JP3046083U - 単輪車によるバランス運動の練習装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全且つ使用に便利な単輪車によるバランス
運動の練習装置を提供する。 【解決手段】 単輪車を使用してバランス運動を行う練
習装置２０は、ベース２２に、上へ向かって突き出して
いる二本の支持ロッド２３を備える。支持ロッド２３の
上部には、環状の凹溝２４を持ち、単輪車のリング状フ
ランジにマッチする枢支受座２５が設けられている。こ
の練習装置を使用する場合、単輪車１０のフォーク体１
１のリング状フランジ１２を支持ロッド２３の枢支受座
２５に載せて単輪車上に乗り、フォーク体１１のリング
状フランジ１２を支点として、前、後にバランスのよう
に揺動させる。これにより、単輪車によるバランス運動
の練習を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は単輪車を使用してバランス運動を行う練習装置に関する。この練習装 置は、二つ手摺りが設けられたベースに、上へ向かって突き出している二本の支 持ロッドを有する。この支持ロッドの上部には、環状凹溝を持ち、単輪車のリン グ状フランジにマッチする枢支受座が設けられている。この練習装置の使用に際 しては、単輪車のフォーク体のリング状フランジを支持ロッドの枢支受座に載せ て単輪車上に乗り、フォーク体のリング状フランジを支点として、前、後にバラ ンスのように揺動させる。これにより、単輪車によるバランス運動の練習を行う ことができる。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主な目的は、単輪車によりバランス運動の練習を安全に行うことがで きる練習装置を提供することにある。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、本考案の以下の構成により解決される。 請求項１の考案は、単輪車によるバランス運動の練習装置を、ベース部材に固 定された２本の支持ロッドと、該支持ロッドの上端に設けられ、単車輪フォーク 体の端部に設けられたリング状フランジを枢支する環状凹溝が形成された枢支受 座とを具備し、単車輪のフォーク体のリング状フランジを枢支して単車輪を前記 リング状フランジを支点として前後に揺動可能に支持する構成である。

【０００４】 請求項２の考案は、 請求項１記載の単輪車によるバランス運動の練習装置に おいて、支持ロッドを、ガイドロッドに弾性部材を介して支持させて伸縮可能な ロッドとした構成である。 請求項３の考案は、請求項１又は請求項２記載の単輪車によるバランス運動の 練習装置において、車輪に対して直角の方向で、車輪と接触する位置に回転軸に より回転可能にベース部材上に支持された摩擦ローラと、該回転軸の一端にに懸 架される制動帯と、該制動帯の弛緩張力を調整する調整ユニットとからなるダン パーを設けた構成である。

【０００５】 請求項４の考案は、請求項３記載の単輪車によるバランス運動の練習装置にお いて、摩擦ローラは、中央部を小径とし、両端部に向けて徐々に径を太くした形 状である構成である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して、本考案の実施例を詳しく説明する。 先ず、図１及び図２を参照して説明する。図１は本考案の単輪車によるバラン ス運動の練習装置の実施例の斜視図を示し、図２は、その一部拡大図である。練 習に使用される単輪車１０は、そのフォーク体１１の両端にリング状フランジ１ ２が設けられている。一方、練習装置２０は、二つ手摺り２１がベース２２から 延伸して設けられており、また、ベース２２には、単輪車１０のフォーク体１１ の両端部に対応する位置に、２本の支持ロッド２３が上へ向かって突き出してい る。この支持ロッド２３の上端には、環状凹溝２４が形成れた枢支受座２５が設 けられている。

【０００７】 図３及び図４はこの枢支受座２５の詳細を示す。枢支受座２５は、単輪車１０ を設置したとき、単輪車１０のフォーク体１１の端部のリング状フランジ１２が 、丁度その位置にくるように位置決めされている。そして、リング状フランジ１ ２は枢支受座２５の環状凹溝２４にマッチするようにしてある。したがって、図 ５に示すように、単輪車１０のフォーク体１１のリング状フランジ１２を枢支受 座２５に載置したとき、枢支受座２５の環状凹溝２４に入り込んだ状態で単輪車 １０が支持ロッド２３の上方で支持され、フォーク体１１のリング状フランジ１ ２を支点として、前、後にバランスのように揺動する。

