JP3040928U - くつ下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 履いているだけで、足を温めことができ、か
かとの皮下組織の血行を促進させ、皮膚に潤いを与える
ことができ、指先の有害菌の繁殖や臭いを抑えることが
できるくつ下を提供する。 【解決手段】 くつ下１において、かかと部分２の素材
がビタミンカプセル付着布であり、土ふまず部分３の素
材が遠赤外線放射布であり、指先部分４の素材が抗菌防
臭布である。このため、くつ下１を履いているだけで、
足を温めることができ、かかとの皮下組織の血行を促進
させ、かかとの皮膚に潤いを与えることができ、指先の
有害菌の繁殖や臭いを抑えることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、くつ下に関する。

【０００２】

【従来の技術】

足はどの部位も全て一様な性質であるというわけではない。換言すれば、足は 異なる性質を有する部位から構成されている。例えば足のかかとは、その皮下組 織が厚いので、皮下組織が薄い他の部位に比べて血行が悪く、栄養が充分に行き 届かない。このため、かさかさ感がある。症状がひどくなると、皮膚にひび割れ が生じたり、このひび割れから細菌が侵入したりする恐れもある。 また、足の指先は指と指との間が接近しており、汗で蒸れやすいので、水虫の 原因である白癬菌などの有害菌が繁殖しやすく、臭いもきつくなる。 従来より、くつ下は綿やシルクなど通気性のある布を素材として製造されてい る。最近では、くつ下の素材として、遠赤外線放射布や抗菌防臭布、ビタミンカ プセル付着布等の加工布が用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、足の各部位はそれぞれ異なる性質を有しているにも拘らず、従来の くつ下の全ての部分は一様に同じ素材の布でできている。このため、前記加工布 のそれぞれの特性による効果が十分に得られないという問題がある。

【０００４】 本考案はかかる事情に鑑み、履いているだけで、足を温めることができ、かか との皮下組織の血行を促進させ、かかとの皮膚に潤いを与えることができ、指先 の有害菌の繁殖や臭いを抑えることができるくつ下を提供することを目的とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１のくつ下は、かかと部分の素材がビタミンカプセル付着布であり、土 ふまず部分の素材が遠赤外線放射布であり、指先部分の素材が抗菌防臭布である ことを特徴とする。 請求項２のくつ下は、かかと部分の素材が遠赤外線放射布であり、指先部分の 素材が遠赤外線放射布であることを特徴とする。 請求項３のくつ下は、請求項２の考案において土ふまず部分の素材が遠赤外線 放射布であることを特徴とする。 本明細書において、「ビタミンカプセル付着布」とはアクリル繊維等をベース として、このベースにビタミンＥやスクワラン、コラーゲンなどの成分がカプセ ル化されたマイクロカプセルを付着した糸で編み織りされた布をいう。

【０００６】

【考案の実施の形態】

つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。 図１は第１実施形態のくつ下１の単体図であって、（Ａ）は外側側面図、（Ｂ ）は内側側面図である。図１において、符号２はかかと部分、符号３は土ふまず 部分、符号４は指先部分を示している。符号５は、これらかかと部分２、土ふま ず部分３および指先部分４を除いた足甲部分５を示している。

【０００７】 かかと部分２はビタミンカプセル付着布でできている。このビタミンカプセル 付着布は、例えば、東洋レーヨン社製の（商品名）「ビバリー」などがある。こ のビタミンカプセル付着布はアクリル繊維等をベースとして、このベースにビタ ミンＥやスクワラン、コラーゲンなどの成分がカプセル化されたマイクロカプセ ルを付着した糸で編み織りされた布である。 なお、かかと部分２の素材としては、ビタミンＥ、スクワランおよびコラーゲ ンのマイクロカプセルが全て含有された糸だけでなく、ビタミンＥ、スクワラン およびコラーゲンのうち少なくとも１つが含有された糸であってもよい。

【０００８】 土ふまず部分３は遠赤外線放射糸を編み込んだ生地、すなわち遠赤外線放射布 でできている。遠赤外線放射糸とは、アクリル繊維等をベースとして、このベー スに微細のセラミックなどの遠赤外線材料が練り込まれたものである。

【０００９】 指先部分４は抗菌防臭アクリル繊維を編み込んだ生地でできている。抗菌防臭 アクリル繊維とは、アクリル繊維に抗菌剤が練り込まれたものである。 なお、指先部分４の素材としては、抗菌防臭効果のある糸であれば種々の糸を 採択しうる。

