JP3042323U - 電子ダートボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な得点表示が行え、金属製のポイントを
有するダートを使用できる電子ダートボードの提供。 【解決手段】 金属製のダートが複数の的板３０の一つ
の射込まれることで、該的板の位置が偏ることで、該的
板の底部のばね２４が下に移動して的板３０底部の複数
のプレスバー３３が底板２０上の対応する複数のマイク
ロスイッチ２３をトリガすることで、発光体２７が発光
し得点表示が行えるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の電子ダートボードに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ダーツは得点が区分けして書かれた円盤、即ちダートボードに、投げ矢、即ち ダートを投げて当たった部分の得点により勝負を競う室内ゲームである。すでに 、電子式に得点を自動計算できるダートボードがあり、それは、図６に示される ように、的面上に設けられた貫通孔にダートが射込まれることで、該貫通孔の背 面の薄膜スイッチをトリガしていたが、ダートが該貫通孔に夾角を以て射込まれ ると、薄膜スイッチをトリガすることができず、また、ダートを該貫通孔に照準 を合わせて射込むことは難しく、さらに、この周知のダートボードは製造も簡単 ではなかった。また、この電子ダートボードは、先端のポイントがプラスチック 製のダートが組み合わされて使用されるが、一般に伝統的なダーツの愛好者は伝 統的な金属製のポイントを有するダートを好み、また、周知の電子ダートボード に組み合わされるポラスチック製のポイントを有するダートは、該ポイントがダ ートボードの外にある硬い壁面等に衝突して変形したり切断することがあり、そ うなるとますます的に当てにくくなった。このように、周知の電子ダートボード は理想的な設計がなされているとは言えず、本考案は上述の周知の電子ダートボ ードの欠点を改善するためになされたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、電子式ダートボードを、正確に得点の自動表示が行え、また金属製 のダートが使用できるものとすることを課題としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、中空の形状の的枠の上面に、複数の表示シールドが設けら れ、該的枠の周囲に固定孔を具えた複数の固定片が設けられ、複数の的板が該的 枠の中空部分に嵌められ、該的板はそれぞれ一つのプレスカバーと一つの軟質体 を具え、該軟質体がプレスカバー上に接着され、該プレスカバーの中央に一つの 魚眼孔が設けられて該プレスカバーの底部周囲に複数のプレスバーが設けられ、 一つの底板の上面にあって、上記プレスカバーの魚眼孔に対応する位置にそれぞ れ貫通孔が設けられ、該魚眼孔と該貫通孔にそれぞれ弾性部材を組み合わせた複 数の締結用部材が組み合わされることで、複数のプレスカバーが上記底板に連結 され、該底板の上面の、各プレスカバーの上記プレスバーにほぼ対向する位置に それぞれマイクロスイッチが設けられ、該底板の上面に、マイクロスイッチと電 気的に連接する複数の発光体が上記表示シールドに対応する位置に設けられ、該 発光体がマイクロスイッチとプレスバーの接触により導通して発生する光が、上 記表示シールドを透過するものとされ、該底板の周囲にそれぞれ固定孔を有する 複数の固定片が設けられて、上記的枠と上記底板とが、それぞれの固定片の固定 孔で固定部材により連結され、 一つの金属製のダートが複数の上記的板の一つの射込まれることで、該的板の位 置が偏ることで、該的板の底部のばねが下に移動して複数のプレスバーが底板上 の対応する複数のマイクロスイッチをトリガすることで、得点表示が行えるよう にしてなる、電子ダートボードとしている。

【０００５】 請求項２の考案は、前記マイクロスイッチがプラスチック薄膜スイッチとされ たことを特徴とする、請求項１に記載の電子ダートボードとしている。

【０００６】 請求項３の考案は、前記プレスカバーが周囲が比較的高く形成された一つの凹 状を呈する多角形板体とされ、軟質体が該プレスカバーの凹所に収容されると共 に接着されていることを特徴とする、請求項１に記載の電子ダートボードとして いる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１及び図２に示されるように、本考案のダートボードには一つの的枠１０と 底板２０を具え、該的枠１０、底板２０それぞれの周囲に複数の固定片１２、２ ８が設けられて、両者が連接されて一体とされている。また、的枠１０の表面に 複数の表示シールド１１が設けられ、底板２０の発光体固定孔２２上の発光体２ ７を固定している（図５参照）。発光体２７の発射する光は表示シールド１１に よる表示に利用される。該的枠１０の内周に、一つの的板３０が設けられ、該的 板３０は一つの多角形に設計される外、必要に応じて各種の図形に設計され得る 。

