JP3044296B2 - 目標相関装置 - Google Patents

目標相関装置

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JP3044296B2
JP3044296B2 JP9211181A JP21118197A JP3044296B2 JP 3044296 B2 JP3044296 B2 JP 3044296B2 JP 9211181 A JP9211181 A JP 9211181A JP 21118197 A JP21118197 A JP 21118197A JP 3044296 B2 JP3044296 B2 JP 3044296B2
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浩介 樋渡
敏樹 饗場
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防衛庁技術研究本部長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、航空機や飛翔体
等の移動物体を目標とし、レーダ等の電波センサや赤外
線カメラ等の光学センサに代表される目標観測装置を1
つまたは複数用いて、各目標観測装置からの目標または
クラッタ等の不要信号の検出結果である探知データと別
途の追尾処理で作成された航跡とが同一の目標からのも
のであるか否かを判定する目標相関装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9の従来の目標相関装置の構成図にお
いて、1は目標及びクラッタ等の不要信号の検出結果で
ある観測位置を探知データとして出力する第1の目標観
測装置、2は上記第1の目標観測装置1より探知データ
を転送する観測諸元転送装置、3は第1の目標観測装置
1と同様に探知データを出力する第2の目標観測装置、
4は上記第2の目標観測装置3より探知データを転送す
る観測諸元転送装置、5は別途作成された目標の航跡を
保持している航跡管理装置、6は上記第1の目標観測装
置1または第2の目標観測装置3から逐次入力される探
知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置5にお
ける航跡の時刻を補正する時刻補正器、7は上記時刻補
正器6において時刻補正された航跡における誤差評価量
と上記第1の目標観測装置1または第2の目標観測装置
3から逐次入力される探知データの観測精度を基に個々
の航跡に対応する目標存在分布を算出する目標存在分布
算出器と、8は上記目標存在分布算出器7からの目標存
在分布に基づく個々の航跡の可変相関ゲートにより航跡
と探知データとが相関関係にあるか否かを判定する可変
相関ゲートによる相関器、11は最近距離探知データ相
関器18からの相関結果を表示する表示器、18は上記
可変相関ゲートによる相関器8において航跡と相関あり
と判定された探知データからその航跡の目標存在分布上
で最も航跡に近い探知データを1つだけ選択して同一目
標と決定する最近距離探知データ同一目標判定器であ
る。従来の目標相関装置は以上のように構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の目
標相関装置においては、近接する多目標やクラッタ等が
観測される環境において、例えば図10に示すように、
可変相関ゲートによる相関器8の処理結果として2つの
探知データZ1及びZ2が1番目の航跡T1の可変相関
ゲートG1内に存在すると判定され、目標存在分布算出
器7からの目標存在分布で正規化された航跡T1と探知
データZ1との距離と航跡T1と探知データZ2との距
離が同等である場合に、最短距離探知データ同一目標判
定器18では航跡T1との距離がわずかでも小さい探知
データが航跡T1と同一目標であると判定するために、
探知データの観測誤差等の影響で追尾対象とは異なる目
標またはクラッタの探知データを誤って同一目標と判定
して、自動処理進行中に目標が近接した状況またはクラ
ッタ多発の状況等をオペレータが認識できない問題が生
じる。
【0004】また、図11のように複数の航跡が接近し
た場合には、1つの探知データが複数の航跡に共通に関
連付けられた誤った相関結果を出力する問題が生じる。
【0005】この発明はこのような課題を解決するため
になされたもので、複数の目標及びクラッタ等の不要信
号が探知データとして観測される環境において、探知デ
ータと別途追尾処理で作成された航跡との信頼性の高い
相関が困難な状況においては判定不能としてその状況を
航跡と探知データとの関連付けの信頼度と共に出力し、
信頼性の高い相関結果のみを出力する目標相関装置を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、上記可変相関ゲートによる相関器において航跡管理
装置の航跡と相関の可能性があると判定された探知デー
タに対して、上記目標存在分布算出器からの目標存在分
布に基づき個々の航跡と探知データとの関連付けの信頼
度を算出する探知データ信頼度算出器と、探知データ信
頼度算出器からの航跡と探知データとの関連付けの信頼
度が設定条件を満たす場合にはその航跡と探知データは
同一航跡であるとの相関結果を出力し、1つの航跡に対
する全ての関連付けの信頼度が設定条件を満たさない場
合には判定を保留して判定不能の状態を出力する同一目
標判定器とを設けたものである。
【0007】この発明の第2の発明は、上記可変相関ゲ
ートによる相関器で航跡管理装置の航跡と相関の可能性
があると判定された探知データに対して、1つの航跡に
高々1つの探知データが関連付けられている場合には相
関結果を表示器に出力し、その他の場合には相関結果を
探知データ信頼度算出器に出力する第1の1対1対応判
定器を設けたものである。
【0008】この発明の第3の発明は、航跡管理装置の
航跡から一定の距離以内に存在する探知データを相関処
理の対象として選択する固定相関ゲートによる探知デー
タ選択器を設けたものである。
【0009】この発明の第4の発明は、航跡管理装置の
航跡から一定の距離以内に存在する探知データを相関処
理の対象として選択する固定相関ゲートによる探知デー
タ選択器と、上記可変相関ゲートによる相関器において
航跡と相関の可能性があると判定された探知データに対
して、1つの航跡に高々1つの探知データが関連付けら
れている場合には相関結果を表示器に出力し、その他の
場合には相関結果を探知データ信頼度算出器に出力する
1対1対応判定器とを設けたものである。
【0010】この発明の第5の発明は、上記可変相関ゲ
ートによる相関器において航跡と相関の可能性があると
判定された探知データに対して、同一の探知データを共
有する航跡をクラスタとして分類するクラスタ生成器
と、各クラスタにおいてクラスタを構成する複数の航跡
と探知データとの関連付けよりなる相関仮説を生成する
相関仮説生成器と、探知確率等の探知データの観測条件
及び上記目標存在分布算出器からの目標存在分布を基に
相関仮説の信頼度を算出する相関仮説信頼度算出器と、
上記相関仮説信頼度算出器からの相関仮説の信頼度を基
に航跡と探知データとの関連付けの信頼度を算出する探
知データ信頼度算出器を設けたものである。
【0011】この発明の第6の発明は、上記可変相関ゲ
ートによる相関器で航跡管理装置の航跡と相関の可能性
があると判定された探知データに対して、航跡と探知デ
ータが1対1対応に関連付けられている場合には相関結
果を表示器に出力し、その他の場合には相関結果を相関
仮説生成器に出力する1対1対応判定器を設けたもので
ある。
【0012】この発明の第7の発明は、航跡管理装置の
航跡から一定の距離以内に存在する探知データを相関処
理の対象として選択する固定相関ゲートによる探知デー
タ選択器を設けたものである。
【0013】この発明の第8の発明は、航跡管理装置の
航跡から一定の距離以内に存在する探知データを相関処
理の対象として選択する固定相関ゲートによる探知デー
タ選択器と、上記可変相関ゲートによる相関器で航跡管
理装置の航跡と相関の可能性があると判定された探知デ
ータに対して、航跡と探知データが1対1対応に関連付
けられている場合には相関結果を表示器に出力し、その