【００１０】 足甲部分５はシルク布でできており、通気性がよい。 なお、足甲部分５はシルク布だけでなく、メリヤス布、ニット、織布など通気 性のよい布であれば、種々の布を採択しうる。

【００１１】 つぎに、第１実施形態のくつ下１の作用効果を説明する。 くつ下１を履くと、土ふまず部分３から放射される遠赤外線によって、足の土 ふまずは温められる。この結果、足は温められるという効果を奏する。

【００１２】 他方、足のかかとに接触しているかかと部分２のビタミンＥ、スクワランおよ びコラーゲンのそれぞれのマイクロカプセルが弾け、それぞれの成分が溶け出す 。このため、かかとの皮膚は、ビタミンＥによって活性化し、スクワランおよび コラーゲンによって潤いが与えられる。つまり、かさかさ感のあるかかとに潤い を与えることができるという効果を奏する。

【００１３】 さらに他方、くつ下１の指先部分４によって、足の指先における有害菌の繁殖 や臭いを抑えることができるという効果を奏する。 上記のごとく、くつ下１は履いているだけで、足を温めることができ、かかと の皮下組織の血行を促進させ、かかとの皮膚に潤いを与えることができ、指先の 有害菌の繁殖や臭いを抑えることができるという効果を奏する。

【００１４】 つぎに、第１実施形態の他の例のくつ下を説明する。 図２は第１実施形態の他の例のくつ下１１の単体図であって、（Ａ）は外側側 面図、（Ｂ）は内側側面図である。同図に示すように、この実施形態のくつ下１ １は、前記のくつ下１の外側に、外側くつ下１０を重ね合わせたものである。こ の外側くつ下１０の素材は毛糸が編まれた布である。 このくつ下１１はくつ下１と同様に、履いているだけで、足を温めることがで き、かかとの皮下組織の血行を促進させ、かかとの皮膚に潤いを与えることがで き、指先の有害菌の繁殖や臭いを抑えることができる。しかも、くつ下１より温 かいので好適である。

【００１５】 つぎに、第２実施形態のくつ下を説明する。 第２実施形態のくつ下は、かかと部分２および指先部分４がいずれも遠赤外線 放射布でできている。 なお、第２実施形態のくつ下において、土ふまず部分３および足甲部分５は、 その素材を特に限定されない。第２実施形態のくつ下は、かかと部分２および指 先部分４によって、それぞれ足のかかとおよび指先を同時に温めることができる という効果を奏する。 さらになお、第２実施形態のくつ下の外側に外側くつ下１０を重ね合わせたも のであってもよい。

【００１６】 つぎに、第３実施形態のくつ下を説明する。 第３実施形態のくつ下は、かかと部分２、土ふまず部分３および指先部分４が いずれも遠赤外線放射布でできているものである。 なお、足甲部分５はその素材を特に限定されない。このくつ下３１はかかと部 分２、土ふまず部分３および指先部分４によってそれぞれ足のかかと、土ふまず および指先を同時に温めることができるという効果を奏する。 さらになお、第３実施形態のくつ下の外側に、外側くつ下１０を重ね合わせた ものであってもよい。

【００１７】

【考案の効果】

請求項１のくつ下によれば、履いているだけで、足を温めることができ、かか との皮下組織の血行を促進させ、かかとの皮膚に潤いを与えることができ、指先 の有害菌の繁殖や臭いを抑えることができる。 請求項２のくつ下によれば、履いているだけで、足のかかとおよび指先を同時 に温めることができる。 請求項３のくつ下によれば、履いているだけで、足のかかと、土ふまずおよび 指先を同時に温めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態のくつ下１の単体図であって、
（Ａ）は外側側面図、（Ｂ）は内側側面図である。

【図２】第１実施形態の他の例のくつ下１１の単体図で
あって、（Ａ）は外側側面図、（Ｂ）は内側側面図であ
る。

【符号の説明】

１ くつ下 ２ かかと部分 ３ 土ふまず部分 ４ 指先部分 １１ くつ下

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】かかと部分の素材がビタミンカプセル付着
   布であり、土ふまず部分の素材が遠赤外線放射布であ
   り、指先部分の素材が抗菌防臭布であることを特徴とす
   るくつ下。
2. 【請求項２】かかと部分の素材が遠赤外線放射布であ
   り、指先部分の素材が遠赤外線放射布であることを特徴
   とするくつ下。
3. 【請求項３】土ふまず部分の素材が遠赤外線放射布であ
   ることを特徴とする請求項２記載のくつ下。