JP3043186U - 水中生物に似せたルアー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚に対する誘引力の強い水中生物に似せたル
アーの提供。 【解決手段】 水中生物に似せた形状を有するルアーの
本体内部に、その形状を保持するための主骨架が設けら
れ、該主骨架の末端に一つの連接リングを介して活動自
在に支骨架が連接されると共に、該主骨架と該支骨架に
より保持される第１本体と尾部からなる二段の形態とに
より、水流を受けた時に、上記尾部が揺動して水中生物
の生態活動を表現でき、別に上記本体内に中空の収容室
が設けられて、該収容室の二側の本体壁面に外部と連通
する網目孔が設けられ、該収容室内に餌を収容して餌の
匂いで獲物を誘引でき、該収容室に蛍光条を収容して夜
間に獲物の注意を引け、該収容室の入口に一つの凸蓋が
設けられ、ルアーが引かれる時に水中生物が水平に泳ぐ
状態を現出できるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は釣りに使用されるルアーに関し、特に水中生物に似せたものに関する 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の、ミミズや小蝦、小虫などの生き餌を釣針に付ける釣りの方式は、餌が 自然の姿を有していることと、餌の匂いとにより魚を誘うには有効な方式である 。しかし、餌とされる生物を自然界から採集するのが年々難しくなっており、ま た餌を魚に食われた後には新たに付けなければならないため、比較的不経済であ った。そのため、最近では、生き餌に似せた形状を有するルアーが、餌の入手の 困難さがなく、重複使用できて経済的なために使用されるようになった。その中 、図１に示されるような、魚、蝦、蟹など水中生物に似せた周知のルアーは以下 のような欠点を有していた。 １．形状は水中生物に似せてあるが、匂いを発散することができず、魚に対す る誘引力に不足していた。 ２．形態が固定されているため、活発に動く生態の状況を再現できず、魚に対 する誘引力に欠けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、魚に対する誘引力を増強した、一種の水中生物に似せたルアーを提 供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、魚、蟹、蝦或いはその他の水中生物に似せた形状を有する ルアーの本体内部に、その形状を保持するための主骨架が設けられ、該主骨架の 末端に一つの連接リングを介して活動自在に支骨架が連接されると共に、該主骨 架と該支骨架により保持される第１本体と尾部からなる二段の形態とにより、水 流を受けた時に、上記尾部が揺動して水中生物の生態活動を表現でき、別に上記 本体内に中空の収容室が設けられて、該収容室の二側の本体壁面に外部と連通す る網目孔が設けられ、該収容室内に餌を収容して餌の匂いで獲物を誘引できるほ か、該収容室に蛍光条を収容して夜間に獲物の注意を引く或いは釣り者にルアー 位置を知らせることができ、該収容室の入口に一つの凸蓋が設けられ、ルアーが 引かれる時に水中生物が水平に泳ぐ状態を現出できるようにしたことを特徴とす る、水中生物に似せたルアーとしている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図３に示されるように、本考案は、一種の、魚、蟹、蝦等の水中生物に似せた 形状を有するルアーを提供するものであるが、その中の魚に似せたものを例とし て以下にその説明を行う。なお、その他の水中生物に似せた形状としたものも本 考案の範疇に属する。

【０００６】 図２に示されるように、本考案のルアー１の内部には一組の主骨架１１が支承 体として設けられ、それにより本体のプラスチック製の軟性で強靱な形体を保持 している。該主骨架１１の末端に一つの連接リング１２が串接され、該連接リン グ１２にさらに一組の支骨架１３が連結され、こうして主骨架１１と支骨架１３ が活動可能な連接リング１２により串接され、これら二つの骨架が撓んだ状態を 形成できるものとされている。さらに二つの骨架に組み合わされる形体断面も分 段されており、水流を受けた時にルアー１の尾部が活動、即ち揺動を発生する（ 図４参照）。該ルアー１の主骨架１１の上部と前端部にそれぞれ一つのアイ１４ 、１５が設けられ、異なる釣りの方式、磯釣或いはスティルフィッシング（ｓｔ ｉｌｌ ｆｉｓｈｉｎｇ）、リールを用いるサーフキャスティング或いはその他 の釣糸２に結び付けられる（図５参照）。主骨架１１の下部に別にいかり針１６ が連接されて水中生物を釣るのに利用される。

【０００７】 このほか、ルアー１内部の適当な位置に、一つの中空の収容室１７が設けられ 、収容室１７の二側がルアー本体の壁面とされ、壁面に網目孔１８が設けられて いる。該収容室１７は、その内部に水中生物をおびき寄せる匂いを発生する飼料 或いは生き餌の砕屑等の餌を充填するのに用いられ、それが網目孔１８よりルア ー外に放出される。

【０００８】 また、収容室１７には餌を収容室１７内に入れるのに利用される一つの入口が 設けられ、収容室１７内に一つの蛍光条１７１が入れられて、夜間の釣りで獲物 の注意を引くのに利用される。該入口は一つの凸蓋１９で封じられ、該凸蓋１９ はルアー１本体より突出して、水流を分けてアイ１５が釣糸２に引かれる時にル アー１の頭部が不正常に浮遊するのを防止する効果を防止し、ルアー１が水平に 引かれるようにする（図５参照）。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の構造の特色により発生する効果は以下のとおりである。 １．主骨架１１と支骨架１３が連接リング１２で串接されて、ルアー１本体が 分段されているため、水中生物の流れに乗って泳ぐ自然の状態を表現でき、魚に 対する誘引力が増強されている。 ２．収容室１７内部に匂いを放出する餌を入れて、網目孔１８よりそれを放出 させられ、ゆえに魚に対する誘引力がさらに増強され、また、収容室１７内に蛍 光条１７１を入れれば、夜間に魚の注意を引くことができる。 ３．収容室１７の入口の凸蓋１９により、釣糸２で流される時のルアー本体の 頭部が傾くのが防止されて、ルアー１が水平に流され、水中生物が泳ぐ自然の状 態を表現できる。 総合すると、本考案の水中生物に似せたルアーは、その誘餌効果が増強してあ り、水中生物を釣り上げるチャンスを増すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】周知の水中生物に似せたルアーの使用状態表示
図である。

【図２】本考案の縦断面図である。

【図３】本考案の外観図である。

【図４】本考案の尾部動作表示図である。

【図５】本考案の使用状態表示図である。

【符号の説明】

１ ルアー １１ 主骨架 １２ 連接リング １３ 支骨架 １４ アイ １５ アイ １６ いかり針 １７ 収容室 １７１ 蛍光条 １８ 網目孔 １９ 凸蓋 ２ 釣糸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 魚、蟹、蝦或いはその他の水中生物に似
   せた形状を有するルアーの本体内部に、その形状を保持
   するための主骨架が設けられ、該主骨架の末端に一つの
   連接リングを介して活動自在に支骨架が連接されると共
   に、該主骨架と該支骨架により保持される第１本体と尾
   部からなる二段の形態とにより、水流を受けた時に、上
   記尾部が揺動して水中生物の生態活動を表現でき、別に
   上記本体内に中空の収容室が設けられて、該収容室の二
   側の本体壁面に外部と連通する網目孔が設けられ、該収
   容室内に餌を収容して餌の匂いで獲物を誘引できるほ
   か、該収容室に蛍光条を収容して夜間に獲物の注意を引
   く或いは釣り者にルアー位置を知らせることができ、該
   収容室の入口に一つの凸蓋が設けられ、ルアーが引かれ
   る時に水中生物が水平に泳ぐ状態を現出できるようにし
   たことを特徴とする、水中生物に似せたルアー。