JP3041821U - 粘性液体充填装置 - Google Patents

粘性液体充填装置

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JP3041821U JP1997000654U JP65497U JP3041821U JP 3041821 U JP3041821 U JP 3041821U JP 1997000654 U JP1997000654 U JP 1997000654U JP 65497 U JP65497 U JP 65497U JP 3041821 U JP3041821 U JP 3041821U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 販売店の店頭で調色した塗料を、高圧ガス保
安規則に従った事業設備および高圧ガス取扱責任者も必
要とせずに、スプレイ缶内に充填して顧客に販売できる
ようにすること。 【解決手段】 溶媒と高圧ガスを予め充填したスプレイ
缶41を、販売店に供給し、その缶内に、顧客の指示に
より調色した塗料を販売店で充填可能にするために、ラ
イナ1のシリンダ部1bと共動するピストン棒2を備え
た充填装置を提供する。更に、ピストン棒2を引き抜く
方向の動作時に、ピストン棒2とシリンダ部1bに対し
て作用する真空力を解除するようにピストン棒の内部に
塗料流通路を設けても良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、高圧ガスを予め充填したスプレイ容器に、粘性液体(例えば、塗 料、薬剤等)を充填するための充填装置に関するものである。 以下の説明で、充填すべき粘性液体の例としてペンキ、エナメル、ラッカー等 の塗料を例示したが、これらの塗料に限定する必要はなく、例えば、持続性芳香 剤、農薬、殺虫剤、接着剤等にも必要に応じて適用可能である。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ペンキ、エナメル、ラッカー等の塗料は、ビルディング等の建築物、 住宅、家具、列車、航空機、自動車、バイクのような乗り物等、事業用ばかりで なく、家庭用、趣味用の着色剤、被覆材としても多用されている。 ところで塗料は、粘性を有する液体であるため、均一に塗布するには熟練を要 する。とりわけ、刷毛または筆を使用してむらなく塗布するのは、素人にとって は必ずしも容易ではない。このため、手間が省けて取扱が簡便であるという理由 で、ワンタッチのスプレイ式の塗料が普及するに至った。
【0003】 色には、明るさ、色相、彩度で表される3属性がある。全ての色は3原色の組 み合わせで表現できるが、太陽光のスペクトルのうち、虹として現れる色は7色 といわれている。身の回りで見られる自然色および人工色は、3原色の更に多様 な組み合わせにより、例えば、パソコンのモニタ画面は、低級なものでも256 色、中級のもので65,000色、高級なものでは16,770,000色にも 及ぶ色彩表現能力を誇っている。
【0004】 換言すれば、塗料の世界においても同様で、今や、多種多様な着色表現力が求 められるに至っていると言っても過言ではない。そのような顧客ニーズに対応す るために、何万色、何千万色と言うような多種類の塗料を、販売店の店頭に予め 用意しておくのは実際的でない。このため、店頭で顧客の求めに応じて複数の塗 料を混合して調色することが、一部で慣行として行われている。
【0005】 しかし、このような慣行は、缶入り塗料の場合には実現可能であるが、最近多 用されるに至ったスプレイ缶入りの塗料の場合には、実現不可能である。 何故ならば、スプレイ缶内に、少なくともペンキ、エナメル、ラッカー等の塗 料と、シンナー等の溶媒と、フロン等の高圧ガスとを充填することが必要である ため、特に後者のフロン等の高圧ガスを充填する作業を行うに当たっては、高圧 ガス保安規則に従った事業設備と、有資格の高圧ガス取扱責任者とが必要、不可 欠となる。しかし、このような条件を全ての販売店に備えさせるのは現実的でな いためである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
顧客の要望に応えて販売店の店頭で調色した塗料を、前記の高圧ガス保安 規則に従った事業設備も有資格の高圧ガス取扱責任者も必要とせずに、スプレイ 缶内に充填した塗料として顧客に販売できるようにすること。 スプレイ缶への充填作業は、店頭で女子従業員でも作業可能な取扱が簡便 で、省力型の充填装置を提供すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
販売店の店頭において、空の(未充填の)スプレイ缶に前記内容物を全て 充填しようとする常識的な手段から発想を転換ないし逆転して、新たな打開手段 を講じること。
