JP3042645U - 音声表示電子体温計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声表示電子体温計の提供。 【解決手段】 音声システムと感温システムを包括した
一種の音声表示体温計で、電気回路板、音声スイッチ推
進器、スイッチ、液晶パネル、プラス極導電ばね片、マ
イナス極導電ばね片、スピーカーが、上下のケーシング
内に収容されて組み合わされ、測定した体温を液晶パネ
ルに表示するほか音声表示できるようにしてあり、該音
声システムと感温システムが連接し、該音声システムが
ＩＣで、感温システムの検出棒に連接した測定回路より
送られる信号を処理して、さらに信号を液晶表示回路と
音声出力回路に送り、体温を液晶パネルに表示すると共
に、音声表示できるようにしたことを特徴としてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の音声表示電子体温計に関し、特に一種の、簡単な構造により人 体体温を液晶表示し、同時に音声で体温を告知することのできるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に市場で使用されている体温計はいずれも測定体温を目視しており、その ため夜間に使用するときに不便であり、目の悪い人や盲人にとってはとくにそう であり、また夜間に子供の熱を計る場合に、電灯を点けなければ見えないため子 供を起こしてしまう場合もあり、このように周知の体温計は、いずれも使用者が 体温を知るのに目視にのみ頼らなければならないという欠点を有し、不便であっ た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、体温を液晶パネルに表示できる以外に、音声で告知でき、使用に便 利である、一種の音声表示体温計を提供することを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、音声システムと感温システムを包括した一種の音声表示体 温計で、電気回路板、音声スイッチ推進器、スイッチ、液晶パネル、プラス極導 電ばね片、マイナス極導電ばね片、スピーカーが、上下のケーシング内に収容さ れて組み合わされ、測定した体温を液晶パネルに表示するほか音声表示できるよ うにしてあり、 該音声システムと感温システムが連接し、該音声システムがＩＣで、感温システ ムの検出棒に連接した測定回路より送られる信号を処理して、さらに信号を液晶 表示回路と音声出力回路に送り、体温を液晶パネルに表示すると共に、音声表示 できるようにしたことを特徴としてなる、音声表示電子体温計としている。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、図１の分解斜視図に明らかに示されるように、上ケーシング１、下 ケーシング２、検出棒３、電池４を具えてなる。以下に、それら各部材について の詳細な説明を行う。

【０００６】 上ケーシング１は、図１に示されるように、平面視で円錐形を呈し、周囲の側 壁と底板を具えたカバー体で、該底板の内側にあって、前端に、音声スイッチ推 進器５５設置用の底板貫通する半円形槽１１が設けられ、該半円形槽１１の後方 に、測定した体温の液晶表示と機能設定用の液晶パネル５４が置かれ底板を貫通 する方形槽１２が設けられ、該方形槽１２の後方に一つのスイッチ５６が置かれ 底板を貫通するスイッチ槽１３が設けられ、上記スイッチ槽１３前方位置に、電 池４を装着するための電池収容槽１４が設けられるほか、電池収容槽１４の前方 に、プラス極導電ばね片５７が嵌め込まれる導電ばね片収容槽１５が設けられ、 導電ばね片収容槽１５の横に、下ケーシング２の底板内側面に設けられた固定柱 ２３との係合に用いられる円筒状の固定柱１６が上向きに凸設され、上ケーシン グ１の底板内側面にさらに、内側にネジを切った円筒状の複数のネジ固定柱１７ が、電気回路板５２を複数のネジ５１で上ケーシング１内部に固定すると共に、 隔離体５３及び導体５３１、液晶パネル５４、音声スイッチ推進器５５、スイッ チ５６を上ケーシング１内に固定して揺動させないようにするために設けられ、 さらに、上ケーシング１外表面にあって電池収容槽１４の後方位置に、結合溝１ ８が、組立完成後の検出棒３本体を、検出棒３内部の突起３２１と該結合溝１８ 及び下カバー体の結合溝２６との係合により互に固定するために設けられている 。

