JP3045372U

JP3045372U - 浄化装置

Info

Publication number: JP3045372U
Application number: JP1997006233U
Authority: JP
Inventors: 有功佐藤
Original assignee: 株式会社カスタム
Priority date: 1997-07-16
Filing date: 1997-07-16
Publication date: 1998-01-27
Anticipated expiration: 2003-07-16

Abstract

(57)【要約】【課題】槽内に混入する異物の除去・濾過機能及び濾
過後の湯水の加熱・保温制御機能を高める。【解決手段】揚水機５にて吸入管４を介して吸入され
た槽１００内の湯水Ｗを浄化器２にて浄化する。浄化さ
れた湯水を排出管３を介し槽内に排出させる。吸入管の
吸入口４ａを槽内の特定な隅部１００Ａの下部に配置
し、この吸入口に対応する槽内の特定な隅部の上部に排
出管の排出口３ａを配置する。この排出口から排出され
る湯水を槽内の特定な隅部から他方の隅部１００Ｂに対
応する内壁面１０１に沿い水平方向に排出させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、例えば浴槽などに用いられる浄化装置に関し、特に、槽内に混入する異物の除去・濾過機能を高めるとともに、メンテナンスが容易に行なえるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の浄化装置、例えば一般家庭における既成の浴槽に設置することにより「２４時間風呂」などとして利用される浄化装置においては、浴槽内の湯水に混入した異物を除去に様々な工夫が施されている。

【０００３】このような異物の除去に際して最も簡単な方法は、湯水と異物とを分離し、異物のみを除去することである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、実際には、湯水と異物の比重、大きさ及び粘度等の相違によって条件が多岐に亘るために、除去時間や機構の複雑化によるコストの増加で簡易に行なうことができず、メンテナンスも容易に行なえない。

【０００５】また従来、浄化装置における濾過手段の材料としては、例えば活性炭、セラミックスあるいは麦飯石等の種々の材料が用いられ、湯水に混入する異物の除去の他に、湯水の「まろやかさ」、「匂い消し」などの機能に利用しているものであるが、これら各々の材料には、それぞれ一長一短があるために、複数種に組合わせて使用しているのが現状であり、これによって、メンテナンスも困難である。

【０００６】さらに、従来の浄化装置では、上記した濾過材料を効果的に使用するために、濾過材料層の上流側にメッシュの大きなフィルタを設けてなる構成を有するものがあるが、このようなフィルタは、濾過材料層を通過する前の比較的大きなゴミや毛等を除去するだけであり、メンテナンスも困難であるばかりでなく、濾過材料の機能を長期に亘って維持することができない。

【０００７】この考案の目的は、槽内に混入する異物の除去・濾過機能を高めるとともに、メンテナンスが容易に行なうことができるようにした浄化装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記した課題を解決するために、この考案は、揚水機にて吸入管を介して吸入された槽内の湯水を浄化器にて浄化し、この浄化器にて浄化された湯水を排出管を介して前記槽内に排出させてなる浄化装置において、前記吸入管の吸入口を前記槽内の特定な隅部の下部に配置するとともに、この吸入口に対応する前記槽内の特定な隅部の上部に前記排出管の排出口を配置するとともに、この排出口から排出される湯水を前記槽内の特定な隅部から他方の隅部に対応する内壁面に沿い水平方向に排出させてなることを特徴とするものである。

【０００９】また、前記浄化器は、前記吸入管を介して吸入された槽内の湯水を濾過する濾過手段を備え、この濾過手段は、湯水に混入された異物を段階的に濾過する少なくとも３層の濾過材料からなり、その中間の濾過材料に不織布を用いてなる構成を有するものである。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図１に示すように、符号１は例えば「２４時間風呂」に利用される浄化装置である。

【００１１】この浄化装置１は、浄化器２と、この浄化器２にそれぞれ接続される排出管３と吸入管４とから構成され、この吸入管４の吸入口４ａ側には、揚水機５が設けられ、この揚水機５は、後述するように、浴槽１００内の湯水Ｗを前記浄化器２内に吸入し導入させるようになっているとともに、その浄化後の湯水Ｗを前記排出管３の排出口３ａから浴槽１００内に排出させるようになっている。

【００１２】そして、前記浄化装置１は、その吸入管４の吸入口４ａを前記浴槽１００内の特定な隅部Ａの下部に配置し、かつこの特定な隅部Ａの上部に前記排出管３の排出口３ａを前記吸入口４ａと上下に対応させて配置し、この排出口３ａから排出される湯水Ｗを前記浴槽１００内の特定な隅部１００Ａから他方の隅部１００Ｂに対応する内壁面１０１に沿い水平方向に排出させるように設置される。