【0008】 つまり、スプレイ缶内に少なくともペンキ、エナメル、ラッカー等の塗料を除 く全ての材料、即ち、シンナー等の溶媒とフロン等の高圧ガスを、前記の高圧ガ ス保安規則に従った事業所において、有資格の高圧ガス取扱責任者の監督の下で 予め充填しておくようにする。そして販売店は、そのような溶媒と高圧ガスが予 め充填されたスプレイ缶を店頭に配達してもらう。販売店の店頭作業としては、 顧客の要望に応えて調色し、調色済のペンキ、エナメル、ラッカー等の塗料をそ の缶の中に充填し顧客に引き渡すようにする。
【0009】 高圧ガスが充填済になっているスプレイ缶に対する圧入作業に際して、ピ ストン棒に対して与えるべきピストン運動を軽快化するために、前記ピストン棒 の下端に孔を穿設し、その孔の中にてチェック機能を果たすボールをいれること と、その孔からピストン棒の長さ方向に伸びてライナの塗料収容部に連通する流 通路を設けて、前記ピストン棒を引き抜く方向の動作時に、ピストン棒とシリン ダ部に対して作用する真空力を解除するために、塗料を流入させるか、または外 部から空気を導入できるようにする。
【0010】
【実施例】
(スプレイ缶の概略構造) 本考案の粘性液体充填装置を適用すべき対象物としてのスプレイ缶41それ自 信の概略構造を図2(a)の下半部に示す。図2(b)はスプレイ缶41の、特 にノズル部分の構造を概略的に示す図である。 ここではスプレイ缶41として例示したが、一般的に言えば容器であって、缶 に限らない。例えば、容量150g〜500g入りの金属または適宜の硬質合成 樹脂製でも良い中空容器である。その上部には、鍔部分42が設けられており、 鍔部分42の中央にオリフィス管43が直立している。オリフィス管43の内部 の上端には、その内部の管穴を塞ぐように、弁44が設けられ、その弁44はス プリング45により上方に押されていることにより閉止し、スプレイ缶41を気 密に保つようになっている。
【0011】 スプレイとして普通に使用する時には、オリフィス管43の上からノズル部材 46が嵌着されている。ノズル部材46の中央内部には、作動ピン47が滑動自 在に収容されており、作動ピン47の下端部は、オリフィス管43の上からノズ ル部材46が嵌着された状態では弁44の上部に接触する。作動ピン47の上端 部は、ノズル部材46が押し下げられた時、作動ピン47全体を押し下げること により、作動ピン47の下端部が弁44を押し下げて、スプレイ缶41の内容物 、即ち、高圧ガスおよび溶媒を伴った塗料を、噴出口48から噴出させるように 働く。
【0012】 推進材としての高圧ガスとしては、例えばフロンまたはその代替物(均等物) が用いられるが、これに限定されない。LAV、EN、またはNMC−ENを用 いられてもよい。
【0013】 (本考案の充填装置を適用するに当たっての連結関係) 図3(a)は、粘性液体を充填するための前処置としてノズル部材46を取り 外して、この状態で本考案のライナ1の下端の管部1cをスプレイ缶41のオリ フィス管43の上に被着することにより、相互連結した状態を示す。但し、図を 簡略化して分かりやすくする目的で、円筒部材3が省略されていることに注意さ れたい。
【0014】 (本考案の第一実施例の装置の構造) 図1は、本考案の粘性液体充填装置を分解して示す斜視図である。図1に示す ライナ1は、充填すべき塗料を一時的に収容する容器である。円筒形であっても よいが、図示のように僅かに下つぼみにして漏斗状を形成してもよい収容部1a と、下端に位置する管部1cと、それらの中間に位置して両者を繋ぐシリンダ部 1bとよりなる。ライナ1の材質は適宜のもので良いが、例として、ポリオレフ ィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル等が挙げられる。本考案の実施 例では、比較的に軟質で低コストであって使い捨て可能な材料として、ポリプロ ピレンを選択して使用した。
【0015】 ピストン棒2は、ライナ1のシリンダ部1bに挿入されてその中で上下運動す ることにより、下端の管部1cからスプレイ缶41のオリフィス管43を介して 、ライナ1内の、具体的にはシリンダ部1b内に存在する塗料を、スプレイ缶4 1の内部に圧入するように働く。 図3(a)に示すように、ライナ1とスプレイ缶41とを連結した状態で、ピ ストン棒2がシリンダ部1b内でピストン運動をさせるときに、全体を安定的に 保持し、しかも、圧入のための加圧動作を許容するために、円筒部材3が用意さ れている。
