JP3046811U - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP3046811U
JP3046811U JP1997007830U JP783097U JP3046811U JP 3046811 U JP3046811 U JP 3046811U JP 1997007830 U JP1997007830 U JP 1997007830U JP 783097 U JP783097 U JP 783097U JP 3046811 U JP3046811 U JP 3046811U
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和重 宮内
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有限会社宮内製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適量の液体を刷毛の毛部分の全体にわたって
均一に付着させることができ、かつ、液体による外面の
汚れを防止できる容器を提供する。 【解決手段】 塗料用容器1は、上方に向って開口した
開口部2を有する容器本体3を備える。この容器本体3
の径大部9の上周縁に連続して塗料掻き落とし部11を折
り返して一体に形成する。この塗料掻き落とし部11は、
上方に向って縮径した短寸法の截頭円錐状をなし、容器
本体3の内方に向って傾斜している。塗料Lが余分にあ
るいは不均一に付着した刷毛15の毛部分17を、塗料掻き
落とし部11にて扱くことにより、余分な塗料Lを掻き落
とすことができる。適量の塗料Lを刷毛15の毛部分17の
全体にわたって均一に付着できる。掻き落とした余分な
塗料Lは、塗料掻き落とし部11の内周面11a を滴り落ち
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、液体を収容する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の容器としては、例えば、液体として塗料を収容する有底円筒状 の塗料用容器が知られている。この塗料用容器は、上方に向って開口した円形状 の開口部を有する容器本体を備え、そして、この容器本体の開口部の周縁が塗料 を刷毛から掻き落とす塗料掻き落とし部となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の塗料用容器のように、有底円筒状の容器本体の開口 部の周縁が塗料掻き落とし部となっている構成では、塗料の中に浸した刷毛の毛 部分に余分にあるいは不均一に付着した塗料を均一にしようとして、刷毛の毛部 分を塗料掻き落とし部にて扱くと、余分な塗料として掻き落とされた塗料の一部 が、塗料掻き落とし部の外面側にも滴り落ちるため、塗料で容器本体の外面が汚 れてしまう問題を有している。
【0004】 本考案は、このような点に鑑みなされたもので、適量の液体を刷毛の毛部分の 全体にわたって均一に付着させることができ、かつ、液体による外面の汚れを防 止できる容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の容器は、上方に向って開口した開口部を有し液体を収容する容 器本体と、この容器本体の前記開口部の周縁に位置し内方に向って傾斜し刷毛か ら液体を掻き落とす液体掻き落とし部とを具備したものである。
【0006】 そして、この構成では、容器本体の開口部の周縁に位置する液体掻き落とし部 が、内方に向って傾斜しているため、液体の中に浸されて液体が余分にあるいは 不均一に付着した刷毛の毛部分が液体掻き落とし部にて扱かれると、余分な液体 が刷毛の毛部分から掻き落とされ、適量の液体が刷毛の毛部分の全体にわたって 均一に付着されるとともに、液体掻き落とし部にて刷毛の毛部分から掻き落とさ れた液体は、液体掻き落とし部の内面側を滴り落ちるため、液体掻き落とし部の 外面および容器本体の外面に、液体は付着しにくい。
【0007】 請求項2記載の容器は、請求項1記載の容器において、液体掻き落とし部は、 折り返して形成されたものである。
【0008】 そして、この構成では、請求項1記載の容器の作用に加え、液体掻き落とし部 が折り返して形成されているため、強度が向上して変形しにくくなるとともに、 液体掻き落とし部を簡単に製造できる。
【0009】 請求項3記載の容器は、請求項1または2記載の容器において、液体掻き落と し部は、外方に向って略円弧状に膨出して折り返されて形成されたものである。
