JP3041765U - 商品交換用商品指示札の商品陳列什器用収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 商品指示札を商品陳列什器の近傍に商品夫々
に対応関連つけて収納保持し、しかも商品陳列什器自体
の改造も必要とせずに商品陳列什器に簡単に付設使用で
き、商品の陳列ディスプレーの形態等を損なうこともな
いようにする。 【解決手段】 商品陳列什器Ｄに収納陳列した商品Ｇに
対応した商品指示札Ｃを収納保持する収納部２を有する
ケース本体１と、このケース本体１を商品陳列什器Ｄに
取り付ける取付手段７とを備える。ケース本体１は、商
品指示札Ｃの幅員に比しやや大きくした幅員、商品指示
札Ｃの長さにほぼ対応した長さ夫々を備えた下側板３
と、この下側板３の左右に商品指示札Ｃの幅員に対応し
た内法幅員とするように相対峙して配置した左右側板４
と、前方開口に至るに伴ない次第に高さを低くするよう
に下側板３に向かい合わせて左右側板４相互間に装架し
た上側板５と、下側板３の後部における開口を閉塞する
奥底板６とから形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は例えば口紅、ファンデーションその他の化粧品等の小物類を店頭に て陳列販売するとき、それらの盗難（万引き）を防止するために商品陳列棚その 他の商品陳列什器の近傍にそれらの商品に対応する商品交換用商品指示札を纏め て収納保持する商品交換用商品指示札の商品陳列什器用収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から例えば口紅、ファンデーション、マニキュアその他の化粧品等の小物 類を店頭にて陳列販売するとき、これらの化粧品をそれらの種別毎に纏めて多数 にして並べているのである。特にこれらの化粧品は同一のものであっても僅かな 色の相違によって多種類のものとなっており、それらを系統・系列化させて商品 陳列棚内に整然と並べて陳列しているのである。

【０００３】 ところがこれらの化粧品は小型で軽量なものであるから、陳列する場合に多数 で並べておいても、顧客が化粧品等の選択に際し陳列棚から取り出したり、また 一旦取り出し後に戻したり、交換したり等によって整然とした陳列状態が乱雑に なることがある。そればかりでなくいわゆる万引きによる盗難が避け難いものと なっており、その被害はかなりの程度に大きく、売り上げ利益に匹敵するような 事態も現実には生じているのである。

【０００４】 こうしたことから商品陳列棚には見本商品のみを陳列する一方、それに対応し た商品交換用商品指示札を見本商品の近傍に併置し、顧客はその商品指示札を勘 定場に持参して実際の商品を精算、購入するという商品指示札陳列式購入システ ムとすることが提案されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ただ従来提案されている商品指示札陳列購入システムでは、その商品指示札と して紙片に商品名、価格更には商品管理・売上精算用バーコード等が記載されて いるものであるから、顧客がその商品指示札を取り出して勘定場に持参するまで に紛失したり、乱雑に扱うことで勘定場で記載内容が不明なものとなって判読で きなくなったり等の取扱いが非常に面倒になることもあり、またそれを利用した 注文管理のための保管も困難である等の再利用もされずに使用後はそのまま廃棄 されていたものである。また紙片製であるために見本商品の近傍に載置するため に棚の壁面等に簡単にクリップ止めとしたり、壁面に固定したケース内に収納保 管しておいたりしていても、顧客が誤って必要以上に複数枚で取り出すこともあ り、また体裁も見苦しく、ひいては美麗なパッケージが施されている化粧品等の 外観、綺麗にディスプレーされた陳列形態等を著しく損なうものであった。