【0016】 円筒部材3の本体部の形状は、図1では均一壁厚の円筒形状で図示されている が、図2(a)にハッチング(影斜線)で示したように、内部に収容するライナ 1に対する保持性をよくするために、ライナ1の外形に合わせて一部肉厚にする か、または均一壁厚の円筒の中に上記のハッチング(影斜線)で示した形状の詰 め物をしてもよい。円筒部材3の材質は、コストと強度との兼ね合いで、金属ま たは硬質の合成樹脂など適宜選択可能である。
【0017】 円筒部材3の最下部には、ロック部材4が設けられている。ロック部材4は円 盤状を呈し、その直径がスプレイ缶41の上部にある鍔部分42の上部の円形開 口の直径よりも僅かに小さく、その円盤状の厚さが鍔部分42が取り囲む円形窪 みの深さにほぼ等しい。
【0018】 ロック部材4の内部には、少なくとも1個、望ましくは3個の硬質のロックボ ール21(図2参照)が内装されている。円筒部材3とロック部材4との間に配 置されたロックリング4aを、指先で僅かに(例えば1/2回転以下)回転させ ると、例えばカム機構を介してロックボール21の一部がロック部材4の外周部 に露出して、ロック部材4の直径が部分的に大きくなるようにしている。
【0019】 このようにロック部材4が作用するため、スプレイ缶41の上部にある鍔部分 42が取り囲む円形窪み(図4参照)のなかにロック部材4を挿入して、ロック リング5を回転させるると、ロック部材4に内装されたロックボール21が鍔部 分42の内壁を押すことになり、両者を挿入関係に連結保持させることになる。 このような連結保持関係を一層確実にするために、鍔部分42の円形窪みの壁面 は、垂直と言うよりも僅かに上窄まり、つまり、円形窪みの底部の直径よりも上 部の直径の方が僅かに小さく狹められているのが望ましい。
【0020】 (本考案の装置への取り付け) 前記のように、本考案の円筒部材3の最下部のロック部材4をスプレイ缶41 の上部にある鍔部分42の円形窪み内に挿入し、ロックリング5を回転させるこ とによりロックボール21が両者を挿入関係に連結保持する。この状態を前提と して以下の説明を行う。
【0021】 この前提状態において、円筒部材3の本体下部とその下に設けたリング5との 間に形成されたくびれ部3aを、本考案の装置の上部ベース板6の切り込み6a に対して横方向に挿入する。このとき、スプレイ缶41はベース側板7に囲まれ た空間内に中吊りされた状態となる。 次に、ライナ1を円筒部材3の内部に挿入すると共に、ライナ1の下端の管部 1cをスプレイ缶41のオリフィス管43の上に被着する。これにより両者が相 互連結した状態を図3に示す。
【0022】 塗料をライナ1に注入する前に、チェックボール1dをライナ1に挿入する。 挿入されたチェックボール1dは、シリンダ部1bの底部で止まり、その下に位 置する管部1cの上端を閉ざす。つまり、チェックボール1dが挿入された状態 では、ライナ1に塗料が注入されたとき、塗料は粘性を有するのでチェックボー ル1dの働きにより下方に漏れないように阻止される。そればかりか、塗料充填 作業が終了したときライナ1の内部に塗料が残存したとしても、ライナ1の下端 の管部1cをスプレイ缶41のオリフィス管43の上から抜き取ったとき、残存 塗料が下方に漏れないように阻止するように働く。
【0023】 塗料をライナ1の内部に注入するに当たっては、スプレイ缶41の弁44の目 詰まりを生じさせないようにするために、例えば、目の細かいフィルタのような 濾過手段を介して注入するのが望ましい。 その後に、ピストン棒2をライナ1の内部に挿入すると共に、シリンダ部1b の真上にピストン棒2を位置させ、円筒キャップ8の穴に通した上で円筒キャッ プ8を閉じる。そして、ピストン棒2の上端に設けられた穴2aとハンドル9に 設けられた穴9aとを位置合わせし、ピン9bを挿入して両者を回転自在に連結 する。
【0024】 (充填操作) ハンドル9の遠端は、連結杆9cを介してベース側板7にピボット7aで止め られているので、ハンドル9の近端9dを掴んで上下運動することにより、シリ ンダ部1b内の塗料の圧力が高まり、スプレイ缶内の高圧ガスの圧力と弁スプリ ング45の圧力に抗して、弁44を押し下げて、スプレイ缶41内に塗料を圧入 させる。この時のシリンダ1b内におけるチェックボール1dと、弁44の挙動 を図3に示す。
【0025】 この図において、ライナ1内に横線で示したものは、ここに一時的に収容され て、スプレイ缶41内に圧入される前の塗料である。ハンドル9を押すことによ り、ピストン棒2がシリンダ1b内の塗料に圧力を加えると、その圧力がライナ 1の下端の管部1cを介して、スプレイ缶41側のオリフィス管43内に圧力を 伝えることになる。この時、ライナ1の下端の管部1cの上にはチェックボール 1dが存在するが、ライナ1の材質が前述のとおり、例えばポリプロピレンのよ うな比較的軟質の材料であることと、ハンドル9によるピストン棒2の上下の往 復運動が加圧・減圧の反復をもたらすことと、に起因して一時的な圧力伝達に支 障はない。この事実は実験により、容易に確認することができる。