他の場合には相関結果を相関仮説生成器に出力する1対
1対応判定器を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明による目標相関装置の実
施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形
態1の目標相関装置の構成を示す図、図2はこの発明の
実施の形態2の目標相関装置の構成を示す図、図3はこ
の発明の実施の形態3の目標相関装置の構成を示す図、
図4はこの発明の実施の形態4の目標相関装置の構成を
示す図、図5はこの発明の実施の形態5の目標相関装置
の構成を示す図、図6はこの発明の実施の形態6の目標
相関装置の構成を示す図、図7はこの発明の実施の形態
7の目標相関装置の構成を示す図、図8はこの発明の実
施の形態8の目標相関装置の構成を示す図である。
【0015】以下、この発明の実施の形態を図1〜8に
従い説明する前に、この発明の根拠となる理論の骨子を
説明する。ここでは、例えば2つの目標観測装置からの
北基準極座標における位置情報及びその観測精度等から
なる探知データと、北基準直交座標における位置、速度
の情報及びその誤差評価量からなる航跡との相関処理を
想定する。なお、この発明は、1つまたは複数の目標観
測装置から探知データが入力されるたびにその1つの探
知データと航跡管理装置の航跡との相関処理を逐次行う
ので、1つの目標観測装置を対象とする場合及び3つ以
上の目標観測装置を対象とする場合においても同様の適
用が可能である。
【0016】目標の運動モデルを式(1)のように定義
する。なお、以下ベクトルはアルファベットの小文字に
アンダーラインを付して示し、行列はアルファベットの
大文字で示す。目標運動諸元の真値を表す状態ベクトル
は、式(2)のように北基準直交座標上で定義する。こ
こで、Tは転置を表す記号である。また、状態ベクトル
の推移行列を式(3)のように定義する。ここでは一例
として等速直進の運動モデルを想定している。観測雑音
は平均0の正規白色雑音であり、Eを平均を表す記号と
する式(4)、式(5)を満たすものとする。また、駆
動雑音の変換行列を式(6)のように定義する。
【0017】
【数1】
【0018】次に第1の目標観測装置及び第2の目標観
測装置の観測モデルを式(7)のように定義する。探知
データを式(8)のように記述し、観測行列を式(9)
のように定義する。探知データに対応した観測雑音ベク
トルは平均0の正規白色雑音であり、式(10)及び
(11)を満たすものとする。また、式(11)で定義
された観測誤差共分散行列を式(12)のように記述す
る。
【0019】
【数2】
【0020】1つまたは複数の目標観測装置からは式
(13)で定義される北基準極座標における探知データ
が出力されるとする。これらの探知データを式(15)
により北基準直交座標の諸元に変換する。以下サンプリ
ング時刻tkにおけるj番目の探知データは式(14)
で定義される北基準直交座標における諸元を用いる。
【0021】
【数3】
【0022】追尾目標以外からの探知データは空間に一
様に分布しているとし、サンプリング時刻tkにおける
単位体積当たりのクラッタの発生頻度で表す。クラッタ
からの探知データが可変相関ゲート内で観測される総数
は、式(16)の平均に対するポアソン分布に従うとす
る。
【0023】
【数4】
【0024】航跡管理装置からは、別途の追尾処理等に
より作成維持されている航跡として式(18)で定義さ
れる式(17)の平滑ベクトルと式(19)で定義され
る平滑誤差共分散行列が出力される。ここで、サンプリ
ング時刻tkにおける相関対象となる探知データの総数
及び探知データの全体を式(20)のように定義し、さ
らにサンプリング時刻t1からtkまでの探知データの
全体を式(21)のように定義する。
【0025】
【数5】
【0026】この発明においては、1つまたは複数の目
標観測装置から探知データが入力される度に航跡管理装
置の航跡及びその誤差評価量を時刻補正し、探知データ
の観測時刻において相関処理を行う。時刻補正装置にお
いては、各目標観測装置から入力される探知データの観
測時刻に合わせて式(22)及び(23)により航跡管
理装置の航跡の時刻補正を行う。ここで、式(22)及
び(23)は時刻tk−1からtkへの予測処理であ
る。以下サンプリング時刻tkにおける目標tの航跡は
式(24)で表す。
【0027】
【数6】
【0028】各目標観測装置からの探知データと航跡管
理装置の航跡との相関は、基本的には総当たりとなるの
で、簡単な前処理により予め個々の航跡と相関の可能性
のある探知データを選択して、その後のより複雑な可変
相関ゲートによる処理における探知データと航跡との組
合せを少なくして、計算機負荷の軽減を図る。ここで
は、その前処理として固定相関ゲートによる探知データ
の選択を実施する。固定相関ゲートによる前処理では、
式(25)による航跡tと探知データjとの距離が設定
値bよりも小さい場合、即ち式(26)を満たす場合に
探知データjは航跡tとの相関処理の対象として選択さ
れる。また、式(26)を満たさない探知データは以降
の処理の対象外となる。
【0029】
【数7】
【0030】追尾目標からの探知データの存在確率分布
は、式(27)に示すような条件付き確率密度関数で表
されるとする。時刻補正された航跡及びその誤差評価量
に対して、追尾目標からの探知データは式(28)の目
標予測位置を平均とし、式(29)の目標存在分布の広
がりを持つ3次元正規分布に従うとする。ここでは、観
測誤差共分散行列は個々の探知データに対してではなく
航跡に対して定義するために、固定相関ゲートによる前
処理でその航跡と相関の可能性ありと判定された探知デ
ータの観測精度の平均値を観測誤差共分散行列に用い
る。また、固定相関ゲートによる前処理を行わない場合
は、その観測時刻における全ての探知データの観測精度
の平均値を用いる。
【0031】
【数8】
【0032】次に可変相関ゲートによる探知データと航
跡との相関方法について示す。探知データjが航跡tの
可変相関ゲート内に存在する場合、即ち、cをパラメー
タとして式(31)を満たす場合、探知データjは追尾
目標の航跡tと相関の可能性があると判定される。
【0033】
【数9】
【0034】追尾目標の航跡の可変相関ゲート内に追尾
目標の探知データが存在する確率を式(32)のように
定義する。なお、可変相関ゲート内に追尾目標の探知デ
ータが存在する確率は確率論によりcにより一意に定ま
る。
【0035】
【数10】
【0036】次にクラスタの定義について説明する。追
尾目標の航跡TaとTbがその可変相関ゲートに少なく
とも1つの探知データを共有しているとき、式(34)
が成り立つとする。また、式(35)を満たす航跡Ta
1、航跡Ta2、・・・、航跡Tanが存在するとき、
同値関係として式(36)が成り立つとし、このとき航
跡Ta1、航跡Ta2、・・・、航跡Tanは1つのク
ラスタを形成するとする。
【0037】
【数11】
【0038】次に、クラスタにおける追尾目標と探知デ
ータの関連付けより成る相関仮説の生成について説明す
る。仮説の総数をIk としたとき、各クラスタの仮説全
体は式(37)のように定義される。これらの行列表示
を式(38)に示す。また、それぞれの仮説は式(3
9)のように定義される。ここで、個々の仮説は次の2
つのルールに従って生成される。第1に「各追尾目標に
は、高々1つの探知データのみが対応する。」 第2に「各探知データには、1つの追尾目標のみが対応
する。」これらの行列表示を式(40)に示す。
【0039】
【数12】
【0040】個々の仮説から得られる情報を次のように
表す。個々の仮説における追尾目標の探知状況δは式
(41)のように定義する。個々の仮説における探知デ
ータの識別結果τを式(42)のように定義する。個々
の仮説におけるクラッタからの探知データの個数をФと
する。
【0041】
【数13】
【0042】次に個々の仮説の信頼度の計算方法につい
て説明する。ここでは、確率論に従い個々の仮説の信頼
度を式(43)のように定義する。また、個々の仮説の
信頼度は確率として式(44)を満たす。式(43)よ
り個々の仮説の信頼度を求めるには、1サンプリング前
までの探知データ全体の基で個々の仮説が成り立つ確率