【0010】 そして、この構成では、請求項1または2記載の容器の作用に加え、液体掻き 落とし部が外方に向って略円弧状に膨出して折り返されて形成されているため、 円弧状の部分で応力が分散し易いのでより変形しにくく、また、液体掻き落とし 部にて刷毛の毛部分から掻き落とされた液体は外面側に流れにくいので確実に液 体掻き落とし部の内面側に滴り落ちる。
【0011】 請求項4記載の容器は、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器において、 液体掻き落とし部は、開口部の周縁全周にわたって形成されたものである。
【0012】 そして、この構成では、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器の作用に加 え、液体掻き落とし部が開口部の周縁全周にわたって形成されているため、全体 の強度が向上してさらに変形しにくくなるとともに、開口部の周縁のどこでも刷 毛から液体を掻き落とすことができる。
【0013】 請求項5記載の容器は、請求項1ないし4のいずれかに記載の容器において、 容器本体は、上方に向って拡開した有底截頭略円錐状に形成されたものである。
【0014】 そして、この構成では、請求項1ないし4のいずれかに記載の容器の作用に加 え、容器本体が上方に向って拡開した有底截頭略円錐状に形成されているため、 角柱状の構造のものに比べて、応力が分散し易いので変形しにくく、容器本体を 簡単に製造できる。
【0015】 請求項6記載の容器は、請求項5に記載の容器において、容器本体は、薄板で 一体に形成され、略円形状の底板部と、この底板部の外周縁に連続して上方に向 って拡開した截頭円錐状に形成された側板部と、この側板部の上周縁に連続して 前記側板部より大きく傾斜して上方に向って拡開した截頭円錐状に形成された拡 開部と、この拡開部の上周縁に連続して略円筒状に形成された径大部とを備え、 液体掻き落とし部は、前記径大部に連続して上周縁の内径が前記拡開部の下周縁 の外径より大きくかつ前記拡開部の上周縁の外径より小さい寸法に形成されたも のである。
【0016】 そして、この構成では、請求項5に記載の容器の作用に加え、液体掻き落とし 部が径大部に連続して上周縁の内径が拡開部の下周縁の外径より大きくかつ拡開 部の上周縁の外径より小さい寸法に形成されているため、液体掻き落とし部の上 周縁を拡開部の外周面に当接させて、容易に分離可能な複数段嵌合積み重ね状態 にでき、複数まとめて取り扱うことができ、さらに、この複数段嵌合積み重ね状 態において、当接した拡開部から液体掻き落とし部へ比較的大きな力が働くとき でも、液体掻き落とし部が内方に向って傾斜しているため、液体掻き落とし部を 外方に向けて変形させようとする力は抑制されるので、液体掻き落とし部は外方 に向けて変形しにくく、隣接するもの同士が強固に嵌まり込んでしまうことを防 止する。
【0017】 請求項7記載の容器は、請求項6記載の容器において、先端に抜止め部を有す る取手を備え、径大部は、径方向に互いに対向して形成され前記取手を遊嵌する 取手取付け用孔と、内面側に位置し前記取手の抜止め部を収容する収容空間部と を有したものである。
【0018】 そして、この構成では、請求項6記載の容器の作用に加え、取手を径大部の取 手取付け用孔に遊嵌させて回動自在に取り付けても、この取手の抜止め部は、径 大部の内面側に位置する収容空間部に収容されるため、内側に嵌合される容器本 体と干渉せず、複数段嵌合積み重ね状態にする際の妨げとはならない。
【0019】 請求項8記載の容器は、請求項1ないし7のいずれかに記載の容器において、 液体は、塗料であるものである。
【0020】 そして、この構成では、請求項1ないし7のいずれかに記載の容器の作用に加 え、塗料は付着すると取れにくいので、他の液体の場合に比べて、塗料を収容す る場合、特に有効である。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の容器の一実施の形態を図1ないし図3を参照して説明する。
【0022】 図1ないし図3において、1は容器としての塗料用容器で、この塗料用容器1 は、上方に向って開口した円形状の開口部2を有する例えば鋼材にて上方に向っ て拡開した有底截頭略円錐状でかつ薄板状に一体に形成された容器本体3を備え 、この容器本体3には、図1に示すように、液体としてのワニス、ペンキまたは 漆などの塗料Lが収容されている。