【0026】 ともあれ、加圧・減圧の反復により、スプレイ缶41側のオリフィス管43内 に圧力が伝えられたとき、スプリング45の押圧力および高圧ガスの圧力に抗し て、弁44が押し下げられることになる。かくて、ピストン棒2の上下の往復運 動による加圧・減圧の反復と、スプレイ缶41側のスプリング45の押圧力およ び高圧ガスの圧力とのバランスの変動の結果として、チェックボール1dが図3 (a)に示すように、シリンダ1b内で上下運動することになる。
【0027】 圧入された塗料の量は、塗料圧入前のスプレイ缶の重量と、塗料圧入後のスプ レイ缶の重量をそれぞれ計量して、その差を求めることによって求めることがで きる。
【0028】 (本考案の第二実施例の装置の構造) 前述の、本考案の第二の課題を解決するための第二実施例を図4および図5に 示す。図2および図3に示した第一実施例のものと特に相違する点は、ピストン 棒2’の構造にある。 ここでの課題は、塗料圧入のためピストン運動をピストン棒2に与えるに際し て、ピストン棒2をシリンダ部1b内で引き抜く方向に運動させる時に、無用の 負荷が掛かることである。
【0029】 本考案の何れの実施例の場合でも、ピストン棒2とシリンダ部1bの寸法関係 は、例えば自動車エンジンのピストンおよびシリンダの関係ほど精密なものでは なく、ある程度の逃げが許容されている。それにも拘らず、ピストン棒2をシリ ンダ部1b内で引き抜く方向に運動させる時に作用する真空力が、無用の負荷を 与えることに注目した。
【0030】 この無用な負荷を軽減する課題を実現する手段として、ピストン棒を引き抜く 方向の動作時〔図5(a)の矢印59参照〕に限って、減圧状態下のシリンダ部 1b内に塗料または空気を導入できるようにする手段を付加した。 即ち、ピストン棒2’の下端に孔51を穿設し、その孔の中にチェック機能を 果たすチェックボール52を入れ、その孔からピストン棒の長さ方向に伸びて少 なくとも漏斗状の収容部1a内の塗料部分に連通しうる流通路53とを設けるこ とにより、シリンダ部1b内におけるピストン棒2’の復帰運動時に限って、減 圧状態下のシリンダ部1b内に塗料の収容部1aから塗料を導入する流通路を与 えるようにした。
【0031】 なお、流通路53の上端を漏斗状の収容部1a内の塗料部分に止めることなく 、塗料の液面よりも上方に連通するようにすれば、空気を導入することも可能で ある。 このような流通路53をピストン棒2’内に設けても、ピストン棒2’を押し 下げる方向〔図4(a)の矢印58参照〕に力を加えた時には、チェックボール 52がその流通路53を閉ざすので、圧入動作に支障を来す恐れはない。
【0032】 チェックボール52が孔51から不時の落下を起こさないようにするためには 、穴51の下端に適宜の手段、例えば押えスプリング54を配置しても良い。目 的に合えば、これ以外の任意の手段を講じてもよい。充填作業終了時、または塗 料の色換えのときに、装置を清掃するため、チェックボール52を孔51から意 図的に落下させたいときには、流通路53の側方の口53aまたは53bからス チールワイヤ、または細棒を挿入して、チェックボール52を突き出せば良い。
【0033】 また、この第二実施例のチェックボール52を、ライナ1の上部から挿入する チェックボール1dと同一寸法にして、穴51の寸法をこれに対応させることに より、両者のチェックボールを1個で共用するように設計変更することも可能で ある。
【0034】 (本考案の第三実施例) 前述の実施例においては、塗料を圧入するために、操作者、一般的には塗料販 売店の店員が、ハンドル作動機構部を力まかせに上下してピストン運動を行わな ければならない。その労力を軽減するには、その部分のみを電動式に設計変更す れば良い。例えば、ハンドル作動機構部に代えて、円周の一部分のみに歯を設け てなるセクタギア(扇形歯車)の回転軸の反対側に、ギア部の半径よりも小半径 の駆動扞を設け、更にその先端に穴を設けてその穴にピストン棒2の上端の穴2 aを合わせてピン9bを通して回動可能に連結し歯車兼てこ機構を構成する。
【0035】 そして、セクタギアに歯合する歯車と、その歯車を回動しうる回転動力源、例 えば電動機と、セクタギアの回動しうる範囲の上限と下限、及び回転方向を規制 し、制御するする制御装置と、操作状の危険が生じた時直ちに電動機を停止させ る安全装置とを配置すれば良い。本考案を基礎とする限り、この第三実施例の電 動式粘性液体充填装置は比較的容易に実施可能である。
【0036】
【考案の効果】