と個々の仮説においてサンプリング時刻tkでの探知デ
ータ全体が得られる確率よりなる式(45)を算出すれ
ばよい。
【0043】
【数14】
【0044】個々の仮説に対するサンプリング時刻tk
での探知データ全体が得られる確率は、個々の仮説にお
ける探知データに対して式(46)のように定義でき
る。探知データの識別結果が追尾目標のときは、式(2
7)に示す追尾目標からの探知データの存在確率分布に
より式(47)で与えられる。また、探知データの識別
結果がクラッタのときは、一様分布の仮定により式(4
8)で与えられる。従って、式(46)に式(47)及
び(48)を代入することにより、個々の仮説に対する
サンプリング時刻tkでの探知データ全体の確率は式
(49)のようになる。
【0045】
【数15】
【0046】1サンプリング前までの探知データ全体に
基づく個々の仮説が成り立つ確率は、個々の仮説におけ
る追尾目標の探知状況に対して、式(50)により与え
られる。ここで、個々の仮説内の追尾目標の探知状況が
「追尾目標が探知されている」場合には、追尾目標の探
知データが可変相関ゲート内に探知される確率に基づき
計算され、また、追尾目標の探知状況が「追尾目標が探
知されていない」場合には、追尾目標の探知データが可
変相関ゲート内に探知されない確率と式(16)を平均
とするポアソン分布に従うクラッタからの探知データの
総数に基づき計算される。
【0047】
【数16】
【0048】以上より仮説の信頼度は、式(43)に式
(45)、(49)、(50)を代入して、式(51)
及び(52)により与えられる。
【0049】
【数17】
【0050】また、追尾目標と探知データとの関連付け
の信頼度は式(53)で与えられ、追尾目標がクラスタ
内のどの探知データとも関連付けられない仮説の信頼度
は式(54)で与えられる。
【0051】
【数18】
【0052】上記の相関仮説の生成及び仮説信頼度の算
出の処理では、近接する目標数やクラッタの増大に伴い
仮説数が増大し、計算機負荷が大きくなる。計算機負荷
の軽減のためにクラスタに基づかない簡易的な処理とし
て、1つの航跡とその可変相関ゲート内の探知データの
みに基づく処理を上記相関処理の代わりに用いる。この
処理は、上記のクラスタ処理を廃して1つの航跡とその
可変相関ゲート内の探知データとを処理対象として、式
(38)において式(55)の条件に従い相関仮説を生
成することにより、航跡tと探知データjとの関連付け
の信頼度を計算する。
【0053】
【数19】
【0054】このクラスタに基づかない処理では、式
(56)及び(57)で定義する航跡と探知データとの
関連付けに対して、式(58)で定義する関連付けの信
頼度を式(60)〜(62)により算出する。ここで、
航跡と探知データとの関連付けの信頼度は式(59)を
満たす。
【0055】
【数20】
【0056】また、可変相関ゲートによる相関処理の結
果において航跡と探知データが1対1に対応している場
合には、それ以降の相関仮説に基づく処理を実施する必
要は無いので、計算機負荷の軽減のために可変相関ゲー
トによる相関処理の結果に対して、航跡と探知データが
1対1に対応しているか否かを判定し、1対1に対応し
ている場合、または相関処理の対象となる探知データま
たは航跡が存在しない場合にはその結果を直接表示器に
出力し、それ以外の相関結果は相関仮説の生成処理に出
力する。例えば、図11においては、可変相関ゲートの
相関結果として航跡T1及びT2と探知データZ1及び
Z2からなる1つのクラスタを形成しているが、これら
は1対1に対応していない。図12は図11での相関関
係をマトリックスの形で表したものである。図12にお
ける行和と列和が1に成らない航跡及び探知データが存
在しており、航跡T1及びT2と探知データZ1及びZ
2は1対1に対応していないと判定され、相関仮説の生
成処理にその結果が出力される。
【0057】航跡tと探知データjとの関連付けの信頼
度が設定値dより大きい場合、即ち式(63)を満たす
場合には、航跡tと探知データjは同一目標であるとの
判定結果を出力する。また、1つのクラスタまたは航跡
tにおいて、可変相関ゲートに含まれる探知データjに
対して式(63)を満たす探知データが存在しない場合
には、判定不能として可変相関ゲートによる相関の結果
を出力する。例えば、図10において、航跡T1と探知
データZ1の関連付けの信頼度と航跡T1と探知データ
Z2の関連付けの信頼度とが共に式(63)を満たさな
い場合は、判定不能として航跡T1と探知データZ1及
びZ2との状況を出力する。また、図13において、航
跡T1と探知データZ1の関連付けの信頼度と航跡T2
と探知データZ1の関連付けの信頼度とが共に式(6
3)を満たさない場合は、判定不能として航跡T1及び
T2と探知データZ1との状況を出力する。
【0058】
【数21】
【0059】実施の形態1.次にこの発明の実施の形態
1を図1に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。目標存在分布算出器7
において上記探知データの観測精度と時刻補正後の上記
航跡及びその誤差評価量に基づき式(27)〜(30)
により目標存在分布を算出し、可変相関ゲートによる相
関器8において個々の航跡に対して設定値c及び上記目
標存在分布に基づき式(31)で算出される可変相関ゲ
ートにより上記探知データがその航跡と相関の可能性が
あるか否かを判定して相関結果を出力し、探知データ信
頼度算出器9において1つの航跡とその可変相関ゲート
内の探知データのみを対象として上記目標存在分布に基
づき式(60)〜(62)により航跡と探知データとの
関連付けの信頼度を算出する。同一目標判定器10にお
いて上記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が設定
値dに対して式(63)を満たす場合にはその航跡と探
知データは「同一目標である」との相関結果を出力し、
関連付けの信頼度の全てが式(63)を満たさない場合
には判定不能として上記可変相関ゲートによる相関結果
を出力し、表示器11において上記同一目標判定器10
からの相関結果を表示する。
【0060】この発明は、探知データ信頼度算出器9に
おいて1つの航跡に高々1つの探知データが関連付けら
れるとの関連付けの信頼度を計算し、同一目標判定器1
0において関連付けの信頼度が設定値より高い航跡と探
知データとを同一目標と判定し、関連付けの信頼度の全
てが設定値以下の場合には判定不能としてその状況を出
力することにより、航跡に対して空間的に同様な位置に
ある複数の探知データとの関連付けを無理に決定するこ
とによる誤った相関結果を低減して、より信頼性の高い
相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接状
況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識できな
い事態を回避する効果がある。
【0061】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2を図2に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。目標存在分布算出器7
において上記探知データの観測精度と時刻補正後の上記
航跡及びその誤差評価量に基づき式(27)〜(30)
により目標存在分布を算出し、可変相関ゲートによる相
関器8において個々の航跡に対して設定値c及び上記目
標存在分布に基づき式(31)で算出される可変相関ゲ
ートにより上記探知データがその航跡と相関の可能性が
あるか否かを判定して相関結果を出力し、1対1対応判
定器12において上記可変相関ゲートによる相関器8で
1つの航跡と相関の可能性があると判定された探知デー
タが高々1つ存在する場合には相関結果を表示器11に
出力し、探知データ信頼度算出器9において1対多の航
跡と探知データとの相関結果に対して上記目標存在分布
に基づき式(60)〜(62)により航跡と探知データ
との関連付けの信頼度を算出する。同一目標判定器10
において上記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が