【０００６】 そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、取 扱いの容易性等を考慮して形成された偏平帯板状のチップ構造とした商品指示札 とするときに、このチップ構造の商品指示札を商品陳列棚その他の商品陳列什器 の近傍に商品夫々に対応関連つけて収納保持できるものとし、しかも商品陳列什 器自体の改造も必要とせずに商品陳列棚に簡単に付設使用でき、商品の陳列ディ スプレーの形態等を損なうこともないようにした商品交換用商品指示札の商品陳 列什器用収納ケースを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するため、この考案にあっては、商品陳列什器Ｄに収納陳 列されている各種の商品Ｇに対応した商品内容の説明が表記されている商品指示 札Ｃを収納保持する収納部２，１２を有するケース本体１，１１と、このケース 本体１，１１を商品陳列什器Ｄに取り付ける取付手段７，１７，２７とを備えて 成るものである。 そして１種類の商品指示札Ｃを収納保持するに適するものとしたケース本体１ は、商品指示札Ｃの幅員に比しやや大きくした幅員、商品指示札Ｃの長さにほぼ 対応した長さ夫々を備えた下側板３と、この下側板３の左右に商品指示札Ｃの幅 員に対応した内法幅員とするように相対峙して配置された左右側板４と、前方開 口に至るに伴ない次第に高さを低くするように下側板３に向かい合わせて左右側 板４相互間に装架した上側板５と、下側板３の後部における開口を閉塞する奥底 板６とから形成されている１つの収納部２を有している。 複数種類の商品指示札Ｃを各別に収納保持するに適するものとしたケース本体 １１は、商品指示札Ｃの幅員の複数倍に相当する所定幅員を有する下側板１３と 、この下側板１３上で商品指示札Ｃの幅員に相当する間隔で相互に対峙状に配列 されることで複数の収納部１２を形成する区画側板１４と、前方開口に至るに伴 ない次第に高さを低くするように下側板１３に向かい合っていて、収納部１２の 上方を閉塞して区画側板１４夫々に接合される上側板１５と、下側板１３の後部 における収納部１２夫々の開口を閉塞する奥底板１６とから形成されている複数 の収納部１２を有している。 また商品指示札Ｃを収納保持するやや上向きの開口を備えた１つまたは複数の 収納部２，１２を有するケース本体１，１１と、このケース本体１，１１をスラ イド自在に支持する支持部２２を有して商品陳列什器Ｄに固定されるスライドレ ール支持体２１と、スライドレール支持体２１に支持するケース本体１，１１相 互間に配置されるスペーサー２３と、スライドレール体２１を商品陳列什器Ｄに 取り付ける取付手段２７とを備えて成るものであり、このときのケース本体１， １１における上側板５，１５の前後縁にはスライドレール支持体２１の支持部２ ２に係合する支持縁部５Ａ，１５Ａを形成してあるものである。 取付手段７，１７，２７は、接着剤層、両面接着テープによるものとすること ができる。

【０００８】 以上のように構成されたこの考案に係る商品交換用商品指示札の商品陳列什器 用収納ケースにあって、所定の商品陳列什器Ｄに取付手段７，１７，２７を介し て固定されたケース本体１，１１は、その収納部２，１２内に商品陳列什器Ｄに 陳列する商品Ｇに対応している各別の商品指示札Ｃを収納保持させる。そして顧 客が購入する商品Ｇに対応した商品指示札Ｃを顧客自身が取り出し、その商品指 示札Ｃを例えば勘定場に持参することで商品Ｇと交換させると同時に代金を精算 させるものとする。 １個の収納部２を備えたケース本体１は、商品陳列什器Ｄに陳列させた商品Ｇ 位置に夫々対応した所定の任意位置で各別に商品指示札Ｃを収納保持させ、商品 Ｇと商品指示札Ｃとの位置対応を容易に設定させる。 複数の収納部１２を備えたケース本体１１は、複数種類の商品Ｇに対応してい る複数の商品指示札Ｃを一括して纏めた状態で商品陳列什器Ｄに陳列してある商 品Ｇに対応関連して収納保持させる。 ケース本体１，１１の収納部２，１２において上下に位置している上側板５， １５と下側板３，１３とは、上側板５，１５がその前方開口に至るに伴ない次第 に高さを低くするように下側板１３に向かい合っていることで、商品陳列什器Ｄ の底部外側面に上側板５，１５によって取り付け固定されたとき、収納部２，１ ２の開口側が上方に向けられたものとなってこの収納部２，１２に収納保持した 商品指示札Ｃを自然落下させない。 商品陳列什器Ｄに取り付けたスライドレール支持体２１は、ケース本体１，１ １をこれの上側板５，１５における前後縁の支持縁５Ａ，１５Ａ夫々を支持部２ ２内に嵌め入れ係合して支持し、適数のスペーサー２３を介在させることでケー ス本体１，１１相互間に適当な間隔を設定させて任意位置に固定させ、また商品 Ｇの陳列形態の変更に対処させる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照してこの考案の実施の形態を説明するに、この考案に係る商 品陳列什器用収納ケースは例えば口紅、ファンデーション、マニキュアその他の 化粧品等のいわゆる各種の小物類である商品Ｇを店頭にて陳列販売するときの商 品陳列棚等の各種の商品陳列什器Ｄに付設されることで使用されるものとしてあ る。この商品陳列什器Ｄの一例は図１に示されるように、陳列用支持柱等（図示 せず）に直接にあるいは間接に着脱自在に支持される棚状に構成されたものとし てあり、販売される商品Ｇを透明な商品カバーＫによって覆った状態で収納する 商品収納部Ｄ１と、例えばその商品Ｇが化粧品等であればその試用見本をセット しておく見本収納部Ｄ２とを前後に配置したものとしてある。もとよりこの商品 陳列什器Ｄ自体は図示例に限定されるものではなく、販売する商品Ｇに対応して 各種形状、構造、形態のものとされることは勿論である。

