JP3043972B2 - ショックストラットによる床レベリング装置 - Google Patents
ショックストラットによる床レベリング装置Info
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Description
航空機の地上高さを、ショックストラット全長を伸縮制
御可能にして実現し、航空機の床高さを容易に変更可能
にした床レベリング装置に係り、オレオダンパーを形成
したシリンダを内筒としてストラットシリンダ内に嵌入
し、これを高圧流体の圧入出でストラット全長を伸縮可
能にすることで、航空機の床レベルを任意に変更可能に
したショックストラットによる床レベリング装置に関す
る。
機の需要が高まり、その離着陸距離の短縮が強く求めら
れていることから、前脚や主脚などの降着装置を離陸滑
走中に伸長させることにより、対地上高の伸長による迎
角の増加および機体の浮上力を得て離陸滑走距離を短縮
させることが可能な伸縮制御型の降着装置が提案(特開
平5−330490号公報)されている。
のオレオダンパーの作動を妨げないように、ダンパーピ
ストンを挿通して同軸配置したプランジャーピストンが
オレオガス室の圧力でシリンダヘッドに当接しており、
高圧ガス室に高圧ガスが導入されるとプランジャーピス
トンが下降してダンパーピストンに当接して一体となっ
てピストンロッドを伸長させることができる構成からな
る。
強い衝撃的な着陸時にも安全に機能する緩衝器として、
従来のオレオダンパーの流量調整を行うダイアフラムを
改良した構成が提案(特開平5−262294号公報)
されている。これはオイル室から低圧ガス室間の流量調
整機構として、中央部のオリフィス以外に環状に複数の
流量調整弁を設けて、短時間に大量のオイルの通過を可
能にして、緩衝能力を向上させた構成からなる。
降着装置においても対地上高の調整が可能であると、対
地上高の伸長による迎角の増加および機体の浮上力を得
て容易に離陸できる他、貨物用大型ヘリコプターでは後
尾の対地上高を小さくできると開口部への乗り入れが容
易になるなど種々の利点が得られる。
伸長時にオレオ内圧を増加させてピストンロッドを伸長
させるため、伸長時における圧力を極めて高く設定する
必要があるだけでなく、プランジャーピストンが下降し
てダンパーピストンと一体化されるためにオレオとして
の特性がなくなり、突発的な大荷重が掛かった際には、
前述のダイアフラムを改良した緩衝器の如き緩衝能力が
必要であるが、これに対応できない問題がある。
降着装置において、緩衝能力が高くかつ対地上高の調整
を行っても本来の緩衝能力に変動を生じない構成からな
るダンパーによる床レベリング装置の提供を目的として
いる。
パーを有しそのピストンロッド先端に懸架装置または車
輪と係合した降着装置で床レベリング装置を実現するも
のであり、外周にピストン部を設けかつ内部にピストン
ロッドを嵌入出可能にしてオレオダンパーとなした内筒
をストラットシリンダ内に嵌入し、該シリンダ内に前記
ピストン部を境に2つの高圧流体作動室を形成し、作動
室への高圧流体の入出制御でストラット全長を伸縮制御
可能にし、該ロッド内端部に設けたリバウンドバルブと
該ロッド内のフリーピストンとの間にある油の流入出を
該バルブで調整可能にしたショックストラットによる床
レベリング装置である。
は、操舵する前脚用でも主脚用あるいは後脚用でもいず
れの降着装置でも適用でき、さらに、内筒内にオレオダ
ンパーを有し、これを伸長収縮自在にショックストラッ
トシリンダ内に内蔵できる構成であれば、操舵する前脚
用でも主脚用あるいは後脚用でもいずれのショックスト
ラットにも適用できる。
ターなどの航空機の地上高さ、すなわち床高さを、ショ
ックストラット全長を伸縮制御可能にし容易に変更可能
にして実現したもので、オレオダンパーを形成したシリ
ンダを内筒としてストラットシリンダ内に嵌入し、これ
を高圧流体の圧入出で内筒をストラットシリンダ内で移
動可能にし、ストラット全長を伸縮することで、航空機
の床レベルを任意に変更可能にしている。また、ストラ
ットシリンダ内で移動可能にした内筒は、ショックスト
ラット全長を伸縮してもオレオダンパーとしての機能を
保持したままであり、床レベル調整時、あるいは調整後
に急な衝撃や荷重変化が加えられても、有効に緩衝能力
を発揮して航空機に何らの衝撃等を与えない。
この発明のショックストラットによる床レベリング装置
を適用した例を図面に基づいて詳述する。図1はこの発
明によるショックストラットによる床レベリング装置の