設定値dに対して式(63)を満たす場合にはその航跡
と探知データは「同一目標である」との相関結果を出力
し、関連付けの信頼度の全てが式(63)を満たさない
場合には判定不能として上記可変相関ゲートによる相関
結果を出力し、表示器11において上記同一目標判定器
からの相関結果を表示する。
【0062】この発明は、探知データ信頼度算出器9に
おいて1つの航跡に高々1つの探知データが関連付けら
れるとの関連付けの信頼度を計算し、同一目標判定器1
0において関連付けの信頼度が設定値より高い航跡と探
知データとを同一目標と判定し、関連付けの信頼度の全
てが設定値以下の場合には判定不能としてその状況を出
力することにより、航跡に対して空間的に同様な位置に
ある複数の探知データとの関連付けを無理に決定するこ
とによる誤った相関結果を低減して、より信頼性の高い
相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接状
況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識できな
い事態を回避する効果がある。また、1対1対応判定器
12において各関連付けの信頼度を計算する前に所要の
関連付けを表示器11に出力するために、関連付けの信
頼度計算に要する計算機負荷を軽減することが可能であ
る。
【0063】実施の形態3.次にこの発明の実施の形態
3を図3に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。固定相関ゲートによる
探知データ選択器13において設定値b及び時刻補正後
の上記航跡に基づき式(25)及び(26)で算出され
る固定相関ゲートにより個々の航跡との相関処理の対象
となる探知データを選択し、目標存在分布算出器7にお
いて上記固定相関ゲートにより選択された探知データの
観測精度と上記航跡及びその誤差評価量に基づき式(2
7)〜(30)により目標存在分布を算出し、可変相関
ゲートによる相関器8において個々の航跡に対して設定
値c及び上記目標存在分布に基づき式(31)で算出さ
れる可変相関ゲートにより上記固定相関ゲートにより選
択された探知データがその航跡と相関の可能性があるか
否かを判定して相関結果を出力し、探知データ信頼度算
出器9において1つの航跡とその可変相関ゲート内の探
知データのみを対象として上記目標存在分布に基づき式
(60)〜(62)により航跡と探知データとの関連付
けの信頼度を算出する。同一目標判定器10において上
記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が設定値dに
対して式(63)を満たす場合にはその航跡と探知デー
タは「同一目標である」との相関結果を出力し、関連付
けの信頼度の全てが式(63)を満たさない場合には判
定不能として上記可変相関ゲートによる相関結果を出力
し、表示器11において上記同一目標判定器からの相関
結果を表示する。
【0064】この発明は、探知データ信頼度算出器9に
おいて1つの航跡に高々1つの探知データが関連付けら
れるとの関連付けの信頼度を計算し、同一目標判定器1
0において関連付けの信頼度が設定値より高い航跡と探
知データとを同一目標と判定し、関連付けの信頼度の全
てが設定値以下の場合には判定不能としてその状況を出
力することにより、航跡に対して空間的に同様な位置に
ある複数の探知データとの関連付けを無理に決定するこ
とによる誤った相関結果を低減して、より信頼性の高い
相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接状
況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識できな
い事態を回避する効果がある。また、固定相関ゲートに
よる探知データ選択器13において航跡の相関対象とな
る探知データを予め絞るために、より複雑な処理を要す
る可変相関ゲートによる相関処理の計算機負荷を軽減す
ることが可能である。
【0065】実施の形態4.次にこの発明の実施の形態
4を図4に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。固定相関ゲートによる
探知データ選択器13において設定値b及び時刻補正後
の上記航跡に基づき式(25)及び(26)で算出され
る固定相関ゲートにより個々の航跡との相関処理の対象
となる探知データを選択し、目標存在分布算出器7にお
いて上記固定相関ゲートにより選択された探知データの
観測精度と上記航跡及びその誤差評価量に基づき式(2
7)〜(30)により目標存在分布を算出し、可変相関
ゲートによる相関器8において個々の航跡に対して設定
値c及び上記目標存在分布に基づき式(31)で算出さ
れる可変相関ゲートにより上記固定相関ゲートにより選
択された探知データがその航跡と相関の可能性があるか
否かを判定して相関結果を出力し、1対1対応判定器1
2において上記可変相関ゲートによる相関器8で1つの
航跡と相関の可能性があると判定された探知データが高
々1つ存在する場合には相関結果を表示器11に出力
し、探知データ信頼度算出器9において1対多の航跡と
探知データとの相関結果に対して上記目標存在分布に基
づき式(60)〜(62)により航跡と探知データとの
関連付けの信頼度を算出する。同一目標判定器10にお
いて上記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が設定
値dに対して式(63)を満たす場合にはその航跡と探
知データは「同一目標である」との相関結果を出力し、
関連付けの信頼度の全てが式(63)を満たさない場合
には判定不能として上記可変相関ゲートによる相関結果
を出力し、表示器11において上記同一目標判定器から
の相関結果を表示する。
【0066】この発明は、探知データ信頼度算出器9に
おいて1つの航跡に高々1つの探知データが関連付けら
れるとの関連付けの信頼度を計算し、同一目標判定器1
0において関連付けの信頼度が設定値より高い航跡と探
知データとを同一目標と判定し、関連付けの信頼度の全
てが設定値以下の場合には判定不能としてその状況を出
力することにより、航跡に対して空間的に同様な位置に
ある複数の探知データとの関連付けを無理に決定するこ
とによる誤った相関結果を低減して、より信頼性の高い
相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接状
況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識できな
い事態を回避する効果がある。また、固定相関ゲートに
よる探知データ選択器13において航跡の相関対象とな
る探知データを予め絞るために、より複雑な処理を要す
る可変相関ゲートによる相関処理の計算機負荷を軽減す
ることが可能である。また、1対1対応判定器12にお
いて各関連付けの信頼度を計算する前に所要の関連付け
を表示器11に出力するために、関連付けの信頼度計算
に要する計算機負荷を軽減することが可能である。
【0067】実施の形態5.次にこの発明の実施の形態
5を図5に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。目標存在分布算出器7
において上記探知データの観測精度と時刻補正後の上記
航跡及びその誤差評価量に基づき式(27)〜(30)
により目標存在分布を算出し、可変相関ゲートによる相
関器8において個々の航跡に対して設定値c及び上記目
標存在分布に基づき式(31)で算出される可変相関ゲ
ートにより上記探知データがその航跡と相関の可能性が
あるか否かを判定して相関結果を出力し、クラスタ処理
器14において上記可変相関ゲートにより相関の可能性
があると判定された探知データに対して式(34)〜
(36)のルールに基づき航跡をクラスタに分類し、相
関仮説生成器15において各クラスタを構成する航跡と
クラスタ内の探知データとの関連付けより成る相関仮説
を式(38)〜(40)のルールに基づき生成し、相関
仮説信頼度算出器16において各クラスタを構成する航
跡とその目標存在分布に基づき式(51)及び(52)
により個々の相関仮説の信頼度を算出する。探知データ