【００１０】 しかして図１、図２においては第１の実施の形態が示されており、商品陳列什 器Ｄに収納陳列されている各種の商品Ｇに対応した商品名、その価格、それらの 管理のためのバーコード等が表記されている偏平帯板状のチップ構造とした１種 類の商品指示札Ｃを単独で収納保持する１つの収納部２を有するケース本体１と 、このケース本体１を商品陳列什器Ｄに取り付ける取付手段７とから形成されて いるものである。

【００１１】 ケース本体１は１種類の商品指示札Ｃを複数枚で収納するに足りる容積を有す るボックス状に形成されていて、図示例にあっては収納した商品指示札Ｃの一部 が商品陳列什器Ｄの前方に突出した状態となるように商品陳列什器Ｄの底部外側 面にほぼ水平状にして取り付けられるものとされている。そのためこのケース本 体１における収納部２は具体的には、商品指示札Ｃの幅員に比しやや大きくした 幅員、商品指示札Ｃの長さにほぼ対応した長さ夫々を備えた下側板３と、この下 側板３の左右に商品指示札Ｃの幅員に対応した内法幅員とするように相対峙して 配置された左右側板４と、前方開口に至るに伴ない次第に高さを低くするように 下側板３に向かい合わせて左右側板４相互間に装架した上側板５と、下側板３の 後部における開口を閉塞する奥底板６とから形成されている。そして図例にあっ ては下側板３の後部上方にのみ上側板５が配装位置されているものとしてあり、 商品陳列什器Ｄの底部外側面に取り付け使用されるときには下側板３が僅かに上 向き傾斜となるようになり、ほぼ水平状で積み重ねて収納される商品指示札Ｃの 前方開口からの滑落、脱落を防止すると共に、顧客、店員等による商品指示札Ｃ の取り出し、収納セット等が容易に行なえるように配慮してある。

【００１２】 なおこのケース本体１を形成している下側板３、左右側板４、上側板５、奥底 板６等による組合せ形態は上述した説明例に限定されるものではなく、下側板３ 、上側板５等の側縁に左右側板４が固着されたり、上側板５の前後縁部を突出せ ずに左右側板４の前後縁と面一状に形成されたり等のものとすることができる。

【００１３】 また取付手段７は、図示のように商品陳列什器Ｄの底部外側面に例えば接着に よって固定するように、商品陳列什器Ｄあるいはケース本体１における上側板５ に塗布形成される接着剤層によるものとしたり、同様に貼着配装される両面接着 テープによるものとしたりしてある。