制御系を示す油圧回路図である。図2と図3はこの発明
による床レベリング装置のショックストラットの部分縦
断説明図であり、ストラット全長が最も短くなった状態
を示す。図4と図5はこの発明による床レベリング装置
の作動状態を示すもので、各Aはヘリコプターの側面説
明図、各Bはショックストラットと懸架装置との関係を
示す側面説明図、各Cはその正面説明図である。
降着装置はここでは、先端部で後輪2を軸支する脚柱3
の上端にスイベルハウジング4を介して、機体1側にほ
ぼ水平に軸支したアッパードラグリンク5とロワードラ
グリンク6と係合しており、ショックストラット10は
その上端がこの一対のドラグリンク5,6の機体1軸支
部の上方に軸支してあり、下端はロワードラグリンク6
に連結され、下降させた使用時は後輪2と脚柱3がほぼ
上下動可能なように水平に懸架する構成からなる。な
お、図中7はランプドアーであり、開いた状態を示して
いる。図中8は前輪脚である。
示すごとく、外筒たるストラットシリンダ11内に、軸
方向の中央の外周部にピストン部13を設けた内筒12
を嵌入してあり、またこの内筒12内には中空のピスト
ンロッド14が嵌入してあり、ピストンロッド14には
フリーピストン15が内蔵され、ピストンロッド14の
上端にはリバウンドバルブ16が設けられ、内筒12内
に油室17が形成され、フリーピストン15とリバウン
ドバルブ16間のオイルがバルブを通して油室17に流
入出する。なお、ピストンロッド14のフリーピストン
15内はガス室18が形成される。
14の下端がロワードラグリンク6に連結されており、
荷重を受けてピストンロッド14が内筒12内に侵入す
ると、油室17の油が断熱圧縮されて油室17のオイル
がリバウンドバルブ16を通してフリーピストン15側
へ流入して運動エネルギーが熱エネルギーに変換される
が、その後、油室17のオイルが断熱膨張してピストン
ロッド14を伸長させる際に、リバウンドバルブ16は
オイルの戻りを所定量に調整する。また、ガス室18内
のガスもフリーピストン15にて圧縮されるが、その後
同様に断熱膨張してフリーピストン15を逆に押圧して
所定の均衡を保持するように作用する。
ットシリンダ11内に軸方向の中央の外周部にピストン
部13を設けた内筒12を嵌入してあることから、ピス
トン部13の上側と下側に形成されたストラットシリン
ダ11内の内筒12との間の作動室19a,19bに所
定圧力の作動油を供給して、両者に差圧を生じさせたり
あるいは圧力を均衡させることにより、ストラットシリ
ンダ11内における内筒12の位置、すなわち、ショッ
クストラット10の全長を任意に設定保持することがで
きる。
変化させることで、ロワードラグリンク6を引き上げあ
るいは引き下げることが可能で、機体1の地上高さを低
くあるいは高くすることができ、機体1の床レベリング
が可能になった。なお、図2、図3は内筒12のピスト
ン部13が最も内部に侵入してストラットシリンダ11
内の肩部に当接した状態を示している。
実施例ではパワーステアリングの油圧系統に組み入れて
いる。すなわち、図1のパワーステアリングの油圧系統
に2点鎖線で囲む床レベリング油圧回路20を組み入れ
てあり、油路21は高圧供給側、油路22はリターン側
であり、23はソレノイドバルブ、高圧油はコントロー
ルバルブ24にて切り替え供給され、また、リターン側
油路22にサーモリリーフバルブ25を設けてある。
クストラット10が示され、油路28より高圧油が各シ
ョックストラット10の上側作動室19aに供給され、
下側作動室19bの作動油が油路29より戻ると、内筒
12が突出してショックストラット10の全長が伸びる
ことになり、例えば、図5のごとく機体1が水平に保持
される。また、上述の図1の作動とは逆に、下側作動室
19bに高圧油を供給、上側作動室19aより作動油を
リターンさせるとショックストラット10の全長が収縮
して、例えば、図4のごとく機体1の後脚が短くなり、
機首側が上昇して所定の傾斜角度が形成されて、この傾
斜状態が維持される。また、上述の説明とは逆に図4の
状態がスタティックで図5の状態がレベリングとするこ
とができ、この場合、カーゴルーム開口高さは不変であ
るが、ランプドアー7の開放時の地上高がレベリングの
結果、上昇することになる。以上のショックストラット
10の全長の伸縮にかかわらず、内筒12内におけるピ
ストンロッド14の作動には全く変化がなく、急な荷重
衝撃があったとしても前述の緩衝機能を発揮できる。
る床レベリング装置は、オレオダンパーを形成したシリ
ンダを内筒としてストラットシリンダ内に嵌入し、これ
