JP3041913U - スポット溶接機 - Google Patents
スポット溶接機Info
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- JP3041913U JP3041913U JP1997002180U JP218097U JP3041913U JP 3041913 U JP3041913 U JP 3041913U JP 1997002180 U JP1997002180 U JP 1997002180U JP 218097 U JP218097 U JP 218097U JP 3041913 U JP3041913 U JP 3041913U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被溶接物の厚さや材質、表面の凹凸などの相
異に応じて、適切な加圧力、電流、通電時間で自動的に
スポット溶接を行うことができるスポット溶接機を提供
する。 【解決手段】 スポット溶接機を、電極を駆動させる駆
動源と、電極の被溶接物への加圧力を調整する加圧力調
整機構と、電極の被溶接物への接触を検出して検出信号
を発信する検出機構と、検出信号に基づいて駆動源を制
御し所定の加圧力の状態で自由に設定された時間後に溶
接通電を行う制御機構とを具備するものとする。
異に応じて、適切な加圧力、電流、通電時間で自動的に
スポット溶接を行うことができるスポット溶接機を提供
する。 【解決手段】 スポット溶接機を、電極を駆動させる駆
動源と、電極の被溶接物への加圧力を調整する加圧力調
整機構と、電極の被溶接物への接触を検出して検出信号
を発信する検出機構と、検出信号に基づいて駆動源を制
御し所定の加圧力の状態で自由に設定された時間後に溶
接通電を行う制御機構とを具備するものとする。
Description
【0001】
本考案は、金属工作に使用されるスポット溶接機に関する。
【0002】
従来のスポット溶接機としては、作業者が踏板を足で踏み、踏板に連動させた 両電極を被溶接物に接触させ、接触すると作業者が手動操作で放電を行うものが ある。しかし、これには、溶接のポイントである、電極の被溶接物への加圧力、 通電時間及び通電電流が作業者の判断によって決められるため、溶接が一定せず バラツキが生じるという問題点がある。
【0003】 前述の問題点を解決するために、ストッパーとバネを用いて両電極の被溶接物 への加圧力が一定になるようにしようとしたものがある。しかし、これも、加圧 力の安定化も不十分であり、通電時間や電流の制御は作業者が行うので一定しな いという問題点がある。
【0004】 そこで、エアシリンダを使用して電極を自動的に駆動するとともに、通電時間 と電流をシーケンス制御により自動化して溶接を一定化させようとしたものが開 発された。しかし、エアシリンダでは作動が一定しないため通電のタイミングが 不適切となる場合があり、また被溶接物の表面に凹凸があると両極からの加圧力 が異なるものになってしまうため、溶接にバラツキが生じるという問題点は依然 として解消されていない。
【0005】
本考案は、被溶接物の厚さや材質、表面の凹凸などの相異に応じて、適切な加 圧力、電流、通電時間で自動的にスポット溶接を行うことができるスポット溶接 機を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するため、本考案に係るスポット溶接機を、電極を駆動させる 駆動源と、電極の被溶接物への加圧力を調整する加圧力調整機構と、電極の被溶 接物への接触を検出して検出信号を発信する検出機構と、検出信号に基づいて駆 動源を制御し所定の加圧力の状態で自由に設定された時間後に溶接通電を行う制 御機構とを具備するものとしたことを特徴とする。
【0007】
図1はスポット溶接機の要部を示す側面図である。駆動源であるステッピング モーター1を、支持部2の側板2aに、垂直方向に固定している。ステッピング モーター1の下端には螺旋状に溝を切った回転棒3の上端を固着させ、ステッピ ングモーター1の回転軸と一体に回転するようにしている。
【0008】 この回転棒3に、駆動変換機構4を取り付けている。駆動変換機構4は、回転 棒3の回転運動を直線運動に変換する機構であり、駆動変換部5と電極保持部6 からなっている。駆動変換部5は、円筒7と平板8を一体化したもので、これら 円筒7と平板8の中央部に設けたネジ穴が回転棒3のネジ溝とかみ合っている。 この駆動変換部5に電極保持部6を固定して設けている。電極保持部6は、上板 9aが下板9bより前方に長い略コ字形をした保持部材9と、保持部材9が側板 2aに対向する面に上下方向に設けられたガイド10からなり、ガイド10は側 板2aに設けたレール2bにスライド可能・回転不能にはめ合わされて、駆動変 換機構4の回転を阻止している。