【０００７】 下ケーシング２は、図２に示されるように、上ケーシング１に対応する大きさ と形状を有し、平面視で円錐形を呈し、周囲の側壁と底板を具えたカバー体であ って、側壁上端周囲に上ケーシング１と下ケーシング２を相互に嵌合させ移動さ せないための係止部２１が設けられ、下ケーシング２の底板内側面の前部に、グ リル６０、薄膜５９、スピーカー５８を該底板内側面上に下から順に収容するた めのスピーカー収容槽２２が設けられ、スピーカー収容槽２２の底面に底板を貫 通する透音口２２１が設けられ、スピーカー収容槽２２の後方に一つの電池収容 槽２４が設けられ、上ケーシング１との結合用の上述の固定柱２３が該電池収容 槽２４の横に設けられ、底板外表面にある電池収容槽２４の端部に係合溝２４１ が設けられ、電池蓋４２が該係合溝２４１に置かれて押圧並びに回転させられる ことで、該係合溝２４１に係止され、電池収容槽２４の後方に、マイナス極導電 ばね片６１が嵌め止めされる導電ばね片収容槽２５が設けられ、下ケーシング２ 底板外側面の最後端に結合溝２６が設けられて、上ケーシング１の結合溝１８と 共同で、組立完成後の検出棒３本体を、検出棒３内部の突起３２１との係合によ り固定するのに利用される。

【０００８】 上記検出棒３は、図１に示されるように、一つの棒体とされ、その尾端に感温 センサー３１が設けられ、人体の温度を検出してその信号を感温システム部分に 供給し、検出棒ケース３２は前方が広く後方が狭い角錐筒体とされ、前端に方形 口が設けられて内側に一つの突起３２１が、組合せの完成した上ケーシング１と 下ケーシング２の結合溝１８、２６との係合、固定に利用され、検出棒ケース３ ２の後端に円形小孔が設けられて検出棒３がそこから検出棒ケース３２内に挿入 され、さらにステンレスキャップ３３が感温センサー３１に嵌合され、感温シス テムと相互に組合せられ固定された後に、さらに一つの保護カバー３４が外部に 着脱自在に嵌合される。

【０００９】 上記電池４は、図１、２に示されるように、上ケーシング１と下ケーシング２ の電池収容槽１４、２４にそれぞれ設置されて、下ケーシング２の電池収容槽２ ４と電池蓋４２の間に、電池の移動防止用のパッド４１が介装されて電池を圧迫 し、電池蓋４２は外側が広く下側が狭い蓋体とされ、その外側の広い部分が下ケ ーシング２の電池収容槽２４外側端部を塞ぎ、下の狭い部分が電池収容槽１４の 係合溝２４１に係止されている。

【００１０】 以上、本考案を構成する各部材についての説明を行ったが、以下にそれらを組 合せる方法について説明を行う。図１を参照されたい。まず、音声スイッチ推進 器５５を上ケーシング１の底板内側面の半円形槽１１内に置き入れ、液晶パネル ５４の上部に隔離体５３及び導体５３１を組み合わせたものを、方形槽１２に置 き入れ、さらにスイッチ５６をスイッチ槽１３に置き入れ、その後、プラス極導 電ばね片５７の両翼を導電ばね片収容槽１５中に嵌め止めし、こうして内部機構 の組付けを終えた上ケーシング１の内部機構の上方に、電気回路板５２をその貫 通孔５２１を通したネジ５１をネジ固定柱１７にねじ込むことで固定し、以上で 上ケーシング１の内部機構の組み付けを完成する。別に、図２に示されるように 、グリル６０、薄膜５９、スピーカー５８を下ケーシング２のスピーカー収容槽 ２２内に置き入れる。なお、スピーカー収容槽２２の透音口２２１はスピーカー ５８の発生する音声を外部に送出するために設けられる。その後、マイナス極導 電ばね片６１の両翼を電池収容槽２４可能の導電ばね片収容槽２５に嵌め止めし 、こうして下ケーシング２の内部機構の組み付けを完成する。その後、上ケーシ ング１と下ケーシング２をその内側面を対向きさせるようにして、係止部２１を 利用すると共に、固定柱１６及び固定柱２３の嵌合を利用して結合並びに固定す る。以上により、測定体温の音声表示システムが完成する。次に、検出棒３を検 出棒ケース３２に挿入し、ステンレスキャップ３３を検出棒ケース３２尾端の感 温センサー３１の外側に嵌合させてそれを保護すると共に均一に温度検出ができ るようにし、続いて検出棒ケース３２をその突起３２１と結合溝１８、２６との 係合を利用して上述の測定体温の音声表示システムに結合並びに固定する。さら に、該測定体温の音声表示システムの電池収容槽１４、２４に電池を嵌め置き、 下ケーシング２の電池収容槽２４の外端に電池蓋４２を電池４との間に移動防止 用のパッド４１を介装させて取付け、以上で、本考案の音声表示電子体温計を完 成する。

