JP3045375U - メガネケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 片手操作で容易に開閉できるメガネケースを
提供する。 【解決手段】 メガネケースを開閉する際、手で支える
ことなくできるようにする。またその時メガネが落下す
ることのないような形状にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、身体にあるいは器具等に固定可能で片手でメガネを取り出すことの できるメガネケースに関するものである。 特に片手が常時ふさがっている状態の職業の人あるいは身体的に片手が使用で きない人などに適したメガネケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のメガネケースは、片方の手でメガネケース本体を支えもう片方の手で開 閉具を操作してケースを開閉させメガネを取り出す仕組みになっていた為メガネ の出し入れには両手を必要としていた。 又、固定装着用具を備えていない為、開閉時に片方の手を固定用に使用するこ ととなったり、携帯の際にポケットや鞄の中に収納しておく必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

身体が不自由で両手をうまく使えない人や健康体の人であっても状況によって は片手操作でメガネケースを開きメガネを取り出したり、メガネを収納しメガネ ケースを閉じることが必要になる場合がある。 しかし、その様な配慮のされたメガネケースは従来なかった。 メガネケースの開閉を片手操作で行う為には、 （イ） メガネケースの開閉作業の時、メガネケースを支える手を不要にしてし まう事。 （ロ） イを行う為にメガネケースにフック部、ひも、ベルト通しの穴等を設け ることでどこかに固定可能にする事。 （ハ） メガネケースが開いている時、メガネ下半部を支えている収納部が容易 にメガネが落下することのないような形状であること。 （ニ） メガネケースの開閉作業が力を必要とせずワンタッチでスムーズに行え る事。 以上の（イ）〜（ニ）を満足させるような構成を研究した結果、本考案者はメ ガネケースの開閉とメガネの出し入れの作業を片手操作で容易に行うことのでき るメガネケースを開発した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のメガネケースは断面が楕円形で長手方向端部近くを片手操作で開閉可 能とし固定用具を備え、及び折り畳んだメガネ下半部を支え収納する上方開口の 袋状部、片手で開放可能で少なくともメガネ上半部をカバーするカバー部及び固 定用具を備えたことを要旨とするものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

メガネケースの断面の形としては折り畳んだ眼鏡を保持するのに適した形とし て楕円形とした。 メガネケースを身体にあるいはその周辺の器具等に固定する際に、メガネケー ス開閉時のケースの安定性とメガネの落下防止を考慮に入れてメガネケース本体 の長手方向が垂直軸になるように固定用具を設けた。固定用具としては身体にあ るいはその周辺の器具等に安定して固定できるものであれば特に形状や材質など に制限はない。

【０００６】 同様にメガネの落下防止を考慮に入れて開閉部は長手方向の上端部近くに設け ることでメガネ下半部を支え収納する部分に充分なスペースを持たせる。 開閉具としては開閉容易にする為にワンタッチ式のもの、その他磁石を利用し たもの、マジックテープ式のもの、チャック等でも良い。

【０００７】

【実施例】

〔実施例１〕 以下に、本考案のメガネケースについて図面を参照して説明す る。 図１〜図３は、請求項１に対応する本考案の第１実施例によるメガネケースの 構成及び使用状態を示す図で、図１はメガネケース本体の斜視図、図２はその側 面図、図３は使用状態図、図４は上蓋の開く方向を側面方向に変えたメガネケー ス本体の斜視図である。 まず、メガネケース本体（１）はプラスティック等の軽量で充分な強度をもつ 素材からなり、長手方向の端部近くで上蓋（２）とメガネ下部収納部（３）が蝶 番（６）で接続されている。

【０００８】 一般のメガネケースに使用されているワンタッチ開閉具（５）を組み込み開閉 ボタン（４）を押すことで上蓋（２）が開き、上蓋（２）を閉じた時に上蓋（２ ）とメガネ下部収納部（３）が係止するようにする。 以上のような構成のメガネケース本体（１）の開閉ボタン（４）と反対面に固 定用具（７）を設け身体あるいはその周辺の器具等に固定可能となるようにする 。

【０００９】 実際の使用にあたっては、図３を参照しながら説明する。 まず、折り畳まれた状態のメガネをメガネケース本体（１）内に収納し通常は 上蓋（２）を閉じた状態にしておく。 固定用具（７）をベルト等に介して固定する。この状態ではメガネケースを支 えておく必要がなく、しかも容易にメガネケースがベルトより離脱することがな いので常時からこのような形でメガネケースを携帯しておくことができる。 メガネを取り出し使用する時はどちらか都合の良い手を用いて開閉ボタン（４ ）を押し上蓋（２）を開いて収納されているメガネを取り出すことができる。上 蓋（２）は手にメガネを持ったままの状態であっても、手の甲やひじ等で容易に 閉じることができる。