【００１４】 この第１の実施の形態によるものでは、ケース本体１の収納部２内に１種類の 商品指示札Ｃを収納保持でき、商品陳列什器Ｄに陳列した商品Ｇ毎にそれらの位 置に対応して商品陳列什器Ｄの底部外側面に所定の間隔を設定して取り付けてお けばよいものである。

【００１５】 図３に示される第２の実施の形態では、商品陳列什器Ｄに陳列配置される複数 種類の商品Ｇに纏めて対応できるように複数連形態としたものであり、複数の商 品指示札Ｃの収納部１２を並列配置して成るケース本体１１と、このケース本体 １１を商品陳列什器Ｄに取り付ける取付手段１７とから形成されているものであ る。

【００１６】 ケース本体１１は商品Ｇの種別毎に複数枚の商品指示札Ｃを収納するに足りる 容積を有する複数のボックス状の収納部１２が並置形成されているのであり、具 体的には、商品指示札Ｃの幅員の複数倍に相当する所定幅員を有する下側板１３ と、この下側板１３上で商品指示札Ｃの幅員に相当する間隔で相互に対峙状に配 列されることで複数の収納部１２を形成する区画側板１４と、前方開口に至るに 伴ない次第に高さを低くするように下側板１３に向かい合っていて、収納部１２ の上方を閉塞して区画側板１４夫々に接合される上側板１５と、下側板１３の後 部における収納部１２夫々の開口を閉塞する奥底板１６とから成っている。そし て図例にあっては下側板１３の後部上方にのみ上側板１５が配装位置されている ものとしてあることは第１の実施の形態におけるものと同様である。

【００１７】 取付手段１７は第１の実施の形態における取付手段７とほぼ同様に構成されて おり、図示例にあっては両側面に接着剤層が形成されている両面接着テープを上 側板１５面に下側接着剤層を介して貼着し、商品陳列什器Ｄの底部外側面に固定 させるための上側接着剤層の表面には剥離紙を貼着することで上側接着剤層を保 護するものとしてある。

【００１８】 この第２の実施の形態によるものでは、商品陳列什器Ｄに取り付けることでケ ース本体１１の収納部１２夫々の内部に各別に整理して複数の商品指示札Ｃを一 括して纏めた状態で収納保持でき、特に幅員が狭い商品Ｇを並置陳列している商 品陳列什器Ｄに適用して好適である。

【００１９】 図４に示される第３の実施の形態では、商品陳列什器Ｄに陳列配置される複数 種類の商品Ｇ夫々の位置に対応し、またこれらに纏めて対応できるように取付位 置、取付間隔等のスライド調整を可能とした複数連形態としたものであり、商品 指示札Ｃを収納保持する１つまたは複数の収納部２，１２を有するケース本体１ ，１１と、このケース本体１，１１をスライド自在に支持する支持部２２を有し て商品陳列什器Ｄに固定されるスライドレール支持体２１と、スライドレール支 持体２１に支持するケース本体１，１１相互間に配置されるスペーサー２３と、 スライドレール体２１を商品陳列什器Ｄに取り付ける取付手段２７とから形成さ れているものである。

【００２０】 ケース本体１，１１は、１種類の商品指示札Ｃを収納保持する１つの収納部２ を有するものとする場合には下側板３、左右側板４、上側板５、奥底板６を備え ることで上述した第１の実施の形態におけるケース本体１とほぼ同様な構成のも のとする。また複数種類の商品指示札Ｃを収納保持する複数の収納部１２を有す るものとする場合には下側板１３、区画側板１４、上側板１５、奥底板１６を備 えることで同じく上述した第２の実施の形態におけるケース本体１１とほぼ同様 な構成のものとする。ただ上側板５，１５の前後縁は左右側板あるいは区画側板 の側縁から前方、後方夫々に突出させることで、スライドレール支持体２１の支 持部２２に係合する支持縁部５Ａ，１５Ａを形成してあるものである。