【0009】 電極保持部6には、加圧力調整機構11が保持されている。加圧力調整機構1 1は、加圧力調整部12、加圧力微調整部13及び初期加圧力平衡化部14から なっている。図2は加圧力調整機構を示す正面図である。加圧力調整部12は、 保持部材9の上板9aの後部上面中央部上に設けた加圧力調整ツマミ15と、加 圧力調整ツマミ15から下方へ突設され上板9aをネジでかみ合いつつ貫通する 加圧力調整棒16と、加圧力調整棒16の下端部に上端部が止められているバネ 17と、保持部材9の下板9b上に置かれバネ17の下端部が止められている加 圧力調整板18と、加圧力調整板18をスライド可能に貫通する一対の回転抑止 軸19、20からなっている。加圧力調整板18は、左右方向に長い略直方体状 のもので、上面中央部から上方にバネ止め部18aが突き出し、正面中央部から は前方に円柱状の支軸18bが突き出している。回転抑止軸19、20は、調整 棒16、バネ17の両側部に上下方向に設けられ、加圧力調整板18の各端部を それぞれスライド可能に貫通している。回転抑止軸19、20の上端は保持部材 9の上板9aに、下端は下板9bに固定されている。
【0010】 加圧力微調整部13は、中央部を支軸18bに回転可能に支持された左右方向 に長い揺動板21と、保持部材9の上板9aの前部両側部をそれぞれ貫通して下 方に設けられ揺動板21の中央部から左右に略等しい距離の位置を貫通する過揺 動抑制軸22、23、過揺動抑制軸22、23を揺動板21に固定するピン24 、25からなっている。
【0011】 初期加圧力平衡化部14は、保持部材9の上板9aの前部上面上に上板9aと 平行に固定して設けた天板26と、天板26上に左右一対に設けた微調整ツマミ 27、28と、微調整ツマミ27、28から下方に突き出して設けられ天板26 をネジでかみ合いながら貫通する平衡化棒29、30と、平衡化棒29、30に 上端部が止められているバネ31、32からなっている。バネ31、32の下端 部は、それぞれ過揺動抑制軸22、23の上端に固定されている。
【0012】 過揺動抑制軸22、23の下端には、それぞれ電極33、34が固定されて並 設されており、電極33、34の先端には、電極針33a,34aが上下方向に 固定されている。
【0013】 図3は、本実施の態様の構成図である。35は検出機構で、電極33、34に 微少電位を加え、両電極が被溶接物Aに接触すれば電極33、34間に電流が流 れるのでそれを検出して検出信号を発信するものである。36は制御機構であり 、コンピュータのハード及びソフトからなり、ステッピングモーター1の駆動を 制御するとともに、電源37の通電時期を制御するようプログラムされている。
【0014】 溶接を行う前に、被溶接物Aの性質や厚さに応じて、制御部で加圧力及び溶接 通電時期を設定するとともに、電源37の放電時間及び電流を定めておく。また 、加圧力調整部12の調整ツマミ15を回して、加圧力調整棒16を介してバネ 17の圧力を所定の値に設定しておく。さらに、初期加圧力平衡化部14の微調 整ツマミ27、28を回して、平衡化棒29、30を介してバネ31、32の圧 力 を調整し、過揺動抑制軸22、23を介して揺動板21に加わる初期圧力を加減 して、電極針33a、34aのいずれかが被溶接物Aに接触するまでは揺動板2 1が水平な状態を保つようにしておく。
【0015】 以上の設定及び調整を行った後、制御機構36を作動させる。すなわち、まず ステッピングモーター1に駆動命令を発し、ステッピングモーター1を回転させ る。これにより回転棒3も一体に回転し、この回転が駆動変換機構4によって下 方へのスライド運動に変換され、電極針33a、34aを被溶接物Aに接触させ る。
【0016】 被溶接物Aの表面に凹凸がある場合、電極針33a、34aのうちどちらかが 先に接触すると、揺動板21が支軸18cを中心に揺動可能であるため、揺動板 21が両針からの圧力差によって揺動し、他方の針が被溶接物Aに接触する。こ のとき、両電局針33a、34aの加圧力は均等となる。
【0017】 両電極針33a、34aが共に被溶接物Aに接触すると、両電極33、33間 に微少電流が流れる。すると、検出機構35がその電流を検出し、制御機構36 へ検出信号を発信する。
【0018】 この検出信号を受けると、電極針33a、34aから被溶接物Aへの加圧力が 所定の値になるまで、制御機構36からの指令でステッピングモーター1を駆動 させる。こうして所定の加圧力を加えた状態で、設定した時間後に、制御機構3 6から電源37に通電指令が出される。これにより、電源37から電極33、3 4に溶接電流が流れる。この間も制御機構36からの指令でステッピングモータ ー1は駆動して、被溶接物Aの被溶接部が溶融した状態においても所定の加圧力 を加え続ける。そうして、溶接終了時にステッピングモーター1は停止し、次に は逆回転して、電極針33a、34aを被溶接物から離間させる。
