JP3044249U - 換気性能を有する長靴 - Google Patents
換気性能を有する長靴Info
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- JP3044249U JP3044249U JP1997005451U JP545197U JP3044249U JP 3044249 U JP3044249 U JP 3044249U JP 1997005451 U JP1997005451 U JP 1997005451U JP 545197 U JP545197 U JP 545197U JP 3044249 U JP3044249 U JP 3044249U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長靴内の換気とムレ防止を効果的に図ること
のできる長靴の提供。 【解決手段】 中底を上層体と下層体とで構成し、上層
体は連続発泡軟質ゴム体で踵部、踏まず部及び足指部に
夫々れ直径1.5mm〜3.5mm程度の空気孔を適当
数穿設するほか、踵部から踏まず部及び足指部へ通ずる
通気溝を設けたものとなし、一方下層体は同じく微発泡
軟質ゴム体でその踵部に対し前記上層体との間で空気室
が形成されるようになさしめると共に、該室に弾性発泡
体を介在させて上層体と下層体とを一体化し、且つ全体
を中底布で縫着し、踵の押圧により空気室内の空気が踏
まず部及び足指部に通気溝を介して送られ且つ空気孔か
ら流出するようになさしめ、他方脚筒部前面の内側に対
し巾5cm程度の弾性メッシュ材の表裏面に伸縮性のメ
リヤス布を縫着した通気体を一端が履口上縁へ他端は上
記構成の中底へ連接させた構成となしたことを特徴とす
る。
のできる長靴の提供。 【解決手段】 中底を上層体と下層体とで構成し、上層
体は連続発泡軟質ゴム体で踵部、踏まず部及び足指部に
夫々れ直径1.5mm〜3.5mm程度の空気孔を適当
数穿設するほか、踵部から踏まず部及び足指部へ通ずる
通気溝を設けたものとなし、一方下層体は同じく微発泡
軟質ゴム体でその踵部に対し前記上層体との間で空気室
が形成されるようになさしめると共に、該室に弾性発泡
体を介在させて上層体と下層体とを一体化し、且つ全体
を中底布で縫着し、踵の押圧により空気室内の空気が踏
まず部及び足指部に通気溝を介して送られ且つ空気孔か
ら流出するようになさしめ、他方脚筒部前面の内側に対
し巾5cm程度の弾性メッシュ材の表裏面に伸縮性のメ
リヤス布を縫着した通気体を一端が履口上縁へ他端は上
記構成の中底へ連接させた構成となしたことを特徴とす
る。
Description
【0001】
本考案は一般に使用されるゴム長靴、射出成型長靴等防水を目的とする長靴の ムレ防止構造に関する。
【0002】
靴の通気性を改善するための提案は従来から数多くなされている。このうち短 靴については換気孔を設けたり、或いはメッシュ材を使用したり、構造的にも価 格的にも比較的容易にその目的を達し得る。 一方、防水が絶対条件である長靴の場合は通気性の効果を追求すればするほど 構造が複雑になりがちであり、製造工程面に於いても、また価格面に於いても問 題点が多いことは否めないところである。
【0003】
靴内部の換気は歩行時の足の運動による内部圧の変動に伴う履口部や部品の間 隙からの空気の流入によって行われる。長靴の場合はその防水性のため、部品の 間隙もなく脚筒部が長いために空気抵抗が大きく、歩行運動による内部圧の変動 だけでは靴内部の換気は十分には行われない。 この問題を解決するために従来から換気孔を設ける等の提案が数多くなされて いる。
【0004】 しかしながら安易に換気孔を設けた場合、長靴の防水性が損なわれることもあ り、また防水性を損なうことなく換気孔を設けるには構造が複雑なものとなり、 製造工程のうえで問題が起こるばかりでなくコストアップにもつながるという難 点があった。 本考案はこれらの問題点を解決し長靴のムレを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は長靴の中底を上層体と下層体とで構成し、上層体は連続発泡軟質ゴム 体で踵部、踏まず部及び足指部に夫々れ直径1.5mm〜3.5mm程度の空気 孔を適当数穿設するほか、踵部から踏まず部及び足指部へ通ずる通気溝を設けた ものとなし、一方下層体は同じく微発泡軟質ゴム体でその踵部に対し前記上層体 との間で空気室が形成されるようになさしめると共に、該室に弾性発泡体を介在 させて上層体と下層体とを一体化し、且つ全体を中底布で縫着し、踵の押圧によ り空気室内の空気が踏まず部及び足指部に通気溝を介して送られ且つ空気孔から 流出するようになさしめ、他方脚筒部前面の内側に対し巾5cm程度の弾性メッ シュ材の表裏面に伸縮性のメリヤス布を縫着した通気体を一端が履口上縁へ他端 は上記構成の中底へ連接させた構成とする。 このさい、中底の空気孔径は1.5mm〜3.5mm程度となし、踵部箇所に 4〜6個、踏まず部に3〜4個、足指部には7〜9個穿設するほか、空気室の内 容積は20cm3〜40cm3となし、また中底布は高架橋アクリレート繊維の吸 放湿発泡繊維を30%程度混紡したメリヤス布を使用したものとすることが好ま しい。