顧客の要望に応えて販売店の店頭で調色した塗料を、前記の高圧ガス保安 規則に従った事業設備も有資格の高圧ガス取扱責任者も必要とせずに、スプレイ 缶内に充填した塗料として顧客に販売することができる。 スプレイ缶への充填作業は、店頭で女子従業員でも作業可能な取扱が簡便 化し、省力化した充填作業ができる。 ハンドル作動機構部を電動式に設計変更すれば、操作者の労力を一層軽減 するばかりか、作業能率の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粘性液体充填装置を分解して示す斜視
図。
【図2】粘性液体を充填する対象物であるスプレイ容器
に対して本考案の充填装置を連結する状態を示すため、
部分的に切除して示す図であって、(a)は本考案の充
填装置の各構成要素を部分的に切除して示す図、(b)
はスプレイ容器の内の特にノズルおよびオリフィス部を
図解した部分的断面図、(c)はオリフィス部の構造を
分かりやすくするためノズル部材を除去して示す図。
【図3】ノズル部材を除去したスプレイ容器のオリフィ
ス部に対して、本考案の装置のライナの管状下端部を連
結した状態で、ピストン棒を操作して塗料を圧入する状
況を示す図であって、(a)はそれらの連結状態を一部
断面で示す図、(b)はスプレイ容器側のオリフィス部
内の弁が閉じた状態を示す図、(c)塗料圧入時の弁が
開いた状態を示す図。
【図4】本考案の第二実施例の図であって、シリンダを
押し下げている時の状態を示す図、(b)はスプレイ容
器側のオリフィス部内の弁が開いた状態を示す図。
【図5】本考案の第二実施例の図であって、シリンダを
戻している時の状態を示す図、(b)はスプレイ容器側
のオリフィス部内の弁が閉じた状態を示す図。
【符号の説明】
1 ライナ 1a 収容部 1b シリンダ部 1c 管部 1d チェックボール 2 ピストン棒 2’ピストン棒 3 円筒部材 4 ロック部材 5 リング 6 ベース板 7 ベース側板 8 円筒キャップ 9 ハンドル 21 チェックボール 41 スプレイ缶 42 鍔部分 43 オリフィス管 44 弁 45 スプリング 46 ノズル部材 51 孔部 52 チェックボール 53 流通路

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ガスを予め充填したスプレイ容器
    に、粘性液体を充填するための充填装置であって、 前記スプレイ容器のノズル部材を取り外した状態で、前
    記スプレイ容器の鍔部分に係合させて、前記スプレイ容
    器を前記充填装置のロック部材と連結して保持しうる円
    筒部材と、 前記円筒部材の内部に収容するのに適した全体的な大き
    さを有し、前記スプレイ容器のノズル部材を取り外して
    露出したオリフィス管の上に嵌合しうる管部と、その上
    方に連接したシリンダ部と、更にその上方に連接し上か
    ら流し込まれる前記粘性液体を保持するのに適した収容
    部とよりなるライナと、 前記シリンダ部に挿入されてピストン運動しうるピスト
    ン棒と、 前記ピストン棒に対してピストン運動を与えることによ
    り、前記オリフィス管を介して、少なくとも前記シリン
    ダ中に存在する粘性液体をスプレイ容器へ圧入するのに
    適したハンドル作動機構部と、を含む粘性液体充填装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ピストン棒が、その下端に穿設され
    た孔部と、前記孔部からピストン棒の長さ方向に伸びて
    前記ライナの収容部に連通しうる流通路とを備え、前記
    孔部にチェック機能を果たすボールを挿入することによ
    り前記シリンダ部内におけるピストン棒の復帰運動時に
    前記収容部からピストン棒の下方に至る塗料流通路を与
    えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の粘性液
    体充填装置。
  3. 【請求項3】 前記ハンドル作動機構部を、セクタギア
    等を含む歯車兼てこ機構と、前記セクタギアに歯合して
    回動しうる回転動力源とを含む機構と置換してなること
    を特徴とする請求項1または2記載の粘性液体充填装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202222A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Chuo Koeki Kk スプレー缶の再充填装置
KR20190134960A (ko) * 2018-05-27 2019-12-05 김정신 스프레이 페인트 캔 충전장치

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