【0023】 そして、この容器本体3は、略円形薄板状の底板部4を有し、この底板部4の 中央近傍には、図2に示すように、底板部4の外周縁より高い位置に位置する円 形状の上底部6が形成されている。
【0024】 また、この容器本体3の底板部4の外周縁に連続して、上方に向って拡開した 截頭円錐状でかつ薄板状の側板部7が、上方に向って折り曲げられて形成されて いる。
【0025】 さらに、この側板部7の上周縁に連続して、この側板部7より大きく傾斜して 上方に向って拡開した截頭円錐状でかつ薄板状の拡開部8が形成されている。
【0026】 また、この拡開部8の上周縁に連続して、側板部7より径大な径大部9が、円 筒状でかつ薄板状に形成されている。
【0027】 さらに、この容器本体3の径大部9の上周縁の全体にわたって連続して、開口 部2の周縁全周にわたって位置して、液体掻き落とし部としての塗料掻き落とし 部11が、内方に向って傾斜した状態に形成されている。
【0028】 この塗料掻き落とし部11は、図3に示すように、内方に向って傾斜した状態に 折曲形成された平面状の内周面11a を有し、この内周面11a の上端部11b で折り 返し部分が円弧状になるように外側に向けて折り返して内周面11a と略平行でこ の内周面11a の外側に外周面11c が形成され、すなわち、塗料掻き落とし部11は 、上方に向って縮径した短寸法の截頭円錐状に形成されている。
【0029】 そして、この塗料掻き落とし部11にて、塗料Lが余分にあるいは不均一に付着 した状態にある、図1に示す刷毛15の柄部分16の先端に毛を束ねて植え付けて形 成した毛部分17が扱かれると、余分な塗料Lがこの刷毛15の毛部分17から掻き落 とされるようになっている。
【0030】 なお、この塗料掻き落とし部11の上周縁の内径、すなわち、上端部11b の内径 は、拡開部8の下周縁の外径より大きく、かつ、拡開部8の上周縁の外径より小 さい寸法となっている。
【0031】 また、容器本体3の径大部9には、取手取付け用孔18が径方向に互いに対向し て形成され、この取手取付け用孔18に略U字状の取手20の先端である両端に形成 された遊嵌部22が遊嵌されて、この径大部9に取手20が回動自在に取り付けられ ている。なお、この取手20の遊嵌部22に連続して一体に折曲形成された抜止め部 23は、遊嵌部22の取手取付け用孔18への遊嵌状態を維持するものであり、図2に 示すように、径大部9の内側面に位置する収容空間部25内に収容されている。
【0032】 次に、上記一実施の形態の作用を説明する。
【0033】 塗料Lの塗布作業する場合について説明すると、まず、塗料Lを開口部2から 容器本体3内に入れ、この容器本体3内の塗料Lに、刷毛15の毛部分17を浸すと 、この刷毛15の毛部分17には、塗料Lが付着する。
【0034】 この刷毛15の毛部分17に付着した塗料Lは、不均一の状態であるので、この刷 毛15の毛部分17を塗料掻き落とし部11にて扱き、余分な塗料Lを塗料掻き落とし 部11にて刷毛15の毛部分17から掻き落とさなければならない。
【0035】 そして、刷毛15の毛部分17を塗料掻き落とし部11にて扱く際には、不必要に刷 毛15を立てずに、塗料塗布の作業効率を悪くすることなく、ごく自然に、刷毛15 を斜めに倒して、この毛部分17を、塗料掻き落とし部11の内周面11a 側から上端 部11b に接触させつつ、必要な力で押し付けながら、柄部分16側である基端側か ら先端側へ順に扱く。
【0036】 こうして扱くと、塗料掻き落とし部11が、内方に向って傾斜しているため、余 分な塗料Lは、外側に流れることなく、塗料掻き落とし部11の内周面11a および 上端部11b にて確実に掻き落とされ、適量の塗料Lが、刷毛15の毛部分17の全体 にわたって均一に付着される。そして、均一に塗料Lが付着した刷毛15にて、的 確に塗料Lの塗布作業することができる。
【0037】 しかも、塗料掻き落とし部11が、内方に向って傾斜しているため、刷毛15の毛 部分17から掻き落とされた塗料Lの多くは、塗料掻き落とし部11の内周面11a 側 を滴り落ちるため、塗料掻き落とし部11の外周面11c および容器本体3の外周面 には、塗料Lは付着しにくい。
【0038】 さらに、例えば、塗料Lの塗布作業中に、塗料Lが入った容器本体3を傾けて しまった場合でも、塗料掻き落とし部11が内方に向って傾斜しているため、塗料 掻き落とし部11がないものに比べて、中に入れた塗料Lが外にこぼれにくい。