【００１１】 同時に、図４、５を参照されたい。本考案の制御回路７は、一つの電源スイッ チ７１、ＩＣ（ＰＡ３２０３）７２、測定回路７３、液晶表示回路７４、音声ス イッチ７５、音声出力回路７５を具えてなり、測定した体温を、音声表示できる と共に、液晶パネルに表示できる。本考案の電気回路は測定時、その第１回目に 電池が装着された時、その動作は、電源スイッチ７１がオンとされて電源投入８ １がなされ、その開始の状態は、全ての液晶セグメントが３秒間表示８２され（ 液晶表示回路７４の動作による）、同時にＩＣ（ＰＡ３２０３）７２内部のデー タが進入８３する。使用開始時の動作は以下のとおりである。本考案が起動準備 （全てのセグメントがいずれもオフ８４）の状態の時、電源スイッチ７１を押す と、起動状態８５に進入し、この時の状態は液晶で全てのセグメントが３秒間表 示８６され、その後、液晶が前回測定した体温を三秒間表示８７し、前回測定し た温度がなければ、液晶は‘Ｌ’を３秒間表示し、続いて現在の体温測定を行い 、測定時に液晶パネル上には‘℃’が１Ｈｚの周波数で点滅表示され、この時、 測定した体温がもし３２℃より低ければ、液晶パネルが‘Ｌ’を表示し、４３． ３度より高ければ‘Ｈ’を表示８８し、もし３２℃より大きく４３．３℃より小 さければ、検出した最高体温を表示し、同時にスピーカー７６で測定体温を音声 表示９０し、この時、測定した体温が２０秒内で変化しない９１時には、ＩＣ（ ＰＡ３２０３）７２が測定体温を直接液晶パネルに表示し、並びに点滅を停止し 、もし２０秒内で変化があれば、再度前回の測定動作を執行し、測定完了後、再 び３２℃から４３．３℃の間であるかの判断を行い、もし、その温度が△Ｔ＞０ ．Ｆ ８９であれば（第１回測定時にはこのステップは省略される）、その測定 動作が重複され、もし７分間変化がなければ自動的にオフ９３となり、７分内に 変化があれば、新たに判断動作と測定動作が執行される。

【００１２】

【考案の効果】

以上、本考案の構造と動作についての説明を行ったが、それから分かる本考案 の優れた点は以下のとおりである。 １．本考案は非常に便利である。なぜなら、それは音声表示機能を有しており 、ゆえに無照明の環境下でも使用可能であるためであり、この機能は、周知の体 温計では達成できなかったものである。 ２．本考案は液晶パネルを見なくとも、直接音声システムが体温を音声表示す るため、視力の低い人や盲人でも使用できる。ゆえに本考案は使用者の立場に立 った設計を有しているといえよう。 ３．本考案の構造は簡単であり、全体の組合せが簡単に行える。即ち簡単な構 造で優れた実用性を達成している。 以上から、本考案は実用性と新規性を有する優れた考案であると言えよう。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解斜視図である。

【図２】本考案の下ケーシングとスピーカーの組合せ表
示図である。

【図３】本考案の斜視図である。

【図４】本考案の電気回路図である。

【図５】本考案の動作フローチャートである。

【符号の説明】

１ 上ケーシング １１ 半円形槽 １２ 方形槽 １３ スイッチ槽 １４ 電池収容槽 １５ 導電ばね片収容槽 １６ 固定柱 １７ ネジ固定柱 １８ 結合溝 ２ 下ケーシング ２１ 係止部 ２２ スピーカー収容槽 ２２１ 透音口 ２３ 固定柱 ２４ 電池収容槽 ２４１ 係合溝 ２５ 導電ばね片収容槽 ２６ 結合溝 ３ 検出棒 ３１ 感温センサー ３２ 検出棒ケース ３２１ 突起 ３３ ステンレスキャップ ３４ 保護カバー ４ 電池 ４１ パッド ４２ 電池蓋 ５１ ネジ ５２ 電気回路板 ５２１ 貫通孔 ５３ 隔離体 ５３１ 導体 ５４ 液晶パネル ５５ 音声スイッチ推進器 ５６ 電源スイッチ ５７ プラス極導電ばね片 ５８ スピーカー ５９ 薄膜 ６０ グリル ６１ マイナス極導電ばね片 ７ 制御回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声システムと感温システムを包括した
   一種の音声表示体温計で、電気回路板、音声スイッチ推
   進器、スイッチ、液晶パネル、プラス極導電ばね片、マ
   イナス極導電ばね片、スピーカーが、上下のケーシング
   内に収容されて組み合わされ、測定した体温を液晶パネ
   ルに表示するほか音声表示できるようにしてあり、該音
   声システムと感温システムが連接し、該音声システムが
   ＩＣで、感温システムの検出棒に連接した測定回路より
   送られる信号を処理して、さらに信号を液晶表示回路と
   音声出力回路に送り、体温を液晶パネルに表示すると共
   に、音声表示できるようにしたことを特徴としてなる、
   音声表示電子体温計。