜9
についての結果テーブルに納められた推論値をブロック
別に加算すると共に、それらの値をブロックごとに最終
結果テーブルに加算するようになっている。
【0030】次に、演算処理部15はステップS5に進
んで所定の第2推論処理を実行する。つまり、上記ステ
ップS3において求めたメンバーシップ値を第2知識デ
ータ記憶部14に照らし合わせて、該当する推論ルール
が存在するときにはそれに基づく重み付け計算を行って
推論値を算出するのである。
【0031】そして、演算処理部15はステップS6で
第1推論処理に基づく推論結果と第2推論処理に基づく
推論結果とをブロックごとに加算することにより合成す
ると共に、ステップS7で故障判定処理を行って最大の
加算値を示すブロックを故障と判定して、ステップS8
で表示装置17に故障表示を行わせる。
【0032】また、故障と判定したときには、フェール
セーフモードへ移行するようにしても良い。
【0033】次に、本発明に係る故障判定処理の第2実
施例について説明すると、この第2実施例においては図
12のフローチャートに従って故障判定処理が行われ
る。
【0034】すなわち、故障診断ユニット10における
演算処理部15は、ステップT1で車種判別コードを読
み込むと共に、ステップT2でインターフェース11を
介してセンサ値を読み込んだ後、ステップT3でこれら
のセンサ値をメンバーシップ値にそれぞれ変換する。
【0035】次いで、演算処理部15はステップT4に
進んで上記第1知識データ記憶部13を用いた第1推論
処理を実行した後、ステップT5で上記第2知識データ
記憶部14を用いた第2推論処理を実行し、ステップT
6で上記第1、第2推論処理によって得られた推論結果
を比較する。そして、ステップT7で重複しているもの
を抽出した後、ステップT8で故障判定処理を行って双
方にリストアップされているもののうちで最大のものを
故障と判定して、ステップT9で表示装置17に故障表
示を行わせる。なお、故障判定の際には第1推論処理に
よる推論結果が優先される。
【0036】この場合においても、故障と判定したとき
にはフェールセーフモードへ移行するようにしても良
い。
【0037】さらに、第3実施例においては、図13の
フローチャートに従って次のように故障判定処理が行わ
れる。
【0038】すなわち、故障診断ユニット10における
演算処理部15は、ステップU1で車種判別コードを読
み込むと共に、ステップU2でインターフェース11を
介してセンサ値を読み込んだ後、ステップU3でこれら
のセンサ値をメンバーシップ値にそれぞれ変換する。
【0039】次いで、演算処理部15はステップU4に
進んで上記第1知識データ記憶部13を用いた第1推論
処理を実行した後、ステップU5で得られた推論結果の
中から大きいものから順番に数個の有力候補をリストア
ップする。そして、ステップU6で候補間の差が特定値
よりも大きいか否かを判定し、NOと判定したときにス
テップU7に進んで上記第2知識データ記憶部14を用
いた第2推論処理を実行して、ステップU8で故障判定
処理を行って推論結果の中から最大のものを故障と判定
して、ステップU9で表示装置17に故障表示を行わせ
る。
【0040】一方、演算処理部15は上記ステップU6
においてYESと判定したときにはステップU10へ移
り、上記ステップU5においてリストアップされた候補
の中から故障個所を特定する故障判定処理を実行する。
【0041】
【発明の効果】第1発明に係る故障診断方法によれば、
第2過程による推論処理によって機種に応じた機能部品
の故障状態が推論されることになるので、第1過程にお
ける推論処理に用いる重み付けの値を変更することなく
機種に応じた適切な故障診断を広範囲にわたって精度良
く行うことができる。
【0042】また、第2発明に係る故障診断方法によれ
ば、第1、第2過程による推論結果を示す数値を機能部
品ごとに加算した結果に基づいて故障部品を特定するよ
うになっているので、異常度合の大きい機能部品に対す
る推論結果が強調されることになり、診断精度が向上す
ることになる。
【0043】そして、第3発明に係る故障診断方法によ
れば、第1、第2過程で推論された機能部品の中から重
複する機能部品を抽出した結果に基づいて故障部品を特
定するようになっているので、機種に応じた適切な故障
診断が可能となる。
【0044】さらに、第4発明に係る故障診断方法によ
れば、第1過程による推論結果に基づいて故障可能性の
ある機能部品を絞り込むと共に、その結果と経験則に基
づく第1過程の推論結果とに基づいて故障部品を特定す
るようになっているので、経験則による推論結果の不確
実性が補われて診断精度が向上することになる。
【0045】そして、第5発明に係る故障診断法方によ
れば、複数の機能部品がループ状に関連している場合
に、同一の間連度を用いた演算が重複して行われること
が回避されるので、診断精度が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例における故障判定システムを示す
ブロック図である。
【図2】 スロットルセンサの出力状態に対する故障度
合を示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図であ
る。
【図3】 エアフローセンサの出力状態に対する故障度
合を示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図であ
る。
【図4】 吸気温センサの出力状態に対する故障度合を
示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図である。
【図5】 クランク角センサの出力状態に対する故障度
合を示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図であ
る。
【図6】 水温センサの出力状態に対する故障度合を示
すメンバーシップ関数の一例を示す特性図である。
【図7】 排気温センサの出力状態に対する故障度合を
示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図である。
【図8】 O2センサの出力状態に対する故障度合を示
すメンバーシップ関数の一例を示す特性図である。
【図9】 ノックセンサの出力状態に対する故障度合を
示すメンバーシップ関数の一例を示す特性図である。
【図10】 エンジンの構造モデルを示す相関関係図で
ある。
【図11】 故障判定処理を示すフローチャート図であ
る。
【図12】 故障判定処理の第2実施例を示すフローチ
ャート図である。
【図13】 故障判定処理の第3実施例を示すフローチ
ャート図である。
【符号の説明】
