JP3042493U - 水切りゴミ容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分を多量に含む台所生ゴミの排水効果を高
め、かつ水切り時間を短縮するゴミ容器を提供する。 【解決手段】 台所のゴミ容器の底面の水ぬき網を傾斜
させることにより、水切り時間が短縮される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は台所の生ゴミの水切りゴミ容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の水切りゴミ容器は、底面の網が水平であるため、水の表面張力やゴミが 密集することにより水が出にくくなり水切りに時間がかかった。実開昭５９ー７ ３２７３は、水平な水切り面にゴミが乗り、落ちた排水が傾斜した排水板を伝っ て流れる構造である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、水分を多量に含む生ゴミの排水効果を高め、かつ水切り時間を短縮 するゴミ容器を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、水は重力で低い方に流れ下ることを利用して、網 底面３を傾斜させることにより、水の流下する力が増し、この流下する力が、排 水を妨げる表面張力や密集したゴミの保水力を上回り、かつ傾斜による底面積の ぞうかとあいまって、生ゴミ内の水の排出に要する時間の短縮が図られる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１において、ゴミ受け の上部の縁１、筒状の網側面２、網底面３によりゴミ受け部を形成し、ゴミ受け 部の下部に排水流出の空間を保つ脚４をもち、網底面３は約１５度の傾斜をもた せる。

【０００６】 底面の網が水平の場合と傾斜を設けた場合の水切り効果を、台所生ゴミ７００ ｇを水に浸して水分を十分に含ませた後引き上げ、１分、２分、３分経過後のそ れぞれの排水量を測定して比較した。底面が水平の場合は９１５、９３０、９３ ６ｍｌの排水量にたいして、底面傾斜角１５度では経過時間１分、２分、３分後 の排水量はそれぞれ９７５、９９５、１０１０ｍｌの水分を排出し、傾斜網底面 の排水効果が認められる。

【０００７】 プラスチック製ゴミ容器で多数の水ぬき穴が開けられている形の場合について も、底面が水平と傾斜の場合の水切り効果の比較を上記と同じ条件で測定した結 果、１分、２分、３分後の排水量は、底面が水平の場合では８５０、９００、９ ２０ｍｌの排水であったのに対して、底面傾斜角１５度では９１５、９７０、９ ８５ｍｌの水が抜けて、プラスチックかご水ぬき穴の製品にも明らかに傾斜底面 の効果が見られる。

【０００８】 図２は脚をゴミ受け部の筒状部と同型状に形成したもので内部の網底面が傾斜 している構造は図１と同じである。図３は筒を三角筒にした形状で、内部の構造 は図１と同じである。図４は縁１と本考案のゴミ受け網部の２と３を針金６で支 える脚の構造をもつ水切りゴミ容器である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の水切りゴミ容器を使用することにより、水分を多く含んだ台所生ゴミ を、短時間で確実に水切りが可能になり、しかも廃棄後のゴミには水分がほとん ど残らないので焼却も容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】円筒形にした水切りゴミ容器の斜視図である。

【図２】脚の形状を変えた円筒型ゴミ容器の斜視図であ
る。

【図３】三角筒にしたゴミ容器の斜視図である。

【図４】針金で支持構成した円筒形ゴミ容器の斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 縁 ２ 網側面 ３ 網底面 ４ 脚 ５ 筒状の脚 ６ 針金の枠

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒型の容器の側面と底面を網でかご状に
   構成し、底面が傾斜したことを特徴とする水切りゴミ容
   器。