JP3041228U - 貴重品携帯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貴重品を盗難されないように安全に携帯する
ことができて、かつ、貴重品を人前でエチケットに反す
ることなく取り出すこともできる貴重品携帯具を提供す
る。 【解決手段】 貴重品収納袋部２を一体的に設けて腰に
巻き付け可能な貴重品携帯専用ベルト１と、その貴重品
携帯専用ベルト１に対し上下方向にスライド自在に取付
けた貴重品収納ケース３とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はカードやパスポート等の貴重品を持ち運ぶ貴重品携帯具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

海外旅行などでパスポートやカードなど貴重品の盗難を防止するために、貴重 品を携帯するための専用ベルトが考案されている。この貴重品携帯専用ベルトは 貴重品収納袋部を一体的に有していて、ズボンやスカート等衣服の内側に、すな わち、直に腰に巻き付けるような構造になっている。しかしながら、従来の貴重 品携帯専用ベルトは、貴重品収納袋部に入れた貴重品を取り出す場合に、ベルト を取り外す必要があり、このベルトを人前で取り外す行為はエチケットに反する 慎しむべき行為なので、トイレ等の特定の場所でしか貴重品を取り出せないとい う不便があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、貴重品を盗難されないように安全に携帯することができて、 かつ、貴重品や貴重品収納ケースを人前でエチケットに反することなく取り出す こともできる貴重品携帯具を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の貴重品携帯具は上記の課題を解決するために案出したもので、貴重品 収納袋部２を一体的に設けて腰に巻き付け可能な貴重品携帯専用ベルト１と、そ の貴重品携帯専用ベルト１に対し上下方向にスライド自在に取付けた貴重品収納 ケース３とから成るものである。

【０００５】 なお、貴重品収納ケース３を貴重品携帯専用ベルト１に対して上下方向にスラ イド自在とするためには、ポケット５の開口部を開閉可能な被せ蓋６を有するケ ース本体４の背面側の下端部に上下方向に長い帯状片７の下端部を接合し、その 帯状片７の上端部を折返部８となして被せ蓋６の上を越えてケース本体４の正面 側へ回り込み可能となし、ケース本体４の正面部と帯状片７の折返部８に互いに 脱着自在な雌雄一対のホック９，１０等の留め具を取付けるとともに、被せ蓋６ と帯状片７の折返部８にも互いに脱着自在な雌雄一対のホック１１，１２等の留 め具を取付けた構成の貴重品収納ケース３に対して、そのケース本体４の背面と 帯状片７との間に貴重品携帯専用ベルト１を挿通するような構成にするのが好ま しい。

【０００６】

【実施例】

以下、図示した本考案の実施例について説明する。まず、図１において、符号 １が貴重品携帯専用ベルト１であり、この貴重品携帯専用ベルト１にはスライド ファスナー１３で開閉自在な貴重品収納袋部２を一体的に設けている。なお、貴 重品携帯専用ベルト１のベルト部は伸縮自在で、かつ、両端に取付けた面ファス ナー１４が任意の場所に着脱可能となっている。すなわち、この貴重品携帯専用 ベルト１はフリーサイズである。次に、符号３が貴重品収納ケースであり、この 貴重品収納ケース３は貴重品携帯専用ベルト１に対し上下方向にスライド自在に 取付けられている。

【０００７】 貴重品収納ケース３は、図２〜図５に示すように、ポケット５の開口部を開閉 可能な被せ蓋６を有するケース本体４の背面側の下端部に上下方向に長い帯状片 ７の下端部を接合し、その帯状片７の上端部を折返部８となして被せ蓋６の上を 越えてケース本体４の正面側へ回り込み可能となし、ケース本体４の正面部と帯 状片７の折返部８に互いに脱着自在な雌雄一対のホック９，１０を取付けるとと もに、被せ蓋６と帯状片７の折返部８にも互いに脱着自在な雌雄一対のホック１ １，１２を取付けた構成となっている。そして、この貴重品収納ケース３は、そ のケース本体４の背面と帯状片７との間に貴重品携帯専用ベルト１を挿通するこ とによって、貴重品携帯専用ベルト１に対し上下方向にスライド自在となってい る。すなわち、貴重品携帯専用ベルト１が帯状片７の下端寄りへ移動するように ケース本体４を貴重品携帯専用ベルト１に対し上方へ引き上げることができ、ま た、貴重品携帯専用ベルト１が帯状片７の上端寄りへ移動するようにケース本体 ４を貴重品携帯専用ベルト１に対し押し下げることができる。なお、帯状片７の 折返部８の雄ホック１０をケース本体４の雌ホック９から外せば、図４に示すよ うに、被せ蓋６を開くことができ、更に、帯状片７の折返部８の雄ホック１２を 被せ蓋６の雌ホック１１から外せば、図５に示すように、帯状片７の折返部８が 自由となって、貴重品携帯専用ベルト１から貴重品収納ケース３を取り外すこと ができる。