2 スロットルセンサ 3 エアフローセンサ 4 吸気温センサ 5 クランク角センサ 6 水温センサ 7 排気温センサ 8 O2センサ 9 ノックセンサ 10 故障診断ユニット 15 演算処理部 A スロットル系 B キャニスタ C バイパスエア系 D オルタネータ E 吸気系 F 燃料系 G 点火系 H エンジン本体 I 排気系 J 冷却系 K EGR系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 15/00 G01M 17/007 G05B 23/02 302 G06F 9/44 554

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能部品及び機能部品の出力状態
    を検出するセンサが相互に関連付けられた車両の故障診
    断方法であって、予め互いに関連する二つの機能部品に
    対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診断時に、
    センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に変換し
    て、これらの状態量に基づき、各センサを起点として関
    連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関連度に
    応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する各機能
    部品についての推論値を求めると共に、各系統について
    の演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算した
    果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1過程
    と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論する第
    2過程とを有し、上記両過程による推論結果に基づいて
    故障状態の機能部品を特定することを特徴とする故障診
    断方法。
  2. 【請求項2】 複数の機能部品及び機能部品の出力状態
    を検出するセンサが相互に関連付けられた車両の故障診
    断方法であって、予め互いに関連する二つの機能部品に
    対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診断時に、
    センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に変換し
    て、これらの状態量に基づき、各センサを起点として関
    連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関連度に
    応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する各機能
    部品についての推論値を求めると共に、各系統について
    の演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算した
    果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1過程
    と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論する第
    2過程とを有し、上記両過程による推論結果を示す数値
    を機能部品ごとに加算した結果に基づいて故障状態の機
    能部品を特定することを特徴とする故障診断方法。
  3. 【請求項3】 複数の機能部品及び機能部品の出力状態
    を検出するセンサが相互に関連付けられた車両の故障診
    断方法であって、予め互いに関連する二つの機能部品に
    対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診断時に、
    センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に変換し
    て、これらの状態量に基づき、各センサを起点として関
    連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関連度に
    応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する各機能
    部品についての推論値を求めると共に、各系統について
    の演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算した
    果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1過程
    と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論する第
    2過程とを有し、上記両過程で推論された機能部品の中
    から重複する機能部品を抽出し、その抽出結果に基づい
    て故障状態の機能部品を特定することを特徴とする故障
    診断方法。
  4. 【請求項4】 複数の機能部品及び機能部品の出力状態
    を検出するセンサが相互に関連付けられた車両の故障診
    断方法であって、予め互いに関連する二つの機能部品に
    対して関連度をそれぞれ設定しておき、故障診断時に、
    センサごとの検出値を異常度合を示す状態量に変換し
    て、これらの状態量に基づき、各センサを起点として関
    連する機能部品の系統ごとに上記機能部品間の関連度に
    応じて重み付け演算を行って当該系統を構成する各機能
    部品についての推論値を求めると共に、各系統について
    の演算で得られた推論値を各機能部品ごとに加算した
    果に基づいて機能部品の故障状態を推論する第1過程
    と、経験則に基づいて機能部品の故障状態を推論する第
    2過程とを有し、第1過程による推論結果に基づいて故
    障可能性のある機能部品を絞り込み、その結果と上記第
    2過程による推論結果とに基づいて故障状態の機能部品
    を特定することを特徴とする故障診断方法。
  5. 【請求項5】 重み付け演算は、同一系統における演算
    過程で、関連する二つの機能部品に対して設定された同
    じ関連度を再び使うこととなった時点で終了することを
    特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の故
    障診断方法。
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