【００２１】 スライドレール支持体２１は、ケース本体１，１１を取り付ける商品陳列什器 Ｄにおける取付長さにほぼ対応した長さに設定された帯板状本体の左右の両側縁 に断面で溝形の支持部２２を設けて形成したものであり、全体の断面で下方が開 口されている偏平なほぼ角Ｃ字形を呈しており、必要があればいずれか一方の端 部においては支持部２２を閉塞してあるものである。左右の支持部２２夫々の溝 深さは支持縁部５Ａ，１５Ａ夫々の長さにほぼ対応しており、スライドレール支 持体２１自体の端部の開放部分からケース本体１，１１をスライドして挿入でき るようにしてある。

【００２２】 スペーサー２３は、これの前後縁がスライドレール支持体２１の支持部２２に 係合する支持縁部２３Ａとなっている平面でほぼ矩形状を呈するものとして形成 されている。そして左右に沿う幅員は例えば１つの収納部２を有するケース本体 １の幅員にほぼ対応したものとしてあり、１個または複数のスペーサー２３がケ ース本体１，１１相互間に介在されることで取付間隔が自在に調整設定できるよ うにしてある。

【００２３】 取付手段２７は第１及び第２の実施の形態夫々において説明したように、例え ば接着剤、剥離紙が積層されている両面接着テープ等をスライドレール支持体２ １自体の上側面に塗布、貼着するものであり、場合によっては前記の取付手段７ ，１７も同様に着脱自在となるように面ファスナー、凹凸による係合手段その他 のものとすることも可能である。

【００２４】 この第３の実施の形態によるものでは、商品陳列什器Ｄにスライドレール支持 体２１を予め取り付けておくことで、１個の収納部２を有するケース本体１、複 数の収納部１２を有するケース本体１１のいずれであってもスライド係合させる ことで支持することができ、しかもその間にスペーサー２３を介在させることで ケース本体１，１１夫々の取付間隔を自在に調整可能である。そのため商品陳列 什器Ｄにおける商品Ｇの幅員等の大きさが異なるものが混在しており、また商品 陳列什器Ｄ内においての商品Ｇの陳列形態が適宜に変更されるときにもこれに迅 速に対応調整可能なものである。

【００２５】 以上のように構成されているこの考案に係る商品交換用商品指示札Ｃの商品陳 列什器用収納ケースの使用の一例を説明すると、図示を省略した商品陳列のため の支持柱、壁材等に支持させた商品陳列什器Ｄに例えばその底部外側面に、商品 陳列什器Ｄに陳列する化粧品、小物類等の各種の商品Ｇに対応させて１つの収納 部２を有するケース本体１、複数の収納部１２を有するケース本体１１等を取付 手段７，１７を介して直接に、あるいは取付手段２７によって固定したスライド レール支持体２１を介して間接に取り付けるものである。このとき商品陳列什器 Ｄには商品Ｇの外観等が明らかとなるように商品Ｇを商品カバーＫにて覆って商 品収納部Ｄ１に、またその試用見本を見本収納部Ｄ２に夫々載置しておき、ケー ス本体１，１１における収納部２，１２等には商品Ｇに対応した商品指示札Ｃを 収納保持しておくのである。

【００２６】 そして顧客は、商品陳列什器Ｄにおける見本収納部Ｄ２の試用見本等の試用そ の他によって所定内容の商品Ｇを選択し、またその外観形態等を商品収納部Ｄ１ の見本用の商品Ｇによって確認してこれに対応する商品指示札Ｃを収納部２，１ ２から取り出し、この商品指示札Ｃを商品Ｇがストックされている勘定場等に持 参し、代金を精算して商品Ｇを受領するものとするのである。

【００２７】 勘定場では顧客から受け取った商品指示札Ｃを商品管理等に利用し、これによ って当該商品Ｇ毎の売上数の確認、当該商品Ｇの補充等を行なうのであり、勘定 場における商品指示札Ｃの整理等によって販売する商品Ｇの売れ行き、残量、販 売傾向等を視覚的に確認もできると共に、勘定場に居るだけで販売する商品Ｇを 直接に管理できるのである。