【0039】 一方、例えば、塗料Lを入れる前の複数の塗料用容器1,1……は、必要に応 じて、一の塗料用容器1の容器本体3の開口部2から、他の塗料用容器1の容器 本体3の底板部4が挿入され、複数段嵌合積み重ね状態とされる。
【0040】 なお、取手20が径大部9に回動自在に取り付けてあっても、この取手20の抜止 め部23は、径大部9の内面側に位置する収容空間部25に収容されているため、内 側に嵌合される他の塗料用容器1の容器本体3と干渉せず、複数段嵌合積み重ね 状態にする際の妨げとはならない。
【0041】 そして、この状態では、塗料掻き落とし部11の上端部11b の内径が、拡開部8 の下周縁の外径より大きくかつ拡開部8の上周縁の外径より小さい寸法となって いるので、一の塗料用容器1の塗料掻き落とし部11の上端部11b と、他の塗料用 容器1の容器本体3の拡開部8の外周面とが当接した状態となっており、容易に 隣接する塗料用容器1同士を分離できる。
【0042】 さらに、複数の塗料用容器1,1……が重なった状態で、適宜に、持ち運ばれ たり、整理されたりして、複数まとめて取り扱われるが、一の塗料用容器1の塗 料掻き落とし部11が、内方に向って傾斜しているため、一の塗料用容器1が、他 の塗料用容器1から比較的大きな下向きの力を受け、当接した拡開部8から液体 掻き落とし部11へ比較的大きな力が働くときでも、一の塗料用容器1の液体掻き 落とし部11を外方に向けて変形させようとする力は抑制されるので、この液体掻 き落とし部11は外方に向けて変形しにくく、隣接するもの同士が強固に嵌まり込 むことを防止する。
【0043】 このようにして、上記一実施の形態によれば、塗料掻き落とし部11を、内方に 向って傾斜した状態に形成するため、塗料Lが余分にあるいは不均一に付着した 刷毛15の毛部分17を、塗料掻き落とし部11の内周面11a および上端部11b にて扱 くことにより、余分な塗料Lを、この刷毛15の毛部分17から確実に掻き落とすこ とができ、適量の塗料Lを刷毛15の毛部分17の全体にわたって、均一に付着でき るとともに、この塗料掻き落とし部11にて、刷毛15の毛部分17から掻き落とされ た液体Lは、塗料掻き落とし部11の内周面11a 側を滴り落ちるため、塗料掻き落 とし部11の外周面11c 、容器本体3の外周面などが、塗料Lで汚れることを防止 できる。
【0044】 また、例えば、塗料Lの塗布作業中に、容器本体3中に入れた塗料Lが、容易 に外にこぼれることを防止できる。
【0045】 さらに、容器本体3を底板部4、側板部7、拡開部8および径大部9にて上方 に向って拡開した有底截頭略円錐状に形成し、かつ、液体掻き落とし部11を折り 返して形成するため、側板部7、拡開部8および径大部9に生じる応力が分散し 易いとともに、折り返しによる内周面11a および外周面11c の二重構造となり、 変形しにくくでき、簡単に製造できる。例えば、容器本体3が角柱状の構造のも のに比べて、変形しにくく、簡単に製造できる。
【0046】 なお、液体掻き落とし部11を開口部2の周縁全周にわたって形成するため、全 体の強度向上を図りさらに変形しにくくできるとともに、開口部2の周縁のどこ でも塗料Lを掻き落とすことができ、便利である。
【0047】 また、液体掻き落とし部11を、径大部9の上周縁に連続して上周縁の内径が拡 開部8の下周縁の外径より大きくかつ拡開部8の上周縁の外径より小さい寸法に 一体に形成するため、液体掻き落とし部11の上周縁を拡開部8の外周面に当接さ せて、容易に分離可能な複数段嵌合積み重ね状態にでき、複数まとめて取り扱う ことができ、しかも、この複数段嵌合積み重ね状態において、当接した拡開部8 から液体掻き落とし部11へ比較的大きな力が働くときでも、液体掻き落とし部11 が内方に向って傾斜しているため、液体掻き落とし部11を外方に向けて変形させ ようとする力は抑制されるので、液体掻き落とし部11は外方に向けて変形しにく くでき、隣接するもの同士が強固に嵌まり込んでしまうことを防止でき、よって 、取扱い性の向上を図ることができる。
【0048】 さらに、取手20の遊嵌部22を径大部9の取手取付け用孔18に遊嵌させることに より、取手20を径大部9に回動自在に取り付けても、この取手20の抜止め部23は 、収容空間部25内に収容されているため、内側に嵌合される他の容器本体3と干 渉せず、複数段嵌合積み重ね状態とする際の妨げとはならない。よって、液体掻 き落とし部11の上周縁を拡開部8の外周面に当接させて、容易に分離可能な複数 段嵌合積み重ね状態にでき、複数まとめて取り扱うことができ、しかも、取手20 にて簡単に取り扱うことができる。