【0006】
図1は本考案に係る長靴の断面図、図2は本考案で使用した中底の平面図、図 3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は靴本体内のライニ ング斜視図、図6はライニングの底面図、図7は図6のa−a断面図、図8は図 6のb−b断面図、図9は図6のc−c断面図である。
【0007】 1は靴本体、2は該靴本体内の裏布、3は中底であって上記裏布2と一体にし て次の如き構成となされる。 中底3は上層体4と下層体5とで構成されるのであり、ここに上層体4はゴム シートを所定のモールドに充填してプレス成型することにより、クッション性、 可撓性を具備した連続気泡体となし、その表面には上記靴本体1内の裏布2と同 一素材の織布2が貼り付けてなる。 このさい、連続気泡体の踵部と足指部には直径1.5mm〜3.5mm程度の 空気孔6が穿設されてなり、且つこれら踵部と足指部の空気孔6を連通する通気 溝7を穿設するのであり、該通気溝は主溝7a及び副溝7bから成り立っている 。
【0008】 一方、別に用意したゴムシートを所定のモールドに充填し、適度な高度の微発 泡軟質ゴムの下層体5をプレス成型する。 しかして、該下層体5と前記上層体4の周縁を接着して一体化するのであって 、該接着にさいしては踏まず部の上下層体間に空気室mが形成されるようになし 、該空気室mに対し肉厚1cm程度の弾性発泡体8を介在させるようになしてあ る。(図2、図3、図4参照)
【0009】 上記構成の中底3では踵部の空気室m内の弾性発泡体8を介し歩行時に踵が適 宜密着して起こすポンプ作用により強制的に靴内部へ靴底部の空気を流動せしめ るようになすのである。 即ち、踵が着地したとき上層体4に穿設された空気孔6は踵によって塞がれ、 空気室m内の空気を通気溝7を介して足指部の空気孔6へ向けて送り出すように して爪先部及び踏まず部の足裏に吹き付けしめる。しかして、次に踵が離れると 踵部の空気室は元の形に復元し、外部の空気が踵部の空気孔6から吸入され、か くして歩行により上記ポンプ作用の反復で絶えず靴体内へ空気の流動作用が行わ れるものとなる。
【0010】 上記に於いて、空気室mの内容積は20cm3〜40cm3、好ましくは30c m3〜35cm3となし、これに対応する通気溝7の総容積は3cm3〜4cm3と することが望ましい。このさい、通気溝7が大き過ぎると空気圧が不足し、通気 溝7内の抵抗によって空気の流動が不充分となる。また、反対に小さ過ぎても空 気の流動量が不足して効果が低減するものとなる。 なお、踵部箇所の通気孔径は3mm〜3.5mm程度のものを4〜6個、足指 部や踏まず部では直径1.5mm〜2mm程度のものを、適当間隔で足指部に対 して7〜9個、踏まず部に対しては3〜4個程度穿設するものとする。
【0011】 弾性発泡体8は踵が着地し押圧が加わった時点では限りなく薄くなり、踵が離 れた時点では瞬時に元の形に復元しなければならない。そして繰り返しの圧縮に 充分に耐えられるものでなければならない。このような条件を満足させるものと してはウレタン、シリコンゴムの連泡スポンジやラバーポンプ等を使用するもの とする。
【0012】 本考案で靴本体内の裏布や中底表面に使用する織布2は人体の(水蒸気)を吸 湿し、発熱、放湿を可能とする特殊機能繊維(高架橋アクリレート繊維)、(東 洋紡株式会社 商標N−38)を30%程度混紡したメリヤス布が使用するもの とした。 上記の如く構成した靴内湿度変化(%)は次表に示す通りである。
【0013】
【表1】
【0014】 一方、本考案に於ける脚筒前面部の内側には図5で示す通りメッシュ孔径3m m程度となした合成樹脂製弾性メッシュ材9を5cm巾の短冊状となし、この表 裏面を上記説明のメリヤス布で縫着した通気帯10を構成し、該通気帯9の一端 は脚筒の履口上縁に縫着し、他端は爪先部に対し縫着させておくようにすると良 い。これは前記ポンプ作用により爪先部へ向けて吹き付けられる空気の外部への 放出を容易ならしめる上で著効作用がある。
【0015】
【考案の効果】 本考案は以上の如く構成するものであって、歩行に伴う中底踵部空気室のポン プ作用により、足裏の発汗量の多い部位、即ち足指部、踏まず部に対し効果的に 絶えず乾いた空気を吹き付けしめることができる。 一方、脚筒部前面の内側には弾性メッシュ材からなる通気体が配置してあるこ とから、該通気体を靴内の湿気や熱気を靴外へ円滑に排出するものとなる。 他方、残存する湿気は靴本体内の裏布や中底布を特殊機能繊維のメリヤス布を 使用したものとなしてあることから、これに吸収されるものとなり、長靴の丈が 長いものであっても底部を含む靴内全体を常に爽やかな状態に保ってムレ防止に 著効を奏せしめるものである。