を高圧流体の圧入出で内筒をストラットシリンダ内で移
動可能にし、ストラット全長を伸縮することで、航空機
の床レベルを任意に変更可能にしたもので、航空機、特
にヘリコプターの降着装置において、緩衝能力が高くか
つ対地上高の調整を行っても本来の緩衝能力に変動を生
じない利点がある。また、この発明は、航空機の既存の
降着装置において、ショックストラットを交換し、近接
配置される既存の油圧回路を利用して簡単な油圧回路を
組み入れるだけで容易にシステムを構成できるため、新
造機も既存機の場合も同様に床レベリング装置を装着で
きる。
ベリング装置の制御系を示す油圧回路図である。
トラットの側面部分縦断説明図である。
トラットの正面部分縦断説明図である。
下がっている状態を示すもので、Aはヘリコプターの側
面説明図、Bはショックストラットと懸架装置との関係
を示す側面説明図、Cはその正面説明図である。
ルの状態を示すもので、Aはヘリコプターの側面説明
図、Bはショックストラットと懸架装置との関係を示す
側面説明図、Cはその正面説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 外周にピストン部を設けかつ内部にピス
トンロッドを嵌入出可能にしてオレオダンパーとなした
内筒をストラットシリンダ内に嵌入し、該シリンダ内に
前記ピストン部を境に2つの高圧流体作動室を形成し、
作動室への高圧流体の入出制御でストラット全長を伸縮
制御可能にし、該ロッド内端部に設けたリバウンドバル
ブと該ロッド内のフリーピストンとの間にある油の流入
出を該バルブで調整可能にしたショックストラットによ
る床レベリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155281A JP3043972B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | ショックストラットによる床レベリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7155281A JP3043972B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | ショックストラットによる床レベリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324497A JPH08324497A (ja) | 1996-12-10 |
JP3043972B2 true JP3043972B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15602478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7155281A Expired - Lifetime JP3043972B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | ショックストラットによる床レベリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043972B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101820235B1 (ko) * | 2016-04-12 | 2018-01-19 | 경상대학교산학협력단 | 단열압축을 이용한 쇼크 업쇼버 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3160618B2 (ja) * | 1997-01-28 | 2001-04-25 | 防衛庁技術研究本部長 | ヘリコプタ用降着装置 |
-
1995
- 1995-05-29 JP JP7155281A patent/JP3043972B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101820235B1 (ko) * | 2016-04-12 | 2018-01-19 | 경상대학교산학협력단 | 단열압축을 이용한 쇼크 업쇼버 |
Also Published As
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---|---|
JPH08324497A (ja) | 1996-12-10 |
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