信頼度算出器9において上記相関仮説の信頼度に基づき
式(53)により個々の航跡と探知データとの関連付け
の信頼度を算出し、同一目標判定器10において上記航
跡と探知データとの関連付けの信頼度が設定値dに対し
て式(63)を満たす場合にはその航跡と探知データは
「同一目標である」との相関結果を出力し、関連付けの
信頼度の全てが式(63)を満たさない場合には判定不
能として上記可変相関ゲートによる相関結果を出力し、
表示器11において上記同一目標判定器からの相関結果
を表示する。
【0068】この発明は、クラスタ処理器14、相関仮
説生成器15及び相関仮説信頼度算出器16において複
数の航跡と探知データとから成る相関仮説の信頼度を算
出し、探知データ信頼度算出器9において1対1に対応
した航跡と探知データとの関連付けの信頼度を算出し、
同一目標判定器10において関連付けの信頼度が設定値
より高い航跡と探知データとを同一目標と判定し、関連
付けの信頼度の全てが設定値以下の場合には判定不能と
してその状況を出力することにより、複数の航跡に対し
て空間的に同様な位置にある複数の探知データとの関連
付けを無理に決定することによる誤った相関結果を低減
して、航跡間で矛盾のない1対1対応のより信頼性の高
い相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接
状況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識でき
ない事態を回避する効果がある。
【0069】実施の形態6.次にこの発明の実施の形態
6を図6に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。目標存在分布算出器7
において上記探知データの観測精度と時刻補正後の上記
航跡及びその誤差評価量に基づき式(27)〜(30)
により目標存在分布を算出し、可変相関ゲートによる相
関器8において個々の航跡に対して設定値c及び上記目
標存在分布に基づき式(31)で算出される可変相関ゲ
ートにより上記探知データがその航跡と相関の可能性が
あるか否かを判定して相関結果を出力し、クラスタ処理
器14において上記可変相関ゲートにより相関の可能性
があると判定された探知データに対して式(34)〜
(36)のルールに基づき航跡をクラスタに分類し、1
対1対応判定器12において各クラスタを構成する航跡
とクラスタ内の探知データが1対1に対応している場合
はその関連付けを表示器11に出力し、相関仮説生成器
15において1対1に対応していない個々のクラスタで
の相関結果に対して航跡と探知データとの関連付けより
成る相関仮説を式(38)〜(40)のルールに基づき
生成し、相関仮説信頼度算出器16において各クラスタ
を構成する航跡とその目標存在分布に基づき式(51)
及び(52)により個々の相関仮説の信頼度を算出す
る。探知データ信頼度算出器9において上記相関仮説の
信頼度に基づき式(53)により個々の航跡と探知デー
タとの関連付けの信頼度を算出し、同一目標判定器10
において上記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が
設定値dに対して式(63)を満たす場合にはその航跡
と探知データは「同一目標である」との相関結果を出力
し、関連付けの信頼度の全てが式(63)を満たさない
場合には判定不能として上記可変相関ゲートによる相関
結果を出力し、表示器11において上記同一目標判定器
からの相関結果を表示する。
【0070】この発明は、クラスタ処理器14、相関仮
説生成器15及び相関仮説信頼度算出器16において複
数の航跡と探知データとから成る相関仮説の信頼度を算
出し、探知データ信頼度算出器9において1対1に対応
した航跡と探知データとの関連付けの信頼度を算出し、
同一目標判定器10において関連付けの信頼度が設定値
より高い航跡と探知データとを同一目標と判定し、関連
付けの信頼度の全てが設定値以下の場合には判定不能と
してその状況を出力することにより、複数の航跡に対し
て空間的に同様な位置にある複数の探知データとの関連
付けを無理に決定することによる誤った相関結果を低減
して、航跡間で矛盾のない1対1対応のより信頼性の高
い相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接
状況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識でき
ない事態を回避する効果がある。また、1対1対応判定
器12において各関連付けの信頼度を計算する前に所要
の関連付けを表示器11に出力するために、関連付けの
信頼度計算に要する計算機負荷を軽減することが可能で
ある。
【0071】実施の形態7.次にこの発明の実施の形態
7を図7に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。固定相関ゲートによる
探知データ選択器13において設定値b及び時刻補正後
の上記航跡に基づき式(25)及び(26)で算出され
る固定相関ゲートにより個々の航跡との相関処理の対象
となる探知データを選択し、目標存在分布算出器7にお
いて、上記固定相関ゲートにより選択された探知データ
の観測精度と上記航跡及びその誤差評価量に基づき式
(27)〜(30)により目標存在分布を算出し、可変
相関ゲートによる相関器8において個々の航跡に対して
設定値c及び上記目標存在分布に基づき式(31)で算
出される可変相関ゲートにより上記固定相関ゲートによ
り選択された探知データがその航跡と相関の可能性があ
るか否かを判定して相関結果を出力し、クラスタ処理器
14において上記可変相関ゲートにより相関の可能性が
あると判定された探知データに対して式(34)〜(3
6)のルールに基づき航跡をクラスタに分類し、相関仮
説生成器15において各クラスタを構成する航跡とクラ
スタ内の探知データとの関連付けより成る相関仮説を式
(38)〜(40)のルールに基づき生成し、相関仮説
信頼度算出器16において各クラスタを構成する航跡と
その目標存在分布に基づき式(51)及び(52)によ
り個々の相関仮説の信頼度を算出する。探知データ信頼
度算出器9において上記相関仮説の信頼度に基づき式
(53)により個々の航跡と探知データとの関連付けの
信頼度を算出し、同一目標判定器10において上記航跡
と探知データとの関連付けの信頼度が設定値dに対して
式(63)を満たす場合にはその航跡と探知データは
「同一目標である」との相関結果を出力し、関連付けの
信頼度の全てが式(63)を満たさない場合には判定不
能として上記可変相関ゲートによる相関結果を出力し、
表示器11において上記同一目標判定器からの相関結果
を表示する。
【0072】この発明は、クラスタ処理器14、相関仮
説生成器15及び相関仮説信頼度算出器16において複
数の航跡と探知データとから成る相関仮説の信頼度を算
出し、探知データ信頼度算出器9において1対1に対応
した航跡と探知データとの関連付けの信頼度を算出し、
同一目標判定器10において関連付けの信頼度が設定値
より高い航跡と探知データとを同一目標と判定し、関連
付けの信頼度の全てが設定値以下の場合には判定不能と
してその状況を出力することにより、複数の航跡に対し
て空間的に同様な位置にある複数の探知データとの関連
付けを無理に決定することによる誤った相関結果を低減
して、航跡間で矛盾のない1対1対応のより信頼性の高
い相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接
状況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識でき
ない事態を回避する効果がある。また、固定相関ゲート
による探知データ選択器13において航跡の相関対象と
なる探知データを予め絞るために、より複雑な処理を要
する可変相関ゲートによる相関処理の計算機負荷を軽減
することが可能である。
【0073】実施の形態8.次にこの発明の実施の形態
8を図8に従って説明する。第1の目標観測装置1また
は第2の目標観測装置3から第1の観測諸元転送装置2
または第2の観測諸元転送装置4を通して式(14)の
目標の観測位置及び観測精度等を探知データとして入力