【０００８】 図６及び図７は使用状態を示したものである。貴重品収納ケース３から貴重品 を取り出す必要がないときは、図６に示すように、貴重品収納ケース３をズボン １５又はスカートなどの内側に入れて隠蔽状態にして置く。これにより盗難を防 止することができる。また、貴重品収納ケース３から貴重品を取り出す必要があ るときは、図７に示すように、貴重品携帯専用ベルト１に対し貴重品収納ケース ３を上方へスライドさせて、ズボン１５等の外側に引き出してから被せ蓋６を開 けばよい。これによりパスポート１６やカード１７を容易に取り出すことができ る。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の貴重品携帯具は上記の通りであり、まず、貴重品携帯専用ベルト１を 腰に直に巻き付けることによってズボン１５やスカートの内側に隠蔽することが できる。したがって、盗難などの心配がなく、安全に貴重品を携帯することがで きる。そして、当分取り出す必要のない物は貴重品収納袋部２に入れ、しばしば 取り出す必要のある物を貴重品収納ケース３に入れて使い分けることができる。 貴重品収納ケース３から貴重品を取り出す場合は、貴重品携帯専用ベルト１に対 して貴重品収納ケース３を上方へスライドさせて、ズボン１５やスカートの外側 へ引き出してから被せ蓋６を開けばよいので、貴重品携帯専用ベルト１を人前で 取り外す必要がなく、エチケットに反することなく必要な貴重品を取り出せると いう利点がある。また、貴重品収納ケース３は、帯状片７の折返部８の雄ホック １０，１２をケース本体４及び被せ蓋６の雌ホック９，１１から外して、貴重品 携帯専用ベルト１から取り外すことにより、服のポケットや鞄に入れて単独で普 通に持ち運ぶことができるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の斜視図である。

【図２】被せ蓋を閉じた状態の貴重品収納ケースの斜視
図である。

【図３】被せ蓋を閉じた状態の貴重品収納ケースの断面
図である。

【図４】被せ蓋を開いた状態の貴重品収納ケースの斜視
図である。

【図５】帯状片の雄ホックをケース本体及び被せ蓋の雌
ホックから外した状態の斜視図である。

【図６】貴重品収納ケースを貴重品携帯専用ベルトに対
し下方へスライドさせてズボンの内側に隠蔽した状態の
断面図である。

【図７】貴重品収納ケースを貴重品携帯専用ベルトに対
し上方へスライドさせてズボンの外側へ引き出してから
被せ蓋を開いた状態の断面図である。

【符号の説明】

１ 貴重品携帯専用ベルト ２ 貴重品収納袋部 ３ 貴重品収納ケース ４ ケース本体 ５ ポケット ６ 被せ蓋 ７ 帯状片 ８ 折返部 ９ 雌ホック １０ 雄ホック １１ 雌ホック １２ 雄ホック １３ スライドファスナー １４ 面ファスナー １５ ズボン １６ パスポート １７ カード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貴重品収納袋部２を一体的に設けて腰に
   巻き付け可能な貴重品携帯専用ベルト１と、その貴重品
   携帯専用ベルト１に対し上下方向にスライド自在に取付
   けた貴重品収納ケース３とから成る貴重品携帯具。
2. 【請求項２】 ポケット５の開口部を開閉可能な被せ蓋
   ６を有するケース本体４の背面側の下端部に上下方向に
   長い帯状片７の下端部を接合し、その帯状片７の上端部
   を折返部８となして被せ蓋６の上を越えてケース本体４
   の正面側へ回り込み可能となし、ケース本体４の正面部
   と帯状片７の折返部８に互いに脱着自在な雌雄一対のホ
   ック９，１０等の留め具を取付けるとともに、被せ蓋６
   と帯状片７の折返部８にも互いに脱着自在な雌雄一対の
   ホック１１，１２等の留め具を取付けた構成の貴重品収
   納ケース３に対して、そのケース本体４の背面と帯状片
   ７との間に貴重品携帯専用ベルト１を挿通することによ
   り、貴重品携帯専用ベルト１に対して貴重品収納ケース
   ３を上下方向にスライド自在となした請求項１記載の貴
   重品携帯具。