JP3045093U - 回転構造建築物 - Google Patents

回転構造建築物

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JP3045093U
JP3045093U JP1997005869U JP586997U JP3045093U JP 3045093 U JP3045093 U JP 3045093U JP 1997005869 U JP1997005869 U JP 1997005869U JP 586997 U JP586997 U JP 586997U JP 3045093 U JP3045093 U JP 3045093U
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金次 宮竹
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金次 宮竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の方角を変えたいという居住者の願望
や、より優れた耐震性を満たす建築物を提供することで
ある。 【解決手段】 土台10の上面に、同心円上の環状のレ
ールと、環状のレールと交差する格子状のレールとから
なるレール11を敷設し、レール11に多数の鋼球12
を転動可能に配置し、鋼球12上に鉄板13を回転可能
に載置し、鉄板13上に建物を建てる。モータ15の作
動により、歯車16を介して鉄板13が回転し、それに
より鉄板13上の建物が回転し、建物の方角を変えるこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、回転構造を有する建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、木造建築物、鉄骨建築物、鉄筋コンクリート建築物は、土台(基礎)を 造り、その土台に建物を一体に建てている。例えば、木造建築物では、コンクリ ートからなる土台を地面に設け、この土台上に横木を取付け、この横木に柱等を 立てるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の建築物では、いずれも土台と建物が一体となっており、建物が地面に対 して不動の構造であるため、一度建てた建物を動かすことは不可能に近い。しか しながら、窓からいつも同じ方角の景色しか見えないと、たまには違う方角の景 色が見えたらよいのにと思うことがある。又、季節によって日当たりや風通しを 変えたいと思うこともある。例えば、冬は任意の部屋を南向きにし、逆に夏は北 向きにし、冷暖房費を節約するなどして、快適に過ごしたいと考える場合もある 。或いは、一日の生活においても、気分転換等のために、窓から見える景色が変 わればいいのにと思うこともある。
【0004】 一方、従来の建築物では、地震等で外部から力が加わった場合、その力が逃げ る箇所がなく、建築物に外力が諸に掛かるため耐震性に難点があり、特に大地震 等では、従来の建築物は脆く、崩れ易いという問題点がある。 従って、本考案は、建物の方角を変えたいという居住者の願望や、より優れた 耐震性を満たす建築物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案の回転構造建築物は、上面に敷設した環状 のレールに多数の球を転動可能に配置した土台と、この土台の球上に回転可能に 載置した基盤と、前記土台上面の環状のレールで包囲された部分のほぼ中心に基 盤を貫通して直立状に配設されたライフライン用の配管と、前記基盤上に構築し た建物とを備えることを特徴とする。
【0006】 この建築物では、土台上面に環状のレールを敷設し、このレールに多数の球( 例えば鋼球)を転動可能に配置し、この鋼球に接する態様で基盤を鋼球上に回転 可能に載置し、この基盤上に建物を構築する。建物と基盤は一体になっており、 この一体化した建物と基盤が土台上に載る構造となる。従って、建物は基盤を介 して土台上を回転することが可能となる。鋼球は環状のレールに配置されている ので、建物の回転時に鋼球は転動しながらレールに沿って円状に移動することに より、建物の回転がスムーズである。又、建物に必要なライフライン(ガス、電 気、電話、上下水道)は、土台上面の環状のレールで包囲された部分のほぼ中心 に直立状に配設された配管を利用して敷設できるので、建物が回転しても、ライ ンに回転負荷が加わらないようにすることができる。
【0007】 一方、地震等の大きな外力が加わっても、土台は地面と一緒に揺れるが、外力 は鋼球と基盤との間で吸収され、基盤上の建物には大きな力は加わらないので、 建物の破損や崩壊を防ぐことができる。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を実施の形態に基づいて説明する。 一実施形態に係る回転構造建築物の概略外観斜視図を図1に示す。この建物( 家屋)1は、側部に窓2と、別の側部に窓3及び出入口(玄関や勝手口)4を有 する通常の住宅であるが、底部の基盤(図1では図示せず)を介して円形の土台 10上に正逆いずれの方向にも回転可能に載置されている。又、円形土台10の 中心には、ライフライン(ガス、電気、電話、上下水道)用の配管20が直立状 に敷設され、この配管20から各部屋に各種ラインが配設されている。