し、航跡管理装置5から式(17)の航跡及びその誤差
共評価量を入力し、時刻補正装置6において上記探知デ
ータの観測時刻に合わせて上記航跡及び誤差評価量を式
(22)及び(23)により時刻補正して式(24)の
航跡及び誤差評価量を出力する。固定相関ゲートによる
探知データ選択器13において設定値b及び時刻補正後
の上記航跡に基づき式(25)及び(26)で算出され
る固定相関ゲートにより個々の航跡との相関処理の対象
となる探知データを選択し、目標存在分布算出器7にお
いて上記固定相関ゲートにより選択された探知データの
観測精度と上記航跡及びその誤差評価量に基づき式(2
7)〜(30)により目標存在分布を算出し、可変相関
ゲートによる相関器8において個々の航跡に対して設定
値c及び上記目標存在分布に基づき式(31)で算出さ
れる可変相関ゲートにより上記固定相関ゲートにより選
択された探知データがその航跡と相関の可能性があるか
否かを判定して相関結果を出力する。クラスタ処理器1
4において上記可変相関ゲートにより相関の可能性があ
ると判定された探知データに対して式(34)〜(3
6)のルールに基づき航跡をクラスタに分類し、1対1
対応判定器12において各クラスタを構成する航跡とク
ラスタ内の探知データが1対1に対応している場合はそ
の関連付けを表示器11に出力し、相関仮説生成器15
において1対1に対応していない個々のクラスタでの相
関結果に対して航跡と探知データとの関連付けより成る
相関仮説を式(38)〜(40)のルールに基づき生成
し、相関仮説信頼度算出器16において各クラスタを構
成する航跡とその目標存在分布に基づき式(51)及び
(52)により個々の相関仮説の信頼度を算出し、探知
データ信頼度算出器9において上記相関仮説の信頼度に
基づき式(53)により個々の航跡と探知データとの関
連付けの信頼度を算出し、同一目標判定器10において
上記航跡と探知データとの関連付けの信頼度が設定値d
に対して式(63)を満たす場合にはその航跡と探知デ
ータは「同一目標である」との相関結果を出力し、関連
付けの信頼度の全てが式(63)を満たさない場合には
判定不能として上記可変相関ゲートによる相関結果を出
力し、表示器11において上記同一目標判定器からの相
関結果を表示する。
【0074】この発明は、クラスタ処理器14、相関仮
説生成器15及び相関仮説信頼度算出器16において複
数の航跡と探知データとから成る相関仮説の信頼度を算
出し、探知データ信頼度算出器9において1対1に対応
した航跡と探知データとの関連付けの信頼度を算出し、
同一目標判定器10において関連付けの信頼度が設定値
より高い航跡と探知データとを同一目標と判定し、関連
付けの信頼度の全てが設定値以下の場合には判定不能と
してその状況を出力することにより、複数の航跡に対し
て空間的に同様な位置にある複数の探知データとの関連
付けを無理に決定することによる誤った相関結果を低減
して、航跡間で矛盾のない1対1対応のより信頼性の高
い相関結果を出力し、また自動処理において目標の近接
状況またはクラッタ多発の状況をオペレータが認識でき
ない事態を回避する効果がある。また、固定相関ゲート
による探知データ選択器13において航跡の相関対象と
なる探知データを予め絞るために、より複雑な処理を要
する可変相関ゲートによる相関処理の計算機負荷を軽減
することが可能である。また、1対1対応判定器12に
おいて各関連付けの信頼度を計算する前に所要の関連付
けを表示器11に出力するために、関連付けの信頼度計
算に要する計算機負荷を軽減することが可能である。
【0075】
【発明の効果】この発明の第1から8の発明の目標相関
装置によれば、航跡と探知データとの個々の関連付けの
信頼度が所要の条件を満たす場合にそれらを同一目標と
判定し、1つの航跡に対する全ての関連付けの信頼度が
所要の条件を満たさない場合には判定不能としてその状
況を出力するようにしたため、近接する多目標やクラッ
タが観測される混沌とした環境において、正しい相関判
定が困難な状況で強行に判定を下すことに起因する誤っ
た相関結果の出力を減らし、信頼性が高い相関結果を出
力することが可能であり、また自動処理に対して目標の
近接状況やクラッタ多発の状況をオペレータが認識でき
ない事態を回避することができるという効果がある。
【0076】この発明の第5から8の発明の目標相関装
置によれば、第1から第4の発明に対して、互いに独立
でない複数の航跡と探知データの関連付け間の問題に対
して、探知データの共有に基づき複数の航跡を分類して
生成したクラスタ単位で、航跡と探知データとの関連付
けよりなる相関仮説に基づく処理を行うようにしたため
に、矛盾のない1対1対応の関連付けで構成される相関
結果が得られるという効果がある。
【0077】この発明の第2、第4、第6、第8の発明
の目標相関装置によれば、航跡と探知データとの関連付
けの信頼度を計算する前に可変相関ゲートによる相関結
果で1対1対応のものを表示器に直接出力するようにし
たために、信頼度計算を要する関連付けの数が減少し、
計算機負荷を軽減することができるという効果がある。
【0078】この発明の第3、第4、第7、第8の発明
の目標相関装置によれば、可変相関ゲートによる相関処
理の前に処理の容易な固定相関ゲートを設けて相関処理
の対象となる探知データの数を絞るようにしたため、よ
り複雑な計算を要する可変相関ゲートによる相関処理の
計算機負荷を軽減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態4の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態5の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態6の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態7の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態8の目標相関装置の構
成を示す図である。
【図9】 従来の目標相関装置の構成を示す図である。
【図10】 従来の目標相関装置における航跡と探知デ
ータとの1対多の相関の問題点の例を説明する図であ
る。
【図11】 従来の目標相関装置における航跡と探知デ
ータとの多対多の相関の問題点の例を説明する図であ
る。
【図12】 航跡と探知データとの関連付けに対する1
対1対応判定の例を説明する図である。
【図13】 同一目標判定における判定不能の状態の例
を説明する図である。
【符号の説明】
1 第1の目標観測装置、2 第1の観測諸元転送装
置、3 第2の目標観測装置、4 第2の観測諸元転送
装置、5 航跡管理装置、6 時刻補正器、7目標存在
分布算出器、8 可変相関ゲートによる相関器、9 探
知データ信頼度算出器、10 同一目標判定器、11
表示器、12 1対1対応判定器、13固定相関ゲート
による探知データ選択器、14 クラスタ処理器、15
相関仮説生成器、16 相関仮説信頼度算出器、18
最近距離探知データ同一目標判定器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−307182(JP,A) 特開 平10−160830(JP,A) 特開 平10−104349(JP,A) 特開 平10−104348(JP,A) 特開 平10−104351(JP,A) 特開 平9−318742(JP,A) 特開 平9−318741(JP,A) 特開 平8−271617(JP,A) 特開 平4−113293(JP,A) 特開 平4−113292(JP,A) 特開 平4−113291(JP,A) 特開 平4−143686(JP,A) 特開 平8−105965(JP,A) 特開 平5−288840(JP,A) 特開 平9−171072(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/782 G01S 7/292 G01S 13/66 - 13/72

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    上記目標観測装置からの探知データの観測精度と時刻補
    正後の個々の航跡の誤差評価量を基に個々の航跡に対応