【0049】 また、塗料Lは付着すると取れにくいので、他の液体の場合に比べて、塗料L を収容する場合、特に有効的に使用できる。
【0050】 なお、上記一実施の形態においては、液体掻き落とし部は、上方に向って縮径 した短寸法の截頭円錐状に形成した塗料掻き落とし部11として説明したが、この 塗料掻き落とし部11には限定されず、例えば、図4に示すような、液体掻き落と し部としての塗料掻き落とし部31でもよい。
【0051】 この塗料掻き落とし部31は、内方に向って傾斜した状態に折曲形成された平面 状の内周面31a を有し、この内周面31a の上端部31b で折り返し部分が鋭角の円 弧状になるように折り返して略円弧状の外周面31c が形成され、すなわち、塗料 掻き落とし部31は、図4に示すように、外周面31c が略円弧状に膨出した形状で ある。
【0052】 そして、この塗料掻き落とし部31によれば、塗料掻き落とし部11の効果に加え 、塗料掻き落とし部31を、外方に向って膨出するように折り返して外周面11c が 略円弧状になるように形成するため、外周面11c は膨出した略円弧状で応力が分 散し易いので、より変形しにくくできる。
【0053】 また、塗料掻き落とし部31の上端部31b が鋭角の円弧状であるため、塗料掻き 落とし部11の構成のものと比べて、扱きに必要な力が小さくなるので、塗料Lが 余分にあるいは不均一に付着した刷毛15の毛部分17を、塗料掻き落とし部31の内 周面31a および上端部31b にて、比較的小さい力で扱くことによっても、余分な 塗料Lを、この刷毛15の毛部分17から確実に掻き落とすことができ、適量の塗料 Lを刷毛15の毛部分17の全体にわたって、均一に付着させることができる。
【0054】 さらに、塗料掻き落とし部31の外周面11c が膨出した略円弧状であるため、外 周面11c 側には塗料Lは流れにくいので、刷毛15の毛部分17を扱くことで掻き落 とした余分な塗料を、液体掻き落とし部31の内周面31a 側に確実に滴り落ちるよ うにでき、塗料掻き落とし部31の外周面31c 、容器本体3の外周面などが塗料L で汚れることをより防止できる。
【0055】
【考案の効果】
請求項1記載の容器によれば、液体掻き落とし部を内方に向って傾斜した状態 に形成するため、液体が余分にあるいは不均一に付着した刷毛の毛部分を、液体 掻き落とし部にて扱くことにより、余分な液体を掻き落とすことができ、適量の 液体を刷毛の毛部分の全体にわたって均一に付着させることができ、かつ、液体 で液体掻き落とし部の外面および容器本体の外面が汚れることを防止できる。
【0056】 請求項2記載の容器によれば、請求項1記載の容器の効果に加え、液体掻き落 とし部を折り返して形成するため、強度向上を図り変形しにくくでき、液体掻き 落とし部を簡単に製造できる。
【0057】 請求項3記載の容器によれば、請求項1または2記載の容器の効果に加え、液 体掻き落とし部を外方に向って略円弧状に膨出した状態に折り返して形成するた め、円弧状の部分で応力が分散し易いのでより変形しにくくでき、また、液体掻 き落とし部にて刷毛の毛部分から掻き落とした液体を、確実に液体掻き落とし部 の内面側に滴り落ちるようにでき、液体で液体掻き落とし部の外面および容器本 体の外面が汚れることをより防止できる。
【0058】 請求項4記載の容器によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の容器の効 果に加え、液体掻き落とし部を開口部の周縁全周にわたって形成するため、全体 の強度向上を図りさらに変形しにくくできるとともに、開口部の周縁のどこでも 液体を掻き落とすことができ、便利である。
【0059】 請求項5記載の容器によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の容器の効 果に加え、容器本体を上方に向って拡開した有底截頭略円錐状に形成するため、 角柱状の構造のものに比べて、応力が分散し易いので変形しにくくでき、容器本 体を簡単に製造できる。
【0060】 請求項6記載の容器によれば、請求項5に記載の容器の効果に加え、液体掻き 落とし部を径大部に連続して上周縁の内径が拡開部の下周縁の外径より大きくか つ拡開部の上周縁の外径より小さい寸法に形成するため、液体掻き落とし部の上 周縁を拡開部の外周面に当接させて、容易に分離可能な複数段嵌合積み重ね状態 にでき、複数まとめて取り扱うことができ、しかも、この複数段嵌合積み重ね状 態において、当接した拡開部から液体掻き落とし部へ比較的大きな力が働くとき でも、液体掻き落とし部が内方に向って傾斜しているため、液体掻き落とし部を 外方に向けて変形させようとする力は抑制されるので、液体掻き落とし部を外方 に向けて変形しにくくでき、隣接するもの同士が強固に嵌まり込むことを防止で きる。