【００２８】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成されているため、偏平帯板状のチップ構造とした 商品指示札Ｃを商品陳列棚その他の商品陳列什器Ｄの近傍に商品Ｇ夫々に対応関 連つけて収納保持でき、商品Ｇを購入するに際しその商品指示札Ｃを取り出して 勘定場に持参しての商品の交換、代金の精算等を行なうことで例えば化粧品その 他の小物類である各種の商品Ｇの店頭での盗難（万引き）を防止できるものであ る。しかも商品陳列什器Ｄ自体の改造も必要とせずに商品陳列什器Ｄに簡単に付 設使用でき、商品Ｇの陳列ディスプレーの形態等を損なうこともないようにする と共と取扱いも極めて容易なものである。

【００２９】 すなわちこれはこの考案において、商品指示札Ｃを収納保持する収納部２，１ ２を有するケース本体１，１１と、このケース本体１，１１を商品陳列什器Ｄに 取り付ける取付手段７，１７，２７とを備えて成るものとしたからである。

【００３０】 特に下側板３、左右側板４、上側板５、奥底板６から１種類の商品指示札Ｃを 収納保持するに適するように１個の収納部２を有するものとして構成したケース 本体１は、商品陳列什器Ｄに陳列させた商品Ｇ位置に夫々対応した所定の任意位 置で各別に商品指示札Ｃを収納保持でき、商品Ｇと商品指示札Ｃとの位置対応を 容易に設定することができる。

【００３１】 また下側板１３、区画側板１４、上側板１５、奥底板１６から複数種類の商品 指示札Ｃを収納保持するに適するように複数の収納部１２を有するものとして構 成したケース本体１は、複数種類の商品Ｇに対応している複数の商品指示札Ｃを 一括して纏めた状態で商品陳列什器Ｄに陳列してある各種の商品Ｇに対応関連し て収納保持できるのであり、多種類の商品指示札Ｃを纏めて収納保持する場合に 対処でき、便利である。

【００３２】 しかもケース本体１，１１の収納部２，１２を形成するよう上下に位置してい る上側板５，１５と下側板３，１３とは、上側板５，１５がその前方開口に至る に伴ない次第に高さを低くするように下側板１３に向かい合っているのである。 そのために商品陳列什器Ｄの底部外側面に上側板５，１５によって取り付け固定 されたときでは、下側板３，１３上に載置されることで収納部２，１２内に収納 保持される商品指示札Ｃは、収納部２，１２の開口側が上方に向けられたものと なっていることで収納部２，１２から自然に滑落したり、脱落したりすることは なく、商品指示札Ｃをしっかりと確実に収納保持するものとできる。

【００３３】 更にはケース本体１，１１をスライド自在に支持する支持部２２を有して商品 陳列什器Ｄに固定されるスライドレール支持体２１と、スライドレール支持体２ １に支持するケース本体１，１１相互間に配置されるスペーサー２３とを備えて いることで、各種のケース本体１，１１をスペーサー２３を介在させることで、 任意の所定間隔を設定して、しかも位置を変更して商品陳列什器Ｄに固定するこ とができる。すなわちケース本体１，１１における上側板５，１５の前後縁に形 成した支持縁部５Ａ，１５Ａをスライドレール支持体２１の支持部２２に係合す ることで、スライドレール支持体２１を介してケース本体１，１１を商品陳列什 器Ｄに固定配列できると共に商品陳列什器Ｄ内における商品Ｇの陳列形態が変更 された場合でも、ケース本体１，１１相互の間隔を自在に調整できることでこれ に対処可能なものである。

【００３４】 しかもケース本体１，１１更にはスライドレール支持体２１を商品陳列什器Ｄ に取り付ける取付手段７，１７，２７は、接着剤層、両面接着テープ等によるも のとしてあるから、商品陳列什器Ｄ、ケース本体１，１１、スライドレール支持 体２１等に特別な加工を施すことなく簡単に固定設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の一形態における使用状態の一
例を示す斜視図である。

