JP3044267U - 靴 下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側から見えないように足指挿入部を編成し
て違和感をもたないで普通の靴下のように履くことがで
き、抗菌加工を施した繊維が足指間に介在して足指に生
じた汗を吸収するとともに、抗菌加工を施した繊維によ
って水虫等の発生を防止することを課題とする。 【解決手段】 靴下本体１の足指が入る部分を、５本の
足指Ｔがそれぞれ分かれて入るように足指挿入部２を編
成し、かつ、前記足指挿入部２が見えないように足指挿
入部２の外側にカバー３を編成するとともに、少なくと
も足指挿入部２と足裏が当接する部分４に抗菌加工を施
して構成した靴下。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ソックスやストッキング等の靴下の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の靴下の改良に関するものとしては、実開平６−５４７０６号公報に開示 されているように、靴下本体の爪先部分を５本指がそれぞれ分かれて入る足指袋 の付いた足指付き靴下があった。

【０００３】 また、従来の他の靴下の改良に関するものとしては、実開平６−５９４０３号 公報に開示されているように、レッグ部（脛部）とフート部の甲部分を非抗菌性 糸条により編成し、フート部の足裏部分を非抗菌性糸条と抗菌性糸条の両者によ り編成した靴下があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前者の考案のような足指付き靴下は、５本の足指がそれぞれ分かれて入る足指 挿入部が外側から見えるので、今までの普通の靴下を履き慣れている者にとって は馴染まないものであり、また、サンダル等を履いた場合に足指が分かれた靴下 の外観には違和感を感じるものがあった。 また、いわゆる、水虫は多くは足裏に発生するが、足指の間にも発生すること が多く、後者の考案のようなフート部の足裏部分のみに抗菌加工を施した靴下で は、水虫の発生防止の効果が不充分であった。 この考案は、前記従来例のような問題点をなくしたソックスやストッキング等 の靴下を提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、前記目的を達成するために、靴下本体１の足指が入る部分を、５ 本の足指Ｔがそれぞれ分かれて入るように足指挿入部２を編成し、かつ、前記足 指挿入部２が見えないように足指挿入部２の外側にカバー部３を編成するととも に、少なくとも足指挿入部２と足裏が当接する部分４に抗菌加工を施して構成し たことを特徴とする靴下としたものである。

【０００６】 このような靴下としたことにより、足指の間に抗菌加工を施した繊維が介在し ているので、この抗菌加工を施した繊維が足指の間に生じた汗を吸い取るととも に、水虫の発生も防止することができる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の靴下の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 図１はこの考案の靴下の第一の実施の形態を足裏側から見た図、図２は図１の Ａ−Ａ線における断面図、図３は靴下の足先挿入部の一部を切り欠いた斜視図で あり、１は靴下本体、２は足指が入る部分を５本の足指Ｔがそれぞれ分かれて入 るように編成した足指挿入部、３はこの足指挿入部２が見えないように足指挿入 部２の外側に編成したカバー部である。また、前記のように編成した靴下の、少 なくとも足指挿入部２と足裏が当接する部分４に抗菌加工を施している。 この第一の実施の形態の場合には、図３で明らかなように、先ず靴下本体１と 足指挿入部２とを一体に編成した後に、別に編成したカバー部３を足指挿入部２ の外側に縫製あるいは化学繊維の場合には溶着することができる。

【０００８】 図４はこの考案の靴下の第二の実施の形態を足裏側から見た図、図５は図４の Ｂ−Ｂ線における断面図、図６は靴下の足先挿入部の一部を切り欠いた斜視図で あり、前記第一の実施の形態と相違する点は、図６で明らかなように、普通の靴 下のように靴下本体１を編成した後に、別に編成した足指挿入部２を靴下の足先 部に挿入して縫製あるいは溶着する。 この足指挿入部２を靴下の足先部に挿入する際には、マネキンの足指に前記足 指挿入部２を履かせた後に、このマネキンの足を普通に編成した靴下に履かせて 、その後に縫製あるいは溶着する。前記靴下本体１に一体に編成した足先部が前 記足指挿入部２の外側を覆うカバー部３に相当することになる。

【０００９】 前記第一の実施の形態または第二の実施の形態のようにして構成した靴下の、 少なくとも足指挿入部２と足裏が当接する部分４に抗菌加工を施し、または全体 に抗菌加工を施してもよい。 また、抗菌加工の施し方は種々の方法があり、例えば靴下の編成後に抗菌剤を 付与したり、または、抗菌加工を施した繊維で靴下を編成してもよい。

【００１０】 この考案のような靴下としたことにより、足指挿入部が外側から見えないので 、今まで履き慣れている普通の靴下のようであるが、内側は５本の足指がそれぞ れ分かれて入る足指挿入部２に挿入され、足指の間に抗菌加工を施した繊維が介 在しているので、この抗菌加工を施した繊維が足指の間に生じた汗を吸い取ると ともに、水虫の発生も防止することができる。 なお、この考案の靴下は、男性用、女性用を問わず製造することができる。

【００１１】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように、靴下本体の足指が入る部分を、５本の足指 がそれぞれ分かれて入るように足指挿入部を編成し、かつ、前記足指挿入部が見 えないように足指挿入部の外側にカバーを編成するとともに、少なくとも足指挿 入部と足裏が当接する部分に抗菌加工を施して構成した靴下としたので、足指の 間に抗菌加工を施した繊維が介在しているので、足指の間に汗をかいても足指の 間に介在した繊維によってその汗を吸収するとともに、その繊維が抗菌加工され ているので、水虫の発生を防止することができる。 また、前記足指挿入部が外側から見えないように構成しているので、外観上は 普通の靴下と変わらないので、使用者にとっては違和感をもたないで履くことが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の靴下の第一の実施の形態を足裏側か
ら見た図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】この考案の靴下の足先部の一部を切り欠いた斜
視図である。

【図４】この考案の靴下の第二の実施の形態を足裏側か
ら見た図である。

【図５】図４のＢ−Ｂ線における断面図である。

【図６】この考案の靴下の足先部の一部を切り欠いた斜
視図である。

【符号の説明】

１ 靴下本体 ２ 足指挿入部 ３ カバー部 ４ 足裏が当接する部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】靴下本体（１）の足指が入る部分を、５本
   の足指（Ｔ）がそれぞれ分かれて入るように足指挿入部
   （２）を編成し、かつ、前記足指挿入部（２）が見えな
   いように足指挿入部（２）の外側にカバー部（３）を編
   成するとともに、少なくとも足指挿入部（２）と足裏が
   当接する部分（４）に抗菌加工を施して構成したことを
   特徴とする靴下。