【0009】 土台10は、図2に示すような構造である。なお、土台10は、後記するよう に地面上に造られている。この円形土台10の上面には、図示のようなパターン のレール11が敷設されている。即ち、レール11は、同心円上に敷設された環 状のレールと、環状のレールと交差するように敷設された格子状のレールとから なり、両レールは交差部分において連結されている。これらのレール11には、 多数の鋼球12が転動可能に配置されている。
【0010】 レール11と鋼球12の関係を図3に拡大図で示す。レール11は、このレー ル11を土台10に固定するためのフランジ部11aと、鋼球12を転動可能に 配置するための凹溝11bとを有し、土台10に形成された溝に埋め込まれるよ うに固定されている。レール11は、例えばボルト等によってフランジ部11a を土台10上に取付けることで土台10に固定される。凹溝11bに配置された 鋼球12は、凹溝11bより上方に突出し、転動しながらレール11に沿って移 動可能である。なお、鋼球12の数は、鋼球のサイズ、建物の大きさ及び重量等 によって異り、建物を確実に支持して鉄板13等を含む建物全体の荷重に耐え得 ることができるよう適宜増減すればよい。なお、図3の例では、レール11はフ ランジ部11aまで土台10に埋め込まれているが、フランジ部11aは土台1 0上に出してもよい。
【0011】 図2において、鋼球12上に基盤として例えば矩形状の鉄板13が回転可能に 載置されており、この鉄板13はレール11と鋼球12で構成されるボールベア リングで支持される。なお、鉄板13は建物の大きさに応じて適当数の鉄板を溶 接により接合してもよいし、1枚の鉄板であってもよい。又、鉄板13は、この 上に建物(家屋)を建てるので、堅牢さ、湿気防止、白蟻対策等から少なくとも 1cm以上の厚さであるのが好ましい。
【0012】 この実施形態では、鉄板13上には、木造建築の場合に柱を取付けるための柱 取付部14(好適には厚さ1cm以上のもの)が所定位置に溶接されており、こ の柱取付部14に柱の端部を差し込み、柱取付部14の外側から釘を打込むこと で、柱を柱取付部14に取付ける。鉄骨建物の場合の鉄骨等は、鉄板13に直接 溶接すればよい。
【0013】 又、鉄板13を回転させるための駆動手段として、鉄板13の下側にモータ1 5と、モータ15の回転軸に取付けられた歯車16とが配置されている。歯車1 6は、鉄板13の裏面外周寄りの部分に形成された環状の歯(図示せず)に歯合 し、モータ15が駆動されると、鉄板13が回転する。モータ15のON/OF F及び回転方向の制御は、例えば家屋1内からリモートコントロールで行うよう にする。なお、モータ15の回転速度、即ち家屋1の回転速度は、生活に支障の 無い程度に設定される。
【0014】 上記構造の土台10上に家屋を建てた場合の一部破断断面図を図4に示す。こ こに示す家屋1は3階建ての住宅である。土台10は、通常の建築物と同様にコ ンクリートからなり、地面30に幾分埋設される形で設置され、地面30に杭3 1で固定されている。杭31は、地質に合ったものを選定し、例えば水分の多い 地質の場合は松杭を、乾燥地盤の地質の場合はセメント杭を使用する。又、土台 10は、レール11が敷設される領域が地表より幾分高くなっており、この幾分 高くなった土台10部分に鉄板13を載置し、鉄板13上に家屋1を建てる。家 屋1の底部周囲には、地表(即ち土台10の表面)付近まで延びるスカート部7 が設けられている。このスカート部7は、家屋1の底部内に位置する土台10を 覆い隠すと共に、家屋1が土台10からずり落ちないようにするためのものであ り、設けておくのが望ましい。
【0015】 図4及び図5に示すように、円形土台10の中心を貫通するライフライン用の 配管20は、ガス、電気、電話、上下水道を通すためのもので、家屋1と一体に 回転可能に取付けられた可動部20aと、土台10に固定され、可動部20aを 回転可能に連結・支持する固定部20bとからなる。可動部20aの下端は、固 定部20bの上端に被さっており、可動部20aの回転が許容されるようになっ ている。なお、家屋1を回転させるだけの場合は、可動部20aと固定部20b との連結部分に、余り間隙は必要ないが、地震等の揺れを吸収するためには、適 度な間隙を設けておくのが好ましい。
【0016】 ガスの配管40と上水道の配管41は、地中30を通って配管20の下端(固 定部20b)から通され、電灯線42と電話線43は、それぞれ屋根を通って配 管20の上端(可動部20a)から配管20内に設けられた別の管内に通される 。 更に、ガスの配管40は、配管20から各部屋のガス栓にガス管により接続さ れ、上水道の配管41は、配管20から各部屋の水道栓に配水管により接続され る。電灯線42は配電盤を介して各部屋のコンセントに接続され、電話線43は 各部屋に引き込まれる。これらガス・水道の配管や電灯線・電話線の配線は、通 常の建物と同様に行えばよい。又、風呂、トイレ、キッチン等の排水(下水)も 、配管20内に設けた排水用の管を通じて下水道45に流れるようにする(図5 参照)。なお、下水道45は、土台10の前記高くなった部分の外周に沿って設 けた排水路にも通じており、この排水路には雨樋からの雨水が流される。