【００１３】すなわち、このように浄化装置１を設置することによって、前記浴槽１００内の上層部は、図２及び図３に示すように、一定方向の大きな旋回流Ｘが発生し、この旋回流Ｘの旋回作用と、前記吸入管４の吸入口４ａによる吸入作用との相乗作用によって、前記浴槽１００内の中間層部に渦流Ｙが発生し、この渦流Ｙにて前記浴槽１００内の上層部の湯水Ｗに混入する異物は、前記浴槽１００内の内底部１０２側に向け積極的に分離可能になり、前記吸入管４の吸入口４ａから吸入されるために、異物の除去機能を高める。

【００１４】また、前記浄化器２は、図４に示すように、濾過手段２１と、この濾過手段２１にて濾過された湯水Ｗを所望の温度に加熱し保温する電気ヒータ等からなる加熱・保温手段３１とを備え、前記濾過手段２１は、例えばメッシュの大きなフィルタからなる上流側層としての第１の濾過材料２２と、クッキングペーパ等の不織布からなる中間層としての第２の濾過材料２３と、活性炭、セラミックスあるいは麦飯石等の複数種の組合わせからなる下流側層としての第３の濾過材料２４とがそれぞれ順に配置された３層構造を有するもので、これによって、前記揚水機５にて吸入し導入された湯水Ｗに混入された異物を上流側から段階的に濾過し浄化し得るようになっている。

【００１５】なお、上記した実施の形態において、浄化装置を「２４時間風呂」などとして利用される浴槽を例にして説明したが、例えば観賞魚用水槽あるいは浄化槽などにも利用することが可能である。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、この考案は、揚水機にて吸入管を介して吸入された槽内の湯水を浄化器にて浄化し、この浄化器にて浄化された湯水を排出管を介して槽内に排出させてなる浄化装置において、吸入管の吸入口を槽内の特定な隅部の下部に配置するとともに、この吸入口に対応する槽内の特定な隅部の上部に排出管の排出口を配置するとともに、この排出口から排出される湯水を槽内の特定な隅部から他方の隅部に対応する内壁面に沿い水平方向に排出させてなることから、槽内の上層部に一定方向の大きな旋回流が発生し、この旋回流の旋回作用と、吸入管の吸入口による吸入作用との相乗作用によって、槽内の中間層部に渦流が発生し、この渦流にて槽内の上層部の湯水に混入する異物が槽内の内底部側に向け積極的に分離されるために、異物の除去機能を高めることができる。

【００１７】しかも、浄化器の濾過手段が湯水に混入された異物を段階的に濾過する少なくとも３層の濾過材料からなるとともに、この濾過手段の中間の濾過材料に不織布を用いてなることから、下流側の濾過材料への異物の混入を防止することができるために、下流側の濾過材料の濾過機能を長期に亘って維持することができ、メンテナンスも容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る浄化装置の浴槽への実施の形
態を示す説明図。

【図２】同じく浄化装置の浴槽への設置状態による湯
水の流れを側面から見て示す説明図。

【図３】同じく浄化装置の浴槽への設置状態による湯
水の流れを上面から見て示す説明図。

【図４】同じく浄化器を概略的に示す拡大断面図。

【符号の説明】

１・・・浄化装置、２・・・浄化器、２１・・・濾過手段、２２・・・第１の濾過材料、２３・・・第２の濾過材料（不織布）、２４・・・第３の濾過材料、３１・・・加熱・保温手段、３・・・排水管、３ａ・・・排水口、４・・・吸入管、４ａ・・・吸入口、５・・・揚水機、１００・・・槽（浴槽）、１００Ａ，１００Ｂ・・・隅部、１０１・・・内側壁、Ｗ・・・湯水、Ｘ・・・旋回流、Ｙ・・・渦流。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】揚水機にて吸入管を介して吸入された槽内
の湯水を浄化器にて浄化し、この浄化器にて浄化された
湯水を排出管を介して前記槽内に排出させてなる浄化装
置において、前記吸入管の吸入口を前記槽内の特定な隅
部の下部に配置するとともに、この吸入口に対応する前
記槽内の特定な隅部の上部に前記排出管の排出口を配置
するとともに、この排出口から排出される湯水を前記槽
内の特定な隅部から他方の隅部に対応する内壁面に沿い
水平方向に排出させてなることを特徴とする浄化装置。
【請求項２】浄化器は、吸入管を介して吸入された槽内
の湯水を濾過する濾過手段を備え、この濾過手段は、湯
水に混入された異物を段階的に濾過する少なくとも３層
の濾過材料からなることを特徴とする請求項１に記載の
浄化装置。
【請求項３】濾過手段の中間の濾過材料に不織布を用い
てなることを特徴とする請求項２に記載の浄化装置。