JP3043679U - アンテナ設置用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根馬を使用してアンテナを立てる時に、ア
ンテナが倒れないようにまた傾かないように仮に固定が
できたら一人で短時間に確実に、且つ安全に支線を張る
ことができる。 【解決手段】 傘骨状に組み立てられた拡縮自在な保持
脚に立設した伸縮自在な縦棹の上端部に、家庭屋外テレ
ビアンテナ保持具を先端側に設けた伸縮可能な横棹の他
端を連設して構成した事を特徴とする家庭屋外テレビア
ンテナ設置用補助具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、屋根や屋上にテレビ、ラジオ、無線通信に使用されるアンテナを設 置する場合に使用されるアンテナ設置用補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、テレビアンテナを屋根の上に立てるときに使う脚立、すなわち一般的 に言われる屋根馬（以下、屋根馬と言う）を使用してアンテナを立てる時、一人 で支線を張っていく作業では、最初から支線を強く張りすぎるとアンテナが倒れ るので、緩く張り徐々に一本ずつ強く張っていく。また短時間で作業を終わるに は、通常一人がアンテナを持ち一人が支線を張る二人の作業員を必要とした。

【０００３】 また、最近では実開平４−１３５００５号公報のようにして「アンテナを挿入 する輪形部に、その根元を軸として前後に回動する４本の脚部が付設してあり、 その脚部は伸縮自在で、その先端には色々の角度の屋根の斜面に適応する吸盤（ トタン屋根の場合は磁石付盤でもよい）が遊動自在に設着してあって、輪形部は 開閉出来る構造のアンテナ設置用装置。」が開発されている。この装置で、アン テナマストの中間部を支持するものであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

屋根馬を使用してアンテナを立てる時、従来の技術で述べたもののうち前者に おいては、一人で支線を張って行く作業は、最初から支線を強く張りすぎるとア ンテナが倒れるので、緩く張り徐々に一本ずつ強く張っていかなければならない と言う事で、何回も屋根上を動き回り長時間の作業と危険が伴った。また短時間 で作業を終るには二人の作業員が必要という問題点を有していた。

【０００５】 また後者のようなアンテナ設置用装置を使用した場合、例えば４ｍ弱の長いア ンテナマストの使用時において、いくつかの問題点を有していた。まず、マスト 上にある一番下段のアンテナの下に支持点を持ってきた場合、その支持点が手の 届く高さなら、支持点より上部にあるアンテナの重みで非常に不安定である。支 持点に手が届かない場合では、脚立などのなんらかの台が必要となり大変危険で ある。また、下段のアンテナより上に支持点を持ってきた場合、装置の脚部が邪 魔になりアンテナ向きの調整作業が困難である。

【０００６】 本考案は、上記のような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、そ の目的とするところは、アンテナが倒れないようにまた傾かないように仮に固定 することができたら、一人で短時間で確実に、且つ安全に支線を張ることができ る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために考案したものでその要旨は、傘骨状に組 み立てられた拡縮自在な支持脚に立設した伸縮自在な縦棹の上端部に、家庭屋外 テレビアンテナ保持具を先端側に設けた伸縮可能な横棹の他端を連設して構成し た家庭屋外テレビアンテナ設置用補助具である。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、考案について図面を参照して説明する。図１は、本考案の実施例を示す 。 図１において１は支持脚である。支持脚１は、脚部材２が３本以上の数で傘骨状 に組み立てられ、拡縮自在に構成されている。なお支持脚１は、図に示すように 伸縮自在に設けても良く、また１本の部材を組み合わせても良い。

【０００９】 ３は、伸縮自在な縦棹で、上記した支持脚１に立設されている。

【００１０】 ４は、縦棹調整ネジで縦棹３を任意な長さに調整するものである。

【００１１】 ５は、伸縮自在な横棹であり横棹調整ネジ６で任意な長さに調整する。横棹５ の先端は、テレビ、ラジオ、無線通信など用の、アンテナ保持具７が設けられ他 端は縦棹３の先端部に連設されている。なお本考案においてアンテナ保持具７は 、 把持型またはアンテナパイプ挿入型など任意なものが使用される。

【００１２】 ８は、補強部材で支持脚１の脚部材２と縦棹３の下方部を強く固定するもので 必要に応じて設けられるものである。なお支持脚１と同様に傘状に拡縮自在に設 けられて構成されている。

【００１３】 図２は、上記のような本考案のアンテナ設置用補助具の使い方を示したもので ある。図２において必要に応じて支持脚１を開き設置した本装置のアンテナ保持 具７と、屋根馬に取り付けたアンテナを任意の場所に立てたアンテナマストの上 端とを結合させた時の図である。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１５】 脚部が大型であるため安定性があり、アンテナ保持部をアンテナマスト上端に 保持させる事によりアンテナマストの上端部を支線で強く引っ張っても、倒れる こともなく又片方に傾くこともない。また支持脚を伸縮自在に設ければ屋根材の 凹凸はもとより段差のある場所にも使用可能である。

【００１６】 縦棹が伸縮自在であるため各種のアンテナマストの高さに使用可能である。

【００１７】 横棹も伸縮自在なのでアンテナの位置に合わせて適切な場所に使用可能である 。

【００１８】 支持脚は拡縮自在、縦棹も横棹も伸縮自在な為、屋根上においても持ち運びに 便利である。

【００１９】

【図面の簡単な説明】

【図１】本装置の説明図である。

【図２】本装置をアンテナマストに挿入した使用例であ
る。

【符号の説明】

１ 支持脚 ２ 脚部材 ３ 縦棹 ４ 縦棹調整ネジ ５ 横棹 ６ 横棹調整ネジ ７ アンテナ保持具 ８ 補強材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘骨状に組み立てられた拡縮自在な支持
   脚に立設した伸縮自在な縦棹の上端部に、家庭屋外テレ
   ビアンテナ保持具を先端側に設けた伸縮可能な横棹の他
   端を連設して構成した事を特徴とする家庭屋外テレビア
   ンテナ設置用補助具。