【0019】 なお、前述した実施の態様においては、駆動源としてステッピングモーターを 使用したが、他のモーターでもよく、また、エアシリンダなど電気以外で駆動す るものであってもよい。ただし、ステッピングモーターを用いれば、作動が一定 し、かつ電極針のスライド距離を微少な値まで制御できる。
【0020】 また、電極は、同方向に移動する並設されたものに限られず、対向する位置に 設けられ反対方向へ移動するものであってもよい。この場合も、両電極が共に被 溶接物に接触すれば微少電流が検出機構に流れるので、同じ制御が可能である。
【0021】
実施の態様で説明した構成及び作用から、本考案は、加圧力と放電のタイミン グを適切に制御できるので、溶接のバラツキを解消できるという効果を奏する。
【図1】要部の側面図である。
【図2】加圧力調整機構の正面図である。
【図3】本考案の構成図である。
1 駆動源(ステッピングモーター) 11 加圧力調整機構 33、34 電極 35 検出機構 36 制御機構 A 被溶接物
Claims (3)
- 【請求項1】電極を駆動させる駆動源と、電極の被溶接
物への加圧力を調整する加圧力調整機構と、電極の被溶
接物への接触を検出して検出信号を発信する検出機構
と、検出信号に基づいて自由に設定可能な時間後に溶接
通電を行う制御機構とを具備するスポット溶接機。 - 【請求項2】電極を駆動させる電気式モーターからなる
駆動源と、電極の被溶接物への加圧力を調整する加圧力
調整機構と、電極の被溶接物への接触を検出して検出信
号を発信する検出機構と、検出信号に基づいて駆動源を
制御し所定の加圧力の状態で自由に設定可能な時間後に
溶接通電を行う制御機構とを具備するスポット溶接機。 - 【請求項3】同方向へスライド可能に並設された一対の
電極と、電極を駆動させる電気式モーターからなる駆動
源と、電極の被溶接物への加圧力を調整する加圧力調整
機構と、電極の被溶接物への接触を検出して検出信号を
発信する検出機構と、検出信号に基づいて駆動源を制御
し所定の加圧力の状態で自由に設定可能な時間後に溶接
通電を行う制御機構とを具備するスポット溶接機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002180U JP3041913U (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | スポット溶接機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002180U JP3041913U (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | スポット溶接機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3041913U true JP3041913U (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=43176427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997002180U Expired - Lifetime JP3041913U (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | スポット溶接機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041913U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016041442A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 日本アビオニクス株式会社 | 熱加工装置におけるワーク厚さ確認方法および装置 |
CN107068926A (zh) * | 2017-03-09 | 2017-08-18 | 宁波利维能储能系统有限公司 | 具有铝丝的电池包及其铝丝焊接工艺 |
JP7520382B2 (ja) | 2021-12-09 | 2024-07-23 | 電元社トーア株式会社 | 電極加圧力測定装置及び電極加圧力測定方法 |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP1997002180U patent/JP3041913U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016041442A (ja) * | 2014-08-19 | 2016-03-31 | 日本アビオニクス株式会社 | 熱加工装置におけるワーク厚さ確認方法および装置 |
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