【図1】本考案に係る長靴の断面図である。
【図2】本考案で使用した中底の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】靴本体内のライニング斜視図である。
【図6】ライニングの底面図である。
【図7】図6のa−a断面図である。
【図8】図6のb−b断面図である。
【図9】図6のc−c断面図である。
1 靴本体 2 裏布 3 中底 4 上層体 5 下層体 6 空気孔 7 通気溝 8 弾性発泡体 10 通気体
Claims (2)
- 【請求項1】 中底を上層体と下層体とで構成し、上層
体は連続発泡軟質ゴム体で踵部、踏まず部及び足指部に
夫々れ直径1.5mm〜3.5mm程度の空気孔を適当
数穿設するほか、踵部から踏まず部及び足指部へ通ずる
通気溝を設けたものとなし、一方下層体は同じく微発泡
軟質ゴム体でその踵部に対し前記上層体との間で空気室
が形成されるようになさしめると共に、該室に弾性発泡
体を介在させて上層体と下層体とを一体化し、且つ全体
を中底布で縫着し、踵の押圧により空気室内の空気が踏
まず部及び足指部に通気溝を介して送られ且つ空気孔か
ら流出するようになさしめ、他方脚筒部前面の内側に対
し巾5cm程度の弾性メッシュ材の表裏面に伸縮性のメ
リヤス布を縫着した通気体を一端が履口上縁へ他端は上
記構成の中底へ連接させた構成となしたことを特徴とす
る換気性能を有する長靴。 - 【請求項2】 中底の空気孔径は1.5mm〜3.5m
m程度となし、踵部箇所に4〜6個、踏まず部に3〜4
個、足指部には7〜9個穿設するほか、空気室の内容積
は20cm3〜40cm3となし、また中底布は高架橋ア
クリレート繊維の吸放湿発泡繊維を30%程度混紡した
メリヤス布を使用したことを特徴とする請求項1記載の
換気性能を有する長靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005451U JP3044249U (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 換気性能を有する長靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005451U JP3044249U (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 換気性能を有する長靴 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3044249U true JP3044249U (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=43178679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997005451U Expired - Lifetime JP3044249U (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 換気性能を有する長靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044249U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013528099A (ja) * | 2010-07-12 | 2013-07-08 | パク,スヒョン | 空気循環機能を有する靴 |
JP2020183824A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社竹中工務店 | 制気口 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP1997005451U patent/JP3044249U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013528099A (ja) * | 2010-07-12 | 2013-07-08 | パク,スヒョン | 空気循環機能を有する靴 |
JP2020183824A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社竹中工務店 | 制気口 |
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