【0017】 この家屋1の間取りの一例を図6(俯瞰図)に示す。ここでは、例えば1階の 間取りを表し、八畳の2部屋、六畳の1部屋、ダイニング・キッチンの部屋が中 央の廊下を隔てて設けられている。廊下を中央に配するのは、配管20が家屋1 のほぼ中心を通ることから、各配管や配線を行い易くするためであり、廊下の下 に配管や配線が集中的に施行される。従って、廊下における配管20の近くにト イレと風呂が配され、キッチンも廊下寄りに設けられる。
【0018】 上記実施形態において、家屋1が通常の3階建てまでの建物であれば、給水に 特に問題ないが、3階建て以上の建物の場合で、上水道の水圧が上階で弱くなる ときは、図7に示すように通常の建物で行われているのと同様に、家屋1の屋根 9に貯水タンク50を設置し、貯水タンク50から配水するようにしてもよい。 この場合、上水道の配管51を貯水タンク50内まで延ばし、配管20内に設け られた別の配水管(図示せず)に貯水タンク50内の水52を流し込むようにす ればよい。
【0019】 上記のように築造した家屋1は、土台10に載置された鉄板13上に建てられ ているため、つまりボールベアリング上に家屋1が載った形態であるため、鉄板 13と家屋1は一体であるが、土台10に対しては回転可能である。ここで、モ ータ15を作動させると、鉄板13が鋼球12に支持されつつ回転し、それに伴 い家屋1がゆっくり回転する。又、この実施形態では、レール11が環状のレー ルの他に格子状のレールをも有するので(図2参照)、地震等が発生した場合、 振動が効率良く吸収され、家屋1には地震による被害が及ばない。勿論、地震が 発生しない平常は、鉄板13が鋼球12によって支持されて動かないので、通常 の建築物と何ら変わりない居住性が得られる。
【0020】 上記実施形態では、土台10上のレール11は環状のレール以外に格子状のレ ールを有するが、家屋1を回転させるだけの場合は環状のレールのみでもよい。 しかし、耐震性をより強化するためには、格子状のレールも併用する方がよい。 又、家屋1を回転させるだけの場合は、複数の環状のレールを同心円上に配置せ ずに、1つの環状のレールのみであってもよい。勿論、鉄板13上に建てる建物 は、図示したものの他に、木造、鉄骨、鉄筋コンクリート等、通常のあらゆる建 物が対象となる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1の回転構造建築物は、土台の上面に敷 設した環状のレールに球を転動可能に配置し、この球上に基盤を回転可能に載置 し、基盤上に建物を構築するものであり、いわば建物がボールベアリング上に載 っていることになるため、建物は土台に対して回転可能である。従って、建物の 方角を任意に変更することができ、窓から見える景色や日当たりを居住者の好み に応じて変えることができる。又、地震等の振動が基盤と球との間で吸収される ので、揺れによる建物の破損や崩壊は起こらず、優れた耐震効果を発揮する。
【0022】 更に、環状のレールと交差するように格子状のレールを敷設すること(請求項 3)により、耐震性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る回転構造建築物(家屋)の概略
外観斜視図である。
【図2】同建築物の土台構造を示す一部破断図である。
【図3】同建築物の土台上面に敷設するレールと鋼球を
示す部分拡大図である。
【図4】同建築物の土台上に載置した基盤上に建てた建
物の一部を示す破断断面図である。
【図5】同建築物へのライフラインの配管を示す概略図
である。
【図6】同建築物の間取りの一例を示す俯瞰図である。
【図7】同建築物の屋上に貯水タンクを設置する場合の
要部断面図である。
【符号の説明】
1 家屋(建築物) 10 土台 11 レール 12 鋼球(球) 13 鉄板(基盤) 15 モータ 16 歯車 20 ライフライン用の配管 30 地面 31 杭

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に敷設した環状のレールに多数の球を
    転動可能に配置した土台と、この土台の球上に回転可能
    に載置した基盤と、前記土台上面の環状のレールで包囲
    された部分のほぼ中心に基盤を貫通して直立状に配設さ
    れたライフライン用の配管と、前記基盤上に構築した建
    物とを備えることを特徴とする回転構造建築物。
  2. 【請求項2】前記環状のレールは、同心円上に敷設され
    ていることを特徴とする請求項1記載の回転構造建築
    物。
  3. 【請求項3】前記環状のレールと交差するように格子状
    のレールを敷設したことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の回転構造建築物。
  4. 【請求項4】前記球は鋼球であることを特徴とする請求
    項1、請求項2又は請求項3記載の回転構造建築物。
  5. 【請求項5】前記基盤は鉄板であることを特徴とする請
    求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の回転構
    造建築物。
  6. 【請求項6】前記基盤を回転させる駆動手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4又は請求項5記載の回転構造建築物。
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