JP3044256B2 - エチレン重合体組成物 - Google Patents

エチレン重合体組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエチレン重合体組成物に関する。更に詳しく
は、ヒートシール性、ホットタック性、耐熱性に優れ、
更に押出コーティングにおいてその加工性に優れた押出
コーティング用エチレン重合体組成物に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 高圧法ラジカル重合で得られる低密度ポリエチレン
は、紙、不織布、プラスチックフィルム、金属箔等に押
出ラミネートされることはよく知られており、産業上包
装材料を中心として広く使用されている。しかしながら
低密度ポリエチレンは水物包装のように高いヒートシー
ル強度が要求される分野、また優れたホットタック性が
要求される自動充填分野等には使用できず、優れた加工
性を有しながら、その使用範囲は限られている。
一方、ヒートシール強度、ホットタック性の優れた物
としてエチレン−α−オレフィン共重合体が知られてい
るが、このエチレン−α−オレフィン共重合体は溶融剪
断粘度が高く押出加工性が悪く、また溶融張力が小さ
い。そのため押出ラミネート加工において押出機に高い
負荷がかかること、また成膜性といった観点から見ると
ドローダウン性は良好であるが耳部の安定性が悪いこ
と、ネックインが大きいことが欠点として指摘されてい
る。これらエチレン−α−オレフィン共重合体の加工性
を改良する目的で低密度ポリエチレンを添加する方法が
とられているが、必ずしも加工性と物性のバランスのと
れた物は得られていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らはかかる点を考慮し、鋭意検討した結果、
有機過酸化物により架橋された特定のエチレンとα−オ
レフィンとの共重合体と特定の低密度ポリエチレンとの
組成物が上記の問題点を解決した特性を有していること
が判り、本発明に到達した。
即ち、本発明は、有機過酸化物により架橋された密度
0.900−0.940g/cm3、メルトフローレート1−30g/10min
であるエチレンとα−オレフィンとの共重合体65−95重
量%と、密度0.910−0.930g/cm3、メルトフローレート
1−30g/10minの低密度ポリエチレン5−35重量%から
なる押出コーティング用エチレン重合体組成物に関す
る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に使用されるエチレン−α−オレフィン共重合
体(以下共重合体と略す)とはチーグラー型触媒を用い
エチレンとα−オレフィンを共重合せしめた物であり、
α−オレフィンの例としては、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オクテン
−1、デセン−1等が挙げられ、これらの物の単独ある
いは混合物として使用される。これらのα−オレフィン
のうち炭素数6−12のα−オレフィンを用いた物が、ヒ
ートシール性、ホットタック性に優れていることから特
に好ましい。
該共重合体は加工性を改良させるために有機過酸化物
で架橋させることが必要である。即ち該共重合体を架橋
させることにより、溶融張力をあげることができ耳部の
安定性の改良、ネックインの改良が計れる。架橋の方法
としては、有機化過酸化物を用いることが有効な方法で
ある。本発明に使用される有機過酸化物とは、加熱する
ことにより有利ラジカルを生じ、架橋剤として作用する
物であり、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、αα′−ビス(t−ブチルパーオキシ−
m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、ベン
ゾイルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエ
ート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカルボネー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサン等があげられ、これらの物の単独あるいは混合
物として使用される。
該共重合体の架橋は部分的に行なわれることが好まし
い。架橋の度合いはダイスエル比(以下SRと略す)の変
化で一義的に表すことができる。即ち、一般的にポリオ
レフィンは架橋によりSRは増加する傾向に有ることか
ら、架橋前後のΔSRが0.05−0.20が本発明の効果を遺憾
なく発揮するのに好ましい範囲といえる。ΔSRが0.05未
満であると加工性の改良効果が認められないため好まし
くない。ΔSRが0.20を越えると架橋が進み過ぎてしまい
ゲル化が起こりコーティング物の外観が悪くなるため好
ましくない。ΔSRが0.05−0.20となるためには有機過酸
化物の添加量は30−200ppmが好ましい範囲といえる。有
機過酸化物による架橋は、予め、未架橋の該共重合体と
該有機過酸化物を良く混合した後、該有機過酸化物の分
解温度以上で押出機、ニーダー、バンバリー、熱ロール
等で良く混練するのが有効な方法である。
この様に架橋された該共重合体の密度は0.900−0.940
g/cm3の範囲の物が好ましい。更に好ましくは0.905−0.