    する目標存在分布を算出する目標存在分布算出器と、上
    記目標存在分布算出器からの目標存在分布に基づく個々
    の航跡の可変相関ゲートにより上記目標観測装置からの
    探知データと航跡とが相関関係にあるか否かを判定する
    可変相関ゲートによる相関器と、上記探知データの観測
    条件及び上記目標存在分布算出器からの個々の航跡の目
    標存在分布を基に上記可変相関ゲートで相関ありと判定
    された探知データと航跡との関連付けの信頼度を算出す
    る探知データ信頼度算出器と、上記探知データ信頼度算
    出器からの探知データと航跡の関連付けの信頼度が設定
    条件を満たすときはその探知データと航跡は同一目標で
    あるとの相関結果を出力し、1つの航跡に対する全ての
    関連付けの信頼度が設定条件を満たさないときは判定を
    保留して判定不能の状況を出力する同一目標判定器と、
    上記同一目標判定器からの航跡と探知データとの相関結
    果及び判定不能の状況と上記探知データ信頼度算出器か
    らの航跡と探知データとの関連付けの信頼度を表示する
    表示器とを具備したことを特徴とする探知データ相関装
    置。
  2. 【請求項2】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    上記目標観測装置からの探知データの観測精度と時刻補
    正後の個々の航跡の誤差評価量を基に個々の航跡に対応
    する目標存在分布を算出する目標存在分布算出器と、上
    記目標存在分布算出器からの目標存在分布に基づく個々
    の航跡の可変相関ゲートにより上記目標観測装置からの
    探知データと航跡とが相関関係にあるか否かを判定する
    可変相関ゲートによる相関器と、1つの航跡に対して上
    記可変相関ゲートで相関ありと判定された探知データが
    高々1つ対応している場合は相関結果を表示器に出力
    し、複数の探知データが対応している場合は第1の探知
    データ信頼度算出器に相関結果を出力する1対1対応判
    定器と、上記探知データの観測条件及び上記目標存在分
    布算出器からの個々の航跡の目標存在分布を基に上記1
    対1対応判定器からの探知データと航跡との関連付けの
    信頼度を算出する探知データ信頼度算出器と上記探知デ
    ータ信頼度算出器からの探知データと航跡の関連付けの
    信頼度が設定条件を満たすときはその探知データと航跡
    は同一目標であるとの相関結果を出力し、1つの航跡に
    対する全ての関連付けの信頼度が設定条件を満たさない
    ときは判定を保留して判定不能の状況を出力する同一目
    標判定器と、上記同一目標判定器からの航跡と探知デー
    タとの相関結果及び判定不能の状況と上記第1の探知デ
    ータ信頼度算出器からの航跡と探知データとの関連付け
    の信頼度を表示する表示器とを具備したことを特徴とす
    る探知データ相関装置。
  3. 【請求項3】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    時刻補正後の個々の航跡から一定の距離以内に存在する
    上記探知データをその航跡の相関処理の対象として選択
    する固定相関ゲートによる探知データ選択器と、個々の
    航跡に対して上記固定相関ゲートで選択された探知デー
    タの観測精度と時刻補正後の個々の航跡の誤差評価量を
    基に個々の航跡に対応する目標存在分布を算出する目標
    存在分布算出器と、上記目標存在分布算出器からの目標
    存在分布に基づく個々の航跡の可変相関ゲートにより航
    跡と上記固定相関ゲートで選択された探知データとが相
    関関係にあるか否かを判定する可変相関ゲートによる相
    関器と、上記探知データの観測条件及び上記目標存在分
    布算出器からの個々の航跡の目標存在分布を基に上記可
    変相関ゲートで相関ありと判定された探知データと航跡
    との関連付けの信頼度を算出する探知データ信頼度算出
    器と、上記探知データ信頼度算出器からの探知データと
    航跡の関連付けの信頼度が設定条件を満たすときはその
    探知データと航跡は同一目標であるとの相関結果を出力
    し、1つの航跡に対する全ての関連付けの信頼度が設定
    条件を満たさないときは判定を保留して判定不能の状況
    を出力する同一目標判定器と、上記同一目標判定器から
    の航跡と探知データとの相関結果及び判定不能の状況と
    上記探知データ信頼度算出器からの航跡と探知データと
    の関連付けの信頼度を表示する表示器とを具備したこと
    を特徴とする探知データ相関装置。
  4. 【請求項4】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    時刻補正後の個々の航跡から一定の距離以内に存在する
    上記探知データをその航跡の相関処理の対象として選択
    する固定相関ゲートによる探知データ選択器と、個々の
    航跡に対して上記固定相関ゲートで選択された探知デー
    タの観測精度と時刻補正後の個々の航跡の誤差評価量を
    基に個々の航跡に対応する目標存在分布を算出する目標
    存在分布算出器と、上記目標存在分布算出器からの目標
    存在分布に基づく個々の航跡の可変相関ゲートにより航
    跡と上記固定相関ゲートで選択された探知データとが相
    関関係にあるか否かを判定する可変相関ゲートによる相
    関器と、1つの航跡に対して上記可変相関ゲートで相関
    ありと判定された探知データが高々1つ対応している場
    合は相関結果を表示器に出力し、複数の探知データが対
    応している場合は探知データ信頼度算出器に相関結果を
    出力する1対1対応判定器と、上記探知データの観測条
    件及び上記目標存在分布算出器からの個々の航跡の目標
    存在分布を基に1対1対応判定器からの探知データと航
    跡との関連付けの信頼度を算出する探知データ信頼度算
    出器と、上記探知データ信頼度算出器からの探知データ
    と航跡の関連付けの信頼度が設定条件を満たすときはそ
    の探知データと航跡は同一目標であるとの相関結果を出
    力し、1つの航跡に対する全ての関連付けの信頼度が設
    定条件を満たさないときは判定を保留して判定不能の状
    況を出力する同一目標判定器と、上記同一目標判定器か
    らの航跡と探知データとの相関結果及び判定不能の状況
    と上記探知データ信頼度算出器からの航跡と探知データ
    との関連付けの信頼度を表示する表示器とを具備したこ
    とを特徴とする探知データ相関装置。
  5. 【請求項5】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    上記目標観測装置からの探知データの観測精度と時刻補
    正後の個々の航跡の誤差評価量を基に個々の航跡に対応
    する目標存在分布を算出する目標存在分布算出器と、上
    記目標存在分布算出器からの目標存在分布に基づく個々
    の航跡の可変相関ゲートにより上記目標観測装置からの
    探知データと航跡とが相関関係にあるか否かを判定する
    可変相関ゲートによる相関器と、上記可変相関ゲートで
    相関ありと判定された探知データに対して同一の探知デ
    ータをその可変相関ゲート内に共有する航跡をクラスタ
    として分類するクラスタ処理器と、上記クラスタ処理器
    で生成されたクラスタを構成する航跡とそのクラスタ内
    の探知データとの関連付けより成る相関仮説を生成する
    相関仮説生成器と、上記探知データの観測条件及び上記
    目標存在分布算出器からの個々の航跡の目標存在分布を
    基に上記相関仮説生成器で生成された相関仮説の信頼度
    を算出する相関仮説信頼度算出器と、上記相関仮説信頼
    度算出器からの相関仮説の信頼度を基に各クラスタを構
    成する個々の航跡と探知データとの関連付けの信頼度を
    算出する探知データ信頼度算出器と、上記探知データ信