【0061】 請求項7記載の容器によれば、請求項6記載の容器の効果に加え、取手を径大 部の取手取付け用孔に遊嵌させて回動自在に取り付けても、この取手の抜止め部 は、径大部の内面側に位置する収容空間部に収容されるため、内側に嵌合される 容器本体と干渉せず、複数段嵌合積み重ね状態にする際の妨げとはならず、液体 掻き落とし部の上周縁を拡開部の外周面に当接させて、容易に分離可能な複数段 嵌合積み重ね状態にでき、複数まとめて取り扱うことができ、しかも、取手にて 簡単に取り扱うことができる。
【0062】 請求項8記載の容器によれば、請求項1ないし7のいずれかに記載の容器の効 果に加え、塗料は付着すると取れにくいので、他の液体の場合に比べて、塗料を 収容する場合、特に有効的に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の容器の一実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同上容器を示す一部を切り欠いた正面図であ
る。
【図3】同上容器の液体掻き落とし部を示す断面図であ
る。
【図4】同上容器の他の液体掻き落とし部を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 容器としての塗料用容器 2 開口部 3 容器本体 4 底板部 7 側板部 8 拡開部 9 径大部 11,31 液体掻き落とし部としての塗料掻き落とし部 15 刷毛 18 取手取付け用孔 20 取手 23 抜止め部 25 収容空間部 L 液体としての塗料

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に向って開口した開口部を有し液体
    を収容する容器本体と、 この容器本体の前記開口部の周縁に位置し内方に向って
    傾斜し刷毛から液体を掻き落とす液体掻き落とし部とを
    具備したことを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 液体掻き落とし部は、折り返して形成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載の容器。
  3. 【請求項3】 液体掻き落とし部は、外方に向って略円
    弧状に膨出して折り返されて形成されたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の容器。
  4. 【請求項4】 液体掻き落とし部は、開口部の周縁全周
    にわたって形成されたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の容器。
  5. 【請求項5】 容器本体は、上方に向って拡開した有底
    截頭略円錐状に形成されたことを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の容器。
  6. 【請求項6】 容器本体は、薄板で一体に形成され、 略円形状の底板部と、 この底板部の外周縁に連続して上方に向って拡開した截
    頭円錐状に形成された側板部と、 この側板部の上周縁に連続して前記側板部より大きく傾
    斜して上方に向って拡開した截頭円錐状に形成された拡
    開部と、 この拡開部の上周縁に連続して略円筒状に形成された径
    大部とを備え、 液体掻き落とし部は、前記径大部に連続して上周縁の内
    径が前記拡開部の下周縁の外径より大きくかつ前記拡開
    部の上周縁の外径より小さい寸法に形成されたことを特
    徴とする請求項5記載の容器。
  7. 【請求項7】 先端に抜止め部を有する取手を備え、 径大部は、径方向に互いに対向して形成され前記取手を
    遊嵌する取手取付け用孔と、内面側に位置し前記取手の
    抜止め部を収容する収容空間部とを有したことを特徴と
    する請求項6記載の容器。
  8. 【請求項8】 液体は、塗料であることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれかに記載の容器。
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