【０００８】 図２及び図３に示されるように、的板３０はプレスカバー３１と軟質体３２で 構成され、該軟質体３２は接着剤でプレスカバー３１の上方の内周に接合され、 プレスカバー３１の底部周囲にプレスバー３３が設けられて底板２０に固定され たマイクロスイッチ２３（感応式薄膜スイッチ）をトリガするのに用いられ、そ れを受けて発光体２７が発光する。プレスカバー３１の中央には魚眼孔３４が設 けられてネジ２４が貫通しており、該ネジ２４はばね２５が装着された後に、底 板２０の貫通孔２１を貫通した後、ナット２６で締め付けられ、こうしてプレス カバー３１と底板２０が連結される。

【０００９】 図４は図２のＡ−Ａ断面図である。ダート４０が軟質体３２に射込まれた時、 プレスカバー３１がばね２５の弾性により底板２０に向けて移動し、それにより プレスバー３３がマイクロスイッチ２３（感応式薄膜スイッチ）に接触してそれ をトリガし、発光体２７がそれを受けて導電し発光し、発光した光が表示シール ド１１より透視される。

【００１０】 図５に示されるように、本考案中のプレスカバー５０はまた、異なる大きさの 多角形とされてもよく、その場合、軟質体５１もプレスカバー５０に組み合わさ れ得る形状に設計される。それにより、得点区域の数を増して得点の差を増し、 ゲームの面白さを倍増させられる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の電子ダートボードは、周知の電子ダートボードとは異なり、伝統的な 金属製のダートを組み合わせて使用でき、また正確な得点表示ができ、周知の電 子ダートボードの有していた欠点をいずれも解決した、実用的な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電子ダートボードの平面図である。

【図２】本考案の電子ダートボードの分解斜視図であ
る。

【図３】本考案の的板の分解斜視図である。

【図４】本考案の図２のＡ−Ａ断面図である。

【図５】本考案のもう一つの実施例の一部の分解斜視図
である。

【図６】周知の電子ダートボードの断面図である。

【符号の説明】

１０ 的枠 １１ 表示シールド １２、２８ 固定片 ２０ 底板 ２１ 貫通孔 ２２ 発光体固定孔 ２３ マイクロスイッチ ２４ ネジ ２５ ばね ２６ ナット ２７ 発光体 ３０ 的板 ３１、５０ プレスカバー ３２、５１ 軟質体 ３３ プレスバー ３４ 魚眼孔 ４０ ダート

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空の形状の的枠の上面に、複数の表示
   シールドが設けられ、該的枠の周囲に固定孔を具えた複
   数の固定片が設けられ、複数の的板が該的枠の中空部分
   に嵌められ、該的板はそれぞれ一つのプレスカバーと一
   つの軟質体を具え、該軟質体がプレスカバー上に接着さ
   れ、該プレスカバーの中央に一つの魚眼孔が設けられて
   該プレスカバーの底部周囲に複数のプレスバーが設けら
   れ、一つの底板の上面にあって、上記プレスカバーの魚
   眼孔に対応する位置にそれぞれ貫通孔が設けられ、該魚
   眼孔と該貫通孔にそれぞれ弾性部材を組み合わせた複数
   の締結用部材が組み合わされることで、複数のプレスカ
   バーが上記底板に連結され、該底板の上面の、各プレス
   カバーの上記プレスバーにほぼ対向する位置にそれぞれ
   マイクロスイッチが設けられ、該底板の上面に、マイク
   ロスイッチと電気的に連接する複数の発光体が上記表示
   シールドに対応する位置に設けられ、該発光体がマイク
   ロスイッチとプレスバーの接触により導通して発生する
   光が、上記表示シールドを透過するものとされ、該底板
   の周囲にそれぞれ固定孔を有する複数の固定片が設けら
   れて、上記的枠と上記底板とが、それぞれの固定片の固
   定孔で固定部材により連結され、一つの金属製のダート
   が複数の上記的板の一つの射込まれることで、該的板の
   位置が偏ることで、該的板の底部のばねが下に移動して
   複数のプレスバーが底板上の対応する複数のマイクロス
   イッチをトリガすることで、得点表示が行えるようにし
   てなる、電子ダートボード。
2. 【請求項２】 前記マイクロスイッチがプラスチック薄
   膜スイッチとされたことを特徴とする、請求項１に記載
   の電子ダートボード。
3. 【請求項３】 前記プレスカバーが周囲が比較的高く形
   成された一つの凹状を呈する多角形板体とされ、軟質体
   が該プレスカバーの凹所に収容されると共に接着されて
   いることを特徴とする、請求項１に記載の電子ダートボ
   ード。