    頼度算出器からの探知データと航跡の関連付けの信頼度
    が設定条件を満たすときはその探知データと航跡は同一
    目標であるとの相関結果を出力し、1つの航跡に対する
    全ての関連付けの信頼度が設定条件を満たさないときは
    判定を保留して判定不能の状況を出力する同一目標判定
    器と、上記同一目標判定器からの航跡と探知データとの
    相関結果及び判定不能の状況と上記探知データ信頼度算
    出器からの航跡と探知データとの関連付けの信頼度を表
    示する表示器とを具備したことを特徴とする探知データ
    相関装置。
  6. 【請求項6】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    上記目標観測装置からの探知データの観測精度と時刻補
    正後の個々の航跡の誤差評価量を基に個々の航跡に対応
    する目標存在分布を算出する目標存在分布算出器と、上
    記目標存在分布算出器からの目標存在分布に基づく個々
    の航跡の可変相関ゲートにより上記目標観測装置からの
    探知データと航跡とが相関関係にあるか否かを判定する
    可変相関ゲートによる相関器と、上記可変相関ゲートで
    相関ありと判定された探知データに対して同一の探知デ
    ータをその可変相関ゲート内に共有する航跡をクラスタ
    として分類するクラスタ処理器と、上記クラスタ処理器
    で生成されたクラスタを構成する航跡とその探知データ
    が1対1に対応する場合には相関結果を表示器に出力
    し、1対1に対応しない場合は相関結果を相関仮説生成
    器に出力する1対1対応判定器と、上記1対1対応判定
    器からの相関結果を基に航跡と探知データの関連付けよ
    り成る相関仮説を生成する相関仮説生成器と、上記探知
    データの観測条件及び上記目標存在分布算出器からの個
    々の航跡の目標存在分布を基に上記相関仮説生成器で生
    成された相関仮説の信頼度を算出する相関仮説信頼度算
    出器と、上記相関仮説信頼度算出器からの相関仮説の信
    頼度を基に各クラスタを構成する個々の航跡と探知デー
    タとの関連付けの信頼度を算出する探知データ信頼度算
    出器と、上記探知データ信頼度算出器からの探知データ
    と航跡の関連付けの信頼度が設定条件を満たすときはそ
    の探知データと航跡は同一目標であるとの相関結果を出
    力し、1つの航跡に対する全ての関連付けの信頼度が設
    定条件を満たさないときは判定を保留して判定不能の状
    況を出力する同一目標判定器と、上記同一目標判定器か
    らの航跡と探知データとの相関結果及び判定不能の状況
    と上記探知データ信頼度算出器からの航跡と探知データ
    との関連付けの信頼度を表示する表示器とを具備したこ
    とを特徴とする探知データ相関装置。
  7. 【請求項7】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    時刻補正後の個々の航跡から一定の距離以内に存在する
    上記探知データをその航跡の相関処理の対象として選択
    する固定相関ゲートによる探知データ選択器と、個々の
    航跡に対して上記固定相関ゲートで選択された探知デー
    タの観測精度と時刻補正後の個々の航跡の誤差評価量を
    基に個々の航跡に対応する目標存在分布を算出する目標
    存在分布算出器と、上記目標存在分布算出器からの目標
    存在分布に基づく個々の航跡の可変相関ゲートにより航
    跡と上記固定相関ゲートで選択された探知データとが相
    関関係にあるか否かを判定する可変相関ゲートによる相
    関器と、上記可変相関ゲートで相関ありと判定された探
    知データに対して同一の探知データをその可変相関ゲー
    ト内に共有する航跡をクラスタとして分類するクラスタ
    処理器と、上記クラスタ処理器で生成されたクラスタを
    構成する航跡とそのクラスタ内の探知データとの関連付
    けより成る相関仮説を生成する相関仮説生成器と、上記
    探知データの観測条件及び上記目標存在分布算出器から
    の個々の航跡の目標存在分布を基に上記相関仮説生成器
    で生成された相関仮説の信頼度を算出する相関仮説信頼
    度算出器と、上記相関仮説信頼度算出器からの相関仮説
    の信頼度を基に各クラスタを構成する個々の航跡と探知
    データとの関連付けの信頼度を算出する探知データ信頼
    度算出器と、上記探知データ信頼度算出器からの探知デ
    ータと航跡の関連付けの信頼度が設定条件を満たすとき
    はその探知データと航跡は同一目標であるとの相関結果
    を出力し、1つの航跡に対する全ての関連付けの信頼度
    が設定条件を満たさないときは判定を保留して判定不能
    の状況を出力する同一目標判定器と、上記同一目標判定
    器からの航跡と探知データとの相関結果及び判定不能の
    状況と上記探知データ信頼度算出器からの航跡と探知デ
    ータとの関連付けの信頼度を表示する表示器とを具備し
    たことを特徴とする探知データ相関装置。
  8. 【請求項8】 目標及びクラッタ等からの信号検出結果
    である観測位置及び観測精度等の観測条件を探知データ
    として出力する1つまたは複数の目標観測装置と、目標
    の位置及び速度等の運動情報とその誤差評価量を航跡と
    して保持する航跡管理装置と、上記目標観測装置からの
    探知データの観測時刻に合わせて上記航跡管理装置の航
    跡の時刻を速度情報等に基づき補正する時刻補正器と、
    時刻補正後の個々の航跡から一定の距離以内に存在する
    上記探知データをその航跡の相関処理の対象として選択
    する固定相関ゲートによる探知データ選択器と、個々の
    航跡に対して上記固定相関ゲートで選択された探知デー
    タの観測精度と時刻補正後の個々の航跡の誤差評価量を
    基に個々の航跡に対応する目標存在分布を算出する目標
    存在分布算出器と、上記目標存在分布算出器からの目標
    存在分布に基づく個々の航跡の可変相関ゲートにより航
    跡と上記固定相関ゲートで選択された探知データとが相
    関関係にあるか否かを判定する可変相関ゲートによる相
    関器と、上記可変相関ゲートで相関ありと判定された探
    知データに対して同一の探知データをその可変相関ゲー
    ト内に共有する航跡をクラスタとして分類するクラスタ
    処理器と、上記クラスタ処理器で生成されたクラスタを
    構成する航跡とその探知データが1対1に対応する場合
    には相関結果を表示器に出力し、1対1に対応しない場
    合は相関結果を相関仮説生成器に出力する1対1対応判
    定器と、上記1対1対応判定器からの相関結果を基に航
    跡と探知データの関連付けより成る相関仮説を生成する
    相関仮説生成器と、上記探知データの観測条件及び上記
    目標存在分布算出器からの個々の航跡の目標存在分布を
    基に上記相関仮説生成器で生成された相関仮説の信頼度
    を算出する相関仮説信頼度算出器と、上記相関仮説信頼
    度算出器からの相関仮説の信頼度を基に各クラスタを構
    成する個々の航跡と探知データとの関連付けの信頼度を
    算出する探知データ信頼度算出器と、上記探知データ信
    頼度算出器からの探知データと航跡の関連付けの信頼度
    が設定条件を満たすときはその探知データと航跡は同一
    目標であるとの相関結果を出力し、1つの航跡に対する
    全ての関連付けの信頼度が設定条件を満たさないときは
    判定を保留して判定不能の状況を出力する同一目標判定
    器と、上記同一目標判定器からの航跡と探知データとの
    相関結果及び判定不能の状況と上記探知データ信頼度算
    出器からの航跡と探知データとの関連付けの信頼度を表
    示する表示器とを具備したことを特徴とする探知データ
    相関装置。
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