【図２】同じく側断面図である。

【図３】同じく他の実施の形態における斜視図である。

【図４】同じく他の実施の形態における分解斜視図であ
る。

【符号の説明】

Ｃ…商品指示札 Ｄ…商品陳列什
器 Ｄ１…商品収納部 Ｄ２…見本収納
部 Ｇ…商品 Ｋ…商品カバー １…ケース本体 ２…収納部 ３…下側板 ４…左右側板 ５…上側板 ５Ａ…支持縁部 ６…奥底板 ７…取付手段 １１…ケース本体 １２…収納部 １３…下側板 １４…区画側板 １５…上側板 １５Ａ…支持縁
部 １６…奥底板 １７…取付手段 ２１…スライドレール支持体 ２２…支持部 ２３…スペーサー ２３Ａ…支持縁
部 ２７…取付手段

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品陳列什器に収納陳列されている各種
   の商品に対応した商品内容の説明が表記されている商品
   指示札を収納保持する収納部を有するケース本体と、こ
   のケース本体を商品陳列什器に取り付ける取付手段とを
   備えて成ることを特徴とする商品交換用商品指示札の商
   品陳列什器用収納ケース。
2. 【請求項２】 ケース本体は、商品指示札の幅員に比し
   やや大きくした幅員、商品指示札の長さにほぼ対応した
   長さ夫々を備えた下側板と、この下側板の左右に商品指
   示札の幅員に対応した内法幅員とするように相対峙して
   配置された左右側板と、前方開口に至るに伴ない次第に
   高さを低くするように下側板に向かい合わせて左右側板
   相互間に装架した上側板と、下側板の後部における開口
   を閉塞する奥底板とから形成されている１つの収納部を
   有している請求項１記載の商品交換用商品指示札の商品
   陳列什器用収納ケース。
3. 【請求項３】 ケース本体は、商品指示札の幅員の複数
   倍に相当する所定幅員を有する下側板と、この下側板上
   で商品指示札の幅員に相当する間隔で相互に対峙状に配
   列されることで複数の収納部を形成する区画側板と、前
   方開口に至るに伴ない次第に高さを低くするように下側
   板に向かい合っていて、収納部の上方を閉塞して区画側
   板夫々に接合される上側板と、下側板の後部における収
   納部夫々の開口を閉塞する奥底板とから形成されている
   複数の収納部を有している請求項１記載商品交換用商品
   指示札の商品陳列什器用収納ケース。
4. 【請求項４】 商品陳列什器に収納陳列されている各種
   の商品に対応した商品内容の説明が表記されている商品
   指示札を収納保持するやや上向きの開口を備えた１つの
   収納部を有するケース本体と、このケース本体を商品陳
   列什器に取り付ける接着剤層、両面接着テープによる取
   付手段とを備えて成ることを特徴とする商品交換用商品
   指示札の商品陳列什器用収納ケース。
5. 【請求項５】 商品陳列什器に収納陳列されている各種
   の商品に対応した商品内容の説明が表記されている複数
   種類の商品指示札を各別に収納保持するやや上向きの開
   口を備えた複数の収納部を有するケース本体と、このケ
   ース本体を商品陳列什器に取り付ける接着剤層、両面接
   着テープによる取付手段とを備えて成ることを特徴とす
   る商品交換用商品指示札の商品陳列什器用収納ケース。
6. 【請求項６】 商品陳列什器に収納陳列されている各種
   の商品に対応した商品内容の説明が表記されている商品
   指示札を収納保持するやや上向きの開口を備えた１つま
   たは複数の収納部を有するケース本体と、このケース本
   体をスライド自在に支持する支持部を有して商品陳列什
   器に固定されるスライドレール支持体と、スライドレー
   ル支持体に支持するケース本体相互間に配置されるスペ
   ーサーと、スライドレール体を商品陳列什器に取り付け
   る取付手段とを備えて成ることを特徴とする商品交換用
   商品指示札の商品陳列什器用収納ケース。
7. 【請求項７】 ケース本体における上側板の前後縁には
   スライドレール支持体の支持部に係合する支持縁部を形
   成してある請求項４乃至６のいずれか記載の商品交換用
   商品指示札の商品陳列什器用収納ケース。
8. 【請求項８】 取付手段は、接着剤層、両面接着テープ
   によるものとしてある請求項１乃至３、６または７のい
   ずれか記載の商品交換用商品指示札の商品陳列什器用収
   納ケース。