【０００８】 図６乃至図８は、本考案による単輪車によるバランス運動の練習装置の他の実 施例を示す。本例の練習装置２０’はその支持ロッドが図６に示すように、伸縮 ロッド３０により構成している。伸縮ロッド３０は、嵌めロッド３１、弾性部材 ３２，ガイドロッド３３などの要素により組み立てられ、嵌めロッド３１の内部 にガイドロッド３３を弾性部材３２を介在して挿入するようにして組立てられる 。ガイドロッド３３はベース２２から、上へ向かって突き出しており、嵌めロッ ド３１の上方には、図１に示した支持ロッド２３と同様に、環状凹溝２４を有す る枢支受座２５が設けられている。この構成により、図７に示すように、単輪車 １０のフォーク体１１のリング状フランジ１２が枢支受座２５の環状凹溝２４に 載せられたとき、それぞれの枢支受座２５を支持する嵌めロッド３１がが独立し て上下に摺動して、全体が伸縮する。本実施例においては、単輪車１０を伸縮ロ ッド３０上に載せて単輪車１０上に乗ったとき、単輪車１０は前後方向に揺動す ると共に、伸縮ロッド３０の伸縮により左右にもバランス動作が可能となる。

【０００９】 図８は本考案の他の実施例を示す。図８に示すように、練習装置２０のベース ２２に、ダンバー４０を追加することができる。そのダンバー４０は摩擦ローラ ー４４、シャフト４１、制動帯４２、調節ユニット４３を備えている。摩擦ロー ラー４４はシャフト４１により、車輪１３に対して直角となるように横向にベー ス２２に枢着されている。摩擦ローラ４４は中央部が小径で左右端部に向かうに 従い径が太くなる形状に加工されている。これにより、単輪車１０を枢支受座２ ５に載せて使用する場合、摩擦ローラ４４の表面が単輪車１０の横方向のバラン ス運動に適合して単輪車１０の車輪１３の適当な位置に接触する。制動帯４２が シャフト４１の一端に懸架され、この制動帯４２は、調節ユニット４３により、 その弛緩張力が調整できるようにしている。この練習装置を使用することにより 、バランス運動の練習及び運動による健康増進といった効果を得ることができる 。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、練習装置の支持ロッドの上部の枢支受座に、 単輪車のフォーク体の両端のリング状フランジにマッチするように環状凹溝を設 けているので、図５に示すように、単輪車が支持ロッドの上方に支持され、フォ ーク体のリング状フランジを支点として、前、後方向にバランスのように揺動す ることができる。また、練習装置のベースから延伸して設けられた手摺りにより 、ユーザが単輪車を踏みながら、前、後方向ののバランス運動の練習も兼用でき 、便利で、使用に安全な練習装置を得ることができる。

【００１１】 また、枢支受座の支持ロッドに伸縮ロッドを利用するこにより、図７に示すよ うに、単輪車の横方向のバランス効果を得ることができ、前述した前、後方向の バランス作用に加えて、横方向を含むすべての方向でも、バランスの練習が可能 となる。また、車輪と接触する位置にダンパーを設けることにより、ユーザが単 輪車を踏むシミュレーションをしながら、安全に使用するこができ、練習及び健 康増進にとっても便利な装置とするこができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係る単輪車によるバランス運
動の練習装置を示す図である。

【図２】練習装置の支持ロッドを説明するための図であ
る。

【図３】支持ロッドの枢支受座を示す図である。

【図４】支持ロッドの枢支受座を示す図である。

【図５】練習装置の使用状態を示す図である。

【図６】伸縮ロッドの分解構成図である。

【図７】伸縮ロッドを備える練習装置の使用状態を示す
図である。

【図８】ダンパーを備える練習装置を示す図である。

【符号の説明】

１０ 単輪車 １１ フォーク １２ リング状フランジ ２０ 練習装置 ２２ ベース ２３ 支持ロッド ２４ 環状凹溝 ２５ 枢支受座 ３０ 伸縮ロッド ３１ 嵌めロッド ３３ ガイドロッド ４０ ダンパー ４１ シャフト ４４ 摩擦ローラ ４２ 制動帯 ４３ 調節ユニット

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース部材に固定された２本の支持ロッ
   ドと、該支持ロッドの上端に設けられ、単車輪フォーク
   体の端部に設けられたリング状フランジを枢支する環状
   凹溝が形成された枢支受座とを具備し、単車輪のフォー
   ク体のリング状フランジを枢支して単車輪を前記リング
   状フランジを支点として前後に揺動可能に支持するよう
   にした単輪車によるバランス運動の練習装置。
2. 【請求項２】 支持ロッドを、ガイドロッドに弾性部材
   を介して支持させて伸縮可能なロッドとした請求項１記
   載の単輪車によるバランス運動の練習装置。
3. 【請求項３】 車輪に対して直角の方向で、車輪と接触
   する位置に回転軸により回転可能にベース部材上に支持
   された摩擦ローラと、該回転軸の一端にに懸架される制
   動帯と、該制動帯の弛緩張力を調整する調整ユニットと
   からなるダンパーを設けた請求項１又は請求項２記載の
   単輪車によるバランス運動の練習装置。
4. 【請求項４】 摩擦ローラは、中央部を小径とし、両端
   部に向けて徐々に径を太くした形状である請求項３記載
   の単輪車によるバランス運動の練習装置。