【００１０】 上蓋の開口方向に関しては、開閉ボタン（４）の設けられた面を正面、蝶番（ ６）・固定用具（７）の設けられた面を背面とすると、図１に示すように背面方 向へ開口するものの他に図４に示すように側面方向に開口するものでも良い。 開閉ボタン（４）に関して使用者や使用する状況によっては押し易さを考慮し て可能な範囲で大きくすることで更に開口操作が容易になる。 また、メガネケース本体（１）の保持に関して図２に示すようなフック状の固 定用具（７）はあくまで１例であって、身体あるいはその周辺の器具等に安定し た状態で固定できるのであればこれ以外の形状をしたもので代用することも可能 である。 代用品の例を挙げると革等で作られたベルト状のものや首や肩などに吊り下げ る為のひも等、あるいはキーホルダー状のものなどである。

【００１１】 〔実施例２〕 図５〜図６は、請求項２に対応する本考案の第２実施例によるメガネケースの 構成を示す図で、図５は縦方向に上カバー（９）が開口するソフトメガネケース の正面図、図６は横方向に上カバー（９）が開口するソフトメガネケースの斜視 図を示している。 ソフトメガネケース本体（８）の材質としては、収納されるメガネの保護のた めに革・合成樹脂等の強度のあるものが良い。 袋状部（１０）はメガネを収納し容易に落下させてしまわないように上方開口 とし、またメガネの出し入れをスムーズに行えるように充分な大きさを必要とす る。

【００１２】 上カバー（９）は袋状部（１０）よりはみ出したメガネ上部を完全に覆う大き さの方が好ましい。 上カバー（９）に磁石（１１ａ）を設け、袋状部（１０）の対向位置にも磁石 （１１ｂ）を設け上カバーが下カバーに重なる状態で自然と両磁石が引き合い上 カバーが固定されるようになっている。 なお開閉部の磁石（１１ａ）、（１１ｂ）については磁石でなくともマジック テープ等容易に上カバー（９）の開閉が行うことのできるものであれば何でも良 い。 メガネケースの背面あるいは任意の場所に固定用具（１２）を設ける。固定用 具としては実施例１と同様に革等で作られたベルト状のものや首や肩などに吊り 下げる為のひも等、あるいはキーホルダー状のものなどを使用しても良い。

【００１３】 一方図６は上カバーを横開きとし、上カバーがメガネ全体を覆ってメガネの保 管ができるようになっている。 また袋状部（１５）の形状も図６に示すように斜めにする等して開口部分を大 きくしても良い。 上カバーの開閉は右開きあるいは左開きの両方に可能とすると、どちらの手が 不自由な方にも使用可能で便利である。 本考案では開閉具としてマジックテープ（１３）を用いている。 固定具としてはひも（１４）を用いている。

【００１４】

【考案の効果】

本考案を用いることで両手を自由に使うことの出来ない条件、状況のもとでも 容易にメガネケースの開閉やメガネの出し入れが出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１のメガネケースの斜視図

【図２】本考案の実施例１のメガネケースの側面図

【図３】本考案の実施例１のメガネケースの使用状態図

【図４】本考案の実施例１の上蓋が側面方向に開口する
メガネケースの斜視図

【図５】本考案の実施例２のメガネケースの正面図

【図６】本考案の実施例２のメガネケースの斜視図

【符号の説明】 １ メガネケース本体 ２ 上蓋 ３ メガネ下部収納部 ４ 開閉ボタン ５ ワンタッチ開閉具 ６ 蝶番 ７ 固定用具 ８ ソフトメガネケース本体 ９ 上カバー １０ 袋状部 １１ａ 磁石 １１ｂ 磁石 １２ 固定用具 １３ マジックテープ １４ ひも １５ 袋状部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面が楕円形のメガネケースの長手方向
   端部近くを片手操作で開閉可能とし固定用具を備えたメ
   ガネケース
2. 【請求項２】 折り畳んだメガネ下半部を支え収納する
   上方開口の袋状部、片手で開放可能で少なくともメガネ
   上半部をカバーするカバー部及び固定用具を備えたメガ
   ネケース