930g/cm3である。密度が0.900未満であると、ラミネー
トされたフィルムのブロッキングが起こり好ましくな
い。またn−ヘキサン等の溶剤に対する抽出量が多くな
り、食品衛生上からも好ましくない。密度が0.940g/cm3
を越えるとホットダック性、透明性が劣るため好ましく
ない。
該架橋された共重合体のメルトフローレート(以下MF
Rと略す)は、JIS K 6760に準拠して測定した物であ
るが、その値は1−30g/10minの範囲が好ましい。更に
好ましくは3−20g/10minである。MFRが1g/10min未満で
あると溶融剪断粘度が高くなるため好ましくない。また
ドローダウン性も悪くなるため好ましくない。MFRが30g
/10minを越えると耳部の安定性が悪いこと、ネックイン
が大きくなるため好ましくない。
本発明に使用される低密度ポリエチレン(以下ポリエ
チレンと略す)とは、ラジカル触媒を用い、高圧法プロ
セスで製造されるものであり、その密度は0.910−0.930
g/cm3の範囲が好ましい。密度が0.910g/cm3未満である
とべたつき易いためラミネートされたフィルムのブロッ
キングが起り好ましくない。また0.930g/cm3を越えると
低温時でのヒートシール性が低いため好ましくない。
該ポリエチレンのMFRは1−30g/10minの範囲が好まし
い。MFRが1g/10min未満であるとドローダウン性が悪い
ため好ましくない。また30g/10minを越えるとネックイ
ンが大きくなるため好ましくない。
該架橋された共重合体と該ポリエチレンの割合は、該
架橋された共重合体65−95重量%に対し該ポリエチレン
5−35重量%であることが好ましい。該部分的に架橋さ
れた共重合体の割合が65重量%未満ではヒートシール
性、ホットタック性が悪くなるため好ましくない。また
95重量%を越えると加工性が悪くなるため好ましくな
い。本発明の組成物は該架橋された共重合体ペレットと
該ポリエチレンペレットとのドライブレンドであっても
良いが、押出機、ニーダー、バンバリー等で溶融混練し
た方が品質の安定したものが得られるため好ましい。
本発明の組成物は必要に応じて酸化防止剤、耐候安定
剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤等通常ポリ
オレフィンに使用される添加剤を添加してもかまわな
い。
以下実施例にて本発明を更に説明する。
実施例1 エチレン−ヘキセン−1共重合体にα,α′−ビス
(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン
40ppmを添加し、良く混合した後2軸押出機を用いて200
℃の加工温度で溶融混練することにより、密度0.920g/c
m3、MFR8g/10minの部分架橋された共重合体を得た。し
かる後、該共重合体85重量%と密度0.918g/cm3、MFR7g/
10minの低密度ポリエチレン15重量%よりなる組成物
を、アンカーコーティング剤を使用して低密度ポリエチ
レンを2軸延伸されたナイロンフィルムに積層した積層
材のポリエチレン側に成形温度280℃にて押出ラミネー
トした。得られた積層材の厚み構成は、ナイロン/低密
度ポリエチレン/組成物=15/25/35(μm)とした。
実施例2 部分架橋された共重合体の密度が0.912g/cm3である以
外は、実施例1と同様にして積層物を得た。
実施例3 密度が0.925g/cm3、MFRが3.0g/10minの低密度ポリエ
チレンを用いること以外は、実施例1と同様にして積層
物を得た。
実施例4 共重合体のα−オレフィンがブテン−1であること以
外は実施例1と同様にして積層物を得た。
比較例1 共重合体が未架橋であること以外は、実施例1と同様
にして積層物を得た。
比較例2 実施例1の部分架橋された共重合体を低密度ポリエチ
レンとの組成物として使用すること無しに、単独で使用
すること以外は、実施例1同様にして積層物を得た。
比較例3 部分架橋された共重合体30重量%、低密度ポリエチレ
ン70重量%からなる組成物を使用する以外は、実施例1
と同様にして積層物を得た。
加工性及び物性の評価 実施例及び比較例で用いた組成物あるいは共重合体の
加工性、物性の結果を第1表に示した。ネックイン及び
耳部の振れ幅は、加工速度100m/minの時の値を示した。
また加工条件を下記に示す。
押出機のスクリュー:90mmφ スクリュー回転数 :60rpm ダイス開口長 :600mm 樹脂温度 :280℃ [発明の効果] 以上の説明から明らかなように本発明によりヒートシ
ール性、ホットタック性、耐熱性に優れ、更に押出コー
ティングにおいてその加工性に優れたエチレン重合体組
成物が得られる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−210150(JP,A) 特開 昭58−109547(JP,A) 特開 昭61−118446(JP,A) 特開 昭58−194935(JP,A) 特開 昭55−9677(JP,A) 特開 平3−237145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機過酸化物により架橋された密度0.900
    −0.940g/cm3,メルトフローレート1−30g/10minである
    エチレンとα−オレフィンとの共重合体65−95重量%
    と、密度0.910−0.930g/cm3,メルトフローレート1−30
    g/10minの低密度ポリエチレン5−35重量%からなる押
    出コーティング用エチレン重合体組成物。
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